JPH06193306A - 低温液化ガス貯槽の屋根製作方法 - Google Patents

低温液化ガス貯槽の屋根製作方法

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Publication number
JPH06193306A
JPH06193306A JP35757992A JP35757992A JPH06193306A JP H06193306 A JPH06193306 A JP H06193306A JP 35757992 A JP35757992 A JP 35757992A JP 35757992 A JP35757992 A JP 35757992A JP H06193306 A JPH06193306 A JP H06193306A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roof
storage tank
insulating material
heat insulating
block
Prior art date
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Pending
Application number
JP35757992A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Nishioka
信之 西岡
Shinsuke Odawara
伸介 小田原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のドーム屋根円筒状の低温液化ガス貯槽
においては、屋根に取り付ける断熱材は上向姿勢で施工
しなければならないので、作業性及び施工性が悪く、ま
た接着等の信頼性にも十分とはいい難い。それ故、これ
らの点を改善する。 【構成】 底版5上にて屋根自体を全体的に組立てたの
ち、屋根全体を上方へ移動して大径円筒状側壁4の上端
に固着するドーム屋根の製作方法において、上記屋根全
体を製作するに当たり、屋根骨と屋根板の一部を工場又
は現地地組場で一体として制作し、一体化された複数の
湾曲扇型屋根骨ブロックをそれぞれ貯槽内面が上向きと
なった状態で断熱材取付け用のスタッドボルト等の取付
具9を各屋根骨ブロックに固着し、その後、同一向きで
断熱材7の取付けを行い、屋根骨,屋根板及び断熱材が
一体となった各屋根ブロック10を上記底版5上に運搬
し、反転して据え付けた後、上記各屋根ブロック10,
10間の残った部分の取付け等を行うこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋根内部に断熱材を有
する低温液化ガス貯槽の屋根製作方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のドーム屋根を有する低温液化ガス
貯槽の屋根製作方法を説明すると、まず図3(A)に示
すように、底版5の上で複数の適長の支保構3を適宜間
隔で縦横に立設し、これらの支保構3の上端に屋根板1
の一部又は全部を取付ける。次に同図(B)に示すよう
に、複数の支保構3のうち、外周部を残してそれ以外の
ものを取外し、屋根内部のハッチングで示す断熱材7を
取付け、これらが一部又は全部の取付完了後、空気圧又
はジャッキによって上に屋根を全体的に上昇させ、これ
をナックルプレート等6で側壁4の上端に結合するので
ある。その際、底版5の上では屋根骨2のみ組立て、屋
根板1及び断熱材7はナックルプレート等6と結合して
から取り付ける方法もあるが、いずれも断熱材7は上向
き作業で施工しているのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の製作方法では、屋根に取り付ける断熱材は上
向きで施工しなければならないので、作業性及び施工性
が悪く、また接着等の作業にも信頼性が十分とはいい難
い点があり、さらに工期的にも断熱材を取り付ける期間
がそのままクリティカルパスとなり、貯槽建設の工期が
長くなるという欠点がある。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みて提案され
たもので、断熱材取付けの施工性、信頼性を向上させる
とともに、貯槽建設工事の工期を短縮できる経済的な低
温液化ガス貯槽の屋根製作方法を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明は、
底版上に縦横に立設された複数の適長の支保構の上端に
わたって屋根板を張って屋根全体を施工し、外周部の支
保構以外の支保構を取り外したのち、屋根全体を上方へ
移動してこれを大径円筒状側壁の上端に固着する低温液
化がす貯槽の製作方法において、上記屋根全体を製作す
るに当たり、屋根骨と屋根板の一部を工場又は現地地組
場で一体として制作し、一体化された複数の湾曲扇型屋
根骨ブロックをそれぞれ貯槽内面が上向きとなった状態
で断熱材取付け用のスタッドボルト等の取付具を各屋根
骨ブロックに固着し、その後、同一向きで断熱材の取付
けを行い、屋根骨,屋根板及び断熱材が一体となった各
屋根ブロックを上記建設予定の底版上に運搬し、反転し
て据え付けた後、上記各屋根ブロック間の残った部分の
取付け等を行うことを特徴とする。
【0006】
【作用】このような構成によれば、断熱材は屋根骨だけ
でなく、主として屋根板に取り付けるため、屋根骨の一
部とその範囲の屋根板を工場又は現地地組場で一体とし
て製作し、ブロック化する。その際、この屋根ブロック
を製作する向き、つまり作業姿勢は任意であるが、一般
には屋根板側を上として製作する。この屋根ブロックを
屋根板側と下として反転した状態にし、断熱材取付けの
ためのスタッドボルト等の取付具を屋根板及び屋根骨に
取付け、それを利用して下向き姿勢で、断熱材を取り付
ける。この断熱材の施工が完了した屋根ブロックを底版
上の所定位置に運搬,据付けし、屋根をブロックのみで
分割した場合には、ブロック間を溶接し、ブロック間に
距離がある場合にはブロック間の屋根骨,屋根板を取付
け、残った部分の断熱材を上向き姿勢で施工する。その
結果、下記の作用効果が奏せられる。 (1)屋根板,屋根骨をブロック化し、反転した状態で
断熱材及びその取付具を取り付けるので下向きで作業が
でき、施工性,信頼性が向上する。 (2)屋根板,屋根骨の組立,断熱材,取付具の取付け
の大部分を底版上以外の場所で行えるので、底版上での
作業が一部分を残すのみとなり、貯槽の建設工期が短く
なるとともに、経済的にも工数が低減される。
【0007】
【実施例】本発明の一実施例を図面について説明する
と、図1はその屋根ブロックを製作する要領を示す工程
説明図、図2は図1の屋根ブロックをドームに組み立て
る要領を示す工程説明図である。
【0008】まず、図2において、湾曲扇型の屋根ブロ
ックは下記の4工程により製作される。 第1工程:同図(A)に示すように、径方向屋根骨(ラ
フター材)2と周方向屋根骨(リング材)8を組み立て
る。その際、ブロックの分割方法によっては屋根骨がブ
ロック端に無い場合があり得るが、このような場合に
は、ブロックの形状保持のため、屋根骨と同一曲面内か
又は、それより貯槽内面側にずらした位置に仮の屋根骨
を付ける。なお、同図では、屋根骨を正規の向きである
が、逆向きでも差し支えない。 第2工程:同図(B)に示すように、第1工程で組み立
てた屋根骨に屋根板1を取り付ける。その際、屋根板1
が分割されていれば、屋根板1と同一の溶接も行う。な
お、同図(B)では、屋根板1を上としてあるが、これ
は、屋根板1をあらかじめ逆向きに作っておき、そこに
第1工程で組み立てた屋根骨を逆向きにし取り付けてよ
い。 第3工程:第2工程で組み立てたブロックを反転し、同
図(C)に示すように、屋根板1を下として置き、スタ
ッドボルト等の断熱材取付具9を縦横に突設する。な
お、取付具9は第2工程の前工程であらかじめ屋根板に
取り付けておいてもよい。 第4工程:第3工程の終了後、同図(D)に示すよう
に、断熱材7を取付具9を用いて取付け、屋根ブロック
10を完成する。
【0009】このようにして完成した複数の屋根ブロッ
クは、図2に示すように、下記3工程によりドームとし
て組み立てられる。 第1工程:同図(A)に示すように、支保構3を組立
て、この上に屋根ブロック10を据え付ける。 第2工程:その際、第1工程を順次繰り返し行うことに
よって、同図(B)に示すように、屋根全体を組み立て
る。この場合、屋根ブロック10が隣接するのではな
く、間がある場合には、その間の屋根骨2,8,屋根板
1を組立て、その部分の断熱材7も取り付ける。 第3工程:第2工程で完成した屋根を空気圧又はジャッ
キ等によって側壁4の所定の位置に上げ、ナックルリン
グ等6とでこれに結合させる。
【0010】
【発明の効果】このような製作方法によれば、下記の効
果が奏せられる。 (1)断熱材の取付けを下向きで行うことができ、施工
性及び信頼性が向上する。 (2)底版上での作業を少なくすることができ、貯槽の
建設工期を短くすることができる。
【0011】要するに本発明によれば、底版上に縦横に
立設された複数の適長の支保構の上端にわたって屋根板
を張って屋根全体を施工し、外周部の支保構以外の支保
構を取り外したのち、屋根全体を上方へ移動してこれを
大径円筒状側壁の上端に固着する低温液化ガス貯槽の製
作方法において、上記屋根全体を製作するに当たり、屋
根骨と屋根板の一部を工場又は現地地組場で一体として
制作し、一体化された複数の湾曲扇型屋根骨ブロックを
それぞれ貯槽内面が上向きとなった状態で断熱材取付け
用のスタッドボルト等の取付具を各屋根骨ブロックに固
着し、その後、同一向きで断熱材の取付けを行い、屋根
骨,屋根板及び断熱材が一体となった各屋根ブロックを
上記建設予定の底版上に運搬し、反転して据え付けた
後、上記各屋根ブロック間の残った部分の取付け等を行
うことにより、断熱材取付けの施工性、信頼性を向上さ
せるとともに、貯槽建設工事の工期を短縮できる経済的
な低温液化ガス貯槽の屋根製作方法を得るから、本発明
は産業上極めて有益なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の屋根ブロックの製作要領を
示す工程説明図である。
【図2】図1の屋根ブロックをドームに組立てる要領を
示す工程説明図である。
【図3】従来の低温液化ガス貯槽の製作要領を示す工程
説明図である。
【符号の説明】
1 屋根板 2 屋根骨(ラフター) 3 支保構 4 側壁 5 底版 6 ナックルリング等 7 屋根内部断熱材 8 屋根骨(リング) 9 断熱材取付具 10 屋根ブロック

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底版上に縦横に立設された複数の適長の
    支保構の上端にわたって屋根板を張って屋根全体を施工
    し、外周部の支保構以外の支保構を取り外したのち、屋
    根全体を上方へ移動してこれを大径円筒状側壁の上端に
    固着する低温液化ガス貯槽の製作方法において、上記屋
    根全体を製作するに当たり、屋根骨と屋根板の一部を工
    場又は現地地組場で一体として制作し、一体化された複
    数の湾曲扇型屋根骨ブロックをそれぞれ貯槽内面が上向
    きとなった状態で断熱材取付け用のスタッドボルト等の
    取付具を各屋根骨ブロックに固着し、その後、同一向き
    で断熱材の取付けを行い、屋根骨,屋根板及び断熱材が
    一体となった各屋根ブロックを上記建設予定の底版上に
    運搬し、反転して据え付けた後、上記各屋根ブロック間
    の残った部分の取付け等を行うことを特徴とする低温液
    化ガス貯槽の屋根製作方法。
JP35757992A 1992-12-24 1992-12-24 低温液化ガス貯槽の屋根製作方法 Pending JPH06193306A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006062324A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Fuji Heavy Ind Ltd 曲面への樹脂層形成方法
CN108820594A (zh) * 2018-05-31 2018-11-16 中国电建集团河北工程有限公司 大型油储罐顶板制作工具、顶板制作方法及罐顶安装方法

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