JPH1072912A - 縦葺き外装材保持用部材及び建築物の外装構造 - Google Patents

縦葺き外装材保持用部材及び建築物の外装構造

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JPH1072912A
JPH1072912A JP23010996A JP23010996A JPH1072912A JP H1072912 A JPH1072912 A JP H1072912A JP 23010996 A JP23010996 A JP 23010996A JP 23010996 A JP23010996 A JP 23010996A JP H1072912 A JPH1072912 A JP H1072912A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施工状態において取付ミスすることがなく、
また一縁に外側ハゼ部を、他縁に内側ハゼ部を有する左
右非対称形の縦葺き外装材を保持すると共に弾性嵌合接
続できる縦葺き外装材保持用部材及び建築物の外装構造
を提供する。 【解決手段】 一縁に外側ハゼ部3を、他縁に内側ハゼ
部4を有する左右非対称形の縦葺き外装材1を弾性嵌合
接続する支持部8を備えてなる外装材保持用部材7にあ
って、前記支持部8は、左右対称形に成形されると共
に、左右に一対の被嵌合部81を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、施工状態において
取付ミスすることがなく、また一縁に外側ハゼ部を、他
縁に内側ハゼ部を有する左右非対称形の縦葺き外装材を
保持すると共に弾性嵌合接続できる縦葺き外装材保持用
部材及び建築物の外装構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、施工状態において山部と谷部
が交互に形成される建築物に用いられる外装材として、
折板や瓦棒と称される外装材がある。近年では、施工作
業者の不足や労働環境改善の観点から、前記外装材の接
続形式が作業が面倒なボルト締め式やハゼ締め式から作
業が容易な嵌合式に推移しつつある。前記嵌合式には、
左右対称形のハゼ部を覆うようにキャップ部材を上から
嵌合するものも存在するが、少なくとも外装材どうしの
接続を別部材を用いずに弾性嵌合により行う外装材とし
て、実開昭52−56418号公報に示される提案がな
されている。この提案に記載された外装構造は、左右非
対称形の取付具及び取付基材からなる固定具に対し、左
方側の屋根板の内側ハゼ部を保持させた後に、右方側の
屋根板の外側ハゼ部を嵌合させた構造である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記実
開昭52−56418号公報に示される提案の外装構造
や従来のハゼ締め式に用いられる固定具は何れも左右非
対称形であるため、以下の問題を生ずる。即ち、通常固
定具は、H型鋼等の梁上に所定間隔で溶接等により固定
するが、この固定具に右左(みぎひだり)があると、施
工者の取付ミスを招きやすく、極く一部の取付ミスでも
大きな施工遅延の要因となるものであった。また、固定
具の取付方向は統一されていても、建築物の立地条件に
よっては、適正な敷設方向と逆になり、固定具の付け替
え作業に膨大な労力を要する結果となるものであった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記に鑑み提案
されたもので、一縁に外側ハゼ部を、他縁に内側ハゼ部
を有する左右非対称形の縦葺き外装材を弾性嵌合接続す
る支持部を備えてなる外装材保持用部材にあって、前記
支持部は、左右対称形に成形されると共に、左右に一対
の被嵌合部を有することを特徴とする縦葺き外装材保持
用部材に関するものである。尚、前記本発明の保持用部
材によって保持される縦葺き外装材は、建築物の屋根や
外壁に用いられる縦葺き屋根板材や縦張り外壁材であっ
て、より具体的には隣り合う縦葺き外装材の一方の端縁
に他方の縦葺き外装材の端縁が重合する形式の瓦棒、折
板、サイディングである。
【0005】また、本発明は、外装下地上に前記構成の
外装材保持用部材を固定し、一縁に外側ハゼ部を、他縁
に内側ハゼ部を有する左右非対称形の縦葺き外装材を敷
設してなる建築物の外装構造にあって、前記縦葺き外装
材の内側ハゼ部を外装材保持用部材の一方の被嵌合部に
弾性係合させて保持させ、外側ハゼ部を外装材保持用部
材の左右の被嵌合部に弾性嵌合させて接続してなること
を特徴とする建築物の外装構造をも提案する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の外装材保持用部材7は概
して、図3に示すような一縁に外側ハゼ部3を、他縁に
内側ハゼ部4を有する左右非対称形の縦葺き外装材1を
弾性嵌合接続する支持部8を備えてなる構成であり、図
1に示すように前記支持部8は、左右対称形に成形され
ると共に、左右に一対の嵌合部81を有する。
【0007】前記外装材保持用部材7は、従来公知の吊
子やタイトフレームと称される部材であり、複数部材の
組合せ品も含まれる。また、この外装材保持用部材7
は、後述する縦葺き外装材1の大きさ、所要強度により
通常0.6乃至3.2mm程度のステンレス鋼板やメッ
キ鋼板等をプレス加工する等して成型される。図1に示
す外装材保持用部材7は、図4の外装構造と照らして見
ると明らかなように縦葺き外装材1の面板部2及び傾斜
面部5を沿わせるフレーム部9と、縦葺き外装材1の両
ハゼ部(3,4)を組み付ける支持部8とからなり、両
部材(8,9)は別部材から構成され、固着具94で一
体となされている。フレーム部9は、比較的厚肉の短幅
材を折曲して成形され、略水平状で左右が僅かに下方へ
傾斜する横片91の左右端に、外側下方へ向かう脚片9
2,92を形成し、さらにその下端に外方へ向かう略水
平状の固定片93,93を形成した構造を左右に直列状
に連結してなり、前記横片91及び脚片92は前後縁を
下方に折曲して補強されている。支持部8は、図2に示
すように比較的薄肉の板材にプレス加工や折曲加工、溶
接等を施して成形され、左右に一対の嵌合部81を有
し、対称軸(=図1(a)に一点鎖線で示した)上に起
立片状の被係合部82が形成されている。尚、図2にお
ける83は固着具94のための通孔、84は固着具94
を締め付けるための治具を挿入する切欠部、85は支持
片、86はプレス加工部であり、このプレス加工部86
の側方上部が前記嵌合部81を形成している。被係合部
82は左右から折曲した片を重合した状態で溶接して形
成される。
【0008】前記外装材保持用部材7を固定する外装下
地6は、梁や母屋、胴縁等の鉄骨躯体が一般的である
が、これに限定されるものではない。例えば木毛セメン
ト板、木片セメント板、軽量気泡コンクリート板等の下
地材を前記鉄骨躯体上に敷設する構成でも良いし、コン
クリート造の躯体上に鉄骨や木材の小屋組をする構成も
あるし、下地調整されたコンクリート面に直接外装材保
持用部材7を取り付けても良い。したがって、本発明に
おける施工対象となる外装下地6は、釘、ビス、アンカ
ー、溶接等の固着手段によって前記外装材保持用部材7
が取付可能な全ての建築躯体をいい、前記躯体上に断熱
その他の必要に応じて敷設する木毛セメント板等のボー
ド類を含むものである。
【0009】前記外装材保持用部材7に保持される縦葺
き外装材1(以下、外装材という)は、基本的に一縁に
外側ハゼ部3を、他縁に内側ハゼ部4を有する左右非対
称形であって、両ハゼ部(3,4)を弾性嵌合によって
接続する構成であれば特にその他の構成については限定
するものではない。尚、この外装材1における左右非対
称形とは両ハゼ部(3,4)の形状の相違に他ならず、
それ以外の部位については左右対称でなければ、外装構
造を施工した場合にほぼ左右対称の外観を形成すること
ができず、意匠性が損なわれるものとなる。また、この
外装材1は、素材を特に限定するものではないが、代表
的には概ね0.4乃至1.6mm程度の表面化粧鋼板、
ラミネート鋼板、メッキ鋼板、ステンレス鋼板、アルミ
合金板、チタン合金板、銅板等の公知の金属素材をロー
ル成形その他の手段で所定の形状に成形する。尚、硬質
樹脂板や炭素繊維積層板等によっても同様の形状に成形
することができ、全てをそれらで施工することもできる
し、前記金属素材のものと組み合わせて施工することも
できる。また、外装材1の裏面には、結露防止、防音、
防火対策上の理由により、必要に応じてポリエチレンフ
ォーム、グラスウールシート等の裏貼り材を添装しても
良い。
【0010】図3に示される外装材1は、略平坦状の面
板部2とその端縁の外側ハゼ部3,内側ハゼ部4との間
に傾斜面部5,5を有する折板屋根板であり、その接続
状態において山部と谷部が交互に形成される構成であ
る。外側ハゼ部3は、端縁に嵌合部31、面板部側内面
に被当接部32を有し、内側ハゼ部4は、端縁に前記外
側ハゼ部3の被当接部32と当接する当接部41、面板
部側外面に前記外側ハゼ部3の嵌合部31と嵌合する嵌
合受部42を有する構成である。より詳細に説明する
と、前記外側ハゼ部3は、左右下方へ向かう略傘状の覆
い部33の外方側の下端及び内方側(面板部2側)の下
端をそれぞれ左右対称に覆い部33側へく字状に折曲し
た構成である。そして、外方側のく字状の折曲部分の上
方内面が嵌合部31であり、内方側(面板部2側)の覆
い部33の下端とく字状の折曲部分の上方とで形成され
る凹状内面が被当接部32である。一方、内側ハゼ部4
は、中央の左右非対称形の係合部43の外方側の下端及
び内方側の下端をそれぞれ外側下方へ拡開するように折
曲し、さらに内方側(面板部2側)の拡開部分の下端を
係合部43側へく字状に折曲した構成である。そして、
外方側の拡開部分の先端が当接部41であり、内方側
(面板部2側)のく字状の折曲部分の上方外面が嵌合受
部42である。尚、当接部41が形成される外方側の拡
開部分は、単品状態では組み付け状態の位置に比べては
ね上がり状に形成されている。
【0011】本発明の外装構造の施工は、概ね以下の手
順で行われる。即ち、梁や母屋、胴縁等の鉄骨下地6上
に、前記外装材保持用部材7を取り付けて、これに前記
外装材1を弾性嵌合により施工するものであり、図4の
外装構造の施工も同様に行うことができる。
【0012】まず、外装下地6上に前記構成の外装材保
持用部材7を取り付けておき、この外装材保持用部材7
の一方側(図面上では右方側)から外装材1の内側ハゼ
部4を臨ませ、嵌合受部42の内面と支持部8の一方の
被嵌合部81とを弾性嵌合させて保持させる。この時、
内側ハゼ部4の係合部43の内面は支持部8の被係合部
82と係合する。このように内側ハゼ部3は、2箇所
(嵌合受部42の内面,係合部43の内面)で外装材保
持用部材7に保持されている。次に、既に敷設した右方
側の外装材1の内側ハゼ部4に対し、左方側の外装材1
の外側ハゼ部3を左側上方から右側下方へスライドさせ
て内側ハゼ部4の当接部41が外側ハゼ部3の被当接部
32に当接するように位置させる。この状態で外側ハゼ
部3の覆い部33を押圧すると、被当接部32が当接部
41を押圧して外方側の拡開部分を支持片85の上縁に
接触させると共に支持部8の被嵌合部81と弾性嵌合す
る。尚、外装材保持用部材7が存在しない箇所でも、前
記内側ハゼ部4の外方側の拡開部分の弾性により、当接
部41と被当接部32とは確実に当接する。即ち、外装
材保持用部材7が存在しない箇所では、内方に支持する
部材が存在しないために前記押圧力により内側ハゼ部4
が押し下げられたり、内方へ傾いたりする動きが生ずる
が、当接部41が外側ハゼ部3の被当接部32に確実に
当接して両ハゼ部3,4の相互の位置関係が規制されて
いるために内側ハゼ部4は前記押圧力に抗してその空間
位置を保持する。したがって、外装材保持用部材7が存
在する箇所でもしない箇所でも外側ハゼ部3の嵌合部3
1は確実に内側ハゼ部4の嵌合受部42に弾性嵌合する
状態となる。
【0013】したがって、まず、外装材保持用部材7の
一方側に外装材1を配置させた後、他方側に配置する外
装材1を、外側ハゼ部3をやや上方に持ち上げた状態で
隣り合う外装材保持用部材7,7間に配置する。そし
て、当接部41が被当接部32に当接するように位置調
整した後、外側ハゼ部3の持ち上げを解除し、上方から
押圧するだけで確実に弾性嵌合による接続がなされ、一
つの山部が形成される。その後は、同様の施工作業によ
り、一方側から他方側へ(図面上では右側から左側へ)
順に外装材1を敷設していけば山部と谷部とが交互に連
続する外装構造を容易に施工することができる。
【0014】こうして施工された図4の外装構造は、外
装材保持用部材7の支持部8が左右対称形に形成されて
いるので、H型鋼等の梁上などに取り付ける際に取付ミ
スを生じ得ないものとなり、その外装材1の敷設作業も
含めて施工性が向上する。また、外装材保持部材7は、
物品として製造成形性と材料の歩留まりの点で優れたも
のとなる。
【0015】特に前記外装構造は、支持部8の対称軸上
に、外装材1の内側ハゼ部4の係合部43を受支する被
係合部82を備える構成であるため、内側ハゼ部4は嵌
合受部42の内面と係合部43との2箇所で支持部8に
保持されているので、対正圧性能が向上する。即ち、面
板部2等に正荷重が作用することにより、傾斜面部5に
沿って下方へズリ下げ応力が働いても、前記2箇所の保
持によりズリ下げられることがない。尚、外側ハゼ部3
も支持部8の左右一対の嵌合部81で保持されているの
で、対正圧性能が高いものとなる。また、図2に示す実
施例の支持部8は、搾り加工されたボックス状の下部と
ほぼ中間位置の被嵌合部を介して、拝み合わせ状に溶
接、一体化した被係合部を有する上部とからなるので、
施工時に局所的な集中荷重が作用しても変形することが
ない。一般に嵌合式折板は、施工時に嵌合接続するが故
に保持用部材に対して折板本体を強く押圧する必要があ
るため、保持用部材は、所定の方向からの押圧に対して
変形を起こさないよう設計、製作されている。しかし、
取付作業は現場作業のことで、また部材の構造特性や物
理的強度を十分に理解した熟練作業者が作業するとは限
らないため、当初予想外の方向からの嵌合を試みるケー
スが少なからず発生する。そのような場合、保持用部材
が変形して使用不能となることがある。
【0016】さらに、前記外装構造に用いた外装材1
は、外側ハゼ部3に被当接部32を形成し、内側ハゼ部
4に前記嵌合作業時に前記外側ハゼ部3の被当接部42
と当接して両ハゼ部3,4の位置関係を規制する当接部
41を形成したので、嵌合時の外側ハゼ部3の押圧によ
る内側ハゼ部4の押し下げや内方への傾動を確実に防止
できるので、確実な嵌合が可能となる。その結果、施工
性の向上や省人化といった嵌合式外装材が本来意図する
作用効果を確実に得ることができる。さらに、以下の作
用効果も得られる。内側ハゼ部4の嵌合受部42と当接
部41間には、外側ハゼ部3の覆い部33の内面とで構
成する浸水防止空間Aが形成され、この浸水防止空間A
は、暴風雨時の減圧空間として作用し、また毛細管現象
による滲み込み防止空間としても作用するので、雨水の
浸水防止機能が高まる。外側ハゼ部3の嵌合部31が内
側ハゼ部4の嵌合受部42と弾性嵌合しているが、この
嵌合受部42の内面は外装材保持用部材7の支持部8の
一方の被嵌合部81と弾性嵌合しているので、嵌合部3
1は嵌合受部42を介して被嵌合部81と弾性嵌合して
いることになる。また、被当接部32は他方の被嵌合部
81と弾性嵌合している。したがって、外側ハゼ部3
は、嵌合部31と被当接部32との2箇所が支持部8の
被嵌合部81に保持され、対負圧性能が向上する。外側
ハゼ部3の被当接部32が外装材保持用部材7の支持部
8の被嵌合部81への(被)保持機能を兼ね、内側ハゼ
部4の嵌合受部42(の内面)が一方の被嵌合部81へ
の(被)保持機能を兼ねる構成であるため、別部位に被
保持部を形成する場合に比べて形状が簡易であり、外装
材1の製造成形性と材料の歩留まりの点で優れている。
【0017】図5(a)に示す外装構造では、外装材保
持用部材72 が前記実施例におけるフレーム部9を備え
ず、支持部8のみで構成されているが、被嵌合部81や
被係合部82の形状は前記実施例とほぼ同様である。図
中、87は固定片である。また、この外装構造に用いら
れる図5(b)に示す外装材12 は、前記実施例におけ
る傾斜面部5に代えて鉛直状の立上り部50が形成され
ている瓦棒であるが、内側ハゼ部4及び外側ハゼ部3の
各組み付け部位の形状は前記実施例とほぼ同様である。
したがって、この外装構造は、前記図4の外装構造と同
様に施工することができ、その効果についても前述と同
様の効果を奏する。さらに、この外装構造のように意匠
性等を考慮して外側ハゼ部3の覆い部33をどのような
形状にしても良い。
【0018】図6(a)に示す外装構造では、外装材保
持用部材73 の支持部8の対称軸上に被係合部82が形
成されないが、被嵌合部81の形状は前記実施例とほぼ
同様である。詳しくは、この外装構造における外装材保
持用部材73 は、フレーム部9の横片91に上方が開口
するコ字状部材を組み付けることにより起立片80(支
持部8)が前後に立設状に取り付けられた構成である。
この支持部8の上縁形状は、内側ハゼ部4の組み付け状
態における断面形状とほぼ一致する。また、この外装構
造に用いられる図6(b)に示す外装材13 は、内側ハ
ゼ部4が左右対称の形状であって、この内側ハゼ部4
は、前記実施例における係合部43を備えない代わりに
当接部41の下方に折返し状に折曲した係合片411を
延設し、その施工状態において左右一対の被嵌合部81
に弾性的に嵌合させる形状である。この外装構造は、前
記図4の外装構造と全く同様の効果を奏するが、内側ハ
ゼ部4と支持部8の被嵌合部81とが弾性嵌合する。即
ち、この外装構造では、内側ハゼ部4も外側ハゼ部3も
共に支持部8に弾性嵌合されるので、外装材13 の敷設
安定性及び対正圧性能が向上する。
【0019】図7に示す外装材保持用部材74 は、前記
図6の外装材保持用部材73 の支持部8と同様に、フレ
ーム部9の横片91に上方が開口するコ字状部材を組み
付けることにより起立片80が立設状に前後に取り付け
られた構成であるが、この起立片80は直交して組み付
けられた傾倒防止材88により前後方向に傾倒すること
がない。即ち、これら起立片80及び傾倒防止材88
は、それぞれに形成されたスリットどうしを係合させて
いるため、前記のように起立片80の傾倒が防止され、
同時に傾倒防止材88の左右方向への傾倒も防止され
る。また、この傾倒防止材88は支持部8の対称軸上に
位置し、この傾倒防止材88の上縁が被係合部82とな
る。この外装材保持用部材74 は、内側ハゼ部に前記被
係合部82に受支される係合部を備える外装材を敷設す
ることにより、前記図4の外装構造にて説明したように
対正圧性能が高い外装構造を施工することができる。
【0020】以上本発明を図面の実施の形態に基づいて
説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載の構成を変更しない限
りどのようにでも実施することができる。例えば各実施
形態の図面ではアスファルトルーフィングやアスファル
トフェルト等の公知の防水材を図示していないが、これ
らの使用を妨げるものではない。外装下地に繊維系断熱
材等が敷設されている場合には、それらの養生の観点か
ら張設することが好ましい。また、本件の外装材の面板
部は、必要に応じてサザ波加工を施したものでも良い
し、中間に両ハゼ部以下の立上り部を形成したものであ
っても良い。
【0021】
【発明の効果】以上要するに本発明の外装材保持用部材
は、その支持部が左右対称形に形成されているので、H
型鋼等の梁上などに取り付ける際に取付ミスを生じ得な
いものとなる。したがって、その取付作業が極めて容易
なものとなる。また、この外装材保持用部材は、物品と
して製造成形性と材料の歩留まりの点で優れたものとな
る。
【0022】特に支持部の対称軸上に、外装材の内側ハ
ゼ部の係合部を受支する被係合部を形成すると、内側ハ
ゼ部はより安定に支持部に保持されるので、対正圧性能
が向上する。即ち、縦葺き外装材の面板部等に正荷重が
作用することにより、傾斜面部に沿って下方へズリ下げ
応力が働いても、前記のように安定に保持されることに
よりズリ下げられることがない。尚、外側ハゼ部も支持
部の左右一対の嵌合部で保持されているので、対正圧性
能が高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の外装材保持用部材の一実施態様
を示す正面図、(b)平面図、(c)側面図である。
【図2】(a)図1の外装材保持用部材の支持部を示す
斜視図、(b)展開平面図、(c)プレス加工後の正面
図、(d)側面図、(e)一部を欠截した平面図、
(f)同図(d)のア−ア線における断面図である。
【図3】図1の外装材保持用部材によって保持すると共
に弾性嵌合接続される縦葺き外装材の正面図である。
【図4】図1の外装材保持用部材及び図3の縦葺き外装
材を用いて施工した外装構造の一実施態様を示す断面図
である。
【図5】(a)本発明の外装構造の他の一実施態様を示
す正面図、(b)該外装構造に用いられた縦葺き外装材
の正面図である。
【図6】(a)本発明の外装構造の他の一実施態様を示
す正面図、(b)該外装構造に用いられた縦葺き外装材
の正面図である。
【図7】(a)本発明の外装材保持用部材の他の一実施
態様を示す正面図、(b)その一部の拡大斜視図であ
る。
【符号の説明】
1,12 ,13 (縦葺き)外装材 2 面板部 3 外側ハゼ部 31 嵌合部 32 被当接部 33 覆い部 4 内側ハゼ部 41 当接部 411 係合片 42 嵌合受部 43 係合部 5 傾斜面部 6 外装下地 7,72 ,73 ,74 外装材保持用部材 8 支持部 81 被嵌合部 82 被係合部 9 フレーム部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年10月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一縁に外側ハゼ部を、他縁に内側ハゼ部
    を有する左右非対称形の縦葺き外装材を弾性嵌合接続す
    る支持部を備えてなる外装材保持用部材にあって、 前記支持部は、左右対称形に成形されると共に、左右に
    一対の被嵌合部を有することを特徴とする縦葺き外装材
    保持用部材。
  2. 【請求項2】 支持部の対称軸上に、縦葺き外装材の内
    側ハゼ部の係合部を受支する被係合部を備えることを特
    徴とする請求項1に記載の縦葺き外装材保持用部材。
  3. 【請求項3】 外装下地上に請求項1記載の外装材保持
    用部材を固定し、一縁に外側ハゼ部を、他縁に内側ハゼ
    部を有する左右非対称形の縦葺き外装材を敷設してなる
    建築物の外装構造にあって、 前記縦葺き外装材の内側ハゼ部を外装材保持用部材の一
    方の被嵌合部に弾性係合させて保持させ、外側ハゼ部を
    左右の被嵌合部に弾性嵌合させて接続してなることを特
    徴とする建築物の外装構造。
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