JPH06193091A - モータグレーダのブレード制御装置 - Google Patents

モータグレーダのブレード制御装置

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JPH06193091A
JPH06193091A JP26713893A JP26713893A JPH06193091A JP H06193091 A JPH06193091 A JP H06193091A JP 26713893 A JP26713893 A JP 26713893A JP 26713893 A JP26713893 A JP 26713893A JP H06193091 A JPH06193091 A JP H06193091A
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valve
stroke
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Masaaki Sakamoto
正昭 坂本
Tsuneo Kaneko
常夫 金子
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1つの操作レバーを操作することでブレード
を真直ぐ昇降できるし、ブレードを左右一方側の高さを
一定として左右他方側を上下に移動できるようにする。 【構成】 前後・左右任意方向に操作可能でその操作方
向と操作ストロークに比例した信号を出力する左操作レ
バー22と、この操作レバー22の信号によって第1・
第2・第3比例電磁弁30−1,30−2,30−3に
伸縮信号を出力するコントローラ26を備え、左操作レ
バー22を前後に操作することで第1・第2・第3比例
電磁弁30−1,30−2,30−3を伸縮位置に切換
えて左右昇降シリンダ3,4とともに横送りシリンダ5
を伸縮してブレードを真直ぐに昇降し、前記左操作レバ
ー22を左右前、左右後に操作することで第1・第2比
例電磁弁30−1,30−2を異なる開度で切換え、そ
の第1・第2比例電磁弁30−1,30−2よりの圧油
で左右昇降シリンダ3,4を伸縮してブレード9を右上
り、右下り、左上り、左下りに動作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータグレーダのブレ
ードを制御する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】モータグレーダは例えば図1に示すもの
が知られている。すなわち、車体1の前端部にドローバ
2を揺動自在に支承し、このドローバ2と車体1とに亘
って左右昇降シリンダ3,4及び横送りシリンダ5を連
結し、このドローバ2に旋回サークル6を旋回油圧モー
タ7で旋回自在に設け、この旋回サークル6のブラケッ
ト8にブレード9をシフトシリンダ10で左右移動自在
に設けてあると共に、前輪11を図示しないリーニング
シリンダで左右に傾倒(リーニング)できるようにして
ある。
【0003】前述のブレード9を制御する装置としては
例えば図2に示すように、左右ブレードリフト操作レバ
ー12,13により切換えられる左右ブレードリフト弁
14,15によって油圧ポンプ16の吐出圧油を左右昇
降シリンダ3,4に供給するようにしたものが知られて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のブレード制御装
置であると左右ブレードリフト操作レバー12,13を
操作して左右ブレードリフト弁14,15を切換えて油
圧ポンプ16の吐出圧油を左右昇降シリンダ3,4に供
給するので、その操作が大変面倒となるし、両手を使う
ことになるからハンドル操作ができずに走行中にブレー
ド9を昇降する場合には危険となる。
【0005】また、左右昇降シリンダ3,4を伸長・縮
少してブレード9を昇降する時に横送りシリンダ5のた
めにブレード9が左右に動き、ブレード9を真直ぐ昇降
するには横送りシリンダ5を伸縮しなくてはならず、そ
の操作が大変面倒となる。
【0006】また、左昇降シリンダ3を伸長又は縮小し
てブレード9を左下り、左上りとした時にはブレード9
の右端下部が上下に変位してしまうし、右昇降シリンダ
4を伸長又は縮小してブレード9を右下り、右上りとし
た時にはブレード9の左端下部が上下に変位するから、
ブレード9を右端下部、左端下部を一定として左上り・
左下り、右上り・右下りとする場合つまり、左右一方の
高さを一定として左右他方側を上下する場合には左右昇
降シリンダ3,4を同時に異なるストローク伸縮させな
ければならずその操作が大変面倒となり、熟練した作業
者によれば可能であるが初心者では前述のように操作す
ることはきわめて困難である。
【0007】そこで、本発明は前述の課題を解決できる
ようにしたモータブレーダのブレード制御装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】車体1にドローバ2を左
右昇降シリンダ3,4で上下揺動自在に支承し、このド
ローバ2と車体1に亘って横送りシリンダ5を連結した
モータグレーダにおいて、ブレード昇降信号とブレード
傾斜信号を出力する操作部材と、前記左昇降シリンダ3
に圧油を供給する第1の弁と、右昇降シリンダ4に圧油
を供給する第2の弁と、横送りシリンダ5に圧油を供給
する第3の弁と、前記操作部材のブレード昇降信号によ
って、左右昇降シリンダ3,4を同一ストローク伸縮作
動し、かつ横送りシリンダ5をそのストロークよりも短
かいストローク伸縮作動させるべく前記第1・第2・第
3の弁に伸縮信号を出力する第1の機能と、前記操作部
材のブレード斜め信号によって左右昇降シリンダ3,4
の一方が長いストローク伸び又は縮み作動し、かつ他方
を短かいストロークだけ縮み又は伸び作動させるべく前
記第1・第2の弁に伸縮信号を出力する第2の機能を有
するコントローラ26を設けたモータグレーダのブレー
ド制御装置。
【0009】
【作 用】操作部材を操作してブレード昇降信号を出
力することで左右昇降シリンダ3,4とともに横送りシ
リンダ5が伸縮するから、1つの操作レバーを操作する
ことでブレード9を真直ぐに昇降できるし、操作部材を
操作してブレード傾斜信号を出力することで左右昇降シ
リンダ3,4を伸縮作動できるし、その左右昇降シリン
ダ3,4の伸縮ストロークは異なるので、1つの操作レ
バーを操作することでブレード9を左右一方側の高さを
一定として左右他方側を上下することができる。また、
操作部材を操作してブレード旋回信号を出力することで
旋回油圧モータ7とシフトシリンダ10が作動してブレ
ード9を旋回すると同時に、その旋回角に見合うだけブ
レード9をサークル6に対して左右に移動するから、1
つの操作レバーを操作することでブレード9を左右端一
定で左右旋回でき、ブレード9の推進角を変更する時に
ブレード9が左右に移動して縁石等に衝突することがな
いし、このブレード9の旋回操作が簡単となる。
【0010】
【実 施 例】図3に示すように、図1に示すモータグ
レーダの運転室20の座席21の左右には左操作レバー
22と右操作レバー23が設けてあり、座席21の前方
にハンドル24が設けてある。なお、ハンドル24は支
持部材25に取付けてある。前記左右操作レバー22,
23は前後方向及び左右方向並びに斜め前後左右方向に
傾倒操作可能となり、その操作ストロークに比例した電
気信号を出力する。つまり、左右操作レバー22,23
を操作するとポテンションメータが回転されてその操作
方向に応じ、かつ操作ストロークに比例したた電気信号
を出力する。
【0011】前記左右操作レバー22,23の出力信号
は図4に示すようにコントローラ26に入力され、この
コントローラ26には切換えスイッチ27よりON、O
FF信号が入力されると共に、傾斜センサ28より車体
傾斜角信号が入力され、回転センサ29より旋回サーク
ル回転角信号が入力され、コントローラ26は入力され
た信号に基づいて各シリンダ、旋回油圧モータに圧油を
供給する方向制御弁、例えば比例電磁弁30のソレノイ
ドに電気信号を出力すると共に、表示パネル31に信号
を送って作動状況等を表示する。
【0012】図5は油圧回路図であり、前記比例電磁弁
30は左昇降シリンダ3に圧油を供給する第1比例電磁
弁30−1、右昇降シリンダ4に圧油を供給する第2比
例電磁弁30−2、横送りシリンダ5に圧油を供給する
第3比例電磁弁30−3、シフトシリンダ10に圧油を
供給する第4比例電磁弁30−4、前部車体と後部を屈
曲するステアリングシリンダ32に圧油を供給する第5
比例電磁弁30−5、リーニングシリンダ33に圧油を
供給する第6比例電磁弁30−6、スカリファイヤ用シ
リンダ34に圧油を供給する第7比例電磁弁30−7、
旋回油圧モータ7に圧油を供給する第8比例電磁弁30
−8を備え、第1〜第8比例電磁弁30−1〜30−8
にコントローラ26より通電信号を送って切換えること
で油圧ポンプ35の吐出圧油を各シリンダ、旋回油圧モ
ータ7に供給する。なお、前記第1〜第8比例電磁弁3
0−1〜30−8は通電量に比例したストロークだけ切
換えられて開口面積(供給流量)が通電量に比例するよ
うにしてある。
【0013】前記左操作レバー22は図6に示すように
前・後・左・右・右前・右後・左前・左後に操作され、
その操作ストロークに比例した電気信号を図7に示すよ
うに出力する。この左操作レバー22の出力した電気信
号はコントローラ26に送られて切換スイッチ27のO
N、OFF信号によって操作パターンを判定して出力信
号の組合せを選択する。例えば切換スイッチ27をOF
Fした時には下記表1に示すようになる。
【0014】
【表1】 前記表1において(+)の符号の場合には電磁切換弁が
シリンダを縮小作動する位置に切換り、(−)の符号の
場合には電磁切換弁がシリンダを伸長作動する位置に切
換るし、出力電気信号はレバーストロークにより0から
1まで連続的に変化する。
【0015】前記表1に示す操作パターンの時のブレー
ドの作動を説明する。図8の(a)に示すように、左右
昇降シリンダ3,4を伸長するとブレード9が下降し、
縮小すると上昇し、横送り用シリンダ5を伸長するとブ
レード9は右側に移動し、縮小すると左側に移動し、シ
フトシリンダ10を伸長するとブレード9は左側にシフ
トし、縮小すると右側にシフトする。ブレード下げの時
には左右昇降シリンダ3,4が同一ストロークが伸長す
るとと共に、横送りシリンダ5が伸長するからブレード
9は図8(b)のように真直ぐ下降する。つまり、横送
りシリンダ5の長さが一定であるとブレード9が水平方
向に移動するので、横送りシリンダ5の長さを調節して
ブレード9が真直ぐに下降するようにする。
【0016】前述のブレード9を真直ぐ昇降する動作を
詳細に説明する。左操作レバー22を前に操作すると操
作方向と、その操作ストロークに比例した信号がコント
ローラ26に入力され、そのコントローラ26は第1・
第2比例電磁弁30−1,30−2に入力信号に応じた
大きさの伸長信号を出力して伸長位置aとし、その開度
は左操作レバー22の操作ストロークに比例したものと
なって左右昇降シリンダ3,4の伸長室3a,4aに開
度に応じた流量の圧油を供給して左右昇降シリンダ3,
4を左操作レバー22の操作ストロークに比例したた速
度で伸長する。
【0017】これと同時にコントローラ26は第3比例
電磁弁30−3に伸長信号を出力して伸長位置aとす
る。この伸長信号は、前記第1・第2比例電磁弁30−
1,30−2に出力した伸長信号を図8(a)に示す各
シリンダの枢着部間の長さに応じて補正した補正信号と
なって前述の伸長信号よりも小さくなり、これにより第
3比例電磁弁30−3の開度は前述の第1・第2比例電
磁弁30−1,30−2の開度よりも小さくなるから横
送りシリンダ5の伸長室5aへの供給流量が少なくなっ
て左操作レバー22の操作ストロークに比例した値より
も遅い速度で伸長する。
【0018】これによってブレード9は図8(b)に示
すように左右に動くことなしに真直ぐに下降する。
【0019】また、左操作レバー22を後に操作した時
には前述と同様、第1・第2・第3比例電磁弁30−
1,30−2,30−3が制御されて縮少位置bとな
り、左右昇降シリンダ3,4の縮少室3b,4bと横送
りシリンダ5の縮少室5bに圧油が供給されてブレード
9は真直ぐに上昇する。
【0020】ブレード右下げの時には左昇降シリンダ3
が伸長し、右昇降シリンダ4がそのストロークの略倍だ
け伸長すると共に、横送りシリンダ5が伸長するからブ
レード9は図8(c)のようにブレード左下部9aの位
置が変化せずに右下りとなる。つまり、横送りシリンダ
5の長さを調節してブレード9を水平に対して傾斜させ
ることでブレード9の左下部9aの位置が変化しないよ
うにする。ブレード右上の場合には左昇降シリンダ3が
縮小し、右昇降シリンダ4はそのストロークの略倍だけ
縮小すると共に、横送りシリンダ5が縮小してブレード
9は図8(d)のように右上りとなる。この時も前述と
同様にブレード9の左下部9aの位置が変化しない。ブ
レード左上り場合には左昇降シリンダ3が縮小し、右昇
降シリンダ4がその1/2ストロークだけ縮小してブレ
ード9は図8(e)に示すように左上りとなり、ブレー
ド9の右下部9bの位置は変化しない。ブレード左下り
の場合には左昇降シリンダ3が伸長し、右昇降シリンダ
4がその1/2ストロークだけ伸長してブレード9は図
8(f)に示すように左下りとなる。
【0021】前述のブレードを水平に対して傾斜させる
動作の詳細を説明する。 (1)左操作レバー22を左前に操作した時。 左操作レバー22の操作方向と操作ストロークに比例し
た信号がコントローラ26に入力され、その入力された
信号に基づいて第1比例電磁弁30−1縮少信号を出力
して第1比例電磁弁30−1をその縮少信号に比例した
た開度だけ縮少位置aとして左昇降シリンダ3の縮小室
3aにその開度に見合う流量を供給して左操作レバー2
2の操作ストロークに比例した速度で縮小する。
【0022】これと同時にコントローラ26は左操作レ
バー22より入力された信号にブレード端部からシリン
ダ取付部までの距離/(ブレード全長−ブレード端部か
らシリンダ連結部までの距離)を乗算して補正し、その
補正した信号に基づいて第2比例電磁弁30−2に縮少
信号を出力して第2比例電磁弁30−2をその縮少信号
に比例した開度だけ縮少位置aとし、右昇降シリンダ4
を操作ストロークのブレード端部からシリンダ連結部ま
での距離/(ブレード全長−ブレード端部からシリンダ
連結部までの距離)倍の速度で縮少する。
【0023】これにより、左右昇降シリンダ3,4は速
度差を持って縮少するから左操作レバー22を中立位置
とした時に右昇降シリンダ4は左昇降シリンダ3のスト
ロークのブレード端部からシリンダ連結部までの距離/
(ブレード全長−ブレード端部からシリンダ連結部まで
の距離)だけストロークするので、ブレード9は図8
(b)に示すように左上りとなり、ブレード9の右下部
9bの位置は変化しない。
【0024】(2)左操作レバー22を左後に操作した
時。 前述と同様に第1比例電磁弁30−1を操作ストローク
に比例した開度だけ伸長位置bとし、第2比例電磁弁3
0−2を操作ストロークのブレード端部からシリンダ連
結部までの距離/(ブレード全長−ブレード端部からブ
レード取付部までの距離)に比例した開度だけ伸長位置
bとするから、前述と同様にブレード9は図8(c)に
示すように左下りとなり、ブレード9に右下部9bの位
置は変化しない。
【0025】(3)左操作レバー22を右前に操作した
時。 左操作レバー22の操作方向と操作ストロークに比例し
た信号がコントローラ26に入力され、その入力された
信号に基づいて第2比例電磁弁30−2に縮少信号を出
力して第2比例電磁弁30−2をその縮少信号に比例し
た開度だけ縮少位置aとして右昇降シリンダ4の縮少室
4aにその開度に見合う流量を供給して左操作レバー2
2の操作ストロークに比例した速度で縮少する。
【0026】これと同時にコントローラ26は左操作レ
バー22より入力された信号にブレード端部からシリン
ダ取付部までの距離/(ブレード全長−ブレード端部か
らシリンダ取付部までの距離)を乗算して補正し、その
補正した信号に基づいて第1比例電磁弁30−1に縮少
信号を出力して第1比例電磁弁30−1をその縮少信号
に比例した開度だけ縮少位置aとし、左昇降シリンダ3
を操作ストロークのブレード端部からシリンダ取付部ま
での距離/(ブレード全長−ブレード端部からシリンダ
取付部までの距離)倍の速度で縮少する。
【0027】これにより、左右昇降シリンダ3,4は速
度差を持って縮少するから左操作レバー22を中立位置
とした時に左昇降シリンダ3は右昇降シリンダ4のスト
ロークのブレード端部からシリンダ取付部までの距離/
(ブレード全長−ブレード端部からシリンダ取付部まで
の距離)だけストロークとするので、ブレード9は図8
(d)に示すように右上りとなり、ブレード9の左下部
9aの位置は変化しない。
【0028】(4)左操作レバー22を右後に操作した
時。 前述と同様に第2比例電磁弁30−2を操作ストローク
に比例した開度だけ伸長位置bとし、第1比例電磁弁3
0−1を操作ストロークのブレード端部からシリンダ取
付部までの距離/(ブレード全長−ブレード端部からシ
リンダ取付部までの距離)に比例した開度だけ伸長位置
bとするから、前述と同様にブレード9は図8(e)に
示すように右下りとなり、ブレード9の左下部9aの位
置は変化しない。
【0029】前記切換スイッチ27をONして左操作レ
バー22を操作した時には下記表2に示すようになる。
【0030】
【表2】
【0031】前記表2の時のブレード9の作動を説明す
る。ブレード左旋回の時には旋回油圧モータ7が駆動し
て図9(a)に示すように旋回サークル6とともにブレ
ード9が矢印a方向に旋回する。ブレード右端一定左旋
回の時には旋回油圧モータ7が駆動して旋回サークル6
が左旋回すると同時にシフトシリンダ10が縮小して旋
回サークル6に対してブレード9が右方に移動するの
で、図9(b)に示すようにブレード9の右端9cの位
置が一定となる。つまり、図9(a)のようにブレード
9を左旋回するとその旋回角θとブレード長さよりブレ
ード9右端9cが左方にずれるので、シフトシリンダ1
0でブレード9を右方に移動して右端9cの位置を同一
とする。ブレード右シフトの場合にはシフトシリンダ1
0が縮小してブレード9が右方に移動する。ブレード右
端一定右旋回の場合には旋回油圧モータ7が前述と逆方
向に移動すると共に、シフトシリンダ10が縮小してブ
レード9は右旋回と同時に右方に移動してブレード9の
右端が一定となる。ブレード右旋回の場合には旋回モー
タ7が前述と逆方向に駆動してブレード9が図9(a)
の矢印b方向に旋回する。ブレード左端一定右旋回の場
合には旋回油圧モータ7が駆動すると同時にシフトシリ
ンダ10が伸長してブレード9は図9(c)に示すよう
に右旋回すると同時に左方に移動してブレード左端9d
の位置が同一となる。ブレード左シフトの場合にはシフ
トシリンダ10が伸長してブレード9が左方向に移動す
る。ブレード左端一定左旋回の場合には旋回油圧モータ
7が駆動すると同時にシフトシリンダ10が伸長してブ
レード9が左方に移動してブレード9dの位置が同一と
なる。
【0032】前記ブレード9を旋回動作する操作の詳細
を説明する。 (1)ブレード右端一定で左旋回する時。 左操作レバー22を右前に操作するとコントローラ26
に左旋回信号が入力されて第8比例電磁弁30−8に左
旋回信号を出力して左旋回位置aとして旋回油圧モータ
7が左回転してサークル6とともにブレード9が左旋回
する。これと同時にコントローラ26より第4比例電磁
弁30−4に伸長信号が出力されて伸長位置bとなり、
シフトシリンダ10が伸長してブレード9をサークル6
に対して右方に移動するから図9(b)に示すようにブ
レード9の右端9cが一定で左旋回する。
【0033】前記ブレード9の右方移動量はブレード9
の旋回角θ(つまりサークル6の旋回角θ)とブレード
9の旋回中心から右端9cまでの長さLによって決定さ
れるので、サークル6の旋回角θを検出するセンサ、例
えば旋回油圧モータ7にパルスエンコーダとその出力パ
ルスによってサークル旋回角θを演算する演算器より成
る回転センサ29を設け、その旋回角θと前記長さによ
ってブレード9の右方移動量を算出し、ブレード9の移
動量を検出するセンサ、例えばシフトシリンダ10のス
トロークセンサ又はブレード9の移動により作動するリ
ニアポテンションメータを設け、ブレード9の実移動量
が前述の算出した移動量と合致した時に第4比例電磁弁
30−4への伸長信号を中止する。
【0034】(2)ブレード右端一定で右旋回する時。 左操作レバー22を右後に操作するとコントローラ26
に右旋回信号が入力されて第8比例電磁弁30−8に左
旋回信号を出力して右旋回位置cとして旋回油圧モータ
7が左回転してサークル6とともにブレード9が右旋回
する。これと同時にコントローラ26より第4比例電磁
弁30−4に伸長信号が出力されて伸長位置bとなり、
シフトシリンダ10が伸長してブレード9をサークル6
に対して右方に移動するからブレード9の右端9cが一
定で右旋回する。この時の前記ブレード9の右方移動量
は前述と同様とする。
【0035】(3)ブレード左端一定で右旋回する時。 左操作レバー22を左前に操作するとコントローラ26
に右旋回信号が入力されて第8比例電磁弁30−8に右
旋回信号を出力して左旋回位置cとして旋回油圧モータ
7が右回転してサークル6とともにブレード9が右旋回
する。これと同時にコントローラ26より第4比例電磁
弁30−4に縮小信号が出力されて縮小位置dとなり、
シフトシリンダ10が縮小してブレード9をサークル6
に対して左方に移動するから図9(c)に示すようにブ
レード9の左端9dが一定で右旋回する。この時前記ブ
レード9の左方移動量は前述と同様にする。
【0036】(4)ブレード左端一定で左旋回する時。 左操作レバー22を右後に操作するとコントローラ26
に左旋回信号が入力されて第8比例電磁弁30−8に左
旋回信号を出力して左旋回位置aとして旋回油圧モータ
7が左回転してサークル6とともにブレード9が左旋回
する。これと同時にコントローラ26より第4比例電磁
弁30−4に縮小信号が出力されて伸長位置dとなり、
シフトシリンダ10が縮小してブレード9をサークル6
に対して左方に移動するからブレード9の左9dが一定
で左旋回する。この時前記ブレード9の左方移動量は前
述と同様とする。
【0037】
【発明の効果】操作部材を操作してブレード昇降信号を
出力することで左右昇降シリンダ3,4とともに横送り
シリンダ5が伸縮するから、1つの操作レバーを操作す
ることでブレード9を真直ぐに昇降できるし、操作部材
を操作してブレード傾斜信号を出力することで左右昇降
シリンダ3,4を伸縮作動できるし、その左右昇降シリ
ンダ3,4の伸縮ストロークは異なるので、1つの操作
レバーを操作することでブレード9を左右一方側の高さ
を一定として左右他方側を上下することができる。ま
た、操作部材を操作してブレード旋回信号を出力するこ
とで旋回油圧モータ7とシフトシリンダ10が作動して
ブレード9を旋回すると同時に、その旋回角に見合うだ
けブレード9をサークル6に対して左右に移動するか
ら、1つの操作レバーを操作することでブレード9を左
右端一定で左右旋回でき、ブレード9の推進角を変更す
る時にブレード9が左右に移動して縁石等に衝突するこ
とがないし、このブレード9の旋回操作が簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】モータグレーダの側面図である。
【図2】従来のブレード制御装置の正面図である。
【図3】本発明の実施例を示す運転室の斜視図である。
【図4】ブレード制御装置の斜視図である。
【図5】油圧回路図である。
【図6】左操作レバーの操作方向説明図である。
【図7】ストロークと出力信号の関係を示す図表であ
る。
【図8】ブレードの動作説明図である。
【図9】ブレードの動作説明図である。
【符号の説明】
2…ドローバ、3…左昇降シリンダ、4…右昇降シリン
ダ、5…横送りシリンダ、6…旋回サークル、7…旋回
油圧モータ、9…ブレード、10…シフトシリンダ、2
2…左操作レバー、23…右操作レバー、26…コント
ローラ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体1にドローバ2を左右昇降シリンダ
    3,4で上下揺動自在に支承し、このドローバ2と車体
    1に亘って横送りシリンダ5を連結したモータグレーダ
    において、 ブレード昇降信号とブレード傾斜信号を出力する操作部
    材と、前記左昇降シリンダ3に圧油を供給する第1の弁
    と、右昇降シリンダ4に圧油を供給する第2の弁と、横
    送りシリンダ5に圧油を供給する第3の弁と、前記操作
    部材のブレード昇降信号によって、左右昇降シリンダ
    3,4を同一ストローク伸縮作動し、かつ横送りシリン
    ダ5をそのストロークよりも短かいストローク伸縮作動
    させるべく前記第1・第2・第3の弁に伸縮信号を出力
    する第1の機能と、前記操作部材のブレード斜め信号に
    よって左右昇降シリンダ3,4の一方が長いストローク
    伸び又は縮み作動し、かつ他方を短かいストロークだけ
    縮み又は伸び作動させるべく前記第1・第2の弁に伸縮
    信号を出力する第2の機能を有するコントローラ26を
    設けたモータグレーダのブレード制御装置。
  2. 【請求項2】 前記ブレード9をドローバ2に設けた旋
    回サークル6に左右移動自在に設け、この旋回サークル
    6を旋回する旋回油圧モータ10と、ブレード9を左右
    移動するシフトシリンダ10と前記旋回油圧モータ10
    に圧油を供給する第4の弁と、前記シフトシリンダ10
    に圧油を供給する第5の弁を設け、 前記操作部材をブレード旋回信号を出力するものとし、
    前記コントローラ26を操作部材よりのブレード旋回信
    号によりブレード旋回角に対応しただけブレードを左右
    に移動すべく前記第4の弁と第5の弁に切換え信号を出
    力する第3の機能を有するものとした請求項1記載のモ
    ータグレードのブレード制御装置。
  3. 【請求項3】 前記操作部材を前後・左右任意方向に操
    作可能で操作方向と操作ストロークに比例した信号を出
    力する操作レバーとし、前記第1・第2・第3の弁を比
    例電磁弁とし、前記コントローラ26は操作レバーを前
    後方向に操作した信号により第1・第2・第3の比例電
    磁弁に通電し、かつ操作レバーを左前、左後、右前、右
    後方向に操作した信号により第1・第2の比例電磁弁に
    通電するものとした請求項1記載のモータブレーダのブ
    レード制御装置。
  4. 【請求項4】 前記操作部材を、前後・左右任意方向に
    操作可能で操作方向と操作ストロークに比例信号を出力
    する操作レバーとし、前記旋回油圧モータ7に圧油を供
    給する第4の弁を比例電磁弁とし、前記シフトシリンダ
    10に圧油を供給する第5の弁を比例電磁弁とし、前記
    ブレード9の旋回角を検出する手段と、前記ブレード9
    の左右移動量を演算する手段を設け、前記コントローラ
    26の第3の機能を前記操作レバーの信号とブレード旋
    回角とブレード移動量に基づいて第4・第5の比例電磁
    弁を切換えてブレード9を旋回すると同時に旋回角に応
    じストロークだけ左右移動するようにした請求項2記載
    のモータグレーダのブレード制御装置。
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