JPH06192592A - 導電性フィラー及びその製造方法 - Google Patents

導電性フィラー及びその製造方法

Info

Publication number
JPH06192592A
JPH06192592A JP24204193A JP24204193A JPH06192592A JP H06192592 A JPH06192592 A JP H06192592A JP 24204193 A JP24204193 A JP 24204193A JP 24204193 A JP24204193 A JP 24204193A JP H06192592 A JPH06192592 A JP H06192592A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sno
particles
core
filler
inorganic particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24204193A
Other languages
English (en)
Inventor
Dieter Griebler Wolf
グリーブラー ヴォルフ・ディタ
Joerg Hocken
ホッケン ヨルク
Michael Wedler
ウェッドラー ミハエル
Uwe Rosin
ロチン ウヴェ
Takao Hayashi
尚男 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GEA Group AG
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Original Assignee
Metallgesellschaft AG
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Metallgesellschaft AG, Mitsui Mining and Smelting Co Ltd filed Critical Metallgesellschaft AG
Publication of JPH06192592A publication Critical patent/JPH06192592A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/097Plasticisers; Charge controlling agents
    • G03G9/09708Inorganic compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09CTREATMENT OF INORGANIC MATERIALS, OTHER THAN FIBROUS FILLERS, TO ENHANCE THEIR PIGMENTING OR FILLING PROPERTIES ; PREPARATION OF CARBON BLACK  ; PREPARATION OF INORGANIC MATERIALS WHICH ARE NO SINGLE CHEMICAL COMPOUNDS AND WHICH ARE MAINLY USED AS PIGMENTS OR FILLERS
    • C09C1/00Treatment of specific inorganic materials other than fibrous fillers; Preparation of carbon black
    • C09C1/02Compounds of alkaline earth metals or magnesium
    • C09C1/027Barium sulfates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09CTREATMENT OF INORGANIC MATERIALS, OTHER THAN FIBROUS FILLERS, TO ENHANCE THEIR PIGMENTING OR FILLING PROPERTIES ; PREPARATION OF CARBON BLACK  ; PREPARATION OF INORGANIC MATERIALS WHICH ARE NO SINGLE CHEMICAL COMPOUNDS AND WHICH ARE MAINLY USED AS PIGMENTS OR FILLERS
    • C09C1/00Treatment of specific inorganic materials other than fibrous fillers; Preparation of carbon black
    • C09C1/36Compounds of titanium
    • C09C1/3607Titanium dioxide
    • C09C1/3653Treatment with inorganic compounds
    • C09C1/3661Coating
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09CTREATMENT OF INORGANIC MATERIALS, OTHER THAN FIBROUS FILLERS, TO ENHANCE THEIR PIGMENTING OR FILLING PROPERTIES ; PREPARATION OF CARBON BLACK  ; PREPARATION OF INORGANIC MATERIALS WHICH ARE NO SINGLE CHEMICAL COMPOUNDS AND WHICH ARE MAINLY USED AS PIGMENTS OR FILLERS
    • C09C3/00Treatment in general of inorganic materials, other than fibrous fillers, to enhance their pigmenting or filling properties
    • C09C3/06Treatment with inorganic compounds
    • C09C3/063Coating
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B1/00Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors
    • H01B1/06Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors mainly consisting of other non-metallic substances
    • H01B1/08Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors mainly consisting of other non-metallic substances oxides

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 導電性フィラーの密度をできる限り、すなわ
ち、純粋な酸化錫の密度よりも小さくすること、アンチ
モン以外のドーパント成分を用いてこの軽量導電性フィ
ラーを得ることにある。 【構成】 芯材無機粒子(例えばBaSO4 又はTiO
2 からなるか、ニッケル・ルチル・イエロー又はクロム
・ルチル・イエローであるルチル型複合金属酸化物顔料
からなるか、針状であって且つウォラストナイト、針状
TiO2 、針状チタン酸アルカリ金属、針状CaCO
3 、針状SiO2 またはガラス繊維からなるか、あるい
は雲母、タルク、カオリンまたはBaSO4 からなる板
状の粒子)がフッ化物イオンをドープしたSnO2 層で
被覆されている導電性フィラー、及びその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は導電性フィラー及びその
製造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ドイツ特許発明第4017044号明細
書には、BaSO4 粒子がSb23をドープしたSn
2 層で被覆されている導電性BaSO4 からなるフィ
ラーが開示されている。しかし、そのようなフィラーに
おいては、ドーパントとして酸化アンチモンを使用して
いるので、そのフィラーのすべての用途において、労働
安全衛生上、一般的に安全性が懸念されているという問
題がある。
【0003】グメリン(Gmelin)の無機化学ハン
ドブックのパートC1(錫)、82頁には、ガラス基板
上に設けられたフッ化物イオンを含むSnO2 層は高い
導電性をもつことが示されている。
【0004】ドイツ特許出願公開第4006044号明
細書には、フッ化物イオンをドープした導電性SnO2
の製造方法、並びにフッ化物イオンでドープした導電性
SnO2 をプラスチック、塗料用などのフィラー又は顔
料として利用することが開示されている。
【0005】ヨーロッパ特許庁特許出願公開第0441
426号明細書には、フッ化物イオンでドープした粒径
0.2μm、比電気抵抗50ohm・mの密着性に優れ
たSnO2 を含むトナー粒子が開示されている。ここ
で、フッ化物イオンでドープされたSnO2 層中におけ
るフッ化物の含有量は1〜10重量%、好ましくは、1
〜5重量%である。またこの場合、フッ化物イオンでド
ープされたSnO2 はトナー粒子上に付着している。ト
ナー粒子は熱可塑性樹脂からなっているので、トナー粒
子の被覆には、その表面を加熱により軟化させた後、S
nO2 の微粒子を加えて、その軟化した表面に付着させ
ればよい。
【0006】フッ化物イオンでドープされているが芯材
粒子を含まないSnO2 系のこれらの物質の特性は殆ど
そのSnO2 の性質によって定まるという本質的な特徴
を有している。即ち、これらの物質は7g/cm3 と大
きな密度をもち、また商業的に入手できるSnO2 の粒
径に起因する顕著な光散乱性を示すことになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】今日まで、被覆される
べき芯材として軽量性、透明性などの特徴をもつ無機粒
子を選択し、さらにアンチモンを取扱わないことによる
労働安全衛生上の問題の無い導電性フィラーは開示され
たことがなかった。
【0008】よって、本発明の課題とするところは、ま
づ、導電性フィラーの利用時における必要添加量(重
量)を最少にできるようにするため、導電性フィラーを
製造するに当たってその密度をできる限り小さくするこ
と、すなわち、純粋な酸化錫の密度よりも小さくするこ
とにある。さらに別の課題は、アンチモン以外のドーパ
ント成分を用いてこの軽量導電性フィラーを得ることに
ある。このような本発明の目的は、芯材無機粒子をフッ
化物イオンでドープしたSnO2 層で被覆することによ
り初めて達成される。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の導電性フ
ィラーは、芯材無機粒子(ホウ酸アルミニウム粒子の場
合については本出願人による先願があるため本発明の範
囲から除く)がフッ化物イオンをドープしたSnO2
で被覆されていることを特徴とする。
【0010】本発明の好ましい実施態様として、芯材無
機粒子がBaSO4 、TiO2 、ニッケル・ルチル・イ
エロー又はクロム・ルチル・イエローであるルチル型複
合金属酸化物、ウォラストナイト、TiO2 、チタン酸
アルカリ金属、CaCO3 、SiO2 、ガラス繊維、雲
母、タルク、カオリン又はBaSO4 からなる粒子であ
ること、特にBaSO4 又はTiO2 からなるか、ニッ
ケル・ルチル・イエロー又はクロム・ルチル・イエロー
であるルチル型複合金属酸化物顔料からなるか、針状で
あって且つウォラストナイト、針状TiO2 、針状チタ
ン酸アルカリ金属、針状CaCO3 、針状SiO2また
はガラス繊維からなるか、あるいは雲母、タルク、カオ
リンまたはBaSO4 からなる板状の粒子であること、
フッ化物イオンをドープしたSnO2 層の厚みが10〜
30nm、好ましくは10〜15nmであること、フッ
化物イオンをドープしたSnO2 層がフッ化物イオンで
ドープされた密着性の優れたSnO2 微結晶からなり、
かつ、その微結晶の大きさが2〜10nmであること、
フッ化物イオンをドープしたSnO2 層が透明であるこ
と、又はフッ化物イオンをドープしたSnO2 層がSn
2 層の重量基準で1〜10重量%、好ましくは2〜4
重量%のフッ化物を含むこと、が挙げられる。
【0011】この導電性フィラーにおいて特筆すべきこ
とは、その優れた物理的性質及び利用面での特性が芯材
無機粒子の適切な選択によってもたらされること、さら
に、その導電性がフッ化物イオンでドープされた酸化錫
よりなる微結晶性透明薄膜で該芯材無機粒子の表面を被
覆することによって達成されることである。
【0012】即ち、本発明による被覆粒子は、芯材粒子
を用いていない通常のSnO2 のようにその粒子全体に
導電性が付与されているものではない。平均粒子径が
0.7μm以下であり、かつ本発明によりフッ化物イオ
ンでドープされたSnO2 被膜を持つBaSO4 芯材粒
子は塗料、ラッカーなどのバインダー系中においても透
明である。
【0013】本発明の導電性フィラーは密度が低いこ
と、分散性が高いこと、場合によっては異方性が与えら
れること、そしてフッ化物イオンでドープされた薄いS
nO2層による高い導電性を示すことを特徴とする。
【0014】また、芯材無機粒子の粒径を適宜選択する
ことによって、所定の用途に応じた透明性などの光学特
性や導電性顔料による高い隠ぺい性も任意に選択でき
る。
【0015】例えばBaSO4 からなる芯材粒子の平均
粒子径が0.7μm以下であるならば、即ちBaSO4
の最大光散乱を示す粒径とは大きく異なっているなら
ば、そのような粒子は10μm以下の膜厚を有する実質
的に透明な導電性の塗料層又はラッカー層を作るのに使
用でき、また該粒子はこのような層内において分散性も
極めて良い。
【0016】本発明の導電性フィラーにおいて、その導
電性はフッ化物イオンでドープされたSnO2 被膜によ
ってもたらされる。それは、種々の芯材無機粒子上に、
錫を含む先駆物質溶液から数nm程度の大きさの単一微
結晶からなるSnO2 の極薄膜を沈殿させ、次いでこの
SnO2 層をフッ化物イオンでドープすることによって
達成される。従って、得られる粒子は複合体からなり、
この点でフッ化物イオンでドープされた純粋なSnO2
とは異なっている。
【0017】本発明の導電性フィラーは、黒色以外の着
色導電性プラスチックの製造に利用することができる。
また、本発明の明色の針状導電性フィラーは、一方では
粒子の形状異方性により、球状の導電性粒子に較べて単
位体積当り比較的少ない添加量で必要な導電性ネットワ
ークを形成することになるので、該フィラーを溶融状態
のプラスチック組成物に添加することによってプラスチ
ック部品の導電化に有効に用いることができる。他方で
は、針状のフィラーはポリマーの補強材として好ましく
機能する。
【0018】本発明による板状の導電性粒子は、その形
状効果により、球状の粒子に較べて必要添加量が少なく
なる利点があり、よって10μm以上の層中で用いるの
に特に適している。
【0019】本発明による粒子はフッ化物イオンでドー
プされたSnO2 層からなる被膜を持っているので、本
発明の導電性フィラーは次のような好ましい特性を持つ
ことが見出されている:複合粒子として、極めて好まし
い密度、針状、板状、球状などの広範囲内から選択可能
な粒子形状、任意に選択可能な光学的性質。
【0020】例えば、塗料又はラッカー系において、B
aSO4 を芯材粒子として含み且つ0.7μm以下の粒
子径を持つフィラーはほとんど透明であるが、一方、芯
材粒子をTiO2 とするとフィラーの光散乱性が強くな
り、また、芯材粒子をルチル型の複合金属酸化物顔料に
するとフィラーの光吸収性が強くなる。さらに、使用す
る粒子の形状については、単一の粒子形状、即ちSnO
2 の粒子形状のみとは限らない。その他の形状を持つ粒
子、例えば、針状、板状などの粒子も、本発明に従って
被覆することにより導電性を付与し、供用することがで
きる。加えて、塗料やラッカーのフィルム、又はプラス
チック成形品などのポリマーマトリックス中に添加され
る導電性粉末の重量については、極めて低い密度の芯材
粒子を用いたならば、フッ化物イオンでドープされてい
るが芯材粒子を含まないSnO2からなるフィラーを用
いた場合よりも、ずっと少ない添加量で所期の目的を達
成することができる。
【0021】本発明の導電性フィラーを製造するには、
芯材無機粒子表面をフッ化物イオンでドープされたSn
2 の極薄膜で被覆する。これは本発明においては次の
方法により達成される: a)芯材無機粒子を水中に分散させ、 b)ヘキサヒドロキソ錫酸アルカリ金属の水性懸濁液を
添加し、 c)酸を添加してpHを6〜2に低下させて水和SnO
2 を芯材無機粒子の表面に沈殿させ、 d)その懸濁液の攪拌を続けて、酸化物被膜を熟成さ
せ、 e)固形物を濾別し、水洗して可溶性塩を除去し、 f)得られた固形物を300〜1000℃、好ましくは
500〜900℃で焼成し、 g)SnO2 で被覆された芯材無機粒子をフッ化錫と均
一に混合し、 h)その混合物を炉中で250〜600℃、好ましくは
300〜500℃で、0.5〜2時間加熱する。
【0022】本発明による導電性フィラーのその他の製
造方法として、上記の製造方法において上記の工程b)
の代わりに、塩化第二錫及びアルカリ溶液を添加してp
Hを6〜14に上げる工程を用い、他は同様に実施する
製造方法を用いてもよい。
【0023】本発明による導電性フィラーの更に他の製
造方法として、上記の製造方法において上記の工程b)
及び工程c)の代わりに、錫アルコレートの加水分解に
よりSnO2 を芯材無機粒子の表面に析出させ、他は同
様に実施する製造方法を用いてもよい。
【0024】本発明の導電性フィラーは導電性コーティ
ング、導電性プラスチック、導電性接着剤、導電性合成
繊維、さらには複写機、ファックスの感光ドラム、導電
性ロールや複写機用トナーの荷電制御添加材としても使
用できる。
【0025】
【実施例】次に本発明を実施例で説明する: 実施例1 平均粒径が0.2μmで比表面積が15m2 /gのBa
SO4 100gを水300ml中に25℃で懸濁させ
た。次いで、50%NaOH水溶液50gを添加し、そ
の後水200ml中に溶解させた75.8gのNa2
[Sn(OH)6 ]を添加した。攪拌を10分間続けて
懸濁液中の全ての成分を均一に分散させた。次いで、希
硫酸を2時間にわたって滴下してpHを2.5に下げ
て、BaSO4粒子上に水和二酸化錫の層を析出させ
た。さらに懸濁液を攪拌しながら、上記のpHに3時間
保持して熟成させた。その後、固形物を濾過分離し、水
洗し、乾燥機で乾燥し、マッフル炉中で900℃で焼成
した。このようにして生成したSnO2 で被覆されたB
aSO4 50gを、3.8gのSnF2 と均一に混合
し、その混合物を300℃で1.5時間熱処理し、淡黄
色の最終生成物を得た。その粉末の比電気抵抗値は4.
6×102 ohm・cmであった。
【0026】実施例2 平均粒径が10μmで比表面積が1m2 /g以下のBa
SO4 200gを水1000ml中に懸濁させた。2m
lのSnCl4 及び1mlの濃HClを添加した後、そ
のpHを1.5に調整した。この状態で懸濁液の撹拌を
1時間25℃で続けた後、10%NaOH水溶液100
0mlを加えて、pHを14に上げ、次いで、70℃に
加熱した。16mlのSnCl4 を200mlの2M
HClに溶解した溶液を1.5時間にわたってこの懸濁
液に滴下した。この間pHを11.5以上に保った。約
870mlの2M HClを1.5時間かけて徐々に滴
下してpHを2.5に減少させた。そして、二酸化錫の
析出層が熟成するまで、3時間、懸濁液の温度を70℃
に保持した。次いで25℃まで冷却したのち、固形物を
濾過分離し、水洗し、乾燥機で乾燥し、マッフル炉中で
900℃で焼成した。この生成物50gと1.3gのS
nF2 とを混合し、300℃で45分間加熱して、粉末
の比電気抵抗値6.2×102 ohm・cmをもつ明黄
色の粉末を得た。
【0027】実施例3 二酸化チタン顔料100gを70℃の水400ml中に
懸濁させた。塩酸で懸濁液のpHを2に調整して、70
℃の水500ml並びに1mlのSnCl4 及び1ml
の濃HClを加えた。pHを1.5に調整して、さらに
60分間攪拌を続けた。その後、10%NaOH水溶液
800mlと、31mlのSnCl4 を100mlの2
M HClに溶解した液とを同時に1.5時間かけて徐
々に加え、温度を70℃に保ちながら、さらに30分攪
拌を続けた。次いで、やはり70℃の温度で希HClを
90分かけて添加してpHを2.5に低下させた。析出
した酸化第二錫はをさらに70℃で3時間かけて熟成さ
せた。その後、固形物を濾過分離し、水洗し、乾燥機で
乾燥し、マッフル炉中で600℃で焼成した。この生成
物50gを3.7gのSnF2 と混合し、350℃で4
5分間加熱し、粉末の比電気抵抗値8×102 ohm・
cmをもつ粉末を得た。
【0028】実施例4 平均粒径が約15μm(粒度分布測定でD50値による)
で比表面積が1m2 /g以下の市販石英100gを40
0mlの水に室温にて懸濁させた。続いて、25%Na
OH水溶液80mlを加えて、pH値を14に上げた。
次いで、Na2[Sn(OH)6 ]36.3gを120
mlの水に溶解した液を攪拌しながら、懸濁液中に瞬間
的に添加した。その後10分間さらに攪拌を続けた後、
約320mlの希硫酸を2時間かけて滴下し、pHを1
4から2.5までゆっくりと下げた。さらに、石英粒子
表面上の水和二酸化錫析出物の熟成のため、懸濁液を攪
拌しながら、25℃で3時間保った。その後、固形物を
濾過分離し、水洗し、乾燥機で乾燥し、マッフル炉中で
600℃で焼成した。このSnO2 で被覆された石英粉
末50gを2.1gのSnF2 と混合し、350℃で
1.5時間加熱し、粉末の比電気抵抗値9×102 oh
m・cmをもつ明黄色の粉末を得た。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴォルフ・ディタ グリーブラー ドイツ連邦共和国 D−4130 マース市 1 ツァーン シュトラーセ 25 (72)発明者 ヨルク ホッケン ドイツ連邦共和国 D−4000 デュッセル ドルフ市 11 オーバーカッセル シュト ラーセ 45 (72)発明者 ミハエル ウェッドラー ドイツ連邦共和国 D−4100 デュィスブ ルク市13 イォルディンク シュトラーセ 1 (72)発明者 ウヴェ ロチン ドイツ連邦共和国 D−4132 カンプ・リ ントフォルト市 エルスター シュトラー セ 55 (72)発明者 林 尚男 山口県下関市彦島迫町5丁目4番地5

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯材無機粒子(ホウ酸アルミニウム粒子
    を除く)がフッ化物イオンをドープしたSnO2 層で被
    覆されていることを特徴とする導電性フィラー。
  2. 【請求項2】 芯材無機粒子がBaSO4 、TiO2
    ニッケル・ルチル・イエロー又はクロム・ルチル・イエ
    ローであるルチル型複合金属酸化物、ウォラストナイ
    ト、TiO2 、チタン酸アルカリ金属、CaCO3 、S
    iO2 、ガラス繊維、雲母、タルク、カオリン又はBa
    SO4 からなることを特徴とする請求項1記載の導電性
    フィラー。
  3. 【請求項3】 a)芯材無機粒子を水中に分散させ、 b)ヘキサヒドロキソ錫酸アルカリ金属の水性懸濁液を
    添加し、 c)酸を添加してpHを6〜2に低下させて水和SnO
    2 を芯材無機粒子の表面に沈殿させ、 d)その懸濁液の攪拌を続けて、酸化物被膜を熟成さ
    せ、 e)固形物を濾別し、水洗して可溶性塩を除去し、 f)得られた固形物を300〜1000℃で焼成し、 g)SnO2 で被覆された芯材無機粒子をフッ化錫と均
    一に混合し、 h)その混合物を炉中で250〜600℃で、0.5〜
    2時間加熱する、ことを特徴とする請求項1〜11の何
    れかに記載の導電性フィラーを製造する方法。
  4. 【請求項4】 a)芯材無機粒子を水中に分散させ、 b)塩化第二錫及びアルカリ溶液を添加してpHを6〜
    14に上げ、 c)酸を添加してpHを6〜2に低下させて水和SnO
    2 を芯材無機粒子の表面に沈殿させ、 d)その懸濁液の攪拌を続けて、酸化物被膜を熟成さ
    せ、 e)固形物を濾別し、水洗して可溶性塩を除去し、 f)得られた固形物を300〜1000℃で焼成し、 g)SnO2 で被覆された芯材無機粒子をフッ化錫と均
    一に混合し、 h)その混合物を250〜600℃で、0.5〜2時間
    加熱する、ことを特徴とする請求項1〜11の何れかに
    記載の導電性フィラーを製造する方法。
JP24204193A 1992-09-04 1993-09-02 導電性フィラー及びその製造方法 Pending JPH06192592A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4229218 1992-09-04
DE4229218.2 1992-09-04

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06192592A true JPH06192592A (ja) 1994-07-12

Family

ID=6467008

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24204193A Pending JPH06192592A (ja) 1992-09-04 1993-09-02 導電性フィラー及びその製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPH06192592A (ja)
DE (1) DE4303385B4 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6897001B2 (en) 2001-09-28 2005-05-24 Canon Kabushiki Kaisha Toner and image forming method
JP2009525368A (ja) * 2006-01-30 2009-07-09 クローノス インターナショナル インコーポレイテッド ドープされた緻密なSiO2皮膜を備えた二酸化チタン顔料粒子及びその製造方法
JP2014070091A (ja) * 2012-09-27 2014-04-21 Nippon Shokubai Co Ltd 基材粒子表面にフッ素を含む無機顔料粒子

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4237355A1 (de) * 1992-11-05 1994-05-11 Goldschmidt Ag Th Elektrisch leitfähige Pigmente mit einer sie umhüllenden fluordotierten Zinnoxidschicht

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4265974A (en) * 1976-11-01 1981-05-05 Gordon Roy G Electrically conductive, infrared reflective, transparent coatings of stannic oxide
JPS585369A (ja) * 1981-07-03 1983-01-12 Ricoh Co Ltd 導電性顔料の製造法
DE3764238D1 (de) * 1986-11-11 1990-09-13 Ishihara Sangyo Kaisha Nadelkristallfoermiges elektrisch leitfaehiges titanoxid und verfahren zur herstellung desselben.
NL9000268A (nl) * 1990-02-05 1991-09-02 Oce Nederland Bv Gedoteerd tinoxidepoeder, een werkwijze voor zijn bereiding, en de toepassing ervan in elektrisch geleidende of antistatische bekledingen.
JP3346584B2 (ja) * 1991-03-29 2002-11-18 三井金属鉱業株式会社 繊維状導電性フィラー及びその製造方法
DE4213747A1 (de) * 1992-04-25 1993-10-28 Merck Patent Gmbh Elektrisch leitfähige Pigmente

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6897001B2 (en) 2001-09-28 2005-05-24 Canon Kabushiki Kaisha Toner and image forming method
JP2009525368A (ja) * 2006-01-30 2009-07-09 クローノス インターナショナル インコーポレイテッド ドープされた緻密なSiO2皮膜を備えた二酸化チタン顔料粒子及びその製造方法
JP2014070091A (ja) * 2012-09-27 2014-04-21 Nippon Shokubai Co Ltd 基材粒子表面にフッ素を含む無機顔料粒子

Also Published As

Publication number Publication date
DE4303385B4 (de) 2005-05-12
DE4303385A1 (de) 1994-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU636116B2 (en) Improved electroconductive composition and process of preparation
US4373013A (en) Electroconductive powder and process for production thereof
JP2999491B2 (ja) 導電性薄板状顔料
JP3357107B2 (ja) 白色導電性二酸化チタン粉末及びその製造方法
JP2959928B2 (ja) 白色導電性樹脂組成物
US5273822A (en) Fibrous electrically-conductive filler and process for producing the same
JPH10147729A (ja) 導電性顔料
US6632276B1 (en) Conductive pigments
EP0586003A2 (de) Elektrisch leitfähiger Füllstoff und Verfahren zu seiner Herstellung
JP2959927B2 (ja) 白色導電性粉末およびその製造方法
JP3305405B2 (ja) 棒状微粒子導電性酸化チタンおよびその製造方法
JPH06192592A (ja) 導電性フィラー及びその製造方法
JPS61141616A (ja) 導電性二酸化チタン微粉末及びその製造方法
JP3609159B2 (ja) 針状導電性アンチモン含有酸化錫微粉末及びその製造方法
JPS6049136B2 (ja) 白色導電性複合粉末の製造法
JPH08507036A (ja) 導電性粉末の製造方法
JP4078660B2 (ja) 導電性酸化チタンとその製法およびこれを含有したプラスチック組成物
JP3875282B2 (ja) 導電性薄板状硫酸バリウムフィラー及びその製造方法
JPH09249820A (ja) 白色導電性粉末及びその製造方法
JPH0345487B2 (ja)
JP3557688B2 (ja) 短冊状導電性粉末とその製造方法および用途
JPS6111254B2 (ja)
JP2941722B2 (ja) 白色導電性物質及びその製造方法
JPH06183733A (ja) 導電性白色粉末とその製造方法
JPS62122005A (ja) 導電性に優れた繊維状白色導電性フイラ−の製造方法