JPH06192554A - 芳香族ポリカーボネート系樹脂組成物 - Google Patents

芳香族ポリカーボネート系樹脂組成物

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JPH06192554A
JPH06192554A JP18207693A JP18207693A JPH06192554A JP H06192554 A JPH06192554 A JP H06192554A JP 18207693 A JP18207693 A JP 18207693A JP 18207693 A JP18207693 A JP 18207693A JP H06192554 A JPH06192554 A JP H06192554A
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resin
weight
aromatic polycarbonate
copolymer
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JP18207693A
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Akihiro Saito
明宏 斉藤
Hideyuki Itoi
秀行 糸井
Yumiko Yoshida
由美子 吉田
Kazunari Inoue
一成 井上
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GE Plastics Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低光沢の芳香族ポリカーボネート系樹脂組成
物を提供する。 【構成】 (A) フェノール性末端基/非フェノール性末
端基の比が1/19未満の芳香族ポリカーボネート系樹
脂 3〜97重量部および(B) ABS系樹脂および/また
はポリスチレン系樹脂97〜3重量部を含み、かつ(A) お
よび(B) の合計100 重量部に対して(C) エポキシ基およ
び/またはオキサゾリニル基を有する共重合体を0.5 〜
100 重量部含む芳香族ポリカーボネート系樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は芳香族ポリカーボネート
系樹脂組成物に関し、さらに詳しくは、低光沢の芳香族
ポリカーボネート系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】芳香
族ポリカーボネートは、機械的強度が優れた樹脂である
のでエンジニヤリングプラスチックスとして広く使用さ
れており、その性質を利用して種々の樹脂とのブレンド
が知られている。
【0003】芳香族ポリカーボネート樹脂の成形加工性
等の改質技術として、ABS樹脂とのブレンド(特公昭
第38-15225号公報および特公昭第51-11142号公報)また
はポリスチレンとのブレンド(特公昭第43-6295 号公報
および特公昭第44-11551号公報)が知られている。この
ようなABS樹脂またはポリスチレンとのブレンドは、
芳香族ポリカーボネート樹脂の成形加工性を良好にし、
また衝撃強度が改善された成形品を得ることができる。
しかしながら、これらの成形品は、いずれも光沢があ
る。
【0004】そこで本発明は、低光沢の芳香族ポリカー
ボネート系樹脂組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)次式
(化3):
【0006】
【化3】 で示されるフェノール性末端基、および次式(化4):
【0007】
【化4】 で示される非フェノール性末端基(上記式中、R1 およ
びR2 は互に同じまたは異ることができ、それぞれ、水
素原子または20個以下の炭素原子を有するアルキル基で
あり、ハロゲン置換されていてもよい)の比(I)/
(II)が1/19未満である芳香族ポリカーボネート系樹
脂 3〜97重量部、および(B) ABS系樹脂および/ま
たはポリスチレン系樹脂97〜3重量部を含み、かつ(A)
および(B) の合計100 重量部に対して(C) エポキシ基お
よび/またはオキサゾリニル基を有する共重合体を0.5
〜100重量部含む芳香族ポリカーボネート系樹脂組成物
を提供するものである。
【0008】本発明において使用する成分(A) の芳香族
ポリカーボネート系樹脂は通常、次式(化5):
【0009】
【化5】 (各Rはフェニレン、ハロゲン置換フェニレンまたはC
1 〜20アルキル置換フェニレンを示し、AおよびBは水
素原子、脂肪族不飽和を含まないC1 〜12炭化水素基ま
たは隣接炭素原子と共にシクロアルカン基を形成する基
を示す)で示される繰返し単位を主に有する。本発明に
おいては、このような芳香族ポリカーボネートのフェノ
ール性末端基(I)および非フェノール性末端基(II)
の比(末端基比)が1/19未満のもの、すなわち通常
の製法で得られる芳香族ポリカーボネート樹脂を使用す
る。従来一般に使用されている芳香族ポリカーボネー
ト、特にホスゲン法(ビスフェノールAとホスゲンを反
応させてポリカーボネートを作る方法)により作られた
芳香族ポリカーボネートにおいては、フェノール性末端
基と非フェノール性末端基の比は1/20以下である。
【0010】芳香族ポリカーボネートの末端基比の調節
は、エステル交換法によって芳香族ポリカーボネートを
作り、その際に原料のジフェニルカーボネートとジフェ
ノール(たとえばビスフェノールA)のモル比を変える
ことによって容易に行うことができる。例えばビスフェ
ノールAとジフェニルカーボネートをエステル交換させ
た場合には、ポリカーボネートの末端は、ビスフェノー
ルAに由来するフェノール性残基またはジフェニルカー
ボネートに由来するフェニル基である。従って、エステ
ル交換反応の際に、ビスフェノールAのモル比を低くす
ると、生成ポリカーボネートにおいてフェノール性末端
基の割合が低くなる。
【0011】なお、芳香族ポリカーボネートは分枝して
いてもよい。そのような分枝ポリカーボネートは、多官
能性芳香族化合物をジフェノールおよび/またはカーボ
ネート先駆体と反応させることにより、分枝した熱可塑
性ランダム分枝ポリカーボネートとして得られる。
【0012】フェノール性末端基のOH基濃度は、FT
IRの3600cm-1での吸収強度を測定することにより決定
される。全末端基濃度は、塩化メチレン溶液で測定した
IV(固有粘度)値をもとに平均分子量を求めることに
より、計算される。IV値を平均分子量に換算する際に
はSchnell の式を用いた。
【0013】
【数1】IV=1.23×10-40.83(M=粘度平均分子
量) 次に、本発明において使用される成分(B) について述べ
る。成分(B) はABS系樹脂および/またはポリスチレ
ン系樹脂である。
【0014】本発明に使用されるABS系樹脂とは、
(a) ゴム質重合体、(b) 芳香族ビニル単量体成分および
(c)シアン化ビニル単量体成分を含む共重合体である。
【0015】本発明で使用される(a) ゴム質重合体とし
ては、ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン‐ブ
タジエンのランダム共重合体およびブロック共重合体、
該ブロック共重合体の水素添加物、アクリロニトリル‐
ブタジエン共重合体、ブタジエン‐イソプレン共重合体
などのジエン系ゴム、エチレン‐プロピレンのランダム
共重合体およびブロック共重合体、エチレン‐ブテンの
ランダム共重合体およびブロック共重合体、エチレンと
α‐オレフィンとの共重合体、エチレン‐メタクリレー
ト、エチレン‐ブチルアクリレートなどとエチレン‐不
飽和カルボン酸エステルとの共重合体、エチレン‐酢酸
ビニルなどのエチレンと脂肪酸ビニルとの共重合体、エ
チレン‐プロピレン‐エチリデンノルボルネン共重合
体、エチレン‐プロピレン‐ヘキサジエン共重合体など
のエチレン‐プロピレン非共役ジエンターポリマー、ブ
チレン‐イソプレン共重合体などが挙げられ、これらを
1種または2種以上で使用する。好ましいゴム質重合体
としてはエチレン‐プロピレンゴム、エチレン‐プロピ
レン非共役ジエンターポリマーおよびジエン系ゴムであ
り、特に好ましくはポリブタジエンおよびスチレン‐ブ
タジエン共重合体であり、このスチレン‐ブタジエン共
重合体中のスチレン含有率は50重量%以下であることが
好ましい。
【0016】(b)シアン化ビニル単量体成分としては、
例えばアクリロニトリル、メタクリロニトリル等を挙げ
ることができ、これらを1種または2種以上使用する。
【0017】(c)芳香族ビニル単量体成分としては、例
えばスチレン、α‐メチルスチレン、o-,m- もしくはp-
メチルスチレン、ビニルキシレン、モノクロロスチレ
ン、ジクロロスチレン、モノブロモスチレン、ジブロモ
スチレン、フルオロスチレン、p-tert- ブチルスチレ
ン、エチルスチレン、ビニルナフタレン等を挙げること
ができ、これらを1種または2種以上使用する。好まし
くはスチレン、α‐メチルスチレンである。
【0018】本発明における成分(B) のABS系樹脂に
は、上記の成分(a),(b) および(c)の他に、(d) これら
の成分と共重合可能な単量体を本発明の目的を損なわな
い範囲で使用することができる。そのような共重合可能
な単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸等のα,
β‐不飽和カルボン酸、メチル(メタ)アクリレート、
エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリ
レート、ブチル(メタ)アクリレート、2-エチル(メ
タ)アクリレート、2-エチルヘキシルメタクリレ―ト等
のα,β‐不飽和カルボン酸エステル類;無水マレイン
酸、無水イタコン酸等のα,β‐不飽和ジカルボン酸無
水物類;マレイミド、N-メチルマレイミド、N-エチルマ
レイミド、N-フェニルマレイミド、N-o-クロロフェニル
マレイミド等のα,β‐不飽和ジカルボン酸のイミド化
合物類;等を挙げることができ、これらの単量体は1種
または2種以上で使用される。
【0019】成分(B) のABS系樹脂において、各成分
(a),(b) および(c) の組成比は特に制限はなく、用途に
応じて各成分が配合される。
【0020】またABS系樹脂としては、(a) ゴム質重
合体の存在下にその他の成分がグラフト共重合したグラ
フト共重合体、またはこのグラフト共重合体と(b) シア
ン化ビニル単量体および(c) 芳香族ビニル単量体の共重
合生成物とのブレンド等が好ましく、さらに好ましくは
ABS樹脂、AES樹脂である。
【0021】成分(B) のABS系樹脂の製造法に関して
は特に制限はなく、塊状重合、溶液重合、塊状懸濁重
合、懸濁重合、乳化重合など通常公知の方法が用いられ
る。また、別々に共重合した樹脂をブレンドすることに
よって成分(B) のABS系樹脂を得ることも可能であ
る。
【0022】次に、本発明において使用できるポリスチ
レン系樹脂は、それ自体公知であり、一般式(化6):
【0023】
【化6】 (式中R* は水素原子または炭素原子数1〜4のアルキ
ル基であり、Xはハロゲン原子または炭素原子数1〜4
のアルキル基である置換基を表し、pは0〜5の整数で
ある)で示されるビニル芳香族化合物から誘導された繰
返し構造単位を、その重合体中に少くとも25重量%以上
有するものでなければならない。かかるポリスチレン系
樹脂としては例えばスチレンもしくはその誘導体の単独
重合体並びに例えばポリブタジエン、ポリイソプレン、
ブチルゴム、EPDM、エチレン‐プロピレン共重合
体、天然ゴム、エピクロロヒドリンの如き天然または合
成エラストマ―物質の混合あるいはこれらで変性したス
チレン系重合体、更には、スチレン含有共重合体、例え
ば、スチレン‐アクリロニトリル共重合体(SAN)、
スチレン‐ブタジエン共重合体、スチレン‐無水マレイ
ン酸共重合体、スチレン‐アクリロニトリル‐ブタジエ
ン共重合体(ABS)を挙げることができる。本発明の
ために好ましいスチレン系重合体はホモポリスチレンお
よびゴム強化ポリスチレンである。
【0024】このようなABS系樹脂またはポリスチレ
ン系樹脂、すなわち成分(B) は、成分(A) 3〜97重量部
に対して97〜3重量部、好ましくは成分(A) 10〜90重量
部に対して90〜10重量部配合する。
【0025】また、成分(B) としては、ABS系樹脂お
よびポリスチレン系樹脂の両方を使用することもでき
る。
【0026】次に、本発明において使用する成分(C) に
ついて述べる。成分(C) のエポキシ基および/またはオ
キサゾリニル基を有する共重合体とは、エポキシ基およ
び/またはオキサゾリニル基を有する不飽和モノマーと
他の不飽和モノマーとの共重合体をいう。
【0027】エポキシ基もしくはオキサゾリニル基を有
する不飽和モノマーとして次の様なものが挙げられる。
好ましいエポキシ基含有不飽和モノマーとしては、グリ
シジルメタクリレート、グリシジルアクリレート、ビニ
ルグリシジルエーテル、ヒドロキシアルキル(メタ)ア
クリレートのグリシジルエーテル、ポリアルキレングリ
コール(メタ)アクリレートのグリシジルエーテル、グ
リシジルイタコネートが挙げられる。好ましいオキサゾ
リニル基含有不飽和モノマーとしては、一般式(化
7):
【0028】
【化7】 で表わされ、Zは重合可能な二重結合を含有するものが
挙げられる。好ましい置換基Zは次のものである(化
8):
【0029】
【化8】 これらの式中R′は水素原子又は1〜6個の炭素原子を
有するアルキル基又はアルコキシ基、例えばメチル基、
i‐及びn‐プロピル基又はブチル基である。
【0030】特に好ましい化合物は、一般式(化9):
【0031】
【化9】 で表わされるビニルオキサゾリンであって、R′は前記
の意味を有し、好ましくは水素原子又はメチル基であ
る。
【0032】これらのエポキシ基もしくはオキサゾリニ
ル基含有不飽和モノマーと共重合可能な他のモノマーと
しては、例えば以下のものが挙げられる:スチレン系モ
ノマー、例えばスチレン、α‐メチルスチレンおよびα
‐エチルスチレンのような側鎖アルキル置換スチレン、
ビニルトルエン、p-メチルスチレンのような核アルキル
置換スチレンおよびモノクロロスチレン、ジクロロスチ
レン、トリブロモスチレン、テトラブロモスチレン等の
ハロゲン化スチレン、特に好ましくはスチレン;エチレ
ン、プロピレン、1‐ブテン、1‐ペンテン、4‐メチ
ル‐1‐ペンテン、1‐ヘキセン、1‐オクテン、1‐
デセン、1‐テトラデセン、1‐ヘキサデセン、1‐オ
クタデセン、1‐エイコセンなどのα‐オレフィン;ブ
タジエン、イソプレン、1,4‐ヘキサジエン、5‐エ
チリデン‐2‐ノルボルネン、5‐ビニル‐2‐ノルボ
ルネンなどのジエン;酢酸ビニル、アクリル酸(塩)、
メタアクリル酸(塩)、アクリル酸エステル、メタアク
リル酸エステル、(無水)マレイン酸、マレイン酸エス
テル、2‐ノルボルネン‐5,6‐ジカルボン酸(無水
物)などの不飽和カルボン酸またはその誘導体;アクリ
ロニトリルなどのシアン化ビニル系モノマー;等であ
る。
【0033】また、成分(C) の共重合体はエポキシ基と
オキサゾリニル基の両者を有することもできる。
【0034】特に好ましい成分(C) の共重合体の例とし
ては、グリシジルメタアクリレート(GMA)/スチレ
ン共重合体、ビニルオキサゾリン/スチレン共重合体、
GMA/スチレン/アクリロニトリル(AN)共重合体
およびビニルオキサゾリン/スチレン/AN共重合体で
ある。
【0035】上記の成分(C) は、前記した成分(A) およ
び(B) の合計100 重量部に対して0.5 〜100 重量部、好
ましくは1〜40重量部添加される。添加量が少なすぎる
と発明の十分な効果が発現されず、また多すぎると流動
性、耐熱性等が低下する。
【0036】さらに本発明の樹脂組成物は、その物性を
損なわない限りにおいて樹脂の混合時、成形時に他の樹
脂、特にゴム状物質、慣用の添加剤、たとえば顔料、染
料、強化剤、充填剤、耐熱剤、酸化劣化防止剤、耐候
剤、滑剤、離型剤、結晶核剤、可塑剤、流動性改良剤、
帯電防止剤などを添加することができる。
【0037】強化充填剤は、微粉砕のアルミニウム、鉄
またはニッケルなど、金属酸化物および非金属、例えば
炭素フィラメント、珪酸塩、例えば雲母、珪酸アルミニ
ウム(粘土)、タルク、石綿、二酸化チタン、珪灰石、
ノバキュライト、チタン酸カリウムおよびチタン酸塩ウ
イスカ―、ガラスフレ―ク、ガラスビ―ズおよびガラス
繊維ならびにポリマ―繊維のなかから選択するか、また
はこれらの組合せとすることができる。
【0038】強化充填剤は強化作用を呈し得る量使用す
ればよいのであるが、普通組成物の総重量の1〜60重量
%とする。好適な範囲は5〜50重量%である。好適な強
化剤はガラスである。
【0039】本発明の組成物が臭素化ビスフェノ―ルか
らなるポリカーボネートを含む場合、これにより達成さ
れる難燃性を相乗的に高めるために、本発明の組成物中
にさらに無機または有機アンチモン化合物を配合し得
る。
【0040】安定剤、酸化防止剤として、ヒンダ―ドフ
ェノ―ル、ホスファイト、リン酸金属塩、亜リン酸金属
塩等を混入することができる。
【0041】本発明の樹脂組成物を製造するに際して
は、従来から公知の方法で各成分を混合することができ
る。例えば、各成分をターンブルミキサーやヘンシェル
ミキサー、リボンブレンダー、スーパーミキサーで代表
される高速ミキサーで分散混合した後、押出機、バンバ
リーミキサー、ロール等で溶融混練する方法が適宜選択
される。
【0042】
【実施例】以下の実施例においては次の各成分を使用し
た。
【0043】成分(A) 芳香族ポリカーボネートは、ビス
フェノールAをホスゲン法により重合し、フェニル基で
末端封止してフェノール性末端基の比を約1/99とした芳
香族ポリカーボネート(Lexan 141 、商標、ゼネラルエ
レクトリック社、塩化メチレン中25℃での固有粘度0.51
dl/g)を用いた。これをPCと表す。
【0044】成分(B) としては、以下のものを使用し
た; ABS系樹脂:HRG 370 (商標;ゼネラルエレクトリッ
クス社製)およびSAN 580 (商標;ゼネラルエレクトリ
ックス社製)、 ポリスチレン系樹脂:HIPS(商標;HT644、ハイイ
ンパクトポリスチレン、三菱モンサント化学株式会社
製)。
【0045】成分(C) としては、以下のものを使用し
た;CP-1005SA (商標;日本油脂株式会社製、5重量%
エポキシ化合物含有スチレン‐アクリロニトリル系共重
合体、以下、c−1と称す)、RAS-1005(日本触媒化学
工業株式会社製、5重量%オキサゾリン化合物含有スチ
レン‐アクリロニトリル系共重合体、以下、c−2と称
す)、CP-1005S(商標;日本油脂株式会社製、5重量%
グリシジルメタクリレート含有スチレン系共重合体、以
下、c−3と称す)およびCX-RPS-1005(商標;日本触媒
化学工業株式会社製、5重量%オキサゾリン化合物含有
スチレン系共重合体、以下、c−4と称す)。実施例1〜4および比較例1〜2 表1に示す割合(重量比)の成分を、50mm2軸押出機で
混練設定温度260 ℃、回転数290 rpm で溶融混練し、ペ
レットを作った。このペレットを用いて、設定温度260
℃、金型温度60℃の条件にて成形品を作成し、光沢度お
よびノッチ付アイゾット衝撃強度を測定した。なお、光
沢度は、成形品(50×50×3 mm角板)の表面の光沢度
を、デジタル変角光沢計(UGV−40、スガ試験機株
式会社製)を用いて測定した。また、アイゾット衝撃強
度(1/8"ノッチ付)はASTM D256 に準じた。結果
を表1に示す。
【0046】
【表1】 表1 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例 比較例 1 2 3 4 1 2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 成分(重量部) (A) PC 60 60 60 60 60 60 (B) ABS系樹脂 HRG 370 20 20 - - 20 - SAN 580 20 20 - - 20 - ポリスチレン系樹脂 HIPS - - 40 40 - 40 (C) c−1 10 - - - - - c−2 - 10 - - - - c−3 - - 10 - - - c−4 - - - 10 - - −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 光沢(%) 14.7 13.5 12.2 12.5 72 52 アイゾット衝撃強度 (kg・cm/cm) 6.7 6.2 3.1 3.5 50 21 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0047】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、芳香族ポリカー
ボネート系樹脂、ABS系樹脂またはポリスチレン系樹
脂の優れた特性を有し、低光沢性を備えた樹脂組成物で
ある。よって、その用途は広く、工業的価値は高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 63/00 NJM 8830−4J (72)発明者 井上 一成 栃木県真岡市鬼怒ケ丘2−2 日本ジーイ ープラスチックス株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)次式(化1): 【化1】 で示されるフェノール性末端基、および次式(化2): 【化2】 で示される非フェノール性末端基(上記式中、R1 およ
    びR2 は互に同じまたは異ることができ、それぞれ、水
    素原子または20個以下の炭素原子を有するアルキル基で
    あり、ハロゲン置換されていてもよい)の比(I)/
    (II)が1/19未満である芳香族ポリカーボネート系樹
    脂 3〜97重量部および(B) ABS系樹脂および/また
    はポリスチレン系樹脂97〜3重量部を含み、かつ(A) お
    よび(B) の合計100 重量部に対して、(C) エポキシ基お
    よび/またはオキサゾリニル基を有する共重合体を0.5
    〜100重量部含む芳香族ポリカーボネート系樹脂組成
    物。
JP18207693A 1993-07-01 1993-06-29 芳香族ポリカーボネート系樹脂組成物 Pending JPH06192554A (ja)

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