JPH061923Y2 - 軽量気泡コンクリートパネル敷設用取付金具 - Google Patents
軽量気泡コンクリートパネル敷設用取付金具Info
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- JPH061923Y2 JPH061923Y2 JP1988032255U JP3225588U JPH061923Y2 JP H061923 Y2 JPH061923 Y2 JP H061923Y2 JP 1988032255 U JP1988032255 U JP 1988032255U JP 3225588 U JP3225588 U JP 3225588U JP H061923 Y2 JPH061923 Y2 JP H061923Y2
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- beam member
- metal fitting
- mounting bracket
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、軽量気泡コンクリートパネル(以下「ALC
パネル」という)を用いた鉄筋構造家屋を建築する際に
用いられるALCパネル敷設用取付金具に関する。
パネル」という)を用いた鉄筋構造家屋を建築する際に
用いられるALCパネル敷設用取付金具に関する。
(従来の技術) ALCパネルは、高温高圧蒸気養生によって内部に無数
の気泡を形成した軽量気泡コンクリートを予め一定のパ
ネル状に成型し、その内部には補強のための鉄筋を配設
した建築用パネルであって、その優れた遮音性と、軽量
かつパネル化による優れた作業性とによって、鉄骨構造
家屋における床材、屋根材及び壁材用として近年多用さ
れるようになった。
の気泡を形成した軽量気泡コンクリートを予め一定のパ
ネル状に成型し、その内部には補強のための鉄筋を配設
した建築用パネルであって、その優れた遮音性と、軽量
かつパネル化による優れた作業性とによって、鉄骨構造
家屋における床材、屋根材及び壁材用として近年多用さ
れるようになった。
このALCパネルを用いた構造物の設計・施工を行なう
場合は、建設省が定めるALC構造設計基準に基づいて
行なわれることが義務付けられている。例えば、2階の
床材としてALCパネルを用いる場合は、該床面に一定
の支持スパン基準に基づいて組み立てられた鉄骨製梁部
材上に、その両端部を係止させた状態でALCパネルの
敷込みを行なった後、各ALCパネルを梁部材に対して
固定することが義務付けられている。
場合は、建設省が定めるALC構造設計基準に基づいて
行なわれることが義務付けられている。例えば、2階の
床材としてALCパネルを用いる場合は、該床面に一定
の支持スパン基準に基づいて組み立てられた鉄骨製梁部
材上に、その両端部を係止させた状態でALCパネルの
敷込みを行なった後、各ALCパネルを梁部材に対して
固定することが義務付けられている。
そして、従来では、まず2階の梁部材を組み立てた後、
該梁部材の上面でALCパネル相互間に形成される目地
相当部分に、ALCパネルを固定するための取付金具を
取り付け、次いで、梁部材上にALCパネルの敷込み作
業を行なった後、各取付金具に鉄筋を係合させ目地モル
タルで連結一体化させたり、取付金具と座金・ナットを
組み合わせて締付けることによって、梁部材に対する各
ALCパネルの敷込み及び固定が行なわれていた。
該梁部材の上面でALCパネル相互間に形成される目地
相当部分に、ALCパネルを固定するための取付金具を
取り付け、次いで、梁部材上にALCパネルの敷込み作
業を行なった後、各取付金具に鉄筋を係合させ目地モル
タルで連結一体化させたり、取付金具と座金・ナットを
組み合わせて締付けることによって、梁部材に対する各
ALCパネルの敷込み及び固定が行なわれていた。
尚、梁部材に対する取付金具の取り付け構造としては、
第12図に示すように、金具本体10の下端部に水平基
台部17を折曲形成し、この水平基台部17を梁部材3
に対して溶接するようにしたものと、第13図に示すよ
うに裏面に複数本のボルト18を備えた基板19の上面
に金具本体10を立設し、梁部材に予め開設されたボル
ト穴31を利用してナットで締め付けるようにしたもの
が知られている。
第12図に示すように、金具本体10の下端部に水平基
台部17を折曲形成し、この水平基台部17を梁部材3
に対して溶接するようにしたものと、第13図に示すよ
うに裏面に複数本のボルト18を備えた基板19の上面
に金具本体10を立設し、梁部材に予め開設されたボル
ト穴31を利用してナットで締め付けるようにしたもの
が知られている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、従来の取り付け構造では、以下に述べる
ような問題点があった。
ような問題点があった。
即ち、取付金具を梁部材に対して溶接するようにした従
来の取付金具にあっては、溶接による取り付けの信頼性
自体に問題があるし、取付金具及び梁部材における溶接
部分の塗装面が破壊されることになるので塗装性能が著
しく低下し、耐久性に欠けるという問題点があり、しか
も、特に足場の悪い高所での不安定な作業であるため、
多くの器具を必要とする溶接作業には多くの時間と労力
とを必要とし、作業能率が極めて悪くなるという問題点
があった。
来の取付金具にあっては、溶接による取り付けの信頼性
自体に問題があるし、取付金具及び梁部材における溶接
部分の塗装面が破壊されることになるので塗装性能が著
しく低下し、耐久性に欠けるという問題点があり、しか
も、特に足場の悪い高所での不安定な作業であるため、
多くの器具を必要とする溶接作業には多くの時間と労力
とを必要とし、作業能率が極めて悪くなるという問題点
があった。
また、梁部材に対する取付金具の溶接作業、及びALC
パネルの敷込み作業は、ALC構造設計基準に基づいて
ALCの専門職(単能工)が行なう事が常識となってい
るため、多能工作業に比べて施工単価が高い上に、上述
のように作業能率が悪いので施工費が高くつくという問
題点があった。
パネルの敷込み作業は、ALC構造設計基準に基づいて
ALCの専門職(単能工)が行なう事が常識となってい
るため、多能工作業に比べて施工単価が高い上に、上述
のように作業能率が悪いので施工費が高くつくという問
題点があった。
また、一般に専門職を外注する場合、作業時間が1日に
満たない場合でも1日分の日当を支払うことが誓約条件
となっているため、特に戸建等の小規模住宅の場合には
効率が悪く、更に割高になるという問題点があった。
満たない場合でも1日分の日当を支払うことが誓約条件
となっているため、特に戸建等の小規模住宅の場合には
効率が悪く、更に割高になるという問題点があった。
次に、取付金具を梁部材に対してボルト締めするように
した従来の取付金具にあっては、溶接による場合の問題
点がほぼ解消されるが、取付金具自体の単価が高くつく
と共に、特に上述のような悪い作業環境の中でボルト締
め作業を行うには多くの時間と労力とを要し、施工費が
高くつくという問題点があった。
した従来の取付金具にあっては、溶接による場合の問題
点がほぼ解消されるが、取付金具自体の単価が高くつく
と共に、特に上述のような悪い作業環境の中でボルト締
め作業を行うには多くの時間と労力とを要し、施工費が
高くつくという問題点があった。
そこで、本考案では上述のような従来の問題点を解消
し、総合的なコストの大幅な低減化が可能なALCパネ
ル敷設用取付金具の提供を目的とするものである。
し、総合的なコストの大幅な低減化が可能なALCパネ
ル敷設用取付金具の提供を目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は、上記目的を達成するための具体的手段とし
て、梁部材間に敷込みを行った軽量気泡コンクリートパ
ネルを梁部材に対して固定状態に取り付けるための取付
金具であって、丸鋼を折曲げ加工して垂直な金具本体
と、該金具本体の下端に連なる略コ字状の嵌合部を形成
し、梁部材を構成するH型鋼の上面側フランジに前記嵌
合部を嵌合することにより梁部材上に前記金具本体を立
設することができるように構成した。
て、梁部材間に敷込みを行った軽量気泡コンクリートパ
ネルを梁部材に対して固定状態に取り付けるための取付
金具であって、丸鋼を折曲げ加工して垂直な金具本体
と、該金具本体の下端に連なる略コ字状の嵌合部を形成
し、梁部材を構成するH型鋼の上面側フランジに前記嵌
合部を嵌合することにより梁部材上に前記金具本体を立
設することができるように構成した。
(作用) 本考案の軽量気泡コンクリートパネル敷設用取付金具で
は、上述のように構成したので、梁部材を構成するH型
鋼の上面側フランジに対しハンマーで略コ字状の嵌合部
を打ち込むことによって、フランジ上に金具本体を立設
状態に取り付けることができ、従って、面倒な溶接作業
やボルト締め作業を要することなく取付金具の取り付け
作業を容易かつ迅速に行うことができるようになる。
は、上述のように構成したので、梁部材を構成するH型
鋼の上面側フランジに対しハンマーで略コ字状の嵌合部
を打ち込むことによって、フランジ上に金具本体を立設
状態に取り付けることができ、従って、面倒な溶接作業
やボルト締め作業を要することなく取付金具の取り付け
作業を容易かつ迅速に行うことができるようになる。
また、溶接作業がなくなるので、本来ALC専門職(単
能工)にしか施工できなかったALCパネルの敷設作業
が多能工である一般作業員でも行えるようになり、この
ため、施工単価が安くつく上に、特に小規模住宅の場合
であってもALC関連以外の作業にもフルに参加できる
ので、施工費の大幅な削減が可能になる。
能工)にしか施工できなかったALCパネルの敷設作業
が多能工である一般作業員でも行えるようになり、この
ため、施工単価が安くつく上に、特に小規模住宅の場合
であってもALC関連以外の作業にもフルに参加できる
ので、施工費の大幅な削減が可能になる。
また、以上のようにALCパネルの敷設作業の能率化に
よって2階の足場が早期にできるので、2階の壁面の組
み立て作業等以降の作業が安全かつ能率的に行えるよう
になる。
よって2階の足場が早期にできるので、2階の壁面の組
み立て作業等以降の作業が安全かつ能率的に行えるよう
になる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
る。
まず、第1図に示す第1実施例について説明する。
この実施例の取付金具1aは、第5図A部等のように、
4枚のALCパネル2の中央付き合わせコーナー部分の
固定を行うための金具であって、この実施例では丸鋼を
折り曲げ加工することによって垂直な金具本体10と、
該金具本体10の下端に連なる略コ字状の嵌合部11が
形成されると共に、前記金具本体10の上端プレス部1
2には目地鉄筋4a挿通用の丸穴13が嵌合部11の長
手方向へ向けて開設された構造となっている。そして、
略コ字状嵌合部11の下辺11bはその先端部へ向うに
つれて上辺11a側へ近付くように上向きに傾斜すると
共に、その先端面11cは、梁部材3を構成するH型鋼
30の上面側フランジ30aへの初期嵌合を容易にする
ためにテーパー状にカットされている。
4枚のALCパネル2の中央付き合わせコーナー部分の
固定を行うための金具であって、この実施例では丸鋼を
折り曲げ加工することによって垂直な金具本体10と、
該金具本体10の下端に連なる略コ字状の嵌合部11が
形成されると共に、前記金具本体10の上端プレス部1
2には目地鉄筋4a挿通用の丸穴13が嵌合部11の長
手方向へ向けて開設された構造となっている。そして、
略コ字状嵌合部11の下辺11bはその先端部へ向うに
つれて上辺11a側へ近付くように上向きに傾斜すると
共に、その先端面11cは、梁部材3を構成するH型鋼
30の上面側フランジ30aへの初期嵌合を容易にする
ためにテーパー状にカットされている。
次に、第2図に示す第2実施例について説明する。
この実施例の取付金具1bは、第5図B部等のように、
2枚のALCパネル2相互間の両妻側コーナー部分の固
定を行うための金具であって、この実施例では、前記第
1実施例の取付金具1aにおける金具本体10の上端部
が更に嵌合部11の折曲方向へ向けて水平に折曲され、
該折曲片14の先端にプレス部12を垂設したものであ
り、他の構成は前記第1実施例と略同様である。そし
て、この取付金具1bには、一端をその長手方向とは直
交する目地方向へ向けて折曲させた目地鉄筋4bが用い
られる。
2枚のALCパネル2相互間の両妻側コーナー部分の固
定を行うための金具であって、この実施例では、前記第
1実施例の取付金具1aにおける金具本体10の上端部
が更に嵌合部11の折曲方向へ向けて水平に折曲され、
該折曲片14の先端にプレス部12を垂設したものであ
り、他の構成は前記第1実施例と略同様である。そし
て、この取付金具1bには、一端をその長手方向とは直
交する目地方向へ向けて折曲させた目地鉄筋4bが用い
られる。
次に、第3図に示す第3実施例について説明する。
この実施例の取付金具1cは、第5図C部等のように、
2枚のALCパネル2相互間の両桁端部側コーナー部分
の固定を行うための金具であって、この実施例では、前
記第1実施例の取付金具1aにおける金具本体10の上
端に、プレス部12に代えて雄ねじ部15を形成し、該
雄ねじ部に螺合したナット16によって長方形座金5の
締め付けを行うようにしたものであり、他の構成は前記
第1実施例と略同様である。
2枚のALCパネル2相互間の両桁端部側コーナー部分
の固定を行うための金具であって、この実施例では、前
記第1実施例の取付金具1aにおける金具本体10の上
端に、プレス部12に代えて雄ねじ部15を形成し、該
雄ねじ部に螺合したナット16によって長方形座金5の
締め付けを行うようにしたものであり、他の構成は前記
第1実施例と略同様である。
(イ)ALCパネルの規格生産工程 ALCパネル2は、第4図に示すように、厚さ100mm
の軽量気泡コンクリートで一定のパネル状に成型され、
その内部には補強のための鉄筋20を配設すると共に、
その両サイドの上縁側には目地形成用の切欠部21aが
形成されると共に、両サイドの下縁側がテーパーカット
22されている。
の軽量気泡コンクリートで一定のパネル状に成型され、
その内部には補強のための鉄筋20を配設すると共に、
その両サイドの上縁側には目地形成用の切欠部21aが
形成されると共に、両サイドの下縁側がテーパーカット
22されている。
そして、後述の割付図に基づいて、必要な種類のALC
パネル2を必要数だけ現場に搬入する。
パネル2を必要数だけ現場に搬入する。
(ロ)割付図の作成工程 この割付図とは、家屋の間取り内に、ALC構造設計基
準に基づいて、ALCパネル2の割り付けと、梁部材3
の割り付けと、取付金具1a,1b,1cの割り付けお
よびその種類の決定を行ない、この全ての要素を1枚の
図面に線図と記号等で表したものであり、以後はこの割
付図に基づいてすべてのコントロールが行なわれ、各部
材の発注,製作,現場への搬入及び施工が行なわれるこ
とになる。
準に基づいて、ALCパネル2の割り付けと、梁部材3
の割り付けと、取付金具1a,1b,1cの割り付けお
よびその種類の決定を行ない、この全ての要素を1枚の
図面に線図と記号等で表したものであり、以後はこの割
付図に基づいてすべてのコントロールが行なわれ、各部
材の発注,製作,現場への搬入及び施工が行なわれるこ
とになる。
(ハ)梁部材及び取付金具の製作工程 工場では、前記割付図に基づいて必要長さの梁部材3が
必要本数だけ製作されると共に、必要な種類の取付金具
1a,1b,1c等が必要本数だけ製作され、工場から
現場に搬入されることになる。
必要本数だけ製作されると共に、必要な種類の取付金具
1a,1b,1c等が必要本数だけ製作され、工場から
現場に搬入されることになる。
尚、この梁部材3としてはH型鋼30が用いられる。
(ニ)梁部材の組み立て及びALCパネルの敷設工程 現場では、第5図に示すように、割付図に基づいて、ま
ず2階の床部に梁部材3を構成するH型鋼30の組み立
て作業を行い、次いで、割付図に基づいてH型鋼30に
対する各取付金具1a,1b,1cの取り付けが行われ
た後、ALCパネル2の敷込みと固定が行われることに
なる。
ず2階の床部に梁部材3を構成するH型鋼30の組み立
て作業を行い、次いで、割付図に基づいてH型鋼30に
対する各取付金具1a,1b,1cの取り付けが行われ
た後、ALCパネル2の敷込みと固定が行われることに
なる。
そして、各取付金具1a,1b,1cの取り付けは、H
型鋼30における上面側フランジ30aの端面に、嵌合
部11における略コ字状開口端となる下辺11bのテー
パー状先端面11cを当てがった状態で嵌合部11の後
端部をハンマで強打することによって、テーパー状先端
面11cに案内されてフランジ30aが嵌合部11内に
スムーズに嵌入し、上辺11aと下辺11bとの間でフ
ランジ30aを挾持した状態で取付金具1a,1b,1
cの取り付けが行われるものである。
型鋼30における上面側フランジ30aの端面に、嵌合
部11における略コ字状開口端となる下辺11bのテー
パー状先端面11cを当てがった状態で嵌合部11の後
端部をハンマで強打することによって、テーパー状先端
面11cに案内されてフランジ30aが嵌合部11内に
スムーズに嵌入し、上辺11aと下辺11bとの間でフ
ランジ30aを挾持した状態で取付金具1a,1b,1
cの取り付けが行われるものである。
また、第6図及び第7図は、第5図A部等のように、4
枚のALCパネル2の中央付き合わせコーナー部分の固
定方法を示すものであり、同部分におけるH型鋼30の
上面側フランジ30aの中央部に前記取付金具1aの金
具本体10が立設されている。そして、丸穴13に目地
鉄筋4aを挿通させ、該目地鉄筋4aを各ALCパネル
2,2の両サイド間に形成される目地空間21内に沿わ
せると共に、該目地空間21内にモルタルを充填するこ
とによって、4つの突き合わせコーナー部分を同時に固
定するものである。
枚のALCパネル2の中央付き合わせコーナー部分の固
定方法を示すものであり、同部分におけるH型鋼30の
上面側フランジ30aの中央部に前記取付金具1aの金
具本体10が立設されている。そして、丸穴13に目地
鉄筋4aを挿通させ、該目地鉄筋4aを各ALCパネル
2,2の両サイド間に形成される目地空間21内に沿わ
せると共に、該目地空間21内にモルタルを充填するこ
とによって、4つの突き合わせコーナー部分を同時に固
定するものである。
尚、この場合において、嵌合部11の上辺11aは、両
テーパーカット22,22によって形成される断面三角
形状中空部内に収容されるので、ALCパネル2の溝掘
り加工は不要である。
テーパーカット22,22によって形成される断面三角
形状中空部内に収容されるので、ALCパネル2の溝掘
り加工は不要である。
また、第8図及び第9図は、第5図B部等のように、2
枚のALCパネル2相互間の両妻側コーナー部分の固定
方法を示すものであり、同部分におけるH型鋼30の上
面側フランジ30aの略中央部に前記取付金具1bの金
具本体が立設されると共に、該金具本体10の上端折曲
片14が両パネル2,2の両サイド間に形成される目地
空間21方向へ差し込まれる状態となっている。そし
て、丸穴13内に折曲片14側から目地鉄筋4bを挿通
させ、該目地鉄筋4bを前記目地空間21内に沿わせ、
かつ、基端折曲部をH型鋼30の長手方向に沿わせた状
態に装着すると共に、前記目地空間21内にモルタルを
充填することによって、2つの妻側コーナー部分を同時
に固定するものである。
枚のALCパネル2相互間の両妻側コーナー部分の固定
方法を示すものであり、同部分におけるH型鋼30の上
面側フランジ30aの略中央部に前記取付金具1bの金
具本体が立設されると共に、該金具本体10の上端折曲
片14が両パネル2,2の両サイド間に形成される目地
空間21方向へ差し込まれる状態となっている。そし
て、丸穴13内に折曲片14側から目地鉄筋4bを挿通
させ、該目地鉄筋4bを前記目地空間21内に沿わせ、
かつ、基端折曲部をH型鋼30の長手方向に沿わせた状
態に装着すると共に、前記目地空間21内にモルタルを
充填することによって、2つの妻側コーナー部分を同時
に固定するものである。
また、第10図及び第11図は、第5図C部分等のよう
に、2枚のALCパネル2相互間の両桁端部側コーナー
部分の固定方法を示すものであり、同部分におけるH型
鋼30の上面側フランジ30aの中央部に目地金物1c
の金具本体10が立設されている。そして、該目地金物
1cの金具本体10を中心として両ALCパネル2,2
にノコ刀等で座ぐりして段部23を形成し、この両段部
23,23間に跨がるように長方形座金5を装着した状
態で、雄ねじ部15に螺合したナット16の締め付けに
よる長方形座金5の押圧力で、2つの桁端部側コーナー
部分を同時に固定するものであり、最後に両座ぐり段部
23と目地空間24内にはモルタルを充填する。
に、2枚のALCパネル2相互間の両桁端部側コーナー
部分の固定方法を示すものであり、同部分におけるH型
鋼30の上面側フランジ30aの中央部に目地金物1c
の金具本体10が立設されている。そして、該目地金物
1cの金具本体10を中心として両ALCパネル2,2
にノコ刀等で座ぐりして段部23を形成し、この両段部
23,23間に跨がるように長方形座金5を装着した状
態で、雄ねじ部15に螺合したナット16の締め付けに
よる長方形座金5の押圧力で、2つの桁端部側コーナー
部分を同時に固定するものであり、最後に両座ぐり段部
23と目地空間24内にはモルタルを充填する。
尚、嵌合部11の上辺11aと相対するALCパネル2
の裏面には該上辺11aを収容可能な溝25を予め形成
しておく。
の裏面には該上辺11aを収容可能な溝25を予め形成
しておく。
以上説明してきたように本実施例の軽量気泡コンクリー
トパネル敷設用取付金具1a,1b,1cにあっては、
梁部材3上に立設すべき金具本体10の下部に、梁部材
3を構成するH型鋼30の上面側フランジ30aに対し
て弾性的に嵌合可能な略コ字状の嵌合部11を備えたこ
とで、梁部材3に対する取付金具1a,1b,1cの取
り付け固定が、ハンマーによる嵌合部11の打ち込み作
業のみで容易かつ迅速に行うことができるようになる。
トパネル敷設用取付金具1a,1b,1cにあっては、
梁部材3上に立設すべき金具本体10の下部に、梁部材
3を構成するH型鋼30の上面側フランジ30aに対し
て弾性的に嵌合可能な略コ字状の嵌合部11を備えたこ
とで、梁部材3に対する取付金具1a,1b,1cの取
り付け固定が、ハンマーによる嵌合部11の打ち込み作
業のみで容易かつ迅速に行うことができるようになる。
また、溶接作業がなくなるので、本来ALC専門職(単
能工)にしか施工できなかったALCパネル2の敷設作
業が多能工である一般作業員でも行えるようになり、こ
のため、施工単価が安くつく上に、特に小規模住宅の場
合であってもALC関連以外の作業にもフルに参加でき
るので、施工費の大幅な削減が可能になる。
能工)にしか施工できなかったALCパネル2の敷設作
業が多能工である一般作業員でも行えるようになり、こ
のため、施工単価が安くつく上に、特に小規模住宅の場
合であってもALC関連以外の作業にもフルに参加でき
るので、施工費の大幅な削減が可能になる。
また、以上のようにALCパネルの敷設作業の能率化に
よって2階の足場が早期にできるので、2階の壁面の組
み立て作業等以降の作業が安全かつ能率的に行えるよう
になる。
よって2階の足場が早期にできるので、2階の壁面の組
み立て作業等以降の作業が安全かつ能率的に行えるよう
になる。
また、実施例では、取付金具1a,1b,1cを1本の
丸鋼の折り曲げ加工によって一体に形成するようにした
ことで、コストが安くつくようになる。
丸鋼の折り曲げ加工によって一体に形成するようにした
ことで、コストが安くつくようになる。
以上、本考案の実施例を図面により詳述してきたが、具
体的な構成はこの実施例に限定されるものではなく、本
考案の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっ
ても本考案に含まれる。
体的な構成はこの実施例に限定されるものではなく、本
考案の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっ
ても本考案に含まれる。
(考案の効果) 以上説明してきたように本考案の軽量気泡コンクリート
パネル敷設用取付金具にあっては、梁部材上に立設すべ
き金具本体の下部に、梁部材を構成するH型鋼の上面側
フランジに対して嵌合可能な略コ字状の嵌合部を備えた
ことで、梁部材に対する取付金具の取り付け固定が、ハ
ンマーによる嵌合部の打ち込み作業のみで容易かつ迅速
に行うことできるようになる。
パネル敷設用取付金具にあっては、梁部材上に立設すべ
き金具本体の下部に、梁部材を構成するH型鋼の上面側
フランジに対して嵌合可能な略コ字状の嵌合部を備えた
ことで、梁部材に対する取付金具の取り付け固定が、ハ
ンマーによる嵌合部の打ち込み作業のみで容易かつ迅速
に行うことできるようになる。
また、溶接作業がなくなるので、本来ALC専門職(単
能工)にしか施工できなかったALCパネルの敷設作業
が多能工である一般作業員でも行えるようになり、この
ため、施工単価が安くつく上に、特に小規模住宅の場合
であってもALC関連以外の作業にもフルに参加できる
ので、施工費の大幅な削減が可能になる。
能工)にしか施工できなかったALCパネルの敷設作業
が多能工である一般作業員でも行えるようになり、この
ため、施工単価が安くつく上に、特に小規模住宅の場合
であってもALC関連以外の作業にもフルに参加できる
ので、施工費の大幅な削減が可能になる。
また、以上のようにALCパネルの敷設作業の能率化に
よって2階の足場が早期にできるので、2階の壁面の組
み立て作業等以降の作業が安全かつ能率的に行えるよう
になる。
よって2階の足場が早期にできるので、2階の壁面の組
み立て作業等以降の作業が安全かつ能率的に行えるよう
になる。
従って、上述のように多方面での作業の能率化や省力化
及び材料費,施工単価の削減等によって、工場段階から
現場施工段階を全て含めたALCパネルの施工関連総コ
ストにおいて、大幅なコストダウンが可能になると共
に、工期も大幅に短縮できるようになるという効果が得
られる。
及び材料費,施工単価の削減等によって、工場段階から
現場施工段階を全て含めたALCパネルの施工関連総コ
ストにおいて、大幅なコストダウンが可能になると共
に、工期も大幅に短縮できるようになるという効果が得
られる。
また、本考案では金具本体が丸鋼で形成されているか
ら、ALCパネル間の目地相当部分に立設して使用する
ことができ、ALCパネルの取付金具として使用するこ
とができる。
ら、ALCパネル間の目地相当部分に立設して使用する
ことができ、ALCパネルの取付金具として使用するこ
とができる。
また、本考案では嵌合部が丸鋼で形成されているから、
4枚のALCパネルの中央突き合せコーナー部分や2枚
のALCパネル相互間の両妻側コーナー部分に使用する
場合は、嵌合部の上辺はALCパネルのテーパーカット
により形成される断面三角形状の中空部に収容されるこ
とになり、別個に溝加工をする必要がなく施工性を向上
させることができるし、また、2枚のALCパネル相互
間の両桁端部側コーナー部分に使用するときも丸鋼が収
容される溝を形成するだけでよいから施工性を工場させ
ることできる。
4枚のALCパネルの中央突き合せコーナー部分や2枚
のALCパネル相互間の両妻側コーナー部分に使用する
場合は、嵌合部の上辺はALCパネルのテーパーカット
により形成される断面三角形状の中空部に収容されるこ
とになり、別個に溝加工をする必要がなく施工性を向上
させることができるし、また、2枚のALCパネル相互
間の両桁端部側コーナー部分に使用するときも丸鋼が収
容される溝を形成するだけでよいから施工性を工場させ
ることできる。
第1図は本考案第1実施例の取付金具を示す斜視図、第
2図は第2実施例の取付金具を示す斜視図、第3図は第
3実施例の取付金具を示す斜視図、第4図はALCパネ
ルを示す斜視図、第5図は2階床部の施工状態を示す要
部の平面図、第6図は中央付き合わせコーナー部分の固
定状態を示す要部説明図、第7図は同要部の断面説明
図、第8図は妻側コーナー部分の固定状態を示す要部説
明図、第9図は同要部の断面説明図、第10図は桁端部
側コーナー部分の固定状態を示す要部説明図、第11図
は同要部の断面説明図、第12図及び第13図は従来の
取り付け構造を示す斜視図である。 1a,1b,1c,1d:取付金具 2:ALCパネル(軽量気泡コンク リートパネル) 3:梁部材 10:金具本体 11:嵌合部 11a:上辺 11b:下辺 30:H型鋼(梁部材) 30a:フランジ
2図は第2実施例の取付金具を示す斜視図、第3図は第
3実施例の取付金具を示す斜視図、第4図はALCパネ
ルを示す斜視図、第5図は2階床部の施工状態を示す要
部の平面図、第6図は中央付き合わせコーナー部分の固
定状態を示す要部説明図、第7図は同要部の断面説明
図、第8図は妻側コーナー部分の固定状態を示す要部説
明図、第9図は同要部の断面説明図、第10図は桁端部
側コーナー部分の固定状態を示す要部説明図、第11図
は同要部の断面説明図、第12図及び第13図は従来の
取り付け構造を示す斜視図である。 1a,1b,1c,1d:取付金具 2:ALCパネル(軽量気泡コンク リートパネル) 3:梁部材 10:金具本体 11:嵌合部 11a:上辺 11b:下辺 30:H型鋼(梁部材) 30a:フランジ
Claims (1)
- 【請求項1】梁部材間に敷込みを行った軽量気泡コンク
リートパネルを梁部材に対して固定状態に取り付けるた
めの取付金具であって、 丸鋼を折曲げ加工して垂直な金具本体と、該金具本体の
下端に連なる略コ字状の嵌合部を形成し、梁部材を構成
するH型鋼の上面側フランジに前記嵌合部を嵌合するこ
とにより梁部材上に前記金具本体を立設することができ
るように構成したことを特徴とする軽量気泡コンクリー
トパネル敷設用取付金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988032255U JPH061923Y2 (ja) | 1988-03-10 | 1988-03-10 | 軽量気泡コンクリートパネル敷設用取付金具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988032255U JPH061923Y2 (ja) | 1988-03-10 | 1988-03-10 | 軽量気泡コンクリートパネル敷設用取付金具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01143809U JPH01143809U (ja) | 1989-10-03 |
JPH061923Y2 true JPH061923Y2 (ja) | 1994-01-19 |
Family
ID=31258635
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988032255U Expired - Lifetime JPH061923Y2 (ja) | 1988-03-10 | 1988-03-10 | 軽量気泡コンクリートパネル敷設用取付金具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH061923Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5811844U (ja) * | 1981-07-17 | 1983-01-25 | 株式会社ボッシュオートモーティブ システム | 圧力スイツチ |
-
1988
- 1988-03-10 JP JP1988032255U patent/JPH061923Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01143809U (ja) | 1989-10-03 |
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