JPH06192276A - 新規な有機ケイ素化合物 - Google Patents

新規な有機ケイ素化合物

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JPH06192276A
JPH06192276A JP4346835A JP34683592A JPH06192276A JP H06192276 A JPH06192276 A JP H06192276A JP 4346835 A JP4346835 A JP 4346835A JP 34683592 A JP34683592 A JP 34683592A JP H06192276 A JPH06192276 A JP H06192276A
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JP
Japan
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butoxy
dimethoxysilane
compound
tert
texil
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Masaki Fushimi
正樹 伏見
Toshio Fujita
俊雄 藤田
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Showa Denko KK
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    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 塩化マグネシウム担持型Ziegler- N
atta触媒系においてα- オレフィン重合体を製造す
る際の電子供与性化合物として有用な新規な有機ケイ素
化合物を提供する。 【構成】 化学式 HC(CH32 C(CH32 - Si(OCH32 (OC(CH33 ) で示される新規な有機ケイ素化合物であるテキシル(t
ert- ブトキシ)ジメトキシシラン。 【効果】 本発明のテキシル(tert- ブトキシ)ジ
メトキシシランをもちいれば、従来公知の電子供与性化
合物と比較して重合活性を低下させることなく高い立体
規則性を有するα- オレフィン重合体を製造することが
可能である。また、このテキシル(tert- ブトキ
シ)ジメトキシシラン化合物は、シランカップリング剤
あるいは樹脂改質剤としても用いることが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は文献未載の新規な有機ケ
イ素化合物に関し、さらに詳しくは塩化マグネシウム担
持型Ziegler-Natta 触媒系においてα−オレフィン重合
体を製造する際の電子供与性化合物として有用である新
規な有機ケイ素化合物(テキシル(tert- ブトキ
シ)ジメトキシシラン)に関するものである。またこの
シラン化合物はシランカップリング剤あるいは樹脂改質
剤として用いることも可能である。
【0002】
【従来の技術】α−オレフィン重合体製造用担持型Zieg
ler-Natta 触媒系の電子供与性化合物としての有機ケイ
素化合物、例えばフェニルトリエトキシシランのような
トリアルコキシシラン化合物を用いると、製造されるポ
リマ−の立体規則性が向上することがよく知られている
( 例えば、特開昭57-63310、特開昭57-63311、特開平2-
17803 、特開平2ー229807、特開平4-26693)。ところが、
従来使用されてきたトリアルコキシシラン化合物は触媒
活性を著しく失活させるために工業的に使用することは
経済的に不利であり、また得られたα−オレフィン重合
体の立体規則性も必ずしも現在の要求を満足するもので
はなかった。またシラン化合物はシランカップリング剤
あるいは樹脂改質剤などとしての用途が期待されてお
り、このため新規なシラン化合物の出現がかねてより望
まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、α−
オレフィン重合体製造用触媒である塩化マグネシウム担
持型Ziegler-Natta 触媒系の電子供与性化合物として有
用であり、かつシランカップリング剤あるいは樹脂改質
剤として用いることも可能な新規な有機ケイ素化合物を
提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らはα−オレフ
ィン重合体製造用塩化マグネシウム担持型Ziegler-Natt
a 触媒系に有用な新規な電子供与性化合物を開発すべく
種々検討した結果、化学式、 HC(CH32 C(CH32 - Si(OCH32 (OC(CH33 ) で示されるテキシル(tert- ブトキシ)ジメトキシ
シランが従来公知の電子供与性化合物と比較して重合活
性を低下させることなく高い立体規則性を有するα−オ
レフィン重合体を製造することが可能であることを見出
し、本発明の完成に至った。上記効果は、ケイ素原子の
β位(ケイ素原子から数えて2つ目)の炭素原子が2級
炭素のアルキル置換基、アルコキシ置換基の一つがte
rt- ブチル基、残りの2つのアルコキシ置換基をメト
キシ基とすることにより、初めてその効果が発現され
た。またこの新規なシラン化合物はシランカップリング
剤あるいは樹脂改質剤として用いることも可能である。
【0005】このテキシル(tert- ブトキシ)ジメ
トキシシランは化学式、 HC(CH32 C(CH32 - Si(OCH32 (OC(CH33 ) で示され、このような新規な有機ケイ素化合物は、テキ
シルトリハロシランと、tert- ブチルアルコールと
を反応させ、ついで、得られた反応物(テキシル(te
rt- ブトキシ- ジハロシラン)とメタノールとを反応
させることにより製造することができる。
【0006】以下、その製造方法につき詳細に説明す
る。まず初めに下記式(1)に示すように、テキシルト
リハロシランとtert-ブチルアルコールとを反応さ
せ、テキシル(tert- ブトキシ)ジメトキシシラン
を生成させる。この際、反応系に脱ハロゲン化水素剤を
共存させておくことが特に好ましい。
【化1】 但し、式(1)中、Xはハロゲン原子を表しているが、
中でもClまたはBrであることが好ましい。脱ハロゲ
ン化水素剤としては、尿素、第三級アミン、窒素含有復
素環化合物、たとえばピリジン、キノリン、イソキノリ
ンなどが挙げられるが、これらの内でも尿素、ピリジ
ン、キノリンが好ましく用いられる。上記式(1)で表
わされる反応を行う際には、テキシルトリハロシラン1
モル当たり、tert- ブチルアルコールを1〜10倍
モルの量で、脱ハロゲン化水素剤を1〜10倍モルの量
で用いて、0〜150度、好ましくは30〜80度に
て、1〜20時間、好ましくは2〜10時間反応させる
ことが望ましい。
【0007】次いで、前記式(1)で示す反応により得
られたテキシル(tert- ブチル)ジハロシランとメ
タノールとを下記式(2)で示すように反応させると、
本発明に係るテキシル(tert- ブトキシ)ジメトキ
シシランが得られる。
【化2】
【0008】なお、本発明に係る新規な混合アルコキシ
ル基含有有機ケイ素化合物を製造するには、テキシルト
リメトキシシランとtert- ブチルアルコールとのア
ルコール交換反応を利用することもできる。このアルコ
ール交換反応の際には、触媒として、一般的に周知の酸
または塩基を用いることができる。
【0009】このようにして得たテキシル(tert-
ブトキシ)ジメトキシシランは、 ・ガスクロマトグラフィ−による質量分析(EI法) m/e:248 (M+) ・重クロロホルムを溶媒として測定した1HーNMR分析値・
・・図1 δ(1H/ppm):0.889(m,12H) 、1.306(s,9H)、1.736(d,
2H) 、 1.575(m,1H)、3.550(s,6H) ・重クロロホルムを溶媒として測定した13C-NMR ・・・
図2 δ(13C/ppm) :18.3、21.1、25.4、31.5、34.5、50.
9、72.5 という結果を示すものであることから化学式、 HC(CH32 C(CH32 - Si(OCH32 (OC(CH33 ) で示されるテキシル(tert- ブトキシ)ジメトキシ
シランであることを確認することができた。
【0010】
【実施例】次に本発明の実施例をあげる。 (実施例1)磁気撹拌子、冷却管、滴下ロートを備えた2
00ml三つ口フラスコにテキシルトリクロロシラン2
1.9g(100ミリモル)、尿素27.0g(450
ミリモル)及び乾燥エーテル100mlを仕込み、フラ
スコを氷水で冷却した。これにtert- ブチルアルコ
ール8.6g(100ミリモル)及び乾燥エーテル20
mlの混合溶液を30分かけて滴下した。その後3時間
加熱還流した。再びフラスコを氷水で冷却し、メタノー
ル6.4g(200ミリモル)及び乾燥エーテル30m
lを20分かけて滴下した。滴下終了後、20時間加熱
還流して反応を完結した。エーテル層をロータリーエバ
ポレーターで濃縮し、減圧蒸留することで、テキシル
(tert- ブトキシ)ジメトキシシラン16.1g
(65ミリモル)を得た。収率は65%、沸点は78〜
80度/9mmHgであった。構造は、GC- MS、 1
H- NMR、13C- NMRで確認した。 1H- NMR、
13C- NMRのチャートをそれぞれ図1、図2に示し
た。
【0011】(実施例2)磁気撹拌子、冷却管、滴下ロー
トを備えた200ml三つ口フラスコにテキシルトリメ
トキシシラン10g(49ミリモル)、tert- ブチ
ルアルコール2.9g(49ミリモル)及びカリウムt
ert- ブトキシド30mg(0.3ミリモル)を仕込
み、24時間加熱した。冷却後、アルカリを中和して、
減圧蒸留することで、テキシル(tert- ブトキシ)
ジメトキシシラン6.2g(25ミリモル)を得た。収
率は、51%であった。
【0012】
【発明の効果】本発明の新規なテキシル(tert- ブ
トキシ)ジメトキシシランは塩化マグネシウム担持型Zi
egler-Natta 触媒系においてα−オレフィン重合体を製
造する際の電子供与性化合物として有用とされるもので
ある。またこのシラン化合物はシランカップリング剤あ
るいは樹脂改質剤として用いることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本説明のテキシル(tert- ブトキシ)ジメ
トキシシラン 1H- NMRスペクトル図である。
【図2】本説明のテキシル(tert- ブトキシ)ジメ
トキシシラン13C- NMRスペクトル図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学式 HC(CH32 C(CH32 - Si(OCH32 (OC(CH33 ) で示されるテキシル(tert- ブトキシ)ジメトキシ
    シラン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016102067A (ja) * 2014-11-27 2016-06-02 信越化学工業株式会社 オルガノキシシランの製造方法

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