JPH06192271A - セファロスポリン2塩酸塩の結晶性2水和物及びその注射用組成物 - Google Patents

セファロスポリン2塩酸塩の結晶性2水和物及びその注射用組成物

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JPH06192271A
JPH06192271A JP5252055A JP25205593A JPH06192271A JP H06192271 A JPH06192271 A JP H06192271A JP 5252055 A JP5252055 A JP 5252055A JP 25205593 A JP25205593 A JP 25205593A JP H06192271 A JPH06192271 A JP H06192271A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 温度及び湿度に安定を新規な結晶性安定型セ
フエピム2塩酸塩2水和物、及び該塩とL(+)アルギ
ニンを包含する医薬品製剤。 【効果】 本発明による安定型セフエピム2塩酸塩2水
和物は高温(50℃)、高湿(80%)下でも活性の低
下がみられず安定に貯蔵することが出来る。又L(+)
アルギニンとの物理的混合物である注射用製剤は投与時
に痛さがなく有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セファロスポリン抗生
物質、セフエピム2塩酸塩の新規な温度及び湿度に対し
て安定な結晶性2水和物を提供する。本発明は又セフエ
ピム2塩酸塩の温度及び湿度に安定な結晶性2水和物
と、薬理学的に許容される無毒性の塩基との混合物をも
提供する。
【0002】
【従来の技術】抗生物質セフエピムは、1983年9月
27日に出版された米国特許第4,406,899号に
油木らによって開示されており、化学名は7−〔α−
(2−アミノチアゾール−4−イル)−α−(Z)−メ
トキシイミノアセトアミド〕−3−〔(1−メチル−1
−ピロリジニオ)メチル〕−3−セフエム−4−カルボ
キシレートである。そこに記載されているセフエピムは
両性イオン型であり、このものは室温で不安定で、温度
が上昇した(45℃以上)状態で一週間の保存でもその
活性は30%以上失われる。
【0003】カプラン(Kaplan)らに付与された
米国特許第4,910,301号中には一連のセフエピ
ムの結晶性の酸付加塩の製造法が開示されている。硫酸
塩、2硝酸塩、1塩酸塩、2塩酸塩、及びジ−及びセス
キオルトリン酸塩又はそれらの溶媒和が開示されてお
り、そしてそれらは前述の油木らの両性イオン型と比較
して温度に対する安定性がすぐれていることを報告して
いる。更に、好適なセフエピムの2塩酸塩は、1水和物
又は2水和物の擬多型態で保存することが報告されてい
る。残念ながらセフエピムの2塩酸塩1水和物は高湿度
のもとでは容易に2水和物に転換し、又得られたセフエ
ピムの2塩酸塩2水和物は真空下又はデシケータ中で乾
燥すると1モルの水を失うことが発見された。驚くべき
ことには、セフエピムの新しい特有の多様態結晶2塩酸
塩2水和物が発見され、この新規な2水和物は温度及び
湿度の両方に対して安定である。
【0004】カプランらに、1991年2月19日に付
与された米国特許第4,994,451号には、カプラ
ンらによって米国特許第4,910,301号中で請求
された結晶性セフエピム酸付加塩と、薬理学的に許容さ
れる無毒性の有機又は無機塩基との物理的な混合剤が請
求されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】当技術分野において周
知のセフエピム2塩酸塩2水和物は湿度に対して不安定
である。製剤及び貯蔵上温度及び湿度に対し安定なセフ
エピムを得ることが一層望まれることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、セファロスポ
リン抗生物質、セフエピムの新規な結晶性2塩酸塩2水
和物を提供する。特に本発明は、すぐれた安定性、及び
本明細書中に記載されている特有の粉末結晶X線回折パ
ターンをもつ温度及び湿度に安定な結晶性のセフエピム
2塩酸塩2水和物を提供する。本発明は又新規な結晶性
セフエピムの2塩酸塩2水和物と、薬理学的に許容され
る無毒性の有機又は無機塩基との物理的な混合物をも提
供する。特に本発明は、本明細書記載の特徴のある粉末
結晶X線回折パターンをもつ、温度及び湿度に安定な結
晶性セフエピムの2塩酸塩2水和物と、水で稀釈し注射
可能な濃度にすればpH3.5〜7になるようなL
(+)アルギニンとの混合剤を提供する。
【0007】本発明は、カプランらによって米国特許第
4,910,301号中に開示されているセフエピムの
2水和物よりも、温度及び湿度に対して安定なセフエピ
ムの塩酸塩の結晶性2水和物を提供するものであり、該
化合物は以下の化1で示される:
【0008】
【化1】
【0009】本発明は、薬理学的に許容出来る無毒性の
有機又は無機塩基と、セフエピムの2塩酸塩の結晶性2
水和物との減圧下乾燥した物理的混合物をも提供する。
【0010】本発明による安定な2水和物の結晶は、脆
い長い髪の毛のような針状或いは細い棒状の結晶であ
り、このものは容易に砕けて“微”粒となる。この新し
い2水和物は非常に安定な水和物であり、高湿又は低湿
度中でも水が加わったり脱離したりすることはない。本
発明の2水和物の結晶の形態は厳しい条件のもとでも変
化しない、例えば、減圧下Pと50℃、48時
間;70℃、96時間オーブン乾燥;70℃で2ケ月以
上放置しても変化しない。本発明の結晶2水和物の水の
安定性は、前記の、カプランらにより報告された不安定
型セフエピムの2塩酸塩・2水和物、このものは粒状や
プレート状や、いろいろな密度の高い球状結晶である、
とは形の点でも性質の点でも著しく異なるものである。
【0011】本明細書中及び特許請求の範囲中で用いら
れている「安定」な2水和物、「不安定」な2水和物な
る語は、本主題の結晶のそれぞれの結晶形態の第2番目
の水の分子についての安定、不安定を意味するものであ
ると言うことを当業者は理解すべきである。「安定」、
「不安定」なる語は化学的な安定又は不安定を意味する
ものではなく又いろいろなセフエピムの結晶形の化学的
な安定性の欠如、即ち分解を包含することを意味するも
のではない。
【0012】本発明による結晶性安定型2水和物の物理
的性質は、いろいろな標準的方法及び技術で試験する
と、先行技術である不安定型2水和物とは著しく異なっ
ていることが判明した。示差走査熱量測定(DSC)に
よる本発明の2水和物は、140−160℃で蒸発吸熱
ピークがあり、その後すぐ分解による発熱ピークが17
0℃にみられた。カプランらの不安定型セフエピム2塩
酸塩・2水和物は、弱く結合している第2の水分子を失
うことを示す75℃でわずかな吸熱が認められた。
【0013】本発明による結晶性安定型2水和物は、熱
重量分析(TGA)により蒸気の損失を示す事実を確認
した。安定型2水和物のTGAによる分析は、75−1
15℃で加熱したとき6.9%の質量損失が認められ、
この値はカールフィッシャー法による水含量が6.25
%であることとよく一致している。カプランらの不安定
型2水和物については2段階の質量損失が観察されるこ
とが記載されているのに対し、安定型2水和物について
は1段階の重量損失遷移であることが対照的である。
【0014】本発明による新規な温度、湿度に安定なセ
フエピム2塩酸塩の2水和物は、図1に示されているよ
うな粉末X線回折パターンによって特徴づけられる。該
X線回折パターンはリガクガイガーフレックスX線回折
計によって、ニッケルフィルターを用いた平均波長1.
5425Å CuKα線を使用し、走査範囲2θ°5.
0〜40.0で測定されたスペクトルが図1に示され、
その有意なピークは次の表1にまとめられている。表中
dは面間隔を表し、I/Iは相対的回折強度を表して
いる。
【0015】
【表2】
【0016】これに対応して、米国特許第4,910,
301号に記載の不安定型セフエピム塩酸塩の2水和物
は、図2に示したような粉末X線回折パターンを示して
いる。図2の有意なピークは表2にまとめられている。
本発明による安定型2水和物と、先行技術の不安定型2
水和物のX線回折パターンの相違は、これらの2つの型
が多様態であることを示唆している。
【0017】
【表3】
【0018】本発明による新しい、温度及び湿度に安定
な結晶セフエピム2塩酸塩2水和物と、先行技術の不安
定型2水和物の間の相違は、赤外線吸収スペクトルによ
っても又特徴づけることが出来る。そのFT−IRの拡
散反射スペクトルは、拡散反射の装置を使用することに
より、ニコレット(Nicolet)20SX型測定器
によって600cm−1〜4000cm−1の間で測定
された。FT−IR用試料は、5.0mgの試料と40
0mgのKBrとを瑪瑙乳鉢で穏やかに混合して調整
し、13mmの試料カップに移しそして平らにした。試
料カップを装置に設置し、それぞれの試料を4cm−1
分解能で100回走査を行って測定し、ブランクのKB
r試料に対して補正した。
【0019】本発明による結晶セフエピム2塩酸塩2水
和物の赤外線吸収スペクトルは図3に示されており、他
方米国特許第4,910,301号にカプランらによっ
て開示された不安定型セフエピムの2水和物の赤外線吸
収スペクトルは図4に示されている。これらのスペクト
ルを比較することによって判るように、この2つの水和
物の赤外線吸収は明らかに相違している。特に本発明の
結晶性2水和物は、図3のFT−IR拡散反射スペクト
ルによって示されているように3574cm−1及び3
432cm−1にピークを示している。
【0020】これに加えて本発明は、水分のとり込みに
ついての高い又は低い湿度の効果について、先行技術の
セフエピム2塩酸塩2水和物と本発明によるセフエピム
2塩酸塩2水和物との間に、水和の程度、可逆性の程度
及び結晶の構造に大きな相違があることを発見した。
【0021】いろいろな結晶性水和物について湿度が影
響するのかどうかを観察するために、飽和塩溶液を密閉
したガラス容器に入れ、温度調節が出来る装置に設定す
ることによるいろいろな湿度環境のもとでそれぞれの結
晶型を試験した。相対湿度(RH)は42%RHで目盛
設定したルフトモデルHTAB湿度計を用いて測定し
た。以下の湿度環境が用いられた:87% RH/25
℃,ZnSO・7HO; 55% RH/25℃,
Ca(NO; 33% RH/25℃,MgCl
・6HO及び80% RH/37℃(市販のフオル
マ科学的「環境ステーション」)。
【0022】カプランらによって米国特許第4,91
0,301号中に記述された結晶セフエピム2塩酸塩1
水和物の吸湿性は、抗生物質の20〜30mgの試料
を、10mlタイプIガラスバイアル中で25℃/55
%RH,25℃/87%RH又は37℃/80%RHに
開放的に曝すことにより測定した。定期的にバイアルを
取り出し、栓をし、シールしてカールフィッシャー滴定
法(ホトボルト社製、アクアテストIV滴定器使用)で
測定した。
【0023】
【表4】
【0024】上記の表3に記載した結果より理解出来る
ように、結晶セフエピム塩酸塩1水和物は、55%相対
湿度(RH)の環境下に14日間曝されたのちも基本的
には変化しなかった。しかしながら同じ結晶1水和物が
87%RH、及び80%RH、37℃に曝されると、1
水和物は2時間以内に第2の水分子を容易にとり込み、
図2に示した粉末X線回折パターン及び図4に示したF
T−IR吸収スペクトルによって特徴づけられる不安定
型セフエピム2塩酸塩2水和物となった。
【0025】更にセフエピム2塩酸塩1水和物の短時間
での水和反応、脱水和反応を重量的に研究した。セフエ
ピム塩酸塩1水和物(KF=3.5%水)の150mg
を大きなガラス皿に薄く広げ、25℃/87%RHの所
に設置した。水和化をモニターするために試料は定期的
に重量を測定し、水の増加を測定した。25℃/87%
RHで20時間後、固体は25℃/33%RHチャンバ
ーに移し、表4に示したように設定された時間間隔で試
料の重量を測定しながら脱水和反応を行った。
【0026】
【表5】
【0027】上記の表4に示した水和化/脱水和化実験
の結果は、1水和物の結晶及び先行技術である不安定型
2水和物は明らかに環境の相対湿度に依存していること
を示している。
【0028】これに対照的に本発明による結晶セフエピ
ム2塩酸塩2水和物は、非常に低い(減圧)又は高い湿
度環境の両者に対しても安定である。本発明による結晶
2水和物の3つの異なった試料を表5に記載したように
いろいろの乾燥した条件下に置いた。いろいろの分析法
によって測定された水和のレベルから判るように、それ
ぞれの試料の含水%は、実験誤差以内で約6%であり、
基本的には不変であった。表5に示されている結果は、
本発明によるセフエピム2塩酸塩2水和物中の2モルの
水は針状結晶中に強く結合していることを実証してい
る。他の試料についての顕微鏡観察及びX線回折パター
ンは結晶を堅持していることを示していた。
【0029】
【表6】
【0030】本発明の結晶セフエピム2塩酸塩2水和物
の吸湿性は、20〜30mgの試料を、口の開いた10
mlタイプIガラスバイアル中に入れ25℃/55%R
H、25℃/87%RH又は37℃/80%RHの湿度
チャンバー中に曝すことにより実験した。定期的時間間
隔でバイアルをとり出し、栓をし、シールしてカールフ
ィッシャー法で滴定評価した。表6の結果が示すよう
に、4週間後でも両試料は、基本的には含水量は増加し
なかった。かくの如く高湿度条件下に於いても本発明に
よる結晶2水和物については吸湿の様子は全く観察され
なかった。
【0031】
【表7】
【0032】所望の広い抗菌スペクトルをもつ抗生物
質、アンチ異性体及びΔ異性体を実質的に含まないセ
フエピム2塩酸塩2水和物は、Δを実質的に含まない
7−アミノ−3−〔(1−メチル−1−ピロリジニオ)
メチル〕セフ−3−エム−4−カルボキシレートヨウ素
酸塩(化合物I)を、実質的にアンチ異性体を含まない
2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−メトキ
シイミノアセチルクロリド塩酸塩(化合物II)のシン
異性体でN−アシル化することにより得られよう。化合
物IはS.P.ブルンデイジ(Brundidge)ら
によって米国特許第4,864,294号中に記載され
ている一般法によって製造出来るであろうし、又、化合
物IIは本明細書中、実施例1に記載されている一般的
工程によって製造できるであろう。
【0033】アシル化の工程に従って、セファロスポリ
ン中間体(化合物I)は、不活性溶媒中、好ましくはア
セトニトリル又はジクロロメタン中で有利にシリル化さ
れ、そのまま溶解性のシリル化誘導体の溶液になるであ
ろう。しかしながら、該無水溶液を化合物IIと反応さ
せる前に、そして有利には実施例4及び5記載の一般的
な工程に従って十分なシリル化試薬を加え、もし必要で
あるならばセファロスポリン中間体(化合物I)を溶解
させるために塩基を加えることが重要である。使用出来
るシリル化試薬は当業者に周知のものである。好ましく
はトリメチルクロロシラン、又はトリメチルクロロシラ
ン及びヘキサメチルジシラザンの混合物であり、最も好
ましくトリメチルクロロシランとヘキサメチルジシラザ
ンの混合物をアシル化工程に使用することである。
【0034】反応には少なくとも1当量のシリル化剤
と、少なくとも1当量の塩基が必要とされるが、実際に
は約2当量のシリル化剤及び約2当量又はそれ以下の塩
基を使用するのが、可溶性のシリル化された中間体の溶
液を得るには有利である。しかし、シリル化の試薬がト
リメチルクロロシラン及びヘキサメチルジシラザンであ
る場合には、可溶性のシリル化誘導体を調製するために
はいかなる塩基も用いない方が好適である。当業者には
よく理解されるであろう事柄ではあるが、シリル化剤と
してのヘキサメチルジシラザンは塩基性の副生成物を生
じ、これが生成する酸性物質を中和するのに十分であ
る。全くΔ異性体を含まない所望の抗生物質を得るた
めには、過剰の塩基は有害であるので、トリメチルクロ
ロシランとヘキサメチルジシラザンの混合物の使用は本
発明にとって最も好適である。セファロスポリン骨核の
ΔからΔへの異性化の量はシリル化された誘導体の
調製及びそのNアシル化を酸クロリド塩酸塩(化合物I
I)で行ってセフエピム2塩酸塩水和物を得るときに用
いられる反応条件に敏感である。異性化の量は加える塩
基の量及び種類、溶媒及びその工程で使用する温度など
の要素に依存している。最も注意しなければならないこ
とは、過剰の塩基の使用、又はシリル化剤を加える前又
は酸クロリド塩酸塩(化合物II)を加える前の塩基の
付加によって塩基性になる状態は、セフエムの二重結合
がΔからΔへの異性化を増加させることになるであ
ろうことである。それ故無水条件下のアシル化反応の
間、非塩基性反応条件を保つことが最も重要である。
【0035】その場で生成した可溶性のシリル化誘導体
は酸クロリド塩酸塩(化合物II)で処理し、好ましく
は当量、最も好ましくはやや過剰の化合物IIである酸
クロリド塩酸塩で処理し、つづいて化合物IIに対して
当量の塩基、好ましくは当量より少ない塩基で処理して
所望の抗生物質を含んだ混合物を得る。好ましくは、酸
クロリド塩酸塩(化合物II)と塩基を少量づつゆっく
り加える。もっとも、温度や塩基のない反応条件がうま
く調節出来る場合は反応試薬を一度に加えてもよいが、
反応を十分に完結させるためには反応試薬を2部分又は
3部分に分けて加える方が得策である。
【0036】可溶性のシリル化された誘導体のN−アシ
ル化反応の完結が、本分野で利用できる周知の検出方
法、例えば薄層クロマトグラフ法、高速液体クロマトグ
ラフ法、光学スペクトル法などによって確認されれば次
に、もし所望ならば、存在する固体を溶解するに十分な
水を反応混合物に加えて有機層と水層の2層とする。反
応混合物に加えるべき水の量は、この工程に使用する不
活性な有機溶媒の選択又は量によって定まり、層が分か
れるに十分な量でなければならない。層が分かれれば分
離するのが容易になり、有機層は捨て、所望の抗生物質
を多く含んだ水層を得る。
【0037】それから溶液は十分な量の塩酸で処理し、
随意に水易溶性の有機溶媒を加えて好ましい結晶性のセ
フエピム2塩酸塩水和物を結晶させる。最も好ましく
は、無水条件でのアシル化反応より得られた、生成物を
多く含んだ水溶液を、十分な量の塩酸で処理し、アセト
ンのような水易溶性の有機溶媒を加えることにより、該
抗生物質、セフエピム2塩酸塩水和物の結晶化を確実に
する。加える水易溶性の有機溶媒の量は、該抗生物質の
結晶化を完全にするのに十分な量でなければならない
し、又、好適には水層の2倍から9倍の量を加えること
により温度に安定な結晶性のセフエピム2塩酸塩1水和
物が、又は2水和物が得られ、これらのものは全くアン
チ異性体及びΔ異性体を含まない。
【0038】セフエピム2塩酸塩1水和物のみを得たい
場合は、無水アシル化反応より得られた生成物を多く含
む水溶液を十分な量の塩酸で処理し、本明細書中で述べ
た水易溶性有機溶媒の適宜な量で稀釈して、所望の1水
和物の結晶化を確実にする。これとは別に、安定型セフ
エピム2塩酸塩2水和物を所望する場合は、生成物を多
く含む水溶液に、より多くの、当量の濃度の塩酸と、水
易溶性有機溶媒を加えて、溶液が濁る程度に結晶化さ
せ、それから更に有機溶媒を加えて結晶化を完結させる
とよい。しかし、もし生成物を多く含む水溶液より単離
する工程を注意深くコントロールしなかったならば、結
晶性セフエピム2塩酸塩1水和物と2水和物の混合物が
得られる場合があることを当業者はよく理解すべきであ
る。いずれの場合に於いても、本明細書に記載した再結
晶によって、いずれかの水和物、又はそれらの水和物の
混合物から所望の1つの水和物を得ることが出来る。
【0039】これとは別に、アンチ異性体及びΔ異性
体を全く含まない、広い抗菌スペクトルをもつ抗生物
質、セフエピム2塩酸塩2水和物は、化合物Iの水−有
機溶媒中で、シン異性体の酸クロリド塩酸塩(化合物I
I)でのN−アシル化により、実施例3記載のように合
成することが出来る。
【0040】水性アシル化工程で使用出来るであろう適
宜な溶媒は、水とメタノール、エタノール、イソプロパ
ノール、ブタノール、アセトン、テトラヒドロフラン、
アセトニトリル、ジオキサン、ジメチルアセトアミド、
ジメチルホルムアミドなどのような水易溶性有機溶媒で
あり、好ましくは、水性アセトンである。この工程のp
Hは、適宜な無機塩基、又は有機塩基、好適にはアンモ
ニウムヒドロキシド、トリエチルアミン、N−メチルモ
ルホリン又はそのようなもので滴定することにより調節
される。
【0041】アシル化反応は有利にはpH5〜7.5、
好ましくは6.2〜6.8で行われる。この工程は−5
0℃〜室温で、好ましくは−10℃〜−40℃で進める
ことができよう。アシル化反応が終了したのち、反応混
合物は適宜な酸、好ましくは十分な量の塩酸で酸性に
し、アセトンのような水易溶性有機溶媒を加えて該抗生
物質、セフエピム2塩酸塩水和物の結晶化を確実にす
る。加える水易溶性有機溶媒の量は、該抗生物質の結晶
化を完全に行わせるに十分なものでなければならない
し、好ましくは水−有機溶媒の反応混合物の水の量の2
倍〜9倍を加えることにより、アンチ異性体及びΔ
性体を全く含まない温度に安定な結晶性セフエピム2塩
酸塩1水和物又は2水和物が得られる。
【0042】本アシル化工程によって合成された結晶セ
フエピム2塩酸塩1水和物は、溶媒と塩酸の濃度、及び
本明細書で述べた懸濁(結晶の出はじめ)の保持時間を
調節しながら行う再結晶によって得られる安定型結晶性
セフエピム2塩酸塩2水和物の製造に使用することが出
来るであろう。これとは別に本発明による結晶性セフエ
ピム2塩酸塩2水和物は、本明細書に記載されているよ
うに無水又は水性条件下のアシル化によって製造するこ
とが出来るであろう。
【0043】セフエピムの有用性は油木らによって米国
特許第4,406,899号に示されている。本工程又
は1水和物の再結晶による変換によって製造される安定
型セフエピム2塩酸塩2水和物は、米国特許第4,40
6,899号に示されているセフエピムの抗生物質活性
を示し、又その有用性も示している。
【0044】本発明者が結晶性の安定型セフエピム2塩
酸塩2水和物とL(+)アルギニンより実施例8、方法
A記載の典型的な製造方法により物理的混合物を製造し
たとき、この混合体は、温度が40℃〜50℃になった
場合固体状態での安定性がよくないことが分かった。表
7の結果から理解出来るように、40℃及び50℃で3
ケ月後には混合物はそれぞれ10.4%及び36.3%
のセフエピムの活性を失った。該活性は、μ−ホンダパ
ックC−18カラムを用い、移動相5〜7%アセトニト
リル及び0.015Mペンタンスルホン酸ナトリウム
塩、pH4、流速2ml/分の逆相HPLC法で測定し
た。
【0045】しかし、本発明者らは、安定型セフエピム
2塩酸塩2水和物とL(+)アルギニンの物理的混合物
を、実施例8に記載したように、熱及び減圧源として凍
結乾燥器を使用することを含む種々の条件下で減圧乾燥
したものは、表7の物理的混合物が50℃で2週間後
9.1%の活性が失われるものと比較して、著しく固体
安定性が改善されていることを見出した。このことによ
り本発明者らは、結晶性の安定型セフエピム2塩酸塩2
水和物とL(+)アルギニンの物理的混合物を調製し、
そしてそれらのバイアルを凍結乾燥器中40℃で3日間
減圧乾燥した。表9に於ける長期間の安定性データより
理解出来るように、該物理的混合物は40℃及び50℃
の温度での固体状態の安定性を示し、本発明の物理的混
合物より余分な水分を除く必要があることが確認され
た。
【0046】
【表8】
【0047】
【表9】
【0048】
【表10】
【0049】更に、無水のL(+)アルギニンは極端に
吸湿性(強力な乾燥剤)であり、2モルの水をとり込
み、結晶となり、高湿度中でも結晶を保つことが出来る
ことを当業者は理解すべきである。一言付け加えると、
この2分子の水は全く不安定で、容易に除去されるもの
であり、例えば減圧下24℃〜40℃で除去される。
【0050】結晶性安定型セフエピム2塩酸塩2水和物
(セフエピムの活性として500mg)とL(+)アル
ギニン2水和物(L(+)アルギニンとして690m
g)の物理的混合物は、実施例8の方法A記載の一般法
によって調製し、最初の含水度は9.21%KFであっ
た。この混合物をバイアルに充填し、異なった温度で貯
蔵した。2週間の貯蔵後混合物は、本明細書に記載した
HPLC法によって分析すると活性成分であるセフエピ
ムは広範囲に亘って分解していることが分かった。例え
ば40℃及び50℃で2週間貯蔵した後HPLCで分析
すると、セフエピムの残存はそれぞれ87.6%、2
2.9%であった。しかし、同じロットの3バイアルを
24℃で6時間減圧乾燥し、つづいて高真空ポンプに連
結したデシケータを用いて40℃で48時間乾燥した場
合は、含水%3.8%KFであった減圧乾燥混合物の、
50℃にて2週間貯蔵した後のセフエピムの残存率(H
PLCで測定)は、99.6%であった。上記の実験の
結果を追加として示し、本発明による減圧乾燥した物理
的混合物の固体状態での安定性を確認する。
【0051】本明細書に記述された安定型結晶性セフエ
ピム2塩酸塩2水和物は滅菌水で稀釈し、pHが3.5
−7になるように緩衝し、両性イオン物質の濃度が1m
g/ml〜400mg/mlの注射濃度になるような注
射用組成をもつ製剤にする。適宜な緩衝剤は、例えばオ
ルトリン酸三ナトリウム、重炭酸ソーダ、クエン酸ナト
リウム、N−メチルグルカミン及びL(+)アルギニン
である。成人に対する筋肉内又は静脈内投与のために
は、総用量として750〜6000mg/日を分割投与
することで通常十分である。
【0052】本明細書で記述した安定型結晶セフエピム
2塩酸塩2水和物はただ単に滅菌水を加えるだけでは好
ましい注射剤にはならない。と言うのは該安定な結晶セ
フエピム2塩酸塩2水和物は溶解すると非常に低いpH
の組成(1.8−2.5)となり、投与すると非常に痛
いものとなるからである。この欠点を、安定型結晶セフ
エピム2塩酸塩2水和物を、薬理学的に許容され、通常
固体の非毒性の有機塩基又は無機塩基をpHが3.5〜
7、好ましくは4〜6を保つような割合で混合され、減
圧乾燥した混合物を水に溶解すると注射可能な、両性イ
オン物質1mg/ml〜400mg/mlの濃度、例え
ばHPLCで評価すると両性イオンの活性が250mg
/mlになる、そのような物理的な固体混合物にするこ
とによって上記の欠点が克服できることを見出した。
【0053】抗生物質の純度がロット毎に異なるので物
理的な混合物中の有効成分の含有率が異なることにな
る。有効成分の含有率は、pHが前述した範囲内になる
ようにサンプルをあらかじめ滴定することによってある
特定のロットについて定められる。
【0054】物理的混合物は、安定型結晶セフエピム2
塩酸塩2水和物と塩基を、例えば乾燥大気中で標準V型
混合装置を用いて均一に混合することによって調製され
る。混合物はバイアル又は他の容器に充填される前に減
圧乾燥されるか、又は好ましくは混合物はバイアルに充
填されてから、実施例8記載のように減圧乾燥される。
【0055】混合物に加えられる塩基は、例えばオルト
リン酸三ナトリウム、重炭酸ナトリウム、クエン酸ナト
リウム、N−メチルグルカミン及びL(+)アルギニン
を包含する。L(+)アルギニンは、混合物を注射用製
剤に再構築し、動物に注射した際痛みが少ないであろう
ことから最も好適である。L(+)アルギニンは、混合
物を両性イオンの活性が250mg/ml(HPLCで
検定)になるように水に溶解したとき、pHが3.5〜
6になるので便宜に使用される。
【0056】本明細書に記載した安定型セフエピム2塩
酸塩2水和物抗生物質及び該抗生物質を含有する実質的
に減圧乾燥した物理的混合物は、冷却したり密封するこ
となく貯蔵することが出来、そのままで高い活性を保つ
ことが出来る。
【0057】
【実施例】
〔実施例1〕 シン型2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−
メトキシイミノアセチルクロリド塩酸塩 ジクロロメタン(570ml)中のシン2−(2−アミ
ノチアゾール−4−イル)−2−メトキシイミノ酢酸
(84.7g,421mmol)を窒素気流下ブレンダ
ー中で20分粉砕する。得られた微粉拡散溶液をジクロ
ロメタン(100ml)で稀釈し、窒素気流下1Lのブ
ッキ(Buchi)のジャケットのついた反応装置に移
した。反応装置は窒素ガスで加圧(5psi)し、混合
物は375rpmで攪拌し、−2℃に冷却した。塩酸ガ
ス(15.3g,421mmol)を反応釜の上部から
0.2g/分の速さで導入した。温度は2℃に上昇し
た。混合物は更に30分0℃で撹拌し、ブレンダー中で
3分粉砕し、−35℃に冷却し、窒素気流下5分間でよ
く攪拌されたビルスマイヤー試薬のスラリー中に−35
℃で導入した。ビルスマイヤー試薬のスラリーは、オキ
ザリルクロリド(56.1g,439mmol)をジク
ロロメタン(880ml)中のジメチルホルムアミド
(33.8g,462mmol)の溶液中に0℃で滴下
し、つづいて−35℃に冷却することによって調製し
た。導入の間反応温度は−28℃に上昇した。導入が終
わった後、反応混合物に生成物の種を加えた。−28℃
〜−35℃で2.5時間の後反応混合物を濾過し、濾過
ケーキはジクロロメタン(350ml)で窒素気流下で
洗った。窒素ガスを30分間ケーキに通し、それから固
体を減圧下、室温で12時間乾燥した。標記の化合物が
黄白色の粉末として得られた。(95.2g,89%,
収率未補正)。
【0058】
【0059】H NMR(CDOD) δ:4.0
6(s,3H,CH)、7.12(s,1H,C−5
H)。
【0060】酸の塩酸塩(約4%)に起因するシグナル
が7.18(s,C−5H)及びアンチ異性体(約2
%)に起因するシグナルが7.80(s,C−5H)に
観察された。アセトニトリル中ジエチルアミンで誘導体
化し、HPLCで分析すると、標記化合物(ジエチルア
ミンの誘導体として)保持時間(Rt)9.6分、出発
物質の酸:Rt2.8分、アンチ異性体(ジエチルアミ
ンの誘導体として):Rt16.4分であった。シン異
性体:出発物質の酸:アンチ異性体の比は90:4:2
であった。
【0061】〔実施例2〕 7−〔2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−
(Z)−メトキシイミノアセトアミド〕−3−〔(1−
メチル−1−ピロリジニオ)メチル〕セフ−3−エム−
4−カルボキシレート2塩酸塩水和物の製造 アセトン(120ml)と水(40ml)の冷却(−2
2℃)した溶液に、7−アミノ−3−〔(1−メチル−
1−ピロリジニオ)メチル〕セフ−3−エム−4−カル
ボキシレート塩酸塩(14.67g,活性成分として;
0.0345mol)とシン−2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2−メトキシイミノアセチルクロリ
ド塩酸塩(9.93g,活性成分として;0.0388
mol)を同時に又固体は固体のまま25分で加えた。
トリエチルアミンを充填し、pHの終末点を6.5にセ
ットしたラジオメータABU80自動滴定装置を用いて
反応のpHを5.0〜7.0に保ち、又、反応温度は−
20℃〜−30℃に保った。試薬の滴下が終わった所で
得られた不透明なスラリーを0〜5℃に温め、固体が溶
解するまで攪拌した。溶解した時点では高速液体クロマ
トグラフはアシル化反応が完了していることを示した。
反応混合物は濾過して不溶物を除き、等量に2分した。
【0062】方法A:上記の濾液の1部を12N塩酸
(8.8ml;0.106mol)で酸性にし、アセト
ン(114ml)で溶液が濁るまで稀釈した。濾液に安
定なセフエピム2塩酸塩2水和物の結晶(0.5g)を
種として加え、スラリーを40℃にて3時間温めた。混
合物は0〜5℃に1時間冷却し、濾過した。生成物はア
セトンで洗い、室温で減圧乾燥した。表題の化合物の塩
酸塩は結晶し、純度は93.3%(7.34g;67.
3%化学量論的収量)であった。カールフィッシャー法
による含水は4.1%であり、FT−IR(KBr、拡
散反射)による分析は、3574cm−1及び3432
cm−1に吸収が認められることより該生成物が1水和
物(粒状様結晶)と2水和物(針状様結晶)の混合物で
あることを示唆した。
【0063】方法B:第2番目の濾液分を12N塩酸
(8.8ml;0.106ml)で酸性にし、アセトン
(206ml)で1時間かけて稀釈した。スラリーは結
晶が観察されるまで放置し、それから1時間0〜5℃に
冷却した。スラリーは濾過し、生成物はアセトンで洗
い、45℃で減圧乾燥した。表題化合物の2塩酸塩は9
5.3%の純度で結晶(8.6g;85.3%化学量論
的収量)した。カールフィッシャー法による水分は4.
6%であり、FT−IR(KBr)は0.4%以下の2
水和物を含有する1水和物であることを示唆した。
【0064】〔実施例3〕 7−〔2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−
(Z)−メトキシイミノアセトアミド〕−3−〔(1−
メチル−1−ピロリジニオ)メチル〕セフ−3−エム−
4−カルボキシレート2塩酸塩2水和物の製造 アセトン(120ml)と水(40ml)の冷却(−2
2℃)した溶液に、7−アミノ−3−〔(1−メチル−
1−ピロリジニオ)メチル〕セフ−3−エム−4−カル
ボキシレートヨウ素酸塩(14.61g活姓;0.03
44mol)及びシン−2−(2−アミノチアゾール−
4−イル)−2−メトキシイミノアセチルクロリド塩酸
塩(9.93g活性;0.0388mol)をそれぞれ
固体のまま同時に25分で加えた。反応のpHは、トリ
エチルアミンを充填し、pHを6.5に設定したラジオ
メータABU80自動滴定装置を用いて5.0〜7.5
を維持し、温度は−20℃〜−30℃を維持した。添加
が終了した時点で得られた不透明なスラリーを0℃〜5
℃に温め、固体が溶解するまで攪拌した。固体が溶解し
た時点ではHPLCはアシル化反応が完了していること
を示唆した。反応混合物を濾過し、濾液は等量に2分し
た。
【0065】方法A:上記の濾液の1部を12N塩酸
(11.7ml;0.1404mol)で酸性にし、ア
セトンを攪拌しながら濾液が濁るまで加えた。濾液に、
安定型セフエピム2塩酸塩2水和物結晶(0.3g)を
種として加え、スラリーを1時間50℃に温めた。混合
物を室温にまで冷却し、アセトンで稀釈し、15時間攪
拌した。スラリーは再び40℃1時間温め、アセトンで
稀釈した。合計280mlのアセトンを結晶化に使用し
た。混合物をゆっくり0〜5℃に1時間かけて冷却し、
スラリーを濾過し、アセトン(125ml)で洗い、生
成物は45℃で減圧乾燥した。表題化合物、セフエピム
2塩酸塩2水和物は純度97.8%(8.19g;8
0.9%化学量論的収量)で単離した。カールフィッシ
ャー法による水分は6.5%であり、FT−IR(KB
r)は3574cm−1及び3432cm−1に吸収を
示し、該生成物が2水和物(針状様結晶)であることを
確認した。
【0066】方法B:第2の濾液部を12N塩酸(1
4.6ml;0.1752mol)で酸性にし、攪拌し
ながら濾液が濁るまでアセトンを加えた。濾液に安定型
セフエピム2塩酸塩2水和物結晶(0.3g)を種とし
て加え、該スラリーを1.5時間室温で攪拌した。混合
物はアセトンで更に稀釈し、室温で15時間攬拌し、4
0℃で1時間加熱した。アセトンを更に加えて混合物を
稀釈し、合計231mlのアセトンを使用した。0〜5
℃に1時間徐々に冷却したのち生成物は濾過して集め、
125mlのアセトンで洗い、45℃で減圧乾燥した。
表題の化合物セフエピム2塩酸塩2水和物は純度96.
3%(8.68g;85.7%化学量論的収量)で単離
した。カールフィッシャー分析による水分は6.7%で
あり、FT−IR(KBr,拡散反射)分析は3574
cm−1及び3432cm−1に吸収を示し、この生成
物が2水和物(針状様結晶)であることを確認した。
【0067】〔実施例4〕 7−アミノ−3−〔(1−メチル−1−ピロリジニオ)
メチル〕セフ−3−エム−4−カルボキシレートHI塩
の、2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−メ
トキシイミノアセチルクロリド塩酸塩(シン−異性体)
を使用した無水条件でのアシル化 窒素雰囲気下、500mlアセトニトリル中の7−アミ
ノ−3−〔(1−メチル−1−ピロリジニオ)メチル〕
セフ−3−エム−4−カルボキシレートHI塩(50
g,0.1176mol)を−20℃に冷却した。トリ
メチルクロロシラン(39ml,2.5当量)及びトリ
エチルアミル(38ml,2.3当量)を温度を−10
℃以下に保ちながら加えた。−10℃で該シリル混合物
を1.5時間攪拌したのち、2−(2−アミノチアゾー
ル−4−イル)−2−メトキシイミノアセチルクロリド
塩酸塩(実施例1より得られたシン−異性体)を2回に
分けて(それぞれ15g,0.50当量)加えた。別に
トリエチルアミン8ml(0.5当量)と2−(2−ア
ミノチアゾール−4−イル)−2−メトキシイミノアセ
チルクロリド塩酸塩(シン−異性体)7.5g(0.2
5当量)を加えた。スラリーを−10℃で15分撹拌
し、それから150mlの水を加え、すべての固体が溶
解するまで室温で撹拌した。アセトニトリル層を、生成
物を多く含む水層より分離し、アセトニトリル400m
l中の6N HCl(2.5当量)を該水層に加えた。
溶液に種を加え、15分間結晶を生成させた。更にアセ
トン1000mlを加え結晶の生成を完結させた。スラ
リーを1時間攪拌し、濾過し、400mlのアセトンで
洗い、40℃で乾燥した。セフエピムの収量56.51
g(84.1%化学量論的収量)、純度98.6%(セ
フエピム2HCl・2HOとして、HPLC)。この
ものはカプランらによる米国特許第4,910,301
号(1990年3月20日出版)中記載のセフエピム・
2HCl・2HOと同じであった。
【0068】〔実施例5〕 7−〔2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−
(Z)−メトキシイミノアセトアミド〕−3−〔(1−
メチル−1−ピロリジニオ)メチル〕セフ−3−エム−
4−カルボキシレート2塩酸塩2水和物の製造 不活性ガス気流下室温で、7−アミノ−3−〔(1−メ
チル−1−ピロリジニオ)メチル〕セフ−3−エム−4
−カルボキシレートヨウ素酸塩(14.67g;0.0
345モル)をジクロロメタン(150ml)中に懸濁
した。トリメチルクロロシラン(4.7ml)及びヘキ
サメチルジシラザン(7.7ml)をスラリーに加え、
混合物を25〜30℃に1.5時間温めた。反応物を−
50℃に冷却し、シン2−(2−アミノチアゾール−4
−イル)−2−メトキシイミノアセチルクロリド塩酸塩
(7.24g;0.0283ml)を3部に分けて35
分で加え、温度は徐々に上昇し、−30℃になった。ト
リエチルアミン(1.47ml)及びシン2−(2−ア
ミノチアゾール−4−イル)−2−メトキシイミノアセ
チルクロリド塩酸塩1.78g(0.0069mol)
を加え、アシル化反応を−20℃〜−25℃で約1時間
行った。反応が終了した時点(HPLCで判定)で、混
合物は−5℃に温め、水56ml、ジメチルアセトアミ
ド10mlを加えた。反応スラリーは25℃で固体が溶
解するまで攪拌した。相を分離し、水層を濾過した。水
層は活性炭(3g)で脱色し、濾過し、そして濾液は2
部分に分けた。
【0069】方法A:生成物を多く含む水層の1部を1
2N塩酸(11.7ml;0.14mol)で酸性にし
た。スラリーは安定型セフエピム2塩酸塩水和物(0.
5g)を種として加え、スラリーを40℃1時間加温
し、それから室温にて1夜保った。混合物は更にアセト
ン(126ml)で稀釈し、室温で0.5時間撹拌し、
それから0〜5℃で1時間冷却した。生成物は濾過して
集め、アセトンで洗い、45℃で減圧乾燥した。表題化
合物の2塩酸塩2水和物(針状様結晶)を純度96.3
%(9.11g;87.6%化学量論的収量)として得
た。カールフィッシャー分析による水分は6.3%であ
り、FT−IR(KBr,拡散反射)分析では3574
cm−1及び3432cm−1に吸収を示した。
【0070】方法B:第2の生成物リッチな水性濾液を
6N塩酸(15ml;0.09mol)で酸性にし、ア
セトン(280ml)を20分に亘って加え、0〜5℃
で1時間冷却した。スラリーは濾過し、アセトンで洗
い、45℃で減圧乾燥した。表題化合物の2塩酸塩1水
和物(顆粒状様結晶)が純度95.5%(8.38g,
83.1%化学量論的収量)で得られた。カールフィッ
シャー分析による水分は3.9%であった。
【0071】〔実施例6〕 安定型セフエピム2塩酸塩2水和物の製造 安定型セフエピム2塩酸塩2水和物の結晶は典型的に
は、セフエピム2塩酸塩1水和物を塩酸2〜4モル当量
を含む水で100mg/mlの濃度で溶解し、結晶性セ
フエピム2塩酸塩2水和物を生成させることにより製造
した。5〜10倍量のアセトン(約24℃)を0.5〜
1時間で攪拌しながら加えた。更に1〜2時間撹拌を続
けた後結晶を濾過して集め、アセトンで洗い、40℃〜
50℃で24〜48時間減圧乾燥した。種々の分析(例
えばカールフィッシャーによる水分の定量、顕微鏡、N
MR,FT−IR,DSC,TGA,粉末X線回折)は
本生成物が安定型セフエピム2塩酸塩2水和物であるこ
とを立証し、このものは本明細書中に記載されている方
法によって製造した安定型セフエピム2塩酸塩2水和物
と同じであった。
【0072】〔実施例7〕 セフエピム2塩酸塩1水和物より安定型セフエピム2塩
酸塩2水和物への転換 セフエピム2塩酸塩1水和物(300g,純度99.9
%HPLC,KF3.8%)を脱イオン水(1200m
l)に溶解した。6N塩酸(132ml,1.5当量)
を加えた。溶液を濾過し残渣を脱イオン水(300m
l)で洗った。アセトン(1500ml)を濾液に加え
た。更にアセトン(4000ml)を20分かけて滴下
した。溶液は重い2水和物の結晶(顕微鏡観察で針状;
所望ならば懸濁時点で結晶種を入れる)が形成されるま
で懸濁を保った。更にアセトン(8000ml)を25
分に亘って加えた。濃いスラリーを25℃で1時間撹拌
した。結晶形は基準試料の結晶と顕微鏡下比較して安定
型2水和物(針状結晶)であることを確認した。スラリ
ーは濾過しアセトン(2×1500ml)で洗った。ケ
ーキは40℃で15時間減圧乾燥した。結晶性安定型セ
フエピム2塩酸塩2水和物の収量は305.10g(9
8.6%)、純度99.0%(HPLC)、KF6.5
%であった。
【0073】〔実施例8〕 安定型セフエピム2塩酸塩2水和物/L(+)アルギニ
ン付加物の製造 安定型セフエピム2塩酸塩2水和物150g、L(+)
アルギニン86.25gを秤り、V型混合器に入れた。
混合物は32分間ブレンドした。混合物を40メッシュ
米国標準篩に通し、もとの混合器に戻し、更に32分ブ
レンドした。
【0074】方法A:ブレンドした混合物を15ccの
Type Iフリントガラス製バイアルに充填(バイア
ル毎0.966gの混合物,これはバイアル毎0.5g
のセフエピムの活性に対応する)した。バイアルはWe
st1816ストッパーで栓をし、シールして種々の安
定性検定条件で貯蔵した。本操作中の相対湿度は35%
以下であった。
【0075】方法B:ブレンドは15ccType I
フリントガラス製バイアルに充填した。バイアルは表8
及び表9に記載した方法の1つで減圧乾燥した。例えば
デシケータを用いて又は用いないで24℃〜50℃で1
〜3日減圧乾燥、凍結乾燥で25℃〜50℃で1〜3日
減圧乾燥、凍結乾燥装置で−40℃で3時間凍結減圧乾
燥、25℃で4日間乾燥などである。バイアルはWes
t1816ストッパーで栓をし、シールしそして色々な
安定性検定の条件下に貯蔵した。典型的な混合物製造工
程中の相対湿度は一般的には35%以下であった。
【0076】方法C:ブレンドは表8及び表9中などの
ように本明細書中に記載されている方法の1つであるト
レイ上で減圧乾燥する。例えばデシケータを使用するか
又はしないで24℃〜50℃で1〜3日減圧乾燥、凍結
乾燥装置中で25℃〜50℃で1〜3日減圧乾燥、凍結
乾燥装置で−40℃で3時間凍結減圧乾燥、25℃で4
日間乾燥などである。ブレンドは15ccType I
フリントガラス製バイアルに充填(バイアルにつき0.
996g充填、これはバイアルにつきセフエピム活性
0.5gに相当する)する。バイアルはウエスト181
6ストッパーで栓をし、密閉し、種々の安定性検定条件
下で貯蔵した。典型的な製造工程中の相対湿度は通常3
5%以下であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】温度及び湿度安定型セフエピム2塩酸塩2水和
物の粉末X線回折パターンを示す。
【図2】湿度不安定型セフエピム2塩酸塩2水和物の粉
末X線回折パターンを示す。
【図3】温度及び湿度安定型セフエピム2塩酸塩2水和
物の赤外線吸収スペクトル(FT−IR,拡散反射)を
示す。
【図4】湿度不安定型セフエピム2塩酸塩2水和物の赤
外線吸収スペクトル(FT−IR,拡散反射)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ガリイ エム エフ リム アメリカ合衆国ニューヨーク州 13066 ファィエットビル パイン リッジ ロー ド 104 (72)発明者 ムレイ アーサー カプラン アメリカ合衆国ニューヨーク州 13210 シラキュース グレンコーヴ ロード 1026 (72)発明者 マニール エヌ ナサー アメリカ合衆国ニューヨーク州 13104 マンリウス ウェストフィールド ドライ ブ 4850

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度及び湿度に安定な結晶性 7−〔α
    −(2−アミノチアゾール−4−イル)−α−(Z)−
    メトキシイミノアセトアミド〕−3−〔(1−メチル−
    1−ピロリジニオ)メチル〕−3−セフエム−4−カル
    ボキシレート2塩酸塩2水和物。
  2. 【請求項2】 温度及び湿度に安定であり、結晶性であ
    り、以下の表: 【表1】 (表中dは面間隔を表し、I/Iは相対強度百分率を
    表す)で示される粉末結晶X線回折パターンをもつ7−
    〔α−(2−アミノチアゾール−4−イル)−α−
    (Z)−メトキシイミノアセトアミド〕−3−〔(1−
    メチル−1−ピロリジニオ)メチル〕−3−セフエム−
    4−カルボキシレート2塩酸塩2水和物。
  3. 【請求項3】 無毒性の弱いアニオンと結合したナトリ
    ウム塩、N−メチルグルカミン及びL(+)アルギニン
    を包含する群より選ばれる薬理学的に無毒性の有機又は
    無機塩基との真空下乾燥した物理的な混合物であり、水
    で稀釈するとpH3.5〜7の注射可能となる7−〔α
    −(2−アミノチアゾール−4−イル)−α−(Z)−
    メトキシイミノアセトアミド〕−3−〔(1−メチル−
    1−ピロリジニオ)メチル〕−3−セフエム−4−カル
    ボキシレートの温度及び湿度に安定な結晶性2塩酸塩2
    水和物。
  4. 【請求項4】 塩が、請求項2記載の粉末結晶X線回折
    パターンを有する温度及び湿度に安定な結晶性 7−
    〔α−(2−アミノチアゾール−4−イル)−α−
    (Z)−メトキシイミノアセトアミド〕−3−〔(1−
    メチル−1−ピロリジニオ)メチル〕−3−セフエム−
    4−カルボキシレート2塩酸塩2水和物である請求項3
    記載の減圧乾燥した物理的混合物。
  5. 【請求項5】 薬理学的に許容される無毒性の有機塩基
    がL(+)アルギニンである請求項3又は4記載の減圧
    乾燥した物理的混合物。
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