JPH06191886A - 建築用ガラス物品及びその製造方法 - Google Patents
建築用ガラス物品及びその製造方法Info
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- JPH06191886A JPH06191886A JP35938192A JP35938192A JPH06191886A JP H06191886 A JPH06191886 A JP H06191886A JP 35938192 A JP35938192 A JP 35938192A JP 35938192 A JP35938192 A JP 35938192A JP H06191886 A JPH06191886 A JP H06191886A
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- C03C17/006—Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with materials of composite character
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- C03C2217/40—Coatings comprising at least one inhomogeneous layer
- C03C2217/43—Coatings comprising at least one inhomogeneous layer consisting of a dispersed phase in a continuous phase
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 ガラス板表面に、ガラス粉末と顔料粉末を含
むペーストを塗布する。ガラス板及びガラス粉末は、熱
処理するとフォルステライトやガーナイト、或はジルコ
ノライトを析出する性質を有する結晶性ガラスからな
る。次いでこれらを熱処理することによって、結晶化ガ
ラス成分と顔料成分とからなる被膜をガラス板表面に融
着し、本発明の建築用ガラス物品を得る。 【効果】 本発明の建築用ガラス物品は、耐候性等の特
性に優れるとともに平滑で光沢のある美しい表面を有す
る。しかも使用する顔料粉末を適当に選択することによ
り、種々の色調を呈することが可能であり、建築物の外
装材や内装材として好適である。また本発明の製造方法
によれば、上記したような建築用ガラス物品を歩留り良
く製造することができる。しかも使用する顔料粉末を替
えるだけで容易に色替えすることができる結果、製造コ
ストを低く抑えることができ、安価に供給することが可
能である。
むペーストを塗布する。ガラス板及びガラス粉末は、熱
処理するとフォルステライトやガーナイト、或はジルコ
ノライトを析出する性質を有する結晶性ガラスからな
る。次いでこれらを熱処理することによって、結晶化ガ
ラス成分と顔料成分とからなる被膜をガラス板表面に融
着し、本発明の建築用ガラス物品を得る。 【効果】 本発明の建築用ガラス物品は、耐候性等の特
性に優れるとともに平滑で光沢のある美しい表面を有す
る。しかも使用する顔料粉末を適当に選択することによ
り、種々の色調を呈することが可能であり、建築物の外
装材や内装材として好適である。また本発明の製造方法
によれば、上記したような建築用ガラス物品を歩留り良
く製造することができる。しかも使用する顔料粉末を替
えるだけで容易に色替えすることができる結果、製造コ
ストを低く抑えることができ、安価に供給することが可
能である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の外装材や内装
材に用いられる建築用ガラス物品及びその製造方法に関
するものである。
材に用いられる建築用ガラス物品及びその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の外装材や内装材として結
晶化ガラスからなるガラス物品が広く用いられている
が、この用途に用いられる結晶化ガラスには、耐候性等
の特性が優れていることや美しい外観を呈することが要
求される。これら諸条件を満足するものとして種々の結
晶化ガラスが提案されており、例えば特公昭60−49
145号にはZnO−MgO−Al2 O3 −SiO2 系
の組成を有し、フォルステライト(2MgO・SiO
2 )やガーナイト(ZnO・Al2 O3 )を析出してな
る結晶化ガラスが開示され、また特開平3−80128
号には、CaO−TiO2 −ZrO2 −SiO2 −Al
2 O3 系の組成を有し、ジルコノライト(CaO・Zr
O2 ・2TiO2 )を析出してなる結晶化ガラスが開示
されている。
晶化ガラスからなるガラス物品が広く用いられている
が、この用途に用いられる結晶化ガラスには、耐候性等
の特性が優れていることや美しい外観を呈することが要
求される。これら諸条件を満足するものとして種々の結
晶化ガラスが提案されており、例えば特公昭60−49
145号にはZnO−MgO−Al2 O3 −SiO2 系
の組成を有し、フォルステライト(2MgO・SiO
2 )やガーナイト(ZnO・Al2 O3 )を析出してな
る結晶化ガラスが開示され、また特開平3−80128
号には、CaO−TiO2 −ZrO2 −SiO2 −Al
2 O3 系の組成を有し、ジルコノライト(CaO・Zr
O2 ・2TiO2 )を析出してなる結晶化ガラスが開示
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記特公昭60−49
145号や特開平3−80128号に開示された結晶化
ガラスからなる建築用ガラス物品は、何れも耐候性等の
特性に優れている。また高温における結晶化ガラスの流
動性が良好であるため未研磨の状態でも平滑で、且つ、
光沢のある表面に仕上げることが可能である。しかもガ
ラス原料に着色酸化物を添加しておくことにより種々の
色調を呈することができ、美しい外観を呈するものであ
る。
145号や特開平3−80128号に開示された結晶化
ガラスからなる建築用ガラス物品は、何れも耐候性等の
特性に優れている。また高温における結晶化ガラスの流
動性が良好であるため未研磨の状態でも平滑で、且つ、
光沢のある表面に仕上げることが可能である。しかもガ
ラス原料に着色酸化物を添加しておくことにより種々の
色調を呈することができ、美しい外観を呈するものであ
る。
【0004】しかしながらこのようなガラス物品におい
ては、色調の異なるものを同一のガラス溶融炉で製造す
る場合、色調毎に溶融炉の生地替えをしなければなら
ず、これに伴う製造ロスが発生してしまう。
ては、色調の異なるものを同一のガラス溶融炉で製造す
る場合、色調毎に溶融炉の生地替えをしなければなら
ず、これに伴う製造ロスが発生してしまう。
【0005】本発明の目的は、色調の異なるガラス物品
であっても溶融炉の生地替えによらずに製造することが
できる建築用ガラス物品及びその製造方法を提供するこ
とである。
であっても溶融炉の生地替えによらずに製造することが
できる建築用ガラス物品及びその製造方法を提供するこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の建築用ガラス物
品は、ガラス板表面に、結晶化ガラス成分と顔料成分と
からなる被膜が融着してなり、該結晶化ガラス成分が、
(a)重量%でSiO2 40〜60%、Al2 O3 10
〜25%、MgO 0〜12%、ZnO 0〜12%、
MgO+ZnO 3〜15%、B2 O3 2〜15%、N
a2 O 4〜13%、K2 O 0〜5%、CaO 0〜
5%、BaO 0〜5%、TiO2 0〜5%、ZrO2
0〜5%、TiO2 +ZrO2 0.5〜8%、As2 O
3 0〜1%、Sb2 O3 0〜1%の組成を有し、フォル
ステライト及び/又はガーナイトを析出してなる結晶化
ガラス、又は(b)重量%でSiO2 40〜70%、A
l2 O3 5〜25%、Na2 O 2〜16%、CaO
1〜20%、TiO2 0.5〜15%、ZrO2 0.1
〜10%、CaO+TiO2 +ZrO2 4〜25%、B
2 O3 0〜15%、P2 O5 0〜5%、K2 O 0〜5
%、BaO 0〜5%、As2 O3 0〜1%、Sb2 O
3 0〜1%の組成を有し、主結晶としてジルコノライト
を析出してなる結晶化ガラス、からなることを特徴とす
る。
品は、ガラス板表面に、結晶化ガラス成分と顔料成分と
からなる被膜が融着してなり、該結晶化ガラス成分が、
(a)重量%でSiO2 40〜60%、Al2 O3 10
〜25%、MgO 0〜12%、ZnO 0〜12%、
MgO+ZnO 3〜15%、B2 O3 2〜15%、N
a2 O 4〜13%、K2 O 0〜5%、CaO 0〜
5%、BaO 0〜5%、TiO2 0〜5%、ZrO2
0〜5%、TiO2 +ZrO2 0.5〜8%、As2 O
3 0〜1%、Sb2 O3 0〜1%の組成を有し、フォル
ステライト及び/又はガーナイトを析出してなる結晶化
ガラス、又は(b)重量%でSiO2 40〜70%、A
l2 O3 5〜25%、Na2 O 2〜16%、CaO
1〜20%、TiO2 0.5〜15%、ZrO2 0.1
〜10%、CaO+TiO2 +ZrO2 4〜25%、B
2 O3 0〜15%、P2 O5 0〜5%、K2 O 0〜5
%、BaO 0〜5%、As2 O3 0〜1%、Sb2 O
3 0〜1%の組成を有し、主結晶としてジルコノライト
を析出してなる結晶化ガラス、からなることを特徴とす
る。
【0007】また本発明の建築用ガラス物品の製造方法
は、ガラス板表面に、ガラス粉末と顔料粉末とを含むペ
ーストを塗布した後、熱処理して該ガラス粉末を軟化流
動させるとともに結晶化させることによって、結晶化ガ
ラス成分と顔料成分とからなる被膜をガラス板表面に融
着させることを特徴とする建築用ガラス物品の製造方法
であって、該ガラス粉末として、(a)重量%でSiO
2 40〜60%、Al2 O3 10〜25%、MgO 0
〜12%、ZnO 0〜12%、MgO+ZnO 3〜
15%、B2 O3 2〜15%、Na2 O 4〜13%、
K2 O 0〜5%、CaO 0〜5%、BaO 0〜5
%、TiO2 0〜5%、ZrO2 0〜5%、TiO2 +
ZrO2 0.5〜8%、As2 O3 0〜1%、Sb2 O
3 0〜1%の組成を有し、フォルステライト及び/又は
ガーナイトを析出する性質を有する結晶性ガラス、又は
(b)重量%でSiO2 40〜70%、Al2 O3 5〜
25%、Na2 O 2〜16%、CaO 1〜20%、
TiO2 0.5〜15%、ZrO2 0.1〜10%、C
aO+TiO2 +ZrO2 4〜25%、B2 O3 0〜1
5%、P2 O5 0〜5%、K2 O 0〜5%、BaO
0〜5%、As2 O3 0〜1%、Sb2 O3 0〜1%の
組成を有し、主結晶としてジルコノライトを析出する性
質を有する結晶性ガラス、を使用することを特徴とす
る。
は、ガラス板表面に、ガラス粉末と顔料粉末とを含むペ
ーストを塗布した後、熱処理して該ガラス粉末を軟化流
動させるとともに結晶化させることによって、結晶化ガ
ラス成分と顔料成分とからなる被膜をガラス板表面に融
着させることを特徴とする建築用ガラス物品の製造方法
であって、該ガラス粉末として、(a)重量%でSiO
2 40〜60%、Al2 O3 10〜25%、MgO 0
〜12%、ZnO 0〜12%、MgO+ZnO 3〜
15%、B2 O3 2〜15%、Na2 O 4〜13%、
K2 O 0〜5%、CaO 0〜5%、BaO 0〜5
%、TiO2 0〜5%、ZrO2 0〜5%、TiO2 +
ZrO2 0.5〜8%、As2 O3 0〜1%、Sb2 O
3 0〜1%の組成を有し、フォルステライト及び/又は
ガーナイトを析出する性質を有する結晶性ガラス、又は
(b)重量%でSiO2 40〜70%、Al2 O3 5〜
25%、Na2 O 2〜16%、CaO 1〜20%、
TiO2 0.5〜15%、ZrO2 0.1〜10%、C
aO+TiO2 +ZrO2 4〜25%、B2 O3 0〜1
5%、P2 O5 0〜5%、K2 O 0〜5%、BaO
0〜5%、As2 O3 0〜1%、Sb2 O3 0〜1%の
組成を有し、主結晶としてジルコノライトを析出する性
質を有する結晶性ガラス、を使用することを特徴とす
る。
【0008】
【作用】本発明の建築用ガラス物品は、結晶化ガラス成
分と顔料成分とからなる被膜がガラス板表面に融着して
なることを特徴とする。
分と顔料成分とからなる被膜がガラス板表面に融着して
なることを特徴とする。
【0009】被膜の成分である結晶化ガラスは、化学耐
久性や機械的強度の高いフォルステライトやガーナイト
やジルコノライトを析出してなるものであり、このよう
な結晶化ガラスを含む被膜がガラス板の表面を覆ってい
るため、本発明の建築用ガラス物品は耐候性に優れてお
り、また傷がつき難く汚れ難い。
久性や機械的強度の高いフォルステライトやガーナイト
やジルコノライトを析出してなるものであり、このよう
な結晶化ガラスを含む被膜がガラス板の表面を覆ってい
るため、本発明の建築用ガラス物品は耐候性に優れてお
り、また傷がつき難く汚れ難い。
【0010】また顔料成分を被膜に含むため、本発明の
建築用ガラス物品は所望の色調を呈することが可能であ
る。顔料としては、例えばNiO(緑色)、MnO2
(黒色)、CoO(黒色)、Fe2 O3 (茶褐色)、C
r2 O3 (緑色)等の着色酸化物、或はZn−Cr−N
i−Alスピネル(黒色)、Sn−Si−Ca−Cr−
Znスフェイン(ピンク色)、Zr−Si−Prジルコ
ン(黄色)、Zr−Si−V−Prジルコン(ライトグ
リーン色)、Zr−Si−Vジルコン(青色)、Al−
Co−Cr−Znスピネル(ピーコック色)、Al−Z
n−Fe−Crスピネル(セピア色)、Fe−Cr−Z
n−Alスピネル(赤茶色)、Fe−Cr−Znスピネ
ル(茶色)、Fe−Cr−Ni−Mnスピネル(黒
色)、Sn−Sb−V系ルチル(グレー色)、Zr−S
i−Ni−Co系ジルコン(グレー色)等を使用するこ
とができる。
建築用ガラス物品は所望の色調を呈することが可能であ
る。顔料としては、例えばNiO(緑色)、MnO2
(黒色)、CoO(黒色)、Fe2 O3 (茶褐色)、C
r2 O3 (緑色)等の着色酸化物、或はZn−Cr−N
i−Alスピネル(黒色)、Sn−Si−Ca−Cr−
Znスフェイン(ピンク色)、Zr−Si−Prジルコ
ン(黄色)、Zr−Si−V−Prジルコン(ライトグ
リーン色)、Zr−Si−Vジルコン(青色)、Al−
Co−Cr−Znスピネル(ピーコック色)、Al−Z
n−Fe−Crスピネル(セピア色)、Fe−Cr−Z
n−Alスピネル(赤茶色)、Fe−Cr−Znスピネ
ル(茶色)、Fe−Cr−Ni−Mnスピネル(黒
色)、Sn−Sb−V系ルチル(グレー色)、Zr−S
i−Ni−Co系ジルコン(グレー色)等を使用するこ
とができる。
【0011】なお被膜を構成する結晶化ガラス成分と顔
料成分の割合は、重量比で99.5/0.5〜50/5
0の範囲にあることが望ましい。その理由は結晶化ガラ
ス成分が多すぎると所望の色調になり難く、反対に顔料
成分が多すぎると、熱処理時にガラス粉末の流動性が低
下して平滑で光沢のある表面が得られなくなるととも
に、被膜の機械的強度が低下して傷がつき易くなる。被
膜の厚みは5〜500μmが適当であり、これより薄す
ぎると着色せず、厚すぎると被膜とガラス板との熱膨張
差によって反りが生じ易くなる。
料成分の割合は、重量比で99.5/0.5〜50/5
0の範囲にあることが望ましい。その理由は結晶化ガラ
ス成分が多すぎると所望の色調になり難く、反対に顔料
成分が多すぎると、熱処理時にガラス粉末の流動性が低
下して平滑で光沢のある表面が得られなくなるととも
に、被膜の機械的強度が低下して傷がつき易くなる。被
膜の厚みは5〜500μmが適当であり、これより薄す
ぎると着色せず、厚すぎると被膜とガラス板との熱膨張
差によって反りが生じ易くなる。
【0012】また本発明の建築用ガラス物品において、
ガラス板は結晶化ガラスからなるものでも非晶質ガラス
からなるものでもよいが、機械的強度の点から体積結晶
化タイプの結晶化ガラスが好ましい。また熱膨張差に起
因するガラス物品の反りを防ぐために、被膜を構成する
(a)又は(b)の結晶化ガラスと同一の組成を有する
結晶化ガラスからなることが特に望ましい。なおガラス
板は被膜の色調が明るく鮮やかに現れるように、淡色
系、特に白色であることが望ましい。
ガラス板は結晶化ガラスからなるものでも非晶質ガラス
からなるものでもよいが、機械的強度の点から体積結晶
化タイプの結晶化ガラスが好ましい。また熱膨張差に起
因するガラス物品の反りを防ぐために、被膜を構成する
(a)又は(b)の結晶化ガラスと同一の組成を有する
結晶化ガラスからなることが特に望ましい。なおガラス
板は被膜の色調が明るく鮮やかに現れるように、淡色
系、特に白色であることが望ましい。
【0013】以下に本発明の建築用ガラス物品におい
て、被膜を構成する(a)又は(b)の結晶化ガラスの
組成範囲を先記のように限定した理由を述べる。
て、被膜を構成する(a)又は(b)の結晶化ガラスの
組成範囲を先記のように限定した理由を述べる。
【0014】(a)の結晶化ガラス:SiO2 はフォル
ステライトの構成成分であり、その含有量は40〜60
%である。SiO2 が40%より少ないと、結晶化ガラ
スの耐候性が著しく悪くなり、60%より多いとガラス
溶融が困難になる。
ステライトの構成成分であり、その含有量は40〜60
%である。SiO2 が40%より少ないと、結晶化ガラ
スの耐候性が著しく悪くなり、60%より多いとガラス
溶融が困難になる。
【0015】Al2 O3 はガーナイトの構成成分であ
り、その含有量は10〜25%である。Al2 O3 が1
0%より少ないと結晶化し難くなり、25%より多いと
ガラス溶融が困難になる。
り、その含有量は10〜25%である。Al2 O3 が1
0%より少ないと結晶化し難くなり、25%より多いと
ガラス溶融が困難になる。
【0016】MgOはフォルステライト、またZnOは
ガーナイトの構成成分であり、その含有量は各々0〜1
2%、また合量で3〜15%である。これらの成分がそ
れぞれ12%より多いと結晶化ガラスの表面光沢がなく
なり、美観が損なわれる。またMgOとZnOの合量が
3%より少ないと結晶化が不十分となり、15%より多
いと結晶化ガラスの表面光沢が失われる。
ガーナイトの構成成分であり、その含有量は各々0〜1
2%、また合量で3〜15%である。これらの成分がそ
れぞれ12%より多いと結晶化ガラスの表面光沢がなく
なり、美観が損なわれる。またMgOとZnOの合量が
3%より少ないと結晶化が不十分となり、15%より多
いと結晶化ガラスの表面光沢が失われる。
【0017】B2 O3 はガラスの溶融性を助けるフラッ
クス剤であり、その含有量は2〜15%である。B2 O
3 が2%より少ないとガラスの溶融性が劣り、15%よ
り多いと結晶化し難くなる。
クス剤であり、その含有量は2〜15%である。B2 O
3 が2%より少ないとガラスの溶融性が劣り、15%よ
り多いと結晶化し難くなる。
【0018】Na2 Oはフラックス剤であり、その含有
量は4〜13%である。Na2 Oが4%より少ないとガ
ラスの溶融性が劣り、13%より多いと結晶化ガラスの
耐候性が低下する。
量は4〜13%である。Na2 Oが4%より少ないとガ
ラスの溶融性が劣り、13%より多いと結晶化ガラスの
耐候性が低下する。
【0019】K2 O、CaO、及びBaOもB2 O3 や
Na2 Oと同様フラックス剤であり、これらの含有量は
それぞれ0〜5%である。これらの成分がそれぞれ5%
より多いと結晶化し難くなって熱処理工程が長くなる。
Na2 Oと同様フラックス剤であり、これらの含有量は
それぞれ0〜5%である。これらの成分がそれぞれ5%
より多いと結晶化し難くなって熱処理工程が長くなる。
【0020】TiO2 とZrO2 は核形成剤であり、そ
の含有量はそれぞれ0〜5%である。TiO2 が5%よ
り多いと失透し易くなり、またZrO2 が5%より多い
と溶融性が悪くなるとともに、失透し易くなる。またこ
れらの成分の合量は0.5〜8%である。これらの合量
が0.5%より少ないと核形成が不十分となり、8%よ
り多いと溶融性が悪くなり、ガラス成形時に失透する。
の含有量はそれぞれ0〜5%である。TiO2 が5%よ
り多いと失透し易くなり、またZrO2 が5%より多い
と溶融性が悪くなるとともに、失透し易くなる。またこ
れらの成分の合量は0.5〜8%である。これらの合量
が0.5%より少ないと核形成が不十分となり、8%よ
り多いと溶融性が悪くなり、ガラス成形時に失透する。
【0021】As2 O3 とSb2 O3 は清澄剤としてそ
れぞれ1%まで含有することが可能である。
れぞれ1%まで含有することが可能である。
【0022】(b)の結晶化ガラス:SiO2 はガラス
網目形成成分であり、その含有量は40〜70%であ
る。SiO2 が40%より少ないと機械的強度や化学耐
久性が悪くなり、70%より多くなるとガラス溶融が困
難になる。
網目形成成分であり、その含有量は40〜70%であ
る。SiO2 が40%より少ないと機械的強度や化学耐
久性が悪くなり、70%より多くなるとガラス溶融が困
難になる。
【0023】Al2 O3 の含有量は5〜25%である。
Al2 O3 が5%より少ないと結晶化し難くなり、25
%より多いとガラス溶融が困難になり、耐候性の劣るネ
ファリン(Na2 O・Al2 O3 ・2SiO2 )結晶が
析出する。
Al2 O3 が5%より少ないと結晶化し難くなり、25
%より多いとガラス溶融が困難になり、耐候性の劣るネ
ファリン(Na2 O・Al2 O3 ・2SiO2 )結晶が
析出する。
【0024】Na2 Oはフラックス剤として用いられ、
その含有量は2〜16%である。Na2 Oが2%より少
ないと成形性、溶融性が悪くなり、16%より多いと化
学耐久性が低下する。
その含有量は2〜16%である。Na2 Oが2%より少
ないと成形性、溶融性が悪くなり、16%より多いと化
学耐久性が低下する。
【0025】CaOはジルコノライトの構成成分であ
り、その含有量は1〜20%である。CaOが1%より
少ないとジルコノライトが析出し難くなり、20%より
多いと表面が結晶化して均一に結晶化せず、強度が低下
する。
り、その含有量は1〜20%である。CaOが1%より
少ないとジルコノライトが析出し難くなり、20%より
多いと表面が結晶化して均一に結晶化せず、強度が低下
する。
【0026】TiO2 は核形成剤及びジルコノライトの
構成成分であり、その含有量は0.5〜15%である。
TiO2 が0.5%より少ないと結晶化が不充分であ
り、15%より多いと結晶物が黒色を帯び、好ましくな
い色調となる。
構成成分であり、その含有量は0.5〜15%である。
TiO2 が0.5%より少ないと結晶化が不充分であ
り、15%より多いと結晶物が黒色を帯び、好ましくな
い色調となる。
【0027】ZrO2 は核形成材及びジルコノライトの
構成成分であり、その含有量は0.1〜10%である。
ZrO2 が0.1%より少ないと結晶化が不充分であ
り、10%より多いと溶融性が悪くなり、ガラス成形時
に表面失透する。
構成成分であり、その含有量は0.1〜10%である。
ZrO2 が0.1%より少ないと結晶化が不充分であ
り、10%より多いと溶融性が悪くなり、ガラス成形時
に表面失透する。
【0028】また本発明の結晶化ガラスはCaOとTi
O2 とZrO2 を合量で4〜25%含有する。すなわち
これらの成分が合量で4%より少ないとジルコノライト
が析出し難く、且つ、表面失透しやすくなり、また25
%より多いと溶融性が悪くなるので好ましくない。
O2 とZrO2 を合量で4〜25%含有する。すなわち
これらの成分が合量で4%より少ないとジルコノライト
が析出し難く、且つ、表面失透しやすくなり、また25
%より多いと溶融性が悪くなるので好ましくない。
【0029】B2 O3 はガラスマトリックス層の流動性
を促進する成分であり、その含有量は0〜15%であ
る。B2 O3 が15%より多くなると結晶化し難くな
る。
を促進する成分であり、その含有量は0〜15%であ
る。B2 O3 が15%より多くなると結晶化し難くな
る。
【0030】P2 O5 は結晶化を促進する成分であり、
その含有量は0〜5%である。P2O5 が5%より多く
なるとガラスが分相し、耐候性が低下する。
その含有量は0〜5%である。P2O5 が5%より多く
なるとガラスが分相し、耐候性が低下する。
【0031】K2 OはNa2 Oと同様溶融を促進するフ
ラックス剤として用いられ、その含有量は0〜5%であ
る。
ラックス剤として用いられ、その含有量は0〜5%であ
る。
【0032】BaOは液相温度を下げて成形性を良好に
する成分であり、その含有量は0〜5%である。
する成分であり、その含有量は0〜5%である。
【0033】K2 O、BaOがそれぞれ5%より多くな
ると結晶化し難くなる。
ると結晶化し難くなる。
【0034】As2 O3 とSb2 O3 は清澄剤としてそ
れぞれ1%まで含有することが可能である。
れぞれ1%まで含有することが可能である。
【0035】なお(a)及び(b)のガラス粉末は、何
れも10%以下の着色酸化物を含有していても差し支え
ない。
れも10%以下の着色酸化物を含有していても差し支え
ない。
【0036】次に本発明の建築用ガラス物品の製造方法
を説明する。
を説明する。
【0037】まずガラス板を用意する。ガラス板は、結
晶化ガラス、結晶性ガラス及び非晶質ガラスの何れであ
っても良いが、機械的強度の点から体積結晶化タイプの
結晶化ガラス又は結晶性ガラスを使用することが好まし
い。なかでもガラス粉末に使用される(a)、(b)何
れかの結晶性ガラスと同一の組成を有する結晶性ガラス
からなるガラス板を用いると、高い機械的強度が得られ
る他、熱処理時にガラス板がガラス粉末とともに軟化流
動し、ガラス板と完全に融着一体化した被膜を形成する
ことができ、しかも熱処理後のガラス板と被膜の熱膨張
差に起因するガラス物品の反りを防止することができる
ため望ましい。なおガラス板は、その表面に形成される
被膜の色調が鮮やかに現れるように、熱処理後に淡色
系、特に白色の色調を呈するものを使用することが望ま
しい。
晶化ガラス、結晶性ガラス及び非晶質ガラスの何れであ
っても良いが、機械的強度の点から体積結晶化タイプの
結晶化ガラス又は結晶性ガラスを使用することが好まし
い。なかでもガラス粉末に使用される(a)、(b)何
れかの結晶性ガラスと同一の組成を有する結晶性ガラス
からなるガラス板を用いると、高い機械的強度が得られ
る他、熱処理時にガラス板がガラス粉末とともに軟化流
動し、ガラス板と完全に融着一体化した被膜を形成する
ことができ、しかも熱処理後のガラス板と被膜の熱膨張
差に起因するガラス物品の反りを防止することができる
ため望ましい。なおガラス板は、その表面に形成される
被膜の色調が鮮やかに現れるように、熱処理後に淡色
系、特に白色の色調を呈するものを使用することが望ま
しい。
【0038】また(a)又は(b)の組成を有する結晶
性ガラスからなるガラス粉末と、顔料粉末と、ビークル
とからなるペーストを用意する。
性ガラスからなるガラス粉末と、顔料粉末と、ビークル
とからなるペーストを用意する。
【0039】使用する(a)や(b)のガラス粉末は、
熱処理することによって化学耐久性や機械的強度の高い
フォルステライトやガーナイト、或はジルコノライトを
析出する性質を有するものであり、耐候性や機械的強度
に優れた被膜を形成することができる。しかも十分に流
動するために平滑な表面を形成することができるもので
ある。
熱処理することによって化学耐久性や機械的強度の高い
フォルステライトやガーナイト、或はジルコノライトを
析出する性質を有するものであり、耐候性や機械的強度
に優れた被膜を形成することができる。しかも十分に流
動するために平滑な表面を形成することができるもので
ある。
【0040】なお、粒径が200μm以下のガラス粉末
を使用すると、ペースト中での分散性が良く、しかも熱
処理時の流動性が良好であり、より平滑な表面が得られ
るために好ましい。同様に顔料粉末も200μm以下の
ものを使用することが望ましい。またガラス粉末と顔料
粉末の混合割合は、重量比で99.5/0.5〜70/
30の範囲になるように調整することが好ましい。なお
これら固形成分とビークルとの混合割合は、重量比で4
0/60〜80/20が適当であるが、ペーストの粘性
が採用する塗布方法に適するようにこれらの割合を調整
することが重要である。またガラス粉末や顔料粉末を分
散させるビークルは、熱処理時に結晶化を阻害すること
なく、且つ、ガラス粉末が流動する前に完全に燃焼除去
されるものであれば特に制限はない。
を使用すると、ペースト中での分散性が良く、しかも熱
処理時の流動性が良好であり、より平滑な表面が得られ
るために好ましい。同様に顔料粉末も200μm以下の
ものを使用することが望ましい。またガラス粉末と顔料
粉末の混合割合は、重量比で99.5/0.5〜70/
30の範囲になるように調整することが好ましい。なお
これら固形成分とビークルとの混合割合は、重量比で4
0/60〜80/20が適当であるが、ペーストの粘性
が採用する塗布方法に適するようにこれらの割合を調整
することが重要である。またガラス粉末や顔料粉末を分
散させるビークルは、熱処理時に結晶化を阻害すること
なく、且つ、ガラス粉末が流動する前に完全に燃焼除去
されるものであれば特に制限はない。
【0041】次いでガラス板表面にペーストを塗布す
る。塗布の方法としては、スプレーコート、スクリーン
印刷、転写等どのような方法を用いてもよい。なおスク
リーン印刷や転写等の印刷法を用いると、ペーストを均
一な厚みで塗布することができ、しかも所望のパターン
を有する被膜を形成することが可能になる。
る。塗布の方法としては、スプレーコート、スクリーン
印刷、転写等どのような方法を用いてもよい。なおスク
リーン印刷や転写等の印刷法を用いると、ペーストを均
一な厚みで塗布することができ、しかも所望のパターン
を有する被膜を形成することが可能になる。
【0042】その後これらを熱処理することによって、
ビークルを燃焼除去し、ガラス粉末を軟化流動させると
ともに結晶化させて、ガラス板表面に結晶化ガラス成分
と顔料成分とからなる被膜を形成する。なおガラス板に
結晶性ガラスを用いた場合、被膜の形成とガラス板の結
晶化を同時に行うことができる。
ビークルを燃焼除去し、ガラス粉末を軟化流動させると
ともに結晶化させて、ガラス板表面に結晶化ガラス成分
と顔料成分とからなる被膜を形成する。なおガラス板に
結晶性ガラスを用いた場合、被膜の形成とガラス板の結
晶化を同時に行うことができる。
【0043】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
【0044】(実施例1)まず重量%でSiO2 51.
0%、Al2 O3 19.0%、MgO 4.7%、Zn
O 4.1%、B2 O3 6.0%、Na2 O 8.5
%、K2 O 2.8%、CaO 0.2%、TiO2
2.2%、ZrO2 1.5%の組成を有するように調合
したガラス原料を1500℃で16時間溶融し、次いで
この溶融ガラスをロールアウト法によって板状に成形
し、ガラス板を得た。このガラス板は熱処理することに
よって、フォルステライト及びガーナイトを析出し、白
色の結晶化ガラスとなる結晶性ガラスである。
0%、Al2 O3 19.0%、MgO 4.7%、Zn
O 4.1%、B2 O3 6.0%、Na2 O 8.5
%、K2 O 2.8%、CaO 0.2%、TiO2
2.2%、ZrO2 1.5%の組成を有するように調合
したガラス原料を1500℃で16時間溶融し、次いで
この溶融ガラスをロールアウト法によって板状に成形
し、ガラス板を得た。このガラス板は熱処理することに
よって、フォルステライト及びガーナイトを析出し、白
色の結晶化ガラスとなる結晶性ガラスである。
【0045】また上記と同一組成となるように調合した
ガラス原料を1500℃で2時間溶融し、次いでこの溶
融ガラスをフィルム状に成形した後、ボールミルを用い
て粉砕し、分級することによつて粒径45μm以下のガ
ラス粉末を得た。さらにこのガラス粉末と、Sn−Sb
−V系ルチル粉末(粒径2.5μm、グレー色、川村化
学株式会社製)と、ビークル(ターピネオール90重量
%、ポリメチルメタクリレート10重量%)とを混練し
てペーストを作製した。なおガラス粉末とSn−Sb−
V系ルチル粉末の割合は、重量比で90/10とし、ま
たこれら固形成分とビークルとの割合は、重量比で60
/40となるようにした。
ガラス原料を1500℃で2時間溶融し、次いでこの溶
融ガラスをフィルム状に成形した後、ボールミルを用い
て粉砕し、分級することによつて粒径45μm以下のガ
ラス粉末を得た。さらにこのガラス粉末と、Sn−Sb
−V系ルチル粉末(粒径2.5μm、グレー色、川村化
学株式会社製)と、ビークル(ターピネオール90重量
%、ポリメチルメタクリレート10重量%)とを混練し
てペーストを作製した。なおガラス粉末とSn−Sb−
V系ルチル粉末の割合は、重量比で90/10とし、ま
たこれら固形成分とビークルとの割合は、重量比で60
/40となるようにした。
【0046】次に作製したガラス板の表面に、スクリー
ン印刷法を用いてペーストを印刷した。なおこのときテ
トロン製80メッシュのスクリーンを使用した。
ン印刷法を用いてペーストを印刷した。なおこのときテ
トロン製80メッシュのスクリーンを使用した。
【0047】その後、ガラス板を電気炉内に入れ、1時
間に300℃の速度で昇温し、1050℃で1時間保持
することによって、結晶化ガラス成分とSn−Sb−V
系ルチル成分とからなる被膜を有する建築用ガラス物品
を得た。
間に300℃の速度で昇温し、1050℃で1時間保持
することによって、結晶化ガラス成分とSn−Sb−V
系ルチル成分とからなる被膜を有する建築用ガラス物品
を得た。
【0048】このようにして得られた建築用ガラス物品
は、光沢のある美しいグレー色の表面を有しており、表
面うねり、色縞、色むら等の表面欠陥やガラス物品の反
りは全く認められなかった。なお被膜はガラス板と完全
に融着一体化しており、その厚みは100μmであっ
た。またX線回折の結果、被膜部分及びガラス板部分は
フォルステライト及びガーナイトを析出していることが
わかった。
は、光沢のある美しいグレー色の表面を有しており、表
面うねり、色縞、色むら等の表面欠陥やガラス物品の反
りは全く認められなかった。なお被膜はガラス板と完全
に融着一体化しており、その厚みは100μmであっ
た。またX線回折の結果、被膜部分及びガラス板部分は
フォルステライト及びガーナイトを析出していることが
わかった。
【0049】(実施例2)顔料粉末として、Sn−Sb
−V系ルチル粉末の代わりにZr−Si−V−Pr系ジ
ルコン粉末(粒径3μm、ライトグリーン色、川村化学
株式会社製)を用い、他は実施例1と全く同様にして建
築用ガラス物品を作製した。
−V系ルチル粉末の代わりにZr−Si−V−Pr系ジ
ルコン粉末(粒径3μm、ライトグリーン色、川村化学
株式会社製)を用い、他は実施例1と全く同様にして建
築用ガラス物品を作製した。
【0050】このようにして得られた建築用ガラス物品
は、光沢のある美しいライトグリーン色の表面を有して
おり、表面うねり、色縞、色むら等の表面欠陥やガラス
物品の反りは全く認められなかった。なお被膜はガラス
板と完全に融着一体化しており、その厚みは100μm
であった。またX線回折の結果、被膜部分及びガラス板
部分はフォルステライト及びガーナイトを析出している
ことがわかった。
は、光沢のある美しいライトグリーン色の表面を有して
おり、表面うねり、色縞、色むら等の表面欠陥やガラス
物品の反りは全く認められなかった。なお被膜はガラス
板と完全に融着一体化しており、その厚みは100μm
であった。またX線回折の結果、被膜部分及びガラス板
部分はフォルステライト及びガーナイトを析出している
ことがわかった。
【0051】(実施例3)重量比で、SiO2 50.0
%、Al2 O3 17.0%、MgO 2.0%、ZnO
4.0%、B2 O3 9.5%、Na2 O 7.0%、
K2 O 2.0%、CaO 0.5%、BaO 4.0
%、TiO2 3.8%、As2 O3 0.2%の組成を有
するように調合したガラス原料を1500℃で16時間
溶融し、次いでこの溶融ガラスをロールアウト法によっ
て板状に成形し、ガラス板を得た。このガラス板は熱処
理することによって、主結晶としてフォルステライトを
析出し、白色の結晶化ガラスとなる結晶性ガラスであ
る。
%、Al2 O3 17.0%、MgO 2.0%、ZnO
4.0%、B2 O3 9.5%、Na2 O 7.0%、
K2 O 2.0%、CaO 0.5%、BaO 4.0
%、TiO2 3.8%、As2 O3 0.2%の組成を有
するように調合したガラス原料を1500℃で16時間
溶融し、次いでこの溶融ガラスをロールアウト法によっ
て板状に成形し、ガラス板を得た。このガラス板は熱処
理することによって、主結晶としてフォルステライトを
析出し、白色の結晶化ガラスとなる結晶性ガラスであ
る。
【0052】また上記と同一組成となるように調合した
ガラス原料を1500℃で2時間溶融し、次いでこの溶
融ガラスをフィルム状に成形した後、ボールミルを用い
て粉砕し、分級することによって粒径45μm以下のガ
ラス粉末を得た。次にこのガラス粉末と、Zr−Si−
Pr系ジルコン粉末(粒径3μm、黄色、川村化学株式
会社製)と、ビークル(ポリビニルアルコール95重量
%、エチルセルロース5重量%)とを混練してペースト
を作製した。なおガラス粉末とZr−Si−Pr系ジル
コン粉末の割合は、重量比で95/5とし、またこれら
固形成分とビークルとの混合割合は、重量比で65/3
5となるようにした。
ガラス原料を1500℃で2時間溶融し、次いでこの溶
融ガラスをフィルム状に成形した後、ボールミルを用い
て粉砕し、分級することによって粒径45μm以下のガ
ラス粉末を得た。次にこのガラス粉末と、Zr−Si−
Pr系ジルコン粉末(粒径3μm、黄色、川村化学株式
会社製)と、ビークル(ポリビニルアルコール95重量
%、エチルセルロース5重量%)とを混練してペースト
を作製した。なおガラス粉末とZr−Si−Pr系ジル
コン粉末の割合は、重量比で95/5とし、またこれら
固形成分とビークルとの混合割合は、重量比で65/3
5となるようにした。
【0053】次に作製したガラス板の表面に、スクリー
ン印刷法を用いてペーストを印刷した。なおこのときテ
トロン製80メッシュのスクリーンを使用した。
ン印刷法を用いてペーストを印刷した。なおこのときテ
トロン製80メッシュのスクリーンを使用した。
【0054】その後、このガラス板を電気炉内に入れ、
1時間に300℃の速度で昇温し、1050℃で1時間
保持することによって、結晶化ガラス成分とZr−Si
−Pr系ジルコン成分とからなる被膜を有する建築用ガ
ラス物品を得た。
1時間に300℃の速度で昇温し、1050℃で1時間
保持することによって、結晶化ガラス成分とZr−Si
−Pr系ジルコン成分とからなる被膜を有する建築用ガ
ラス物品を得た。
【0055】このようにして得られた建築用ガラス物品
は、光沢のある美しい黄色の表面を有しており、表面う
ねり、色縞、色むら等の表面欠陥やガラス物品の反りは
全く認められなかった。なお被膜はガラス板と完全に融
着一体化しており、その厚みは100μmであった。ま
たX線回折の結果、被膜部分及びガラス板部分は主結晶
としてガーナイトを析出していることがわかった。
は、光沢のある美しい黄色の表面を有しており、表面う
ねり、色縞、色むら等の表面欠陥やガラス物品の反りは
全く認められなかった。なお被膜はガラス板と完全に融
着一体化しており、その厚みは100μmであった。ま
たX線回折の結果、被膜部分及びガラス板部分は主結晶
としてガーナイトを析出していることがわかった。
【0056】(実施例4)まず重量%でSiO2 45.
7%、Al2 O3 20.3%、Na2 O 8.4%、C
aO 4.5%、TiO2 3.0%、ZrO2 2.0
%、B2 O3 11.3%、P2 O5 1.0%、K2 O
2.0%、BaO 1.5%、Sb2 O3 0.3%の組
成を有するように調合したガラス原料を1450℃で1
6時間溶融し、次いでこの溶融ガラスをロールアウト法
によって板状に成形し、結晶性ガラスからなるガラス板
を得た。このガラス板は熱処理することによって、主結
晶としてジルコノライトを析出し、白色の結晶化ガラス
となる結晶性ガラスである。
7%、Al2 O3 20.3%、Na2 O 8.4%、C
aO 4.5%、TiO2 3.0%、ZrO2 2.0
%、B2 O3 11.3%、P2 O5 1.0%、K2 O
2.0%、BaO 1.5%、Sb2 O3 0.3%の組
成を有するように調合したガラス原料を1450℃で1
6時間溶融し、次いでこの溶融ガラスをロールアウト法
によって板状に成形し、結晶性ガラスからなるガラス板
を得た。このガラス板は熱処理することによって、主結
晶としてジルコノライトを析出し、白色の結晶化ガラス
となる結晶性ガラスである。
【0057】またSiO2 46.4%、Al2 O3 1
9.2%、Na2 O 8.4%、CaO 4.4%、T
iO2 3.3%、ZrO2 2.0%、B2 O3 11.5
%、P2 O5 1.0%、K2 O 2.5%、BaO
1.0%、Sb2 O3 0.3%の組成を有するように調
合したガラス原料を1450℃で16時間溶融し、次い
でこの溶融ガラスをフィルム状に成形した後、粉砕、分
級し、粒径30μm以下のガラス粉末を得た。このガラ
ス粉末は熱処理すると、主結晶としてジルコノライトを
析出し、白色の結晶化ガラスとなる結晶性ガラスであ
る。
9.2%、Na2 O 8.4%、CaO 4.4%、T
iO2 3.3%、ZrO2 2.0%、B2 O3 11.5
%、P2 O5 1.0%、K2 O 2.5%、BaO
1.0%、Sb2 O3 0.3%の組成を有するように調
合したガラス原料を1450℃で16時間溶融し、次い
でこの溶融ガラスをフィルム状に成形した後、粉砕、分
級し、粒径30μm以下のガラス粉末を得た。このガラ
ス粉末は熱処理すると、主結晶としてジルコノライトを
析出し、白色の結晶化ガラスとなる結晶性ガラスであ
る。
【0058】さらに得られたガラス粉末と、Zr−Si
−V系ジルコン粉末(粒径2.5μm、青色、川村化学
株式会社製)と、ビークル(ポリビニルアルコール90
重量%、ポリメチルメタクリレート10重量%)とを混
練してペーストを作製した。なおガラス粉末とZr−S
i−V系ジルコン粉末の割合は、重量比で93/7と
し、またこれら固形成分とビークルとの割合は、重量比
で70/30となるようにした。
−V系ジルコン粉末(粒径2.5μm、青色、川村化学
株式会社製)と、ビークル(ポリビニルアルコール90
重量%、ポリメチルメタクリレート10重量%)とを混
練してペーストを作製した。なおガラス粉末とZr−S
i−V系ジルコン粉末の割合は、重量比で93/7と
し、またこれら固形成分とビークルとの割合は、重量比
で70/30となるようにした。
【0059】次に作製したガラス板の表面に、スクリー
ン印刷法を用いてペーストを印刷した。なおこのときス
テンレス製70メッシュのスクリーンを使用した。
ン印刷法を用いてペーストを印刷した。なおこのときス
テンレス製70メッシュのスクリーンを使用した。
【0060】その後、ガラス板を電気炉内に入れ、1時
間に250℃の速度で昇温し、1000℃で1時間保持
することによって、結晶化ガラス成分とZr−Si−V
系ジルコン成分からなる被膜を有する建築用ガラス物品
を得た。
間に250℃の速度で昇温し、1000℃で1時間保持
することによって、結晶化ガラス成分とZr−Si−V
系ジルコン成分からなる被膜を有する建築用ガラス物品
を得た。
【0061】このようにして得られた建築用ガラス物品
は、光沢のある美しいグリーン色の表面を有しており、
表面うねり、色縞、色むら等の表面欠陥やガラス物品の
反りは全く認められなかった。なお、被膜はガラス板と
完全に融着一体化しており、その厚みは80μmであっ
た。またX線回折の結果、被膜部分及びガラス板部分は
主結晶としてジルコノライトを析出していることがわか
った。
は、光沢のある美しいグリーン色の表面を有しており、
表面うねり、色縞、色むら等の表面欠陥やガラス物品の
反りは全く認められなかった。なお、被膜はガラス板と
完全に融着一体化しており、その厚みは80μmであっ
た。またX線回折の結果、被膜部分及びガラス板部分は
主結晶としてジルコノライトを析出していることがわか
った。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の建築用ガ
ラス物品は、耐候性等の特性に優れるとともに平滑で光
沢のある美しい表面を有する。しかも使用する顔料粉末
を適当に選択することにより、種々の色調を呈すること
が可能であり、建築物の外装材や内装材として好適であ
る。
ラス物品は、耐候性等の特性に優れるとともに平滑で光
沢のある美しい表面を有する。しかも使用する顔料粉末
を適当に選択することにより、種々の色調を呈すること
が可能であり、建築物の外装材や内装材として好適であ
る。
【0063】また本発明の建築用ガラス物品の製造方法
によれば、上記したような建築用ガラス物品を歩留り良
く製造することができる。しかも使用する顔料粉末を替
えるだけで容易に色替えすることができる結果、製造コ
ストを低く抑えることができ、安価に供給することが可
能である。
によれば、上記したような建築用ガラス物品を歩留り良
く製造することができる。しかも使用する顔料粉末を替
えるだけで容易に色替えすることができる結果、製造コ
ストを低く抑えることができ、安価に供給することが可
能である。
Claims (9)
- 【請求項1】 ガラス板表面に、結晶化ガラス成分と顔
料成分とからなる被膜が融着してなり、該結晶化ガラス
成分が、(a)重量%でSiO2 40〜60%、Al2
O3 10〜25%、MgO 0〜12%、ZnO 0〜
12%、MgO+ZnO 3〜15%、B2 O3 2〜1
5%、Na2 O 4〜13%、K2 O 0〜5%、Ca
O 0〜5%、BaO 0〜5%、TiO2 0〜5%、
ZrO2 0〜5%、TiO2 +ZrO2 0.5〜8%、
As2 O3 0〜1%、Sb2 O3 0〜1%の組成を有
し、フォルステライト及び/又はガーナイトを析出して
なる結晶化ガラス、又は(b)重量%でSiO2 40〜
70%、Al2 O3 5〜25%、Na2 O 2〜16
%、CaO 1〜20%、TiO2 0.5〜15%、Z
rO2 0.1〜10%、CaO+TiO2 +ZrO2 4
〜25%、B2 O3 0〜15%、P2 O5 0〜5%、K
2 O 0〜5%、BaO 0〜5%、As2 O3 0〜1
%、Sb2 O3 0〜1%の組成を有し、主結晶としてジ
ルコノライトを析出してなる結晶化ガラス、からなるこ
とを特徴とする建築用ガラス物品。 - 【請求項2】 被膜を構成する結晶化ガラス成分と顔料
成分との割合が、重量比で99.5/0.5〜50/5
0であることを特徴とする請求項1の建築用ガラス物
品。 - 【請求項3】 被膜の厚みが5〜500μmであること
を特徴とする請求項1の建築用ガラス物品。 - 【請求項4】 ガラス板が、(a)重量%でSiO2 4
0〜60%、Al2 O3 10〜25%、MgO 0〜1
2%、ZnO 0〜12%、MgO+ZnO 3〜15
%、B2 O3 2〜15%、Na2 O 4〜13%、K2
O 0〜5%、CaO 0〜5%、BaO 0〜5%、
TiO2 0〜5%、ZrO2 0〜5%、TiO2 +Zr
O2 0.5〜8%、As2 O3 0〜1%、Sb2 O3 0
〜1%の組成を有し、フォルステライト及び/又はガー
ナイトを析出してなる結晶化ガラス、又は(b)重量%
でSiO2 40〜70%、Al2 O3 5〜25%、Na
2 O 2〜16%、CaO 1〜20%、TiO2 0.
5〜15%、ZrO2 0.1〜10%、CaO+TiO
2 +ZrO2 4〜25%、B2 O3 0〜15%、P2 O
5 0〜5%、K2 O 0〜5%、BaO 0〜5%、A
s2 O3 0〜1%、Sb2 O3 0〜1%の組成を有し、
主結晶としてジルコノライトを析出してなる結晶化ガラ
ス、からなることを特徴とする請求項1の建築用ガラス
物品。 - 【請求項5】 ガラス板表面に、ガラス粉末と顔料粉末
とを含むペーストを塗布した後、熱処理して該ガラス粉
末を軟化流動させるとともに結晶化させることによっ
て、結晶化ガラス成分と顔料成分とからなる被膜をガラ
ス板表面に融着させることを特徴とする建築用ガラス物
品の製造方法であって、該ガラス粉末として、(a)重
量%でSiO2 40〜60%、Al2 O3 10〜25
%、MgO 0〜12%、ZnO 0〜12%、MgO
+ZnO 3〜15%、B2 O3 2〜15%、Na2 O
4〜13%、K2 O 0〜5%、CaO 0〜5%、
BaO 0〜5%、TiO2 0〜5%、ZrO2 0〜5
%、TiO2 +ZrO2 0.5〜8%、As2 O3 0〜
1%、Sb2 O3 0〜1%の組成を有し、フォルステラ
イト及び/又はガーナイトを析出する性質を有する結晶
性ガラス、又は(b)重量%でSiO2 40〜70%、
Al2 O3 5〜25%、Na2 O 2〜16%、CaO
1〜20%、TiO2 0.5〜15%、ZrO2 0.
1〜10%、CaO+TiO2 +ZrO2 4〜25%、
B2 O3 0〜15%、P2 O5 0〜5%、K2 O 0〜
5%、BaO 0〜5%、As2 O3 0〜1%、Sb2
O3 0〜1%の組成を有し、主結晶としてジルコノライ
トを析出する性質を有する結晶性ガラス、を使用するこ
とを特徴とする建築用ガラス物品の製造方法。 - 【請求項6】 粒径が200μm以下のガラス粉末を使
用することを特徴とする請求項5の建築用ガラス物品の
製造方法。 - 【請求項7】 ガラス粉末と顔料粉末の割合が、重量比
で99.5/0.5〜50/50であるペーストを使用
することを特徴とする請求項5の建築用ガラス物品の製
造方法。 - 【請求項8】 ガラス板表面に、ペーストを印刷により
塗布することを特徴とする請求項5の建築用ガラス物品
の製造方法。 - 【請求項9】 ガラス板として、(a)重量%でSiO
2 40〜60%、Al2 O3 10〜25%、MgO 0
〜12%、ZnO 0〜12%、MgO+ZnO 3〜
15%、B2 O3 2〜15%、Na2 O 4〜13%、
K2 O 0〜5%、CaO 0〜5%、BaO 0〜5
%、TiO2 0〜5%、ZrO2 0〜5%、TiO2 +
ZrO2 0.5〜8%、As2 O3 0〜1%、Sb2 O
3 0〜1%の組成を有し、フォルステライト及び/又は
ガーナイトを析出する性質を有する結晶性ガラス、又は
(b)重量%でSiO2 40〜70%、Al2 O3 5〜
25%、Na2 O 2〜16%、CaO 1〜20%、
TiO2 0.5〜15%、ZrO2 0.1〜10%、C
aO+TiO2 +ZrO2 4〜25%、B2 O3 0〜1
5%、P2 O5 0〜5%、K2 O 0〜5%、BaO
0〜5%、As2 O3 0〜1%、Sb2 O3 0〜1%の
組成を有し、主結晶としてジルコノライトを析出する性
質を有する結晶性ガラス、を使用することを特徴とする
請求項5の建築用ガラス物品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35938192A JP3173533B2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 建築用ガラス物品及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35938192A JP3173533B2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 建築用ガラス物品及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06191886A true JPH06191886A (ja) | 1994-07-12 |
JP3173533B2 JP3173533B2 (ja) | 2001-06-04 |
Family
ID=18464215
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP35938192A Expired - Fee Related JP3173533B2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 建築用ガラス物品及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3173533B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1295172C (zh) * | 2004-12-16 | 2007-01-17 | 湖南泰鑫瓷业有限公司 | 无光牛仔釉之制作方法 |
JP2008105916A (ja) * | 2006-10-27 | 2008-05-08 | Kyocera Corp | 低温焼成磁器およびその製造方法、ならびにそれを用いた配線基板 |
JP2016511212A (ja) * | 2013-02-11 | 2016-04-14 | ユーロケラ ソシエテ オン ノーム コレクティフ | ガラスセラミック物品及びそのコーティングに適したエナメル |
-
1992
- 1992-12-25 JP JP35938192A patent/JP3173533B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3173533B2 (ja) | 2001-06-04 |
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