JPH06191605A - ボックス型パレット - Google Patents

ボックス型パレット

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JPH06191605A
JPH06191605A JP4346281A JP34628192A JPH06191605A JP H06191605 A JPH06191605 A JP H06191605A JP 4346281 A JP4346281 A JP 4346281A JP 34628192 A JP34628192 A JP 34628192A JP H06191605 A JPH06191605 A JP H06191605A
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stopper
lever
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operation lever
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IYO TEKKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ボックス体10の操作レバー下端部の後方位
置に、ストッパーの一端部を支持軸70を介して回転自
在に取り付ける。そして、ストッパー61を操作レバー
54および支持軸70間に介入したレバー操作規制状態
と、ストッパー61を操作レバー54および支持軸70
間から抜き取ったレバー操作許容状態との間で切換設定
自在に構成する。 【効果】 ストッパー61をレバー操作規制状態に設定
しておけば、たとえ操作レバー54等が、作業者の身体
や周辺機器に誤って接触したとしても、操作レバー54
の作動が防止されて、底蓋20が不用意に開くのを防止
できる。一方、ストッパー61をレバー操作許容状態に
設定すれば、操作レバー54の操作が可能となり、底蓋
20を支障なく開くことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば工場廃棄物の
一時収納や、パーツの搬送等に使用されるボックス型パ
レットに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、工場廃棄物の一時収納用としてボ
ックス型パレットの需要が増加している。ボックス型パ
レットは、上下両端が開放されたボックス体の下端後縁
部に、底蓋の後縁部が回転自在に取り付けられて、底蓋
によりボックス体の下端開口部が開閉自在となるように
構成されている。そのようなパレットを工場内に載置し
て、工場で発生した廃棄物をボックス型パレット内に収
納しておく。そして、廃棄物を工場から搬出するために
トラックに積み込む場合には、例えばフォークリフトト
ラックによりボックス型パレットを持ち上げてトラック
荷台上に載置し、ボックス型パレットをその底蓋を開放
させながら上方に持ち上げ、パレット内の廃棄物をトラ
ック荷台上に落とし込むようにして積み込む。
【0003】このようなボックス型パレットの底蓋開放
機構では、例えば特公昭52−23489号公報に開示
されるように、底蓋側にフック受金具が固定される一
方、ボックス体側に揺動自在に取り付けられたフックを
前記フック受金具に係合させて、底蓋をロックするよう
にしている。そして、操作レバーの回転操作により、フ
ックとフック受金具との係合を解除して、底蓋を開くよ
うにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ボックス型パレットでは、例えばフォークリフトトラッ
クで搬送しているときに、操作レバーや揺動フックが作
業者の身体や周辺機器等に誤って接触すると、操作レバ
ーや揺動フックが作動し、底蓋のロックが解除さて、底
蓋が不用意に開く恐れがあった。
【0005】この発明は、上記従来技術の問題を解消
し、底蓋の開き操作を支障なく行える一方、例えば操作
レバー等が作業者の身体や周辺機器等に誤って接触した
ような場合等において、底蓋が不用意に開くのを防止で
きるボックス型パレットを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、上下両端が開放されたボッ
クス体の下端後縁部に、底蓋の後縁部を回転自在に取り
付けて、その底蓋により前記ボックス体の下端開口部を
開閉自在に構成して、前記底蓋に被係合体を固定すると
ともに、その被係合体に係脱自在な係合体を前記ボック
ス体に取り付け、前記係合体を前記被係合体に係合させ
ることにより、前記底蓋が閉成状態にロックされる一
方、操作レバーの下端が前記ボックス体の側板外面にお
ける下端部に回転自在に取り付けられて、その操作レバ
ーを後方に回転操作することにより、前記係合体が前記
被係合体から離脱して、両者間の係合が解除されるよう
にしたボックス型パレットにおいて、前記ボックス体の
側板外面における前記操作レバー下端部の後方位置に、
ストッパーの一端部を支持軸を介して回転自在に取り付
けてなり、前記ストッパーを回転させて、そのストッパ
ーを、前記操作レバーおよび前記支持軸間に上方から介
入させることにより、前記操作レバーを前記ストッパー
を介して前記支持軸に係止させて、前記操作レバーの後
方への回転操作を規制する第1の状態と、前記第1の状
態から前記ストッパーを回転させて、そのストッパー
を、前記操作レバーおよび前記支持軸間から抜き取るこ
とにより、前記操作レバーの前記支持軸への係止を解除
させて、前記操作レバーの後方への回転操作を許容する
第2の状態との間で切換設定自在に構成されている。
【0007】また、請求項2記載の発明は、上記請求項
1記載の発明において、前記ストッパーは、その外周部
が、短辺部と、前記短辺部よりも長い寸法に設定された
長辺部と、前記短辺部および長辺部を略円弧状に結ぶ弧
部とで構成されて変形扇状に形成されるとともに、前記
ストッパーの前記支持軸の取付位置を、前記短辺部と前
記長辺部とが交わる頂部に設定し、前記ストッパーの短
辺部は、前記操作レバーおよび前記支持軸間への介入方
向側に配置されるとともに、前記長辺部は、介入方向に
対し反対側に配置されている。
【0008】
【作用】この発明のボックス型パレットにおいては、ボ
ックス体の操作レバーの後方位置に、ストッパーの一端
部を支持軸を介して回転自在に取り付けて、ストッパー
を操作レバーおよび支持軸間に介入したレバー操作規制
状態と、ストッパーを操作レバーおよび支持軸間から抜
き取ったレバー操作許容状態との間で切換設定自在に構
成している。このため、ストッパーをレバー操作規制状
態に設定しておけば、たとえ操作レバー等が、作業者の
身体や周辺機器に誤って接触したとしても、操作レバー
の作動は防止される。一方、ストッパーをレバー操作許
容状態に設定すれば、操作レバーを支障なく操作するこ
とができる。
【0009】また、変形扇状のストッパーを使用し、そ
のストッパーの短辺部を、操作レバーおよび支持軸間へ
の介入方向側に配置するとともに、長辺部を、介入方向
に対し反対側に配置しておけば、レバー操作規制状態に
おいて、振動等が発生しても、その振動によりストッパ
ーは自重により介入方向に位置ずれしていく。このと
き、操作レバーはストッパーの弧部に沿って前方に押し
込まれていき、底蓋の開放をより確実に規制することと
なる。
【0010】
【実施例】図1はこの発明の一実施例であるボックス型
パレットを示す斜視図、図2はそのパレットの側面図で
ある。両図に示すように、このパレットは、ボックス体
(10)と、底蓋(20)とを有している。ボックス体
(10)は、上下両端が開放された角筒状に形成されて
おり、前板(10a)、両側板(10b)および後板
(10c)とで構成される一方、底蓋(20)は、ボッ
クス体(10)の下端開口部の形状に倣って方形状に形
成されている。ボックス体(10)の下端にはその後縁
に沿って蝶番軸(11)が取り付けられており、この軸
(11)に底蓋(20)の後縁部が回転自在に取り付け
られ、これによりボックス本体(10)の下端開口部を
底蓋(20)により開閉できるように構成される。
【0011】ボックス本体(10)の下端後縁部には、
後脚部(33)が溶接処理により固定される。さらに底
蓋(20)の下面前縁部には、前脚部(31)が溶接処
理により固定されるとともに、底蓋(20)の下面両側
部には、それらの後端を除いて両側脚部(32)がそれ
ぞれ溶接処理により固定される。底蓋(20)の下面両
側部において、その後端位置から両側脚部(32)の後
端面にかけて厚さ16mmのL字型当り金具(40)が
溶接処理により取り付けられている。
【0012】図3に示すように、ボックス体(10)の
下端両側部の後端には、厚さ4.5mmのストッパープ
レート(41)の上縁が溶接処理により固定される。ス
トッパープレート(41)は、前記当り金具(40)を
外側方から被覆するように配置されており、当り金具
(40)に対向する領域が内方に折り曲げられ、その折
曲片(41a)の先端縁が、ボックス体(10)の後脚
部(33)の両側端面に溶接処理により固定される。こ
のとき、ストッパープレート(41)の折曲片(41
a)は所定の傾斜角度で前方に向けて傾斜するように配
置されている。さらに折曲片(41a)の傾斜面上に
は、硬質ウレタンゴム等からなる緩衝部材(42)がボ
ルト等の固着具(43)により固定されている。なお図
1および図2において、ボックス型パレットの図示され
ていない反対側の側面も、上記と同様に構成されてい
る。
【0013】この構成により、ボックス型パレットが吊
持された状態で、図1ないし図3に示すように底蓋(2
0)が開くと、当り金具(40)(40)が緩衝部材
(42)(42)をそれぞれ介してストッパープレート
(41)(41)にそれぞれ当接して支持され、底蓋
(20)が所定の開き角度に保持されることとなる。
【0014】底蓋(20)の上面両側縁部には、それら
の縁部に沿って立ち上がるようにして、ガイドプレート
(21)(21)が固定される。さらに、前脚部(3
1)の両側端面には、それぞれフック受金具(22)が
側方にそれぞれ突出するようにして固定されるととも
に、各フック受金具(22)の上方に配置されるガイド
板(23)(23)は、前方にそれぞれ傾斜する姿勢
で、前脚部(31)の両側端面に固定されている。
【0015】一方図1、図2および図4に示すように、
ボックス体(10)の下端前縁部には、その前縁部に沿
って回転軸(24)が回転自在に取り付けられる。この
回転軸(24)の両端には、前記フック受金具(22)
(22)にそれぞれ対応してフック(51)(51)の
上部がそれぞれ固定されて、各フック(51)(51)
の下端に形成された係合片(51a)(51a)がそれ
ぞれ後方に向くように配置される。この場合、両フック
(51)(51)は、回転軸(50)の回転に伴ってそ
の軸(50)を支点として相互に同期しながら、ボック
ス体(10)の両側面に沿って回転するように構成され
ている。
【0016】また、ボックス体(10)の一側面側にお
いて、フック(51)の上端には、連結レバー(52)
の下端が固定される。一方、ボックス体(10)の一側
面側における下端後部には、支持部材(53)が固定さ
れており、この支持部材(53)に操作レバー(54)
の下端が回転自在に取り付けられて、操作レバー(5
4)がその下端を支点としてボックス体(10)の一側
面に沿って回転できるように構成される。さらに、操作
レバー(54)の下部には、連結ロッド(55)の後端
が回転自在に取り付けられるとともに、その連結ロッド
(55)の前端が連結レバー(52)の上端に回転自在
に取り付けられる。
【0017】また、連結ロッド(55)の略中央下方位
置にはシリンダ(56)等からなる付勢機構が配置され
ている。すなわち、ボックス体(10)の一側面には、
シリンダ(56)が後向きの状態で固定されている。こ
のシリンダ(56)の内部には図示しない引張ばねが収
容されるとともに、その引張ばねの付勢力によりシリン
ダロッドが収納方向に付勢されている。さらにシリンダ
ロッドの先端は連結部材(57)を介して連結ロッド
(55)の略中央部に連結され、これにより連結ロッド
(55)がシリンダ(56)内の引張ばねの付勢力によ
り前方に向けて進出付勢される。
【0018】そして図2および図4の実線に示すよう
に、底蓋(20)を閉成した状態では、シリンダ(5
6)による連結ロッド(55)の進出付勢により、連結
レバー(52)が後向フック(51)(51)ととも
に、図2の紙面に向かって反時計方向、すなわち係合方
向に回転付勢されて、フック(51)(51)の係合片
(51a)(51a)に底蓋(20)側のフック受金具
(22)(22)が係合される。これにより、底蓋(2
0)が閉成状態にロックされる。
【0019】またこの底蓋ロック状態から、図4の想像
線に示すように、操作レバー(54)を、シリンダ(5
6)の付勢力に抗して、図2の紙面に向かって時計方向
に所定量、回転操作すると、連結ロッド(55)が後退
して、連結レバー(52)がフック(51)(51)と
ももに、図2の時計方向、すなわち係合解除方向に回転
し、フック(51)(51)のフック受金具(22)
(22)への係合がそれぞれ解除される。このとき、ボ
ックス型パレットが吊持されていると、底蓋(20)は
自重により開くことになる。
【0020】なお先述したように、底蓋(20)は開放
時に所定の開き角度で保持されているため、この状態の
ままボックス型パレットを地上に降ろすと、底蓋(2
0)の前脚部(31)が地面により上方に押し上げられ
て、底蓋(20)が閉成する。このとき、フック受金具
(22)(22)の上方に配置されたガイド部材(2
3)(23)の傾斜面に沿って、フック(51)(5
1)が一旦係合解除方向に回転した後、係合片(51
a)(51a)がフック受金具(22)(22)を乗り
越えたところで、シリンダ(56)の付勢力により、フ
ック(51)(51)が係合方向に回転して、フック
(51)(51)の係合片(51a)(51a)にフッ
ク受金具(22)(22)が係合される。このように底
蓋(20)の閉成と同時に、底蓋(20)がロックされ
る。
【0021】図5および図6に示すように、操作レバー
(54)の下端後方位置には、ストッパー(61)等か
らなる安全装置が設けられる。ストッパー(61)は、
変形扇状に形成されており、その外周部が、短辺部(6
6)と、その短辺部(66)よりも長い寸法に設定され
た長辺部(67)と、短辺部(66)および長辺部(6
7)を略円弧状に結ぶ弧部(68)とで構成されてい
る。さらに、ストッパー(61)には、弧部(68)の
長辺部(67)側の端部に回転過多防止用突起(64)
が形成されるとともに、一主面に操作用レバー(65)
が突設される。そして、ストッパー(61)の短辺部
(66)および長辺部(67)が交わる部分で規定され
る頂部(62)が、ボックス体(10)の一側面に支持
軸(70)を介して回転自在に取り付けられて、ストッ
パー(61)がボックス体(10)の一側面に沿って回
転自在に構成される。この場合、ストッパー(61)
は、その短辺部(66)が、長辺部(67)に対し、図
5の紙面に向かって反時計方向側に位置するように配置
されて、弧部(68)の支持軸(70)からの距離が時
計方向に向かうにしたがって、増加するように構成され
ている。
【0022】そして、図5の実線に示すように、操作用
レバー(65)を手で摘んで、ストッパー(61)を同
図反時計方向に回転させて、ストッパー(61)を支持
軸(70)と操作レバー(54)との間に介入させる
と、操作レバー(54)がストッパー(61)および支
持軸(70)を介してボックス体(10)に係止され
て、操作レバー(54)の後方への移動が規制されると
ともに、フック(51)の係合解除方向への回転および
連結ロッド(55)の後退もそれぞれ規制されて、底蓋
(20)の開放が規制される。またその底蓋開放規制状
態から、図5の想像線に示すようにストッパー(61)
を同図時計方向に回転させると、操作レバー(54)と
支持軸(70)との間からストッパー(61)が抜け出
して、操作レバー(54)の移動規制が解除されて、操
作レバー(54)の操作により底蓋(20)を開くこと
ができる状態となる。この場合、ストッパー(61)が
時計方向に勢い良く回転して、ストッパー(61)が、
下方側から操作レバー(54)および支持軸(70)間
に介入してようとしても、回転過多防止用突起(64)
が支持部材(53)に当接することにより、下方側から
ストッパー(61)が操作レバー(54)および支持軸
(70)間へ介入するのを防止できる。
【0023】ところで、ストッパー(61)は前記した
ように変形扇状に形成して、短辺部(66)を、操作レ
バー(54)および支持軸(70)間への介入方向側に
配置するとともに、長片部(67)を介入方向に対し反
対側に配置しているため、ストッパー(61)が操作レ
バー(54)および支持軸(70)間に介入した底蓋開
放規制状態において、例えばボックス型パレットに振動
等が発生した場合、その振動によりストッパー(61)
は、自重により下方に位置ずれしていく。このとき、前
記したように弧部(68)の支持軸(70)からの距離
が図5の時計方向に向かうにしたがって増加するため、
操作レバー(54)はストッパー(61)の弧部(6
8)に沿って前方に押し込まれていき、底蓋(20)の
開放をより確実に規制することとなる。このように振動
等に対しても、ストッパー(61)による開放規制状態
が解除されることはなく、充分な安全性を具備してい
る。
【0024】図7にボックス型パレットの上部の斜視図
を示す。同図に示すように、ボックス体(10)の前板
(10a)および後板(10c)には、それぞれ両側位
置にフォークリフトトラックのフォークを挿脱自在なフ
ォーク差込孔(12)が形成される。さらにボックス体
(10)上端の4つのコーナー部のやや内側に、吊金具
を兼用する段積時位置決め部材(13)がそれぞれ略上
方に突出するようにして取り付けられている。この位置
決め部材(13)は、クレーン等による吊り上げ時に吊
金具として利用できることはもちろんのこと、図7の想
像線に示すように複数のボックス型パレットを積み重ね
る際に、下側のパレットの4つの位置決め部材(13)
が、上側のパレットの前脚部(31)、両側脚部(3
2)および後脚部(33)によって形成される4つのコ
ーナー部内側にそれぞれ係止することにより、水平四方
向の位置決めがすべて図られることになる。
【0025】なお、図1において、(80)は操作レバ
ー(54)を遠隔から操作するための紐、(81)は操
作レバー(54)の操作方向をガイドするとともに、操
作量を規制するためのガイド部材である。
【0026】このボックス型パレットを、例えば工場の
廃棄物一時収納用として使用する場合には、底蓋(2
0)を閉成するとともに、ストッパー(61)を図6の
実線に示すように開放規制状態にセットし、その状態で
工場内に載置しておく。そして、工場で発生した廃棄物
をボックス型パレットの上端開口部からパレット内に収
納する。この収納時において、このボックス型パレット
では、ボックス体(10)の上端の4コーナー部にそれ
ぞれ位置決め部材(13)を取り付けているため、廃棄
物の収納作業をスムーズに行える。すなわち、仮に位置
決め部材が前板および後板の中央近くに取り付けられて
いると、その位置決め部材に廃棄物が当接することによ
り廃棄物の収納が妨げられるが、このパレットでは、位
置決め部材(13)がコーナー部に位置しているため、
収納時に廃棄物が位置決め部材(13)に当接すること
はほとんどなく、廃棄物の収納作業をスムーズに行うこ
とができる。
【0027】次に、ボックス型パレット内に収納された
廃棄物を、工場外に排出するためにトラックの荷台に積
み込む場合、ストッパー(61)を回転させて図6の想
像線に示すように開放許容状態に設定してから、フォー
クリフトトラックのフォークを、ボックス型パレットの
フォーク差込孔(12)内に差し込んで、ボックス型パ
レットを、トラック荷台の上方まで持ち上げる。そし
て、操作レバー(54)をそれに接続された紐(80)
を介して後方に引っ張って、底蓋(20)を開く。この
場合、フック(51)の上端に連結レバー(52)の下
端を回転自在に取り付けて、連結レバー(52)の回転
によりフック(51)を係合解除方向に回転させるよう
にしているため、連結レバー(52)等によって規定さ
れる梃の作用により、小さい操作力によってもフック
(51)に多大な回転力を発生させることができる。こ
のため、フック(51)に底蓋(20)および廃棄物の
荷重が加わって、フック(51)とフック受金具(2
2)との間に多大な摩擦力が発生するような場合でも、
両者間の係合をスムーズに解除できる。したがって、バ
ックス型パレットを吊持したままの状態であっても、底
蓋(20)を開くことができる等、底蓋を開く時の操作
性を良好に確保できる。もっとも、底蓋(20)の開く
場合、必ずしもパレットを吊持した状態で行う必要はな
く、パレットをトラック荷台上に載置した状態で底蓋
(20)のロックを解除して、パレットを持ち上げなが
ら底蓋(20)を開くようにしてもよい。
【0028】こうして、底蓋(20)が開放されると、
ボックス型パレット内に収納された廃棄物がボックス体
(10)の下端開口部から落とし出されて、底蓋(2
0)の上面を滑り落ちてトラック荷台上に積み込まれ
る。このとき、底蓋(20)の上面両側縁部にはガイド
プレート(21)(21)が取り付けられているため、
そのガイドプレート(21)(21)により廃棄物の散
乱が防止されて、廃棄物を荷台上の所望位置に正確にガ
イドすることができる。
【0029】また、底蓋(20)の下面両側後部に当り
金具(40)を取り付ける一方、その当り金具(40)
を受け止めるストッパープレート(41)を、ボックス
体(10)の下端および後脚部(33)の2か所に溶接
しているため、当り金具(40)が当接してストッパー
プレート(41)に底蓋(20)および廃棄物の荷重が
加わったときに、その荷重はボックス体(10)の下端
と後脚部(33)とに分散される。このため、荷重の局
部集中が回避され、ストッパープレート(41)等の底
蓋支持部位の早期劣化が防止されて耐久性能が向上す
る。しかも、ストッパープレート(41)の当り金具
(40)との当接領域に硬質ウレタンゴム等の緩衝部材
(42)を取り付けているため、その緩衝部材(42)
により、当り金具(40)の当接時におけるストッパー
プレート(41)への衝撃力が緩和されて、この点から
もストッパープレート(41)の早期劣化が防止され
て、一層耐久性が向上する。
【0030】廃棄物をトラックの荷台上に積み込んだ後
は、前記したようにボックス型パレットを、荷台上に一
旦下ろして底蓋(20)を閉成してから、所定箇所に戻
すことになる。
【0031】なお、このような廃棄物の処理において、
フォークリフトトラックに代えて、クレーンを使用する
場合には、クレーンのフックをボックス型パレット上端
の位置決め部材(13)に掛止して、パレットの昇降お
よび水平移動を行うようにすればよい。
【0032】一方、工場に載置したボックス型パレット
を、例えばフォークリフトトラック等を利用して配置位
置を変更する場合、パレット搬送中にボックス型パレッ
トのフック(51)、連結レバー(52)、操作レバー
(54)および連結ロッド(55)等の底蓋開放機構
が、作業者の身体や周辺機器等に誤って接触したとして
も、ストッパー(61)を図5の実線に示す底蓋開放規
制状態にセットしておけば、底蓋開放機構の作動が防止
されて、底蓋(20)が不用意に開くを防止できる。
【0033】なお、上記実施例においては、ボックス型
パレットを、廃棄物処理用として使用しているが、それ
だけに限られず、パーツ等の小物搬送用としても使用で
きる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、この発明のボックス型パ
レットによれば、ボックス体の操作レバーの後方位置
に、ストッパーの一端部を支持軸を介して回転自在に取
り付けて、ストッパーを操作レバーおよび支持軸間に介
入したレバー操作規制状態と、ストッパーを操作レバー
および支持軸間から抜き取ったレバー操作許容状態との
間で切換設定自在に構成しているため、ストッパーをレ
バー操作規制状態に設定しておけば、たとえ操作レバー
等が、作業者の身体や周辺機器に誤って接触したとして
も、操作レバーの作動が防止されて、底蓋が不用意に開
くのを防止できる一方、ストッパーをレバー操作許容状
態に設定すれば、操作レバーを操作することができるの
で、底蓋を支障なく開くことができる。
【0035】また、変形扇状のストッパーを使用し、そ
のストッパーの短辺部を、操作レバーおよび支持軸間へ
の介入方向側に配置するとともに、長辺部を、介入方向
に対し反対側に配置しておけば、レバー操作規制状態に
おいて、振動等が発生しても、その振動によりストッパ
ーは自重により介入方向に位置ずれしていく。このと
き、操作レバーはストッパーの弧部に沿って前方に押し
込まれていき、底蓋の開放をより確実に規制することと
なる。このように振動等に対しても、ストッパーによる
レバー操作規制状態が解除されることはなく、充分な安
全性を具備している。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるボックス型パレット
を示す斜視図である。
【図2】実施例のボックス型パレットを示す側面図であ
る。
【図3】実施例のボックス型パレットの下端後側の一コ
ーナー部を示す斜視図である。
【図4】実施例のボックス型パレットの底蓋開放機構を
示す斜視図である
【図5】実施例のボックス型パレットのストッパー周辺
部を示す側面図である。
【図6】実施例のボックス型パレットのストッパーを示
す斜視図である。
【図7】実施例のボックス型パレットの上部を示す斜視
図である。
【符号の説明】
10…ボックス体 20…底蓋 22…フック受金具(被係合体) 51…フック(係合体) 54…操作レバー 61…ストッパー 62…頂部 66…短辺部 67…長辺部 68…弧部 70…支持軸
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年1月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、上下両端が開放されたボッ
クス体の下端後縁部に、底蓋の後縁部を回転自在に取り
付けて、その底蓋により前記ボックス体の下端開口部を
開閉自在に構成して、前記底蓋に被係合体を固定すると
ともに、その被係合体に係脱自在な係合体を前記ボック
ス体に取り付け、前記係合体を前記被係合体に係合させ
ることにより、前記底蓋が閉成状態にロックされる一
方、前記ボックス体に回転自在に取り付けられた操作レ
バーの回転操作により、前記係合体を前記被係合体から
離脱させて、両者間の係合を解除するようにしたボック
ス型パレットにおいて、前記係合体と連動する部材の作
動を規制可能なストッパーを設けてなり、そのストッパ
ーの操作により、前記係合体の前記被係合体からの離脱
を規制自在に構成してなることを特徴としている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】請求項2記載の発明は、上下両端が開放さ
れたボックス体の下端後縁部に、底蓋の後縁部を回転自
在に取り付けて、その底蓋により前記ボックス体の下端
開口部を開閉自在に構成して、前記底蓋に被係合体を固
定するとともに、その被係合体に係脱自在な係合体を前
記ボックス体に取り付け、前記係合体を前記被係合体に
係合させることにより、前記底蓋が閉成状態にロックさ
れる一方、操作レバーの下端が前記ボックス体の側板外
面における下端部に回転自在に取り付けられて、その操
作レバーを後方に回転操作することにより、前記係合体
が前記被係合体から離脱して、両者間の係合が解除され
るようにしたボックス型パレットにおいて、前記ボック
ス体の側板外面における前記操作レバー下端部の後方位
置に、ストッパーの一端部を支持軸を介して回転自在に
取り付けてなり、前記ストッパーを回転させて、そのス
トッパーを、前記操作レバーおよび前記支持軸間に上方
から介入させることにより、前記操作レバーを前記スト
ッパーを介して前記支持軸に係止させて、前記操作レバ
ーの後方への回転操作を規制する第1の状態と、前記第
1の状態から前記ストッパーを回転させて、そのストッ
パーを、前記操作レバーおよび前記支持軸間から抜き取
ることにより、前記操作レバーの前記支持軸への係止を
解除させて、前記操作レバーの後方への回転操作を許容
する第2の状態との間で切換設定自在に構成されてい
る。また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明
において、前記ストッパーは、その外周部が、短辺部
と、前記短辺部よりも長い寸法に設定された長辺部と、
前記短辺部および長辺部を略円弧状に結ぶ弧部とで構成
されて変形扇状に形成されるとともに、前記ストッパー
の前記支持軸の取付位置を、前記短辺部と前記長辺部と
が交わる頂部に設定し、前記ストッパーの短辺部は、前
記操作レバーおよび前記支持軸間への介入方向側に配置
されるとともに、前記長辺部は、介入方向に対し反対側
に配置されてなることを特徴としている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【作用】この発明のボックス型パレットにおいては、
えば、ボックス体の操作レバーの後方位置に、ストッパ
ーの一端部を支持軸を介して回転自在に取り付けて、ス
トッパーを操作レバーおよび支持軸間に介入したレバー
操作規制状態と、ストッパーを操作レバーおよび支持軸
間から抜き取ったレバー操作許容状態との間で切換設定
自在に構成する等、係合体の離脱を規制自在に構成して
いる。このため、ストッパーをレバー操作規制状態に設
する等、係合体の作動を規制する状態に設定しておけ
ば、たとえ操作レバー等の作動部材が、作業者の身体や
周辺機器に誤って接触したとしても、これらの作動は
される。一方、ストッパーをレバー操作許容状態に設
する等、係合体の作動を許容する状態に設定しておけ
ば、操作レバーを支障なく操作することができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】また、連結ロッド(55)の略中央下方位
置にはシリンダ(56)等からなる付勢機構が配置され
ている。すなわち、ボックス体(10)の一側面には、
シリンダ(56)が後向きの状態で固定されている。こ
のシリンダ(56)の内部には図示しない引張ばねが収
容されるとともに、その引張ばねの付勢力によりシリン
ダロッドが収納方向に付勢されている。さらにシリンダ
ロッドの先端は連結部材(57)を介して連結ロッド
(55)の略中央部に連結され、これにより連結ロッド
(55)がシリンダ(56)内の引張ばねの付勢力によ
り前方に向けて進出付勢される。なお付勢機構は、当然
のことながらこのような構成のものだけに限られず、オ
イルダンパ、ガススプリングを利用したものの他、従来
から周知の弾性部材等を利用したものによって構成して
もよいことはもちろんである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】一方、工場に載置したボックス型パレット
を、例えばフォークリフトトラック等を利用して配置位
置を変更する場合、パレット搬送中にボックス型パレッ
トのフック(51)、連結レバー(52)、操作レバー
(54)および連結ロッド(55)等の底蓋開放機構
が、作業者の身体や周辺機器等に誤って接触したとして
も、ストッパー(61)を図5の実線に示す底蓋開放規
制状態にセットしておけば、底蓋開放機構の作動が防止
されて、底蓋(20)が不用意に開くを防止できる。
この場合、フック(52)と連動する部材、例えば操作
レバー(54)、連結ロッド(55)、シリンダ(5
6)のロッド、連結部材(57)等の部材の作動を規制
可能なストッパーが設けられていれば、そのストッパー
を適宜操作することにより、底蓋(20)が不用意に開
くのを防止できることは、本実施例の説明から明らかで
ある。したがって、本発明においては、フック(52)
と連動する部材の作動を規制自在なストッパーが設けら
れてさえいれば良く、ストッパーの取付位置や形状等が
特定のものに限られるものではない。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】
【発明の効果】以上のように、この発明のボックス型パ
レットによれば、例えば、ボックス体の操作レバーの後
方位置に、ストッパーの一端部を支持軸を介して回転自
在に取り付けて、ストッパーを操作レバーおよび支持軸
間に介入したレバー操作規制状態と、ストッパーを操作
レバーおよび支持軸間から抜き取ったレバー操作許容状
態との間で切換設定自在に構成する等、係合体の作動を
規制自在に構成しているため、ストッパーをレバー操作
規制状態に設定する等、係合体の作動を規制する状態に
設定しておけば、たとえ操作レバー等の作動部材が、作
業者の身体や周辺機器に誤って接触したとしても、これ
の作動が規制されて、底蓋が不用意に開くのを防止で
きる一方、ストッパーをレバー操作許容状態に設定する
等、係合体の作動を許容する状態に設定しておけば、操
作レバーを操作することができるので、底蓋を支障なく
開くことができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下両端が開放されたボックス体の下端
    後縁部に、底蓋の後縁部を回転自在に取り付けて、その
    底蓋により前記ボックス体の下端開口部を開閉自在に構
    成して、前記底蓋に被係合体を固定するとともに、その
    被係合体に係脱自在な係合体を前記ボックス体に取り付
    け、前記係合体を前記被係合体に係合させることによ
    り、前記底蓋が閉成状態にロックされる一方、操作レバ
    ーの下端が前記ボックス体の側板外面における下端部に
    回転自在に取り付けられて、その操作レバーを後方に回
    転操作することにより、前記係合体が前記被係合体から
    離脱して、両者間の係合が解除されるようにしたボック
    ス型パレットにおいて、 前記ボックス体の側板外面における前記操作レバー下端
    部の後方位置に、ストッパーの一端部を支持軸を介して
    回転自在に取り付けてなり、 前記ストッパーを回転させて、そのストッパーを、前記
    操作レバーおよび前記支持軸間に上方から介入させるこ
    とにより、前記操作レバーを前記ストッパーを介して前
    記支持軸に係止させて、前記操作レバーの後方への回転
    操作を規制する第1の状態と、 前記第1の状態から前記ストッパーを回転させて、その
    ストッパーを、前記操作レバーおよび前記支持軸間から
    抜き取ることにより、前記操作レバーの前記支持軸への
    係止を解除させて、前記操作レバーの後方への回転操作
    を許容する第2の状態との間で切換設定自在に構成され
    てなることを特徴とするボックス型パレット。
  2. 【請求項2】 前記ストッパーは、その外周部が、短辺
    部と、前記短辺部よりも長い寸法に設定された長辺部
    と、前記短辺部および長辺部を略円弧状に結ぶ弧部とで
    構成されて変形扇状に形成されるとともに、前記ストッ
    パーの前記支持軸の取付位置を、前記短辺部と前記長辺
    部とが交わる頂部に設定し、 前記ストッパーの短辺部は、前記操作レバーおよび前記
    支持軸間への介入方向側に配置されるとともに、前記長
    辺部は、介入方向に対し反対側に配置されてなる請求項
    1記載のボックス型パレット。
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