JP2520453Y2 - ボックス型パレット - Google Patents

ボックス型パレット

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JP2520453Y2
JP2520453Y2 JP220893U JP220893U JP2520453Y2 JP 2520453 Y2 JP2520453 Y2 JP 2520453Y2 JP 220893 U JP220893 U JP 220893U JP 220893 U JP220893 U JP 220893U JP 2520453 Y2 JP2520453 Y2 JP 2520453Y2
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清嗣 高橋
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伊豫鉄工株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば工場廃棄物の
一時収納や、パーツの搬送等に使用されるボックス型パ
レットに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、工場廃棄物の一時収納用等とし
て、ボトムオープン式のボックス型パレットの需要が増
加している。このパレットは、上下両端が開放されたボ
ックス体に、その下端開口部を開閉自在な底蓋が取り付
けられている。そして、パレット内に収納された廃棄物
を、トラック荷台等に積み替えるには、フォークリフト
トラック等によりボックス型パレットを持ち上げて荷台
上に載置し、ボックス型パレットを底蓋を開放させなが
ら上方に持ち上げることにより、パレット内の廃棄物を
荷台上に落とし込むようにしている。
【0003】この種のボックス型パレットは、例えば特
公昭56−47121号公報等に開示されており、底蓋
側に被係合体が固定されるとともに、その被係合体に係
脱自在な係合体がボックス体側に取り付けられ、係合体
が付勢機構の付勢力により係合方向に付勢されて被係合
体に係合することにより、底蓋が閉成状態にロックされ
ている。そして、このロックを解除するには、ボックス
体側に取り付けられた操作レバーを回転操作して、係合
体を付勢機構の付勢力に抗して係合解除方向に作動させ
て被係合体から離脱させることにより行われる。このと
き、ボックス型パレットが吊持されていると、底蓋が自
重により開くこととなる。
【0004】一方、底蓋を閉じる場合、一般には、吊持
されたボックス型パレットを、底蓋が開いたままの状態
で地上に降ろす。これにより、底蓋が地面により上方に
押し上げられて底蓋が閉成する。また、この底蓋閉成
時、係合体は、被係合体の押し込みにより一旦付勢機構
の付勢力に抗して係合解除方向に作動し、被係合体を乗
り越えたところで、付勢機構の付勢力により係合方向に
作動して被係合体に係合し、底蓋のロックが図られるこ
ととなる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】このようなボックス型
パレットには、操作レバーの操作力を係合体側に伝達す
るための操作力伝達機構が設けられているが、従来、こ
の操作力伝達機構は、操作レバーの操作力を係合体に伝
達するのみならず、係合体の作動力も、逆に操作レバー
側に伝達するものとなっている。このため、前記したよ
うに底蓋閉成に伴って係合体が作動すると、操作レバー
が揺動し、そのレバーがパレット周辺に位置する作業者
に当接して、作業者に不快感を与えるという問題が発生
する。特に、底蓋閉成操作時において作業者は、底蓋が
支障なく閉成されるかどうかを見届けるようにしている
ため、注意力を底蓋側に集中させて操作レバー側に注意
していない上、操作レバーが揺動するとも考えていな
い。このため、作業者は、予期せず不意に操作レバーに
当接することとなり、その当接により不快感を訴える作
業者は、予想以上に多いものとなっている。
【0006】この考案は、上記従来技術の問題を解消
し、底蓋閉成時における操作レバーの揺動を防止して、
操作レバーの当接による不快感を作業者に与えるような
ことのないボックス型パレットを提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の考案は、上下両端が開放されたボッ
クス体の下端後縁部に、底蓋の後縁部が回転自在に取り
付けられて、その底蓋により前記ボックス体の下端開口
部が開閉自在に構成されたボックス型パレットにおい
て、前記底蓋の前部に固定された被係合体と、前記ボッ
クス体に取り付けられ、前記被係合体に係脱自在な係合
体と、前記係合体を前記被係合体に係合させる方向へ付
勢するための付勢機構と、下端が前記ボックス体の後部
に回転自在に取り付けられた操作レバーと、前記係合体
が前記被係合体に係合した底蓋ロック状態において、レ
バー操作による操作レバーの操作力を係合体側へ伝達す
ることにより、前記係合体が係合を解除する方向へ作動
するようになされた操作力伝達機構と、を備えてなり、
前記操作力伝達機構は、レバー操作による操作力のみを
係合体側へ伝達し、前記底蓋の閉成操作によって作動す
る係合体のその作動力は操作レバー側へ伝達するのを阻
止するようになされたことを特徴とするものである。
【0008】また、請求項2記載の考案は、上下両端が
開放されたボックス体の下端後縁部に、底蓋の後縁部が
回転自在に取り付けられて、その底蓋により前記ボック
ス体の下端開口部が開閉自在に構成されたボックス型パ
レットにおいて、前記底蓋の前部に固定された被係合体
と、前記ボックス体の下端前部に取り付けられ、前記被
係合体に係脱自在な係合体と、前記係合体を前記被係合
体に係合させる方向へ付勢するための付勢機構と、下端
が前記ボックス体の後部に回転自在に取り付けられた操
作レバーと、前記係合体と前記操作レバーとの間に前後
方向に進退自在に配置された連結ロッドを構成要素とし
て含むとともに、前記係合体が前記被係合体に係合した
底蓋ロック状態においては、前記連結ロッドが前記操作
レバーの操作によって後退することにより、前記係合体
が係合を解除する方向へ作動するようになされた操作力
伝達機構と、を備えてなり、前記連結ロッドの後部が前
記操作レバーにロッド長手方向に沿ってスライド自在に
取り付けられて、前記操作レバーが前記連結ロッドのス
ライド位置後端に係止することにより、レバー操作によ
る前記連結ロッドの後退が行われる一方、前記底蓋の閉
成操作によって前記係合体とともに作動する前記連結ロ
ッドは、前記操作レバーに対しスライドすることによ
り、前記操作レバーの揺動が阻止されるようになされた
ことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】この考案のボックス型パレットにおいては、操
作力伝達機構を、レバー操作による操作力のみを係合体
側へ伝達し、底蓋の閉成操作によって作動する係合体の
その作動力は操作レバー側へ伝達するのを阻止するよう
に構成しているため、底蓋閉成操作によって係合体が作
動したとしても、操作レバーの揺動が防止されることと
なる。
【0010】また請求項2記載の考案は、進退自在な連
結ロッドをレバー操作によって後退させることより、係
合体の係合方向への作動が図られるようにしたボックス
型パレットにおいて、連結ロッドを操作レバーにロッド
長手方向に沿ってスライド自在に取り付けているため、
底蓋閉成操作時に係合体の作動に伴って連結ロッドが進
退したとしても、連結ロッドは操作レバーに対してスラ
イドすることにより、操作レバーの揺動が防止されるこ
ととなる。
【0011】なお、底蓋のロックを解除するために操作
レバーを操作した際には、そのレバーが連結ロッドのス
ライド位置後端に係止することにより、連結ロッドが操
作レバーに追随するように後方に移動し、係合体が係合
解除方向に支障なく作動することとなる。
【0012】
【実施例】図1はこの考案の一実施例であるボックス型
パレットを示す斜視図、図2はそのパレットの側面図で
ある。両図に示すように、このパレットは、ボックス体
(10)と、底蓋(20)とを有している。ボックス体
(10)は、上下両端が開放された角筒状に形成されて
おり、前板(10a)、両側板(10b)および後板
(10c)とで構成される一方、底蓋(20)は、ボッ
クス体(10)の下端開口部の形状に倣って方形状に形
成されている。ボックス体(10)の下端にはその後縁
に沿って蝶番軸(11)が取り付けられており、この軸
(11)に底蓋(20)の後縁部が回転自在に取り付け
られ、これによりボックス体(10)の下端開口部を底
蓋(20)により開閉できるように構成される。
【0013】ボックス体(10)の下端後縁部には、後
脚部(33)が溶接処理により固定される。さらに底蓋
(20)の下面前縁部には、前脚部(31)が溶接処理
により固定されるとともに、底蓋(20)の下面両側部
には、それらの後端を除いて両側脚部(32)がそれぞ
れ溶接処理により固定される。底蓋(20)の下面両側
部において、その後端位置から両側脚部(32)の後端
面にかけて厚さ16mmのL字型当り金具(40)が溶
接処理により取り付けられている。
【0014】図3に示すように、ボックス体(10)の
下端両側部の後端には、厚さ4.5mmのストッパープ
レート(41)の上縁が溶接処理により固定される。ス
トッパープレート(41)は、前記当り金具(40)を
外側方から被覆するように配置されており、当り金具
(40)に対向する領域が内方に折り曲げられ、その折
曲片(41a)の先端縁が、ボックス体(10)の後脚
部(33)の両側端面に溶接処理により固定される。こ
のとき、ストッパープレート(41)の折曲片(41
a)は所定の傾斜角度で前方に向けて傾斜するように配
置されている。さらに折曲片(41a)の傾斜面上に
は、硬質ウレタンゴム等からなる緩衝部材(42)がボ
ルト等の固着具(43)により固定されている。なお図
1および図2において、ボックス型パレットの図示され
ていない反対側の側面も、上記と同様に構成されてい
る。
【0015】この構成により、ボックス型パレットが吊
持された状態で、図1ないし図3に示すように底蓋(2
0)が開くと、当り金具(40)(40)が緩衝部材
(42)(42)をそれぞれ介してストッパープレート
(41)(41)にそれぞれ当接して支持され、底蓋
(20)が所定の開き角度に保持されることとなる。
【0016】底蓋(20)の上面両側縁部には、それら
の縁部に沿って立ち上がるようにして、ガイドプレート
(21)(21)が固定される。さらに、前脚部(3
1)の両側端面には、それぞれフック受金具(22)が
側方にそれぞれ突出するようにして固定されるととも
に、各フック受金具(22)の上方に配置されるガイド
板(23)(23)は、後方にそれぞれ傾斜する姿勢
で、前脚部(31)の両側端面に固定されている。
【0017】一方図1、図2および図4に示すように、
ボックス体(10)の下端前縁部には、その前縁部に沿
って回転軸(24)が回転自在に取り付けられる。この
回転軸(24)の両端には、前記フック受金具(22)
(22)にそれぞれ対応してフック(51)(51)の
上部がそれぞれ固定されて、各フック(51)(51)
の下端に形成された係合片(51a)(51a)がそれ
ぞれ後方に向くように配置される。この場合、両フック
(51)(51)は、回転軸(50)の回転に伴ってそ
の軸(50)を支点として相互に同期しながら、ボック
ス体(10)の両側面に沿って回転するように構成され
ている。
【0018】また、ボックス体(10)の一側面側にお
いて、フック(51)の上端には、連結レバー(52)
の下端が固定される。一方、ボックス体(10)の一側
面側における下端後部には、支持部材(53)が固定さ
れており、この支持部材(53)に操作レバー(54)
の下端が回転自在に取り付けられて、操作レバー(5
4)がその下端を支点としてボックス体(10)の一側
面に沿って回転できるように構成される。
【0019】連結レバー(52)の上端に、前端が回転
自在に取り付けられる連結ロッド(55)は、ロッド本
体(55a)と、その後端に設けられるスライド具(5
5b)とを有している。スライド具(55b)は、図5
および図6にも示すように帯状の板材がU字状に曲成さ
れることにより形成されており、相対向する両側片(5
5e)(55e)にそれぞれ長手方向に沿って延びる長
孔(55c)(55c)がそれぞれ形成されている。そ
して、このU字状のスライド具(55b)の曲成部がロ
ッド本体(55a)の後端に溶接処理によって固定され
ている。
【0020】スライド具(55b)のU字溝内には、操
作レバー(54)の下部が収容されるとともに、その状
態でスライド具(55b)の両側片(55e)(55
e)先端に、当り金具(55d)が前方に傾斜した姿勢
で溶接処理によって固定される。また、操作レバー(5
4)には長孔(55c)(55c)に対応してスライド
軸(54a)が固定されており、このスライド軸(54
a)が長孔(55c)(55c)内にスライド自在に収
容される。これにより、連結ロッド(55)が、スライ
ド具(55b)のU字溝内で、長孔(55c)(55
c)が形成される範囲内においてロッド長手方向に沿っ
てスライド自在に構成されるとともに、このスライド時
にスライド軸(54a)が長孔(55c)(55c)内
をスライドすることにより、連結ロッド(55)のスラ
イド移動がスムーズにガイドされることとなる。なお、
長孔(55c)(55c)の幅は、スライド軸(54
a)の軸径よりも少し大きめに形成するのが良い。
【0021】連結ロッド(55)の略中央下方位置には
シリンダ(56)等からなる付勢機構が配置されてい
る。すなわち、ボックス体(10)の一側面には、シリ
ンダ(56)が後向きの状態で固定されている。このシ
リンダ(56)の内部には図示しない引張ばねが収容さ
れるとともに、その引張ばねの付勢力によりシリンダロ
ッドが収納方向に付勢されている。さらにシリンダロッ
ドの先端は連結部材(57)を介して連結ロッド(5
5)の略中央部に連結され、これにより連結ロッド(5
5)がシリンダ(56)内の引張ばねの付勢力により前
方に向けて進出付勢される。なお付勢機構は、このよう
な構成のものだけに限られず、オイルダンパ、ガススプ
リングを利用したものの他、周知の弾性部材等を利用し
たものによって構成してもよい。
【0022】そして図2および図4の実線に示すよう
に、底蓋(20)を閉成した状態では、シリンダ(5
6)による連結ロッド(55)の進出付勢により、連結
レバー(52)が後向フック(51)(51)ととも
に、図2の紙面に向かって反時計方向、すなわち係合方
向に回転付勢されて、フック(51)(51)の係合片
(51a)(51a)にフック受金具(22)(22)
が係合される。これにより、底蓋(20)が閉成状態に
ロックされることとなる。
【0023】またこの底蓋ロック状態から、図4の想像
線に示すように、操作レバー(54)を、図2の紙面に
向かって時計方向に所定量、回転操作すると、操作レバ
ー(54)が、そのスライド軸(54a)が長孔(55
c)の後端に係止し、連結ロッド(54)が操作レバー
(54)に追随してシリンダ(56)の付勢力に抗しな
がら後方に移動する。これにより、連結レバー(52)
がフック(51)(51)とももに、図2の時計方向、
すなわち係合解除方向に回転し、フック(51)(5
1)のフック受金具(22)(22)への係合がそれぞ
れ解除される。このとき、ボックス型パレットが吊持さ
れていると、底蓋(20)は自重により開くことにな
る。
【0024】なお先述したように、底蓋(20)は開放
時に所定の開き角度で保持されているため、この状態の
ままボックス型パレットを地上に降ろすと、底蓋(2
0)の前脚部(31)が地面により上方に押し上げられ
て、底蓋(20)が閉成する。この底蓋閉成時におい
て、フック(51)(51)は、フック受金具(22)
(22)の上方に配置されたガイド部材(23)(2
3)の傾斜面に沿って押し込まれて、一旦係合解除方向
に回転した後、係合片(51a)(51a)がフック受
金具(22)(22)を乗り越えたところでシリンダ
(56)の付勢力により係合方向に回転して、係合片
(51a)(51a)がフック受金具(22)(22)
の下側に係合し、底蓋(20)がロックされることとな
る。またこの底蓋閉成時において、連結ロッド(55)
は、フック(51)の揺動に伴って進退することとなる
が、このとき前記したように連結ロッド(55)がスラ
イド具(55b)の領域において操作レバー(54)に
対しスライドすることにより、操作レバー(54)の揺
動が防止される。
【0025】ここで、連結レバー(52)、ロッド本体
(55a)、スライド具(55b)等により、操作力伝
達機構が構成されている。
【0026】図6および図7に示すように、ボックス体
(10)の側板(10b)には、連結ロッド(55)の
後方に対応して、ストッパー取付用プレート(61a)
が取り付けられている。このプレート(61a)に設け
られるストッパー(61)は、変形扇状に形成されてお
り、その外周部が、短辺部(66)と、その短辺部(6
6)よりも長い寸法に設定された長辺部(67)と、短
辺部(66)および長辺部(67)を略円弧状に結ぶ弧
部(68)とで構成されている。
【0027】そして、このストッパー(61)の短辺部
(66)および長辺部(67)が交わる部分で規定され
る頂部(62)が、プレート(61a)に支持軸(7
0)を介して回転自在に取り付けられて、ストッパー
(61)がボックス体(10)の一側面に沿って回転自
在に構成される。この場合、ストッパー(61)は、そ
の短辺部(66)が、長辺部(67)に対し、図6の紙
面に向かって反時計方向側に位置するように配置され
て、弧部(68)の支持軸(70)からの距離が時計方
向に向かうにしたがって、増加するように構成されてい
る。
【0028】このストッパー(61)を、図6の反時計
方向に回転させて、同図想像線に示すようにストッパー
(61)を支持軸(70)と連結ロッド(55)との間
に介入させると、連結ロッド(55)がストッパー(6
1)および支持軸(70)を介してボックス体(10)
に係止されて、連結ロッド(55)の後方への移動が規
制されるとともに、フック(51)の係合解除方向への
回転が規制されて、底蓋(20)の開放が規制されるこ
ととなる。またその底蓋開放規制状態から、図6の想像
線に示すようにストッパー(61)を同図時計方向に回
転させると、連結ロッド(55)と支持軸(70)との
間からストッパー(61)が抜け出して、連結ロッド
(55)の移動規制が解除されて、操作レバー(54)
の回転操作により底蓋(20)を開くことができる状態
となる。
【0029】なお図7に示すように、ストッパー(6
1)には、その一面側に操作用レバー(65)が突設さ
れており、このレバー(65)を手で摘んでストッパー
(61)を操作することにより、ストッパー操作を簡単
に行えるようになる。また図6に示すように、ストッパ
ー取付用プレート(61a)には、回転過多防止用突起
(64)が設けられており、ストッパー(61)を連結
ロッド(55)と支持軸(70)との間から抜き取る際
に、突起(64)にストッパー(61)が係止すること
により、ストッパー(61)の時計方向への回転過多を
防止できる。
【0030】ところで、ストッパー(61)は前記した
ように変形扇状に形成して、短辺部(66)を、連結ロ
ッド(55)および支持軸(70)間への介入方向側に
配置するとともに、長辺部(67)を介入方向に対し反
対側に配置しているため、ストッパー(61)が連結ロ
ッド(55)および支持軸(70)間に介入した底蓋開
放規制状態において、例えばボックス型パレットに振動
等が発生した場合、その振動によりストッパー(61)
は、自重により下方に位置ずれしていく。このとき、前
記したように弧部(68)の支持軸(70)からの距離
が図6の時計方向に向かうにしたがって増加するため、
連結ロッド(55)はストッパー(61)の弧部(6
8)に沿って前方に押し込まれていき、底蓋(20)の
開放をより確実に規制することとなる。このように振動
等に対しても、ストッパー(61)による開放規制状態
が解除されることはなく、充分な安全性を具備してい
る。
【0031】また、この実施例では、ストッパー(6
1)の連結ロッド(55)への当接位置が、ストッパー
(61)の回転支点位置よりも下方になるように設定し
ているため、ストッパー(61)を連結ロッド(55)
および支持軸(70)間に配置した状態において、仮に
底蓋(20)のロックを解除するような解除するような
力が作用したとしても、換言すれば連結ロッド(55)
を後退させるような力が作用したとしても、ストッパー
(61)は、連結ロッド(55)に押し込まれて、介入
方向に回転し、抜け出し方向への回転が防止され、この
点からも、充分な安全性を具備している。
【0032】図8にボックス型パレットの上部の斜視図
を示す。同図に示すように、ボックス体(10)の前板
(10a)および後板(10c)には、それぞれ両側位
置にフォークリフトトラックのフォークを挿脱自在なフ
ォーク差込孔(12)が形成される。さらにボックス体
(10)上端の4つのコーナー部のやや内側に、吊金具
を兼用する段積時位置決め部材(13)がそれぞれ略上
方に突出するようにして取り付けられている。この位置
決め部材(13)は、クレーン等による吊り上げ時に吊
金具として利用できることはもちろんのこと、図8の想
像線に示すように複数のボックス型パレットを積み重ね
る際に、下側のパレットの4つの位置決め部材(13)
が、上側のパレットの前脚部(31)、両側脚部(3
2)および後脚部(33)によって形成される4つのコ
ーナー部内側にそれぞれ係止することにより、水平四方
向の位置決めがすべて図られることになる。
【0033】なお、図1において、(80)は操作レバ
ー(54)を遠隔から操作するための紐、(81)は操
作レバー(54)の操作方向をガイドするとともに、操
作量を規制するためのガイド部材である。
【0034】このボックス型パレットを、例えば工場の
廃棄物一時収納用として使用する場合には、底蓋(2
0)を閉成するとともに、ストッパー(61)を図6の
実線に示すように開放規制状態にセットし、その状態で
工場内に載置しておく。そして、工場で発生した廃棄物
をボックス型パレットの上端開口部からパレット内に収
納する。この収納時において、このボックス型パレット
では、ボックス体(10)の上端の4コーナー部にそれ
ぞれ位置決め部材(13)を取り付けているため、廃棄
物の収納作業をスムーズに行える。すなわち、仮に位置
決め部材が前板および後板の中央近くに取り付けられて
いると、その位置決め部材に廃棄物が当接することによ
り廃棄物の収納作業が妨げられるが、このパレットで
は、位置決め部材(13)がコーナー部に位置している
ため、収納時に廃棄物が位置決め部材(13)に当接す
ることはほとんどなく、廃棄物の収納作業をスムーズに
行うことができる。
【0035】次に、ボックス型パレット内に収納された
廃棄物を、工場外に排出するためにトラックの荷台に積
み込む場合、ストッパー(61)を回転させて図6の想
像線に示すように開放許容状態に設定してから、フォー
クリフトトラックのフォークを、フォーク差込孔(1
2)内に差し込んで、ボックス型パレットを、トラック
荷台の上方まで持ち上げる。そして、操作レバー(5
4)をそれに接続された紐(80)を介して後方に引っ
張って、底蓋(20)を開く。この場合、フック(5
1)の上端に連結レバー(52)の下端を回転自在に取
り付けて、連結レバー(52)の回転によりフック(5
1)を係合解除方向に回転させるようにしているため、
連結レバー(52)等によって規定される梃の作用によ
り、小さい操作力によってもフック(51)に多大な回
転力を発生させることができる。このため、フック(5
1)に底蓋(20)および廃棄物の荷重が加わって、フ
ック(51)とフック受金具(22)との間に多大な摩
擦力が発生するような場合でも、両者間の係合をスムー
ズに解除できる。したがって、バックス型パレットを吊
持したままの状態であっても、底蓋(20)を開くこと
ができる等、底蓋を開く時の操作性を良好に確保でき
る。もっとも、底蓋(20)の開く場合、必ずしもパレ
ットを吊持した状態で行う必要はなく、パレットをトラ
ック荷台上に載置した状態で底蓋(20)のロックを解
除して、パレットを持ち上げながら底蓋(20)を開く
ようにしてもよい。
【0036】こうして、底蓋(20)が開放されると、
パレット内に収納された廃棄物がボックス体(10)の
下端開口部から落とし出されて、底蓋(20)の上面を
滑り落ちてトラック荷台上に積み込まれる。このとき、
底蓋(20)の上面両側縁部にはガイドプレート(2
1)(21)が取り付けられているため、そのガイドプ
レート(21)(21)により廃棄物の散乱が防止され
て、廃棄物を荷台上の所望位置に正確にガイドすること
ができる。
【0037】また、底蓋(20)の下面両側後部に当り
金具(40)を取り付ける一方、その当り金具(40)
を受け止めるストッパープレート(41)を、ボックス
体(10)の下端および後脚部(33)の2か所に溶接
しているため、当り金具(40)が当接してストッパー
プレート(41)に底蓋(20)および廃棄物の荷重が
加わったときに、その荷重はボックス体(10)の下端
と後脚部(33)とに分散される。このため、荷重の局
部集中が回避され、ストッパープレート(41)等の底
蓋支持部位の早期劣化が防止されて耐久性能が向上す
る。しかも、ストッパープレート(41)の当り金具
(40)との当接領域に硬質ウレタンゴム等の緩衝部材
(42)を取り付けているため、その緩衝部材(42)
により、当り金具(40)の当接時におけるストッパー
プレート(41)への衝撃力が緩和されて、この点から
もストッパープレート(41)の早期劣化が防止され
て、一層耐久性が向上する。
【0038】廃棄物をトラックの荷台上に積み込んだ後
は、前記したようにボックス型パレットを、荷台上に一
旦下ろして底蓋(20)を閉成してから、所定箇所に戻
すことになる。この場合、前記したように、連結ロッド
(55)を操作レバー(54)に対しスライド自在に取
り付けているため、底蓋(20)の閉成操作に伴って、
フック(51)が揺動して連結ロッド(55)が進退し
ても、操作レバー(54)は揺動することはない。この
ため、パレット周辺の作業者に操作レバー(54)が触
れたり、強く当たったりするようなことはなく、作業者
に不快感を与えるようなことはない。
【0039】なお、このような廃棄物の処理において、
フォークリフトトラックに代えて、クレーンを使用する
場合には、クレーンのフックをボックス型パレット上端
の位置決め部材(13)に掛止して、パレットの昇降お
よび水平移動を行うようにすればよい。
【0040】一方、工場に載置したボックス型パレット
を、例えばフォークリフトトラック等を利用して配置位
置を変更する場合、パレット搬送中にボックス型パレッ
トのフック(51)、連結レバー(52)、操作レバー
(54)および連結ロッド(55)等の底蓋開放機構
が、作業者の身体や周辺機器等に誤って接触したとして
も、ストッパー(61)を図5の実線に示す底蓋開放規
制状態にセットしておけば、底蓋開放機構の作動が防止
されて、底蓋(20)が不用意に開くのを防止できる。
【0041】なお、この考案において、操作力伝達機構
を、以下に説明するように変更すること等は可能であ
る。
【0042】例えば、付勢機構の付勢力がフック(5
1)または連結レバー(52)に直接作用するように構
成しておいて、連結レバー(52)の上端を連結ロッド
(55)の前部にロッド長手方向に沿ってスライド自在
に取り付ける。これにより、底蓋閉成時にフック(5
1)とともに連結レバー(52)が揺動した際に、連結
レバー(52)を連結ロッド(55)に沿ってスライド
させて、連結ロッド(55)の進退を防止するととも
に、操作レバー(54)の揺動を防止する。
【0043】また別の変形例としては、付勢機構の付勢
力がフック(51)または連結レバー(52)に直接作
用するように構成していおいて、伸縮自在な連結ロッド
の前端を連結レバー(52)の上端に取り付けるととも
に、後端を操作レバー(54)に取り付ける。こうし
て、底蓋閉成時にフック(51)が揺動した際に、連結
ロッドを収縮させて、操作レバー(54)の揺動を防止
する。
【0044】さらに別の変形例としては、付勢機構の付
勢力がフック(51)または連結レバー(52)に直接
作用するように構成しておいて、ワイヤー等により連結
レバー(52)と操作レバー(54)とを接続する。こ
うして、底蓋閉成時にフック(51)が揺動した際に、
ワイヤーを弛ませることにより、操作レバー(54)の
揺動を防止する。
【0045】ところで、上記実施例においては、ボック
ス型パレットを、廃棄物処理用として使用しているが、
それだけに限られず、パーツ等の小物搬送用等としても
使用できる。
【0046】また、ストッパー(61)の取付位置や形
状等は、特に限定されるようなことはなく、フック(5
1)のフック受金具(22)からの離脱を規制可能に構
成するものであれば、ストッパー(61)の取付位置や
形状等は限定されるものではない。
【0047】
【考案の効果】以上のように、請求項1記載のボックス
型パレットによれば、操作力伝達機構を、レバー操作に
よる操作力のみを係合体側へ伝達し、底蓋の閉成操作に
よって作動する係合体のその作動力は操作レバー側へ伝
達するのを阻止するように構成しているため、底蓋閉成
操作によって係合体が作動したとしても、操作レバーの
揺動が防止されて、操作レバーが作業者に接触するよう
なことはなく、作業者に不快感を与えることはない。
【0048】また、請求項2記載の考案では、進退自在
な連結ロッドをレバー操作によって後退させることによ
り、係合体の係合解除方向への作動が図られるようにし
たボックス型パレットにおいて、連結ロッドを操作レバ
ーにロッド長手方向に沿ってスライド自在に取り付けて
いるため、底蓋閉成操作時に係合体の作動に伴って連結
ロッドが進退したとしても、連結ロッドは操作レバーに
対してスライドすることにより、操作レバーの揺動が防
止されて、上記請求項1記載の考案と同様な効果が得ら
れる。なお、底蓋のロックを解除するために操作レバー
を回転操作した際には、そのレバーが連結ロッドのスラ
イド位置後端に係止して、連結ロッドが操作レバーと追
随して後方に作動することにより、係合体が係合解除方
向に作動するので、操作レバーによる底蓋のロック解除
操作を支障なく行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例であるボックス型パレット
を示す斜視図である。
【図2】実施例のボックス型パレットを示す側面図であ
る。
【図3】実施例のボックス型パレットの下端後側の一コ
ーナー部を示す斜視図である。
【図4】実施例のボックス型パレットの底蓋開放機構を
示す斜視図である。
【図5】実施例のボックス型パレットの連結ロッドの後
部を示す平面図である。
【図6】実施例のボックス型パレットのストッパー周辺
部を示す側面図である。
【図7】実施例のボックス型パレットのストッパーを示
す斜視図である。
【図8】実施例のボックス型パレットの上部を示す斜視
図である。
【符号の説明】
10…ボックス体 20…底蓋 22…フック受金具(被係合体) 51…フック(係合体) 54…操作レバー 55…連結ロッド 56…シリンダ(付勢機構)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下両端が開放されたボックス体の下端
    後縁部に、底蓋の後縁部が回転自在に取り付けられて、
    その底蓋により前記ボックス体の下端開口部が開閉自在
    に構成されたボックス型パレットにおいて、 前記底蓋の前部に固定された被係合体と、 前記ボックス体に取り付けられ、前記被係合体に係脱自
    在な係合体と、 前記係合体を前記被係合体に係合させる方向へ付勢する
    ための付勢機構と、 下端が前記ボックス体の後部に回転自在に取り付けられ
    た操作レバーと、 前記係合体が前記被係合体に係合した底蓋ロック状態に
    おいて、レバー操作による操作レバーの操作力を係合体
    側へ伝達することにより、前記係合体が係合を解除する
    方向へ作動するようになされた操作力伝達機構と、を備
    えてなり、 前記操作力伝達機構は、レバー操作による操作力のみを
    係合体側へ伝達し、前記底蓋の閉成操作によって作動す
    る係合体のその作動力は操作レバー側へ伝達するのを阻
    止するようになされたことを特徴とするボックス型パレ
    ット。
  2. 【請求項2】 上下両端が開放されたボックス体の下端
    後縁部に、底蓋の後縁部が回転自在に取り付けられて、
    その底蓋により前記ボックス体の下端開口部が開閉自在
    に構成されたボックス型パレットにおいて、 前記底蓋の前部に固定された被係合体と、 前記ボックス体の下端前部に取り付けられ、前記被係合
    体に係脱自在な係合体と、 前記係合体を前記被係合体に係合させる方向へ付勢する
    ための付勢機構と、 下端が前記ボックス体の後部に回転自在に取り付けられ
    た操作レバーと、 前記係合体と前記操作レバーとの間に前後方向に進退自
    在に配置された連結ロッドを構成要素として含むととも
    に、前記係合体が前記被係合体に係合した底蓋ロック状
    態においては、前記連結ロッドが前記操作レバーの操作
    によって後退することにより、前記係合体が係合を解除
    する方向へ作動するようになされた操作力伝達機構と、
    を備えてなり、 前記連結ロッドの後部が前記操作レバーにロッド長手方
    向に沿ってスライド自在に取り付けられて、 前記操作レバーが前記連結ロッドのスライド位置後端に
    係止することにより、レバー操作による前記連結ロッド
    の後退が行われる一方、前記底蓋の閉成操作によって前
    記係合体とともに作動する前記連結ロッドは、前記操作
    レバーに対しスライドすることにより、前記操作レバー
    の揺動が阻止されるようになされたことを特徴とするボ
    ックス型パレット。
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