JP2951194B2 - ボックス型パレット - Google Patents

ボックス型パレット

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JP2951194B2
JP2951194B2 JP3714894A JP3714894A JP2951194B2 JP 2951194 B2 JP2951194 B2 JP 2951194B2 JP 3714894 A JP3714894 A JP 3714894A JP 3714894 A JP3714894 A JP 3714894A JP 2951194 B2 JP2951194 B2 JP 2951194B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば工場廃棄物の
一時収納や搬送等に使用されるボックス型パレットに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、工場廃棄物等の一時収納用として
ボックス型パレットの需要が増加している。ボックス型
パレットは、上下両端が開放されたボックス本体の後壁
下縁部に、底蓋の後縁部が枢着されて、底蓋によりボッ
クス本体の下端開放部が開閉自在となるように構成され
ている。このパレット内に収納した収納物を移載する場
合には、例えばフォークリフトトラック等によりパレッ
トごと移載箇所まで搬送し、そこでボックス型パレット
の底蓋を開放させて、パレット内の収納物を所定の箇所
に投下するようにしている。
【0003】このようなボックス型パレットには、底蓋
の上面における両側縁部に沿ってガイドプレートが立設
されており、そのガイドプレートによって収納物をガイ
ドすることにより、収納物を所望の位置に正確に投下で
きるように構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ボックス型パレットにおいて、底蓋を閉じているときに
ガイドプレートはボックス本体の側壁内面に沿って配置
されるため、収納物としてガラス粉、石材粉、汚泥等の
粉粒体ないしは流動体を使用する場合、その粉粒体等が
ガイドプレートと側壁内面との隙間に侵入する場合があ
る。このためこの状態で底蓋を開放すると、ガイドプレ
ート外面側に侵入した粉粒体等が側方に散乱してしま
い、粉粒体等の収納物を所望の位置に効率良く正確に投
下できないという問題が発生する。
【0005】また場合によって、収納物はかなりの高重
量となるため、収納物の荷重によりガイドプレートはボ
ックス本体の側壁側に押し込まれることとなる。このと
き、上記したように粉粒体等がボックス本体の側壁内面
とガイドプレートとの間に詰っていると、ガイドプレー
トが粉粒体を介してボックス本体に係止してしまい、底
蓋をスムーズに開放できず、底蓋を開放できないことが
あるという問題があった。
【0006】さらにボックス本体の側壁とガイドプレー
トとの間に粉粒体等が詰まった状態で、底蓋を無理やり
開閉させると、ガイドプレートないしは側壁が変形して
劣化してしまうこともあった。
【0007】この発明は、上記従来技術の問題を解消
し、収納物として粉粒体ないしは流動体等を使用する場
合であっても、収納物を所定の投下位置に正確に効率良
く投下できるとともに、常に底蓋の開閉をスムーズに行
えて、ガイドプレートおよび側壁の変形による劣化を防
止できるボックス型パレットを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願第1の発明は、上下両端が開放されたボックス
本体の後壁下縁部に、底蓋の後縁部が枢着されて、その
底蓋により前記ボックス本体の下端開放部が開閉自在に
構成されたボックス型パレットにおいて、前記ボックス
本体の両側壁が、外側板とその外側板から内方に間隔を
おいて配置される内側板とでそれぞれ構成されて、それ
らの内外両側板間に上方が閉じられ下方が開放された隙
間が形成される一方、前記底蓋の上面における両側縁部
に沿ってそれぞれ立設されたガイドプレートが、前記内
外両側板の隙間にその下方開放部を通ってそれぞれスラ
イド自在に挿入されてなることを要旨とするものであ
る。
【0009】また本発明においては、前記ガイドプレー
トの下縁が内方に折曲されて、その折曲部下面側が前記
底蓋の上面に接合固定されてなる構成を採用するのが好
ましい。
【0010】さらに本発明においては、前記ボックス本
体の前壁下縁部に、底蓋が閉じられた状態においてボッ
クス本体と底蓋との隙間を外側から覆う収納物せき止め
用垂下片が設けられてなる構成を採用するのが、一層好
ましい。
【0011】
【作用】この発明のボックス型パレットは、ボックス本
体の両側壁を外側板および内側板により構成し、内外両
側板間の隙間に、底蓋上面に立設されたガイドプレート
をスライド自在に挿入してなるものであるため、収納物
として粉粒体等を使用しても、収納物がガイドプレート
と内外両側板との隙間に侵入するのを防止できる。さら
に底蓋閉じ状態における収納物の側方への荷重は内側板
によって受け止められ、ガイドプレートが外側板側へ強
く押し付けられることはないので、ガイドプレートのス
ライド動作が阻害されることはない。
【0012】本発明において、ガイドプレートの下縁が
内方に折曲されて、その折曲部下面側が底蓋の上面に接
合固定されてなる構成を採用する場合には、底蓋開放時
に収納物がガイドプレートの中間領域および下縁折曲部
に沿って正確に底蓋上面に導かれることとなる。
【0013】本発明において、ボックス本体の前壁下縁
部に、底蓋閉じ状態においてボックス本体と底蓋との隙
間を外側から覆う収納物せき止め用垂下片が設けられて
なる構成を採用する場合には、底蓋を閉じた状態におい
てボックス本体と底蓋との隙間からこぼれ落ちようとす
る収納物がせき止め用垂下片によってせき止められるこ
ととなる。
【0014】
【実施例】図1はこの発明の第1の実施例であるボック
ス型パレット(P1)を示す斜視図、図2はパレット
(P1)の側面図、図3はパレット(P1)の正断面
図、図4はパレット(P1)の側壁部の正断面図、図5
はパレット(P1)をそのボックス本体(10)を切り
欠いた状態で示す側面図である。
【0015】これらの図に示すように、このボックス型
パレット(P1)は、ボックス本体(10)と、底蓋
(20)とを有している。ボックス本体(10)は、上
下両端が開放された角筒状に形成されており、前壁(1
0a)、両側壁(100)(100)および後壁(10
c)とを備える一方、底蓋(20)は、ボックス本体
(10)の下端開放部の形状に倣って方形状に形成され
ている。そしてボックス本体(10)の後壁下縁部に沿
って取り付けられた蝶番軸(11)に、底蓋(20)の
後縁部が回転自在に取り付けられて、ボックス本体(1
0)の下端開放部が底蓋(20)により開閉自在に構成
されている。
【0016】図3および図4に示すように、ボックス本
体(10)の側壁(100)(100)は、外面部分を
構成する外側板(101)(101)と、外側板(10
1)(101)から内方に間隔をおいて平行に配置され
た状態で、上縁部、前縁部および後縁部が外側板(10
1)(101)に溶接処理等により接合固定された内側
板(102)(102)とで構成されて、内外両側板
(101)(102)間に上方が閉じられて下方が開放
された隙間が形成されている。
【0017】また、収納物投下時に収納物をガイドする
ための2枚のガイドプレート(21)(21)は、それ
ぞれ下縁部が内側に折曲形成されており、プレート上部
が上記内外両側板(101)(102)の隙間に下方開
放部を通ってそれぞれスライド自在に挿入された状態
で、下縁折曲部(21a)(21a)が底蓋(20)の
上面における両側縁部に沿って溶接処理等により接合固
定されている。これにより図3ないし図5に示すよに、
底蓋(20)を閉じた状態では、ガイドプレート(2
1)(21)が下縁折曲部(21a)(21a)を残し
て内外両側板(101)(102)間の隙間に入り込む
とともに、底蓋(20)を後述する所定の傾斜角度に開
いた状態では、ガイドプレート(21)(21)が上縁
部を除いて内外両側板(101)(102)間の隙間か
ら抜け出すように構成している。
【0018】なお本発明においては、ガイドプレート
(21)(21)の形状は、特に限定されず、底蓋(2
0)の開閉動作に支障を来さないような形状であればど
のような形状であっても良い。例えば図12に示すよう
に、ガイドプレート(21)の前辺部(21b)を円弧
状に形成することも可能であり、このように形成するこ
とによりガイドプレート(21)の大きさを最大にする
ことができて、収納物投下時に収納物のガイドを最もス
ムーズに行うことができる。ただし、前辺部(21b)
を円弧状に加工することは困難であるため、加工性等を
考慮する場合には、図5の本実施例に示すようにガイド
プレート(21)の前辺部(21b)を直線状に形成す
るのが良い。
【0019】ボックス本体(10)の後壁下縁部には、
後脚部(33)が溶接処理により固定される。さらに底
蓋(20)の下面前縁部には、前脚部(31)が溶接処
理により固定されるとともに、底蓋(20)の下面両側
部には、それらの後端を除いて両側脚部(32)がそれ
ぞれ溶接処理により固定される。また、底蓋(20)の
下面両側部において、その後端位置から両側脚部(3
2)の後端面にかけて厚さ16mmのL字型当り金具
(40)が溶接処理により取り付けられている。
【0020】一方図6に示すように、ボックス本体(1
0)の下端両側部の後端には、厚さ4.5mmのストッ
パープレート(41)の上縁が溶接処理により固定され
る。ストッパープレート(41)は、前記当り金具(4
0)を外側方から被覆するように配置されており、当り
金具(40)に対向する領域が内方に折り曲げられ、そ
の折曲片(41a)の先端縁が、ボックス本体(10)
の後脚部(33)の両側端面に溶接処理により固定され
る。このとき、ストッパープレート(41)の折曲片
(41a)は所定の傾斜角度で前方に向けて傾斜するよ
うに配置されている。さらに折曲片(41a)の傾斜面
上には、硬質ウレタンゴム等からなる緩衝部材(42)
がボルト等の固着具(43)により固定されている。な
お図1および図2において、ボックス型パレットの図示
されていない反対側の側面も、上記と同様に構成されて
いる。
【0021】この構成により、ボックス型パレット(P
1)が吊持された状態で、底蓋(20)を開くと、当り
金具(40)(40)が緩衝部材(42)(42)をそ
れぞれ介してストッパープレート(41)(41)にそ
れぞれ当接して支持され、底蓋(20)が所定の開き角
度に保持されることとなる。
【0022】前脚部(31)の両側端面には、それぞれ
フック受金具(22)が側方にそれぞれ突出するように
して固定されるとともに、各フック受金具(22)の上
方に配置されるガイド板(23)(23)は、前方にそ
れぞれ傾斜する姿勢で、前脚部(31)の両側端面に固
定されている。
【0023】一方図1、図2および図7に示すように、
ボックス本体(10)の前壁下縁部には、その下縁部に
沿って回転軸(24)が回転自在に取り付けられる。こ
の回転軸(24)の両端には、前記フック受金具(2
2)(22)にそれぞれ対応してフック(51)(5
1)の上部がそれぞれ固定されて、各フック(51)
(51)の下端に形成された係合片(51a)(51
a)がそれぞれ後方に向くように配置される。そして、
両フック(51)(51)は、回転軸(24)の回転に
伴ってその軸(24)を支点として相互に同期しなが
ら、ボックス本体(10)の両側面に沿って回転するよ
うに構成されている。
【0024】また、ボックス本体(10)の一側面側に
おいて、フック(51)の上端には、連結レバー(5
2)の下端が固定される。一方、ボックス本体(10)
の一側面側における下端後部には、支持部材(53)が
固定されており、この支持部材(53)に操作レバー
(54)の下端が回転自在に取り付けられて、操作レバ
ー(54)が下端を支点としてボックス本体(10)の
一側面に沿って回転できるように構成される。さらに、
操作レバー(54)の下部には、連結ロッド(55)の
後端が回転自在に取り付けられるとともに、その連結ロ
ッド(55)の前端が連結レバー(52)の上端に回転
自在に取り付けられる。
【0025】ボックス本体(10)の一側面には、シリ
ンダ(56)が後向きの状態で固定されている。このシ
リンダ(56)の内部には図示しない引張ばねが収容さ
れるとともに、その引張ばねの付勢力によりシリンダロ
ッドが収納方向に付勢されている。さらにシリンダロッ
ドの先端は連結部材(57)を介して連結ロッド(5
5)の略中央部に連結され、これにより連結ロッド(5
5)がシリンダ(56)内の引張ばねの付勢力により前
方に向けて進出付勢される。なお、シリンダ(56)等
の付勢機構は、上記の構成のものだけに限られず、オイ
ルタンパ、ガススプリングを利用したものの他、従来か
ら周知の弾性部材等を利用したものによって構成しても
良い。
【0026】そして、底蓋(20)を閉じた状態では、
シリンダ(56)による連結ロッド(55)の進出付勢
により、連結レバー(52)が後向フック(51)(5
1)とともに、図2の紙面に向かって反時計方向、すな
わち係合方向に回転付勢されて、フック(51)(5
1)の係合片(51a)(51a)に底蓋(20)側の
フック受金具(22)(22)が係合される。これによ
り、底蓋(20)が閉成状態にロックされる。
【0027】またこの底蓋ロック状態から、図7の想像
線に示すように、操作レバー(54)を、シリンダ(5
6)の付勢力に抗して、図2の紙面に向かって時計方向
に所定量、回転操作すると、連結ロッド(55)が後退
して、連結レバー(52)がフック(51)(51)と
ももに、図2の時計方向、すなわち係合解除方向に回転
し、フック(51)(51)のフック受金具(22)
(22)への係合がそれぞれ解除される。このとき、ボ
ックス型パレットが吊持されていると、底蓋(20)は
自重により開くことになる。
【0028】なお先述したように、底蓋(20)は開放
時に所定の開き角度で保持されているため、この状態の
ままボックス型パレットを地上に降ろすと、底蓋(2
0)の前脚部(31)が地面により上方に押し上げられ
て、底蓋(20)が閉じる。このとき、フック受金具
(22)(22)の上方に配置されたガイド部材(2
3)(23)の傾斜面に沿って、フック(51)(5
1)が一旦係合解除方向に回転した後、係合片(51
a)(51a)がフック受金具(22)(22)を乗り
越えたところで、シリンダ(56)の付勢力により、フ
ック(51)(51)が係合方向に回転して、フック
(51)(51)の係合片(51a)(51a)にフッ
ク受金具(22)(22)が係合される。このように底
蓋(20)を閉じると同時に、底蓋(20)がロックさ
れる。
【0029】ところで、本実施例のボックス型パレット
(P1)においては、フック(51)の係合片(51
a)とフック受金具(22)との間には5mm程度の遊
びが設けられており、底蓋(20)とボックス本体(1
0)の下端との間に粉粒体等の収納物が挟まった場合で
も、支障なく底蓋(20)を閉じてロックできるように
構成している。このため、底蓋(20)をロックした状
態でパレット(P1)を持ち上げると、図8の実線に示
すように底蓋(20)の前縁部とボックス本体(10)
の前壁(10a)下縁部との間に隙間(S)が形成され
るが、本実施例においては、図5および図8に示すよう
に、ボックス本体(10)の前壁下縁部に沿って上記隙
間(S)を外側から被覆するようにせき止め板(11
0)が固定されている。したがって、ボックス本体(1
0)内に収納された収納物が上記隙間(S)からこぼれ
落ちようとしても、せき止め板(110)によってせき
止められて、そのこぼれ落ちが確実に防止されることと
なる。
【0030】図9および図10に示すように、操作レバ
ー(54)の下端後方位置には、ストッパー(61)等
からなる安全装置が設けられる。ストッパー(61)
は、変形扇状に形成されており、その外周部が、短辺部
(66)と、その短辺部(66)よりも長い寸法に設定
された長辺部(67)と、短辺部(66)および長辺部
(67)を略円弧状に結ぶ弧部(68)とで構成されて
いる。さらに、ストッパー(61)には、弧部(68)
の長辺部(67)側の端部に回転過多防止用突起(6
4)が形成されるとともに、一主面に操作用レバー(6
5)が突設される。そして、ストッパー(61)の短辺
部(66)および長辺部(67)が交わる部分で規定さ
れる頂部(62)が、ボックス本体(10)の一側面に
支持軸(70)を介して回転自在に取り付けられて、ス
トッパー(61)がボックス本体(10)の一側面に沿
って回転自在に構成される。この場合、ストッパー(6
1)は、その短辺部(66)が、長辺部(67)に対
し、図5の紙面に向かって反時計方向側に位置するよう
に配置されて、弧部(68)の支持軸(70)からの距
離が時計方向に向かうにしたがって、増加するように構
成されている。
【0031】そして、図9の実線に示すように、操作用
レバー(65)を手で摘んで、ストッパー(61)を同
図反時計方向に回転させて、ストッパー(61)を支持
軸(70)と操作レバー(54)との間に介入させる
と、操作レバー(54)がストッパー(61)および支
持軸(70)を介してボックス本体(10)に係止され
て、操作レバー(54)の後方への移動が規制されると
ともに、フック(51)の係合解除方向への回転および
連結ロッド(55)の後退もそれぞれ規制されて、底蓋
(20)の開放が規制される。またその底蓋開放操作規
制状態から、図9の想像線に示すようにストッパー(6
1)を同図時計方向に回転させると、操作レバー(5
4)と支持軸(70)との間からストッパー(61)が
抜け出して、操作レバー(54)の移動規制が解除され
て、操作レバー(54)の操作により底蓋(20)を開
くことができる状態となる。この場合、ストッパー(6
1)が時計方向に勢い良く回転して、ストッパー(6
1)が、下方側から操作レバー(54)および支持軸
(70)間に介入してようとしても、回転過多防止用突
起(64)が支持部材(53)に当接することにより、
下方側からストッパー(61)が操作レバー(54)お
よび支持軸(70)間へ介入するのを防止できる。
【0032】ところで、ストッパー(61)は前記した
ように変形扇状に形成して、短辺部(66)を、操作レ
バー(54)および支持軸(70)間への介入方向側に
配置するとともに、長片部(67)を介入方向に対し反
対側に配置しているため、ストッパー(61)が操作レ
バー(54)および支持軸(70)間に介入した底蓋開
放規制状態において、例えばボックス型パレットに振動
等が発生した場合、その振動によりストッパー(61)
は、自重により下方に位置ずれしていく。このとき、前
記したように弧部(68)の支持軸(70)からの距離
が図9の時計方向に向かうにしたがって増加するため、
操作レバー(54)はストッパー(61)の弧部(6
8)に沿って前方に押し込まれていき、底蓋(20)の
開放をより確実に規制することとなる。このように振動
等に対しても、ストッパー(61)による開放操作規制
状態が解除されることはなく、充分な安全性を具備して
いるものである。
【0033】図11にボックス型パレットの上部の斜視
図を示す。同図に示すように、ボックス本体(10)の
前壁(10a)および後壁(10c)には、それぞれ両
側位置にフォークリフトトラックのフォークを挿脱自在
なフォーク差込孔(12)が形成される。さらにボック
ス本体(10)上端の4つのコーナー部のやや内側に、
吊金具を兼用する段積時位置決め部材(13)がそれぞ
れ略上方に突出するようにして取り付けられている。こ
の位置決め部材(13)は、クレーン等による吊り上げ
時に吊金具として利用できることはもちろんのこと、図
11の想像線に示すように複数のボックス型パレットを
積み重ねる際に、下側のパレットの4つの位置決め部材
(13)が、上側のパレットの前脚部(31)、両側脚
部(32)および後脚部(33)によって形成される4
つのコーナー部内側にそれぞれ係止することにより、水
平四方向の位置決めがすべて図られることになる。
【0034】なお、図1において、(80)は操作レバ
ー(54)を遠隔から操作するための紐、(81)は操
作レバー(54)の操作方向をガイドするとともに、操
作量を規制するためのガイド部材である。また図2にお
いて、(120)は底蓋(20)の下端面に4個取り付
けられた車輪であって、その車輪(120)によってパ
レット(P1)の移動操作を良好に行えるように構成し
ている。
【0035】このボックス型パレット(P1)を、例え
ばガラス粉、石材粉、汚泥等の粉粒体ないしは流動体等
の搬送用として使用する場合には、底蓋(20)を閉じ
て、ストッパー(61)を図9の実線に示すように開放
操作規制状態にセットし、その状態で所定位置に載置し
ておく。そして、粉粒体等をボックス型パレット(P
1)の上端開口部からパレット内に収納する。この収納
時において、このボックス型パレット(P1)では、ボ
ックス本体(10)の上端の4コーナー部にそれぞれ位
置決め部材(13)を取り付けているため、粉粒体等の
収納作業をスムーズに行える。すなわち、仮に位置決め
部材が前板および後板の中央近くに取り付けられている
と、その位置決め部材が妨げとなって、収納作業を良好
に行えなくなるが、このパレット(P1)では、位置決
め部材(13)がコーナー部に位置しているため、位置
決め部材(13)が収納作業の妨げとなることはなく、
その収納作業をスムーズに行うことができる。
【0036】また、ガイドプレート(21)(21)を
内外両側板(101)(102)間の隙間にその下方開
放部に通してスライド自在に挿入しているため、収納物
はボックス本体(10)の内側板(102)の内側に収
納されて、収納物が内側板(102)、ガイドプレート
(21)および外側板(101)のそれぞれの隙間に侵
入するのを防止できる。
【0037】次に、ストッパー(61)を回転させて図
9の想像線に示すように開放操作許容状態に設定してか
ら、フォークリフトトラックのフォークを、ボックス型
パレットのフォーク差込孔(12)内に差し込んで、ボ
ックス型パレット(P1)を所定の搬送箇所まで搬送す
る。そして、操作レバー(54)をそれに接続された紐
(80)を介して後方に引っ張って、底蓋(20)を開
く。この場合、フック(51)の上端に連結レバー(5
2)の下端を回転自在に取り付けて、連結レバー(5
2)の回転によりフック(51)を係合解除方向に回転
させるようにしているため、連結レバー(52)等によ
って規定される梃の作用により、小さい操作力によって
もフック(51)に多大な回転力を発生させることがで
きる。このため、フック(51)に底蓋(20)および
収納物の荷重が加わって、フック(51)とフック受金
具(22)との間に多大な摩擦力が発生するような場合
でも、両者間の係合をスムーズに解除できる。
【0038】こうして底蓋(20)が開放されると、ボ
ックス型パレット内に収納された収納物がボックス本体
(10)の下端開口部から落とし出されて、ガイドプレ
ート(21)(21)によりガイドされながら底蓋(2
0)の上面を滑り落ちて所定箇所に投下される。このと
き、前記したようにガイドプレート(21)(21)の
外側に収納物が配置されていないので、側方への散乱を
防止でき、収納物を所望の位置に効率良く正確に投下で
きる。
【0039】また、底蓋閉じ状態において収納物の側方
への荷重は内側板(102)によって受け止められて、
ガイドプレート(21)が外側板(101)側へ強く押
し付けられることはなく、しかも上記したようにガイド
プレート(21)と外側板(101)との間に収納物が
侵入しないので、ガイドプレート(21)のスライド動
作が阻害されることがなく、底蓋(20)の開閉をスム
ーズに行える。さらに、ガイドプレート(21)と内外
両側板(101)(102)との間に収納物が詰ること
がないので、当然のことながら、収納物が詰った状態で
底蓋(20)を開閉させることもなく、ガイドプレート
(21)ないしは内外両側板(101)(102)が変
形するようなこともない。
【0040】また、底蓋(20)の下面両側後部に当り
金具(40)を取り付ける一方、その当り金具(40)
を受け止めるストッパープレート(41)を、ボックス
本体(10)の下端および後脚部(33)の2か所に溶
接しているため、当り金具(40)が当接してストッパ
ープレート(41)に底蓋(20)および収納物の荷重
が加わったときに、その荷重はボックス本体(10)の
下端と後脚部(33)とに分散される。このため、荷重
の局部集中が回避され、ストッパープレート(41)等
の底蓋支持部位の早期劣化が防止されて耐久性能が向上
する。しかも、ストッパープレート(41)の当り金具
(40)との当接領域に硬質ウレタンゴム等の緩衝部材
(42)を取り付けているため、その緩衝部材(42)
により、当り金具(40)の当接時におけるストッパー
プレート(41)への衝撃力が緩和されて、この点から
もストッパープレート(41)の早期劣化が防止され
て、一層耐久性が向上する。
【0041】また、パレット(P1)搬送中に、フック
(51)、連結レバー(52)、操作レバー(54)お
よび連結ロッド(55)等の底蓋開放機構が、作業者の
身体や周辺機器等に誤って接触したとしても、ストッパ
ー(61)を図9の実線に示す底蓋開放操作規制状態に
セットしておけば、底蓋開放機構の作動が防止されて、
底蓋(20)が不用意に開くのを防止できる。
【0042】また、ガイドプレート(21)の下縁部を
内側に折曲してその下縁折曲部(21a)(21a)を
底蓋(20)の上面に接合固定しているため、底蓋開放
時に収納物がガイドプレート(21)の中間領域および
下縁折曲部(21a)に沿って底蓋上面に正確に導かれ
てスムーズに放出されるようになる。
【0043】なお、このような収納物の搬送処理におい
て、フォークリフトトラックに代えて、クレーンを使用
する場合には、クレーンのフックをボックス型パレット
上端の位置決め部材(13)に掛止して、パレットの昇
降および水平移動を行うようにすればよい。
【0044】図13はこの発明の第2の実施例であるボ
ックス型パレット(P2)を示す斜視図、図14はパレ
ット(P2)をそのボックス本体を切り欠いて示す側面
図である。同図に示すように、このパレット(P2)
は、底蓋(20)が、ボックス本体(10)の下端開放
部の前側半部領域および後側半部領域にそれぞれ適合可
能で、相互対称形状に形成された2枚の開閉板(20
a)(20b)によって構成されている。前側開閉板
(20a)は前縁部がボックス本体(10)の前壁下縁
部に枢着されるとともに、後側開閉板(20b)は後縁
部、すなわち底蓋(20)の後縁部がボックス本体(1
0)の後壁下縁部に枢着されて、ボックス本体(10)
の下端開放部が両開閉板(20a)(20b)により開
閉自在に構成されている。
【0045】ボックス本体(10)の両側壁(100)
(100)は、上記と同様に外側板(101)と内側板
(102)とで構成される一方、各開閉板(20a)
(20b)の両側縁部に沿って立設されたガイドプレー
ト(21)がそれぞれ上記内外両側板(101)(10
2)間の隙間にスライド自在に挿入されている。
【0046】また、各開閉板(20a)(20b)にそ
れぞれフック受金具(22)が設けられるとともに、ボ
ックス本体(10)に上記各フック受金具(22)にそ
れぞれ係脱自在なフック(51)が設けられている。
【0047】そして、操作レバー(54)の引張操作に
よって、連結ロッド(55)および連結部材(52a)
が後退して、連結レバー(52)(52)とともにフッ
ク(51)(51)がフック(52)(52)が係合解
除方向へ回転し開閉板(20a)(20b)を開放でき
るように構成している。
【0048】なお、開閉板(20a)(20b)の先端
には、車輪(130)が設けられており、開閉板(20
a)(20b)を開いた状態でボックス本体(10)を
設置面に設置する際に、車輪(130)が設置面に当た
ってその面に沿って転動することにより、開閉板(20
a)(20b)が閉じる方向へスムーズにガイドされる
ように構成している。
【0049】その他の構成は上記第1の実施例の構成と
実質的に同一であるため、同一部分に同一符号を付して
その説明を省略する。
【0050】この第2の実施例のように、2枚の開閉板
(20a)(20b)によって底蓋(20)が構成され
るボックス型パレット(P2)に対しても、本発明を適
用することができる。
【0051】なお、上記実施例では、収納物として粉粒
体ないしは流動体等を使用しているが、本発明において
は収納物は特に限定されるものではない。
【0052】
【発明の効果】以上のように、この発明のボックス型パ
レットによれば、ボックス本体の両側壁を外側板および
内側板により構成し、内外両側板間の隙間に、底蓋上面
に立設されたガイドプレートをスライド自在に挿入して
なるものであるため、収納物として粉粒体等を使用して
も、収納物がガイドプレートと内外両側板との隙間に侵
入するのを防止できる。このため、底蓋開放時に収納物
が側方へ散乱するのを防止でき、収納物を所望の位置に
効率良く正確に投下できる。また、底蓋閉じ状態におけ
る収納物の側方への荷重は内側板によって受け止めら
れ、ガイドプレートが外側板側へ強く押し付けられるこ
とはなく、しかも上記したようにガイドプレートと外側
板との間に収納物が侵入しないので、ガイドプレートの
スライド動作が阻害されることがなく、底蓋の開閉をス
ムーズに行えるとともに、ガイドプレートないしは内外
両側板の変形による劣化を有効に防止できるという効果
が得られる。
【0053】また、本発明において、ガイドプレートの
下縁が内方に折曲されて、その折曲部下面側が底蓋の上
面に接合固定されてなる構成を採用する場合には、底蓋
開放時に収納物がガイドプレートの中間領域および下縁
折曲部に沿って正確に底蓋上面に導かれてスムーズに放
出されるようになるという利点がある。
【0054】さらに、本発明において、ボックス本体の
前壁下縁部に、底蓋閉じ状態においてボックス本体と底
蓋との隙間を外側から覆う収納物せき止め用垂下片が設
けられてなる構成を採用する場合には、底蓋を閉じた状
態においてボックス本体と底蓋との隙間からこぼれ落ち
ようとする収納物がせき止め用垂下片によってせき止め
られて、そのこぼれ落ちを確実に防止できるという利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例であるボックス型パレ
ットを示す斜視図である。
【図2】第1の実施例のボックス型パレットを示す側面
図である。
【図3】第1の実施例のボックス型パレットを示す正断
面図である。
【図4】第1の実施例のボックス型パレットの側壁部を
示す正断面図であって、同図(a)は底蓋閉じ状態での
断面図、同図(b)は底蓋開放状態での断面図である。
【図5】第1の実施例のボックス型パレットをそのボッ
クス本体を切り欠いた状態で示す側面図である。
【図6】第1の実施例のボックス型パレットの下端後側
の一コーナー部を示す斜視図である。
【図7】第1の実施例のボックス型パレットの底蓋開放
機構を示す斜視図である。
【図8】第1の実施例のボックス型パレットの下端前側
を示す側断面図である。
【図9】第1の実施例のボックス型パレットのストッパ
ー周辺部を示す側面図である。
【図10】第1の実施例のボックス型パレットのストッ
パーを示す斜視図である。
【図11】第1の実施例のボックス型パレットの上部を
示す斜視図である。
【図12】この発明のボックス型パレットの変形例を示
す一部切欠側面図である。
【図13】この発明の第2の実施例であるボックス型パ
レットの変形例を示す斜視図である。
【図14】第2の実施例のボックス型パレットをそのボ
ックス本体を切り欠いた状態で示す側面図である。
【符号の説明】
10…ボックス本体 10a…前壁 10c…後壁 20…底蓋 21…ガイドプレート 21a…下縁折曲部 100…側壁 101…外側板 102…内側板 110…せき止め板
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65F 1/12 103 B65D 19/06 B65D 19/42

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下両端が開放されたボックス本体の後
    壁下縁部に、底蓋の後縁部が枢着されて、その底蓋によ
    り前記ボックス本体の下端開放部が開閉自在に構成され
    たボックス型パレットにおいて、 前記ボックス本体の両側壁が、外側板とその外側板から
    内方に間隔をおいて配置される内側板とでそれぞれ構成
    されて、それらの内外両側板間に上方が閉じられ下方が
    開放された隙間が形成される一方、 前記底蓋の上面における両側縁部に沿ってそれぞれ立設
    されたガイドプレートが、前記内外両側板の隙間にその
    下方開放部を通ってそれぞれスライド自在に挿入されて
    なることを特徴とするボックス型パレット。
  2. 【請求項2】 前記ガイドプレートの下縁が内方に折曲
    されて、その折曲部下面側が前記底蓋の上面に接合固定
    されてなる請求項1に記載のボックス型パレット。
  3. 【請求項3】 前記ボックス本体の前壁下縁部に、底蓋
    が閉じられた状態においてボックス本体と底蓋との隙間
    を外側から覆う収納物せき止め用垂下片が設けられてな
    る請求項1または2に記載のボックス型パレット。
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