JPH06191595A - 容器ヘッドスペースの泡消去装置 - Google Patents
容器ヘッドスペースの泡消去装置Info
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- JPH06191595A JPH06191595A JP5270313A JP27031393A JPH06191595A JP H06191595 A JPH06191595 A JP H06191595A JP 5270313 A JP5270313 A JP 5270313A JP 27031393 A JP27031393 A JP 27031393A JP H06191595 A JPH06191595 A JP H06191595A
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- Filling Of Jars Or Cans And Processes For Cleaning And Sealing Jars (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 充填で発生する泡の一部もしくは全部を消去
することにより、容器中の残存空気の減少を高めると共
に容器から泡がこぼれないようにする。 【構成】 液体は充填された容器1を搬送するコンベヤ
14の上方所定位置には、泡消去装置が配置されてい
る。泡消去装置は発振器11、ホーン12、振動板51
によって構成されており、発振器11の作動によって振
動板51が振動するようになっている。振動板51が振
動すると、その下を通過した容器中の泡は音圧によって
上方から順次消滅し、泡が消去される。
することにより、容器中の残存空気の減少を高めると共
に容器から泡がこぼれないようにする。 【構成】 液体は充填された容器1を搬送するコンベヤ
14の上方所定位置には、泡消去装置が配置されてい
る。泡消去装置は発振器11、ホーン12、振動板51
によって構成されており、発振器11の作動によって振
動板51が振動するようになっている。振動板51が振
動すると、その下を通過した容器中の泡は音圧によって
上方から順次消滅し、泡が消去される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビール、果汁、牛乳等
の飲料を容器に充填・封緘(王冠、キャップ等の栓及び
容器口のシールを含む)するシステムにおける容器ヘッ
ドスペースの泡消去装置に関するものである。
の飲料を容器に充填・封緘(王冠、キャップ等の栓及び
容器口のシールを含む)するシステムにおける容器ヘッ
ドスペースの泡消去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビール、果汁、牛乳等の飲料を容器に充
填する場合、容器上部のヘッドスペース部分の残存空気
を除去することが飲料の品質管理上大切である。またビ
ールや炭酸飲料のように過飽和の炭酸ガスが多数の泡と
なって放出される場合、容器のシール部にその泡が入る
と、乾燥してシュガーセンメントとなってキャップを固
着し、開栓しにくくしたり、微生物発生の原因となる虞
れがある。一方充填装置の機構上から、充填後の容器ヘ
ッドスペースには相当量の泡が発生しているのが実情で
ある。特にビールや炭酸飲料の容器への充填において、
その泡の状態は、図14に示すようにヘッドスペース
(イ)には小粒の泡Aと大粒の泡Bがある。泡Aは加圧
下で充填され、大気に開放した際に飲料中に溶解してい
る炭酸ガスが過飽和となるために放出されて生成するの
で、内部のほとんどは炭酸ガスであり、充填の条件を変
化(充填速度や飲料の温度等)させると増減する。また
泡Bは、充填中に巻込まれた気泡が浮上して生成された
もので、内部の気相部に空気を多く含んでいる。以上の
ことから品質管理のための空気除去では泡Bの消泡が、
また充填速度による充填機の能力向上や、省エネのため
の飲料温度を常温に近づけての充填では、容器からあふ
れる泡Aの消泡がそれぞれ必要となる。
填する場合、容器上部のヘッドスペース部分の残存空気
を除去することが飲料の品質管理上大切である。またビ
ールや炭酸飲料のように過飽和の炭酸ガスが多数の泡と
なって放出される場合、容器のシール部にその泡が入る
と、乾燥してシュガーセンメントとなってキャップを固
着し、開栓しにくくしたり、微生物発生の原因となる虞
れがある。一方充填装置の機構上から、充填後の容器ヘ
ッドスペースには相当量の泡が発生しているのが実情で
ある。特にビールや炭酸飲料の容器への充填において、
その泡の状態は、図14に示すようにヘッドスペース
(イ)には小粒の泡Aと大粒の泡Bがある。泡Aは加圧
下で充填され、大気に開放した際に飲料中に溶解してい
る炭酸ガスが過飽和となるために放出されて生成するの
で、内部のほとんどは炭酸ガスであり、充填の条件を変
化(充填速度や飲料の温度等)させると増減する。また
泡Bは、充填中に巻込まれた気泡が浮上して生成された
もので、内部の気相部に空気を多く含んでいる。以上の
ことから品質管理のための空気除去では泡Bの消泡が、
また充填速度による充填機の能力向上や、省エネのため
の飲料温度を常温に近づけての充填では、容器からあふ
れる泡Aの消泡がそれぞれ必要となる。
【0003】次に図11、図12及び図13により従来
の泡消去装置を説明すると、図11は泡消去装置の配置
例を、図12は実願昭60−182332号で開示され
た超音波による泡消去装置の例を、図13は蒸気を吹き
込んでの泡消去装置の例をそれぞれ示す。図において1
は容器、2は充填された飲料、3は充填機、4は容器を
封栓するシーマ、5はロスターホイールである。11は
超音波の発振器、12は発振器11で発生した超音波を
消泡可能レベルまで増幅するホーン、矢印13は容器1
の進行方向、14は容器1を搬送するコンベア装置であ
る。また図13において吹出しノズル22から噴出する
蒸気24は、加熱部21にて加熱蒸気25を通した加熱
管23で充分加熱・乾燥されるようになっている。
の泡消去装置を説明すると、図11は泡消去装置の配置
例を、図12は実願昭60−182332号で開示され
た超音波による泡消去装置の例を、図13は蒸気を吹き
込んでの泡消去装置の例をそれぞれ示す。図において1
は容器、2は充填された飲料、3は充填機、4は容器を
封栓するシーマ、5はロスターホイールである。11は
超音波の発振器、12は発振器11で発生した超音波を
消泡可能レベルまで増幅するホーン、矢印13は容器1
の進行方向、14は容器1を搬送するコンベア装置であ
る。また図13において吹出しノズル22から噴出する
蒸気24は、加熱部21にて加熱蒸気25を通した加熱
管23で充分加熱・乾燥されるようになっている。
【0004】これらの装置では、飲料2が充填された容
器1はコンベア装置14によって移送され、泡消去装置
6の下部を通っていく過程で消泡される。例えば超音波
で泡を消去する場合は、ホーン12の下端部で発生した
空気振動で泡が急激な変形を受け、膜が破れて泡が破壊
される。また加熱蒸気24を吹き込んで泡を消去する場
合は、吹き込まれた蒸気24は泡の表面に熱を与えると
共に冷やされて水滴となって泡膜に付着し、泡を形成し
ている表面張力のバランスをくずして泡膜を破り泡を消
去する。
器1はコンベア装置14によって移送され、泡消去装置
6の下部を通っていく過程で消泡される。例えば超音波
で泡を消去する場合は、ホーン12の下端部で発生した
空気振動で泡が急激な変形を受け、膜が破れて泡が破壊
される。また加熱蒸気24を吹き込んで泡を消去する場
合は、吹き込まれた蒸気24は泡の表面に熱を与えると
共に冷やされて水滴となって泡膜に付着し、泡を形成し
ている表面張力のバランスをくずして泡膜を破り泡を消
去する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
の実願昭60−182332号に示された超音波による
泡消去装置には、次のような問題があった。 (1)ホーン12の下端部で発生する超音波は指向性が
非常に強いので、ホーン12の直下でしか泡を消去でき
ない。 (2)充填機3の速度が速くなった場合、必要な泡消去
を行うためには複数台の超音波発振器11が必要となる
ので装置が高価となる。 (3)びんのように口径が小さい容器では、消泡に必要
な音波がびんの中に入らない。
の実願昭60−182332号に示された超音波による
泡消去装置には、次のような問題があった。 (1)ホーン12の下端部で発生する超音波は指向性が
非常に強いので、ホーン12の直下でしか泡を消去でき
ない。 (2)充填機3の速度が速くなった場合、必要な泡消去
を行うためには複数台の超音波発振器11が必要となる
ので装置が高価となる。 (3)びんのように口径が小さい容器では、消泡に必要
な音波がびんの中に入らない。
【0006】また蒸気24を吹き込む泡消去装置では、
次のような問題があった。 (1)消泡のために加熱蒸気を飲料容器内に吹き込むの
で、使用する蒸気配管系統の確実なサニテーションが必
要であり、装置の保守に要する時間が大きい。 (2)蒸気を吹き出すため、蒸気による湯けむりや湿度
上昇により作業環境が悪化する。 本発明は前記従来の問題点を解決しようとするもので、
充填で発生する泡の一部、若しくは全部を消去すること
により、残存空気の減少効果を高めたり、容器から泡が
こぼれないようにしようとするものである。
次のような問題があった。 (1)消泡のために加熱蒸気を飲料容器内に吹き込むの
で、使用する蒸気配管系統の確実なサニテーションが必
要であり、装置の保守に要する時間が大きい。 (2)蒸気を吹き出すため、蒸気による湯けむりや湿度
上昇により作業環境が悪化する。 本発明は前記従来の問題点を解決しようとするもので、
充填で発生する泡の一部、若しくは全部を消去すること
により、残存空気の減少効果を高めたり、容器から泡が
こぼれないようにしようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、飲料
充填機において、飲料液体充填後から封栓されるまでの
間の容器が通る通路の上方に、同飲料容器液面に向けて
超音波発振器を設けたものであり、また超音波発振器の
先端のホーン部に矩形状の振動板と放射音波を反射する
板を設けたもので、更に容器が通る通路上に音波が反射
するように板を設けた物で、これを課題解決のための手
段とするものである。また本発明は、フィラの出口スタ
ーホイル上を移動する容器に対して、振動板からの放射
超音波を反射する板の曲率を振動板の長手方向に変化さ
せてなるものであり、更に移動する容器の口の軌跡に振
動板からの放射超音波が反射板を介して集音するように
してなるもので、これを課題解決のための手段とするも
のである。
充填機において、飲料液体充填後から封栓されるまでの
間の容器が通る通路の上方に、同飲料容器液面に向けて
超音波発振器を設けたものであり、また超音波発振器の
先端のホーン部に矩形状の振動板と放射音波を反射する
板を設けたもので、更に容器が通る通路上に音波が反射
するように板を設けた物で、これを課題解決のための手
段とするものである。また本発明は、フィラの出口スタ
ーホイル上を移動する容器に対して、振動板からの放射
超音波を反射する板の曲率を振動板の長手方向に変化さ
せてなるものであり、更に移動する容器の口の軌跡に振
動板からの放射超音波が反射板を介して集音するように
してなるもので、これを課題解決のための手段とするも
のである。
【0008】
【作用】超音波発振器で発生した振動は固体に伝播して
ホーンに伝達され、先端に取付けられた矩形状の振動板
を振動させる。そして超音波発振器の作用で振動してい
る振動板の下を充填後のびんのように口の狭い容器が通
過すると、超音波が有効に容器の中に入っての泡が消去
する。ビール充填の場合は空気を含んだ泡を超音波によ
り消滅させた後、容器のヘッドスペースに炭酸ガスを充
満させて打栓することにより、ヘッドスペース中の残存
エア量を少なくする効果がある。また容器の口からあふ
れ出ようとする泡を消滅させるので、封栓後のシュガー
セメントによるキャップの固着や微生物の発生を防止で
きる。更にこぼれることによって発生する飲料液の充填
量不足が解消できる。また反射板で音波が集中するの
で、口の狭い容器でも発生する超音波が効率的に利用で
きる。なお、振動板の長さを長くすることで超音波の発
生領域が拡大できるので、複数の発振器を必要としな
い。
ホーンに伝達され、先端に取付けられた矩形状の振動板
を振動させる。そして超音波発振器の作用で振動してい
る振動板の下を充填後のびんのように口の狭い容器が通
過すると、超音波が有効に容器の中に入っての泡が消去
する。ビール充填の場合は空気を含んだ泡を超音波によ
り消滅させた後、容器のヘッドスペースに炭酸ガスを充
満させて打栓することにより、ヘッドスペース中の残存
エア量を少なくする効果がある。また容器の口からあふ
れ出ようとする泡を消滅させるので、封栓後のシュガー
セメントによるキャップの固着や微生物の発生を防止で
きる。更にこぼれることによって発生する飲料液の充填
量不足が解消できる。また反射板で音波が集中するの
で、口の狭い容器でも発生する超音波が効率的に利用で
きる。なお、振動板の長さを長くすることで超音波の発
生領域が拡大できるので、複数の発振器を必要としな
い。
【0009】
【実施例】以下本発明を図面の実施例について説明する
と、図1は本発明の第1実施例に係る容器ヘッドスペー
スの泡消去装置の側面図、図2は同正面図、図3は振動
板51の振動モードの1例を示す説明図である。図1、
図2に示す泡消去装置は、図11に示す従来方式の泡消
去装置6の設置位置に配置されており、同装置中の発振
器11(例えば超音波発振器)は図示しない手段で容器
1の通路上部に設置してある。また発振器11には従来
装置と同様に、超音波を増幅するホーン12が取付けて
あり、同ホーン12には振動板51がネジ52等で固着
されている。
と、図1は本発明の第1実施例に係る容器ヘッドスペー
スの泡消去装置の側面図、図2は同正面図、図3は振動
板51の振動モードの1例を示す説明図である。図1、
図2に示す泡消去装置は、図11に示す従来方式の泡消
去装置6の設置位置に配置されており、同装置中の発振
器11(例えば超音波発振器)は図示しない手段で容器
1の通路上部に設置してある。また発振器11には従来
装置と同様に、超音波を増幅するホーン12が取付けて
あり、同ホーン12には振動板51がネジ52等で固着
されている。
【0010】さて発振器11で発生させた振動は、ネジ
等で固着されたホーン12を伝播してネジ52等で固着
してある振動板51に伝達される。ところでこの時、振
動板は両端自由の撓み振動をし、その長さLを次式とす
ると共振する。
等で固着されたホーン12を伝播してネジ52等で固着
してある振動板51に伝達される。ところでこの時、振
動板は両端自由の撓み振動をし、その長さLを次式とす
ると共振する。
【数1】 miは基準定数で、 COSmi・COShmi=1から求められ
る。またiは振動モードの次数(i=1,2,3,・・
・)であり、Rは回転半径で、矩形断面の場合厚さをS
とすると、 0.289Sなる値が一般に与えられる。Cは振
動板材質中における音速度、wは角振動数で振動周波数
fからw=2πfとなる。ここで振動モードの次数を奇
数にすると、ホーンと振動板の取付け部が振動の腹とな
り共振する。 振動板の振動の腹は振動モードの次数と
同じ数だけ起こり、その部分で空気振動を誘起して超音
波を発生させる。前記したように振動板51の長さを奇
数の振動モード53が発生するような寸法にすると、そ
の振動の腹の部分から超音波が放射する。一方泡立った
容器1は、コンベヤ14等の搬送手段で矢印13方向に
移動して振動板51の直下を通過するようになってい
る。このため泡立った容器1が超音波を放射している振
動板51の直下を通過すると、泡A,Bは超音波の音圧
を受けて上方から順次消滅する。こうして容器ヘッドス
ペースに生じた泡は効果的に消泡されることになる。
る。またiは振動モードの次数(i=1,2,3,・・
・)であり、Rは回転半径で、矩形断面の場合厚さをS
とすると、 0.289Sなる値が一般に与えられる。Cは振
動板材質中における音速度、wは角振動数で振動周波数
fからw=2πfとなる。ここで振動モードの次数を奇
数にすると、ホーンと振動板の取付け部が振動の腹とな
り共振する。 振動板の振動の腹は振動モードの次数と
同じ数だけ起こり、その部分で空気振動を誘起して超音
波を発生させる。前記したように振動板51の長さを奇
数の振動モード53が発生するような寸法にすると、そ
の振動の腹の部分から超音波が放射する。一方泡立った
容器1は、コンベヤ14等の搬送手段で矢印13方向に
移動して振動板51の直下を通過するようになってい
る。このため泡立った容器1が超音波を放射している振
動板51の直下を通過すると、泡A,Bは超音波の音圧
を受けて上方から順次消滅する。こうして容器ヘッドス
ペースに生じた泡は効果的に消泡されることになる。
【0011】次に図4〜図7は本発明の第2実施例を示
す。図において、51は共振する振動板、52はホーン
12と振動板51をネジ等で締結する部材、53は振動
する振動板51の振動モード、61は放射された音波を
集音するための反射板、62は振動の腹から放射される
超音波が隣り同志の干渉を避けるための隔壁板、63
a,63b、63cは放射超音波の行路を示す。また放
射された超音波の容器1の口に至るまでの行路63a〜
63cを同じくするか、若しくは、波長の整数倍の差と
することで音波の増幅が生じ、強い音波が容器1の中に
入る。これによって音波の集中化と増幅ができるので、
びんのように口の狭い容器11が通過すると、超音波は
有効に容器の中に入って泡が消去する。このように発生
超音波を有効に利用することができる。
す。図において、51は共振する振動板、52はホーン
12と振動板51をネジ等で締結する部材、53は振動
する振動板51の振動モード、61は放射された音波を
集音するための反射板、62は振動の腹から放射される
超音波が隣り同志の干渉を避けるための隔壁板、63
a,63b、63cは放射超音波の行路を示す。また放
射された超音波の容器1の口に至るまでの行路63a〜
63cを同じくするか、若しくは、波長の整数倍の差と
することで音波の増幅が生じ、強い音波が容器1の中に
入る。これによって音波の集中化と増幅ができるので、
びんのように口の狭い容器11が通過すると、超音波は
有効に容器の中に入って泡が消去する。このように発生
超音波を有効に利用することができる。
【0012】また振動板51の長さは、前記の如く奇数
の振動モード53が発生するような寸法にすると、その
振動の腹の部分から超音波が放射するようになる。また
振動板51の前面側には、放射した超音波の容器1の口
までの行路63a〜63cが、夫々同一若しくは波長の
整数倍のズレになるような距離で、容器1の口に至るよ
うに曲率が設けてある。また放射超音波の干渉防止と拡
散防止のために、隔壁板62が反射板61に固着してあ
る。図7に示す如く泡立った容器1は、コンベア14等
の搬送手段で矢印13方向に移動して、振動板51と反
射板61の直下を通過するようになっている。そして泡
立った容器1が超音波を放射している本装置の直下を通
過すると、泡A,Bは超音波の音圧を受けて上方から順
次消滅する。
の振動モード53が発生するような寸法にすると、その
振動の腹の部分から超音波が放射するようになる。また
振動板51の前面側には、放射した超音波の容器1の口
までの行路63a〜63cが、夫々同一若しくは波長の
整数倍のズレになるような距離で、容器1の口に至るよ
うに曲率が設けてある。また放射超音波の干渉防止と拡
散防止のために、隔壁板62が反射板61に固着してあ
る。図7に示す如く泡立った容器1は、コンベア14等
の搬送手段で矢印13方向に移動して、振動板51と反
射板61の直下を通過するようになっている。そして泡
立った容器1が超音波を放射している本装置の直下を通
過すると、泡A,Bは超音波の音圧を受けて上方から順
次消滅する。
【0013】次に図8〜図10は本発明の第3実施例を
示し、容器1が回転体に乗って移動する場合である。こ
こで図8は回転体に設定した場合の平面図、図9は反射
板の曲率を変化させた場合の反射音の集音部の変化状況
を示す説明図、図10は容器1が回転体に乗って移動す
るフィラの平面図と泡消去装置の設置位置をそれぞれ示
す。さて図10において容器1は入口スターホイル10
2にてフィラ101へ供給され、飲料が充填される。飲
料が充填された容器1は、回転体である出口スターホイ
ル103に乗って移動し、泡消去装置106の下を通過
して封栓機104で封栓され、ホイル105を介してコ
ンベア上に移送される。泡消去装置106では、ホーン
12に締結部材52で振動板51が締結され、前記振動
モード53が発生するようになっている。振動板51の
放射超音波は、曲率の異なる反射板61a〜61dで反
射し、それぞれ異なった位置〜に集音するようにな
っている。また集音する位置〜は、容器1口の中心
の軌跡100になるように、反射61a〜61dの曲率
を変化させてあり、集音で強力化した超音波が容器1の
口部に放射される。
示し、容器1が回転体に乗って移動する場合である。こ
こで図8は回転体に設定した場合の平面図、図9は反射
板の曲率を変化させた場合の反射音の集音部の変化状況
を示す説明図、図10は容器1が回転体に乗って移動す
るフィラの平面図と泡消去装置の設置位置をそれぞれ示
す。さて図10において容器1は入口スターホイル10
2にてフィラ101へ供給され、飲料が充填される。飲
料が充填された容器1は、回転体である出口スターホイ
ル103に乗って移動し、泡消去装置106の下を通過
して封栓機104で封栓され、ホイル105を介してコ
ンベア上に移送される。泡消去装置106では、ホーン
12に締結部材52で振動板51が締結され、前記振動
モード53が発生するようになっている。振動板51の
放射超音波は、曲率の異なる反射板61a〜61dで反
射し、それぞれ異なった位置〜に集音するようにな
っている。また集音する位置〜は、容器1口の中心
の軌跡100になるように、反射61a〜61dの曲率
を変化させてあり、集音で強力化した超音波が容器1の
口部に放射される。
【0014】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く本発明によれ
ば、容器内へ入るものは音波のみであるため、装置のサ
ニテーションが容易であると共に、作業環境を汚染させ
ることがない等の効果がある。一方消泡力の調整は超音
波発振器の出力調整で容易に実施可能であり、また容器
の移動速度が速くなっても1台の発振器で広い領域に超
音波を放射できるので、装置コストの低減を図ることが
できる。また反射板で音波が集中するので、口の狭い容
器でも発生する超音波が効率的に利用できる。
ば、容器内へ入るものは音波のみであるため、装置のサ
ニテーションが容易であると共に、作業環境を汚染させ
ることがない等の効果がある。一方消泡力の調整は超音
波発振器の出力調整で容易に実施可能であり、また容器
の移動速度が速くなっても1台の発振器で広い領域に超
音波を放射できるので、装置コストの低減を図ることが
できる。また反射板で音波が集中するので、口の狭い容
器でも発生する超音波が効率的に利用できる。
【図1】本発明の第1実施例に係る泡消去装置の側面図
である。
である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】振動板の振動モードの説明図である。
【図4】本発明の第2実施例に係る泡消去装置の側面図
である。
である。
【図5】図4の平面図である。
【図6】振動板の振動モードと反射板部の断面図であ
る。
る。
【図7】図4の正面図である。
【図8】本発明の第3実施例に係る泡消去装置の平面図
である。
である。
【図9】図8の側面図である。
【図10】本発明の第3実施例に係る装置の配置図であ
る。
る。
【図11】従来の泡消去装置の配置図である。
【図12】従来の超音波式泡消去装置の側面図である。
【図13】従来の蒸気吹き込み泡消去装置の縦断面図で
ある。
ある。
【図14】充填直後の容器内の泡立った状況の詳細断面
図である。
図である。
1 容器 11 発振器 12 ホーン 51 振動板 61,61a,61b,61c,61d 反射板 62 隔壁板
Claims (5)
- 【請求項1】 飲料充填機において、飲料液体充填後か
ら封栓されるまでの間の容器が通る通路の上方に、同飲
料容器液面に向けて超音波発振器を設けたことを特徴と
する容器ヘッドスペースの泡消去装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の容器ヘッドスペースの泡
消去装置において、超音波発振器の先端のホーン部に矩
形状の振動板と放射音波を反射する板を設けたことを特
徴とする容器ヘッドスペースの泡消去装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の容器ヘッドスペー
スの泡消去装置において、容器が通る通路上に音波が反
射するように板を設けたことを特徴とする容器ヘッドス
ペースの泡消去装置。 - 【請求項4】 フィラの出口スターホイル上を移動する
容器に対して、振動板からの放射超音波を反射する板の
曲率を振動板の長手方向に変化させたことを特徴とする
容器ヘッドスペースの泡消去装置。 - 【請求項5】 請求項4記載の容器ヘッドスペースの泡
消去装置において、移動する容器の口の軌跡に振動板か
らの放射超音波が反射板を介して集音することを特徴と
する容器ヘッドスペースの泡消去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5270313A JPH06191595A (ja) | 1992-11-02 | 1993-10-28 | 容器ヘッドスペースの泡消去装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31554492 | 1992-11-02 | ||
JP4-315544 | 1992-11-02 | ||
JP5270313A JPH06191595A (ja) | 1992-11-02 | 1993-10-28 | 容器ヘッドスペースの泡消去装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06191595A true JPH06191595A (ja) | 1994-07-12 |
Family
ID=26549153
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5270313A Withdrawn JPH06191595A (ja) | 1992-11-02 | 1993-10-28 | 容器ヘッドスペースの泡消去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06191595A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1993
- 1993-10-28 JP JP5270313A patent/JPH06191595A/ja not_active Withdrawn
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