JP2545102Y2 - 壜のリーク検査装置 - Google Patents

壜のリーク検査装置

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JP2545102Y2
JP2545102Y2 JP1993013504U JP1350493U JP2545102Y2 JP 2545102 Y2 JP2545102 Y2 JP 2545102Y2 JP 1993013504 U JP1993013504 U JP 1993013504U JP 1350493 U JP1350493 U JP 1350493U JP 2545102 Y2 JP2545102 Y2 JP 2545102Y2
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藤 徳 雄 遠
沢 治 彦 井
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ビール壜等の壜のリー
ク検査装置に係わり、とくに、ビール壜等の外底の凹部
に溜った空気を除去する装置を備えることによりリーク
検査用の超音波の伝達効率を高めて壜からのリーク検出
を効率よく行うようにした壜のリーク検査装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ビール壜等からのリーク(液洩れ)の原
因となるシール不良の要因としては、壜の口欠け、王冠
不良、打栓不良等が挙げられ、その防止対策がそれらの
シール不良に対する苦情の回避策としてビール業界では
急務になってきている。
【0003】そのため、従来、ビール等の炭酸含有飲料
を充填・打栓した壜からの洩れを検査するために、例え
ばビール製造工場内のパッケージ棟に配設したスリット
の開孔率が60%と高いネットコンベアで壜を搬送しな
がら、それらが水を張った水槽内を通過する際に超音波
を壜の外底部へ向って照射し、その際、壜内に充填した
飲料内に発生する泡のレベルを目視によって監視して作
業者(検壜者)の経験と勘によって壜からの洩れの有無
の判定を行っていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
壜のリーク検査装置によると、壜の外底に凹部がなく平
面形状をした壜(例えば、清涼飲料用壜)では、その外
底に照射した超音波が効率よく飲料内に伝達されて所望
の泡が発生されるが、例えばビール壜等のように壜の外
底に凹部がある特定の壜では所望の泡が発生せずリーク
検査が正確に行えないとする問題点があった。
【0005】すなわち、図6に示すように、例えばビー
ルの大壜B1 があっては、その曲面の半径R1 が大きい
ため比較的、その部分に空気が溜まることがないので、
照射された超音波が壜内の飲料に適確に伝達されて泡が
発生する。しかし、図7に示すように、ビールの中壜B
2 では、その外底の凹部b2 の曲面の半径R2 が小さい
ため、その部分に空気が溜まり易くなり照射された超音
波が空気に吸収されてしまい、その結果、泡が発生せず
リークの検出ミスが発生することがしばしばあった。ま
た、スローリークする壜では、超音波を照射しても泡立
異常時の特徴が直ぐに顕著に現れないので、リーク検出
は不可能に近かった。
【0006】そこで、本考案はこのような従来のリーク
検査装置がもつ問題点に鑑みてなされたものであって、
ネットコンベアによって搬送される壜が超音波を照射す
る水槽に入る直前で、ネットコンベアの下方より壜の外
底の凹部に向けてノズルから水を噴出させ、これにより
外底の凹部に溜った空気を除去し、もって超音波の伝達
効率を上げてリーク検出率を向上させた壜のリーク検出
装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、搬送コンベア
により炭酸飲料を充填・密封した壜を搬送させながら該
壜の外底に超音波照射装置により所定の強度の超音波を
照射して泡を発生させて壜からの液洩れの有無を検知す
る壜のリーク検査装置において、壜の搬送方向から見て
超音波照射装置の直前、かつ搬送コンベアの下方に壜の
外底に溜った空気を除去するため搬送される壜の列数に
対応した数の噴水ノズルからなる空気溜り除去装置を設
けたことを特徴とする。
【0008】
【作用】本考案では、壜の外底に溜った空気が超音波照
射の直前に除去され、超音波照射の伝播が効率よく行わ
れて壜の液洩れ検査の精度が向上する。
【0009】
【実施例】以下、本考案の壜等のリーク検出装置の実施
例を添付した図面により説明する。図1に模式的に示す
ように、そのリーク検出の原理を説明すると、本考案の
実施例の壜等のリーク検出装置では、例えば温壜あるい
はパストル後の壜詰めビールBを傾斜(約3°)をつけ
たスリット開孔率が約60%のプラスチックのネットコ
ンベア3上に移動させつつ、かつ水槽20に張った水に
水深5mm程度浸けて超音波発振器21を介して超音波振
動子22から超音波をビール壜の外底の凹部に照射させ
る。
【0010】この超音波照射により壜内の炭酸飲料(例
えばビール)に発泡現象が生じる。すなわち、壜詰め打
栓された壜にある一定レベル以上の強度をもつ超音波を
照射すると、ビール内で局部的にキャビテーションが生
じる。このキャビテーションに集結する気体の大部分は
炭酸ガスであるので気泡となって壜内のビール中を浮上
し、その上部のヘッドスペース内に排出されるととも
に、この内の圧力を増加させることになる。したがっ
て、正常に密封されている正常品の場合には、図2に示
すように、瞬時にして平衡圧に達するため、ヘッドスペ
ース内を浮上しようとする泡は一定のレベル(h2 )を
超えていわゆる高泡しないようになる。つまり、ヘッド
スペース内にある泡上部の気体の圧力により押えつけら
れて泡が上昇しないことになる。これに対して、密封が
不良であるリーク品の場合には、壜のヘッドスペース内
の圧力がリーク(洩れ)により低下してしまうため、一
定のレベルを超えてさらに高いレベル(h2 )に達し、
これに応じた高泡が目視により確認されることになる。
本考案者の実験によれば、殆んどのリークの場合にはヘ
ッドスペース内に泡が充満し、さらに、リークの程度が
ひどい場合には、壜の欠陥部分からビールが爆発的に噴
出することが判明した。
【0011】さらに、泡の発生には、照射→キャビテー
ション→集結→浮上というプロセスを経るため、このよ
うなリークによる高泡が確認できる状態になるまでには
超音波を照射してから数秒の時間が必要である。そこ
で、本考案者は、図3の洩れと発泡の関係(5秒後)に
示すように、正常品のヘッドスペース内の泡浮上上限レ
ベル(図3の点線のレベル)を実験によって確認し、そ
の上限レベル以上に高泡した壜をリーク品として除去す
るようにした。そして、この泡のレベル検知には従来の
目視に代えてCCDカメラを使用するようにしてリーク
検知の自動化を図ることにした。
【0012】そこで、本考案では、このリーク検査原理
を具現化するために、図4と図5に示すような壜のリー
ク検査装置を構成した。すなわち、このリーク検査装置
は、図4に示すように、ビール製造工場のパッケージ棟
内の床面Fに脚部26により立設された枠体に空気溜り
除去装置1、超音波照射装置2、ネットコンベア3及び
その駆動装置4,5を配設して構成されている。つま
り、枠体の中央部に水槽20を設けて満杯になるよう水
を張るとともに、この水槽20内に超音波を照射する複
数(例えば24個)の超音波振動子22を立設して、ビ
ール壜Bの外底の凹部へ水を介して超音波を所定の強度
で照射するようにする。ここで、これらの超音波振動子
22には超音波発振器21(例えば発振周波数38kH
z)が電気的に接続されている。この照射の際、ビール
壜Bの外底は、5mm程度水中に浸されるようにする。
【0013】超音波照射によりリーク検査されるビール
壜Bは、スリットの開口率が例えば約60%程度のプラ
スチックのネットコンベア3に立置された照射位置を通
過するように搬送されるが、この照射位置に対して及び
その位置から約3°程度の傾斜θが付くようにしてネッ
トコンベア3がコンベア受けレール6a,6bに与えら
れて配設されている。このネットコンベア3はそのリタ
ーン部においてリターンローラ31によりフリーに支え
られている。また、水が張られた水槽20及びネットコ
ンベア3の傾斜部の側部にはオーバフロー排水口24、
給水口25及び排水口23が設けられている。さらに、
超音波照射位置に位置するネットコンベア3の下面に
は、図5に示すような格子7a,7bが配設されてネッ
トコンベア3をその下面から支える役目をするようにな
っている。
【0014】また、図5に示すように、超音波照射装置
2に壜Bが搬入される直前に空気溜り除去装置1が配設
されている。この空気溜り除去装置1は、超音波照射装
置2の直前に配設されて壜Bの外底の凹部に向って、ネ
ットコンベア3の下方よりその凹部に溜った空気を除去
でき、かつその勢いで壜Bが転倒しない程度の圧力の水
を噴出させるオリフィス状の開口をもつノズル10(例
えば10個程度)と、このノズル10に給水管14及び
給水弁12,13を介して接続された圧力調整用タンク
11とからなる。
【0015】とくに、ここで、壜Bの外底の凹部に適当
な圧力の水を噴出させるノズル10は、ネットコンベア
3の下方から、そのスリットを介して噴水するように配
設されるが、そのノズル10の数は搬送される壜Bの列
数と同じ数(例えば、10個)とし、また、ノズル10
の開口(1個の開口であってもよいし、細口を多数穿っ
たものでもよい)の口径は、壜Bの外底の凹部の径に対
して、噴水の流速と水の使用量とを考慮して、その0.
25〜1倍(等径)とするようにする。さらに、噴出さ
せる水の流速は、それが速すぎると水勢により壜Bが転
倒したり、あるいは逆にそれが遅すぎると凹部に溜った
空気を十分に除去できないおそれがあるため、0.05
〜0.2m3/秒程度とする。
【0016】さらに、超音波照射装置2の付近には、発
生した泡のレベルを検知するCCDカメラ(図示なし)
を配置する。
【0017】このように構成された本考案の壜のリーク
検査装置では、まず、壜Bをネットコンベア3により例
えば10列に整列させて傾斜部より空気溜り除去装置1
に送りこみ、壜Bの列数に対応して配設されたノズル1
0から適当な圧力と流速の水を噴出させて、壜Bの外底
の凹部に溜っている空気を除去する。これにより、次に
行う超音波照射の伝達効率が向上し、泡の発生率が高く
なる。
【0018】例えば、従来、ビール中壜で45%送壜数
であった液泡発生率が95%以上に向上した。
【0019】次いで、水槽20内に張った水中に壜Bの
外底が例えば5mm程度浸されるようにして、その底方向
から超音波振動子22により超音波を照射して壜B内の
例えばビールを発泡させ、壜Bのヘッドスペース内の発
泡レベルが基準となる正常品の泡浮上上限レベルを越え
たものをCCDカメラで自動的に検知して、不良品とし
てラインから除去するようにする。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の壜のリー
ク検査装置によれば、この位置に壜の列数に対応して配
設した噴水ノズルからなる空気溜り除去装置によって、
超音波照射の直前に、壜の外底の凹部に向って水を噴出
させてその部分に溜った空気を除去するので、照射した
超音波を効率よく飲料内で伝達でき、壜からの液洩れ
(リーク)の検査ミスがなくなり、リーク検査の精度を
高めることができる。
【0021】さらに、正常品の泡浮上上限レベルを基準
にして各レベルをCCDカメラで自動的に検知して、作
業者の経験や勘によることなく不良品をラインから除去
できるので、作業効率及び精度が極めて向上する効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の壜のリーク検査装置のリーク検知原理
を示す模式図。
【図2】正常品とリーク品との泡浮上上限レベルの差異
を示す模式図。
【図3】洩れと発泡の関係を示すグラフ。
【図4】本考案の壜のリーク検査装置の一実施例の側面
図。
【図5】図4に示したリーク検査装置の平面図。
【図6】ビール壜(大壜)の外底の部分を示す側面図。
【図7】ビール壜(中壜)の外底の部分を示す側面図。
【符号の説明】
1 空気溜り除去装置 2 超音波照射装置 3 ネットコンベア 4,5 ネットコンベア駆動装置 6a,6b コンベア受けレール 7a,7b 格子 10 噴水ノズル 11 圧力調整用タンク 20 水槽 21 超音波発振器 22 超音波振動子

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送コンベアにより炭酸飲料を充填・密封
    した壜を搬送させながら該壜の外底に超音波照射装置に
    より所定の強度の超音波を照射して泡を発生させて壜か
    らの液洩れの有無を検知する壜のリーク検査装置におい
    て、壜の搬送方向から見て前記超音波照射装置の直前、
    かつ前記搬送コンベアの下方に壜の外底に溜った空気を
    除去するため搬送される壜の列数に対応した数の噴水ノ
    ズルからなる空気溜り除去装置を設けたことを特徴とす
    る壜のリーク検査装置。
  2. 【請求項2】超音波照射により発生した泡の浮上上限レ
    ベルを正常品のそれと比較して液洩れの有無を検知する
    手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の壜のリー
    ク検査装置。
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