JP2005145462A - 容器ヘッドスペースの泡除去方法およびその装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 破壊しにくい泡ついては破壊することなくそのまま容器外に排出させることで、内容物や泡の大きさなど泡の性状によらず、短時間に容器から取り除くことができる容器ヘッドスペースの泡除去方法およびその装置を提供すること。
【解決手段】 内容物が充填されて搬送される容器搬送路上に設けられ容器の口部に向けて清浄エアを吹き付けて容器ヘッドスペース内の泡を排出させる泡吹出しノズル13を備えたエア吹付け手段11と、このエア吹付け手段11のに隣接して設けられ容器の口部周囲から排出された泡を吸引して取り除く泡吸引ノズル23を備えた泡吸引手段21とを備えている。
これにより、エア吹出しノズル13で容器の口部に向けて清浄エアを吹き付けてヘッドスペース内の泡を口部周囲に排出させることができ、排出してくる泡を泡吸引ノズル23手段で吸引して取り除くことでき、泡がつぶれなくとも泡をそのまま排出させて簡単かつ短時間に取り除くことができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 内容物が充填されて搬送される容器搬送路上に設けられ容器の口部に向けて清浄エアを吹き付けて容器ヘッドスペース内の泡を排出させる泡吹出しノズル13を備えたエア吹付け手段11と、このエア吹付け手段11のに隣接して設けられ容器の口部周囲から排出された泡を吸引して取り除く泡吸引ノズル23を備えた泡吸引手段21とを備えている。
これにより、エア吹出しノズル13で容器の口部に向けて清浄エアを吹き付けてヘッドスペース内の泡を口部周囲に排出させることができ、排出してくる泡を泡吸引ノズル23手段で吸引して取り除くことでき、泡がつぶれなくとも泡をそのまま排出させて簡単かつ短時間に取り除くことができる。
【選択図】 図1
Description
この発明はビール、炭酸飲料、コーヒー牛乳あるいは乳酸性飲料等を内容物として缶等の容器に充填した後、密封前に容器のヘッドスペースの泡を除去する容器ヘッドスペースの泡除去方法およびその装置に関するものである。
ビール、炭酸飲料、コーヒー牛乳あるいは乳酸性飲料等を内容物として缶等の容器に充填する場合、容器上部のヘッドスペース部分の残存空気を除去することが飲料等の内容物の品質管理上重要であり、従来からヘッドスペースの空気を炭酸ガスなどの不活性ガスと置換することが行われている。
ところが、内容物によっては、容器にフィラーにより内容物を充填する際に泡が発生することがあり、容器のヘッドスペースに相当量の泡が存在する状態となり、そのまま密封すると、泡内部の空気が酸化や腐敗の原因となる。
そこで、容器のヘッドスペースの泡を処理する必要があり、特許文献1には、液充填後の容器のヘッドスペース内に加熱ガスを供給し、この加熱ガスの熱エネルギーを気泡表面に与え、気泡を形成している表面張力のバランスを崩してヘッドスペース内に存在する気泡を消去して、気泡内の空気をも除去するようにしている。
また、特許文献2には、超音波発信器によって振動板を振動させ、容器搬送路上における容器のヘッドスペースに対して超音波を投射し、超音波による空気振動を内容物の液面の上方に到達させることによって泡に圧力変化による急激な変形を与え、泡を破壊するようにしている。
特開昭57−125120号公報
特開平9−328193号公報
このような容器のヘッドスペースの泡の処理方法は、いずれも泡を破壊することで消去し、これによって泡の存在しない状態にしょうとするものであり、内容物や泡の大きさによっては短時間に破壊消去することができない場合もある。
この発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、破壊しにくい泡ついては破壊することなくそのまま容器外に排出させることで、内容物や泡の大きさなど泡の性状によらず、短時間に容器から取り除くことができる容器ヘッドスペースの泡除去方法およびその装置を提供しようとするものである。
上記課題を解決するため、この発明の請求項1記載の容器ヘッドスペースの泡除去方法は、 内容物が充填されて搬送される容器の口部に向けて清浄エアを吹き付けて容器ヘッドスペース内の泡を排出させ、排出された泡を前記搬送される容器の口部周囲から吸引して泡を取り除くようにしたことを特徴とするものである。
この容器ヘッドスペースの泡除去方法によれば、内容物が充填されて搬送される容器の口部に向けて清浄エアを吹き付けて容器ヘッドスペース内の泡を排出させ、排出された泡を前記搬送される容器の口部周囲から吸引して泡を取り除くようにしており、容器の口部に向けて清浄エアを吹き付け、ヘッドスペース内の泡を口部周囲に排出させ、排出してくる泡を吸引して取り除くことで、泡がつぶれなくとも泡をそのまま排出させて取り除くことができるようになる。
また、この発明の請求項2記載の容器ヘッドスペースの泡除去方法は、請求項1記載の構成に加え、前記容器の口部に向けて吹く付ける清浄エアを、容器内の泡に向けて直接、あるいは容器口部に沿って吹き付けて吸い出すようにして排出するようにしたことを特徴とするものである。
この容器ヘッドスペースの泡除去方法によれば、前記容器の口部に向けて吹く付ける清浄エアを、容器内の泡に向けて直接、あるいは容器口部に沿って吹き付けて吸い出すようにして排出するようにしており、清浄エアを直接泡に当てることで排出を促すようにしたり、容器口部に沿って吹き付けることによるエジェクタ効果で泡を吸い出すことで、泡がつぶれない場合でもそのまま効率良く排出させて取り除くことができるようになる。
さらに、この発明の請求項3記載の容器ヘッドスペースの泡除去装置は、内容物が充填されて搬送される容器搬送路上に設けられ容器の口部に向けて清浄エアを吹き付けて容器ヘッドスペース内の泡を排出させるエア吹付け手段と、このエア吹付け手段に隣接して設けられ容器の口部周囲から排出された泡を吸引して取り除く泡吸引手段とを備えることを特徴とするものである。
この容器ヘッドスペースの泡除去装置によれば、内容物が充填されて搬送される容器搬送路上に設けられ容器の口部に向けて清浄エアを吹き付けて容器ヘッドスペース内の泡を排出させるエア吹付け手段と、このエア吹付け手段に隣接して設けられ容器の口部周囲から排出された泡を吸引して取り除く泡吸引手段とを備えており、エア吹付け手段で容器の口部に向けて清浄エアを吹き付けてヘッドスペース内の泡を口部周囲に排出させるようにし、排出してくる泡を泡吸引手段で吸引して取り除くことで、泡がつぶれなくとも泡をそのまま排出させて取り除くことができるようになる。
また、この発明の請求項4記載の容器ヘッドスペースの泡除去装置は、請求項3記載の構成に加え、前記エア吹付け手段を前記搬送路に沿うスリット状ノズルで構成するとともに、このスリット状ノズルを搬送される容器口部の中心部と対向するよう配置したことを特徴とするものである。
この容器ヘッドスペースの泡除去装置によれば、前記エア吹付け手段を前記搬送路に沿うスリット状ノズルで構成するとともに、このスリット状ノズルを搬送される容器口部の中心部と対向するよう配置しており、エア吹付け手段の搬送路方向のスリット状ノズルで容器口部の中心部に向けてエアを吹き付けることで、泡を中心部から両側に排出させるようにする。
さらに、この発明の請求項5記載の容器ヘッドスペースの泡除去装置は、請求項3記載の構成に加え、前記エア吹付け手段を前記搬送路に沿うスリット状ノズルで構成し、このスリット状ノズルを搬送される容器口部の周辺部と対向させて斜め上方から清浄エアを吹き付けるよう構成したことを特徴とするものである。
この容器ヘッドスペースの泡除去装置によれば、前記エア吹付け手段を前記搬送路に沿うスリット状ノズルで構成し、このスリット状ノズルを搬送される容器口部の周辺部と対向させて斜め上方から清浄エアを吹き付けるよう構成してあり、エア吹付け手段の搬送路方向のスリット状ノズルで容器口部の周辺部に向けて斜め上方からエアを吹き付けることで、泡をスリット状ノズルと反対側から排出させるようにする。
また、この発明の請求項6記載の容器ヘッドスペースの泡除去装置は、請求項3〜5のいずれかに記載の構成に加え、前記エア吹付け手段には、洗浄殺菌用の蒸気供給手段を設ける一方、前記泡吸引手段に洗浄用温水供給手段を設けたことを特徴とするものである。
この容器ヘッドスペースの泡除去装置によれば、エア吹付け手段には、洗浄殺菌用の蒸気供給手段を設ける一方、泡吸引手段に洗浄用温水供給手段を設けるようにしており、蒸気供給手段によってエア吹付け手段の洗浄殺菌ができる一方、洗浄用温水供給手段によって泡吸引手段を洗浄することができ、定期的などに必要な洗浄殺菌などが簡単にできるようになる。
この発明の請求項1記載の容器ヘッドスペースの泡除去方法によれば、内容物が充填されて搬送される容器の口部に向けて清浄エアを吹き付けて容器ヘッドスペース内の泡を排出させ、排出された泡を前記搬送される容器の口部周囲から吸引して泡を取り除くようにしたので、容器の口部に向けて清浄エアを吹き付け、ヘッドスペース内の泡を口部周囲に排出させ、排出してくる泡を吸引して取り除くことで、泡がつぶれなくとも泡をそのまま排出させて取り除くことができる。
これにより、内容物や泡の大きさなど泡の性状によらず、短時間に容器から泡を取り除くことができる。
また、この発明の請求項2記載の容器ヘッドスペースの泡除去方法によれば、前記容器の口部に向けて吹く付ける清浄エアを、容器内の泡に向けて直接、あるいは容器口部に沿って吹き付けて吸い出すようにして排出するので、清浄エアを直接泡に当てることで排出を促すようにしたり、容器口部に沿って吹き付けることによるエジェクタ効果で泡を吸い出すことで、泡がつぶれない場合でもそのまま効率良く排出させて取り除くことができる。
さらに、この発明の請求項3記載の容器ヘッドスペースの泡除去装置によれば、内容物が充填されて搬送される容器搬送路上に設けられ容器の口部に向けて清浄エアを吹き付けて容器ヘッドスペース内の泡を排出させるエア吹付け手段と、このエア吹付け手段に隣接して設けられ容器の口部周囲から排出された泡を吸引して取り除く泡吸引手段とを備えているので、エア吹付け手段で容器の口部に向けて清浄エアを吹き付けてヘッドスペース内の泡を口部周囲に排出させることができ、排出してくる泡を泡吸引手段で吸引して取り除くことでき、泡がつぶれなくとも泡をそのまま排出させて簡単かつ短時間に取り除くことができる。
また、この発明の請求項4記載の容器ヘッドスペースの泡除去装置によれば、前記エア吹付け手段を前記搬送路に沿うスリット状ノズルで構成するとともに、このスリット状ノズルを搬送される容器口部の中心部と対向するよう配置したので、エア吹付け手段の搬送路方向のスリット状ノズルで容器口部の中心部に向けてエアを吹き付けることで、泡を中心部から両側に排出させることができ、これにより泡がつぶれなくとも泡をそのまま排出させて簡単かつ短時間に取り除くことができる。
さらに、この発明の請求項5記載の容器ヘッドスペースの泡除去装置によれば、前記エア吹付け手段を前記搬送路に沿うスリット状ノズルで構成し、このスリット状ノズルを搬送される容器口部の周辺部と対向させて斜め上方から清浄エアを吹き付けるよう構成したので、エア吹付け手段の搬送路方向のスリット状ノズルで容器口部の周辺部に向けて斜め上方からエアを吹き付けることで、泡をスリット状ノズルと反対側から排出させることができ、これにより泡がつぶれなくとも泡をそのまま排出させて簡単かつ短時間に取り除くことができる。
また、この発明の請求項6記載の容器ヘッドスペースの泡除去装置によれば、エア吹付け手段には、洗浄殺菌用の蒸気供給手段を設ける一方、泡吸引手段に洗浄用温水供給手段を設けるようにしたので、蒸気供給手段によってエア吹付け手段の洗浄殺菌ができるとともに、洗浄用温水供給手段によって泡吸引手段を洗浄することができ、定期的に必要な洗浄殺菌などを簡単に行うことができる。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1および図2は、この発明の容器ヘッドスペースの泡除去装置をボトル状缶に適用した場合の一実施の形態にかかり、図1は全体の概略構成図、図2は容器への内容物充填設備とともに示す平面配置図である。
図1および図2は、この発明の容器ヘッドスペースの泡除去装置をボトル状缶に適用した場合の一実施の形態にかかり、図1は全体の概略構成図、図2は容器への内容物充填設備とともに示す平面配置図である。
この容器ヘッドスペースの泡除去装置10は、図2に示すように、内容物充填設備1を構成する投入ターレット2によって投入される容器としてのボトル状缶Cにフィラー3で内容物を充填した後、このボトル状缶Cを密封するため搬送する搬送路となる搬送ターレット4の途中に設置され、容器ヘッドスペースHに発生する泡Bを排出除去するものである。
なお、この内容物充填設備1では、搬送ターレット4の泡除去装置10の下流に、ボトル状缶Cのネック部を洗浄するネック洗浄装置5が設けられ、搬送路の両側のノズルから吹き出す洗浄水によってボトル状缶Cのネック部外周を洗浄し、さらに、このネック洗浄装置5の下流に、容器ヘッドスベースH内の空気を置換する置換装置6が設けられ、窒素や炭酸ガスなどの不活性ガスで置換した後、置換装置6内に設けたキャップキャッチ7でキャップを被せるようになっている。
そして、キャップが被せられたボトル状缶Cは、搬送ターレット4からキャッパー8に受け渡されてキャップが締め付けられて密封され、ボトル状缶Cへの内容物の充填・密封が完了する。
このような内容物が充填された容器の搬送ターレット3上に設けられる容器ヘッドスペースの泡除去装置10は、図1に示すように、容器の口部に向けて清浄エアを吹き付けて容器ヘッドスペースH内の泡を排出させるエア吹付け手段11と、このエア吹付け手段11に隣接して設けられ容器の口部周囲から排出された泡を吸引して取り除く泡吸引手段21とを備えている。
この泡除去装置10のエア吹き付け手段11は、搬送ターレット4の上方に、搬送される容器(ボトル状缶)Cの中心部が通過する軌跡に沿って矩形断面のダクト状のエア供給管12が配置され、このエア供給管12の底部にスリット状ノズルで構成したエア吹出しノズル13が設置され、容器(ボトル状缶)Cの口部と隙間を空けて対向するようになっている。
そして、エア供給管12にエア配管14が接続され、ブロア15から供給されるエアをフィルタ装置16を介して気体中の粒子などを除去して清浄エアとして供給するようにしてある。このフィルタ装置16は、2つのフィルタ16aを前後のバルブ16bの開閉で切り替えて使用でき、一方を常時使用しながら他方を洗浄したり交換できるようにしてある。
したがって、ブロア15を運転し、フィルタ16aを介して清浄エアを容器であるボトル状缶Cの中心部が搬送される軌跡に沿って容器の口部の中心部に吹き付けることで、容器ヘッドスペースH内の中心部の泡Bがエアで押され、これによって容器の口部の周囲から泡Bを容器外に排出することができる。
また、このエア吹出し手段11には、洗浄・殺菌用の蒸気を供給する蒸気供給手段31が設けてあり、2つのフィルタ16aの上流側に接続した蒸気供給管32に三方弁33を介していずれか一方のフィルタ16aのみに、あるいは両方のフィルタ16a,16aを介してエア吹出し手段11の全体を蒸気で洗浄し、殺菌できるようにしてある。
つぎに、エア吹出し手段11で容器外に排出される泡Bを吸引する泡除去装置10の泡吸引手段21は、エア吹き付け手段11のスリット状ノズルで構成したエア吹出しノズル13の両側に沿って設置される泡吸引ダクト22を備えており、両側の泡吸引ダクト22の底部にそれぞれスリット状ノズルで構成した泡吸引ノズル23を備え、容器(ボトル状缶)Cの口部周囲が搬送路を通過する軌跡に沿ってその上方に隙間を空けて対向するように配置してある。
そして、両側の泡吸引ダクト22に1本の吸引配管24が接続され、エルミネータ(ミストセパレータ)25を介してブロア26で真空吸引できるようにしてあり、液体分をエルミネータ5で分離して廃液するとともに、気体分のみをフロア26を介して排気するようにしてある。
したがって、ブロア26を運転し、エルミネータ25を介して吸引することで、容器であるボトル状缶Cの口部の周囲が搬送される軌跡に沿って配置された泡吸引ノズル23から、エアで押されて容器の口部の周囲から容器外に排出される泡Bを吸引することができ、泡Bが壊れなくてもそのまま容器ヘッドスぺースHから泡Bを除去することができる。
そして、泡吸引ダクト22を介して吸引された泡Bは、エルミネータ25で液体分が分離されて廃液される一方、気体分はブロア26を介して排気される。
さらに、この泡吸引手段21には、洗浄用の温水を供給する温水供給手段41が設けてあり、三方弁42を介して泡吸引ダクト22とエルミネータ25に温水を供給できるようにしてあり、エルミネータ25だけ、あるいは泡吸引手段21全体を温水で洗浄できるようにしてある。
このように構成した容器ヘッドスペースの泡除去装置10によれば、容器であるボトル状缶Cの中心部下方に向けてエア吹出しノズル13から吹き付ける清浄エアで容器ヘッドスペースH内の泡Bの一部をつぶして消去することができるとともに、つぶれない泡Bをそのまま容器の口部周囲へ浮き上げるようにして排出することができ、排出された泡Bを泡吸引ノズル23から吸引して除去することで、容器への付着を最小限に抑えることができる。
これにより、容器のヘッドスペースHの残存酸素を不活性ガスで置換したり、必要に応じて真空度を確保するためスチームを供給して凝縮させる場合などに、泡の影響を受けることをなくすことができる。
泡Bの排出に必要な吹付けエアの量や空気の吸引量は、泡Bの発生量や泡Bの性状などによって適宜定めれば良いが、例えば吹出しノズルのスリット幅を3mm、エアの吹出し量を600cc/min.とし、泡吸引ノズルのスリット幅を10mm、空気の吸引量を15m3/min.とすることで、容器の搬送中に完全にヘッドスペースの泡を排出して除去することができた。
次ぎに、この発明の容器ヘッドスペースの泡除去装置の他の実施の形態について、図3〜図5により説明するが、これらの実施の形態では、いずれもエア吹付け手段11の吹出しノズルと泡吸引手段21の泡吸引ノズルの具体的な配置が異なるものであり、既に説明した上記実施の形態と同一部分には同一記号記し、説明は省略する。
まず、図3に示す容器ヘッドスペースの泡除去装置10Aでは、泡吸引手段21の泡吸引ノズル23aが容器口部の上部側方の両側に対向して開口するようスリットが配置してある。
このように泡吸引ノズル23aを配置した容器ヘッドスペースの泡除去装置10Aによれば、容器であるボトル状缶Cの中心部下方に向けてエア吹出しノズル13から吹き付ける清浄エアで容器ヘッドスペースH内の泡Bの一部をつぶして消去することができるとともに、つぶれない泡Bをそのまま容器の口部周囲へ浮き上げるようにし、これを容器口部の上部側方の両側に対向して開口する泡吸引ノズル23aのスリットから吸引して排出することができ、泡Bを除去できるとともに、容器への付着を最小限に抑えることができる。
これにより、容器のヘッドスペースHの残存酸素を不活性ガスで置換したり、必要に応じて真空度を確保するためスチームを供給して凝縮させる場合などに、泡の影響を受けることをなくすことができる。
つぎに、図4に示す容器ヘッドスペースの泡除去装置10Bでは、エア吹付け手段11のスリット状ノズルで構成したエア吹出しノズル13aが容器口部の周辺部の1ヶ所の斜め上方から容器口部の内側壁に向けて吹付けるように配置するとともに、泡吸引手段21の泡吸引ノズル23bがエア吹出しノズル13aと反対側の容器口部の周辺部上方にスリットが開口するよう配置してある。
このようにエア吹出しノズル13aで容器口部の周辺部の1ヶ所から清浄エアを吹き込むとともに、周辺部の反対側から泡吸引ノズル23bで吸引する容器ヘッドスペースの泡除去装置10Bによっても、エア吹出しノズル13aから吹き付ける清浄エアで容器ヘッドスペースH内の泡Bの一部をつぶして消去することができるとともに、つぶれない泡Bをそのまま容器の口部周囲の反対側へ浮き上げるようにし、これを容器口部の上部に開口する泡吸引ノズル23bのスリットから吸引して排出することができ、泡Bを除去できるとともに、容器への付着を最小限に抑えることができる。
これにより、容器のヘッドスペースHの残存酸素を不活性ガスで置換したり、必要に応じて真空度を確保するためスチームを供給して凝縮させる場合などに、泡の影響を受けることをなくすことができる。
さらに、図5に示す容器ヘッドスペースの泡除去装置10Cでは、エア吹付け手段11のスリット状ノズルで構成したエア吹出しノズル13bが容器口部から容器ヘッドスペースH内の泡Bに向けて清浄エアを直接吹付けるのに代え、容器口部に沿って開口面と平行に清浄エアを吹付けるように配置するとともに、泡吸引手段21の泡吸引ノズル23cがエア吹出しノズル13bと反対側の容器口部の上部側方にスリットが開口するよう配置してある。
このようにエア吹出しノズル13bで容器口部に沿って開口面と平行に清浄エアを吹付けるようにすると、エジェクタ効果によって負圧が発生し、容器ヘッドスペースH内の泡Bが吸い出されるようになり、これを容器口部の上部側方に開口する泡吸引ノズル23cのスリットから吸引して排出することで、泡Bを除去できるとともに、容器への付着を最小限に抑えることができる。
これにより、容器のヘッドスペースHの残存酸素を不活性ガスで置換したり、必要に応じて真空度を確保するためスチームを供給して凝縮させる場合などに、泡の影響を受けることをなくすことができる。
なお、エア吹付け手段のエア吹出しノズルの配置や泡吸引手段の泡吸引ノズルの配置は、これら実施の形態で説明したものに限らず、他の配置であっても良く、また、各ノズルをスリットノズルで構成する場合に限らず、複数のノズル孔で構成するなど他の形式であっても良い。
さらに、これら各実施の形態の場合でも、エアの吹付け量や空気の吸引量は、泡Bの発生量や泡Bの性状などによって適宜定めれば良い。
B 泡
C 容器(ボトル状缶)
H 容器ヘッドスペース
1 内容物充填設備
2 投入ターレット
3 フィラー
4 搬送ターレット
5 ネック洗浄装置
6 置換装置
7 キャップキャッチ
8 キャッパー
10 容器ヘッドスペースの泡除去装置
11 エア吹出し手段
12 エア供給管
13 エア吹出しノズル(スリット状ノズル)
14 エア配管
15 ブロア
16 フィルタ装置
16a フィルタ
16b バルブ
21 泡吸引手段
22 泡吸引ダクト
23 泡吸引ノズル(スリット状ノズル)
24 吸引配管
25 エルミネータ(ミストセパレータ)
26 ブロア
31 蒸気供給手段
32 蒸気供給管
33 三方弁
41 温水供給手段
42 三方弁
10A 容器ヘッドスペースの泡除去装置
23a 泡吸引ノズル(スリット状ノズル)
10B 容器ヘッドスペースの泡除去装置
13a エア吹出しノズル(スリット状ノズル)
23b 泡吸引ノズル(スリット状ノズル)
10C 容器ヘッドスペースの泡除去装置
13b エア吹出しノズル(スリット状ノズル)
23c 泡吸引ノズル(スリット状ノズル)
C 容器(ボトル状缶)
H 容器ヘッドスペース
1 内容物充填設備
2 投入ターレット
3 フィラー
4 搬送ターレット
5 ネック洗浄装置
6 置換装置
7 キャップキャッチ
8 キャッパー
10 容器ヘッドスペースの泡除去装置
11 エア吹出し手段
12 エア供給管
13 エア吹出しノズル(スリット状ノズル)
14 エア配管
15 ブロア
16 フィルタ装置
16a フィルタ
16b バルブ
21 泡吸引手段
22 泡吸引ダクト
23 泡吸引ノズル(スリット状ノズル)
24 吸引配管
25 エルミネータ(ミストセパレータ)
26 ブロア
31 蒸気供給手段
32 蒸気供給管
33 三方弁
41 温水供給手段
42 三方弁
10A 容器ヘッドスペースの泡除去装置
23a 泡吸引ノズル(スリット状ノズル)
10B 容器ヘッドスペースの泡除去装置
13a エア吹出しノズル(スリット状ノズル)
23b 泡吸引ノズル(スリット状ノズル)
10C 容器ヘッドスペースの泡除去装置
13b エア吹出しノズル(スリット状ノズル)
23c 泡吸引ノズル(スリット状ノズル)
Claims (6)
- 内容物が充填されて搬送される容器の口部に向けて清浄エアを吹き付けて容器ヘッドスペース内の泡を排出させ、排出された泡を前記搬送される容器の口部周囲から吸引して泡を取り除くようにしたことを特徴とする容器ヘッドスペースの泡除去方法。
- 前記容器の口部に向けて吹く付ける清浄エアを、容器内の泡に向けて直接、あるいは容器口部に沿って吹き付けて吸い出すようにして排出するようにしたことを特徴とする請求項1記載の容器ヘッドスペースの泡除去方法。
- 内容物が充填されて搬送される容器搬送路上に設けられ容器の口部に向けて清浄エアを吹き付けて容器ヘッドスペース内の泡を排出させるエア吹付け手段と、このエア吹付け手段に隣接して設けられ容器の口部周囲から排出された泡を吸引して取り除く泡吸引手段とを備えることを特徴とする容器ヘッドスペースの泡除去装置。
- 前記エア吹付け手段を前記搬送路に沿うスリット状ノズルで構成するとともに、このスリット状ノズルを搬送される容器口部の中心部と対向するよう配置したことを特徴とする請求項3記載の容器ヘッドスペースの泡除去装置。
- 前記エア吹付け手段を前記搬送路に沿うスリット状ノズルで構成し、このスリット状ノズルを搬送される容器口部の周辺部と対向させて斜め上方から清浄エアを吹き付けるよう構成したことを特徴とする請求項3記載の容器ヘッドスペースの泡除去装置。
- 前記エア吹付け手段には、洗浄殺菌用の蒸気供給手段を設ける一方、前記泡吸引手段に洗浄用温水供給手段を設けたことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の容器ヘッドスペースの泡除去装置。
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