JPH061873U - 2重ばね圧力調整機構 - Google Patents

2重ばね圧力調整機構

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JPH061873U
JPH061873U JP4075292U JP4075292U JPH061873U JP H061873 U JPH061873 U JP H061873U JP 4075292 U JP4075292 U JP 4075292U JP 4075292 U JP4075292 U JP 4075292U JP H061873 U JPH061873 U JP H061873U
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隆弘 菊地
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内箱を付勢している後方ばね材のばね定数や
自由長を調整して、ピン挿入時の押圧力を均一にし、確
実なピンの挿入及び抜去動作を可能とする。 【構成】 前面側に開口部2を有する外箱1内に、ハン
ド部7が前記開口部から突出するようにして内箱3を揺
動自在に支持し、この内箱3を外ばね10a及び内ばね
10bとの2重構造による後方ばね材10により押圧す
る場合に、この後方ばね材10の外ばね10a及び内ば
ね10bの一端を前記内箱3の後面で支持すると共に、
他端を外ばね受け部材19および内ばね受け部材20に
より支持し、かつこれら各ばね受け部材19及び20
を、外箱1の後面側に前後動可能に螺合させると共に、
所定の螺合位置に固定するばね受けストッパ21と22
とを設けることとしたものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ハンド部を備えた移動体をコンプライアンス機構により前進後退さ せることによりハンド部が支持した部品を運動させるロボットハンド等を含む自 動機のハンド機構において、前記移動体を押圧して移動させる2重ばねのばね圧 を調整する2重ばね圧力調整機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7はコンプライアンス機構を有するハンド機構の従来例の構造を示す平面図 、図8は図7の側断面図である。 図7及び図8において、1は前面側に開口部2を有する外箱、3はこの外箱1 内に収納支持した内箱であり、左右両側面及び下面側で複数個のばね材4,5, 6により、外箱1のほぼ中央に浮いた状態、つまり外箱1の内周面に内箱3の外 周面が接触することなく揺動可能な状態で保持している。
【0003】 7はこの内箱3の前面側に設けたハンド部であり、前記外箱1の開口部2より 外箱1から前方に突出させている。 8はこのハンド部7を挟み付けるようにして外箱1前面の内側面に設けた一対 のガイドピン、9はこのガイドピン8と対応する位置で内箱3の前面に設けた一 対の揺動軸受けである。
【0004】 10は前記ハンド部7を外箱1の開口部2から突出する方向に内箱3を背面側 から付勢する付勢手段としての後方ばね材であり、図7及び図8に示す如く、自 由長の異なる外ばね10aと内ばね10bから成る2重構造としている。 図9はこの2重構造の後方ばね材10付近の構造を示す要部拡大図である。図 9において、11は内箱3の背面側に設けた突起部であり、外箱1の背面方向に 向かって2段に突出させている。
【0005】 また、突起部11と対向する外箱1の背面にはネジ穴1aを有しており、この ネジ穴1aに有底筒状の金具12を挿入して取り付けているものであり、この金 具11の内側底面には前記突起部11と対向する関係で突出形成した2段構造の 突起部13を有している。そして、この2段構造となっている突起部11及び1 3の小さい径を持つ先端側の突起部11a及び13aを内ばね10bの内側に挿 入させることで内ばね10bを支持し、かつ、大きい径を持つ基部側の突起部1 1b及び13bにより外ばね10aの両端を係合させて支持している。
【0006】 このようにして2重にばね材を支持した構造によって、内箱3をその背面側か ら付勢してハンド部7を外箱1の開口部2から突出させるべく内箱3を前後方向 に移動可能に支持するコンプライアンス機構を構成している。 また、14は外箱1の背面中央に設けたねじ送り機構であり、シャフト14a を正逆方向に回転させることにより外箱1を前後方向に移動させるようになって いる。
【0007】 次に、上述した構成による従来の作用を、図10〜図12を用いて説明する。 なお、図10〜図11に示す構造は、作用を判り易く説明するために上記図7及 び図8の構造を簡略化して図示しているが、その基本的構造及び作用が同一であ ることには変わりない。 まず、図10〜図12において、15はハンド部7の先端に支持したピン、1 6はこのピン15の挿入対象である穴であり、前後方向に移動可能な構造として いる外箱1に対して固定して設けた固定体17に形成しており、ピン15の外径 にほぼ対応する内径を有している。
【0008】 このような構成において、内箱3に取り付けたピン15を前記穴16に挿入す る場合は、ハンド部7の先端に支持したピン15を、固定体17の穴16に対向 させるべく、図示せぬ位置決め機構により位置決めを行う。こうして、ピン15 と穴16とが対向した状態で位置決めされると、図示せぬ駆動手段によりねじ送 り機構14のシャフト14aを図中矢印方向に回転させて、外箱1を固定体17 方向に前進させ、ピン15を穴16内に挿入していく。
【0009】 ところが、この時、図11に示すように固定体17が曲がっていたりして、ピ ン15の移動経路と、穴16の位置との間にずれが生じていたような場合は、ね じ送り機構14により外箱1を固定体17方向に前進させても、ピン15は穴1 6の途中で挿入できずに停止してしまい、そのため、ねじ送り機構14による負 荷がピン15やハンド部7等に加わる。
【0010】 そして、このねじ送り機構14による送り動作はさらに続けられ、ピン15の 停止位置で反発力が発生する。この反発力によって、内箱3は後方ばね材10に 抗して後方に押し戻され、この押し戻された時に、ガイドピン8と揺動軸受け9 とは僅かな間隙で離れ、内箱3は揺動自在となって、ピン15に加わる負荷によ り穴16の挿入方向に対応する方向に、すなわちピンに負荷が掛からない方向に 各ばね材4,5,6を伸縮させて外箱1内を移動する。
【0011】 つまり、後方ばね材10の付勢力を前面側で支持しているガイドピン8と揺動 軸受け9とが外れることにより、図12に示すように、各ばね材4,5,6がそ れぞれ負荷力に応じて伸縮し、負荷の掛からない方向、すなわち固定体17の穴 16方向の延長線上にピン15が配置できるように内箱3を支持する。 この状態でねじ送り機構14により外箱1を前進させると、内箱3は後方ばね 材10によって押圧され、上記動作を繰り返しながらピン15を穴16内へと最 後まで挿入していく。これにより、内箱3はピン15に負荷が掛かる毎に内箱3 を揺動させ、ピン15に負荷が掛からない方向に外箱1内を移動させながらピン 15の挿入を行うようになっている。
【0012】 なお、ピン15を穴16から抜き取る場合も、内箱3は挿入時と同様に負荷が 掛からない方向に各ばね材4,5,6の伸縮及びガイドピン8と揺動軸受け9の 動作によって外箱1内を移動して、過大にピン15に負荷が掛からない状態で抜 き取り動作を行っている。 以上のように、ピン15の挿抜を行う時には、位置決め精度だけに頼ることな く、内箱3を揺動自在に外箱1に保持し、かつ挿入時の押圧力を2重構造の後方 ばね材10によって調整してピン15に掛かる過大な負荷を軽減しながら挿抜を 行わんとしていた。
【0013】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら上述した従来の技術においては、以下に示すような問題点があっ た。 内箱のハンド部を外箱の開口部から突出する方向に付勢している内ばねと外ば ねとから成る2重構造の後方ばね材は、そのばね定数や自由長を、全て同一値に 統一することはむずかしく、バラツキが生じるものであり、このバラツキのため に、例えば、ばね力が強かったりすると、内箱を前面側で支持している揺動軸受 けがガイドピンから離れずらくなり、内箱が揺動自在になりずらくなる。
【0014】 つまり、ピンの挿入動作中にピンと穴との間に位置ずれがあった場合は、ピン は穴の途中で挿入できなくなって停止してしまい、挿入が停止した位置で反発力 が生じて、この反発力により後方ばね材に抗して内箱を後方に押し戻すことで、 この後方ばね材によりピン掛かる負荷を調整しながら挿入を行っていたが、この 後方ばね材のばね力が強いと、ガイドピンの挿入が停止した位置からの反発力で は内箱を後方に押し戻すことができず、揺動軸受けとガイドピンとは離れないた めに内箱が自由に外箱内を移動することができなくなる。従って、ピンは穴に対 応した挿入角度(あるいは抜去時の角度)に保持されず、ピンには過大な負荷が 掛かってしまい、折れてしまうという問題が生じていた。
【0015】 また、この後方ばね材のばね力が弱い場合は、上記とは逆に、少しの負荷がピ ンに掛かっても敏感に内箱を押し戻して揺動自在な状態にし過ぎてしまい、この ためピンを穴に挿入する力は小さくなって、ピンを最後まで穴に挿入できなくな ってしまうという問題があった。 本考案は上述した問題点を解決するためになされたものであり、外箱内に揺動 自在に支持している内箱を前進する方向に付勢している後方ばね材を構成する内 ばねと外ばねのばね定数や自由長にばらつきがあっても、ピンを挿入する際の押 圧力には誤差を生じないようにして、確実にピンの穴内への挿入及び抜去を可能 とした2重ばね圧力調整機構を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため本考案は、内箱を後面側から押圧する2重構造の 後方ばね材の後端を支持するばね受け部材を、外箱の後面に前後動可能に取り付 けることで、後方ばね材のばね圧値を調整できるようにしたものである。 すなわち、前面側に開口部を有する外箱を背面側に設けたねじ送り機構により 前後方向に移動可能に支持すると共に、この外箱内に、前面側に設けたハンド部 を前記開口部から突出するように配して内箱を揺動自在に支持し、かつ、この内 箱の後面側には該内箱を前進する方向に付勢する外ばね及び内ばねとの2重構造 による後方ばね材を、また前面側にはこの後方ばね材により付勢された内箱を前 面側で支持する離間可能なガイドピン及び揺動軸受けとを設け、前記ねじ送り機 構により外箱を前進させてハンド部に取り付けたピンを固定体に設けた穴に挿入 する際、前記後方ばね材により内箱をピン挿入方向に付勢するための2重ばね圧 力調整機構において、前記後方ばね材の外ばね及び内ばねの一端を前記内箱の後 面で支持すると共に、他端をばね受け部材により支持し、かつこのばね受け部材 を、外箱の後面側に前後動可能に螺合させると共に、このばね受け部材を所定の 螺合位置に固定するばね受けストッパとを設けることとした。
【0017】 また、前記ばね受け部材を、後方ばね材の外ばねに対応する外ばね受け部材と 、内ばねに対応する内ばね受け部材とに分割して成形し、それぞれを所定の螺合 位置に固定する外ばね受けストッパと内ばね受けストッパとを設けて、外ばね受 け部材と内ばね受け部材とを独立して前後動可能に支持することとしたものであ る。
【0018】
【作用】 上述した構成により、後方ばね材の2重ばね圧を調整する場合は、ばね受け部 材を固定しているばね受けストッパを所定方向に回してゆるめ、ばね受け部材を 回すことができるようにする。この後、2重ばね圧の圧力に応じ、弱い場合は、 ばね受け部材を所定方向にまわすことで、後方ばね材の外ばねおよび内ばねを圧 縮させるように内箱方向に移動させて、ばね圧力を大きくする。
【0019】 反対にばね圧が強い場合は、前記弱い場合とは逆方向に回して、ばねを伸長さ せるように移動し、やはり所定のばね圧値を得る。 また、このばね受け部材が外ばね受け部材と内ばね受け部材とに分割して成形 した請求項2の構成によれば、まず、外ばね受け部材をばね圧に応じて所定方向 に回すことで所定のばね圧値を求め、次に内ばね受け部材を、前記外ばね受け部 材と同様に回して所定のばね圧値を求める。
【0020】 これにより後方ばね材のばね定数や自由長にばらつきがあっても、螺合動作を 行って前後動させるだけで、ピン挿入動作における後方ばね材の最適なばね圧値 を容易に得ることができる。
【0021】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を用いて説明する。図1は第1の実施例の2重ば ね圧力調整機構を示す平面図、図2は同第1の実施例の側断面図、図3は同実施 例の後方ばね材付近の構造を示す要部拡大断面図である。なお、これら図1〜図 3において従来とほぼ同様の部位については、従来と同一の符号を付し、その説 明は省略する。
【0022】 図1〜図3において、18は内箱3の背面側に設けた突起部であり、やはり外 ばね10aと内ばね10bの各一端部を支持するための段差部を有している。 19はこの突起部18と対向する配置で外箱1のネジ穴1aに取り付けている 外ばね受け部材であり、外周面及び内周面共にそれぞれネジ部を有する筒型とな っており、後方ばね材10の外ばね10aの他端を支持している。
【0023】 20はこの外ばね受け部材19の内側に螺合して取り付けた内ばね受け部材で あり、外ばね受け部材19と同様、内ばね10bの他端を支持している。 21は外ばね受け部材19を外箱1に固定している外ばね受けストッパ、22 は内ばね受け部材20を外ばね受け部材19に固定している内ばね受けストッパ であり、これらはそれぞれ外ばね受け部材19および内ばね受け部材20の外周 面のネジ部に螺合締結させている。
【0024】 以上の構成による2重ばねの圧力を調整する調整動作を説明する。 まず、外ばね受け部材19を固定している外ばね受けストッパ21を所定方向 に回してゆるめ、外ばね受け部材19を回転可能な状態とする。 この状態で、例えば外ばね10aの圧力が弱い場合は、外ばね受けストッパ2 1を所定方向に回して、図中矢印A方向へと外ばね10aを圧縮させるように移 動する。これにより外ばね10aの圧力を大きくする。なお、このばね圧力値は 、内箱3のハンド部7側において設置した図示せぬ圧力計測機により計測して、 予め設定しておいた所定ばね圧値に達するまで回し入れる。
【0025】 所定値に達したならば、先にゆるめておいた外ばね受けストッパ21を締めつ けて、外ばね受け部材19を外箱1に固定する。 また、反対に外ばね10aの圧力が弱い場合は、外ばね受けストッパ21を前 記圧力が弱い場合とは逆方向に回して、図中矢印B方向へと外ばね10aを伸長 させるように移動する。そして、この時のばね圧値も、前記と同様にハンド部7 側に設けた圧力計測機により計測し、予め設定しておいた所定ばね圧値に達する までまわし、所定値に達したならば、外ばね受けストッパ21を締めつけて外ば ね受け部材19をその位置に固定する。
【0026】 次に、内ばね10bの調整を行う。前記外ばね10aの場合と同様、まず内ば ね受け部材20を固定している内ばね受けストッパ22を所定方向に回してゆる め、内ばね受け部材20を回転可能な状態とする。 この状態で、例えば内ばね10bの圧力が弱い場合は、内ばね受けストッパ2 2を所定方向に回して、図中矢印A方向へと内ばね10bを圧縮させるように移 動し、内ばね10bの圧力を大きくする。これをハンド部7側に設置した図示せ ぬ圧力計測機により計測し、予め設定しておいた所定ばね圧値に達するまで回し て、所定値に達したならば、先にゆるめておいた外ばね受けストッパ21を締め 付けて、外ばね受け部材19をその位置に固定する。
【0027】 また、反対に内ばね10bの圧力が弱い場合は、内ばね受けストッパ22の前 記圧力が弱い場合とは逆方向に回して、図中矢印B方向へと内ばね10bを伸長 させるように移動し、圧力計測機により所定ばね圧値に達するまで回す。そして 、所定ばね圧値に達したならば、内ばね受けストッパ22を締めつけて内ばね受 け部材20をその位置に固定する。
【0028】 これにより外ばね10a及び内ばね10bからなる後方ばね材10のばね圧力 は、それぞれのばね定数や自由長にばらつきがあった場合、これらの誤差を上述 の手順で調整することで、すべて同一のばね圧値に統一することができる。 次に、上記内ばね受け部材20と外ばね受け部材19とを一体成形として備え た第2の実施例を、図4〜図6を用いて説明する。
【0029】 図4は第2の実施例の2重ばね圧力調整機構を示す平面図、図5は同第2の実 施例の側断面図、図6は同実施例の後方ばね材付近の構造を示す要部拡大断面図 である。なお、これら図4〜図6においては、後方ばね材10を支持しているば ね受け部材を除いて上述した第1の実施例とほぼ同様であるので、同一符号を付 して説明する。
【0030】 23は内ばね10bおよび外ばね10aの両者を、他端側で支持しているばね 受け部材であり、外周面に設けたネジ部により外箱1のネジ穴1aに螺合させて 取り付けている。このばね受け部材23は中央部に設けた凹部23aで内ばね1 0bを支持し、この凹部23aの外側の段差部23bで外ばね10aを支持して いる。
【0031】 24はこのばね受け部材23を外箱1に固定しているばね受けストッパであり 、上記第1の実施例で示した外ばね受けストッパ21とほぼ同様の構造となって いる。 上述した構造による第2の実施例の2重ばねの圧力調整動作は、まず、ばね受 けストッパ24の所定の方向に回してゆるめ、ばね受け部材23が回転できる状 態にする。
【0032】 この状態で、後方ばね材10の圧力が弱い場合は、ばね受け部材23を所定方 向に回し、図中矢印A方向に移動させて、外ばね10aおよび内ばね10bとも に圧縮する。そして、ハンド部7側に設けたばね圧計測機が所定値を得られるま でばね受け部材23を回し入れ、所定値に達したところで、先にゆるめておいた ばね受けストッパ24を締めつけてその位置に固定する。
【0033】 同様にして、後方ばね材10の圧力が強い場合には、ばね受けストッパ24を ゆるめた後のばね受け部材23を、前記圧力が弱い場合とは逆方向にまわして図 中矢印B方向に移動させ、外ばね10aおよび内ばね10b共に伸長させる。 そして、ハンド部7側に設けたばね圧計測機により所定値が得られたならば、 前記ばね受けストッパ24を締めつけてばね受け部材23を、その位置に固定す る。
【0034】 このように第2の実施例によれば、一つのばね受け部材23を移動させるだけ で、同時に内ばね10bと外ばね10aの両方のばね圧力値を調整するようにし ている。
【0035】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、前面側に開口部を有する外箱を背面側に 設けたねじ送り機構により前後方向に移動可能に支持すると共に、この外箱内に 、前面側に設けたハンド部を前記開口部から突出するように配して内箱を揺動自 在に支持し、かつ、この内箱の後面側には該内箱を前進する方向に付勢する外ば ね及び内ばねとの2重構造による後方ばね材を、また前面側にはこの後方ばね材 により付勢された内箱を前面側で支持する離間可能なガイドピン及び揺動軸受け とを設け、前記ねじ送り機構により外箱を前進させてハンド部に取り付けたピン を固定体に設けた穴に挿入する際、前記後方ばね材により内箱をピン挿入方向に 付勢するための2重ばね圧力調整機構であって、前記後方ばね材の外ばね及び内 ばねの一端を前記内箱の後面で支持すると共に、他端をばね受け部材により支持 し、かつこのばね受け部材を、外箱の後面側に前後動可能に螺合させると共に、 このばね受け部材を所定の螺合位置に固定するばね受けストッパとを設けること とした。
【0036】 このため、内箱を後方からハンド部方向に押圧している後方ばね材の圧力を調 整する場合は、この後方ばね材の後端を支持しているばね受け部材を内箱方向に 押し込む方向に回したり、あるいは内箱方向に押し込む力を弱める方向に回すこ とで、後方ばね材を伸縮させて、所定のばね圧値を求めることができる。 したがって、後方ばね材を構成している内ばねと外ばねのばね定数や自由長に ばらつきがあっても、このばね受け部材を前後方向に移動させることで、ばねを 圧縮させたり伸長させたりして、所定のばね圧値を得ることができる。
【0037】 その結果、内箱の前方に設けたハンド部で支持したピンを、固定体の穴に挿入 する場合、たとえ穴の経路とピン方向がずれていてピンが挿入途中で挿入停止し てしまい負荷を受けても、過大な負荷を受けるまえに、後方ばね材を押し戻して 外箱内を負荷が掛からない方向に移動することができ、この移動した位置から後 方ばね材の適切なばね圧により、確実に根元までピンを穴内に挿入したり、ある いは引き抜くことができる。
【0038】 また、第2の請求項のように、ばね受け部材を内ばね受けストッパと外ばね受 けストッパとの2つの部材として別個に成形し、各々内ばねと外ばねとに対応さ せて、それぞれ移動させることで内ばねと外ばねの圧力を別々に調整できるよう にすると、この後方ばね材のばね圧値はよりピンに負荷が掛からないように各ば ねを高精度に調整することができ、確実なピンの挿抜を可能とすることができる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の2重ばね圧力調整機構を示す平
面図である。
【図2】第1の実施例の側断面図である。
【図3】第1の実施例の後方ばね材付近の構造を示す要
部拡大断面図である。
【図4】第2の実施例の2重ばね圧力調整機構を示す平
面図である。
【図5】第2の実施例の側断面図である。
【図6】第2の実施例の後方ばね材付近の構造を示す要
部拡大断面図である。
【図7】従来例の2重ばね圧力調整機構を示す平面図で
ある。
【図8】従来例の側断面図である。
【図9】従来例の要部拡大図である。
【図10】従来例の作用を示す説明図である。
【図11】従来例の作用を示す説明図である。
【図12】従来例の作用を示す説明図である。
【符号の説明】
1 外箱 3 内箱 7 ハンド部 10 後方ばね材 10a 外ばね 10b 内ばね 14 ねじ送り機構 15 ピン 16 穴 19 外ばね受け部材 20 内ばね受け部材 21 外ばね受けストッパ 22 内ばね受けストッパ 23 ばね受け部材 24 ばね受けストッパ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面側に開口部を有する外箱を背面側に
    設けたねじ送り機構により前後方向に移動可能に支持す
    ると共に、この外箱内に、前面側に設けたハンド部を前
    記開口部から突出するように配して内箱を揺動自在に支
    持し、 かつ、この内箱の後面側には該内箱を前進する方向に付
    勢する外ばね及び内ばねとの2重構造による後方ばね材
    を、また前面側にはこの後方ばね材により付勢された内
    箱を前面側で支持する離間可能なガイドピン及び揺動軸
    受けとを設け、前記ねじ送り機構により外箱を前進させ
    てハンド部に取り付けたピンを固定体に設けた穴に挿入
    する際、前記後方ばね材により内箱をピン挿入方向に付
    勢するための2重ばね圧力調整機構であって、 前記後方ばね材の外ばね及び内ばねの一端を前記内箱の
    後面で支持すると共に、他端をばね受け部材により支持
    し、かつこのばね受け部材を外箱の後面側に前後動可能
    に螺合させると共に、 このばね受け部材を所定の螺合位置に固定するばね受け
    ストッパとを設けることを特徴とする2重ばね圧力調整
    機構。
  2. 【請求項2】 後方ばね材の他端を支持するばね受け部
    材を、後方ばね材の外ばねに対応する外ばね受け部材
    と、内ばねに対応する内ばね受け部材とに分割して成形
    し、それぞれを所定の螺合位置に固定する外ばね受けス
    トッパと内ばね受けストッパとを設けて、外ばね受け部
    材と内ばね受け部材とを独立して前後動可能に支持した
    ことを特徴とする請求項1記載の2重ばね圧力調整機
    構。
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