JP2023035420A - 固定具 - Google Patents

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Abstract

【課題】取り付けられる対象である被固定部材から外れること、被固定部材に傷が付くこと、摩耗するのを抑止すること、及び、操作のし易さを実現した固定具を提供する。【解決手段】固定具302は、被固定部材1に取り付けられる本体部303と、この本体部303に支持されて回転する軸部材8と、この軸部材8に連結されて軸部材8を回転させる操作部318とを有し、軸部材8の偏心部が偏心していることから、軸部材8の回転に伴って、偏心部の弧状接触面が、把持孔4の内周面から開口部を通じて把持孔4の内側に徐々に張り出し、被固定部材1を押さえ付ける。弧状接触面は、被固定部材1の側面形状に倣った曲面であるため、被固定部材1の側面と周方向に渡って接触する。【選択図】図11

Description

本発明は、被固定部材に取り付けられて固定される固定具に関するものである。
従来、例えば、薄い金属板や薄葉紙等は、ドラムや芯材(以下、「ドラム等」と記す。)に巻き付けられ、このドラム等は、円柱状の棒材に通されることで、自在に回転し、薄葉紙や薄い金属板等が引っ張り出されるところ、ドラム等が棒材から抜けることを防ぐ必要がある。そこで、棒材に取り付けられることで、ドラム等が棒材から抜けることを防ぐ部材として、例えば、下記特許文献1に記載された固定治具がある(以下、「文献公知1発明」と記す。)。
文献公知1発明は、筒状本体に、棒材が通される中心孔が形成され、係止レバーが操作されることで、この係止レバーの先端が、中心孔の内側に突出し、棒材に係止する。係止レバーは、ピンを介して筒状本体に連結され、ピンを軸として回転する。係止レバーの先端である係止面は、ピンの回転軸に対して偏心しているため、係止レバーが回転することで、係止面が中心孔の内側に突出する。係止レバーにコイルバネが取り付けられている場合、係止レバーは、コイルバネの弾性力で操作される。
特開2001-146909号公報
しかし、文献公知1発明の係止面は、ピンを中心とした円周に沿った湾曲面であり、一方で、棒材は、円柱状であることから、両者の接触箇所は、ほぼ点であるため、この一点のみにおいて係止された両者は、ズレやすい。また、点において係止された状態で両者がズレると、係止面と棒材との摩擦力が、接触箇所である一点に集中し、棒材に傷が付く場合があるし、係止面が摩耗しやすい。さらに、操作レバーにコイルバネが取り付けられている場合、弾性力に抗して操作する必要があるため、コイルバネのバネ定数が大きい程、操作し辛くなる。
本発明は、上記の実情に鑑みて提案されたものである。すなわち、取り付けられる対象である被固定部材から外れること、被固定部材に傷が付くこと、摩耗するのを抑止すること、及び、操作のし易さを実現した固定具の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る固定具は、棒状の被固定部材が通される把持孔が形成された本体部と、前記把持孔と直交する方向を回転軸として回転する軸部材と、前記軸部材を回転させる操作部と、を有し、前記本体部が、前記把持孔と直交すると共に前記軸部材が通された支持孔と、前記支持孔と直交すると共に前記操作部が通された操作孔と、を有し、前記操作部が、前記軸部材と直交して連結された連結部と、前記連結部から前記操作孔に沿って伸びた操作端部と、前記連結部から前記操作孔に沿って前記操作端部と反対側に伸びた弾性作用部と、前記弾性作用部に取り付けられた弾性部材と、を有し、前記軸部材が、前記本体部に支持された被支持部と、前記被支持部と連接されると共に前記回転軸に対して偏心し、前記把持孔の内周面において露出した偏心部と、を有し、前記偏心部に、前記被固定部材の側面と周方向に渡って接触する弧状接触面が形成され、前記軸部材が前記弾性部材の弾性力によって回転することで、前記弧状接触面が、前記把持孔の内周面において前記被固定部材を押さえ付ける、ことを特徴とする。
本発明に係る固定具は、前記操作孔が、前記本体部のうち、前記把持孔が形成された面と同一面に形成された溝であって、かつ、前記本体部のうち、前記操作端部側が開放され、前記操作部が、前記本体部の外側に突出した前記操作端部に形成されて前記本体部と対面した補助操作部を有する、ことを特徴とする。
本発明に係る固定具は、前記弾性作用部が、圧縮した前記弾性部材が復元する方向に向けて伸びている、ことを特徴とする。
本発明に係る固定具は、棒状の被固定部材が通される把持孔が形成された本体部と、把持孔と直交する方向を回転軸として回転する軸部材と、軸部材を回転させる操作部とを有し、本体部が、把持孔と直交すると共に軸部材が通された支持孔と、支持孔と直交すると共に操作部が通された操作孔とを有し、操作部が、軸部材と直交して連結された連結部と、連結部から操作孔に沿って伸びた操作端部と、連結部から操作孔に沿って操作端部と反対側に伸びた弾性作用部と、弾性作用部に取り付けられた弾性部材とを有し、軸部材が、本体部に支持された被支持部と、被支持部と連接されると共に回転軸に対して偏心し、把持孔の内周面において露出した偏心部とを有し、偏心部に、被固定部材の側面と周方向に渡って接触する弧状接触面が形成され、軸部材が弾性部材の弾性力によって回転することで、弧状接触面が、把持孔の内周面において被固定部材を押さえ付けるものである。この構成により、被固定部材と偏心部との接触箇所が面状となるため、固定具が被固定部材から外れ難い。そうであれば、両者がズレることで生じる被固定部材の損傷や弧状接触面の摩耗も抑止される。さらに、このような部材等を要しない分、部品点数が少なくて済む。操作部は、連結部に対して操作端部と反対側に弾性部材を有しているため、回転中心となる連結部から、操作による外力が作用する操作端部までの長さ、及び、弾性力が作用する弾性作用部までの長さ相当分、小さい力でモーメントが生じる。したがって、操作がし易い。
本発明に係る固定具は、操作孔が、本体部のうち、把持孔が形成された面と同一面に形成された溝であって、かつ、本体部のうち、操作端部側が開放され、操作部が、本体部の外側に突出した操作端部に形成されて本体部と対面した補助操作部を有している。この構成により、操作者が操作部を操作する際、操作部が操作孔から突き出した単なる棒状であった場合と比較して、操作者は親指等を補助操作部に当て易くなるため、操作がし易い。
本発明に係る固定具は、弾性作用部が、圧縮した弾性部材が復元する方向に向けて伸びている。すなわち、弾性作用部は、連結部から操作端部と反対側に向けて、かつ、弾性力が復元する方向に向けて伸びている。この構成により、操作孔において、弾性作用部の周囲に広い隙間が形成されるため、この隙間に大きな弾性部材を取り付けることができ、大きな弾性力をもって軸部材が回転する。したがって、堅固に被固定部材を押さえ付けることができる。また、大きな弾性部材が取り付けられた場合であっても、小さい力でモーメントを生じさせることができる。
図1は、本発明の第一参考例に係る固定具の使用状態の外観斜視図である。 図2は、本発明の第一参考例に係る固定具の分解斜視図である。 図3は、図4のIII-III断面であって、本発明の実施形態に係る固定具における軸部材の側面断面図である。 図4は、図3におけるIV矢視であって、本発明の実施形態に係る固定具における軸部材の外観図である。 図5は、図3におけるV矢視であって、本発明の実施形態に係る固定具における軸部材の外観図である。 図6は、本発明の実施形態に係る固定具の使用状態における解除状態を説明するための前面概略説明図である。 図7は、本発明の実施形態に係る固定具の使用状態における解除状態を説明するための側面概略説明図である。 図8は、本発明の実施形態に係る固定具の使用状態における固定状態を説明するための前面概略説明図である。 図9は、本発明の実施形態に係る固定具の使用状態における固定状態を説明するための側面概略説明図である。 図10は、本発明の第二参考例に係る固定具の使用状態の外観斜視図である。 図11は、本発明の実施形態に係る固定具の使用状態の外観斜視図である。 図12は、本発明の実施形態に係る固定具の右側面図である。
以下に、本発明の実施形態に係る固定具を図面に基づいて説明する。図1及び2は、本発明の第一参考例に係る固定具2が示されている。固定具2は、操作部18が本発明の実施形態と異なるが、それ以外の構成は、後述する本発明の実施形態に係る固定具302(図11及び12参照。)と同じである。したがって、はじめに、固定具2に基づいて本発明の実施形態の全容を説明し、固定具302に基づいて操作部318を説明する。なお、以下の説明では、図1に示されているとおり、固定具2が固定される被固定部材1の長手方向を、前方(Forward)又は後方(Backward)とし、被固定部材1と直交する方向を、下方(Up)、下方(Down)、右方(Right Side)及び左方(Left Side)とする。
図1に示されているとおり、固定具2は、円柱の棒状である被固定部材1に取り付けられて固定されるものであり、被固定部材1に通されたドラム等(図示省略。)が、被固定部材1から抜けることを防ぐものである。固定具2は、被固定部材1に取り付けられる本体部3と、この本体部3に支持されて回転する軸部材8と、この軸部材8に連結されて軸部材8を回転させる操作部18とを有している。
図1及び2に示されているとおり、本体部3は、ほぼ直方体であり、本体部3の角は、適宜C面取り加工が施されている。本体部3は、被固定部材1が通される把持孔4と、軸部材8が通される支持孔5と、操作部18が通される操作孔6とが形成されている。把持孔4は、被固定部材1の側面形状に倣った円筒形であり、本体部3における前後外面の中心を前後方向に貫通している。支持孔5は、軸部材8に倣った円筒形であり、本体部3における左右外側面の上側寄りを左右方向に貫通し、把持孔4と直交すると共に把持孔4に通じている。すなわち、把持孔4と支持孔5とが重なることによって、各孔4,5の一部が開口し、開口部7が形成されている。開口部7は、把持孔4を形成する内周面のうち、上部分の一部を開口すると共に、支持孔5を形成する内周面のうち、下部分の一部を開口し、各孔4,5の境界を構成している。操作孔6は、前後方向に長い長孔であり、本体部3のうち、把持孔4を軸とした上外側面の右側寄りを、支持孔5に至って貫通し、支持孔5と直交すると共に支持孔5に通じている。
軸部材8は、断面が円形の棒状であり、中央に偏心部10を有し、この偏心部10の両端に被支持部9が連接されている。偏心部10と被支持部9とは、直線上に連接されている。偏心部10の一部は、外周面が一周に渡って凹弧状に形成されている。右側の被支持部9は、操作部18と連結される被支持部側連結部15を有している。被支持部側連結部15は、被支持部9の側面に形成された雌ネジ穴である。軸部材8は、本体部3の支持孔5に通され、被支持部9が本体部3に支持され、偏心部10が開口部7に配置される。偏心部10は、把持孔4の内周面において露出する。軸部材8は、支持孔5において、把持孔4と直交する方向である左右方向を回転軸16として回転する。
操作部18は、棒状であり、被支持部9と連結される操作部側連結部19を有している。操作部側連結部19は、操作部18の先端部に形成された雄ネジである。操作部18は、本体部3の操作孔6に通され、操作孔6の中で、軸部材8における被支持部9の側面に連結される。すなわち、操作部18の操作部側連結部19と、被支持部9の被支持部側連結部15とが、ネジ構造によって連結される。操作部18は、本体部3の外側に突出し、操作孔6の範囲において、本体部3における把持孔4の軸方向である前後方向に動く。したがって、操作部18が傾くことに連動して、軸部材8が回転する。
ここで、軸部材8を図面に基づいて詳説する。図3ないし5は、固定具2、及び、本発明の実施形態に係る固定具302(図11及び12参照。)に用いられる軸部材8の外観及び断面が示されている。図3は、軸部材8の断面が示され、図4は、図3における矢印IVから視した外観であり、図5は、図3における矢印Vから視した外観である。
図3ないし5に示されているとおり、軸部材8の回転軸16は、被支持部9の中心を通っている。偏心部10は、被支持部9と連接された基部11と、この基部11に連接されて基部11同士の間に配置された接触部12とから構成されている。基部11と接触部12とは、それぞれの中心を通る偏心軸17上に形成されている。偏心軸17は、回転軸16に対して偏心し、かつ、偏心部10は、被支持部9の外周面以内に形成されている。詳説すれば、偏心部10のうち、最も大きな円周である基部11の円周は、被支持部9の円周よりも小さく、かつ、回転軸16の軸方向から視した際の被支持部9の投影である投影円周P上に揃うか、投影円周Pよりも内側である。すなわち、偏心部10が回転軸16に対して偏心していることから、基部11が、投影円周Pから張り出す場合、基部11の外面のうち、投影円周Pから張り出した部分は、適宜研削されて投影円周Pに揃えられる(連接面14)。したがって、基部11は、偏心軸17を中心とすれば、真円ではなく、また、基部11の外面は、投影円周Pから張り出さない。
接触部12は、両端から中央に向かうにしたがって、徐々に直径が小さくなり、接触部12の外周面は、一周に渡って凹弧状に形成された弧状接触面13を有している。弧状接触面13は、被固定部材1の側面形状に倣った曲面である。弧状接触面13は、被支持部9の外周面よりも内側に形成されている。すなわち、弧状接触面13は、投影円周Pよりも内側に形成されている。
上記のとおり、固定具2が形成されている。次に、固定具2の効果を、作用と共に、図面を用いて説明する。図6ないし9は、固定具2の使用状態における概略が示されている。図6及び7は、固定具2が解除されて被固定部材1に着脱可能な状態(以下、「解除状態」と記す。)が示され、図8及び9は、固定具2が被固定部材1に固定された状態(以下、「固定状態」と記す。)が示されている。解除状態から固定状態への遷移を、仮固定状態と記す。
図6及び7に示されているとおり、解除状態では、操作部18は、後方(図7における左方)に倒れている。操作部18に伴って、軸部材8の弧状接触面13は、開口部7に対して支持孔5の内側に配置されている。すなわち、弧状接触面13は、本体部3の把持孔4の内周面から把持孔4の内側に張り出しておらず、把持孔4の外側又は内周面上に在って、被固定部材1から離れ、接触していない。したがって、被固定部材1が把持孔4に通されることにより、固定具2は、被固定部材1の任意の位置に配置される。
解除状態において、操作部18が、前方(図7における右方)に向かって徐々に倒されると、仮固定状態を経て、固定状態となる。図8及び9に示されているとおり、操作部18の動作に伴って、軸部材8が回転軸16を中心に回転し、軸部材8の弧状接触面13は、開口部7に対して支持孔5の外側に配置される。すなわち、偏心部10の偏心軸17が、回転軸16に対して偏心していることから、軸部材8の回転に伴って、偏心部10の弧状接触面13は、本体部3における把持孔4の内周面から、開口部7を通じて、把持孔4の内側に徐々に張り出し、被固定部材1を押さえ付ける。
仮固定状態では、弧状接触面13が把持孔4の内側に徐々に張り出すのにしたがって、被固定部材1を押さえ付ける度合いが増し、徐々に被固定部材1が押さえ付けられる。すなわち、操作部18が前方に向って倒れ始めれば、被固定部材1は押さえ付けられ、操作部18は、解除状態での姿勢から、鉛直に起立した姿勢、この姿勢から前方に倒れた姿勢等、姿勢が解除状態から前方に向けて変化する都度、被固定部材1が堅固に押さえ付けられる。したがって、仮固定状態であっても、固定具2を被固定部材1に固定することができる。固定状態であれば、さらに堅固に固定具2を被固定部材1に固定することができる。
弧状接触面13は、被固定部材1の側面形状に倣った曲面であるため、被固定部材1の側面と周方向に渡って接触する。被固定部材1と弧状接触面13との接触箇所が面状となるため、固定具2は、被固定部材1から外れ難い。そうであれば、両者がズレることで生じる被固定部材1の損傷や弧状接触面13の摩耗も抑止される。また、両者が面で接触することで、固定具2が被固定部材1に堅固に固定されることから、弧状接触面13を被固定部材1に押し付けるための弾性力を生じさせる部材等を、原則として要さず、その分、小型の設計が可能となる。さらに、このような部材等を要しない分、部品点数が少なくて済む。
固定具2では、軸部材8の弧状接触面13が、軸部材8における被支持部9の外周面よりも内側に形成されている。この構成により、弧状接触面13が被固定部材1に押し付けられると、軸部材8の回転軸16が、被固定部材1の外面に近づいた状態で、軸部材8が被固定部材1と交差する。すなわち、軸部材8が被固定部材1に近づく分、小型の設計が可能となる。
固定具2では、軸部材8の偏心部10が、回転軸16に対して偏心し、かつ、被支持部9の外周面以内に形成されている。すなわち、連接面14によって、基部11が投影円周Pに揃えられていることから、偏心部10は、軸部材8上において、被支持部9の外周面と同一面上、または、この外周面よりも内側にあるため、偏心部10は、偏心しつつも被支持部9の外周面の外側に張り出していない。この構成により、固定具2の設計において、偏心部10の直径に依拠せずに、被支持部9の直径を軸部材8の直径とみなすことができ、設計や部材の組み付けが簡便である。
固定具2の本体部3は、把持孔4と直交すると共に軸部材8が通された支持孔5と、この支持孔5と直交すると共に操作部18が通された操作孔6とが形成されている。すなわち、軸部材8と操作部18とが、別個の孔に通されて連結されるため、構成が簡便である。
固定具2の操作部18は、操作孔6の中で、軸部材8における被支持部9の側面にネジ構造(被支持部側連結部15、操作部側連結部19)によって連結され、本体部3の外側に突出している。したがって、操作部18の動作と連動して、軸部材8が回転するため、操作が簡便である。
固定具2の操作孔6は、前後方向に長い長孔であり、本体部3のうち、把持孔4を軸とした上外側面の右側寄りに形成され、操作部18は、操作孔6の範囲において、本体部3における把持孔4の軸方向である前後方向に動く。この構成により、操作部18の可動方向が、被固定部材1の長手方向となるため、固定具2が被固定部材1に対して取り付けられ、移動させられる方向と、操作部18の可動方向とが、同一方向に揃う。したがって、固定具2の扱いが簡便である。
次に、本発明の第二参考例に係る固定具を図面に基づいて説明する。図10は、第二参考例に係る固定具202が示されている。なお、以下では、第一参考例に係る固定具2と異なる構成が主に説明され、固定具2と同様の構成は、第一参考例と同一符号が図示されることで、説明が適宜省略されている。
図10に示されているとおり、固定具202は、弧状接触面13(図6ないし9参照。)を被固定部材1に押し付けるための弾性力を生じさせる部材として、コイルバネ21を有している。詳説すれば、固定具202の本体部3は、コイルバネ21が通されるバネ孔20が形成されている。バネ孔20は、コイルバネ21に倣った円筒形であり、本体部3における前後外面の右上寄りを前後方向に貫通し、操作孔6と直交すると共に操作孔6に通じている。コイルバネ21は、バネ孔20に挿入され、コイルバネ21が挿入された後のバネ孔20は、ネジ構造等を有する蓋部材22が取り付けられることで閉じられている。
操作部18は、コイルバネ21の弾性力によって、前方に倒れる方向に押されているため、仮固定状態又は固定状態である。固定具202が、被固定部材1に取り付けられる際、操作部18が後方に倒されて解除状態となり、被固定部材1が把持孔4に通される。操作部18は、解放されると、コイルバネ21の弾性力によって自動的に前方に倒され、仮固定状態又は固定状態となる。したがって、操作部18が不本意に後方に倒されて解除状態となることを防ぐことができる。なお、コイルバネ21が操作部18を前方に押す力の程度は、コイルバネ21の自然長やバネ定数によって決定される。
次に、本発明の実施形態に係る固定具を図面に基づいて説明する。図11及び12は、本実施形態に係る固定具302が示されている。なお、以下では、第一参考例に係る固定具2と異なる操作部の構成が主に説明され、固定具2と同様の構成は、第一参考例と同一符号が図示されることで、説明が適宜省略されている。
図11及び12に示されているとおり、固定具302では、本体部303に形成された操作孔306は、本体部303のうち、把持孔4が形成された面である前面と同一面であって、右側寄りに形成された溝である。操作孔306は、前方から視して、溝の底である溝底部329を有している。また、換言すれば、操作孔306は、上下方向に本体部303を貫通し、本体部303のうち、上外側面側及び下外側面側が開放されている。操作孔306は、支持孔5と直交すると共に支持孔5に通じている。固定具302では、軸部材8の被支持部側連結部315は、右側の被支持部9の端部に形成されたネジ構造である。
操作孔306に配置された操作部318は、長手の板状に形成された操作本体部323と、コイルバネ21とを有している。操作本体部323は、軸部材8と直交して連結された連結部としての操作部側連結部319と、この操作部側連結部319から操作孔306に沿って上方に伸びた操作端部324と、操作部側連結部319から操作孔306に沿って操作端部324と反対側である下方に伸びた弾性作用部325と、本体部303の上外側面から外側に突出した操作端部324に形成されて本体部303と対面した補助操作部326とを有している。コイルバネ21は、弾性作用部325に取り付けられている。
操作部側連結部319には、連結孔327が形成され、この連結孔327に軸部材8の被支持部側連結部315が接続されている。操作端部324は、操作部側連結部319から、上方かつ前方に向けて斜めに伸びている。操作端部324の先端は、本体部303の上外側面側から外側に突出している。操作端部324の先端は、手前側に向けて屈曲している。操作端部324の先端の左側面には、補助操作部326が連結されている。補助操作部326は、操作端部324と直交し、左方に向けて伸びると共に、本体部303の上側外側面又は前面と対面している。弾性作用部325は、操作部側連結部319から、下方かつ前方に向けて斜めに伸びている。したがって、操作部側連結部319が操作孔306の溝底部329から離れる距離と比較して、弾性作用部325の先端が溝底部329から離れる距離の方が大きい。操作端部324の先端のうち、溝底部329と対面する側は切り欠かれ、この切欠き部328にコイルバネ21が取り付けられている。コイルバネ21は、切欠き部328と溝底部329との間に配置されている。コイルバネ21は、自然長又は圧縮した状態で取り付けられている。したがって、弾性作用部325が伸びた方向について換言すれば、弾性作用部325は、操作部側連結部319から下方、かつ、圧縮したコイルバネ21が復元する方向に向けて伸びている。
操作本体部323は、コイルバネ21の弾性力によって、操作端部324が後方(図12における右方)に倒れる方向に押され、仮固定状態又は固定状態である。固定具302が、被固定部材1に取り付けられる際、補助操作部326が操作され、操作端部324が前方(図12における左方)に倒されて解除状態となり、被固定部材1が把持孔4に通される。補助操作部326が解放されると、操作本体部323は、圧縮したコイルバネ21の弾性力によって操作端部324が自動的に後方に倒され、仮固定状態又は固定状態となる。
操作部318は、操作部側連結部319に対して補助操作部326(操作端部324)と反対側にコイルバネ21を有しているため、軸部材8が接続されたことで回転中心となる操作部側連結部319から、操作による外力が作用する補助操作部326までの長さ、及び、コイルバネ21による弾性力が作用する弾性作用部325までの長さ相当分、小さい力でモーメントが生じる。したがって、操作がし易い。
特に、操作端部324の先端の左側面には、補助操作部326が連結され、この補助操作部326は、操作端部324と直交し、左方に向けて伸びると共に、本体部303の上側外側面又は前面と対面している。したがって、操作者が操作部318を操作する際、操作者は親指等を補助操作部326に当て易くなるため、操作がし易い。
弾性作用部325は、操作部側連結部319から、下方かつ前方に向けて斜めに伸びている。換言すれば、操作部側連結部319から下方、かつ、圧縮したコイルバネ21が復元する方向に向けて伸びている。この構成により、操作孔306において、操作部側連結部319が操作孔306の溝底部329から離れる距離と比較して、弾性作用部325の先端が溝底部329から離れる距離の方が大きいため、その分、大きなコイルバネ21を取り付けることができ、大きな弾性力をもって、軸部材8が操作本体部323と共に回転する。したがって、堅固に被固定部材1を押さえ付けることができる。また、大きなコイルバネ21が取り付けられた場合であっても、小さい力でモーメントを生じさせることができる。
固定具302における他の効果は、固定具2と同様である。
なお、本発明の他の実施形態では、本体部の形状は任意である。この実施形態では、本体部は、立方体、円柱、多角柱、糸面取り加工、R面取り加工が施されているもの、面取り加工が施されていないものが含まれる。
他の実施形態では、操作部は、本体部の後面に配置されている。
他の実施形態では、操作部は、本体部の左右外側面の外側に配置されている。すなわち、この実施形態では、軸部材が、本体部の左右外側面から突出し、操作部は、本体部の外側において、軸部材の一端又は一端における側面に連結されている。なお、操作孔は無い。
他の実施形態では、軸部材が操作部を担っている。すなわち、この実施形態では、軸部材が、本体部の左右外側面から突出し、当該突出部分が操作部である。操作部の形状は任意である。
他の実施形態は、連接面を有していない。すなわち、偏心部が回転軸に対して偏心していても、基部が、投影円周から張り出さないのであれば、基部は投影円周内にあるため、連接面は形成されない。
他の実施形態では、操作孔は、本体部のうち、弾性作用部側である下外側面側が開放されていない。
他の実施形態では、補助操作部は、操作端部に対して斜めに取り付けられている。すなわち、操作端部に対する補助操作部の角度は、補助操作部が本体部と僅かでも対面する程度であればよい。
他の実施形態では、操作端部と補助操作部とが一体に形成されている。
他の実施形態では、弾性作用部が、操作部側連結部から、傾斜せずに下方に真っ直ぐ伸びている。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。そして本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。
1 被固定部材
2,202,302 固定具
3,303 本体部
4 把持孔
5 支持孔
6,306 操作孔
7 開口部
8 軸部材
9 被支持部
10 偏心部
11 基部
12 接触部
13 弧状接触面
14 連接面
15 被支持部側連結部
16 回転軸
17 偏心軸
18,318 操作部
19,319 操作部側連結部(連結部)
20 バネ孔
21 コイルバネ(弾性部材)
22 蓋部材
323 操作本体部
324 操作端部
325 弾性作用部
326 補助操作部
327 連結孔
328 切欠き部
329 溝底部
P 投影円周

Claims (3)

  1. 棒状の被固定部材が通される把持孔が形成された本体部と、
    前記把持孔と直交する方向を回転軸として回転する軸部材と、
    前記軸部材を回転させる操作部と、を有し、
    前記本体部が、
    前記把持孔と直交すると共に前記軸部材が通された支持孔と、
    前記支持孔と直交すると共に前記操作部が通された操作孔と、を有し、
    前記操作部が、
    前記軸部材と直交して連結された連結部と、
    前記連結部から前記操作孔に沿って伸びた操作端部と、
    前記連結部から前記操作孔に沿って前記操作端部と反対側に伸びた弾性作用部と、
    前記弾性作用部に取り付けられた弾性部材と、を有し、
    前記軸部材が、
    前記本体部に支持された被支持部と、
    前記被支持部と連接されると共に前記回転軸に対して偏心し、前記把持孔の内周面において露出した偏心部と、を有し、
    前記偏心部に、前記被固定部材の側面と周方向に渡って接触する弧状接触面が形成され、
    前記軸部材が前記弾性部材の弾性力によって回転することで、前記弧状接触面が、前記把持孔の内周面において前記被固定部材を押さえ付ける、
    ことを特徴とする固定具。
  2. 前記操作孔が、前記本体部のうち、前記把持孔が形成された面と同一面に形成された溝であって、かつ、前記本体部のうち、前記操作端部側が開放され、
    前記操作部が、
    前記本体部の外側に突出した前記操作端部に形成されて前記本体部と対面した補助操作部を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載された固定具。
  3. 前記弾性作用部が、圧縮した前記弾性部材が復元する方向に向けて伸びている、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載された固定具。
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