JPH049151Y2 - - Google Patents

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JPH049151Y2
JPH049151Y2 JP16875286U JP16875286U JPH049151Y2 JP H049151 Y2 JPH049151 Y2 JP H049151Y2 JP 16875286 U JP16875286 U JP 16875286U JP 16875286 U JP16875286 U JP 16875286U JP H049151 Y2 JPH049151 Y2 JP H049151Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は射出成形用金型に関するものである。 (従来の技術) 可動型と固定型との型合せ面に複数のスライド
コアを設けるとともに、型開き時、このコアを互
いに相寄る方向へ移動させて内方への折り返し部
を有する製品から分離させ、スライドコアを貫通
し、相対的に外方へ突出するスライドピンの押圧
動作によつて製品を確実に離型させることができ
るようにし、スライドコアに製品が付着するのを
防止しつつ製品の一体成形を可能としたものがあ
る。(例えば、特公昭59−10298号公報参照) (考案が解決しようとする問題点) ところで、前記従来の技術においては、スライ
ドコアが上方向にスライドするのに伴いスライド
コアを互いに相寄る方向に移動せしめることによ
つてスライドピンがスライドコアに対して相対的
に突出するものであつて、このスライドピンの突
出動作は金型の形状によつて決まる一定のもので
ある。この為、製品の厚みや形状に応じたスライ
ドピンの進退動作を予め設定して金型を設計する
必要があるので金型設計を複雑なものとしてい
る。さらには、実際のプレス成形状況に応じてス
ライドピンの進退動作の調整、例えば、製品の型
離れ不良が生じた場合、スライドピンの突出量を
大きくする等の調整をすることが困難である等の
問題点を有していた。 (問題点を解決する為の手段) 分離・合体自在な一対の固定型及び可動型と、
この一対の型の型合せ部間に設けられるとともに
製品内方への折り返し部を一体成形するためのス
ライドコアと、上記スライドコアに進退動可能に
摺接され、上記製品の折り返し部に押圧力を作用
させるスライドピンとを有する射出成形用金型に
おいて、型開き方向に傾斜して形成された傾斜面
を有する固定型のその傾斜面にはラツク部材が設
けられ、上記スライドコアには、そのラツク部材
に噛合するピニオン部材が回動可能に設けられる
とともに、上記ピニオン部材と一体的に同一軸心
を有してカム部材が設けられ、かつ、上記カム部
材のカム面に当接してカム部材の回動により進退
動可能にスライドピンが内設されることに係る。 (作用) スライドコアと固定型との相対移動によつて固
定型に設けられたラツク部材に噛合しかつスライ
ドコアに回動可能に設けられたピニオン部材が回
転するとともにこのピニオン部材に設けられたカ
ム部材が回転する。これによつて、該カム部材の
カム面に当接するとともにスライドコアに進退動
可能に内設されたスライドピンがカム部材のカム
面の移動に応じて進退移動する。 (実施例) 以下、本考案の好適な実施例を図面に基づき説
明する。 本例は第1図ないし第3図に示し、車両用バン
パWを射出成形用金型1によつて折り返し成形す
るものである。 射出成形用金型1は、分離・合体自在な一対の
固定型2及び可動型3と、この一対の型を保持す
る金型保持台4と、該一対の金型の型合せ部間5
においてバンパWの内方への折り返し部W1を一
体成形する為に上下方向にスライド可能に設けら
れた一対のスライドコア6,6と、該スライドコ
アの上方向のスライドによつて前記バンパWの折
り返し部W1に押圧力を作用させる押圧手段7と
を主要部とし、該押圧手段7は後述のラツク部材
9、ピニオン部材10、カム部材11およびスラ
イドピン12等から構成されている。 なお、前記固定型2を貫通する一対のガイドピ
ン8,8はプレス成形作業による前記可動形の上
下動作に対応して上下方向に摺動するものであつ
て、このスライドピン8,8の上端に載置する前
記スライドコア6,6を上下方向にスライドせし
めるものである。 前記固定型2は基底部2aと該基底部のほぼ中
央において型開き方向に隆起してなる台形部2b
とからなつており、前記基底部2aには前記ガイ
ドピン8,8が挿通する貫通穴2c,2cが前記
台形部2bの傾斜面2d,2dの傾きとほぼ同じ
傾きで設けられており、その外側には前記折り返
し部W1を形成する溝2e,2eが刻設され、さ
らに外縁部には前記可動型3に案内する外枠部2
f,2fが設けられている。 前記可動型3はその下面にバンパWの外形に合
せて成形された凹型部3aが設けられ、外縁部に
は前記固定型2の外枠部2f,2fに摺接する案
内溝3b,3bが設けられている。 前記スライドコア6、6は前記固定型2の台形
部2bと可動型3の凹型部3aとの型合せ部間5
を介設されて、その底部に設けた凹部6a,6a
には前記ガイドピン8,8の上端が取付けられて
おり、前記固定型2とともにバンパWの内金型部
を形成している。 押圧手段7は第2図にも断面して示す如く、固
定型2に取付けられたラツク部材9と、該ラツク
部材9に噛合しかつ前記スライドコアの回動可能
に支承されるピニオン部材10と、該ピニオン部
材の同軸状に給合されるカム部材11と、一端を
カム部材11のカム面11aに当接するとともに
スライドコア6に進退動可能に内設されたスライ
ドピン12とで構成されている。 前記ラツク部材9は前記固定型2の傾斜面2d
の一側部において該傾斜面に沿つて設けられた傾
斜溝2gに取付けられており、その長さはスライ
ドコア6のスライド距離よりも長くして前記ピニ
オン部材10との噛合がずれないのものとしてい
る。 前記ピニオン部材10は前記ラツク部材9に噛
合するピニオンギア10aと該ピニオンギアの軸
部10bとからなつており、該軸部10bはその
ぼほ両端部をスライドコア6に内設されたベアリ
ング6b,6bによつて支承されて回動可能とし
ており、このベアリング6b,6bはギヤツプ6
c,6cによつてスライドコア5に固定されてい
る。 前記カム部材11は、本例においては、その外
周面をカム面11aとする筒状の揺動カムであつ
て前記軸部10bに同軸状に嵌挿して所定の位置
において固定ネジ等で固定されるものである。 なお、このカム部材11は該カム部材の回転移
動を従節の直線移動に変えるカムであれば、良い
のであつて、本例における揺動カムに限定される
ものではない。 前記スライドピン12は鍔付軸部12aと該鍔
付軸部12aの先端面に固設される押圧ブロツク
12bとを具備してなり、前記鍔付軸部12aは
その鍔部12cをカム面に当接する方向に押圧付
勢するスプリング12dを装着するとともに進退
動可能にスライドコア6のスライド孔6dに嵌挿
され、押圧ブロツク12bはスライドコアの外面
に設けられた凹所6eに遊嵌合するとともに前記
鍔付軸部12aの先端にボルト12eによつて取
付けられている。メクラ栓12fはボルト12e
用のボルト挿入穴11gに圧入されている。 なお、スライドピン12をカム面に当接する方
向に押圧付勢するスプリング12dは、カム部材
11がカム溝を有し、このカム溝にスライドピン
の一端を嵌合せしめてこの溝に沿つてスライドピ
ンを移動させる確動カムの場合には不要となる。 次に、押圧手段7の押圧動作について説明す
る。 射出成形用金型1の開閉動作に伴いガイドピン
8,8を上下動せしめる事によつてスライドコア
6,6が上下方向にスライドする。これによつ
て、固定型2に設けたラツク部材9,9に噛合す
るピニオン部材10,10と該ピニオン部材1
0,10に固設されたカム部材11,11とが正
逆回転動するので、該カム部材のカム形状に応じ
てスライドピン12,12が進退動作し、スライ
ドピンが進出した場合バンパWの折り返し部W1
に押圧力が作用する。 続いて、型開き時に製品の取出しを容易にする
よう下記表1に示す如くスライドコア6,6のス
ライド量に対するカムの回転角度とカム形状を設
定した場合の動作について説明する。 なお、本例では押圧手段7,7とも表1と同じ
設定を用いる。
【表】 この場合、スライドコア6のスライド位置が1/
3の所でスライドピンの進出量が最大となりバン
パWは型離れをしている。スライド位置が2/3〜
3/3の所でスライドピン12を後退させて製品の
出し入れを容易に行い得るようにするとともにこ
の製品の出し入れ時にスライドピンによつて製品
に傷がつくことを防止している。 また、上述のように、プレス成形作業中すなわ
ち、スライドコアのスライド中に製品の出し入れ
が容易に出来るようスライドピンを後退させるこ
とは、3次元トランスフアプレスのように製品の
自動出し入れ装置を有するものにおいては稼働率
を大きく向上せしめる効果がある。 以上の如く構成することによつて、押圧手段
7,7のスライドピン12,12の進退動作は、
金型の形状に関係なくかつ製品の厚みや形状に応
じて、スライドコア6,6のスライドに対するカ
ム部材10,10の回転角度とカム形状によつて
自由に設定出来る。さらには、カム形状を変更す
るだけでプレス成形作業状況に応じてスライドピ
ンの突出量やその進退動作位置を容易に調整出来
る。 (発明の効果) スライドコアのスライドによつてピニオン部材
とともにカム部材を回転せしめ、このカム部材の
カム面の移動に応じてスライドピンを進退移動せ
しめる構成とすることによつて、スライドピンの
進退動作は、金型の形状に関係なくかつ製品の厚
みや形状に応じて、スライドコアのスライドに対
する回転カム部材の回転角度とカム形状によつて
自由に設定出来る。さらには、スライドコアのス
ライドに対するカム部材の回転角度とカム形状の
変更によつて、プレス成形作業状況に応じて確実
に製品を離型せしめるようにスライドピンの突出
量やその進退動作位置を容易に調整出来るという
優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本願実施例を示す図面で
あつて、第1図は射出成形用金型の正面断面図、
第2図は第1図の−線における断面図、第3
図aないしcは射出成形用金型における型開き動
作を示す図面である。 1……射出成形用金型、2……固定型、2d…
…傾斜面、3……可動型、5……型合せ部間、6
……スライドコア、9……ラツク部材、10……
ピニオン部材、11……カム部材、12……スラ
イドピン、W……バンパ、W1……折り返し部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 分離・合体自在な一対の固定型及び可動型と、
    この一対の型の型合せ部間に設けられるとともに
    製品内方への折り返し部を一体成形するためのス
    ライドコアと、上記スライドコアに進退動可能に
    摺接され、上記製品の折り返し部に押圧力を作用
    させるスライドピンとを有する射出成形用金型に
    おいて、型開き方向に傾斜して形成された傾斜面
    を有する固定型のその傾斜面にはラツク部材が設
    けられ、上記スライドコアには、そのラツク部材
    に噛合するピニオン部材が回動可能に設けられる
    とともに、上記ピニオン部材と一体的に同一軸心
    を有してカム部材が設けられ、かつ、上記カム部
    材のカム面に当接してカム部材の回動により進退
    動可能にスライドピンが内設されることを特徴と
    する射出成形用金型。
JP16875286U 1986-10-31 1986-10-31 Expired JPH049151Y2 (ja)

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JPS6372021U JPS6372021U (ja) 1988-05-14
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JP2705305B2 (ja) * 1990-11-26 1998-01-28 日産自動車株式会社 射出成形用金型
KR100410736B1 (ko) * 2000-12-05 2003-12-18 현대자동차주식회사 사출금형의 보스부 분리장치

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