JPH06186690A - ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法

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JPH06186690A
JPH06186690A JP34276692A JP34276692A JPH06186690A JP H06186690 A JPH06186690 A JP H06186690A JP 34276692 A JP34276692 A JP 34276692A JP 34276692 A JP34276692 A JP 34276692A JP H06186690 A JPH06186690 A JP H06186690A
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JP
Japan
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group
silver halide
general formula
hydrogen atom
carbon atoms
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JP34276692A
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English (en)
Inventor
Shoji Nishio
昌二 西尾
Hideki Komatsu
秀樹 小松
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 支持体上に感光性ハロゲン化銀乳剤層が塗布
されたハロゲン化銀写真感光材料において、該写真乳剤
層にテトラゾリウム化合物を含有し、かつ下記一般式
〔1〕または一般式〔2〕の存在下で処理することを特
徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理方法により達
成される。 一般式〔1〕 一般式〔2〕 【効果】 テトラゾリウム化合物を含むハロゲン化銀写
真感光材料の網点品質を向上する、より超硬調なハロゲ
ン化銀写真感光材料用処理方法の提供。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テトラゾリウム化合物
を含有する印刷製版用ハロゲン化銀写真感光材料用処理
方法に関し、くわしくは超硬調な性能が得られるハロゲ
ン化銀写真感光材料の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、印刷製版用感光材料の処理におい
て、従来のいわゆるリス現像法にかわり、より処理安定
性が高くしかもリス現像に匹敵する硬調な性能が得られ
る処理方法が多く用いられるようになってきた。この処
理方法にはヒドラジン誘導体あるいはテトラゾリウム化
合物のようないわゆる硬調化剤が用いられ、PQ現像液
により処理される。
【0003】しかしながら、さらに超硬調な性能が求め
られる場合もあり、このような場合には上記テトラゾリ
ウム化合物のような硬調化剤にさらに抑制剤系の化合
物、例えばイミダゾール系、トリアゾール系、インダゾ
ール系のような化合物を併用することが必要となるが、
充分な効果が得られていないのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような問題に対
して、本発明の課題は、テトラゾリウム化合物を含むハ
ロゲン化銀写真感光材料のより超硬調な処理方法を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、支
持体上に感光性ハロゲン化銀乳剤層が塗布されたハロゲ
ン化銀写真感光材料において、該写真乳剤層にテトラゾ
リウム化合物を含有し、かつ前記一般式〔1〕または一
般式〔2〕(化1)の存在下で処理することを特徴とす
るハロゲン化銀写真感光材料の処理方法により達成され
る。
【0006】尚、前記一般式〔1〕又は一般式〔2〕
(化1)で表される化合物の少なくとも1つをハロゲン
化銀写真感光材料あるいは現像液に含有させてもよい。
【0007】またさらに一般式〔1〕または一般式
〔2〕を含有する現像剤に前記一般式〔3〕(化2)又
は一般式〔4〕(化3)で表される化合物の少なくとも
1つを含有することも本発明の好ましい態様である。
【0008】以下、本発明について具体的に説明する。
【0009】まず一般式〔1〕及び一般式〔2〕(化
1)で表される化合物については、式中、R1、R2は水
素原子、炭素数1〜3までのアルキル基を表す。ただし
1とR2は同時に水素原子になることはない。R3、R4
は水素原子、炭素数1〜3までのアルキル基を表し、R
5は水酸基、アミノ基又は炭素数1〜3までのアルキル
基を表す。R6、R7は水素原子、炭素数1〜5までのア
ルキル基、炭素数18までのアシル基又は-COOM2基を表
す。ただしR6とR7は同時に水素原子になることはな
い。M1は水素原子、アルカリ金属原子、アンモニウム
基を表す。
【0010】M2は水素原子、炭素数1〜4までのアル
キル基、アルカリ金属原子、アリール基、炭素数15まで
のアラルキル基を表す。mは0,1又は2を表す。
【0011】以下、本発明を詳述する。
【0012】上記において炭素数1〜4までのアルキル
基とは、例えばメチル、エチル、プロピル又はブチル基
などが挙げられる。
【0013】炭素数18までのアシル基とは、例えばアセ
チル基、ベンゾイル基などが挙げられ、炭素数15までの
アラルキル基とは、例えばベンジル基、フェネチル基な
どが挙げられる。アリール基とはフェニル基、ナフチル
基などが挙げられる。
【0014】又、M1のアルカリ金属原子としては、例
えばナトリウムイオン、カリウムイオンなどである。
【0015】本発明の上記の化合物は種々の合成法が知
られているが、例えばアミノ酸合成法として知られいる
シュトレッカーアミノ酸合成法を用いてもよく、アミノ
酸のアセチル化は水溶液中でアルカリと無水酢酸を交互
に添加して行う。
【0016】次に本発明の一般式〔1〕及び一般式
〔2〕で表される化合物の具体例を示すが、本発明はこ
れらのみに限定されるものではない。
【0017】
【化4】
【0018】
【化5】
【0019】本発明の上記の化合物は、それぞれ単独又
は組み合わせて用いてもよい。又、一般式〔1〕と一般
式〔2〕の化合物を少なくとも1種以上組み合わせて用
いてもよい。
【0020】次に本発明における一般式〔3〕で表され
る化合物について以下に説明する。
【0021】一般式〔3〕においてXは水素原子、ヒド
ロキシ基、低級アルキル基(例えばメチル、エチル、プ
ロピル)、低級アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキ
シ)、ハロゲン原子(例えば塩素、臭素)、カルボキシ
基またはスルホ基を表す。この中で水素原子が特に好ま
しい。M1とM2は同じでも異なってもよく、それぞれ水
素原子、アルカリ金属原子(例えばナトリウム、カリウ
ム)またはアンモニウム基を表す。
【0022】以下、一般式〔3〕で表される化合物の具
体例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0023】
【化6】
【0024】本発明の上記化合物は、それぞれ単独又は
組み合わせて用いてもよい。
【0025】本発明における一般式〔4〕で表される化
合物について以下に説明する。
【0026】式中、B1及びD1は互いに独立して脂肪族
基、脂環式基、芳香脂肪族基、芳香族基等または複素環
式5員環または6員環(この環はさらに縮合していても
よく、窒素原子1〜3個及び酸素原子1個または硫黄原
子1個を含有しているものとする。m1及びn1はそれぞ
れ1,2及び3の数であり、pは1または2であり、A
2及びE2は互いに独立してそれぞれ-CO-O-M、-SO2-O-
M、-S02-N(X)(Y)、-S-Z及び-CO-N(X)(Y)、(これらの式
において、X及びYはそれぞれ水素原子またはヒドロキ
シル基、カルボン酸基もしくはスルホン酸基によって置
換されていてもよい炭素原子最大8個のアルキル基であ
り、Yはさらにフェニルスルホン酸基、低級アルキルス
ルホニル基、またはフェニルスルホニル基であってもよ
く、Mは1価の陽イオンであり、ZはX及びYと同じ意
味であるがただし水素原子ではないものとする。)で表
される基である。ただし-CO-O-Mで表される基であると
き、前記の相当するB1及びD1はα−アミノ基をもたな
いものとする。
【0027】一般式〔4〕で表される化合物のうち好ま
しいものは一般式〔4−1〕、〔4−2〕で表すことが
できる。
【0028】
【化7】
【0029】一般式〔4−1〕中、R1、R3は水素原
子、置換されてもよい炭素原子1〜6個のアルキル基、
アルケニル基、アラルキル基、シクロアルキル基、置換
されてもよいフェニル基、窒素原子1〜3個または酸素
原子1個または硫黄原子1個を含有している5員または
6員複素環またはカルボン酸基を表し、R2は直接結合
を表すかまたは置換されてもよいアルキレン基、アルキ
リデン基、フェニレン基、アラルキレン基または-CONHC
H2-を表し、A3は-COOMまたは-SO3M、(Mは一般式
〔3〕のM1,M2と同義である)m2は1または2であ
る。
【0030】一般式〔4−2〕中、R4,R5は水素原子
またはメチル基を表す。Mは好ましくは水素陽イオンま
たはアルカリ金属陽イオン(例えばNa+またはK-など)
である。
【0031】一般式〔4−1〕で表される化合物のうち
一般式〔4−1a〕のものは更に好ましい。
【0032】
【化8】
【0033】一般式〔4−1a〕中、R6,R7は水素原
子、置換されてもよいアルキル基(例えば-CH3,-C
2H5,-CH2OH,-CH2COOHなど)、シクロアルキル基(例え
ばシクロペンチル基、シクロヘキシル基など)置換され
てもよいフェニル基(例えばフェニル基、トリル基、p-
クロロフェニル基、p-アミノフェニル基、p-スルホフェ
ニル基、p-スルホンアミドフェニル基など)窒素原子1
〜3個、または酸素原子1個または硫黄原子1個を含有
している5員または6員複素環(例えばフリル基、チェ
ニル基など)、またはカルボン酸基を表し、R6,R7
同じでも異なってもよい。lは1,2,3または4であ
る。
【0034】以下に一般式〔4〕で表される化合物の具
体例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0035】
【化9】
【0036】
【化10】
【0037】
【化11】
【0038】
【化12】
【0039】
【化13】
【0040】本発明の一般式〔1〕〜〔4〕の化合物の
添加量は、現像液1リットル分当たり1×10-5mol〜3
×10-2molで、好ましくは1×10-4mol〜1×10-2molの
濃度で使用される。
【0041】感光材料には、1×10-5mol/m2〜3×10-2
molで好ましくは1×10-4mol/m2〜5×10-3mol/m2で添
加される。
【0042】本発明における固形処理剤とは、顆粒剤
状、錠剤状、粉剤状、ペースト状、ブロック状のいずれ
の形態でも構わず、含有量としては、15wt%以下のもの
をいう。好ましくは5wt%以下であり、更に好ましくは
3%以下である。
【0043】また、反応性、保存性から1キットが2個
以上の複数パートからなっていても構わない。また、保
存性向上のために、コーティングを施したものであった
り、包材の層状に封入されたものでも構わない。
【0044】本発明における固形現像剤に含有させる成
分について以下に説明する。
【0045】黒白現像液用固形現像剤に含有させる現像
主薬には良好な性能を得やすい点で、ジヒドロキシベン
ゼン類と1-フェニル-3-ピラゾリドン類の組合せが最も
好ましい。勿論この他にp-アミノフェノール系現像主薬
を含んでもよい。
【0046】ジヒドロキシベンゼン現像主薬としてはハ
イドロキノン、クロロハイドロキノン、ブロムハイドロ
キノン、イソプロピルハイドロキノン、メチルハイドロ
キノン、2,3-ジクロロハイドロキノン、2,5-ジクロロハ
イドロキノン、2,3-ジプロムハイドロキノン、2,5-ジメ
チルハイドロキノンなどがあるが特にハイドロキノンが
好ましい。
【0047】1-フェニル-3-ピラゾリドン又はその誘導
体の現像主薬としては1-フェニル-4,4-ジメチル-3-ピラ
ゾリドン、1-フェニル-4-メチル-4-ヒドロキシメチル-3
-ピラゾリドン、1-フェニル-4,4-ジヒドロキシメチル-3
-ピラゾリドンなどがある。
【0048】p-アミノフェノール系現像主薬としてはN-
メチル-p-アミノフェノール、p-アミノフェノール、N-
(β-ヒドロキシエチル)-p-アミノフェノール、N-(4-ヒ
ドロキシフェニル)グリシン、2-メチル-p-アミノフェ
ノール、p-ベンジルアミノフェノール等があるが、なか
でもN-メチル-p-アミノフェノールが好ましい。
【0049】現像主薬は使用液において通常0.01〜1.2
モル/lとなる量で用いられるのが好ましい。
【0050】本発明に係る固形処理剤に、保恒剤として
亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リチウム、
亜硫酸アンモニウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫
酸カリウム、ホルムアルデヒド重亜硫酸ナトリウムなど
の亜硫酸塩を含有させることができる。亜硫酸塩は使用
液において0.2モル/l以上特に0.4モル/l以上となる
量で含有させるのが好ましい。また、上限は2.5モル/
lまでとするのが好ましい。
【0051】固形現像剤には、現像液のpH調整剤として
アルカリ剤及びpH緩衛剤を含有させることができる。pH
の設定のために用いるアルカリ剤には水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、
第三リン酸ナトリウム、第三リン酸カリウムの如きpH調
節剤を含む。本願の効果、特にヒドラジンを含む感材を
処理する場合の黒ポツとキレの改良及びテトラゾリウム
化合物を含む感材を処理する場合のピンホール、キレの
改良は、特にpH10以上の時に顕著である。
【0052】固形現像剤には、特開昭61-28708号(ホウ
酸塩)、特開昭60-93439号(例えば、サッカロース、ア
セトオキシム、5-スルホサルチル酸)、リン酸塩、炭酸
塩などの緩衝剤を含有させてもよい。
【0053】固形現像剤には、上記成分以外に、臭化ナ
トリウム、臭化カリウム、沃化カリウムの如き現像抑制
剤;エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、ジメチルホルムアミド、メチルセ
ロソルブ、ヘキシレングリコール、エタノール、メタノ
ールの如き有機溶剤;1-フェニル-5-メルカプトテトラ
ゾール、2-メルカプトベンゾイミダゾール-5-スルホン
酸ナトリウム塩等のメルカプト系化合物、5-ニトロイン
ダゾール等のインダゾール系化合物、5-メチルベンゾト
リアゾール等のベンゾトリアゾール系化合物などのカブ
リ防止剤を含んでもよく、更に必要に応じて色調剤、界
面活性剤、消泡剤、硬水軟化剤、特開昭56-106244号記
載のアミノ化合物などを含んでもよい。
【0054】固形現像剤には、銀汚れ防止剤、例えば特
開昭56-24347号に記載の化合物を含有させることができ
る。また、特開昭56-106244号に記載のアルカノールア
ミンなどのアミノ化合物を含有させることができる。
【0055】この他L.F.A.メソン著「フォトグラ
フィック・プロセシン・ケミストリー」、フォーカル・
プレス刊(1966年)の226〜229頁、米国特許第2,193,01
5号、同2,592,364号、特開昭48-64933号などに記載のも
のを含有させてもよい。
【0056】本発明における現像液の補充量は、特に限
定されないが195ml以下で本発明の効果を顕著に示す。
【0057】本発明のハロゲン化銀乳剤層には好ましく
は平均粒径が0.05〜0.3μmの感光性ハロゲン化銀粒子が
使用される。ここで平均粒径とは、球状粒子の場合は、
その直径を、球状以外の形状の粒子の場合は、その投影
像を同面積の円像に換算したときの直径を示す。また、
全粒子数の60%以上が平均粒径の±10%の範囲の粒径を
有するものが好ましい。
【0058】本発明のハロゲン化銀乳剤層に使用される
ハロゲン化銀乳剤(以下ハロゲン化銀乳剤乃至単に乳剤
などとも称する。)には、ハロゲン化銀として例えば臭
化銀、沃臭化銀、沃塩化銀、塩臭化銀、及び塩化銀等の
通常のハロゲン化銀乳剤に使用される任意のものを用い
ることができるが、好ましくは、ネガ型ハロゲン化銀乳
剤として60モル%以上の塩化銀を含む塩臭化銀、またポ
ジ型ハロゲン化銀乳剤として塩化銀または10モル%以上
の臭化銀を含む塩臭化銀、臭化銀、沃臭化銀を用いるこ
とである。
【0059】その他公知の各種ハロゲン化銀乳剤調製技
術、添加剤、支持体等を用いることができる。
【0060】本発明において、処理の際に用いることが
できる定着液には、チオ硫酸塩、亜硫酸塩の他、種々の
酸、塩、定着促進剤、湿潤剤、界面活性剤、キレート
剤、硬膜剤等を含有させることができる。例を挙げれ
ば、チオ硫酸塩、亜硫酸塩としてはこれらの酸のカリウ
ム、ナトリウム、アンモニウムの塩、酸としては硫酸、
塩酸、硝酸、ほう酸、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、シュ
ウ酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、フタル酸等が挙げ
られ、塩としては、これらの酸のカリウム、ナトリウ
ム、アンモニウム等の塩が挙げられる。定着促進剤とし
ては、特公昭45-35754号公報、特開昭58-122535号公
報、同58-122536号公報記載のチオ尿素誘導体、分子内
に3重結合を有したアルコール、米国特許第4,126,459
号記載のチオエーテル、またはアニオンをフリー化する
シクロデキストランエーテル体、クラウンエーテル類、
ジアザビシクロウンデセンやジ(ヒドロキシエチル)ブ
タミン等が挙げられる。湿潤剤としてはアルカノールア
ミン、アルキレングリコール等が挙げられる。キレート
剤としては、ニトリロトリ酢酸、EDTA等のアミノ酢
酸が挙げられる。硬膜剤としてはクロム明ばん、カリ明
ばん、その他のAl化合物等を含有させることができ
る。
【0061】本発明において定着液は、感光材料の硬膜
性を上げるためにAl化合物を含有させることが好まし
く、その含有量が使用液中のAl換算量で0.1〜3g/l
であるときにさらに好ましい。
【0062】定着液に含まれる好ましい亜硫酸濃度は0.
03〜0.4モル/lであり、より好ましくは0.04〜0.3モル
/lである。
【0063】好ましい定着液pHは3.9〜6.5であり、こ
のpHで定着液は好ましい写真性能を与え、しかも本発
明の包装材料の効果が顕著となる。最も好ましい定着液
のpHは、4.2〜5.3である。
【0064】
【実施例】以下本発明を実施例によって具体的に説明す
るが、本発明はこれによって限定されるものではない。
【0065】実施例1 亜硫酸イオンの量変化に伴う現像主薬の保恒性の確認を
行った。以下に、その詳細を記す。
【0066】(乳剤の調製)pH3.0の酸性雰囲気下でコ
ントロールドダブルジェット法によりロジウム塩を、銀
1モル当たり10-5モル含有する平均粒経0.20μm、ハロ
ゲン化銀組成単分散度20、臭化銀を2モル%含む塩臭化
銀粒子を作成した。粒子の成長は、ベンジルアデニンを
1%のゼラチン水溶液1l当たり30mg含有する系で行っ
た。銀とハライドの混合後、6-メチル-4-ヒドロキシ-1,
3,3a,7テトラザインデンをハロゲン化銀1モル当たり6
00mg加え、その後水洗、脱塩した。次いでチオ硫酸ナト
リウムを加え、イオウ増感を施した。
【0067】得られた乳剤に添加剤を下記の付量になる
ように調製添加し、下引加工済ポリエチレンテレフタレ
ート支持体上に塗布した。
【0068】 ラテックスポリマー:スチレン-ブチルアクリレートアクリル酸 3元共重合ポリマー 1.0g/m2 フェノール 1 mg/m2 サポニン 200mg/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム テトラゾリウム化合物 ☆ 下記に示す 化合物(1),(2) 表1に示す 化合物(N) 40mg/m2 化合物(O) 50mg/m2 スチレン-マレイン酸共重合体 20mg/m2 アルカリ処理ゼラチン(等電点4.9) 2.0g/m2 銀量 3.5g/m2 ホルマリン 10mg/m2
【0069】
【化14】
【0070】☆ テトラゾリウム化合物 T−1 50mg
/m2の場合を試料 1 T−2 40mg/m2の場合を試料 2とした。
【0071】尚、塗布液はあらかじめ水酸化ナトリウム
pH6.5に調整したのち塗布した。乳剤保護膜として、添
加剤を下記の付量になるように調製し、乳剤塗布液とと
もに同時重層塗布した。
【0072】 (保護膜層) 弗素化ジオクチルスルホコハク酸エステル 100mg/m2 ジオクチルスルホコハク酸エステル 100mg/m2 マット剤:不定型シリカ 50mg/m2 化合物(O) 30mg/m2 5-メチルベンゾトリアゾール 20mg/m2 化合物(P) 500mg/m2 没食子酸プロピルエステル 300mg/m2 スチレン-マレイン酸共重合体 100mg/m2 アルカリ処理ゼラチン(等電点4.9) 1.0g/m2 ホルマリン 10mg/m2 尚、あらかじめクエン酸でpH5.4に調整したのち塗布し
た。
【0073】
【化15】
【0074】次に乳剤層とは、反対側の支持体上に、特
開平2-226143号実施例2と全く同様にしてバッキング層
を設けた。
【0075】現像液処方 純水(イオン交換水) 800ml 炭酸カリウム 66 g 炭酸水素カリウム 3 g ハイドロキノン 15 g フェニドン 0.5g EDTA・2Na 1.025g 臭化カリウム 9 g 5-メチルベンゾトリアゾール 0.16g 1-フェニル-5-メルカプトテトラゾール 0.02g 5-ニトロインダゾール 0.11g 亜硫酸カリウム 49.5g 化合物(1)、(2) 表1に示す量 最後に、純水で1lに仕上げて用いた。この現像液のp
Hは、10.4(25℃)であった。
【0076】定着液処方 (組成A) チオ硫酸アンモニウム(72.5%W/V水溶液) 240ml 亜硫酸ナトリウム 17 g 酢酸ナトリウム・3水塩 6.5g ホウ酸 6 g クエン酸ナトリウム・2水塩 2 g 酢酸(90%W/V水溶液) 13.6ml (組成B) 純水(イオン交換水) 17ml 硫酸(50%W/V水溶液) 4.7g 硫酸アルミニウム(Al2O3換算含量が8.1%W/Vの水溶液) 26.5g 定着液の使用時に水500ml中に上記組成A、組成Bの順
に溶かし、純水を加えて1lに仕上げて用いた。この定
着液のpHは4.22(25℃)であった。
【0077】上記感光材料をコンタクトスクリーンを用
いて露光後、上記の現像液で現像処理し、網点品質を評
価した。網点品質は100倍のルーペを用いて5段階ラン
ク評価した。ランク3は市場で問題とならない最低レベ
ルであり、1,2は実用不可レベル、ランク5が最高レ
ベルとした。
【0078】現像には、自動現像機GR−27(コニカ株
式会社製)を使用した。処理後の試料の反射濃度の測定
には、PDA−65型(コニカ株式会社製)を用いた。
【0079】感度は、黒化濃度1.0を得るのに必要な露
光量の逆数を用い、相対感度で示した。結果を表1に示
す。
【0080】
【表1】
【0081】処理条件 処理工程 温 度 処理時間 現 像 28℃ 30秒 定 着 28℃ 20秒 水 洗 20℃ 20秒 乾 燥 45℃ 20秒 表1の結果から、本発明の試料は網点品質が良好であ
り、これは硬調な仕上がりによることを示している。
【0082】実施例2 現像液に化合物(3)、(4)を添加する以外は実施例
1と同様な方法で評価を行った。結果を表2に示す。
【0083】
【表2】
【0084】表2の結果から現像液に化合物(3)、
(4)を添加した場合にも実施例1と同様、網点品質が
良好な結果を得た。
【0085】
【発明の効果】本発明により、テトラゾリウム化合物を
含むハロゲン化銀写真感光材料の網点品質を向上する、
より超硬調なハロゲン化銀写真感光材料用処理方法を提
供することができた。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に感光性ハロゲン化銀乳剤層が
    塗布されたハロゲン化銀写真感光材料において、該写真
    乳剤層にテトラゾリウム化合物を含有し、かつ下記一般
    式〔1〕または一般式〔2〕の存在下で処理することを
    特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。 【化1】 〔上記式中、R1、R2は水素原子、炭素数1〜3までの
    アルキル基を表す。ただしR1とR2は同時に水素原子に
    なることはない。R3、R4は水素原子、炭素数1〜3ま
    でのアルキル基を表し、R5は水酸基、アミノ基又は炭
    素数1〜3までのアルキル基を表す。R6、R7は水素原
    子、炭素数1〜5までのアルキル基、炭素数18までのア
    シル基又は-COOM2基を表す。ただしR6とR7は同時に水
    素原子になることはない。M1は水素原子、アルカリ金
    属原子、アンモニウム基を表す。M2は水素原子、炭素
    数1〜4までのアルキル基、アルカリ金属原子、アリー
    ル基、炭素数15までのアラルキル基を表す。mは0,1
    又は2を表す。〕
  2. 【請求項2】 上記一般式〔1〕又は一般式〔2〕(化
    1)で表される化合物の少なくとも1つを含有すること
    を特徴とするハロゲン化銀写真感光材料。
  3. 【請求項3】上記一般式〔1〕又は一般式〔2〕(化
    1)で表される化合物の少なくとも1つを含有すること
    を特徴とする請求項1記載のハロゲン化銀写真感光材料
    用現像液。
  4. 【請求項4】下記一般式〔3〕又は一般式〔4〕で表さ
    れる化合物の少なくとも1つを含有することを特徴とす
    る請求項3記載のハロゲン化銀写真感光材料用現像剤。 【化2】 〔上記式中、Xは水素原子、ヒドロキシ基、低級アルキ
    ル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、カルボキシ基
    またはスルホ基を表す。M1とM2はそれぞれ同じでも異
    なってもよく、水素原子アルカリ金属原子またはアンモ
    ニウム基を表す。〕 【化3】 〔上記式中、B1及びD1は互いに独立して脂肪族基、脂
    環式基、芳香脂肪族基、芳香族基等または複素環式5員
    環または6員環(この環はさらに縮合していてもよく、
    窒素原子1〜3個及び酸素原子1個または硫黄原子1個
    を含有しているものとする。m1及びn1はそれぞれ1,
    2及び3の数であり、pは1または2であり、A2及び
    2は互いに独立してそれぞれ-CO-O-M、-SO2-O-M、-S02
    -N(X)(Y)、-S-Z及び-CO-N(X)(Y)、(これらの式におい
    て、X及びYはそれぞれ水素原子またはヒドロキシル
    基、カルボン酸基もしくはスルホン酸基によって置換さ
    れていてもよい炭素原子最大8個のアルキル基であり、
    Yはさらにフェニルスルホン酸基、低級アルキルスルホ
    ニル基、またはフェニルスルホニル基であってもよく、
    Mは1価の陽イオンであり、ZはX及びYと同じ意味で
    あるがただし水素原子ではないものとする。)で表され
    る基である。ただし-CO-O-Mで表される基であるとき、
    前記の相当するB1及びD1はα−アミノ基をもたないも
    のとする。〕
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