JP2890076B2 - ハロゲン化銀写真感光材料の現像処理方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料の現像処理方法

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JP2890076B2 JP20688591A JP20688591A JP2890076B2 JP 2890076 B2 JP2890076 B2 JP 2890076B2 JP 20688591 A JP20688591 A JP 20688591A JP 20688591 A JP20688591 A JP 20688591A JP 2890076 B2 JP2890076 B2 JP 2890076B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀写真感光材
料の処理方法に関し、詳しくは環境保全のために定着液
の補充量を減量しても定着性能が優れ、迅速処理しても
定着性、乾燥性の劣化がなく、かつ残色性の少ないハロ
ゲン化銀写真感光材料の現像処理方法に関するものであ
る。
【0002】
【発明の背景】露光後のハロゲン化銀写真感光材料を自
動現像機で処理するとき処理液は処理量に応じて補充さ
れるのが一般的で、通常、定着液の補充量は処理される
感光材料1m2当たり0.7l〜0.9lである。
【0003】近年、写真感光材料の現像処理分野におい
ては、環境保全上から処理廃液を少しでも減らしたいと
言う要望が益々強まってきているのが実情である。
【0004】しかしながら、例えば廃液を減らすひとつ
の手段として、定着液補充量を減少すると定着液中の銀
量はより多く蓄積され、同時に臭素イオン、沃度イオン
などのハライドイオンも蓄積されるようになる。これら
の蓄積物は定着能力を著しく低下する結果となることか
ら補充液低減の強い要望があるにも拘わらず、簡単には
実現出来ないのが現状である。
【0005】一方、最近ではハロゲン化銀写真感光材料
の迅速処理性への要望も強く、例えば医療用分野におい
ては診断の迅速性、緊急性などから益々迅速処理の要望
が高くなってきている。しかし現像処理の迅速化に伴う
問題点の一つに、定着時間の不足から定着性能の劣化が
より大きくなることは言うまでもない。
【0006】迅速処理に伴う更なる問題点としては、処
理後の感光材料に残色が多くなり、かつ乾燥負荷を増し
乾燥性が劣化することなどが挙げられる。定着性能を高
める手段としては、従来、多くの技術が提案されており
例えばチオウレア系化合物を定着液に用い定着速度を改
良した特公昭45‐35754号、及び特開昭58-122535号など
が開示されている。又、処理後の感光材料の残色性を軽
減する方法として例えば、リサーチ・ディスクロージャ
ー(RD)No.20733(第207巻)に記載の水溶性アミノスチ
ルベン化合物及び/又はノニオン性界面活性剤を現像液
に用いる方法、或は処理後の感光材料を酸化剤で処理
し、色素を破壊し残色を軽減する方法などが開示されて
いる。
【0007】しかしながら、これらの従来技術のいずれ
もが定着液の補充量を低減し、かつ自動現像機による迅
速処理を行った場合には充分とは言えず、新たな技術が
望まれていた。
【0008】
【発明の目的】従って本発明の第1の目的は、環境保全
のために定着液補充量を低減しても、優れた定着性能を
有する定着液によるハロゲン化銀写真感光材料の処理方
法を提供することである。本発明の第2の目的は、迅速
処理を行っても定着性、乾燥性を劣化することなく、か
つ処理後の感光材料に残色性の少ない定着液によるハロ
ゲン化銀写真感光材料の処理方法を提供することであ
る。その他の目的は以下の明細から明らかとなる。
【0009】
【発明の構成】本発明の目的は、下記により達成される
ことを見い出し本発明を成すに至った。即ち、支持体上
に少なくとも1層の感光性ハロゲン化銀乳剤層を有する
ハロゲン化銀写真感光材料を現像処理する方法におい
て、定着液補充量が感光材料1m2当たり0.6l以下で、
かつ定着液中に下記一般式(1)で表される化合物の少
なくとも一つを含有するハロゲン化銀写真感光材料の現
像処理方法により達成される。
【0010】
【化2】
【0011】式中、R1は置換もしくは非置換のアルキ
ル基、置換もしくは非置換のアリール基または‐N
(R2)(R3) を表す。R2、R3はそれぞれ水素原子、置
換もしくは非置換のアルキル基、置換もしくは非置換の
アリール基を表し、R2とR3は互いに結合して窒素原子
と共に5〜6員の複素環を形成してもよい。Mは水素原
子又はアルカリ金属原子を表す。
【0012】以下、本発明を詳述する。
【0013】本発明の上記一般式(1)におけるR1、R
2及びR3で表されるアルキル基とは直鎖、分岐又は環状
のいずれであってもよく、好ましくは炭素数1〜8まで
のアルキル基である。この非置換のアルキル基とは、例
えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペン
チル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基及びオクチル基
などが挙げられる。これらアルキル基への置換として
は例えばヒドロキシ基、カルボキシ基、アリール基(例
えば置換基を有していてもよいフェニル基など)、アル
コキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル基、エ
トキシカルボニル基など)が挙げられる。
【0014】本発明の上記一般式(1)におけるR1、R
2及びR3で表されるアリール基とは、フェニル基又はナ
フチル基を表し、これらアリール基は置換基を有してい
てもよく、置換分としては例えば、アルキル基、ヒドロ
キシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、カルボキシ基又はア
ミノ基などが挙げられる。
【0015】又、R2とR3で結合して窒素原子と共に形
成してもよい5〜6の複素環としては例えば、ピリジル
基、モルホリニル基などが挙げられる。
【0016】Mは水素原子又はアルカリ金属原子(例え
ばナトリウム、カリウムなど)を表す。
【0017】以下に本発明に用いられる一般式(1)で
表される化合物の具体例を示すが、本発明はこれらに限
定されるものではない。
【0018】
【化3】
【0019】
【化4】
【0020】上記の化合物は例えば特開昭58-95728号記
載の方法又はそれに順じた方法により合成することが出
来る。
【0021】本発明の上記の化合物を定着液に用いる場
合は、水又は親水性溶媒例えばメタノール或はエタノー
ルなどに溶解してから添加するか、もしくは直接添加し
てもよい。
【0022】添加量は定着液1l当たり5×10-5モル〜
5×10-1モルで、好ましくは5×10-4〜5×10-2モルの
濃度で使用される。
【0023】本発明の化合物を含有する定着液の補充量
は、感光材料や使用する自動現像機の種類などにより一
様ではないが、感光材料1m2当たり0.6l以下で、より
好ましくは0.5l以下である。
【0024】定着液は定着剤としてチオ硫酸ナトリウ
ム、チオ硫酸アンモニウムなどが使用でき、定着速度の
点からはチオ硫酸アンモニウムが好ましい。
【0025】定着液には硬膜剤として水溶性のアルミニ
ウム例えば塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム或はカ
リ明ばんなどを用いてもよい。又、定着液には酒石酸、
クエン酸、グルコン酸或はそれらの誘導体を単独又は併
用して用いてもよい。
【0026】さらに保恒剤として例えば亜硫酸塩、重亜
硫酸塩など、pH調整剤として例えば硫酸、硬水軟化剤
としてはキレート剤を用いてもよい。本発明の定着液の
pHは3.8以上で、好ましくは4.2〜7.0で、より好まし
くは4.2〜5.5である。
【0027】本発明に用いる定着液用補充液は、上述し
た定着液組成と同様のものを用いるのが普通であるが、
場合によっては他の成分を含むものを用いてもよい。
【0028】定着液用補充液は濃縮液として例えば2剤
以上の形で使用時に混合調製してもよい。
【0029】本発明のハロゲン化銀感光材料の現像処理
方法は、現像、定着、水洗(又は安定化)及び乾燥の工
程を含む自動現像機で処理されるとき、現像から乾燥ま
での工程を90秒以内で完了させることである。
【0030】即ち、感光材料の先端が現像液に浸漬され
始める時点から、処理工程を経て、同先端が乾燥ゾーン
を出てくるまでの時間(いわゆる Dry to Dry の時間)
が90秒以内であること、より好ましくは、このDry to D
ry の時間が60秒以内であることである。
【0031】本発明に係る定着温度及び時間は約20℃〜
50℃で6秒〜20秒が好ましく、30℃〜40℃で6秒〜15秒
がより好ましい。この範囲内で十分な定着ができ、残色
を生じない処理が可能である。
【0032】なお、迅速処理での現像時間は20秒以内、
好ましくは15秒以内が好ましく、現像温度は25〜50℃が
好ましく、30〜40℃がより好ましい。
【0033】乾燥時間は、通常35〜100℃好ましくは40
〜80℃の熱風を吹きつけたり、遠赤外線による加熱手段
が設けられた乾燥ゾーンが、自現機には設置されていて
もよい。
【0034】本発明に用いられる現像液には、現像剤と
して1,4-ジヒドロキシベンゼン類或は必要に応じてp-ア
ミノフェノール系現像剤及び又はピラゾリドン類を併用
した現像液がベースとなる。
【0035】1,4-ジヒドロキシベンゼン現像主薬として
はハイドロキノン、クロロハイドロキノン、ブロムハイ
ドロキノン、イソプロピルハイドロキノン、メチルハイ
ドロキノン、2,3-ジクロロハイドロキノン、2,5-ジクロ
ロハイドロキノン、2,3-ジブロムハイドロキノン、2,5-
ジメチルハイドロキノンなどがあるが特にハイドロキノ
ンが好ましい。p-アミノフェノール系現像主薬としては
N-メチル-p-アミノフェノール、p-アミノフェノール、N
-(β-ヒドロキシエチル)-p-アミノフェノール、N-(4-
ヒドロキシフェニル)グリシン、2-メチル-p-アミノフ
ェノール、p-ベンジルアミノフェノール等があるが、な
かでもN-メチル-p-アミノフェノールが好ましい。
【0036】本発明に用いることができるピラゾリドン
系化合物としては、例えば1-フェニル-3-ピラゾリド
ン、1-フェニル-4,4-ジメチル-3-ピラゾリドン、1-フ
ェニル-4-エチル-3-ピラゾリドン、1-フェニル-5-メチ
ル-3-ピラゾリドン、1-フェニル-4-メチル-3-ピラゾリ
ドン、1-フェニル-4-メチル-4-ヒドロキシメチル-3-ピ
ラゾリドン、1-フェニル-4,4-ジヒドロキシメチル-3-ピ
ラゾリドン、1,5-ジフェニル-3-ピラゾリドン、1-p-ト
リル-3-ピラゾリドン、1-フェニル-2-アセチル-4,4-ジ
メチル-3-ピラゾリドン、1-p-ヒドロキシフェニル-4,4-
ジメチル-3-ピラゾリドン、1-(2-ベンゾチアゾリル)-3-
ピラゾリドン、3-アセトキシ-1-フェニル-3-ピラゾリド
ンなどのピラゾリドン系化合物を挙げることができる。
【0037】本発明に用いられる現像液には、現像処理
中に感光材料中のゼラチンと硬化反応して膜物性を強化
する硬膜剤を含有させることができる。硬膜剤として
は、例えばグルタルアルデヒド、α-メチルグルタルア
ルデヒド、β-メチルグルタルアルデヒド、マレインジ
アルデヒド、サクシンジアルデヒド、メトキシサクシン
ジアルデヒド、メチルサクシンジアルデヒド、α-メト
キシ-β-エトキシグルタルアルデヒド、α-n-ブトキシ
グルタルアルデヒド、α,α-ジメトキシサクシンジア
ルデヒド、β-イソプロピルサクシンジアルデヒド、
α,α-ジエチルサクシンジアルデヒド、ブチルマレイ
ンジアルデヒド、又はこれらの重亜硫酸塩付加物などが
用いられる。
【0038】本発明に用いられる現像液には、現像主薬
の保恒剤として亜硫酸塩(例えば亜硫酸ナトリウム又は
亜硫酸カリウム)を用いることができる。又、上記成分
以外に用いられる添加剤としては、臭化ナトリウム、沃
化カリウムのごとき現像抑制剤、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジメ
チルホルムアミド、メチルセロソルブ、ヘキシレングリ
コール、エタノール、メタノールのごとき有機溶剤或は
1-フェニル-5-メルカプトテトラゾール、2-メルカプト
ベンツイミダゾール-5-スルホン酸ナトリウム塩等のメ
ルカプト系化合物、5-メチルベンツトリアゾール等のベ
ンツトリアゾール系化合物等のカブリ防止剤を含んでも
よく、更に必要に応じて色調剤、界面活性剤、消泡剤、
硬水軟化剤などを含んでもよい。
【0039】現像液のpHは、9.0〜12でよく、好ましく
は9.0〜11.5の範囲である。pHの設定のために用いるア
ルカリ剤又は緩衝剤としては水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、第三リン酸
ナトリウム、第三リン酸カリウムのごときpH調節剤を含
む。
【0040】本発明に用いられるハロゲン化銀写真感光
材料としては、例えば汎用白黒感光材料、X線用感光材
料、印刷製版用感光材料、マイクロフィルム、カラーリ
バーサル感光材料など広範囲の感光材料に用いることが
できるが、好ましくはX線用感光材料のような白黒現像
処理である。
【0041】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。な
お、当然のことではあるが、本発明は以下に述べる実施
例に限定されるものではない。
【0042】実施例―1 〔フィルム―1の調製〕60℃、pAg=8.0、pH=2.0に
コントロールしつつ、ダブルジェット法で平均粒径0.28
μmの沃化銀2.0モル%を含む沃臭化銀単分散立方晶乳剤
を得た。この乳剤の一部をコアとして用い、以下のよう
に成長させた。即ち、このコア粒子とゼラチンを含む溶
液に40℃、pAg 9.0、pH9.0でアンモニア性硝酸銀溶液
と沃化カリウムと臭化カリウムを含む溶液とをダブルジ
ェット法で加え、沃化銀を30モル%含む第1被覆層を形
成した。そして更にpAg=9.0、pH=9.0でアンモニア
性硝酸銀溶液と臭化カリウム溶液とをダブルジェット法
で添加して純臭化銀の第2被覆層を形成し、平均粒径0.
63μmの立方晶単分散沃臭化銀乳剤を調製した。凝集沈
澱法により過剰塩を除去した後、ハロゲン化銀1モル当
り、塩化金酸塩8×10-7モル、チオ硫酸ナトリウム7×
10-6モル、チオシアン酸アンモニウム7×10-4モルを加
え、最適に金・硫黄増感を行い、更に下記の増感色素
(A)及び(B)と、沃化カリウム1×10-3モル/モル
AgXを加え最適に分光増感を施した。
【0043】分光増感色素(A) 5,5'-ジクロロ-9-エチル-3,3'-ジ-(3-スルホプロピ
ル)オキサカルボシアニンナトリウム塩の無水物 分光増感色素(B) 5,5-ジ-(ブトキシカルボニル)-1,1'-ジエチル-3,3'-
ジ-(4-スルホブチル)ベンゾイミダゾロカルボシアニ
ンナトリウム塩の無水物 分光増感終了後、安定剤として4‐ヒドロキシ‐6‐メチ
ル1,3,3a,7‐テトラザインデンをハロゲン化銀1モル当
り3g添加した。
【0044】次に、下記に示す添加剤を加え乳剤を調整
した。なお、添加量はハロゲン化銀1モル当りの量で示
した。
【0045】 石灰処理オセインゼラチン 90g t‐ブチルカテコール 400mg ポリビニルピロリドン(分子量10000) 1.0g トリメチロールプロパン 10g スチレン‐無水マレイン酸共重合体 2.5g ジエチレングリコール 5g ニトロフェニル‐トリフェニルフォスフォニウムクロライド 50mg 1,3‐ジヒドロキシベンゼン‐4‐スルホン酸アンモニウム 4mg 2‐メルカプトベンツイミダゾール-5-スルホン酸ナトリウム 15mg 1,1‐ジメチロール‐1‐ブロム‐1‐ニトロメタン 10mg COCHCH(OH)CHN(CHCOOH)
1g
【0046】
【化5】
【0047】又、保護層には、ゼラチン1gにつき、下
記の化合物を加えた。
【0048】 i-アミル-n-デシル-スルホサクシネートナトリウム 7mg C9F19O(CH2CH2O)10CH2CH2OH 5mg C4F9SO3K 3mg NaCl 3mg 平均粒径5μmのポリメチルメタクリレート(マット剤) 7mg コロイダルシリカ(平均粒径0.013μm) 70mg (CH2=CH−SO2−CH
70mg
【0049】
【化6】
【0050】次いで前記の乳剤塗布液と上記保護層液を
厚さ180μmの下引き処理済みのブルーに着色したポ
リエチレンテレフタレートフィルムの両側にスライドホ
ッパー塗布機で塗布した。
【0051】塗布銀量は片面で2.4g/m2でゼラチンが片
面で3.8g/m2になるよう同時重層塗布した。
【0052】このようにして単分散性の沃臭化銀乳剤か
らなるフィルム―1を作成した。
【0053】次に本発明に用いた現像液及び定着液の組
成を示す。
【0054】 現像液処方 Part-A(1l仕上げ用) 水酸化カリウム 25g 亜硫酸カリウム 61g 炭酸水素ナトリウム 17g ヒドロキシエチレンジアミン4酢酸・2ナトリウム 2.8g 5-メチルベンゾトリアゾール 0.05g 1-フェニル-5-メルカプトテトラゾール 0.01g ハイドロキノン 30g 水を加えて 250mlに仕上げる。
【0055】 pHを11.0に調整 Part-B(1l仕上げ用) 氷酢酸 10g トリエチレングリコール 20g 1-フェニル-3-ピラゾリドン 2.0g 5-ニトロインダゾール 0.1g 水を加えて 30mlに仕上げる。
【0056】 Part-C(1l仕上げ用) グルタルアルデヒド重亜硫酸塩(50wt/wt%) 6.0g 水を加えて 25mlに仕上げる。
【0057】 スターター 氷酢酸 180g 臭化カリウム 85g 水を加えて 1.0lに仕上げる。
【0058】 現像液調製方法 約500mlの水に攪拌しながら上記のPart-A、Part-B、
Part-Cを順次添加し、最後に水で総量を1lでpH10.5
0とし、補充液とした。この補充液1l当たり20mlの割
合で上記のスターターを添加し、ランニングスタート時
に現像槽に満たして使用液とした。
【0059】 定着液処方 Part-A(1l仕上げ用) チオ硫酸アンモニウム(70wt/vol%) 250ml 無水亜硫酸ナトリウム 8.8g ホウ酸 3.0g 酢酸ナトリウム 20g 氷酢酸 10g クエン酸ナトリウム1水塩 2.5g グルコン酸 1.6g エチレンジアミン4酢酸・2ナトリウム 0.05g 水を加えて 280ml Part-B(1l仕上げ用) 硫酸アルミニウム 12g 硫酸(50%) 4g 水を加えて 40ml 約600mlの水に撹拌しながら上記のPart-A、PartBを添
加し、最後に水で1l(pH4.40)とした。
【0060】次に後掲の表1に示すように本発明に係る
一般式〔1〕で表わされる化合物及び下記の比較化合物
(a)を定着液に添加した。現像はローラー搬送型の自
動現像機SRX-501(コニカ〔株〕製)でDry to Dryが45秒
の処理を行った。このときの水洗水量は2l/m2の条件
下で補充液量はフィルム1m 2 当たり現像液が258ml、定
着液は表1に示すように補充を行った。又、処理温度は
現像を35℃、定着を30℃、水洗を20℃、乾燥を45℃と
し、前記の感光材料に、濃度が1.0になるようにX線露
光を与えたものを各処理法で約1000枚(4ツ切サイズ)
処理し、その後下記に示す処理を行った。
【0061】
【化7】
【0062】残留銀の評価 前記で作成したフィルムを未露光のまま現像処理して残
留銀評価用の試料とした。残留銀の評価は次の方法で行
った。
【0063】硫化ナトリウムの2.6×10-3mol/l水溶液
を残留銀評価液として上記の残留銀評価用フィルム上に
1滴滴下し、3分放置後、液をよく拭きとって、常温常
湿下で15時間放置した。
【0064】その後、PDA-65型濃度計(コニカ〔株〕
製)を用いて、残留銀評価液を滴下した部分と、滴下し
ない部分のブルー光の透過濃度を測定し、その差を持っ
て残留銀の目安とした。この差が大きければ大きい程、
処理後のフィルム中の残留銀濃度が高いことになる。得
られた結果を次の表1に示す。
【0065】残色の評価 フィルムを未露光のまゝ現像処理し、その試料のグリー
ン透過濃度を測定して残色とした。
【0066】乾燥性の評価 フィルムを最高濃度が出るように露光し、その試料を5
枚連続処理したときの自動現像機乾燥出口においてのフ
ィルム乾燥性を触感により評価した。
【0067】乾燥性評価基準 1.完全に乾いており試料は温かい。
【0068】2.完全に乾いているが試料は冷たい。
【0069】3.若干湿っている。
【0070】4.湿っている。
【0071】5.湿っている。(フィルムが重なるとく
っついてしまう) 得られた結果を次の表1に示す。表1から明らかなよう
に本発明の試料では残留銀が少なく残色性のない画像を
有し乾燥性も優れたハロゲン化銀写真感光材料を得られ
ることが分かる。
【0072】
【表1】
【0073】〔フィルム―2の調製〕水1l中にゼラチ
ン30g、臭化カリウム10.5g、チオエーテル 〔HO(CH2)2S(CH2)2S(CH2)2S(CH2)2OH〕 0.5wt%水溶液1
0mlを加えて溶解し、65℃に保った溶液中(pAg=9.1、
pH=6.5)に、撹拌しながら0.88モルの硝酸銀溶液30ml
と0.88モルの沃化カリウムと臭化カリウムの混合溶液
(モル比96.5:3.5)30mlを15秒間で同時に添加した後、
1モルの硝酸銀溶液600mlとモル比が96.5:3.5の臭化
カリウムと沃化カリウムとからなる1モルの混合溶液60
0mlとを70分かけて同時添加して、平均粒径1.18μm
で、厚み0.15μmで、沃化銀含有率が3.5モル%の平板状
沃臭化銀乳剤を調製した。凝集沈澱法により過剰塩を除
去したのち、前記フィルム―1と同様に各種添加剤を加
えてから保護層と同時に重層塗布して多分散性の平板状
沃臭化銀乳剤からなるフィルム−2を作成した。
【0074】得られた試料を用いて実施例−1と同様に
処理した結果を次の表2に示す。表2の結果からも明ら
かなよう本発明の方法で処理した試料は、定着性能が優
れ残留銀と残色が少なく、クリアーなフィルムを得られ
ることが分かる。
【0075】
【表2】
【0076】
【発明の効果】本発明により、定着液補充量を低減して
も定着性能を劣化するることなく、かつ残色のないハロ
ゲン化銀写真感光材料の処理方法を得られた。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも1層の感光性ハロ
    ゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料を現
    像処理する方法において、定着液補充量が感光材料1m2
    当たり0.6l以下で、かつ定着液中に下記一般式(1)
    で表される化合物の少なくとも一つを含有することを特
    徴とするハロゲン化銀写真感光材料の現像処理方法。 【化1】 式中、R1は置換もしくは非置換のアルキル基、置換も
    しくは非置換のアリール基または-N(R2)(R3) を表
    す。R2、R3はそれぞれ水素原子、置換もしくは非置換
    のアルキル基、置換もしくは非置換のアリール基を表
    し、R2とR3は互いに結合しN原子と共にて5〜6員の
    複素環を形成してもよい。Mは水素原子又はアルカリ金
    属原子を表す。
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