JPH061851A - 顔料組成物および水性顔料分散体 - Google Patents

顔料組成物および水性顔料分散体

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JPH061851A
JPH061851A JP18584492A JP18584492A JPH061851A JP H061851 A JPH061851 A JP H061851A JP 18584492 A JP18584492 A JP 18584492A JP 18584492 A JP18584492 A JP 18584492A JP H061851 A JPH061851 A JP H061851A
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JP
Japan
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pigment
water
aqueous
composition
parts
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JP18584492A
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English (en)
Inventor
Hiroki Nishina
博喜 仁科
Hitoshi Sugamo
等 巣鴨
Noboru Mizuno
昇 水野
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】水性印刷インキに適用した場合の粘度の経時上
昇、濃度や光沢の低下、色相の変化を生ずるという問題
点を解決する。 【構成】可溶性基を有する芳香族アミンをジアゾ成分と
しオキシナフトエ酸類をカップラー成分とするカルシウ
ムレーキモノアゾ顔料に水酸化亜鉛0.5〜10重量%
を配合してなる顔料組成物および該顔料組成物と水性樹
脂とからなる水性顔料分散体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、顔料組成物および該顔
料組成物を使用した水性顔料分散体、特に、水性印刷イ
ンキとして有用な顔料分散体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、可溶性基を有する芳香族アミンを
ジアゾ成分とし、β−オキシナフトエ酸等のオキシナフ
トエ酸類をカップラー成分としてカップリングしてなる
モノアゾレーキ顔料は、印刷インキ、塗料、プラスチッ
ク着色等の各種用途に広く使用されている。モノアゾレ
ーキ顔料は、耐水性が必ずしも十分とはいえず、印刷工
程上のトラブルが生じやすい。従って、顔料の表面処理
等により顔料自身の耐水性を向上させる検討がなされて
いた。
【0003】なかでも、C.I.ピグメントレッド5
7:1を水性印刷インキ、例えば、水性グラビア印刷イ
ンキ、水性フレキソ印刷インキ等に使用した場合、イン
キ調整中の粘度の上昇、インキ調整後の増粘、ゲル化等
の問題を生ずることがある。また、このインキを用いて
得られた印刷物は、有機溶剤系の印刷インキから得られ
たものに比較して光沢および濃度が低下し、色相が青味
赤色から黄味赤色へ変化するという問題を有している。
このため、C.I.ピグメントレッド57:1を水性イ
ンキ用顔料として用いることは困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、可溶性基を
有する芳香族アミンをジアゾ成分とし、β−オキシナフ
トエ酸等のオキシナフトエ酸類をカップラー成分として
カップリングしてなるカルシウムレーキモノアゾ顔料を
水性印刷インキに適用した場合の粘度の経時上昇、濃度
や光沢の低下、色相の変化を生ずるという問題点を解決
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、可溶性基を有する芳香族アミンをジアゾ成分としオ
キシナフトエ酸類をカップラー成分とするカルシウムレ
ーキモノアゾ顔料に水酸化亜鉛0.5〜10重量%を配
合してなる顔料組成物に関し、請求項2の発明は、上記
顔料組成物と水性樹脂とからなる水性顔料分散体に関す
る。
【0006】本発明における可溶性基を有する芳香族ア
ミンとしては、例えば、1−アミノ−4−メチルベンゼ
ン−2−スルホン酸(p−トルイジン−m−スルホン
酸)、1−アミノ−4−メチル−5−クロルベンゼン−
2−スルホン酸、1−アミノ−4−クロル−5−メチル
ベンゼン−2−スルホン酸、1−アミノ−4−メチルベ
ンゼン−3−スルホン酸、1−アミノ−3−メチル−4
−スルホン酸等がある。
【0007】本発明のモノアゾ顔料のカップラー成分と
しては、β−オキシナフトエ酸が代表的であるが、ナフ
タリン環の置換可能位置にメチル基、エチル基等の低級
アルキル基、アルコキシ基またはハロゲン原子で置換さ
れた置換β−オキシナフトエ酸でもよい。
【0008】本発明のカルシウムレーキモノアゾ顔料
は、公知の方法により製造することができる。すなわ
ち、可溶性基を有する芳香族アミンを常法によりジアゾ
化した溶液に、β−オキシナフトエ酸類をアルカリ性溶
液に溶解させたカップラー溶液を滴下することによって
カップリング反応させる。レーキ化は、塩化カルシウ
ム、硝酸カルシウムのようなカルシウム塩の水溶液とし
てジアゾ成分中に添加し、カップリングと同時に行って
もよいし、カップリング反応で得られたモノアゾ染料の
溶液中にカルシウム塩の水溶液を添加して行ってもよ
い。
【0009】本発明のカルシウムレーキモノアゾ顔料は
ロジンによる処理が施されていてもよい。ロジン処理を
することにより色の鮮明性および濃度が改良されるので
好ましい。顔料のロジンによる処理は、モノアゾ染料に
ロジンのアルカリ可溶塩を添加して行ってもよいし、予
め、ジアゾ成分中にロジンの可溶性塩として添加してお
いてもよい。ロジンの使用量としては顔料に対して30
重量%以下、好ましくは1〜10重量%である。
【0010】本発明の顔料組成物は、カルシウムレーキ
モノアゾ顔料に水酸化亜鉛を0.5〜10重量%、好ま
しくは、1〜5重量%を配合することにより得られる。
水酸化亜鉛の配合量が1重量より少ないと、水性分散体
とした時に、粘度の上昇、色相の変化が避けられず、逆
に5重量%、特に10重量%以上となると、色の鮮明性
が低下し、また光沢も低下するので好ましくない。水酸
化亜鉛はモノアゾ顔料の水ペースト中に添加しても良い
し、乾燥した顔料に対して添加してもよい。また場合に
よっては、水性顔料分散体を製造する際、モノアゾレー
キ顔料と水酸化亜鉛と水性樹脂とを別々に配合してもよ
い。
【0011】本発明の水性樹脂は、スチレン−アクリル
共重合体系、スチレン−マレイン酸共重合体系、アクリ
ル共重合体系、アルキド系、エポキシ系、ポリエステル
系、ウレタン系等の水分散樹脂又は水溶性樹脂がある
が、特に、スチレン−アクリル共重合体系の水分散性樹
脂が好ましい。
【0012】スチレン−アクリル共重合体系樹脂は、例
えば、スチレン10〜50重量%、(メタ)アクリル酸
5〜40重量%および(メタ)アクリル酸アルキルエス
テル10〜35重量%をエマルション重合して得られる
分子量が1000〜500000、酸価が10〜500
の樹脂である。上記(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ルとしては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アク
リル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)
アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソプロピ
ル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)
アクリル酸n−ヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル
等がある。
【0013】上記水分散性樹脂は、乳化剤を添加した水
性媒体に上記モノマーの混合物を滴下して乳化重合する
ことによって製造することができる。乳化剤の代わりに
又は乳化剤と併用して高分子量の分散剤を使用してもよ
い。本発明の本発明の水性顔料分散体は製造方法は、本
発明顔料組成物を水性樹脂にペイントコンデショナー、
ジャーミル等の分散機により分散させれば良い。又、水
性樹脂のカルシウムレーキ顔料を上記と同様に分散させ
た顔料分散体に水酸化亜鉛を添加してもよい。水性顔料
分散体中の顔料濃度は5〜40重量%である。このう
ち、顔料濃度が30重量%以上のものは、印刷インキや
塗料のコンクベースとして使用することができる。以
下、実施例により本発明を説明する。例中、部とは重量
部を、%は重量%をそれぞれ表す。
【0014】実施例1 p−トルイジン−m−スルホン酸18.7部を水300
部および苛性ソーダ4部に溶解させる。35%塩酸23
部を加え、酸析後、氷200部を加え、0℃に冷却す
る。水25部に溶解した亜硝酸ソーダ7部を加え、35
%塩化カルシウム水溶液58部を加え、3℃以下で30
分攪拌したものをジアゾ成分とする。一方、β−オキシ
ナフトエ酸18.7部を水200部、苛性ソーダ9.1
部に溶解させ、10%ロジンソープ42.4部(色素分
に対し10%)加えたものをカップラー成分とする。ジ
アゾ液にカップラー成分を3分要して滴下し、カップリ
ング反応、レーキ化反応を行う。なお、カップリング、
レーキ化終了時のpHは11.2であった。生成した顔
料スラリーを、ロ過、粉砕、乾燥してカルシウムレーキ
モノアゾ顔料(A1)を得た。
【0015】上記で得られた顔料(A1)に水酸化亜鉛
を顔料に対して2%ドライブレンドして顔料組成物(A
2)とした。顔料(A1)および顔料(A2)を以下の
方法で水性グラビアインキ試験を行った。顔料11部、
スチレンアクリル酸系水性ワニス(LOX EXTEN
DER東洋インキ製造株式会社製)34.5部およびガ
ラスビーズ(直径3mm)150部をガラスビン容器に
入れ、ペイントコンディショナーで90分間分散した
後、水性ワニス54.5部を加え、水性インキを調整し
た。この調整後の水性インキの粘度および色相の結果を
表1に示した。又、調整したインキを40℃で1週間経
時促進させた後の粘度および色相の結果、および調整時
インキから経時インキへの色差の結果も表1にまとめ
た。
【0016】色相(H値)および色差(△E値)は、分
光測色計で測定した。色相(H値)は、値が大きいほど
黄味赤色を示し、値が小さいほど青味赤色を示す。ま
た、色差(△E値)は、値が小さいほど変化が小さいこ
とを示す。
【0017】実施例2 10%ロジンソ−プを添加しないこと以外は、実施例1
と同様にしてアゾレーキ顔料(B1)を得た。上記で得
られた顔料(B1)に水酸化亜鉛を顔料に対して3%ド
ライブレンドして顔料組成物(B2)とし、実施例1と
同様にして水性グラビアインキ試験を行った。結果を表
1にまとめた。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】本発明の顔料組成物は、水性樹脂、特に
水分散性樹脂に使用した場合、水性顔料分散体の増粘、
ゲル化が起こらず、濃度の低下、色相の変化について
も、従来の顔料をそのまま使用する場合に比べて著しく
改良された。本発明の水性顔料組成物は、従来、有機溶
剤型印刷インキが使用されているグラビア印刷インキに
代わって、水性印刷インキとして使用できるので、有機
溶剤への大気中への揮散が低減でき、安全衛生性の点に
おいても優れた印刷インキを提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C09C 1/04 PAF 6904−4J

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可溶性基を有する芳香族アミンをジアゾ
    成分としオキシナフトエ酸類をカップラー成分とするカ
    ルシウムレーキモノアゾ顔料に水酸化亜鉛0.5〜10
    重量%を配合してなる顔料組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の顔料組成物と水性樹脂と
    からなる水性顔料分散体。
JP18584492A 1992-06-19 1992-06-19 顔料組成物および水性顔料分散体 Pending JPH061851A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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