JPH06183024A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH06183024A
JPH06183024A JP34197692A JP34197692A JPH06183024A JP H06183024 A JPH06183024 A JP H06183024A JP 34197692 A JP34197692 A JP 34197692A JP 34197692 A JP34197692 A JP 34197692A JP H06183024 A JPH06183024 A JP H06183024A
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ink
circulation path
recording head
recording
path
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JP34197692A
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English (en)
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Nobuhiko Takekoshi
信彦 竹腰
Masami Izumizaki
昌巳 泉崎
吉宏 ▲高▼田
Yoshihiro Takada
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インク循環経路内のインクの中の異物により
引き起こされる記録ヘッドのインク吐出不良を防止した
インクジェット記録装置を提供すること。 【構成】 画像信号に応じてインクを吐出口から吐出さ
せて画像記録を行なう記録ヘッドを備えたインクジェッ
ト記録装置において、記録ヘッドにインクを供給するた
めのインク供給タンクと、該インク供給タンクと記録ヘ
ッドの吐出口と連通する共通液室との間でインクを循環
させるためのインク圧送手段を有するインク循環経路と
を具備し、該インク循環経路と併列に画像記録時には閉
鎖される第2のインク循環経路を設け、該第2のインク
循環経路中の少なくとも1箇所にインクの中の異物を溜
める手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像信号に応じて記録
ヘッドの吐出口からインクを吐出させ、これを被記録媒
体に付着させて画像記録を行なうインクジェット記録装
置に関し、中でも前記記録ヘッドにインクを供給するイ
ンク供給系に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェット記録装置におい
て、記録ヘッドには吐出口に連通して共通液室が設けら
れており、インクはその共通液室から吐出口へ供給され
る。この記録ヘッドの共通液室にインクを供給するイン
ク供給系はつぎのように構成されている。
【0003】インク供給タンクと記録ヘッドの共通液室
とを連通する第1インク経路、該記録ヘッドの共通液
室、該記録ヘッドの共通液室と前記インク供給タンクと
を連通する第2インク経路および前記インク供給タンク
からなるインク循環経路と、前記インク供給タンクと記
録ヘッドとの間でインクを循環させて前記記録ヘッドの
吐出口から増粘インク、気泡、微細な塵埃等を排出させ
て前記記録ヘッドのインク吐出機能を回復させるため
の、前記インク循環経路の途中の適宜部位に介装された
インク圧送手段である回復ポンプと、前記インク循環経
路内のインクが減少したときにインクを補充するため
の、前記インク循環経路に連通したメインタンクとから
構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のインクジェ
ット記録装置において、製造後しばらくの間、例えば回
復ポンプのギア等から削りかすが発生するなどしてイン
ク循環経路内でインク循環経路を構成する部品自体から
異物が発生したり、また、インク循環経路を構成する記
録ヘッド、他の部品等の交換作業時、インク循環経路内
に異物が侵入してしまうことがある。
【0005】これらの異物はインク循環経路内のインク
の中に混入し、画像記録中のインクの移動または回復ポ
ンプによるインクの循環により、記録ヘッドの共通液室
に達し、その共通液室またはその共通液室と吐出口とを
連通する液路等の壁面に付着して気泡溜まりの核となっ
たり、吐出口を目詰まりさせたりして記録ヘッドのイン
ク吐出不良を引き起こしてしまうという問題点がある。
【0006】本発明は、上記従来の技術の有する問題点
に鑑みてなされたものであり、インク循環経路内のイン
クの中の異物により引き起こされる記録ヘッドのインク
吐出不良を防止したインクジェット記録装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のインクジェット記録装置は、画像信号に応じ
てインクを吐出口から吐出させて画像記録を行なう記録
ヘッドを備えたインクジェット記録装置において、前記
記録ヘッドにインクを供給するためのインク供給タンク
と、該インク供給タンクと前記記録ヘッドの吐出口と連
通する共通液室と間でのインクを循環させるためのイン
ク圧送手段を有するインク循環経路とを具備し、該イン
ク循環経路と併列に前記画像記録時には閉鎖される第2
のインク循環経路を設け、該第2のインク循環経路中の
少なくとも1箇所にインクの中の異物を溜める手段を設
けたことを特徴とするものである。
【0008】また、インクの中の異物を溜める手段が、
第2のインク循環経路内のインクを廃棄するための廃棄
手段であるものや、インク循環経路から第2のインク循
環経路を閉鎖する手段は、前記インク循環経路から第2
のインク循環経路への分岐部にそれぞれ設けられた経路
切換手段であるものである。
【0009】前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用し
てインクを吐出するものであって、該熱エネルギーを発
生するための電気熱変換体を備えたものとしたり、ま
た、被記録媒体の記録領域の全幅にわたって吐出口が形
成されているフルラインタイプとすることもできる。
【0010】
【作用】上記のように構成された本発明のインクジェッ
ト記録装置において、第2のインク循環経路内のインク
の中に異物が混入している場合に、前記インクは、イン
ク圧送手段により強制的に循環され、第2のインク循環
経路の少なくとも1箇所に設けられたインクの中の異物
を溜める手段(以下、単に「溜める手段」という。)を
連通し、前記インクの中に混入していた異物が前記溜め
る手段によりそこに溜められる。その後、第2のインク
循環経路を閉鎖したインク循環経路が構成されたとき
は、前記異物が記録ヘッドの吐出口に連通する共通液室
に達することはない。
【0011】廃棄手段を第2の循環経路に設けた構成の
ものでは、第2のインク循環経路内のインクは、インク
圧送手段により強制的に移動されてインクの中に混入し
ている異物と共に廃棄される。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0013】まず、第1実施例について説明する。
【0014】図1において、記録ヘッド1には複数個の
並列して形成された吐出口3のそれぞれに連通した共通
液室2が設けられており、前記共通液室2は第1循環管
11および第2循環管12のそれぞれによりインク供給
タンク5と連通されている。
【0015】前記第1循環管11と第2循環管12との
適宜部位は、インクの中の異物を溜める手段である1個
のフィルタ14が交換可能に介装された第3循環管13
により連通されており、第1循環管11から第3循環管
13への分岐部および第2循環管12から第3循環管1
3への分岐部には経路切換手段である第1経路切換弁1
5および第2経路切換弁16がそれぞれ設けられてい
る。また、前記第2経路切換弁16には更に廃インクタ
ンク7に連通した排出管7aが接続されている。
【0016】前記第1経路切換弁15は、aとbとを結
びcから遮断した実線矢印で示すa−b経路およびaと
cとを結びbから遮断した破線矢印で示すa−c経路を
自在に切換えできるものである。前記第2経路切換弁1
6は、eとfとを結びdおよびgから遮断した実線矢印
で示すe−f経路並びにdとfとを結びeおよびgから
遮断した破線矢印で示すd−f経路を自在に切換えでき
るものであり、また、前記e−f経路並びにd−f経路
のいずれに切換えているときにも、e−f経路もしくは
d−f経路と前記排出管7aとを連通することができる
廃棄手段である開閉自在な排出弁(不図示)を有するも
のである。
【0017】前記第1循環管11は、そのインク供給タ
ンク5寄りの適宜部位にインク圧送手段である回復ポン
プ9が介装されており、また、その回復ポンプ9と第1
経路切換弁15との間の適宜部位に補充用整流弁8を介
装した補充管17が接続されて該補充管17によりメイ
ンタンク6と連通されている。
【0018】第1のインク循環経路は、第1経路切換弁
15がa−b経路に切換えられ、第2経路切換弁16が
e−f経路に切換えられて、第1循環管11、記録ヘッ
ド1の共通液室2、第2循環管12およびインク供給タ
ンク5により構成される。第2のインク循環経路は、第
1経路切換弁15がa−c経路に切換えられ、第2経路
切換弁16がd−f経路に切換えられて、第1循環管1
1、第3循環管13、第2循環管12およびインク供給
タンク5により構成される。
【0019】つぎに、本実施例の動作について説明す
る。
【0020】記録ヘッド1の吐出口3から通常のインク
吐出が行なわれる場合には、第1および第2経路切換弁
15,16がそれぞれ切換えられて上述した第1のイン
ク循環経路が構成される。インク供給タンク5に貯えら
れたインクは、該インク供給タンク5からe−f経路に
切換えられている第2循環管12を通って共通液室2へ
達し、吐出口3から吐出される。インク供給タンク5を
含む第1のインク循環経路内へのインクの補充はメイン
タンク6に貯えられたインクが補充管17を通って第1
のインク循環経路内へ供給されることにより行なわれ
る。通常のインク吐出の場合に限らず必要なときには、
随時、メインタンク6から第1または第2のインク循環
経路内へインクの補充が行なわれる。
【0021】記録ヘッド1の吐出口3から増粘インク、
気泡、微細な塵埃等を排出させて記録ヘッド1のインク
吐出機能を回復させる場合には、通常のインク吐出の場
合と同様に第1のインク循環経路が構成され、その第1
のインク循環経路内のインクは回復ポンプ9を起動する
ことにより強制的に循環させられる。インク供給タンク
5に貯えられたインクは、第1循環管11から吸収さ
れ、回復ポンプ9、第1経路切換弁15を順に通過して
共通液室2へ達し、強制的に循環されているときのイン
クの圧力の増加により一部のインクは吐出口3から外へ
増粘インク、気泡、微細な塵埃と共に排出され、残りの
インクは第2循環管12を通ってインク供給タンク5に
戻される。
【0022】製造後しばらくの間、例えば回復ポンプの
ギア等から削りかすが発生するなどの第2のインク循環
経路内でその第2のインク循環経路を構成する部品自体
から異物が発生する場合、第2のインク循環経路を構成
する部品の交換作業時にその第2のインク循環経路内に
異物が侵入した場合など、何らかの原因により第2のイ
ンク循環経路内のインクの中に異物が混入した場合に
は、第1および第2経路切換弁15,16がそれぞれ切
換えられて第2のインク循環経路が構成される。この第
2のインク循環経路内のインクは、回復ポンプ9が起動
することによりインクの中に混入した異物と共に強制的
に循環させられ、第3循環管13のフィルタ14を第1
経路切換弁15から第2経路切換弁16の方向へ通過
し、前記フィルタ14により濾過される。このインクの
循環はそのインクが十分濾過されるまで続けられる。
【0023】前記フィルタ14の濾過機能が損なわれた
ときには第2のインク循環経路が構成された状態で新し
いものと交換される。
【0024】前記フィルタ14の濾過能力に係わるが、
前記フィルタ14により濾過されてもまだ記録ヘッド1
のインク吐出機能を損なう恐れのある異物がインクの中
に混入している場合には、回復ポンプ9による強制的な
循環が続けられたまま第2経路切換弁16の排出弁が開
かれ、前記異物が混入しているインクが排出管7aへ廃
棄されて廃インクタンク7に収容される。
【0025】第2のインク循環経路内のインクが十分浄
化された後に第1および第2経路切換弁15,16がそ
れぞれ切換えられて第1のインク循環経路が構成される
と、インクの中に混入していた異物はフィルタ14から
浮遊しても第3循環管13内に封じ込まれているので第
1のインク循環経路内に侵入することはない。
【0026】第1および第2経路切換弁15,16は、
手動、電気的駆動などにより、それぞれ切換えられる構
成のものであるが、互いに連動してa−b経路とe−f
経路とに同時に切換わったり、a−c経路とd−f経路
とに同時に切換わったりするように構成してもよい。
【0027】また、第1および第2経路切換弁15,1
6の位置は、なるべく多くのインクを浄化することがで
きるように記録ヘッド1の共通液室2に近いところに設
けるのが好ましい。
【0028】つぎに、第2実施例について説明する。
【0029】図2において、第1経路切換弁35、第2
経路切換弁36およびフィルタ34が介装された第3循
環管33は、記録ヘッド21に一体的に設けられてお
り、記録ヘッド21を交換するときに共に交換される構
成となっている。また、第1実施例で示した廃インクタ
ンク7、排出管7aおよび第2経路切換弁16の排出弁
は本実施例では設けられていない。本実施例のその他の
点は第1実施例と同様の構成なのでその説明は省略す
る。
【0030】前記フィルタ34は、記録ヘッド21が持
つ寿命の間だけその機能を有すれば良いので、第3循環
管33から交換可能な構成とする必要はなく、記録ヘッ
ド21の交換をするごとに新しいフィルタの機能が得ら
れる。
【0031】つぎに、第3実施例について説明する。
【0032】図3において、第3循環管53にはインク
を溜める手段であるフィルタは設けられていない。本実
施例のその他の点は第1実施例と同様の構成なのでその
説明は省略する。
【0033】第2のインク循環経路内のインクの中に異
物が混入している場合には、第2のインク循環経路内の
インクは、第1実施例と同様に、回復ポンプ49の起動
により第1経路切換弁55から第2経路切換弁56の方
向に循環させられ、第2経路切換弁56の排出弁(不図
示)から排出管47aへ廃棄されて廃インクタンク47
に収容される。
【0034】本実施例の効果は、第1実施例で示したフ
ィルタ14にかかわる効果以外は、第1実施例と同様で
ある。
【0035】ここで前述各実施例に使用する記録ヘッド
の一例について説明する。記録ヘッド60には、列状に
設けられた複数個の吐出口63からインクを吐出させる
ために、印加電圧が供給される熱エネルギーを発生させ
る電気熱変換体62が各液路ごとに配設されている。そ
して駆動信号を印加することによって、前記電気熱変換
体62に熱エネルギーを発生せしめて膜沸騰を生じ液路
内に気泡を形成する。そしてこの気泡の成長によって前
記各吐出口63からインクを吐出させる。
【0036】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記
録を行うインクジェット方式の記録ヘッドを用いて記録
を行う記録装置において優れた効果をもたらすものであ
る。
【0037】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0038】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0039】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に、熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を
開示する米国特許第4558333号明細書、米国特許
第4459600号明細書を用いた構成も本発明に含ま
れるものである。
【0040】さらに、記録装置が記録できる最大被記録
材の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよいが、本発明は、上述した効果を
一層有効に発揮することができる。
【0041】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも
本発明は有効である。
【0042】また、記録装置の構成として設けられる、
記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助手段等を
付加することは本発明の効果を一層安定できるので好ま
しいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッ
ドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加
圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別
の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱
手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを行うこ
とも安定した記録を行うために有効である。
【0043】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみを記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個を組み合わせによってで
もよいが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は極
めて有効である。
【0044】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化するもの、もしくは
液体であるもの、あるいは上述のインクジェット方式で
はインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調
整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温
度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与
時にインクが液状をなすものであればよい。
【0045】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するか、またはイン
クの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを
用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信号
に応じた付与によってインクが液化し、液状インクとし
て吐出するものや、被記録材に到達する時点では既に固
化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初め
て液化する性質のインクの使用も本発明には適用可能で
ある。
【0046】さらに加えて、本発明に係る液体噴射装置
を適用した記録装置の形態としては、ワードプロセッサ
やコンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末として
一体または別体に設けられるものの他、リーダ等と組み
合わせた複写装置、さらには送受信機能を有するファク
シミリ装置の形態を採るものであっても良い。
【0047】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載するような効果を奏する。
【0048】第2のインク循環経路内のインクの中に異
物が混入してしまっても、前記異物はインクの中の異物
を溜める手段により第2のインク循環経路内に溜めら
れ、前記第2のインク循環経路が画像記録時には閉鎖さ
れるので、前記異物が記録ヘッドの吐出口に連通する共
通液室に達することはなく、記録ヘッドのインク吐出不
良を防止することができる。
【0049】また、第2のインク循環経路内のインクを
廃棄するための廃棄手段を設けた構成のものでは、イン
クの中の異物をインクと共に廃棄するので、前記異物に
よる記録ヘッドの吐出不良は確実に防止できる。
【0050】さらに、インク循環経路から第2のインク
循環経路を閉鎖する手段をそれぞれ経路切換弁とした構
成のものでは、記録ヘッドの交換作業時など、第2の循
環経路を構成して行なえば、第2のインク循環経路内の
インクを異物の侵入から保護した状態で交換作業を行な
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成を示す模式図であ
る。
【図2】本発明の第2実施例の構成を示す模式図であ
る。
【図3】本発明の第3実施例の構成を示す模式図であ
る。
【図4】本発明の各実施例に使用する記録ヘッドの一例
を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
1,21,41,60 記録ヘッド 2,22,42 共通液室 3,23,43,63 吐出口 5,25,45 インク供給タンク 6,26,46 メインタンク 7,27,47 廃インクタンク 7a,27a,47a 排出管 8,28,48 補充用整流弁 9,29,49 回復ポンプ 10,30,50 空気抜弁 11,31,51 第1循環管 12,32,52 第2循環管 13,33,53 第3循環管 14,34 フィルタ 15,35,55 第1経路切換弁 16,36,56 第2経路切換弁 17,37,57 補充管 62 電気熱変換体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号に応じてインクを吐出口から
    吐出させて画像記録を行なう記録ヘッドを備えたインク
    ジェット記録装置において、 前記記録ヘッドにインクを供給するためのインク供給タ
    ンクと、該インク供給タンクと前記記録ヘッドの吐出口
    と連通する共通液室との間でインクを循環させるための
    インク圧送手段を有するインク循環経路とを具備し、 該インク循環経路と併列に前記画像記録時には閉鎖され
    る第2のインク循環経路を設け、 該第2のインク循環経路中の少なくとも1箇所にインク
    の中の異物を溜める手段を設けたことを特徴とするイン
    クジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 インクの中の異物を溜める手段が、第2
    のインク循環経路内のインクを廃棄するための廃棄手段
    である請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 インク循環経路から第2のインク循環経
    路を閉鎖する手段は、前記インク循環経路から第2のイ
    ンク循環経路への分岐部にそれぞれ設けられた経路切換
    手段である請求項1または2に記載のインクジェット記
    録装置。
  4. 【請求項4】 記録ヘッドは、熱エネルギーを利用して
    インクを吐出するものであって、該熱エネルギーを発生
    するための電気熱変換体を備えたものとした請求項1な
    いし3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 記録ヘッドは、被記録媒体の記録領域の
    全幅にわたって吐出口が形成されているフルラインタイ
    プである請求項1ないし4のいずれかに記載のインクジ
    ェット記録装置。
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