JPH06182727A - コンクリートブロックの製造方法 - Google Patents

コンクリートブロックの製造方法

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JPH06182727A
JPH06182727A JP33742192A JP33742192A JPH06182727A JP H06182727 A JPH06182727 A JP H06182727A JP 33742192 A JP33742192 A JP 33742192A JP 33742192 A JP33742192 A JP 33742192A JP H06182727 A JPH06182727 A JP H06182727A
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concrete
seed
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concrete block
sealing material
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Hiroshi Kiyohara
博 清原
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HONMA CONCRETE KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 成型作業性に優れ、複数の面に種石を表出す
ることができるコンクリートブロックの製造方法を提供
する。 【構成】 型枠1の側板3の内面に、両面粘着テープ6
を張り付ける。この両面粘着テープ6上に複数の種石5
を敷き並べて該種石5を側板3に貼着する。この後、種
石5の目地間に、目止め材たる工業用寒天7を充填す
る。その工業用寒天7が凝固したら前記側板3を起こし
て型枠1を組立てる。この組立てた型枠1の内部にコン
クリート8を打設する。このコンクリート8を締固め、
養生した後脱型を行う。そして工業用寒天7を除去する
と、コンクリートブロックAの側面に種石5の一部が表
出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンクリートブロックの
製造方法に係わり、特に種石の露わし仕上げにより表面
化粧したコンクリートブロックの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリートブロックの外観を整える表
面化粧として、種石の露わし仕上げが知られており、型
枠の底板内面に種石を並べ、その種石の目地間に、粘土
や砂の混合物あるいは溶融した寒天、パラフィン、松脂
などからなる目止め材を詰め、次いでコンクリートを打
設して養生後脱型し、目止め材を洗い流して種石を表出
する方法等が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の製作方法で
は、型枠の底板に種石を敷き並べ、その種石の目地間に
目止め材を充填するものであるため、出来上がったブロ
ックには前記底板に対応する一面のみにしか種石を埋め
込むことができなかった。しかしこの種のブロックを用
いた施工では、その一面だけが表に現れるだけでなく、
側面も外部に出る場合があり、このような場合では、そ
れぞれ種石を設ける面を下にしてコンクリートを2度打
ちあるいは3度打ちして複数の面に種石を埋め込まなけ
ればならなず製作が煩雑になるという問題があった。
【0004】そこで発明は、成型作業性に優れ、複数の
面に種石を表出することができるコンクリートブロック
の製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の製造方法は、型
枠の内面に沿って種石を並べ、その目地間に目止め材を
詰め、次いでコンクリートを打設して養生後に脱型し、
前記目地間の目止め材を除去するコンクリートブロック
の製造方法において、側板が展開可能な型枠の該側板内
面に、両面に粘着性を有する粘着シート部材により前記
種石を貼着するものである。
【0006】
【作用】上記構成によって、型枠の側板を展開し、この
側板内面に粘着シート部材を介して種石を貼着し、この
種石の目地間に目詰め材を詰めた後、型枠を組んでコン
クリートを打設し、コンクリート養生後、側板を展開し
て種石と側板を引き離して脱型をする。この脱型後、目
地間の目詰め材を除去すると、コンクリートブロックの
側面に種石の一部が表出する。
【0007】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を添付図面を参照
して説明する。図1ないし図6は本発明の第1実施例を
示し、同図において,1は本発明のコンクリートブロッ
クAの成型方法に用いる型枠であり、この型枠1は、底
板2と4枚の側板3とを有し、上面が開口した有底略箱
型に形成され、該側板3は底板2に枢着部4を介して展
開可能に取付けられ、その枢着部4は型枠1の傾斜板部
4Aのほぼ中央に設けられている。5は前記型枠1の内
面に沿って並べる種石であって、玉石、鉄平石等の自然
石あるいは砕石等が用いられ、その種石5はほぼ平坦な
平坦面5Aを有する。6は両面に粘着性を有する粘着シ
ート部材たる両面粘着テープである。そして、コンクリ
ートブロックAの製作に当たっては図2に示すように、
まず前記型枠1の側板3を展開してほぼ水平に配置す
る。その側板3内面に、少なくとも前記種石5に対応し
て両面粘着テープ6を張り付け、この両面粘着テープ6
上に複数の種石5を敷き並べて該種石5を側板3に貼着
する。また、前記底板2内面にも種石5を敷き並べる。
この後、図3に示すように、目止め材である溶融した工
業用寒天7を種石5の目地間に所定厚さ充填する。そし
てその工業用寒天7は常温程度まで冷却されると凝固
し、その厚さとしては、5〜50ミリ好ましくは10ミ
リ程度とし、また、その工業用寒天7は凝固後比較的固
くなるものが用いられる。その工業用寒天7が凝固した
ら図4に示すように、前記側板3を起こして型枠1を組
立て、この組立てた型枠1の内部にコンクリート8を打
設する。このコンクリート8を締固め、養生した後脱型
を行う。この場合種石5は、一部を除いて硬化した前記
コンクリート8に埋設されているため、側板3を開く
と、図5に示すように、種石5から両面粘着テープ6が
剥がれて側板3に両面粘着テープ6が張り付いた状態で
該側板3が展開される。そして、脱型したコンクリート
ブロックAの底面及び側面に付着した前記工業用寒天7
を除去することにより、底面2及び側面3にそれぞれ対
応して種石5が部分的に表出したコンクリートブロック
Aが得られる。また、工業用寒天7を除去する場合、工
業用寒天7は比較的固く凝固するため、該寒天7を一枚
もののシートのようにほぼ一度に剥ぎ落とすことができ
る。
【0008】このように本実施例では、型枠1の内面に
沿って種石5を並べ、その目地間に目止め材を詰め、次
いでコンクリート8を打設して養生後に脱型し、目地間
の目止め材を除去するコンクリートブロックAの製造方
法において、前記目止め材には工業用寒天7を用い、側
板3が展開可能な型枠1の側板3の内面に、両面に粘着
性を有する粘着シート部材たる両面粘着テープ6により
種石5を貼着する方法であり、一回のコンクリート8の
打設によって、コンクリートブロックAの一面とこの一
面に略垂直な側面とに種石5を埋設することができ、製
作工程の削減が図られ生産性の向上を図ることができ
る。
【0009】また実施例上の効果として、目止め材に、
常温程度まで冷却されると凝固する工業用寒天7を使用
することにより、側板3に貼着した種石5の目地間に工
業用寒天7を詰めるとこの寒天7が凝固し、そのまま側
板3を起こして型枠1を組むことができ、別途にその目
止め材を側板3に固定する必要がなく、製作を簡便に行
うことができ、しかも、その寒天7は凝固するため、種
石5の目地間から除去する場合もほぼ一度に剥ぎ落とす
ことができ、その目止め材たる寒天7を効率よく除去こ
とができる。さらに、型枠1に傾斜板部4Aを設けたこ
とにより、底板2及び側板3に詰める溶融した寒天7
は、その傾斜板部4A側からは外部に流れ出すことがな
い。
【0010】図7及び図8は本発明の第2実施例を示
し、上記第1実施例と同一部分に同一符号を付し、その
詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、常温ま
で冷却しても固まらない粘土や砂あるいはこれらの混合
物である骨材9を目止め材として用いる方法を示し、上
記第1実施例と同様に側板3を展開し、側板3に両面粘
着テープ6を張り付け、その側板3の内面に複数の種石
5を敷き並べて貼着し、底板2の内面に複数の種石5を
敷き並べた後、その目地間に、目止め材である前記骨材
9を詰める。この場合、前記骨材9には水や糊を添加し
たり、粒子状あるいは細片状の溶岩、自然石を混合して
もよい。また、その骨材9の厚さは、5〜50ミリ好ま
しくは10ミリ程度とする。その後、骨材9の上に、図
8に示すようにコンクリートであるモルタルコンクリー
ト10を充填し、このモルタルコンクリート10が硬化した
後、側板3を起こして型枠1を組み、内部にコンクリー
ト8を打設する。このコンクリート8を養生した後脱型
を行い、コンクリートブロックAの底面及び側面に付着
した骨材9を洗い流し等により除去する。
【0011】このように本実施例では、型枠1の内面に
沿って種石5を並べ、その目地間に目止め材を詰め、次
いでコンクリート8を打設して養生後に脱型し、前記目
地間の目止め材を除去するコンクリートブロックAの製
造方法において、前記目止め材には骨材9を用い、側板
3が展開可能な型枠1の側板3の内面に、両面に粘着性
を有する粘着シート部材たる両面粘着テープ6により種
石5を貼着する方法であり、コンクリートたるモルタル
コンクリート10とコンクリート8との打設によって、コ
ンクリートブロックAの一面とこの一面に略垂直な側面
とに種石5を埋設することができ、製作工程の削減が図
られ生産性の向上を図ることができ、第1実施例と同様
な作用,効果を有し、また、モルタルコンクリート10を
打設することにより、骨材9のようにそれ自体固まらな
いものでも目地材として使用することができる。
【0012】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形
実施が可能である。例えば第3実施例として図9に示す
ように、側板3と傾斜板4Aの境目にそれぞれ上,下鍔
部3A,4Bを設け、これら鍔部3A,4Bをボルト,
ナット等の締着部材11により接合して型枠1を組立てる
タイプのものを用いてもよく、この場合は止着部材11を
取り外して前記側板3を展開することができる。また、
目止め材としては常温程度まで冷却すると固まり、かつ
溶融可能なパラフィンあるいは松脂等を用いることもで
きる。また、目止め材として工業用寒天7を使用した第
1実施例においても、第2実施例に示したように、モル
タルコンクリート10を使用することもできる。
【0013】
【発明の効果】本発明は、型枠の内面に沿って種石を並
べ、その目地間に目止め材を詰め、次いでコンクリート
を打設して養生後に脱型し、前記目地間の目止め材を除
去するコンクリートブロックの製造方法において、側板
が展開可能な型枠の該側板内面に、両面に粘着性を有す
る粘着シート部材により前記種石を貼着するものであ
り、成型作業性に優れ、複数の面に種石を表出すること
ができるコンクリートブロックの製造方法を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す一部を拡大した断面
図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す一部を拡大した断面
図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す一部を拡大した断面
図である。
【図4】本発明の第1実施例を示す一部を拡大した断面
図である。
【図5】本発明の第1実施例を示す一部を拡大した断面
図である。
【図6】本発明の第1実施例を示すコンクリートブロッ
クの斜視図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す一部を拡大した断面
図である。
【図8】本発明の第2実施例を示す断面図である。
【図9】本発明の第3実施例を示す型枠の要部の断面図
である。
【符号の説明】
1 型枠 2 底板 3 側板 4 枢着部 5 種石 6 両面粘着テープ(粘着シート部材) 7 工業用寒天(目止め材) 8 コンクリート 9 骨材(目止め材) 10 モルタルコンクリート(コンクリート)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型枠の内面に沿って種石を並べ、その目
    地間に目止め材を詰め、次いでコンクリートを打設して
    養生後に脱型し、前記目地間の目止め材を除去するコン
    クリートブロックの製造方法において、側板が展開可能
    な型枠の該側板内面に、両面に粘着性を有する粘着シー
    ト部材により前記種石を貼着することを特徴とするコン
    クリートブロックの製造方法。
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