JPH06182722A - 木製折箱の製造方法 - Google Patents

木製折箱の製造方法

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JPH06182722A
JPH06182722A JP35674392A JP35674392A JPH06182722A JP H06182722 A JPH06182722 A JP H06182722A JP 35674392 A JP35674392 A JP 35674392A JP 35674392 A JP35674392 A JP 35674392A JP H06182722 A JPH06182722 A JP H06182722A
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JP
Japan
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adhesive
bending
wooden box
connection parts
small wooden
Prior art date
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JP35674392A
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JPH07108532B2 (ja
Inventor
Tetsuo Takemura
徹夫 武村
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EISHIN SHOKAI KK
Original Assignee
EISHIN SHOKAI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 衛生的であり、料理の味を損じない等の特徴
を有する木製折箱の製作の全自動化を可能にし、電子レ
ンジに対応できるものとする。 【構成】 細長い板からなる縁材(1)の片面に、幅方
向に複数本の鋸目(2)を、厚みの一部をつなぎ部
(3)として残して切り込み、この鋸目(2)から折り
曲げて折り箱の縁を形成するに当たって、折り曲げの前
につなぎ部(3)に過熱蒸気(6)を吹き付けて高温に
よる迅速な加湿で直後の折り曲げを可能とするとともに
速やかな乾燥を果たし、さらに縁材(1)の両端部の接
着を、溶融温度100°C以上のホットメルトまたは瞬
間接着剤を用いて瞬間的に強固な接着を果たすもので、
製造工程に水分の浸透、乾燥、接着の養生等のための待
ち時間を一切不要として全自動化を可能とし、耐熱性接
着剤の使用により電子レンジへの対応を可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は木製折箱の効率のよい製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】弁当等に用いられる折箱には木製のもの
とプラスチック製のものがあり、プラスチック製のもの
は安価で製造が容易なため多く使用されており、一方の
木製のものは、収容物が腐敗しにくくて衛生的であり、
木のもつ吸湿性による「おひつ効果」によって味を良く
保ち、廃物も焼却処理できる等の利点があるが、製造上
困難な問題もあって価格が高いのが難点であった。
【0003】そして従来の木製折り箱の製造は、細長い
板からなる縁材の折曲部にV字型溝または鋸目を、厚み
の一部を残して1本乃至数本切り込み、この折り曲げ部
分に水を塗布し湿らせて木質を柔軟にして残った厚み部
分が折り曲げ時に折れて切れることがないようにした上
で折り曲げ、さらに両端部の重ね合わせ部をポリ酢酸ビ
ニールの如きエマルジョン系の接着剤により接着する
か、ホッチキス止めしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】こうした従来の製造方
法によると、折り曲げ部に塗布した水がシミとなった
り、この水の浸透及び乾燥や、エマルジョン系接着剤の
接着力が生じるまでの養生及び臭気抜きに時間がかかっ
て次の工程に移れないため、その間の時間待ちが必要と
なり、そのための全自動化か困難であるといった問題点
があり、また接合部をホッチキス止めすると、食品検査
においてホッチキス針が金属性の異物として検出され不
合格となることや、電子レンジを利用して温めるとき電
波干渉が起こって使用できなくなり、さらにホッチキス
針に油がついていてこの油の臭いが付着するといったこ
となどの問題があって、これらの問題点を解決すること
が課題であった。
【0005】本発明の目的は、上記した課題を解決し
て、製造工程の全自動化を可能とするとともに、折詰の
まま電子レンジにて温めることのできる木製折箱の製造
方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するため
のこの発明は、細長い板の片面に、厚みの一部をつなぎ
部として残して幅方向にV字型の切り目または鋸目を入
れた折り曲げ部に過熱蒸気を吹き付けた後折り曲げると
ともに、両端部を重ね合わせて溶融温度100°C以上
のホットメルトまたは瞬間接着剤により接着して折箱の
縁を形成する、木製折箱の製造方法である。
【0007】
【作用】V字型の切り目または鋸目を入れた折り曲げ部
分に過熱蒸気を吹き付けると、過熱蒸気が高温であるた
め板厚の残りのつなぎ部分に迅速に浸透して柔軟化し、
折り曲げ時に折れて切れることがなくなるとともに、水
分量が僅かであり高温であることから極めて短時間で乾
燥するためシミが残ることがなく、乾燥するまで次の工
程に移るのを待つ必要もなくなる。
【0008】また、両端部の接着に溶融温度100°C
以上のホットメルトまたは瞬間接着剤を使用することで
瞬間的に強固な接着が得られるから、従来のエマルジョ
ン系接着剤のように強固な接着力を得るまで養生時間を
おいたり、接着剤臭の脱臭に長時間をかける必要がなく
なって、直ちに次の工程に移ることができるとともに、
接着剤自体に耐熱性があり、さらに金属からなるホッチ
キス針を使用しないので食品検査で異物として検出され
て不合格になることもなく、折箱のまま電子レンジにか
けて温めることができる。
【0009】
【実施例】以下この考案を、図面を参照として説明する
と、図1は本発明方法により製作した折箱の斜視図、図
2は折り曲げ部に6本の鋸目を入れた状態を板厚方向か
ら見た拡大図、図3は製造工程において折り曲げ部分に
前もって過熱蒸気を吹き付けている状態を示す図であ
る。
【0010】図において(1)は縁材で、細長い板から
なり、この縁材(1)の折り曲げる位置となる4か所の
内面となる側に、図2に拡大して示した如く幅方向一杯
の6本の鋸目(2)を、板厚の一部をつなぎ部(3)と
して残して適当な間隔をもって切り込まれており、さら
に一端部に図3に示す接合のための段落ち部(4)が形
成してある。
【0011】4か所の鋸目(2)の背面から図3に示す
如くノズル(5)から過熱蒸気(6)を吹き付けて、特
につなぎ部(3)を湿らせて柔軟にした後この鋸目
(2)部分で折り曲げることにより、つなぎ部(3)が
折れて切れることがなく図1に示す円弧状の折り曲げ部
(7)が形成される。
【0012】このとき、過熱蒸気(6)は高温であるた
め極めて短時間に木質内部に浸透し、速やかに乾燥する
から、吹き付け直後に折り曲げができ、折り曲げが完了
すると直ちに次の工程に移ることができる。
【0013】こうして折り曲げが終わると、次に段落ち
部(4)に溶融温度100°C以上のホットメルトまた
は瞬間接着剤を塗布して、直ちに反対端部を段落ち部
(4)に重ね合わせて、ホットメルトの場合は加熱加圧
し、瞬間接着剤の場合は加圧だけして瞬間的に接着させ
る。なお、段落ち部(4)は一端のみでなく両端に形成
する場合もあり、また段落ち部(4)に代えて両端対向
して斜めに削いで、一方の削ぎ面に接着剤を塗布して削
ぎ面同士を合わせて接着する場合もある。
【0014】かくして縁材(1)が四角形に形成される
と、下面に底(8)を同様にホットメルトまたは瞬間接
着剤で接着する。この底(8)は、縁材(1)の折り曲
げたとき内側となる面の下部に長手方向の溝を設けてお
いて、縁材(1)を折り曲げる際にこの溝に底(8)を
嵌め込む場合もある。
【0015】
【発明の効果】以上の方法により製作すると、折り曲げ
のための過熱蒸気は高温であるため迅速に木部に浸透し
て木部を柔軟化するため直ちに折り曲げることができ
て、従来の水を塗布する場合の浸透時間待ちの必要が無
くなるとともに、蒸発も早いから過剰な水分が浸透して
シミが残ることもなく、乾燥時間をおく必要もないから
工程終了後直ちに次の工程に移ることができる。
【0016】また、接着も溶融温度100°C以上のホ
ットメルトまたは瞬間接着材を使用することにより、瞬
間的に強固な接着ができるから、従来のエマルジョン系
の接着剤を使用する場合に必要な接着力が発生するまで
の養生時間や、脱臭のための放置時間がすべて省略でき
るとともに、輸送中に接着が外れることもなく、さら
に、使用にあたって料理をいれたまま電子レンジにかけ
ても接着剤が耐熱性を有するため接着部が外れることも
なく、ホッチキス針も使用していないので電波干渉もな
く料理が温められる。
【0017】こうして、水の浸透時間や、水および接着
剤の乾燥時間や、接着剤の臭気抜き時間を置く必要がな
いから、製造工程を完全自動化することができてコスト
の引下げが果たせるとともに、製造工程中人手に触れる
ことがないから、菌類に汚染されることもなく衛生的に
製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法により製作した木製折箱の一例を示
す全体斜視図である。
【図2】縁材の折り曲げ部分に鋸目を入れた状態を板厚
方向から見た拡大図である。
【図3】縁材の折り曲げ部分に過熱蒸気を吹き付けてい
る状態を示す図である。
【符号の説明】
1 縁材 2 鋸目 3 つなぎ部 4 段落ち部 5 ノズル 6 過熱蒸気 7 折り曲げ部 8 底

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細長い板からなる縁材の片面に、厚みの
    一部をつなぎ部として残して幅方向の切り目を入れ、該
    切り目から折り曲げた後両端部を接合して折箱の縁を形
    成する木製折箱の製造において、 上記折り曲げ部に過熱蒸気を吹き付けた後折り曲げると
    ともに、両端部を重ね合わせて溶融温度100°C以上
    のホットメルトまたは瞬間接着剤により接着することを
    特徴とする木製折箱の製造方法。
JP35674392A 1992-12-21 1992-12-21 木製折箱の製造方法 Expired - Fee Related JPH07108532B2 (ja)

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JPH06182722A true JPH06182722A (ja) 1994-07-05
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006205586A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Hokusan Kk 単板化粧シートおよび該単板化粧シートが貼着された単板化粧板
JP2012061763A (ja) * 2010-09-16 2012-03-29 Lihit Lab Inc ケース及びその製造方法
CN106584635A (zh) * 2016-11-23 2017-04-26 李哲 圆角木箱及加工方法
KR20230123238A (ko) * 2022-02-16 2023-08-23 황재혁 곡면침대헤드 및 이를 제조하는 장치 및 방법

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