JP2017052286A - ラッピング化粧板の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基材1の表面1aないし周囲側面1b,1cにシート20が接着一体化されたラッピング化粧板Aに対し、基材1にシート20を精度よくラッピングできるようにする。【解決手段】基材1の表面にシート20を接着し、シート20の周縁部で基材1の互いに対向するサイド側面1bに対応する縁部を基材1表面周囲の角部で折曲げ線L1にて折り曲げて基材1の側面に接着する。その後、シート20の周縁部で基材1のエンド側面1cに対応する縁部を基材1表面周囲の角部で折曲げ線L2にて折り曲げて基材1の側面に重ねた場合に、基材1の隣接する2辺の隅角部において基材1の表面1aの外側にあるシート20に形成される折曲げ線L2の延長線L2e上の位置と、シート20の折曲げ線L1の延長線L1e上の位置とをそれぞれレーザーにより切断した後、シート20の周縁部で基材1のエンド側面1cに対応する縁部を折り曲げて基材1の側面に接着する。【選択図】図13

Description

本発明は、板状の基材に対しその表面及び周囲側面にシートが一体的に接着されたラッピング化粧板の製造方法に関する。
この種のラッピング技術として、従来、例えば特許文献1や特許文献2に示されているように、シートを基材にラッピングできる大きさにカットして基材の表面に貼り付け、その状態で、シートの周縁部において基材の隣接する2辺の隅角部に位置する部分に、基材の幅方向に対向する側面に貼着される縁部と、基材の長さ方向に対向する側面に貼着される縁部とが重なる余剰部分が生じないようにするための切欠きを形成して、この切欠きにより、基材の幅方向に対向する側面から長さ方向に対向する側面に折り曲げられる突出片を設けた後、シートの周縁部を基材の側面に貼り付けるようにしたものは知られている。
しかし、基材表面及び周縁部の側面にシートをラッピングするためには、上記特許文献1及び2に示される従来の技術では、シートを基材に貼り付けた状態でシートの角部に必要な切欠きを形成するものの、その切欠きを基材に合わせて正確に形成する必要があり、その精度が低いと、シートが基材に対しずれて、そのラッピングが不正確になるという難がある。また、不正確になるだけでなく、シートがずれた場合にシートの余剰部分が生じ、余剰部分の重なり合いによる接着不良等により、様々な不具合を生じる。
そこで、本願出願人は、先に、ラッピング化粧板の製造方法として、シートの角部に余剰部分が生じないようにするための切欠きを形成するのではなく、シートを基材の表面に接着した状態でシートの周縁部を折り曲げて基材側面に接着するとともに、基材の隣接する周縁部2辺の側面の隅角部に生じるシートの両折曲げ部の余剰部分を互いに重ね合わせた状態で同時に切断して除去する方法を提案している(特許文献3参照)。
特開2008−87160号公報 特開2008−87161号公報 特願2013−148841号明細書及び図面
ところで、上記特許文献3のものでは、特許文献1や特許文献2のようにシートの余剰部分となる部分に予め切欠きを形成し、その切欠部により生じた突出片を基材の長さ方向に対向する側面に折り曲げて貼り付ける場合に比べ、シートの両折曲げ部の余剰部を基材の隅角部で精度よく納めることができ、シートを基材に対し美麗にラッピングすることができる利点がある。
しかし、その反面、基材の隣接する周縁部2辺の側面の隅角部に生じるシートの両折曲げ部の余剰部分を重ね合わせるので、その余剰部分の頂点(基材表面の隅角部に位置する部分)の高さ位置が不安定になり易い。例えばその高さ位置が高いときには、余剰部分の頂点が基材表面よりも上側に突出して角が立った状態になることがある。しかも、シートの両折曲げ部の重ね合わされた余剰部分を同時に切断するので、その切り代が安定し難いという難がある。これらによりシートを基材に対し精度よくラッピングして美麗なラッピング化粧板が得難く、改良の余地があった。
本発明の目的とするところは、基材の隣接する周縁部2辺の側面の隅角部に生じるシートの両折曲げ部の余剰部分の切断方法に工夫を加えて、基材にシートを精度よくラッピングして美麗なラッピング化粧板が得られるようにすることにある。
上記の目的の達成のため、この発明では、基材の隅角部に生じるシートの両折曲げ部の余剰部分を重ね合わせた状態で同時に切断して除去するのではなく、両折曲げ部の余剰部分が重ね合わされない状態で各折曲げ部毎に折曲げ線上の位置で個別に切断して除去するようにした。
具体的には、第1の発明は、板状の基材と、該基材の表面ないし周囲側面に接着一体化され、化粧シート層となるシートとを備えたラッピング化粧板の製造方法が対象である。
そして、シートの裏面又は基材の表面に接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、上記シートを基材の表面に加圧しかつ接着剤を固化させて接着する表面接着工程と、上記シートの周縁部のうち、基材において互いに対向する一方の2辺に対応する縁部を基材表面周囲の角部で第1の折曲げ線にて折り曲げて基材の側面に加圧しかつ接着剤を固化させて接着する第1シート接着工程と、上記シートの周縁部のうち、基材において互いに対向する他方の2辺に対応する縁部を基材表面周囲の角部で第2の折曲げ線にて折り曲げて基材の側面に重ねた場合に、基材の隣接する2辺の隅角部において基材表面の外側に位置するシートの、上記第2の折曲げ線の延長線上の位置を切断するとともに、上記シートの周縁部のうち、基材の隣接する2辺の隅角部において基材表面の外側に位置するシートの、上記第1の折曲げ線の延長線上の位置を切断することで、シートの周縁部をそれぞれ上記折曲げ線で折り曲げて基材の側面に重ねた場合に基材の隣接する2辺の隅角部に形成されて該2辺のシートの両折曲げ部の基材から食み出した余剰部分となる部分を切断除去するシート余剰部切断工程と、上記シートの周縁部のうち、基材において互いに対向する他方の2辺に対応する縁部を第2の折曲げ線にて折り曲げて基材の側面に加圧しかつ接着剤を固化させて接着する第2シート接着工程とを有することを特徴とする。ここで、第2の折曲げ線とは、仮に、シートを基材表面の角部で折り曲げて基材の側面に重ねた場合に、シートの裏面に仮想的に発生する仮想線を意味しており、以下の各発明でも同様である。
この第1の発明では、シートの裏面又は基材に接着剤が塗布された後、シートが基材の表面に接着される。この状態で、まず、シートの周縁部のうち、基材において互いに対向する一方の2辺に対応する縁部が基材表面周囲の角部で第1の折曲げ線にて折り曲げられて基材の側面に加圧されかつ接着剤が固化されて接着される。
次いで、この接着状態で、シートの周縁部のうち、基材において互いに対向する他方の2辺に対応する縁部を基材表面周囲の角部で第2の折曲げ線にて折り曲げて基材の側面に重ねた場合に、基材の隣接する2辺の隅角部において基材表面の外側に位置するシートに、第2の折曲げ線の延長線が生じ、この延長線上の位置でシートが切断される。同時に又は続いて、シートの周縁部のうち、基材の隣接する2辺の隅角部において基材の表面の外側に位置するシートには第1の折曲げ線の延長線が生じており、この延長線上の位置でシートが切断される。このことで、シートの周縁部をそれぞれ折曲げ線で折り曲げて基材の側面に重ねた場合に基材の隣接する2辺の隅角部に形成されて2辺のシートの両折曲げ部の基材から食み出した余剰部分となる部分が切断除去される。
この後、上記シートの周縁部のうち、基材において互いに対向する他方の2辺に対応する縁部が第2の折曲げ線にて折り曲げられて基材の側面に加圧されかつ接着剤が固化されて接着される。
この第1の発明によると、シートを基材の表面に接着した状態で、基材の隣接する2辺の隅角部においてシートの折曲げ部の余剰部分となる部分を切断除去するので、シートの両折曲げ部の余剰部が基材の隅角部で納まり、シートを基材に対しずれることなく美麗にラッピングすることができる。
また、基材の側面にシートの重なる部分がないために、ラッピング化粧板同士を互いに並べて施工したときに均質で美麗に仕上げることができる。
また、シートの2辺の折曲げ部の余剰部分となる部分を、基材において互いに対向する一方の2辺に対応する縁部のみを接着した後に前もって切断除去するので、基材の隅角部に生じるシートの両折曲げ部の余剰部分を重ね合わせた状態で同時に切断して除去するときのように、その余剰部分の頂点の高さ位置が不安定になることはない。また、シートの両折曲げ部の余剰部分を重ね合わされる前に各折曲げ部毎に個別に切断するので、切り代が安定する。これらによってシートを基材に対し精度よくラッピングして美麗なラッピング化粧板が得られる。
第2の発明は、第1の発明において、基材は長辺及び短辺を有する矩形状であり、基材において互いに対向する一方の2辺は長辺であり、他方の2辺は短辺であることを特徴とする。
この第2の発明では、第1シート接着工程において、シートの基材長辺側の周縁部を先に折り曲げて接着し、その状態でシートの余剰部となる部分を切断するので、シートの基材長辺側の周縁部の位置精度が高くなり、シートの周縁部の基材の側面に接着した状態では、基材の隣接する2辺の隅角部に隙間がより生じ難くなる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、切断工程では、シートの切断をレーザーにより行うことを特徴とする。
この第3の発明では、シートの周縁部のうち、基材の隣接する2辺の隅角部において基材表面の外側に位置するシートの2つの折曲げ線の延長線上の位置を高い位置精度で切断することができ、シートを基材に対しより一層精度よくラッピングすることができる。
第4の発明は、第1〜第3の発明のいずれか1つにおいて、基材は、周囲側面に雌実及び雄実が形成されたものであり、この基材の雌実は、基材の裏側又は厚み方向中間部に位置する雌実凹部と、該雌実凹部の表側に隣接する雌実側面とを有する一方、雄実は、基材の裏側又は厚み方向中間部に位置する雄実凸部と、該雄実凸部の表側に隣接する雄実側面とを有しており、シートの周縁部が折り曲げられて重ねられる基材側面は、上記雌実側面及び雄実側面であることを特徴とする。
この第4の発明では、基材の周囲側面に、基材の裏側又は厚み方向中間部に位置する雌実凹部の表側に隣接する雌実側面を有する雌実と、基材の裏側又は厚み方向中間部に位置する雄実凸部の表側に隣接する雄実側面を有する雄実とが形成され、その雌実側面及び雄実側面にシートの周縁部が折り曲げられて重ねられるので、周囲に雌実及び雄実を有する基材に対しシートを精度よくラッピングして雌雄実を持つ美麗なラッピング化粧板を得ることができる。
以上説明した如く、本発明によると、板状の基材の表面にシートを接着一体化し、そのシートの周縁部のうち基材の互いに対向する一方の2辺に対応する縁部のみを基材の側面に接着した後に、仮にシート周縁部を基材の側面に沿って折り曲げた場合に、基材の隣接する2辺の隅角部において基材表面の外側に位置するシートの、折曲げ線の延長線上の位置を切断して、2辺のシートの両折曲げ部の基材から食み出した余剰部分となる部分を前もって除去してから、シートの残りの周縁部を基材の側面に接着することにより、シートを基材に対しずれることなく正確にラッピングすることができるとともに、シートの余剰部分の頂点の高さ位置が不安定になることや、シートの両折曲げ部の余剰部分に対する切り代が不安定になることはなく、シートを基材に対し精度よくラッピングして美麗なラッピング化粧板が得られる。
図1は、参考形態に係るラッピング化粧板の製造方法により製造されたラッピング化粧板の斜視図である。 図2は、ラッピング化粧板の隅角部を拡大して示す斜視図である。 図3(a)は基材の平面図、図3(b)は基材の側面図である。 図4(a)は、参考形態に係るラッピング化粧板の製造方法において、基材の表面にシートを接着する工程を示す平面図、図4(b)は側面図である。 図5は、参考形態に係るラッピング化粧板の製造方法において、シート周縁部のうちの余剰部分となる部分を切断する工程を示す平面図、図5(b)はその要部の拡大平面図である。 図6は、シート周縁部のうちの余剰部分となる部分を切断する工程の要部を拡大して示す斜視図である。 図7(a)は、シートのサイド側縁部を折り曲げて基材のサイド側面における雌実の雌実側面及び雄実の雄実側面に接着する工程を示す平面図、図7(b)は側面図である。 図8(a)は、シートのエンド側縁部を折り曲げて基材のエンド側面における雌実の雌実側面及び雄実の雄実側面に接着する工程を示す平面図、図8(b)は側面図である。 図9は、折曲げプレス機構を概略的に示す斜視図である。 図10は、折曲げプレス機構の折曲げ治具がシートの縁部を折り曲げて加圧している状態を示す図である。 図11は、角部成形機構を概略的に示す平面図である。 図12は、本発明の実施形態に係るラッピング化粧板の製造方法において、基材の長辺側側面にシートの縁部を折り曲げて接着した状態を示す斜視図である。 図13は、本発明の実施形態に係るラッピング化粧板の製造方法において、基材の長辺側側面に接着されたシートの縁部の第2の折曲げ線の延長線上の位置を切断する状態を示す斜視図である。 図14は、本発明の実施形態に係るラッピング化粧板の製造方法において、基材の長辺側側面に接着されたシートの縁部の第1の折曲げ線の延長上の位置を切断する状態を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
(参考形態)
図1は参考形態に係るラッピング化粧板の製造方法により製造されたラッピング化粧板Aを示し、この化粧板Aは例えば床材等として使用される。ラッピング化粧板Aは、板状の基材1と、この基材1の表面1aないし周囲側面1b,1b,1c,1cに接着剤を介して接着一体化され、化粧シート層となるシート20とを備えている。
上記接着剤として、例えば湿気硬化型ウレタン樹脂系ホットメルト接着剤(PURホットメルト接着剤)が用いられている。このように、湿気硬化型ウレタン樹脂系ホットメルト接着剤を用いることで、基材1に対しシート20を容易にラッピングして接着することができる。尚、湿気硬化型ウレタン樹脂系ホットメルト接着剤以外の接着剤を用いることもできる。
上記基材1は、合板やMDF等が好適に用いられる。或いはパーティクルボードやハードボード等のその他の木質材料、大建工業(株)製の商品名「ダイライト」等の無機質系板材等、通常に建材として用いられる板状の材料が用いられ、例えば厚み15mm、幅303mm、長さ1818mmの長方形状の板材からなる。
基材1の表面1aは化粧面とされる。尚、この表面1aと周囲側面1b,1b,1c,1cの各々との角部に該角部を斜め又は円弧状に切り欠いた面取り部を形成してもよい。
図3に示すように、基材1の周囲側面1b,1b,1c,1cの各辺には雌実4又は雄実12が形成されている。具体的には、基材1の幅方向に対向するサイド側面1b,1bの一方には雌実4が、また他方には雌実4に嵌合可能な雄実12がそれぞれ形成されている。また、基材1の長さ方向に対向するエンド側面1c,1cの一方には雌実4が、また他方には雌実4に嵌合可能な雄実12がそれぞれ形成されており、雌実4に、隣接する化粧板A(基材1)の雄実12を嵌合することで、両化粧板A,Aが並べられて施工されるようになっている。
上記サイド側面1b及びエンド側面1cの雌実4,4は互いに同じ構造であり、基材1の厚み方向の中間部を凹溝状に切り欠くことで、基材1の厚み方向中間部に位置する雌実凹部5を有し、この雌実凹部5の表裏側には、それぞれ雌実凹部5を切り欠いた残りの部分からなる表側及び裏側雌実凸条6,7が位置し、例えば裏側雌実凸条7の突出長さは表側雌実凸条6よりも大きくなっている。また、表側雌実凸条6の先端には、上記面取り部2に連続する雌実側面8が形成され、この雌実側面8は雌実凹部5の表側に隣接している。尚、雌実4は、基材1の厚み方向の裏側部を切り欠くことで、基材1の裏側に位置する雌実凹部5を形成してもよく、その場合は裏側雌実凸条7がないいわゆる合決り構造となる。
一方、上記サイド側面1b及びエンド側面1cの雄実12,12も互いに同じ構造であり、基材1の厚み方向の表裏両側部をそれぞれ断面矩形状に切り欠くことで、基材1の厚み方向中間部に位置する雄実凸部13を有し、この雄実凸部13の表裏側には、それぞれ雄実凸部13を切り欠いた部分からなる表側及び裏側雄実切欠部14,15が位置し、例えば裏側雄実切欠部15の切欠き深さは表側雄実切欠部14よりも大きくなっている。また、表側雄実切欠部14の底部には、上記面取り部2に連続する雄実側面16が形成され、この雄実側面16は雄実凸部13の表側に隣接している。尚、雄実12は、基材1の厚み方向の表側部を切り欠くことで、基材1の裏側に位置する雄実凸部13を形成してもよく、その場合は裏側雄実切欠部15がない合決り構造となる。
上記シート20は、例えば塩ビ、ポリオレフィン系等の樹脂シート等からなり、その厚みは0.1〜0.4mm程度のものが用いられる。
これ以外に、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂シート、コート紙、樹脂含浸紙等の化粧紙、不織布、織布、木質薄化粧突き板、畳表等の薄いシート材であれば、使用することができる。厚みは、ラッピング設備との兼ね合いで決定すればよく、紙であれば例えば0.05〜0.3mm程度のもの、木質薄化粧突板であれば、0.15〜0.30mm程度のものが好適に用いられる。
このシート20(化粧シート層)の周縁部には、基材1のサイド側面1b,1b及びエンド側面1c,1cにそれぞれ位置する4つの折曲げ部20a,20a,…が設けられている。この折曲げ部20a,20a,…のうち、雌実4の形成されている基材1のエンド側面1cに位置する各折曲げ部20aは、該雌実4における雌実側面8に接着され、その基材1裏側に位置する先端部が雌実凹部5の表側内面5aに到達しないように雌実側面8において該表側内面5a近傍まで延びている。一方、雄実12の形成されている基材1のエンド側面1cに位置する各折曲げ部20aは、該雄実12における雄実側面16に接着され、その基材1裏側に位置する先端部が雄実凸部13の表側外面13aに到達しないように雄実側面16において該表側外面13a近傍まで延びている。
尚、基材1のサイド側面1bでも、シート20の各折曲げ部20aが雌実4における雌実側面8に接着され、その先端部が雌実凹部5の表側内面5aに到達しないように雌実側面8において該表側内面5a近傍まで延び、或いは、折曲げ部20aが雄実12における雄実側面16に接着され、その先端部が雄実凸部13の表側外面13aに到達しないように雄実側面16において該表側外面13a近傍まで延びていてもよい。
さらに、上記基材1の隣接する2辺であるサイド側面1b及びエンド側面1cの隅角部には、該2辺のシート20の両折曲げ部20a,20aの基材1から食み出した余剰部分となる部分を切断除去した切除の痕跡が切断面同士の突き合わせ状態となって形成されている。図2は、基材1のサイド側面1bの雄実12と、このサイド側面1bに隣接するエンド側面1cの雄実12との隅角部を例示しており、この図2にも拡大して示すように、基材1のサイド側面1b及びエンド側面1cでシート20の周縁部を折り曲げて基材1側面に接着したときに、そのシート20周縁部において基材1の隣接するサイド側面1b及びエンド側面1cに位置する折曲げ部20a,20aの余剰部分となる部分を切除した痕跡(両折曲げ部20a,20aの切断面同士の突き合わせ状態)が形成されている。
次に、参考形態に係るラッピング化粧板の製造方法について図4〜図11に基づき説明する。この製造方法は、(1)実加工工程、(2)接着剤塗布工程、(3)表面接着工程、(4)シート余剰部切断工程、(5)第1シート接着工程、(6)シート切断工程、(7)第2シート接着工程、及び(8)角部成形工程を有する。
(1)実加工工程
実加工工程では、基材1周囲のサイド側面1b,1b及びエンド側面1c,1cに雌実4及び雄実12を加工する。
(2)接着剤塗布工程
接着剤塗布工程では、シート20の裏面に接着剤(湿気硬化型ウレタン樹脂系ホットメルト接着剤)を塗布する。尚、接着剤は、シート20の裏面に塗布するのに代えて、基材1の表面1a及び側面1b,1cに塗布してもよい。
このシート20は、例えばロール等に巻き取られていてそのロール等から連続的に繰り出されて供給されるもので、予め、その幅が基材1にラッピングしたときに基材1の幅に対応する基準幅に設定されていてもよく、或いはその基準幅よりも大きくてもよい。具体的には、シート20の基準幅は、シート20を基材1に各々の幅方向を一致させてラッピングさせ、後述の(5)第1シート接着工程で折曲げ部20aを形成したとき、その折曲げ部20aの先端が基材1のサイド側面1b,1bにおける雌実凹部5の表側内面5a及び雄実凸部13の表側外面13aに到達しないような幅である。図4(a)においては基準幅のシート20を示している。
(3)表面接着工程
表面接着工程では、図4(a)及び(b)に示すように、上記シート20を基材1の表面1aに加圧しかつ接着剤を固化させて接着する。このとき、シート20と基材1とを幅方向に正確に位置合わせして接着する。また、接着は加圧ロールにより加圧しながら行うことが望ましい。
(4)シート余剰部切断工程
図5及び図6に示すように、上記シート20の周縁部のうち、基材1において互いに対向する2つのサイド側面1b,1b(互いに対向する一方の2辺)に対応する縁部を基材1の表面1a周囲のサイド側角部で、また基材1において互いに対向する2つのエンド側面1c,1c(互いに対向する他方の2辺)に対応する縁部を基材1の表面1a周囲のエンド側角部でそれぞれ第1及び第2の折曲げ線L1,L2にて折り曲げて基材1のサイド側面1b,1b及びエンド側面1c,1cに重ねた場合に、基材1の隣接するサイド側面1b及びエンド側面1cの2辺の隅角部において基材1の表面1aの外側に位置するシート20の、2つの折曲げ線L1,L2の延長線L1e,L2e上の位置をそれぞれ切断する。
ここで、上記折曲げ線L1,L2とは、仮に、シート20を基材1表面の角部で折り曲げて基材1の側面に重ねた場合に、シート20の裏面に仮想的に発生する仮想線を意味しており、以下の説明、及び本発明の実施形態の説明でも同様である。
すなわち、シート20の周縁部を折り曲げて折曲げ部20aを形成した場合に、その周縁部には基材1の表面1aのサイド側角部及びエンド側角部で折曲げ線L1,L2が形成され、基材1の隣接する2辺の隅角部において基材1の表面1aの外側に位置するシート20には折曲げ線L1,L2の延長線L1e,L2eが生じるが、この延長線L1e,L2eの上の位置でシート20を切断する。
このことで、シート20の周縁部をそれぞれ上記折曲げ線L1,L2にて折り曲げて基材1の側面に重ねた場合に基材1の隣接する2辺の隅角部に形成されて該2辺のシート20の両折曲げ部2a,2aの基材1から食み出した余剰部分となる部分を切断除去する。具体的には、シート20の余剰部となる部分は矩形状であり、シート20の角部が矩形状に除去される。
このシート20の切断はカッターで行ってもよく、或いはレーザーによりシート20を溶融させて行ってもよい。このように、レーザーを用いることにより、シート20の周縁部のうち、基材1の隣接する2辺の隅角部において基材1の表面1aの外側にあってシート20の2つの折曲げ線L1,L2の延長線L1e,L2e上の位置を高い位置精度で切断することができ、シート20を基材1に対しより一層精度よくラッピングすることができる。
(5)第1シート接着工程(サイドラミネート)
第1シート接着工程では、図5(a)及び(b)に示すように、上記シート20の幅方向の両縁部を上記第1の折曲げ線L1,L1にて折り曲げて基材1のサイド側面1b,1bにおける雌実4の雌実側面8及び雄実12の雄実側面16に加圧しかつ接着剤を固化させて接着することで、基材1のサイド側面1b,1bに位置するシート20の周縁部に折曲げ部20a,20aを形成する。
具体的には、この第1シート接着工程では、図9に示す折曲げプレス機構24が使用される。この折曲げプレス機構24は、シート20の縁部を基材1に加圧して接着するためのもので、シート20の縁部を基材1に沿うように折り曲げる折曲げ治具25と、この折曲げ治具25を背面側から加熱する電気ヒータ等からなるヒータプレート26(加熱手段)と、シート20の縁部が基材1側面に向けて押し付けられるように折曲げ治具25を背面側から直接に又はヒータプレート26を介在して加圧する加圧プレート27とを備えている。折曲げ治具25及びヒータプレート26は、基材1の周縁部に昇降可能に配置されて、それぞれ図外の昇降駆動アクチュエータにより互いに独立して昇降する。折曲げ治具25は、図10に示すように、基材1のサイド側面1b及びエンド側面1cにおける雌実4の雌実側面8及び雄実12の雄実側面16に沿った形状の折曲げ加圧面25aを有する。そして、折曲げ治具25及びヒータプレート26が図10に仮想線にて示す上昇位置から下降移動することにより、シート20の縁部を、ヒータプレート26によって加熱された折曲げ治具25の折曲げ加圧面25aで基材1の雌実4の雌実側面8及び雄実12の雄実側面16に沿う形状に折り曲げるようになっている。
折曲げ治具25の折曲げ加圧面25aの上側には上側に向かって基材1の中央側に向かうように傾斜した傾斜面25bが連続しており、この傾斜面25bにより、折曲げ治具25は折曲げ時に基材1の表面1a上のシート20と間隔を空けて該シート20に当接しないように構成されている。こうすることで、折曲げ治具25が折曲げ時に基材1の表面1a上のシート20に押し付けられることはなく、表面1a上のシート20に折曲げ治具25の痕跡が残らず、ラッピング化粧板Aの外観上の見映えを高めることができる。
上記加圧プレート27は、上記折曲げ治具25及びヒータプレート26の背面側(基材1から離れた側)に配置されて図外の加圧駆動アクチュエータにより基材1に対し接離する進退動作を行うもので、そのうちの接近する前進動作によりシート20の縁部を基材1に向けて加圧する。具体的には、加圧プレート27は、ヒータプレート26が下降して折曲げ治具25の背面側に位置する状態と、上昇して折曲げ治具25の背面側に位置しない状態との2つの態様でプレス動作を行い、ヒータプレート26が下降して折曲げ治具25の背面側に位置するときには、そのヒータプレート26で加熱された状態の折曲げ治具25によってシート20の縁部が折り曲げられた状態のまま、加圧プレート27の前進により該折曲げ治具25をヒータプレート26と共にシート20の縁部が基材1に向けて押し付けられるように加圧し、シート20裏面に接着剤を再活性化(再溶融)するホットプレス動作を行う。一方、ヒータプレート26が上昇して折曲げ治具25の背面側に位置しないときには、加圧プレート27の前進により、ヒータプレート26で加熱されない状態の折曲げ治具25によってシート20の縁部を基材1に向けて押し付け、上記再活性化された接着剤を冷却により固化させて接着するコールドプレス動作を行うように構成されている。そのため、図示しないが、加圧プレート27には例えば冷媒が流れる冷媒通路が形成されて、その冷媒によって冷却されている。また、この加圧プレート27がヒータプレート26によって加熱されないようにするために、ヒータプレート26の背面に断熱材を設けることが望ましい。
尚、本参考形態の折曲げ治具25とヒータプレート26とは、一体に成型されていてもよい。
また、本参考形態においては、プレートを使用したサイドのラッピング方法を例示しているが、これに限らず、表面から対向するサイド周縁部のシートラッピング加工については、一般的なラッピング設備を使用してもよい。
(6)シート切断工程(エンドカット)
シート切断工程では、シート20の周縁部のうち、基材1において互いに長さ方向に対向するエンド側面1c,1cの2辺に対応する縁部を、該縁部が基材1のエンド側面1c,1cに折り曲げられたときに面取り部2を経て雌実側面8及び雄実側面16まで雌実凹部5の表側内面5a及び雄実凸部13の表側外面13aに到達しないように延びる所定長さになるように切断する。この切断は、例えば基材1の先端をセンサーで検知し、連続搬送される基材1の全長に応じて上記所定長さで切断する。
(7)第2シート接着工程(エンドラミネート)
第2シート接着工程も、上記第1シート接着工程と基本的に同じで、シート切断工程で切断されたシート20の長さ方向の両縁部を接着することのみが異なる。すなわち、この工程では、図6(a)及び(b)に示すように、上記シート切断工程で切断されたシート20の両縁部を第2の折曲げ線L2,L2にて折り曲げて基材1のエンド側面1c,1cにおける雌実4の雌実側面8及び雄実12の雌実側面16に加圧しかつ接着剤を固化させて接着することで、基材1のエンド側面1c,1cに位置するシート20の周縁部に折曲げ部20a,20aを形成する。このとき、基材1のエンド側面1cに位置するシート20の折曲げ部20aにおいて、(4)シート余剰部切断工程で余剰部分となる部分が切断されて残った切断面は、先の(5)第1シート接着工程で基材1のサイド側面1bに位置するシート20に形成された折曲げ部20aにおいて、同様に(4)シート余剰部切断工程で余剰部分となる部分の切断面に対し突き合わされた状態となる(図2参照)。
この工程でも、上記第1シート接着工程で使用されたものと同じ折曲げプレス機構24が用いられる。折曲げプレス機構24の構造や動作は第1シート接着工程で使用されるものと同じであるので、説明を省略する(図9及び図10参照)。
(8)角部成形工程
角部成形工程では、上記基材1のサイド側面及びエンド側面にそれぞれ接着されたシート20の折曲げ部20aの突き合わせ部分を加熱により軟化させて基材1外面に沿うように馴染ませる。この工程では、図11に示す角部成形機構45が用いられる。この角部成形機構45は、図外のアクチュエータにより、基材1の隣接する2辺の隅角部に向かって前進後退するベース部材46を備えている。ベース部材46の先端部には加熱プレート47が取り付けられ、この加熱プレート47の前面には内面が互いに直交するように略L字状に直角に切り欠かれた加熱凹部47aが形成されており、ベース部材46の前進により加熱プレート47の加熱凹部47aをシートの折曲げ部20aの突き合わせ部分に押し当てて加熱することで、突き合わせ部分を溶融状態として基材1外面に沿うように成形する。
また、シート20の折曲げ部20aの突き合わせ部分が加熱により軟化して基材1外面に沿うように馴染むようになり、その突き合わせ部分を目立ち難くしてラッピング化粧板Aの外観見映えを高めることができる。
尚、この角部成形工程では、突き合わせ部分が部分的に溶融してその切断面同士が熱融着する程度まで加熱してもよい。
上記した(5)第1シート接着工程(サイドラミネート)、(6)シート切断工程(エンドカット)及び(7)第2シート接着工程(エンドラミネート)の3つの工程は順番を変えてもよく、同様の作用効果が得られる。
例えば、(5)第1シート接着工程(サイドラミネート)と(6)シート切断工程(エンドカット)とを逆にし、(6)シート切断工程(エンドカット)→(5)第1シート接着工程(サイドラミネート)→(7)第2シート接着工程(エンドラミネート)の順序にすることができる。
また、3つの工程の順番を全て逆にし、(7)第2シート接着工程(エンドラミネート)→(6)シート切断工程(エンドカット)→(5)第1シート接着工程(サイドラミネート)の順序にしてもよい。
以上の工程を経過することにより、上記ラッピング化粧板Aが得られる。
したがって、上記参考形態においては、シート20を基材1の表面1aに接着した状態で、基材1の隣接する2辺の隅角部に2辺のシート20の両折曲げ部20a,20aの余剰部分となる部分が生じ、その余剰部分となる部分を切除するので、シート20を基材1に対しずれることなく正確にラッピングすることができる。
また、シート20の2辺の折曲げ部20a,20aの余剰部分となる部分を折曲げ部20a,20aの接着前に予め切断除去しておき、その後に折曲げ部20a,20aを接着するので、基材1の隅角部に生じるシート20の両折曲げ部20a,20aの余剰部分を重ね合わせた状態で同時に切断して除去するときのように、その余剰部分の頂点の高さ位置が不安定になることはなく、余剰部分の頂点が基材1表面よりも上側に突出していわゆる角が立った状態は生じない。しかも、シート20の両折曲げ部20a,20aの余剰部分を重ね合わされる前に各折曲げ部20a毎に個別に切断するので、切り代が安定する。よってシート20を基材1に対し精度よくラッピングして美麗なラッピング化粧板Aが得られる。
しかも、基材1の側面にシート20の重なる部分がないために、複数のラッピング化粧板A,A同士を互いに並べて施工したときに均質で美麗に仕上げることができる。
さらに、基材1のエンド側面1c,1cに位置するシート20の折曲げ部20a,20aは、基材1の雌実凹部5の表側内面及び雄実凸部13の表側外面に到達しないように雌実側面8及び雄実側面16まで延びているので、基材1の周囲側面に雌雄実5,12が形成されていても、シート20の折曲げ部20aが雌実4における雌実凹部5の表側内面5a及び雄実12における雄実凸部13の表側外面13aまでずれて接着されることはない。そのため、雌雄実4,12の嵌合構造にシート20が悪影響を及ぼすことはない。
(実施形態)
図12〜図14は本発明の実施形態を示し(尚、図1〜図11と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する)、上記実施形態1では、シート20の2辺の折曲げ部20a,20aの余剰部分となる部分を、シート20を基材1の表面1aに接着した直後に切断しているのに対し、シート20の幅方向の両縁部を基材1の表面1a周囲の角部の第1の折曲げ線L1,L1にて折り曲げて基材1のサイド側面1b,1bにおける雌実4の雌実側面8及び雄実12の雄実側面16に接着した状態で切断するものである。
すなわち、この実施形態では、(3)表面接着工程の後、(5)第1シート接着工程に移行し、図12に示すように、シート20の幅方向の両縁部を第1の折曲げ線L1,L1にて折り曲げて基材1のサイド側面1b,1bにおける雌実4の雌実側面8及び雄実12の雄実側面16に加圧しかつ接着剤を固化させて接着する。
この状態で、(4)シート余剰部切断工程に移行し、図13に示すように、シート20の周縁部のうち、基材1において互いに長さ方向に対向するエンド側面1c,1c(他方の2辺)に対応する縁部を基材1の表面1aの周囲の角部の第2の折曲げ線L2,L2で折り曲げて基材1の側面に重ねた場合に、基材1の隣接する2辺の隅角部において基材1の表面1aの外側に位置するシート20の、第2の折曲げ線L2,L2の延長線L2e,L2e上の位置を切断する。その切断の後、今度は、シート20の周縁部のうち、基材1の隣接する2辺の隅角部において基材1の表面1aの外側にあってシート20の第1の折曲げ線L1,L1の延長線L1e,L1e上の位置を切断する。このことで、シート20の周縁部をそれぞれ折曲げ線L1,L2で折り曲げて基材1の側面に重ねた場合に基材1の隣接する2辺の隅角部に形成されて該2辺のシート20の両折曲げ部20aの基材1から食み出した余剰部分となる部分を切断除去する。図14は余剰部分となる部分が分離されている。
しかる後、参考形態と同様に、(6)シート切断工程、(7)第2シート接着工程、及び(8)角部成形工程に移行する。これらの工程は既に説明したので、ここでは説明を省略する。
したがって、この実施形態においても、参考形態と同様の作用効果を奏することができる。
(その他の実施形態)
尚、上記実施形態では、周囲側面の各辺に雌実4又は雄実12が形成された板状の基材1を用いているが、雌実4又は雄実12のない基材を用いることもできる。
また、上記実施形態では、基材1は長方形状の板材からなるものとしたが、サイド側面1b及びエンド側面1cが同じ寸法長さとなる正方形のものでもよい。
本発明は、シートを基材に対し精度よくラッピングできるので、極めて有用であり、産業上の利用可能性が高い。
A ラッピング化粧板
1 基材
1a 表面
1b サイド側面
1c エンド側面
4 雌実
5 雌実凹部
5a 表側内面
8 雌実側面
12 雄実
13 雄実凸部
13a 表側外面
16 雄実側面
20 シート(化粧シート層)
20a 折曲げ部
L1,L2 折曲げ線
L1e,L2e 延長線
24 折曲げプレス機構
25 折曲げ治具
25a 折曲げ加圧面
25b 傾斜面
26 ヒータプレート(加熱手段)
27 加圧プレート
45 角部成形機構

Claims (4)

  1. 板状の基材と、該基材の表面ないし周囲側面に接着一体化され、化粧シート層となるシートとを備えたラッピング化粧板の製造方法であって、
    上記シートの裏面又は基材の表面に接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、
    上記シートを基材の表面に加圧しかつ接着剤を固化させて接着する表面接着工程と、
    上記シートの周縁部のうち、基材において互いに対向する一方の2辺に対応する縁部を基材表面周囲の角部で第1の折曲げ線にて折り曲げて基材の側面に加圧しかつ接着剤を固化させて接着する第1シート接着工程と、
    上記シートの周縁部のうち、基材において互いに対向する他方の2辺に対応する縁部を基材表面周囲の角部で第2の折曲げ線にて折り曲げて基材の側面に重ねた場合に、基材の隣接する2辺の隅角部において基材表面の外側に位置するシートの、上記第2の折曲げ線の延長線上の位置を切断するとともに、上記シートの周縁部のうち、基材の隣接する2辺の隅角部において基材表面の外側に位置するシートの、上記第1の折曲げ線の延長線上の位置を切断することで、シートの周縁部をそれぞれ上記折曲げ線で折り曲げて基材の側面に重ねた場合に基材の隣接する2辺の隅角部に形成されて該2辺のシートの両折曲げ部の基材から食み出した余剰部分となる部分を切断除去するシート余剰部切断工程と、
    上記シートの周縁部のうち、基材において互いに対向する他方の2辺に対応する縁部を第2の折曲げ線にて折り曲げて基材の側面に加圧しかつ接着剤を固化させて接着する第2シート接着工程と
    を有することを特徴とするラッピング化粧板の製造方法。
  2. 請求項1において、
    基材は長辺及び短辺を有する矩形状であり、
    基材において互いに対向する一方の2辺は長辺であり、他方の2辺は短辺であることを特徴とするラッピング化粧板の製造方法。
  3. 請求項1又は2において、
    切断工程では、シートの切断をレーザーにより行うことを特徴とするラッピング化粧板の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つにおいて、
    基材は、周囲側面に雌実及び雄実が形成されたものであり、
    上記基材の雌実は、基材の裏側又は厚み方向中間部に位置する雌実凹部と、該雌実凹部の表側に隣接する雌実側面とを有する一方、
    上記雄実は、基材の裏側又は厚み方向中間部に位置する雄実凸部と、該雄実凸部の表側に隣接する雄実側面とを有しており、
    シートの周縁部が折り曲げられて重ねられる基材側面は、上記雌実側面及び雄実側面であることを特徴とするラッピング化粧板の製造方法。
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