JPH035558Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH035558Y2
JPH035558Y2 JP1981121005U JP12100581U JPH035558Y2 JP H035558 Y2 JPH035558 Y2 JP H035558Y2 JP 1981121005 U JP1981121005 U JP 1981121005U JP 12100581 U JP12100581 U JP 12100581U JP H035558 Y2 JPH035558 Y2 JP H035558Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side plate
side end
melting
melted
box
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1981121005U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5827130U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP12100581U priority Critical patent/JPS5827130U/ja
Publication of JPS5827130U publication Critical patent/JPS5827130U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH035558Y2 publication Critical patent/JPH035558Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、例えば刺身パツク用容器や弁当箱等
として利用される、熱可塑性合成樹脂発泡板(以
下「発泡板」という)製の折箱に関する。
[従来の技術] 従来、発泡板製の折箱としては、各角部にV形
抜き部を形成した箱の展開形状の発泡板からな
り、溶融された相隣接する側板部の側端面同志
が、側板部を底板部より折り起すことによつて互
に突き合わされて融着されたものが知られている
(実開昭54−90343号)。このような折箱における
側板部の側端面同志の融着は、各V形抜き部に向
けて熱刃を下し、各V形抜き部両側の側板部側端
面に熱刃を当てて斜めに溶融させた後、直に側板
部を折り起して、熱刃によつて溶融された樹脂を
用いて融着させることにより行われている。
一方、合成樹脂フイルムをラミネートした厚紙
製の箱では、側板部と底板部間の折り曲げ線の角
部が、箱の展開形状とするために各角部に形成さ
れたV形抜き部の頂部より内側に位置されている
と共に、この両者間のずれ分が、側板部の折り起
し時に外方に折り出されることによつて側板部の
側端部内面同志が重ね合わされ、この重ね合わせ
部分を所謂のり代としてラミネートフイルムによ
る融着が施された箱が知られている(実公昭42−
4542号)。
[考案が解決しようとする問題点] ところで、従来の発泡板製の折箱では、V形抜
き部の頂部が、側板部を折り起しやすくするた
め、側板部と底板部間の折り曲げ線の角部にまで
達している。このV形抜き部の頂部付近の溶融を
十分にして、側板部間の底板部付近の完全な融着
を図るために、熱刃を深く位置させると、熱刃の
先端が底板部に当つて底板部をも溶融させて穴を
あけてしまいやすくなる。また、この防止のため
に熱刃を浅く位置させると、V形抜き部の頂部付
近の溶融が不十分となつて、当該箇所の融着不良
を生じやすくなり、いずれの場合も水漏れの原因
となる。更に従来の発泡板製の折箱では、側板部
間の接合が、突き合わされた側端面間融着のみで
行われているので、融着面が狭くて融着ムラの影
響を受けやすく、水漏れの発生や融着強度不足を
生じやすいものとなつている。そして、これらの
問題点は、薄い発泡板製の折箱となるほど顕著な
ものとなつている。
一方、前記厚紙製の箱のようにすると、V形抜
き部付近の融着面を上方に立ち上げることがで
き、かつのり代による広い融着面を確保できるの
で、水漏れや融着強度不足を防止しやすいと言え
る。しかし、通常、発泡板は厚紙に比して極めて
厚く、そのままでは細かい折り曲げを行うことが
困難であるので、これを発泡板製の折箱に適用す
ると、折箱の形成が阻害されたり、折箱の外観が
悪化しやすい問題を生じる。
[問題点を解決するための手段] 上記問題点を解決するために講じられた手段
を、本考案の一実施例に対応する第1図ないし第
4図で説明すると、本考案は、 各角部にV形抜き部1を形成した箱の展開形状
の発泡板からなり、溶融された相隣接する側板部
2a,2bの側端面3a,3b同志が、側板部2
a,2bを底板部4より折り起すことによつて互
に突き合わさせて融着された折箱において、 側板部2a,2bと底板部4間の折り曲げ線5
の角部を前記V形抜き部1の頂点より内側に位置
させることによつて、折り曲げ線5の角部とV形
抜き部1の頂点間に溶融代6が設けられていて、 前記側板部2a,2bの側端面3a,3bの溶
融は上記溶融代6にかけて行われていると共に、
互に融着された側板部2a,2bの側端面3a,
3bのうち一方の溶融は、外面側に、前方へ突出
したオーバーラツプ片7を溶融残片として残して
行われており、 上記オーバーラツプ片7残留側の一方の側板部
2aの側端面3aと他方の側板部2bの側端面3
bが互に突き合わされて融着され、かつ前記オー
バーラツプ片7が他方の側板部2bの外面に重ね
て融着されている発泡板製折箱とするという手段
を講じているものである。
[作用] 本考案においては、V形抜き部1の頂部と折り
曲げ線5の角部の間に溶融代6が設けられてお
り、側端面3a,3bの溶融がこの溶融代6にか
けて行われているので、溶融代6の溶融によつ
て、側板部2a,2b間の底板部4付近の融着に
必要な十分な量の樹脂を溶融させることができ
る。従つて、側板部2a,2b間の底板部4付近
の融着が確実で、溶融不足による当該箇所からの
水漏れを防止しやすい。また、溶融代6を溶融で
きる範囲で、側端面3a,3bを溶融させるため
の熱刃8の位置を浅めに設定でき、底板部4まで
過剰溶融させて穴をあけてしまうことを防止しや
すい。そして、上記のことからも明らかなよう
に、本考案における溶融代6は、溶融されること
によつて融着に必要な十分な量の溶融樹脂を得る
ためのものであることから、折箱の形成を阻害し
たり外観を悪化させることがない。
一方、本考案においては、側板部2a,2b間
の接合が、側端面3a,3b同志の突き合わせに
よる融着だけでなく、オーバーラツプ片7を他方
の側板部2bの外面に融着させることによつても
行われている。即ち、オーバーラツプ片7によつ
て融着面が拡大されており、その分融着ムラの影
響を受けにくく、水漏れや融着強度不足を防止す
ることができる。
ところで、上記オーバーラツプ片7は、側板部
2aの側端面3a溶融時の溶融残片として形成さ
れているので、薄く曲げ加工を施しやすく、容易
に他方の側板部2b外面側へ屈曲させることがで
きると共に折箱の外観を悪化させることもないも
のである。
[実施例] 本考箱は、第1図に示されるような箱の展開形
状に裁断した発泡板から形成されるものである。
第1図の発泡板は、平面長方形の折箱を形成すべ
く裁断されたもので、その四角にはV形抜き部1
が形成されていて、底板部4の四方に側板部2
a,2bが張り出した形状となつている。また、
側板部2a,2bを底板部4から折り起す際の折
り曲げ位置となる、側板部2a,2bと底板部4
間の折り曲げ線5の角部は、上記V形抜き部1の
頂部より内側に位置し、両者間は、溶融代6とな
つている。
上記箱の展開形状の発泡板は、側板部2a,2
bの側端面3a,3bが溶融され、かつ側板部2
a,2bが底板部4より折り起されて、上記側端
面3a,3bの溶融状態を利用した側板部2a,
2b間の融着によつて折箱を形成するものであ
る。
本考案における側板部2a,2b側端面3a,
3bの溶融は、溶融代6にかけて行われると共
に、第4図に示されるようなオーバーラツプ片7
を、互に融着される側端面3a,3bのうちの一
方の側端面3a側に溶融残片として残して行われ
る。この溶融は次のようにして行うことができ
る。
第2図aに示されるように、熱刃8を、溶融代
6に当てると共に、一方の側板部2aとの重なり
代9aが他方の側板部2bとの重なり代9bより
大きくなるようにして、上方より押し付ける。熱
刃8は、第2図bに示されるように、平面三角形
状で、下面8aの両側部が下向きのテーパ面8
b,8cとなつているもので、第3図に示される
ように、一方の側板部2aの側端面3aは下面8
aとテーパ面8bで溶融され、他方の側板部2b
の側端面3bはテーパ面8cで溶融される。そし
て、熱刃8の下面8aによる側板部2a側部の溶
融を、全厚みに対して行うのではなく、外面側に
溶融残片を残すことによつてオーバーラツプ片7
が形成される。
上記側板部2a,2b側端面3a,3bの溶融
後直に、折り曲げ線5に沿つて側板部2a,2b
を折り起し、オーバーラツプ片7残留側の一方の
側板部2aの側端面3aと他方の側板部2bの側
端面3bを互に突き合わせると共に、オーバーラ
ツプ片7を他方の側板部2bの外面側へ折り重ね
て各々融着させると、第4図に示されるような側
板部2a,2bの接合状態となつて、本折箱が得
られる。
[考案の効果] 以上説明の通り、本考案によれば、水漏れや融
着強度不足による製品の不良率を大幅に軽減する
ことができ、かつ外観も極めて良好な折箱とする
ことができる。また、本考案によれば、側板部2
a,2b間接合部の下部は溶融代6の溶融によつ
て十分融着され、その上方はオーバーラツプ片7
の融着が加わつて融着状態が向上されるので、こ
の両者が相俟つて、接合部全体の水漏れ防止が図
られるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の折箱を形成する箱の展開形状
に裁断された発泡板の平面図、第2図aは側板部
側端面の溶融方法の説明図、同bは熱刃の斜視
図、第3図は第2図aの−断面図、第4図は
本考案の折箱の側板部間接合部分の拡大斜視図で
ある。 1:V形抜き部、2a,2b:側板部、3a,
3b:側端面、4:底板部、5:折り曲げ線、
6:溶融代。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 各角部にV形抜き部を形成した箱の展開形状の
    熱可塑性合成樹脂発泡板からなり、溶融された相
    隣接する側板部の側端面同志が、側板部を底板部
    より折り起すことによつて互に突き合わされて融
    着された折箱において、 側板部と底板部間の折り曲げ線の角部を前記V
    形抜き部の頂点より内側に位置させることによつ
    て、折り曲げ線の角部とV形抜き部の頂点間に溶
    融代が設けられていて、 前記側板部の側端面の溶融は、上記溶融代にか
    けて行われていると共に、互に融着された側板部
    の側端面のうち一方の溶融は、外面側に、前方へ
    突出したオーバーラツプ片を溶融残片として残し
    て行われており、 上記オーバーラツプ片残留側の一方の側板部の
    側端面と他方の側板部の側端面が互に突き合わさ
    れて融着され、かつ前記オーバーラツプ片が他方
    の側板部の外面に重ねて融着されていることを特
    徴とする熱可塑性合成樹脂発泡板製折箱。
JP12100581U 1981-08-17 1981-08-17 熱可塑性合成樹脂発泡板製折箱 Granted JPS5827130U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12100581U JPS5827130U (ja) 1981-08-17 1981-08-17 熱可塑性合成樹脂発泡板製折箱

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12100581U JPS5827130U (ja) 1981-08-17 1981-08-17 熱可塑性合成樹脂発泡板製折箱

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5827130U JPS5827130U (ja) 1983-02-21
JPH035558Y2 true JPH035558Y2 (ja) 1991-02-13

Family

ID=29914951

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12100581U Granted JPS5827130U (ja) 1981-08-17 1981-08-17 熱可塑性合成樹脂発泡板製折箱

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5827130U (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS617498U (ja) * 1984-06-21 1986-01-17 株式会社 セントラル 自動離脱装置の作動圧力調整装置
JP4143999B2 (ja) * 2002-07-15 2008-09-03 第一大宮株式会社 物品搬送用箱

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS424542Y1 (ja) * 1964-06-18 1967-03-10

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS424542Y1 (ja) * 1964-06-18 1967-03-10

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5827130U (ja) 1983-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USRE29568E (en) Carton sealing apparatus
US4712727A (en) Gable-top container closure system
JPH035558Y2 (ja)
JP6219487B2 (ja) ラッピング化粧板の製造方法
JP4783316B2 (ja) 中空合成樹脂板を用いた函体およびその製造方法
US4011800A (en) Bottom seal horn and mandrel
JPH03176584A (ja) 合成樹脂製窓枠およびその製造方法
JP2010285212A (ja) 水密プラスチック段ボール箱及びその製法
US3178091A (en) Gable top container
US5021040A (en) Paperboard container having leak preventative raised sealing scores
KR100391342B1 (ko) 기밀(氣密),방수판지상자제조방법
EP0226248B1 (en) Sealed container
US4869373A (en) Gable-top container closure system
JP2007283686A (ja) 袋体の製造方法および袋体
JPH0333579B2 (ja)
EP0286285B1 (en) Gable-top container closure system
JPH0714522Y2 (ja) シート要素
JPS6238905Y2 (ja)
JPS5971817A (ja) 熱可塑性樹脂製段ボ−ルの接合方法
JP4238412B2 (ja) トレー容器
JP6670210B2 (ja) 包装用容器及びその製造方法
JP7140439B1 (ja) 物品搬送箱用蓋及びその製造方法、ならびに物品搬送箱用蓋を備えた物品搬送箱
JP2005007634A (ja) プラスチック段ボールの接合構造
US4562690A (en) Method of heat sealing and forming a video tape cassette package
JPS5933791Y2 (ja) ガゼツト付袋体