JPH06182649A - 金属加工装置の洗浄方法 - Google Patents

金属加工装置の洗浄方法

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JPH06182649A
JPH06182649A JP33918792A JP33918792A JPH06182649A JP H06182649 A JPH06182649 A JP H06182649A JP 33918792 A JP33918792 A JP 33918792A JP 33918792 A JP33918792 A JP 33918792A JP H06182649 A JPH06182649 A JP H06182649A
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JP
Japan
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cleaning
sludge
oil
rolling mill
rolling machine
Prior art date
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Pending
Application number
JP33918792A
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English (en)
Inventor
Shinichiro Hanada
真一郎 花田
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧延機内部に堆積したスラッジを短時間で剥
離させる洗浄方法を提供する。 【構成】 鋼板の冷間圧延機において、圧延機本体なら
びに圧延機内部付属機器の表面に油に溶解しない親水性
コーティング材の塗装を施しておき、必要に応じてこれ
ら圧延機本体ならびに圧延機内部付帯機器の表面に油分
を溶解する洗浄液を低圧でスプレイする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼板を冷間で圧延する
冷間圧延機等の金属加工装置のの洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼板の機械加工やプレス、打ち抜き等の
金属加工装置においては、切削油、潤滑油等を工具や金
型にスプレイしたり塗布したりして加工を行い、これら
油脂分や鋼板から発生する微細な金属粉、あるいはこれ
らの混合物であるスラッジ等(以下、代表してスラッジ
という)が飛散し、金属加工装置の表面に付着、堆積す
る。
【0003】鋼板の冷間圧延においても、圧延油と称す
る潤滑油や防錆油などの油脂類を板面あるいはロール表
面にスプレイし、またロールには表面に微細な凹凸を加
工したダルロールを使用したりするため、これらの油脂
分、鋼板やロールから剥離して発生する微細な金属粉、
あるいはこれらの混合物であるスラッジが飛散し、圧延
機本体ならびにガイドブロック等の圧延機内部付帯機器
の表面(以下、総称して圧延機内部という)に付着し、
堆積する。
【0004】以下、代表して鋼板の冷間圧延機の場合に
ついて説明すると、こうしたスラッジが圧延時の振動等
により剥離してロールや鋼板の表面に付着し、これがロ
ールバイトに噛みこまれると、その部分は「ダルはげ」
や表面疵等の表面欠陥となる。これを防止するため、圧
延機内部のスラッジの堆積があまり進行しないうちに圧
延機内部を洗浄することが行われている。
【0005】従来のこのような圧延機内部の洗浄は、圧
延機の停止時に、温水、あるいは洗浄液を希釈した温水
を60〜70kg/cm2程度の高圧で圧延機内部にスプレイし、
水圧によってスラッジを剥離させるという方法で行われ
ていた。また、特開昭58-199604 号公報に見られるよう
に、高圧水の噴射を含む各種洗浄装置を搭載した洗浄台
車をロールを抜き出した状態の圧延機内に装入して、圧
延機開口部を閉鎖するシャッタ等の閉鎖手段により噴射
される液体が外部に飛散しないようにして内部を洗浄す
る圧延機の洗浄装置も提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭58-199
604 号公報記載の圧延機の洗浄装置は、設置に膨大なコ
ストを必要とする反面、装置の出し入れにより死角が発
生してスラッジが残存しやすく、完全な解決には至って
いない。また、従来のスプレイ法全般について、以下の
問題点があった。 1)温水が鋼板表面にスプレイされることは、錆の発生
を招き、また剥離したスラッジが鋼板上に乗ったまま圧
延されると、これが原因となって鋼板の表面に欠陥を生
じるため好ましくないので、洗浄は圧延機等の加工装置
の停止時に行わねばならない。したがって加工装置を停
止させる機会が設けられないまま経過すると、加工装置
内部の汚れは進行する。 2)温水の高圧洗浄では、堆積したスラッジの一時的な
剥離は可能であるが、スラッジを溶解することはできな
いので、一旦剥離したスラッジが加工装置内部の他の部
分に再付着してしまい、完全な除去ができない。 3)洗浄液を使用すればスラッジの溶解が可能である
が、加工作業の再開時に、装置内部に残存していた洗浄
液が圧延油等に混入し、油分を分解して加工性を低下さ
せてしまう。このため、あまり洗浄力の強い洗浄液を使
用することはできないので洗浄時間を長くとったり、洗
浄液による洗浄後、温水によって洗浄液を除去する2次
洗浄を行うなど、加工装置内部の洗浄に長時間を要する
結果となっている。
【0007】本発明は、このような問題点を解消した新
規な金属加工装置の洗浄方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、鋼板等の金属
を加工する金属加工装置において、金属加工装置本体な
らびに内部付属機器の表面に油に溶解しない親水性コー
ティング材の塗装を施しておき、必要に応じてこれら金
属加工装置本体ならびに内部付属機器の表面に油分を溶
解する洗浄液を低圧でスプレイすることを特徴とする。
【0009】そして、金属加工装置が鋼板の冷間圧延機
である場合において特に好適な洗浄方法である。
【0010】
【作 用】セラミック系水ガラス等の親水性のコーティ
ング材に水性の洗浄液をスプレイすると、洗浄液中の水
がセラミックと親和し、表面に堆積したスラッジとコー
ティングとの中間にくさび状に侵入するため、スラッジ
の剥離性が向上する。本発明によれば、スラッジの堆積
する圧延機内部に油に溶解しない親水性コーティング材
の塗装を施しておいて圧延機稼働中におけるスラッジの
付着を予防するとともに、付着したスラッジの洗浄の際
の剥離性を良くした結果、洗浄力の弱い洗浄液を低圧で
スプレイすることで十分付着スラッジが剥離する。
【0011】コーティング材の親水性は水との接触角θ
であらわし、θ= 0〜10°程度がよい。コーティング材
の例としては、水ガラス系のセラミックコーティング、
浸窒処理(表面層の窒化)などがある。
【0012】
【実施例】本発明の効果を定量的に確かめるための実験
結果を図1、図2により説明する。図1は実験装置の構
成図で、1はテストピース、2は洗浄液、3は洗浄液タ
ンク、4は洗浄液ポンプである。テストピースとしては
コーティングしない通常のままの冷延鋼板、セラミ
ック系水ガラス(接触角θ= 0〜10°)で塗装した冷延
鋼板の2種類、洗浄液はいずれも60℃の温水にキレー
ト剤と非イオン活性剤、炭化水素と界面活性剤、カ
ルボン酸とエーテルの混合液と活性剤、鉱油と脂肪酸
とアルキルアミン、を3%の濃度で希釈したものおよび
温水のみ、の5種類、を用意し、スラッジを全面に塗
布したテストピースにこれらの洗浄液を約30分間スプレ
イし、スラッジが除去された重量による洗浄率で示した
のが図2である。すなわち、セラミック系水ガラスを
コーティングしたテストピースは、の油性の洗浄液お
よび温水のみの洗浄を除いて、活性材を添加して油分
を溶解するようにした水性洗浄液によってほぼ 100%の
洗浄率で洗浄されている。
【0013】また、スプレイ圧としては、特に高圧の必
要はなく、 2.0〜3.0kg/cm2 程度の低圧で十分洗浄する
ことができたので、低圧でむしろ大量にスプレイする方
がよい。なお、スプレイの手段としては、作業者が手持
ちのノズルにより行うものでもよいし、金属加工装置内
部適当箇所に公知の広角拡散形スプレイノズルを多数設
置して、自動でスプレイを行ってもよい。また、本発明
の洗浄方法は、冷間圧延機をはじめとしてスラッジの発
生するあらゆる金属加工装置に対して有効であることは
いうまでもないが、スラッジの発生が大量であること、
生産性や品質への影響が甚大であること等の理由によ
り、鋼板の冷間圧延機に適用することははなはだ効果的
である。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、金属加工装置内部に堆
積したスラッジを洗浄するための加工装置の停止時間が
著しく短縮されるので、生産性が増大し、製品の品質も
向上するばかりでなく、加工装置の内部が常に清浄とな
ることにより、内部に立ち入る作業時の環境が改善され
るなどの多くの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の効果を実験する実験装置の構成図であ
る。
【図2】本発明の効果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 テストピース 2 洗浄液 3 洗浄液タンク 4 洗浄液ポンプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板等の金属を加工する金属加工装置に
    おいて、金属加工装置本体ならびに内部付属機器の表面
    に油に溶解しない親水性コーティング材の塗装を施して
    おき、必要に応じてこれら金属加工装置本体ならびに内
    部付属機器の表面に油分を溶解する洗浄液を低圧でスプ
    レイすることを特徴とする金属加工装置の洗浄方法。
  2. 【請求項2】 金属加工装置が鋼板の冷間圧延機である
    請求項1に記載の金属加工装置の洗浄方法。
JP33918792A 1992-12-18 1992-12-18 金属加工装置の洗浄方法 Pending JPH06182649A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012074109A1 (ja) * 2010-12-02 2012-06-07 ナブテスコ株式会社 潤滑油劣化センサ
US9329119B2 (en) 2010-12-02 2016-05-03 Nabtesco Corporation Speed reducer for industrial robot

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JP2012117951A (ja) * 2010-12-02 2012-06-21 Nabtesco Corp 潤滑油劣化センサ
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