JP3233787B2 - 圧延鋼帯のアルカリ脱脂方法 - Google Patents

圧延鋼帯のアルカリ脱脂方法

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    • C23GCLEANING OR DE-GREASING OF METALLIC MATERIAL BY CHEMICAL METHODS OTHER THAN ELECTROLYSIS
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧延鋼帯に付着した圧
延油などを除去するための圧延鋼帯のアルカリ脱脂方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、冷間圧延−焼鈍工程において
は、その焼鈍に先立って、冷間圧延後の鋼帯に付着した
圧延油などを除去するために、該鋼帯の脱脂が行われ
る。この鋼帯の脱脂は、一般に、有機溶剤あるいはアル
カリ系脱脂剤を用いて行われている。特に近年では、地
球環境保護の観点から、アルカリ系脱脂剤への移行が急
速に進んでいる。
【0003】このアルカリ系脱脂剤を用いた脱脂方法の
代表的なものとして、 .鋼帯表面でのガス気泡による物理的作用、およびア
ルカリ系脱脂剤の化学反応による化学的作用の両方を利
用して脱脂するアルカリ電解脱脂、 .アルカリ系脱脂剤の化学反応のみを利用して脱脂す
るアルカリ浸漬脱脂、 などの方法がある。
【0004】しかしながら、これら既知の脱脂方法は、
の方法では、(a) 大容量の電解用電源装置が必要とな
る、(b) 必要量の電解電極をセットするための長い電解
槽が必要となる、という欠点があった。また、の方法
では、(a) アルカリ系脱脂剤の化学反応のみで脱脂する
ためには十分な浸漬時間が必要となり、上記の構成で
必要な電解槽よりもさらに長い脱脂槽が必要となる、と
いう欠点があった。このように、上記従来の脱脂方法を
実施するためには、大型の脱脂装置を採用しなければな
らず、そのためのスペースが必要になるなどの問題があ
り、特に、既存設備の改造に当たっては、このことが設
備設計上の大きな制約となっている。
【0005】さらに、最近では、スプレーノズルによる
高圧噴射の衝撃力という物理的作用とアルカリ液の化学
反応による化学的作用の両方を利用して脱脂するスプレ
ー方式での脱脂方法が提案されている(特開平5−2455
26号公報参照)。しかしながら、上記技術は、アルカリ
液が高圧噴射によって過度の発泡を招くために、脱脂能
力が低下するという新たな問題を生じた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題を解消できる脱脂方法を提案することにあり、特
に、アルカリスプレー方式による脱脂を広いスペースを
とることなく安定して行うことができる方法を提案す
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】まず、発明者らは、上掲
のスプレー方式による脱脂方法に着目し、この方法を利
用して圧延鋼帯の脱脂実験を行った。その結果、アルカ
リ系脱脂剤を用いてスプレー方式により脱脂する場合、
その洗浄能力としては脱脂力および発泡性が重要である
ことがわかった。そして、この脱脂力はスプレーノズル
からの液の噴射圧力に依存し、また、発泡性はスプレー
ノズル−鋼帯間の距離に依存することがわかった。そし
てさらに研究を進めたところ、後で詳しく述べるよう
に、スプレーノズルの噴射圧力xとスプレーノズル−鋼
帯間の距離yとを適正な範囲に調整することにより、ア
ルカリ系脱脂剤の脱脂力および発泡性が共に満足できる
条件となり、鋼帯の脱脂が操業に支障のない範囲で安定
して行うことができることを見出し、本発明に想到し
た。
【0008】すなわち、本発明は、圧延鋼帯の通板ライ
ンを挟む上下の位置に対をなして設けたスプレーノズル
を介し、通板する鋼帯の表面にアルカリ系脱脂剤を噴射
しながら脱脂洗浄するに当たり、前記アルカリ系脱脂剤
の噴射を、スプレーノズルの噴射圧力x(kg/c
2 )とスプレーノズル−鋼帯間の距離y(cm)の関
係が、下記 (1)式,(2)式を満足する条件で行うことを特
徴とする圧延鋼帯のアルカリ脱脂方法であり、アルカリ
脱脂装置の前後にデフレクトロールを配設することによ
り、上記スプレーノズル−鋼帯間の距離y(cm)を一
定の値に保持することが望ましい。 1≦x≦7の範囲では、5≦y≦ 2.5x+12.5 ・・・(1) 7≦x≦11の範囲では、 2.5x−12.5≦y≦ 2.5x+12.5 ・・・(2)
【0009】ここで、スプレーノズル−鋼帯間の距離y
とは、具体的には、スプレーノズル先端と鋼帯との垂直
間の距離をいい、この距離yは、アルカリ脱脂装置の前
後にデフレクトロールを設けて鋼帯のたるみを防止する
ことにより、常に一定の値となるように保持することが
できる。スプレーノズルの噴射圧力xとは、具体的に
は、各々のスプレー直近で測定した水圧をいう。
【0010】
【作用】本発明の脱脂方法は、アルカリ系脱脂剤の脱脂
力および発泡性が共に満足できるように、スプレーノズ
ルの圧力x(kg/cm2 )とスプレーノズル−鋼帯間
の距離y(cm)を調整する点に特徴がある。これによ
り、アルカリスプレー方式による圧延鋼帯の脱脂を、操
業に支障のない範囲で広いスペースをとることなく安定
して行うことができる。
【0011】さて、発明者らは、図1に示すようなスプ
レー方式の脱脂装置を用いて圧延鋼帯をアルカリ系脱脂
剤で脱脂する実験を行ない、アルカリスプレーノズルの
噴射圧力x(kg/cm2 )とアルカリスプレーノズル
−鋼帯間の距離y(cm)が、脱脂力および発泡性に及
ぼす関係について調べた。その結果、図2に示すような
関係が得られた。なお、脱脂力は、脱脂後の鋼帯の濡れ
性で評価し、3段階に分類し、濡れ面積率≧90%を評価
A、90%>濡れ面積率≧60%を評価B、濡れ面積率<60
%を評価Cとした。
【0012】図2に示すように、アルカリスプレーノズ
ルの噴射圧力xが1kg/cm2 未満では、アルカリス
プレーノズルと圧延鋼帯との距離yを調整しても、アル
カリ脱脂剤本来の機能である脱脂力は低い。また、アル
カリスプレーノズルと圧延鋼帯との距離yが5cm未満
では、アルカリ系脱脂剤が過度の発泡を招くために、安
定した操業ができない。一方、1≦x≦11の範囲におい
ては、アルカリスプレーノズルと圧延鋼帯との距離yを
ある値以上に離すと脱脂力が低下する。また、一般に中
圧と呼ばれる7kg/cm2 以上では、アルカリスプレ
ーノズルと圧延鋼帯との距離yを適正な範囲に保つこと
により、過度の発泡が抑えられる。しかし、11kg/c
2 を超えるような高圧範囲では、アルカリスプレーノ
ズルと圧延鋼帯との距離yを調整しても、過度の発泡が
抑えられず、安定した操業はできない。
【0013】すなわち、 1≦x≦7の範囲では、5≦y≦ 2.5x+12.5 7≦x≦11の範囲では、 2.5x−12.5≦y≦ 2.5x+1
2.5 となる関係を満足する条件でアルカリスプレーにより圧
延鋼帯を脱脂すれば、操業上、何の問題も生じないこと
が判った。なお、市販の5種類のアルカリ系脱脂剤でテ
ストした結果、上記適正範囲は再現されることを確認し
た。
【0014】
【実施例】図3に示すように、アルカリ脱脂装置を冷延
ステンレス鋼帯の焼鈍−酸洗ラインの入側に設置し、表
1に示す条件で、冷延ステンレス鋼帯の脱脂を行った。
なお、図示の符号6はブラシロールであり、脱脂剤の化
学作用で鋼帯より分離した圧延油を除去するためのもの
である。また、符号7はデフレクトロールであり、アル
カリ脱脂装置の前後に設けて鋼帯のたるみを防止するこ
とにより、スプレーノズル−鋼帯間の距離yが常に一定
の値となるように保持するために用いられる。
【0015】
【表1】
【0016】それぞれの脱脂処理を経た鋼帯について、
脱脂力・発泡性を評価した結果を表2に示す。表2に示
す結果から明らかなように、スプレーノズルの噴射圧力
x(kg/cm2 )とスプレーノズル−鋼帯間の距離y
(cm)の関係が本発明にかかる (1)式,(2)式を満足し
ない条件で、鋼帯の脱脂を行うと、噴射圧力xが大きい
領域では発泡が著しく、またスプレーノズル−鋼帯間の
距離yが大きすぎると脱脂力が低下し、実操業では適用
できない。その点、本発明の関係に適合する条件で鋼帯
の脱脂を行うと、実操業で支障のない程度の発泡に抑え
ながら、良好な脱脂を実現できることが判った。さら
に、冷延ステンレスのアズロール鋼帯では、通常、片面
で 200〜1000mg/m2 の圧延油が付着しているが、本
発明の脱脂方法によれば、脱脂不良時に発生する焼鈍酸
洗後の表面模様も発生せず、良好な結果が得られた。
【0017】
【表2】 *1〜脱脂力;脱脂後の鋼帯の濡れ性で評価し、以下の3段階に分類した。 評価A;濡れ面積率≧90% 評価B;90%>濡れ面積率≧60% 評価C;濡れ面積率<60% *2〜発泡性;脱脂時の鋼帯板面での発泡状態を感応評価し、以下の3段階に 分類した。 評価A;泡立ち 小〜なし 評価B;泡立ち 中 評価C;泡立ち 大
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明の脱脂方法に
よれば、アルカリスプレー方式による脱脂を広いスペー
スをとることなく安定して行うことができる。したがっ
て、従来方法では設備スペース上設置困難であったライ
ンでも、容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スプレー方式の脱脂装置を示す(1) 平面図、
(2) 正面図である。
【図2】スプレーノズルの圧力xとスプレーノズル−鋼
帯間の距離yが、脱脂力および発泡性に及ぼす関係を示
す図である。
【図3】冷延ステンレス鋼帯の焼鈍−酸洗ラインの入側
に設置されたアルカリ脱脂装置を示す図である。
【符号の説明】
1 アルカリスプレーヘッダー 2 アルカリスプレーノズル 3 圧延鋼帯 4 循環ポンプ 5 フィルター 6 ブラシロール 7 デフレクトロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−158279(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23G 3/02 B08B 3/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延鋼帯の通板ラインを挟む上下の位置
    に対をなして設けたスプレーノズルを介し、通板する鋼
    帯の表面にアルカリ系脱脂剤を噴射しながら脱脂するに
    当たり、 前記アルカリ系脱脂剤の噴射を、スプレーノズルの噴射
    圧力x(kg/cm2)とスプレーノズル−鋼帯間の距
    離y(cm)の関係が、下記 (1)式,(2)式を満足する条
    件で行うことを特徴とする圧延鋼帯のアルカリ脱脂方
    法。 1≦x≦7の範囲では、5≦y≦ 2.5x+12.5 ・・・(1) 7≦x≦11の範囲では、 2.5x−12.5≦y≦ 2.5x+12.5 ・・・(2)
  2. 【請求項2】 アルカリ脱脂装置の前後にデフレクトロ
    ールを配設することにより、上記スプレーノズル−鋼帯
    間の距離y(cm)を一定の値に保持することを特徴と
    する請求項1に記載の圧延鋼帯のアルカリ脱脂方法。
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