JPH06182551A - 自動溶接方法 - Google Patents

自動溶接方法

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JPH06182551A
JPH06182551A JP34201492A JP34201492A JPH06182551A JP H06182551 A JPH06182551 A JP H06182551A JP 34201492 A JP34201492 A JP 34201492A JP 34201492 A JP34201492 A JP 34201492A JP H06182551 A JPH06182551 A JP H06182551A
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welding
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welded
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JP34201492A
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Inventor
Kenichi Kato
研一 加藤
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、種々の形状のワーク(被溶接物)どう
しを溶接する自動溶接機や溶接ロボット等に適用して好
適な自動溶接方法に関し、被溶接物相互間の溶接部分の
形状に応じ常に最適な溶接条件で溶接を行なえるように
して、高品質な製品を作成できるようにすることを目的
とする。 【構成】そこで、光学式位置検出手段2の検出結果に基
づいて、解析処理手段3により溶接部分の形状を解析し
て認識し、その解析結果に基づいて、その形状に適した
溶接条件についての情報として所定ナンバーを、解析処
理手段3から制御手段6へ転送する。そして、制御手段
6により、転送されてきた所定ナンバーに対応する溶接
条件を記憶手段から読み出し、その溶接条件に基づき溶
接ロボット7の動作を制御して、当該溶接部分を自動溶
接制御することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、種々の形状のワーク
(被溶接物)どうしを溶接する自動溶接機や溶接ロボット
等に適用して好適な自動溶接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動溶接機や溶接ロボット等に
よる自動溶接を行なう際には、作業対象であるワーク
(被溶接物)相互間のギャップ,段差等の形状を検知し、
その検知結果に応じた溶接条件により溶接を実行するこ
とが行なわれているが、精密な溶接作業を行なうために
は、その作業対象であるワークの形状を正確に認識して
溶接条件を決定する必要がある。
【0003】そこで、従来、特開平3−32470号公
報,特開平3−52774号公報,特開平3−2075
77号公報などには、光学式センサを用い作業対象ワー
クにレーザ光等を照射することにより画像データを得て
から、その画像データに基づいてワークの形状を認識す
る技術が開示されているほか、特開平3−142069
号公報などには、タッチセンサを用いてギャップを検出
した後、そのギャップに応じた最適な溶接条件のもとで
自動溶接を行なう旨が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た前者の従来技術では、ワーク(被溶接物)相互間のギャ
ップ,段差等の形状をセンサにより検出する手段は提案
されているが、検出後に具体的にどのように自動溶接を
行なうかについては検討されておらず、検出から自動溶
接を行なうまでの一連の作業が統括的に考えられていな
い。
【0005】また、後者の従来技術では、タッチセンサ
によるギャップ検出後に、そのギャップに応じた最適な
溶接条件のもとで自動溶接が行なわれるが、その記載の
みで具体的な自動溶接についての説明はない。また、タ
ッチセンサを用いてワークとの接触により形状を検出し
ているが、このようなセンシング手段では故障や摩耗が
多く処理時間が長いなどの短所もある。
【0006】本発明は、このような課題を解決しようと
するもので、被溶接物相互間の溶接部分の形状に応じ常
に最適な溶接条件で溶接を行なえるようにして、高品質
な製品を作成できるようにした自動溶接方法を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の自動溶接方法(請求項1)は、一対の被溶接
物どうしを自動溶接すべく、前記一対の被溶接物の表面
位置を検出する光学式位置検出手段と、該光学式位置検
出手段の検出結果に基づいて前記一対の被溶接物どうし
の溶接部分の形状を解析して認識する解析処理手段と、
前記一対の被溶接物に対して溶接を施す溶接ロボット
と、該溶接ロボットの動作を制御する制御手段とをそな
えるとともに、前記制御手段に、前記一対の被溶接物ど
うしの溶接部分の各種形状に対応する各種溶接条件を所
定ナンバーを付して予め記憶する記憶手段をそなえ、前
記解析処理手段による解析結果として得られた前記一対
の被溶接物どうしの溶接部分の形状に基づき、該形状に
適した溶接条件に対応する所定ナンバーを、前記解析処
理手段から前記制御手段へ転送し、前記制御手段におい
て、転送されてきた所定ナンバーに対応する溶接条件を
前記記憶手段から読み出し、読み出された溶接条件に基
づき前記溶接ロボットの動作を制御して前記一対の被溶
接物どうしの溶接部分を自動溶接制御することを特徴と
している。
【0008】また、請求項2の自動溶接方法は、請求項
1の方法において、前記一対の被溶接物どうしの溶接部
分について予め教示を行なうことにより溶接予定線の始
点および終点の位置を求め、該溶接予定線の始点および
終点の位置を前記記憶手段および前記解析処理手段に記
憶させておき、前記溶接ロボットによる再生動作時に
は、前記解析処理手段において、前記光学式位置検出手
段の検出結果に基づき、前記一対の被溶接物どうしの溶
接部分の形状のほか、前記一対の被溶接物相互間の実溶
接線の始点および終点の位置を求め、教示時の溶接予定
線の始点および終点と再生動作時の実溶接線の始点およ
び終点とのズレ量をそれぞれ求め、これらのズレ量を前
記所定ナンバーとともに前記解析処理手段から前記制御
手段へ転送し、前記制御手段において、転送されてきた
ズレ量と前記記憶手段に記憶された前記溶接予定線の始
点および終点の位置とに基づいて、前記実溶接線の始点
および終点の位置を求め、該実溶接線の始点および終点
の位置に基づいて前記一対の被溶接物どうしの溶接部分
を自動溶接制御することを特徴としている。
【0009】さらに、請求項3の自動溶接方法は、前記
一対の被溶接物どうしの溶接部分について予め教示を行
なうことにより溶接予定線の始点,中間点および終点の
位置を求め、該溶接予定線の始点,中間点および終点の
位置を前記記憶手段および前記解析処理手段に記憶させ
ておき、前記溶接ロボットによる再生動作時には、前記
解析処理手段において、前記光学式位置検出手段の検出
結果に基づき、前記一対の被溶接物相互間の実溶接線の
始点,中間点および終点の位置を求め、教示時の溶接予
定線の始点,中間点および終点と再生動作時の実溶接線
の始点,中間点および終点とのズレ量をそれぞれ求める
とともに、前記実溶接線の始点および中間点における前
記一対の被溶接物どうしの溶接部分の形状を認識して該
形状に適した溶接条件に対応する所定ナンバーを前記実
溶接線の始点および中間点ごとに決定してから、前記ズ
レ量および前記所定ナンバーを前記解析処理手段から前
記制御手段へ転送し、前記制御手段において、転送され
てきたズレ量と前記記憶手段に記憶された前記溶接予定
線の始点,中間点および終点の位置とに基づいて、前記
実溶接線の始点,中間点および終点の位置を求めるとと
もに、転送されてきた所定ナンバーに対応する溶接条件
を前記記憶手段から読み出し、前記実溶接線の始点,中
間点および終点の位置と読み出された前記実溶接線の始
点および中間点についての溶接条件とに基づき、前記溶
接ロボットの動作を制御し前記中間点において溶接条件
を変更しながら前記一対の被溶接物どうしの溶接部分を
自動溶接制御することを特徴としている。
【0010】なお、請求項3の自動溶接方法において、
前記中間点を複数設定してもよい(請求項4)。
【0011】
【作用】上述した本発明の自動溶接方法(請求項1)で
は、光学式位置検出手段の検出結果に基づいて、解析処
理手段により溶接部分の形状が解析されて認識され、そ
の解析結果に基づいて、その形状に適した溶接条件につ
いての情報として所定ナンバーが、解析処理手段から制
御手段へ転送される。そして、制御手段により、転送さ
れてきた所定ナンバーに対応する溶接条件が前記記憶手
段から読み出され、読み出された溶接条件に基づき溶接
ロボットの動作が制御され、当該溶接部分が自動溶接制
御される。
【0012】また、請求項2の自動溶接方法では、溶接
条件についての情報である所定ナンバーを転送する際
に、実溶接線の始点および終点の位置情報が、それぞれ
教示時の位置からのズレ量として転送される。
【0013】さらに、請求項3の自動溶接方法では、溶
接線の始点および終点以外に、始点と終点との間の中間
点についての位置情報も採り入れ、各点の位置情報が、
それぞれ教示時の位置からのズレ量として転送されるほ
か、実溶接線の始点および中間点における形状に適した
溶接条件についての情報が、各点ごとに所定ナンバーと
して転送される。
【0014】このとき、中間点を複数設定することによ
り(請求項4)、溶接線の形状が大きく変化する場合に対
応できる。
【0015】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明すると、図1〜図7は本発明の第1実施例としての自
動溶接方法を示すもので、図1(a)はその手順を説明す
るためのフローチャート、図1(b)はその方法を適用さ
れた装置の外観を模式的に示す斜視図、図2(a)〜(d)
はそれぞれ本実施例の被溶接物を示す斜視図,平面図,
正面図および側面図、図3は本実施例におけるセンシン
グ動作を説明するための模式的な斜視図、図4は本実施
例のコンピュータのメモリに記憶されるワーク形状に応
じたトーチ姿勢データ等と所定ナンバーとのテーブル例
を示す図、図5は本実施例のロボットコントローラのメ
モリに記憶される所定ナンバーに応じた溶接条件のテー
ブル例を示す図、図6は本実施例においてコンピュータ
からロボットコントローラへ転送されるデータ例を示す
図である。
【0016】図1(b),図2および図3において、1A
は平面部を有し配置位置が既知の平板状の第1部材、1
Bはこの第1部材1Aの平面部に対して略直交するよう
に配置された第2部材で、この第2部材1Bは、長方形
(もしくは正方形)の板状のもので、各辺1a〜1dの寸
法,板厚は既知のものであり、辺1dが第1部材1Aの
平面部に対向する対向面側辺となっている。本実施例で
は、これらの部材1A,1BからなるT形継手部を自動
溶接する場合について説明する。
【0017】また、2は部材1A,1Bの表面位置を検
出するための光学式位置センサ(光学式位置検出手段)
で、この位置センサ2は、光(例えばレーザ光)を発光し
て部材1A,1Bの表面にスポット状に照射する発光部
と、この発光部から照射された後に部材1A,1Bの表
面にて反射されてきた反射光を受光する受光部とをそな
えて構成されている。
【0018】そして、本実施例では、位置センサ2は、
溶接ロボット7のアーム先端に取り付けられており、セ
ンシング動作時に図3に示すような所定位置に移動配設
されるようになっている。さらに、位置センサ2は、各
位置において、図示しない駆動機構により駆動され、第
2部材の辺1a〜1cに交差する方向への検出線5に沿
ってセンシング動作するようになっている。
【0019】なお、上述した駆動機構は、位置センサ2
自体を全体的に駆動するものであってもよいし、また
は、位置センサ2内部においてミラー等を用い発光部か
らの光の照射方向を変更するものであってもよい。ま
た、位置センサ2からの光は、図1(b),図3に示すよ
うに、第2部材1Bの略直上から照射され、駆動機構に
て位置センサ2を駆動することにより、第2部材1Bの
表面位置が、各辺1a〜1cに交差する方向への検出線
5に沿って検出されるようになっている。
【0020】これにより、位置センサ2の受光部にて得
られた受光データ(例えば光路差データ,反射光強度等)
に基づき、位置センサ2と第2部材1Bの表面との距離
が得られ、第2部材1Bの辺1a,1b上の位置がエッ
ジとして検出されるようになっている。本実施例では、
上述のようなセンシング動作を図3に示すように3回行
なって、第2部材1Bの辺1a上の2ヵ所の位置P1
2と、第2部材1Bの辺1b上の1ヵ所の位置P3との
計3ヵ所の位置を検出している。
【0021】一方、3は位置センサ2に接続されたコン
ピュータで、このコンピュータ3は、位置センサ2によ
る検出結果(位置P1〜P3),第1部材1Aの位置および
第2部材1Bの寸法,形状に基づいて、部材1A,1B
からなるT形継手の溶接部分の形状つまり部材1Aと1
Bとの間のギャップを演算・検出(自動認識)するととも
に、第1部材1Aの対向面側辺1dの両端位置S1,S2
を算出するものである。
【0022】また、コンピュータ3のメモリには、第1
部材1Aの板厚,第2部材1Bの板厚および部材1A,
1B間のギャップに応じて、所定ナンバーや、トーチ姿
勢データ(後退角,倒れ角),溶接線4の位置設定に用い
られる数値aを決定するためのテーブル(図4参照)が格
納されている。ここで、トーチ姿勢データである後退
角,倒れ角は、溶接ロボット7のアーム先端に取り付け
られるトーチ7aの溶接時姿勢を決定するもので、それ
ぞれ図2(c),(d)に示すように規定されるものであ
る。また、数値aは、ギャップに応じて設定されるもの
で、図2(b)に示すように、第1部材1Aの対向面側辺
1dからの溶接線4の位置を決めるものである。
【0023】さらに、コンピュータ3は、位置センサ2
による検出結果に基づいて算出された第1部材1Aの対
向面側辺1dの両端位置S1,S2と、第1部材1Aの板
厚,第2部材1Bの板厚および部材1A,1B間のギャ
ップに応じて前記テーブルから読み出された数値aとに
基づいて、実際の溶接線4の始点および終点の位置を算
出してから、その座標(x,y,z)と、第1部材1Aの
板厚,第2部材1Bの板厚および部材1A,1B間のギ
ャップに応じて前記テーブルから読み出された所定ナン
バーおよび後退角,倒れ角とを図6に示すようなデータ
としてロボットコントローラ6へ転送するものである。
【0024】ロボットコントローラ(制御手段)6は、T
形継手部をなす部材1A,1Bに対して溶接を施す溶接
ロボット7(位置センサ2の移動も行なう)の動作を制御
するもので、部材1A,1Bの溶接部分の形状(板厚,
ギャップ)に対応する各種溶接条件(溶接電流,溶接電
圧,溶接速度)を所定ナンバーを付して図5に示すよう
なテーブルとして予め記憶する記憶手段(図示せず)を有
している。
【0025】そして、このロボットコントローラ6は、
図6に示すようなデータをコンピュータ3から受け、そ
のデータ中の所定ナンバーに対応する溶接条件を前記記
憶手段から読み出し、その溶接条件と、実際の溶接線4
の始点および終点の座標,トーチ7aの後退角および倒
れ角とに基づいて、溶接ロボット7の動作を制御し部材
1A,1Bどうしの溶接部分を自動溶接制御するもので
ある。
【0026】なお、図4,図5に示すようなテーブルと
して記憶される溶接条件は、部材1A,1Bの板厚,ギ
ャップ等の形状に応じて予め実験等により求められた最
適のものである。
【0027】次に、上述のごとく構成された本実施例の
装置による、部材1A,1B相互間の溶接線4の自動溶
接制御プロセスを、図1(a)および図3により説明す
る。まず、本実施例では、溶接ロボット7のアーム先端
に取り付けられた光学式位置センサ2により、第2部材
1Bの略直上方向から、例えば図3に示すような3ヵ所
に順次移動・配置し、同様のセンシング動作を3回行な
って、第2部材1Bの辺1a上の2ヵ所の位置P1,P2
と、第2部材1Bの辺1b上の1ヵ所の位置P3との計
3ヵ所の位置を検出する(ステップA1,A2)。
【0028】そして、コンピュータ3において、位置セ
ンサ2の検出結果である位置P1〜P3のデータに基づい
て、辺1a上で検出された2ヵ所の位置P1,P2を結ん
だ直線L1と、辺1b上で検出された1ヵ所の位置P3
通り直線L1に直交する直線L2との交点位置を求める。
この交点位置は、第2部材1Bの4つの頂点のうちの1
つの頂点位置であることから、その交点位置と第2部材
1Bの寸法l1,l2および形状とに基づいて、第2部材
1Bの全頂点位置、つまり、第2部材1Bの位置が求め
られ、その位置から第1部材1Aと第2部材1Bとの間
のギャップおよび第1部材1Aの対向面側辺1dの両端
位置S1,S2が算出される(ステップA3)。
【0029】この後、コンピュータ3においては、第1
部材1Aの板厚,第2部材1Bの板厚および部材1A,
1B間のギャップに応じて図4に示すテーブルから所定
ナンバーおよび後退角,倒れ角,数値aを読み出すとと
もに、その数値aと算出された第1部材1Aの対向面側
辺1dの両端位置S1,S2とに基づいて図2(b)に示す
ように実際の溶接線4の始点および終点の座標(x,
y,z)を算出する(ステップA4)。
【0030】例えば、第1部材1Aの板厚が2.3mm、
第2部材1Bの板厚が4.0mm、溶接線4の始点におけ
るギャップが2.2mm、溶接線4の終点におけるギャッ
プが2.5mmである場合には、コンピュータ3において
は、図4に示すテーブルから所定ナンバーとして“2”
が選択され、トーチ7aの後退角,倒れ角としてそれぞ
れ30°,50°が読み出されるとともに、数値aとし
て1.0mmが読み出される。
【0031】上述のごとく算出された実際の溶接線4の
始点および終点の位置(x,y,z)と、所定ナンバーお
よび後退角,倒れ角とは、図6に示すようなデータとし
てコンピュータ3からロボットコントローラ6へ転送さ
れる(ステップA5)。
【0032】図6に示すようなデータを受け取ったロボ
ットコントローラ6では、転送されてきた所定ナンバー
に対応する溶接条件(溶接電流,溶接電圧,溶接速度)を
図5に示すようなテーブルから読み出す。例えば、所定
ナンバーとして“2”が転送されてきた場合、溶接電流
170A,溶接電圧20V,溶接速度20cm/分を読み
出し、その溶接条件に基づき、溶接ロボット7のアーム
先端に取り付けられたトーチ7aの姿勢を転送されてき
た後退角,倒れ角に保持しながら、実際の溶接線4の始
点から終点までを自動溶接する(ステップA6)。これに
より、部材1A,1BからなるT形継手の溶接線4に対
して自動溶接が施されるのである。
【0033】このように、本発明の第1実施例の方法に
よれば、第2部材1Bの第1部材1Aとの対向面側辺1
d以外の辺1a,1b上の3ヵ所の位置(エッジ部分)を
非接触で検出し、その検出結果に基づいて溶接線4の位
置を検出することができるため、正反射の影響を受ける
ことなく各位置情報を得ることができ、T形継手の溶接
線4の位置を正確かつ確実に検出し自動認識することが
でき、さらには、その自動認識結果から得られた部材1
A,1Bの溶接部分の形状(ギャップ等)に対応した最適
な溶接条件を選択でき、優れた品質の製品を作成するこ
とができる。
【0034】また、本実施例では、溶接電流,溶接電
圧,溶接速度といった溶接条件は、予め所定ナンバーを
付されてロボットコントローラ6側の記憶手段に記憶さ
れており、コンピュータ3側からは部材1A,1Bの溶
接部分の形状(ギャップ,板厚)に対応した所定ナンバー
を転送するだけで、最適な溶接条件を選択できるように
なっているので、コンピュータ3からロボットコントロ
ーラ6へ転送すべきデータ量を少なくでき、転送時間を
短縮できる。
【0035】さらに、多大な溶接条件のデータをすべて
コンピュータ3側のメモリで格納必要がなくなり、コン
ピュータ3側ではROMにソフトウエアを格納すること
ができる。また、コンピュータ3のROMにソフトウエ
アを格納しても、ロボットコントローラ6側で溶接条件
を格納しているため、溶接条件を変更することは容易に
できる。
【0036】なお、上述した第1実施例では、辺1a上
の2ヵ所の位置P1,P2と、辺1b上の1ヵ所の位置P
3とを位置センサ2による3回のセンシング動作を行な
って検出しているが、対向面側辺1d以外の直交する2
つの辺上の3ヵ所の位置を検出できれば、上述と同様の
手順で溶接線4の位置が検出されることは言うまでもな
い。
【0037】また、上述した第1実施例では、実際の溶
接線4の始点および終点の位置を、x,y,z座標とし
て算出しコンピュータ3からロボットコントローラ6へ
転送しているが、その位置を図7に示すごとくズレ量と
して転送するようにしてもよい。
【0038】つまり、部材1A,1Bどうしの溶接部分
について予め教示(ティーチング)を行なうことにより溶
接予定線の始点および終点の位置を求め、その溶接予定
線の始点および終点の位置をコンピュータ3およびロボ
ットコントローラ6の記憶手段に記憶させておく。
【0039】そして、溶接ロボット7による再生動作時
には、コンピュータ3において、図1(a)のステップA
4にて前述したように算出された実際の溶接線4の始点
および終点の位置と、予め記憶された教示時の溶接予定
線の始点および終点の位置とのズレ量(Δx1,Δy1
Δz1,Δx2,Δy2,Δz2)を求め、図1(a)のステ
ップA5と同様にして、図7に示すようなデータとして
コンピュータ3からロボットコントローラ6へ転送す
る。
【0040】ロボットコントローラ6では、転送されて
きたズレ量を予め記憶されている溶接予定線の始点およ
び終点の位置に加算することにより、実際の溶接線4の
始点および終点の位置を求めた後、図1(a)のステップ
A6と同様にして、部材1A,1BからなるT形継手の
溶接線4に対して自動溶接が施される。
【0041】このように実際の溶接線4の始点および終
点の位置を教示時の位置からのズレ量として転送するこ
とにより、転送すべきデータ量(ビット数)をさらに少な
くすることができる。ただし、上述した教示作業は、被
溶接物である部材1A,1Bごとに行なう必要はなく、
ラインを導入した時点に1回だけ行なえばよい。
【0042】次に、図8〜図10により本発明の第2実
施例としての自動溶接方法について説明すると、図8は
その手順を説明するためのフローチャート、図9は本実
施例における溶接線を示す溶接部分の平面図、図10は
本実施例においてコンピュータからロボットコントロー
ラへ転送されるデータ例を示す図である。なお、本実施
例の方法を適用される装置は、図1(b)に示す第1実施
例のものと全く同様であるので、その説明は省略する。
また、本実施例においても、第1部材1Aおよび第2部
材1BからなるT形継手を自動溶接制御する場合につい
て説明する。
【0043】第2実施例の方法では、図8に示すよう
に、まず、部材1A,1Bどうしの溶接部分について予
め教示(ティーチング)を行なうことにより溶接予定線の
始点,終点および適当な中間点(始点と終点との間の溶
接予定線上の点)の位置を求め、その溶接予定線の始
点,終点および中間点の位置をコンピュータ3およびロ
ボットコントローラ6の記憶手段に記憶させておく(ス
テップB1)。また、部材1A,1Bの板厚をコンピュ
ータ3に入力する(ステップB2)。
【0044】ついで、第1実施例のステップA1,A2
と全く同様にして、溶接ロボット7のアーム先端に取り
付けられた光学式位置センサ2を順次移動・配置し、第
2部材1Bの略直上方向からセンシング動作を3回行な
って、第2部材1Bの辺1a上の2ヵ所の位置P1,P2
と、第2部材1Bの辺1b上の1ヵ所の位置P3との計
3ヵ所の位置を検出する(ステップB3,B4)。
【0045】そして、コンピュータ3において、位置セ
ンサ2の検出結果である位置P1〜P3のデータに基づ
き、第1実施例と同様にして、第2部材1Bの位置を求
め、その位置から第1部材1Aと第2部材1Bとの間の
ギャップおよび第1部材1Aの対向面側辺1dの両端位
置S1,S2を求めるとともに、図9に示すように、辺1
d上に両端位置S1,S2の中間の適当な中間位置S3
設定する(ステップB5)。
【0046】この後、コンピュータ3においては、第1
部材1Aの板厚,第2部材1Bの板厚と、位置S1,S3
における部材1A,1B間のギャップとに応じて、図4
に示すテーブルから所定ナンバーおよび後退角,倒れ
角,数値aを読み出すとともに、その数値aと算出され
た第1部材1Aの対向面側辺1dの両端位置S1,S2
よび中間位置S3とに基づいて、図9に示すように、実
際の溶接線4の始点,終点および中間点の位置をx,
y,z座標として算出する(ステップB6)。
【0047】本実施例のように溶接4の始点と終点との
間に中間点を設定することは、図9に示すように、部材
1A,1B相互間のギャップが始点側と終点側とで大き
く異なっている場合に特に有効で、中間点で、溶接線4
の位置を変更するとともに溶接条件も最適なものに変更
する。
【0048】例えば、第1部材1Aの板厚が2.3mm、
第2部材1Bの板厚が4.0mmであり、溶接線4の始点
(位置S1)におけるギャップが3.0mm、溶接線4の終点
(位置S2)におけるギャップが2.5mmである場合には、
コンピュータ3においては、始点から中間点までの溶接
に際して、図4に示すテーブルから所定ナンバーとして
“2”を選択し、トーチ7aの後退角,倒れ角としてそ
れぞれ30°,50°を読み出すとともに、溶接線決定
用の数値aとして1.0mmを読み出す。また、中間点か
ら終点までの溶接に際して、図4に示すテーブルから所
定ナンバーとして“1”を選択し、トーチ7aの後退
角,倒れ角としてそれぞれ30°,50°を読み出すと
ともに、溶接線決定用の数値aとして0mmを読み出す。
【0049】そして、コンピュータ3において、ステッ
プB6にて前述したように算出された実際の溶接線4の
始点,終点および中間点の位置と、予め記憶された教示
時の溶接予定線の始点,終点および中間点の位置とのズ
レ量(Δx1,Δy1,Δz1,Δx2,Δy2,Δz2,Δ
3,Δy3,Δz3)を求め(ステップB7)、これらのズ
レ量と、始点から中間点までの所定ナンバー,後退角お
よび倒れ角と、中間点から終点までの所定ナンバー,後
退角および倒れ角とが、図10に示すようなデータとし
てコンピュータ3からロボットコントローラ6へ転送さ
れる(ステップB8)。
【0050】図10に示すようなデータを受け取ったロ
ボットコントローラ6では、転送されてきた所定ナンバ
ーに対応する溶接条件(溶接電流,溶接電圧,溶接速度)
を図5に示すようなテーブルから読み出すほか、転送さ
れてきたズレ量を予め記憶されている溶接予定線の始
点,終点および中間点の位置に加算することにより、実
際の溶接線4の始点,終点および中間点の位置を求めた
後、始点から中間点までの自動溶接および中間点から終
点までの自動溶接を、それぞれ所定ナンバーで指定され
た最適な溶接条件に基づいて行なう(ステップB9)。
【0051】これにより、部材1A,1BからなるT形
継手の溶接線4に対して自動溶接が施されるのであり、
本発明の第2実施例の方法によっても、第1実施例と同
様の作用効果が得られるほか、この第2実施例では、溶
接線4において始点,終点のほかに中間点を設定し、中
間点において溶接線位置および溶接条件を最適なものに
変更できるようにしたので、例えば図9に示すように部
材1A,1B相互間のギャップが始点から終点までの間
に大きく変化する場合に有効に対応でき、ギャップの変
化に対応した最適な溶接条件での自動溶接を行なうこと
ができ、溶接される製品の品質をより向上させることが
できる。
【0052】なお、上述した第2実施例では、溶接線4
の始点と終点との間に中間点を1点のみ設けた場合につ
いて説明したが、この中間点は複数設定してもよい。中
間点を複数設定することにより、溶接線4に沿う形状
(ここではギャップ)が大きくあるいは細かく変化する場
合にもキメ細かに対応して常に最適な溶接条件での自動
溶接を行なえ、品質向上に大きく寄与することになる。
【0053】例えば、始点と終点との間に中間点を2点
設定した場合の例を図11および図12に示す。前述し
た図8のステップB5において、図11に示すように、
辺1d上に両端位置S1,S2の中間の適当な中間位置S
3,S4を設定する。そして、図8のステップB6におい
て、第1部材1Aの板厚,第2部材1Bの板厚と、位置
1,S3,S4における部材1A,1B間のギャップと
に応じて、図4に示すテーブルから所定ナンバーおよび
後退角,倒れ角,数値aを読み出すとともに、その数値
aと算出された第1部材1Aの対向面側辺1dの両端位
置S1,S2および中間位置S3,S4とに基づいて、実際
の溶接線4の始点,終点および2つの中間点の位置を
x,y,z座標として算出する。
【0054】そして、コンピュータ3において、ステッ
プB6にて前述したように算出された実際の溶接線4の
始点,終点および2つの中間点の位置と、予め記憶され
た教示時の溶接予定線の始点,終点および2つの中間点
の位置とのズレ量(Δx1,Δy1,Δz1,Δx2,Δ
2,Δz2,Δx3,Δy3,Δz3,Δx4,Δy4,Δ
4)を求め、これらのズレ量と、始点から第1中間点ま
での所定ナンバー,後退角および倒れ角と、第1中間点
から第2中間点までの所定ナンバー,後退角および倒れ
角と、第2中間点から終点までの所定ナンバー,後退角
および倒れ角とが、図12に示すようなデータとしてコ
ンピュータ3からロボットコントローラ6へ転送され
る。
【0055】ロボットコントローラ6では、転送されて
きたズレ量を予め記憶されている溶接予定線の始点,終
点および2つの中間点の位置に加算することにより、実
際の溶接線4の始点,終点および2つの中間点の位置を
求め、以降は図8にて説明した手順と同様にして、部材
1A,1BからなるT形継手に対する自動溶接が行なわ
れる。
【0056】次に、図13〜図19により本発明の第3
実施例としての自動溶接方法について説明すると、図1
3はその手順を説明するためのフローチャート、図14
はその方法を適用された装置の外観および被溶接物を模
式的に示す斜視図、図15は本実施例の被溶接物におけ
るギャップおよび段差を示す平面図、図16(a)〜(c)
はそれぞれ本実施例の被溶接物を示す平面図,正面図お
よび側面図、図17は本実施例のコンピュータのメモリ
に記憶されるワーク形状に応じたトーチ姿勢データ等と
所定ナンバーとのテーブル例を示す図、図18は本実施
例のロボットコントローラのメモリに記憶される所定ナ
ンバーに応じた溶接条件のテーブル例を示す図、図19
は本実施例においてコンピュータからロボットコントロ
ーラへ転送されるデータ例を示す図である。
【0057】なお、本実施例の方法を適用される装置
も、図14に示すように、図1(b)に示した第1実施例
のものと同様であり、図中、既述の符号と同一の符号は
同一部分を示しているので、その説明は省略する。
【0058】また、本実施例においては、被溶接物は、
図14,図15および図16(a)〜(c)に示すように、
角柱状部材8および平板状部材9であり、平板状部材9
を角柱状部材8の長手方向に沿って配設し、角柱状部材
8と平板状部材9との間の溶接線4に沿い自動溶接を行
なうことによって、角柱状部材8の外周面に平板状部材
9の端面を固着させる場合について説明する。ここで、
角柱状部材8の配置位置は既知であり、平板状部材9の
形状,各辺の寸法は既知であるものとする。
【0059】ところで、本実施例におけるコンピュータ
3は、位置センサ2による検出結果,角柱状部材8の位
置および平板状部材9の寸法,形状に基づいて、部材
8,9からなる継手の溶接部分の形状つまり部材8,9
との間のギャップおよび段差(図15参照)を演算・検出
(自動認識)するとともに、図16(c)に示す平板状部材
9の角柱状部材8に対する対向面側辺9aの両端位置S
1,S2および中間位置S3を算出・設定するものであ
る。
【0060】また、コンピュータ3のメモリには、角柱
状部材8の板厚,平板状部材9の板厚,部材8,9間の
ギャップおよび段差に応じて、所定ナンバーや、トーチ
姿勢データ(後退角,倒れ角),溶接線4の位置設定に用
いられる数値aを決定するためのテーブル(図17参照)
が格納されている。ここで、トーチ姿勢データである後
退角,倒れ角は、溶接ロボット7のアーム先端に取り付
けられるトーチ7aの溶接時姿勢を決定するもので、そ
れぞれ図16(a),(b)に示すように規定されるもので
ある。また、数値aは、ギャップおよび段差に応じて設
定されるもので、図16(c)に示すように、平板状部材
9の対向面側辺9aからの溶接線4の位置を決めるもの
である。
【0061】さらに、コンピュータ3は、位置センサ2
による検出結果に基づいて算出された平板状部材9の対
向面側辺9aの両端位置S1,S2および中間位置S
3と、部材8,9の板厚および部材8,9間のギャッ
プ,段差に応じて前記テーブルから読み出された数値a
とに基づいて、実際の溶接線4の始点,終点および中間
点の位置を算出してから、これらの実際の溶接線4の始
点,終点および中間点の位置と、部材8,9どうしの溶
接部分について予め教示(ティーチング)を行なうことに
より得られてメモリに格納された溶接予定線の始点,終
点および適当な中間点の位置とのズレ量(偏差量)を算出
し、そのズレ量と、前記テーブルから読み出された所定
ナンバーおよび後退角,倒れ角とを図19に示すような
データとしてロボットコントローラ6へ転送するもので
ある。
【0062】一方、本実施例のロボットコントローラ6
には、部材8,9の溶接部分の形状(板厚,ギャップ,
段差)に対応する各種溶接条件(溶接電流,溶接電圧,溶
接速度)を所定ナンバーを付して図18に示すようなテ
ーブルとして予め記憶する記憶手段(図示せず)を有して
いる。また、この記憶手段には、部材8,9どうしの溶
接部分について予め教示(ティーチング)を行なうことに
より得られた溶接予定線の始点,終点および適当な中間
点の位置も予め格納されている。
【0063】そして、このロボットコントローラ6は、
図19に示すようなデータをコンピュータ3から受け、
そのデータ中の所定ナンバーに対応する溶接条件を前記
記憶手段から読み出すとともに、教示時の溶接予定線の
始点,終点および中間点の位置にズレ量を加算すること
により実際の溶接線4の始点,終点および中間点の座標
を算出し、読み出された溶接条件と、実際の溶接線4の
始点,終点および中間点の座標,トーチ7aの後退角お
よび倒れ角とに基づいて、溶接ロボット7の動作を制御
し部材8,9どうしの溶接部分を自動溶接制御するもの
である。
【0064】なお、図17,図18に示すようなテーブ
ルとして記憶される溶接条件は、部材8,9の板厚,ギ
ャップ等の形状に応じて予め実験等により求められた最
適のものである。
【0065】次に、上述のごとく構成された本実施例の
装置による、部材8,9相互間の溶接線4の自動溶接制
御プロセスを、図13により説明する。まず、本実施例
では、第2実施例と同様に、部材8,9どうしの溶接部
分について予め教示(ティーチング)を行なうことにより
溶接予定線の始点,終点および適当な中間点(始点と終
点との間の溶接予定線上の点)の位置を求め、その溶接
予定線の始点,終点および中間点の位置をコンピュータ
3およびロボットコントローラ6の記憶手段に記憶させ
ておく(ステップC1)。また、部材8,9の板厚をコン
ピュータ3に入力する(ステップC2)。
【0066】そして、溶接ロボット7のアーム先端に取
り付けられた光学式位置センサ2により、平板状部材9
の平面部分を見る方向から、例えば、平板状部材9の対
向面側辺9a以外の少なくとも2つの辺上の3ヵ所の位
置を、第1実施例と同様のセンシング動作によって検出
する(ステップC3,C4)。
【0067】そして、コンピュータ3において、位置セ
ンサ2の検出結果である3ヵ所の位置データに基づき、
第1実施例と同様にして、平板状部材9の位置を求め、
その位置から角柱状部材8と平板状部材9との間のギャ
ップ,段差および平板状部材9の対向面側辺9aの両端
位置S1,S2を求めるとともに、図16(c)に示すよう
に、辺9a上に両端位置S1,S2の中間の適当な中間位
置S3を設定する(ステップC5)。
【0068】この後、コンピュータ3においては、部材
8,9の板厚と、位置S1,S3における部材8,9間の
ギャップ,段差とに応じて、図17に示すテーブルから
所定ナンバーおよび後退角,倒れ角,数値aを読み出す
とともに(ステップC6)、その数値aと算出された平板
状部材9の対向面側辺9aの両端位置S1,S2および中
間位置S3とに基づいて、図16(c)に示すように、実
際の溶接線4の始点,終点および中間点の位置をx,
y,z座標として算出する(ステップC7)。
【0069】そして、コンピュータ3において、ステッ
プC7にて前述したように算出された実際の溶接線4の
始点,終点および中間点の位置と、予め記憶された教示
時の溶接予定線の始点,終点および中間点の位置とのズ
レ量(Δx1,Δy1,Δz1,Δx2,Δy2,Δz2,Δ
3,Δy3,Δz3)を求め(ステップC8)、これらのズ
レ量と、始点から中間点までの所定ナンバー,後退角お
よび倒れ角と、中間点から終点までの所定ナンバー,後
退角および倒れ角とが、図19に示すようなデータとし
てコンピュータ3からロボットコントローラ6へ転送さ
れる(ステップC9)。なお、本実施例では、始点から中
間点までの溶接条件と中間点から終点までのとが同一で
あるので、転送される所定ナンバー,後退角および倒れ
角は1種類のみとなっている。
【0070】図19に示すようなデータを受け取ったロ
ボットコントローラ6では、転送されてきた所定ナンバ
ーに対応する溶接条件(溶接電流,溶接電圧,溶接速度)
を図18に示すようなテーブルから読み出すほか、転送
されてきたズレ量を予め記憶されている溶接予定線の始
点,終点および中間点の位置に加算することにより、実
際の溶接線4の始点,終点および中間点の位置を求めた
後、始点から中間点までの自動溶接および中間点から終
点までの自動溶接を、それぞれ所定ナンバーで指定され
た最適な溶接条件に基づいて行なう(ステップC10)。
【0071】これにより、部材8,9からなる継手の溶
接線4に対して自動溶接が施されるのであり、本発明の
第3実施例の方法によっても、前述した第1実施例,第
2実施例と同様の作用効果が得られる。なお、上述した
第3実施例では、溶接線4の始点と終点との間に中間点
を1点のみ設けた場合について説明したが、この中間点
は複数設定してもよい。
【0072】次に、図20〜図26により本発明の第4
実施例としての自動溶接方法について説明すると、図2
0はその手順を説明するためのフローチャート、図21
はその方法を適用された装置の外観および被溶接物を模
式的に示す斜視図、図22(a)〜(c)はそれぞれ本実施
例における3種類の溶接線におけるギャップおよび段差
を示す図、図23(a)〜(c)はそれぞれ本実施例の被溶
接物を示す平面図,正面図および側面図、図24は本実
施例のコンピュータのメモリに記憶されるワーク形状に
応じたトーチ姿勢データ等と所定ナンバーとのテーブル
例を示す図、図25は本実施例のロボットコントローラ
のメモリに記憶される所定ナンバーに応じた溶接条件の
テーブル例を示す図、図26は本実施例においてコンピ
ュータからロボットコントローラへ転送されるデータ例
を示す図である。
【0073】なお、本実施例の方法を適用される装置
も、図21に示すように、図1(b),図14に示した第
1実施例,第3実施例のものと同様であり、図中、既述
の符号と同一の符号は同一部分を示しているので、その
説明は省略する。
【0074】また、本実施例においては、被溶接物は、
図21,図22(a)〜(c)および図23(a)〜(c)に示
すように、予め配置位置が既知である角柱状部材10と
コ形部材11とである。ここで、角柱状部材10の頂部
に予めプレート12がその外周を溶接することにより取
り付けられている。また、コ形部材11は、第1板状部
分21,この第1板状部分21に略直交する第2板状部
分22およびこの第2板状部分22に略直交し第1板状
部分21と対向する第3板状部分23を有してなる断面
コ字形状のもので、本実施例では、角柱状部材10とコ
形部材11とを相互に溶接する際に、角柱状部材10と
コ形部材11との間の後述する3本の溶接線4A〜4C
の位置を検出し、各溶接線4A〜4Cについて自動溶接
しようとするものである。なお、コ形部材2のコ字形断
面の寸法は全て既知であるものとする。
【0075】また、角柱状部材10およびコ形部材11
は、それぞれ、その外側平面10aおよびコ形端面11
aをyz平面に対し略平行に配置されている(つまり溶
接線4A〜4Cはyz平面に略平行になっている)。そ
して、本実施例では、角柱状部材10の外側平面10a
に、この外側平面10aの角部10dに沿ってコ形部材
11のコ形端面11aを対向隣接配置し、コ形部材11
の第1板状部分21の外側面11bおよび第2板状部分
22の外側面11cを角柱状部材10の一外側平面10
bおよびこの一外側平面10bに直交する他外側面10
cに対しそれぞれ略平行に配設して、コ形部材11の第
1板状部分21および第2板状部分22と角柱状部材1
0との間をコ形部材11の外側から溶接線4A,4Bに
沿って自動溶接するとともに、コ形部材11の第3板状
部分23と角柱状部材10との間をコ形部材11の内側
から溶接線4Cに沿って自動溶接する。
【0076】ところで、本実施例におけるコンピュータ
3は、位置センサ2による検出結果,角柱状部材10の
位置およびコ形部材11の寸法,形状に基づいて、部材
10,11からなる継手の溶接部分の形状、つまり、部
材10,11との間の3本の溶接線4A〜4Cそれぞれ
についてのギャップおよび段差〔図22(a)〜(c)参
照〕を演算・検出(自動認識)するとともに、図21に示
すコ形部材11のコ形端面11aの各端部位置a1
2,b1,b2,c1,c2を算出・設定するものであ
る。
【0077】また、コンピュータ3のメモリには、角柱
状部材10の板厚,コ形部材11の板厚,部材10,1
1間のギャップおよび段差に応じて、所定ナンバーや、
トーチ姿勢データ(後退角,倒れ角),各溶接線4A〜4
Cの位置設定に用いられる数値aを決定するためのテー
ブルが、図24に示すように各溶接線4A〜4Cごとに
格納されている。ここで、トーチ姿勢データである後退
角,倒れ角は、溶接ロボット7のアーム先端に取り付け
られるトーチ7aの溶接時姿勢を決定するもので、それ
ぞれ図23(b),(c)に示すように規定されるものであ
る。また、数値aは、ギャップおよび段差に応じて設定
されるもので、コ形部材11のコ形端面11aからの各
溶接線4A〜4Cの位置を決めるものである。
【0078】さらに、コンピュータ3は、位置センサ2
による検出結果に基づいて算出されたコ形部材11のコ
形端面11aの端部位置a1,a2,b1,b2,c1,c2
と、部材10,11の板厚および3種類の溶接部分にお
ける図22(a)〜(c)に示すギャップ,段差に応じて前
記テーブルから読み出された数値aとに基づいて、実際
の溶接線4A〜4Cの始点A1,B1,C1および終点
2,B2,C2の位置を算出する。
【0079】これらの実際の各溶接線4A〜4Cの始点
および終点の位置と、部材10,11どうしの溶接部分
について予め教示(ティーチング)を行なうことにより得
られメモリに格納された溶接予定線の始点および終点の
位置とのズレ量(ΔxA1,ΔyA1,ΔzA1,…)を各溶接
線4A〜4Cごとに算出し、そのズレ量と、前記テーブ
ルから読み出された所定ナンバーおよび後退角,倒れ角
とを各溶接線4A〜4Cごとに図26に示すようなデー
タとしてロボットコントローラ6へ転送するものであ
る。
【0080】一方、本実施例のロボットコントローラ6
には、部材10,11の3種類の溶接部分の形状(板
厚,ギャップ,段差)に対応する各種溶接条件(溶接電
流,溶接電圧,溶接速度)を所定ナンバーを付して図2
5に示すようなテーブルとして予め記憶する記憶手段
(図示せず)を有している。また、この記憶手段には、部
材10,11どうしの3種類の溶接部分について予め教
示(ティーチング)を行なうことにより得られた溶接予定
線の始点および終点の位置も予め格納されている。
【0081】そして、このロボットコントローラ6は、
図26に示すようなデータをコンピュータ3から受け、
そのデータ中の所定ナンバーに対応する溶接条件を各溶
接線4A〜4Cごとに前記記憶手段から読み出すととも
に、各溶接線4A〜4Cごとに教示時の溶接予定線の始
点および終点の位置にズレ量を加算することにより実際
の溶接線4A〜4Cの始点および終点の座標を算出し、
読み出された溶接条件と、実際の溶接線4A〜4Cの始
点および終点の座標,トーチ7aの後退角および倒れ角
とに基づいて、溶接ロボット7の動作を制御し部材1
0,11どうしの3種類の溶接部分を自動溶接制御する
ものである。
【0082】なお、図24,図25に示すようなテーブ
ルとして記憶される溶接条件は、部材10,11の板
厚,ギャップ等の形状に応じて予め実験等により求めら
れた最適のものである。
【0083】次に、上述のごとく構成された本実施例の
装置による、部材10,11相互間の3種類の溶接線4
A〜4Cの自動溶接制御プロセスを、図20により説明
する。まず、本実施例では、第2実施例,第3実施例と
同様に、部材10,11どうしの3種類の溶接部分につ
いて予め教示(ティーチング)を行なうことにより溶接予
定線の始点および終点の位置を求め、その溶接予定線の
始点および終点の位置をコンピュータ3およびロボット
コントローラ6の記憶手段に記憶させておく(ステップ
D1)。また、部材8,9の板厚をコンピュータ3に入
力する(ステップD2)。
【0084】そして、溶接ロボット7により光学式位置
センサ2を適当な位置へ移動して、この光学式位置セン
サ2により、コ形部材11上の位置を適当な数だけ第1
実施例と同様のセンシング動作によって検出する(ステ
ップD3,D4)。
【0085】そして、コンピュータ3において、位置セ
ンサ2の検出結果である複数箇所の位置データに基づ
き、コ形部材11の位置を求め、その位置から、角柱状
部材10とコ形部材11との間のギャップ,段差を各溶
接部分ごとに図22(a)〜(c)に示すごとく求めるとと
もに、コ形部材11のコ形端面11aの端部位置a1
2,b1,b2,c1,c2の座標を求める(ステップD
5)。なお、コ形部材11の位置を検出する手段は既知
のものである。
【0086】この後、コンピュータ3においては、各溶
接部分ごとに、部材10,11の板厚と、端部位置
1,a2,b1,b2,c1,c2における部材10,11
間のギャップ,段差とに応じて、図24に示すテーブル
から所定ナンバーおよび後退角,倒れ角,数値aを読み
出すとともに(ステップD6)、各数値aと算出されたコ
形部材11のコ形端面11aの端部位置a1,a2
1,b2,c1,c2とに基づいて、図21に示すよう
に、実際の各溶接線4A〜4Cの始点A1,B1,C1
よび終点A2,B2,C2の位置をx,y,z座標として
算出する(ステップD7)。
【0087】そして、コンピュータ3において、ステッ
プC7にて前述したように算出された実際の各溶接線4
A〜4Cの始点A1,B1,C1および終点A2,B2,C2
の位置の位置と、予め記憶された教示時の溶接予定線の
始点および終点の位置とのズレ量を各溶接線4A〜4C
求め(ステップD8)、これらのズレ量と、所定ナンバ
ー,後退角および倒れ角とが、図26に示すようなデー
タとしてコンピュータ3からロボットコントローラ6
へ、各溶接線4A〜4Cごとに転送される(ステップD
9〜D11)。
【0088】図26に示すようなデータを受け取ったロ
ボットコントローラ6では、各溶接線4A〜4Cごと
に、転送されてきた所定ナンバーに対応する溶接条件
(溶接電流,溶接電圧,溶接速度)を図25に示すような
テーブルから読み出すほか、転送されてきたズレ量を予
め記憶されている溶接予定線の始点,終点および中間点
の位置に加算することにより、実際の各溶接線4A〜4
Cの始点および終点の位置を求めた後、始点から終点ま
での自動溶接を、それぞれ所定ナンバーで指定された最
適な溶接条件に基づいて行なう(ステップD12〜D1
4)。
【0089】これにより、角柱状部材10およびコ形部
材11からなり3種類の溶接線4A〜4Cを有する継手
に対して自動溶接が施されるのであり、本発明の第4実
施例の方法によっても、前述した第1実施例〜第3実施
例と同様の作用効果が得られる。なお、上述した第4実
施例では、溶接線4の始点と終点との間に中間点を設け
ていないが、第2実施例,第3実施例にて説明したよう
に、始点と終点との間に中間点を1点以上設定してもよ
い。
【0090】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ことなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での設計変更
等があっても、本発明の範囲に含まれる。例えば、上記
実施例では、平板状の第1部材1Aおよび第2部材1B
からなるT形継手や、角柱状部材8および平板状部材9
からなる継手や、角柱状部材10およびコ形部材11か
らなる継手に適用した場合について説明したが、本発明
の方法は、これに限定されるものでなく、他の種々の継
手にも上記実施例と同様に適用され上記実施例と同様の
作用効果が得られる。
【0091】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の自動溶接
方法(請求項1)によれば、光学式位置検出手段の検出結
果に基づいて解析処理手段により溶接部分の形状を解析
して認識し、その解析結果に基づいてその形状に適した
溶接条件についての情報として所定ナンバーを解析処理
手段から制御手段へ転送し、制御手段により、転送され
てきた所定ナンバーに対応する溶接条件を記憶手段から
読み出し、その溶接条件に基づき溶接ロボットの動作を
制御して当該溶接部分を自動溶接制御するように構成し
たので、溶接部分の形状が非接触で検出され従来のよう
な不具合が解消されるほか、自動認識された溶接部分の
形状に対応した最適な溶接条件を選択でき、高水準な品
質条件を満たす溶接を行なえる。
【0092】また、溶接条件が予め所定ナンバーを付さ
れて制御手段側の記憶手段に記憶されており、解析処理
手段側からは被溶接物の溶接部分の形状に対応した所定
ナンバーを転送するだけで、最適な溶接条件を選択でき
るようになっているので、解析処理手段から制御手段へ
転送すべきデータ量を少なくでき、転送時間を短縮でき
る効果もある。
【0093】請求項2の自動溶接方法によれば、溶接条
件についての情報である所定ナンバーを転送する際に、
実溶接線の始点および終点の位置情報が、それぞれ教示
時の位置からのズレ量として転送されるように構成され
るので、転送すべきデータ量(ビット数)をより少なくす
ることができる。
【0094】さらに、請求項3の自動溶接方法によれ
ば、溶接線の始点および終点以外に、始点と終点との間
の中間点についての位置情報も採り入れ、各点の位置情
報が、それぞれ教示時の位置からのズレ量として転送さ
れるほか、実溶接線の始点および中間点における形状に
適した溶接条件についての情報が、各点ごとに所定ナン
バーとして転送されるように構成されるので、被溶接物
の溶接部分の形状が始点から終点までの間に大きく変化
する場合に有効に対応でき、ギャップの変化に対応した
最適な溶接条件での自動溶接を行なうことができ、溶接
される製品の品質をより向上させることができる。
【0095】このとき、中間点を複数設定することによ
り(請求項4)、溶接線に沿う形状が大きくあるいは細か
く変化する場合にもキメ細かに対応して常に最適な溶接
条件での自動溶接を行なえ、品質向上に大きく寄与する
ことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例としての自動溶接方法を示
すもので、(a)はその手順を説明するためのフローチャ
ート、(b)は本実施例の方法を適用された装置の外観を
模式的に示す斜視図である。
【図2】(a)〜(d)はそれぞれ第1実施例の被溶接物を
示す斜視図,平面図,正面図および側面図である。
【図3】第1実施例におけるセンシング動作を説明する
ための模式的な斜視図である。
【図4】第1実施例のコンピュータのメモリに記憶され
るワーク形状に応じたトーチ姿勢データ等と所定ナンバ
ーとのテーブル例を示す図である。
【図5】第1実施例のロボットコントローラのメモリに
記憶される所定ナンバーに応じた溶接条件のテーブル例
を示す図である。
【図6】第1実施例においてコンピュータからロボット
コントローラへ転送されるデータ例を示す図である。
【図7】第1実施例においてコンピュータからロボット
コントローラへ転送されるデータの他例を示す図であ
る。
【図8】本発明の第2実施例としての自動溶接方法の手
順を説明するためのフローチャートである。
【図9】第2実施例における溶接線示す溶接部分の平面
図である。
【図10】第2実施例においてコンピュータからロボッ
トコントローラへ転送されるデータ例を示す図である。
【図11】第2実施例において中間点を2点設定した場
合の溶接線を示す溶接部分の平面図である。
【図12】第2実施例において中間点を2点設定した場
合にコンピュータからロボットコントローラへ転送され
るデータ例を示す図である。
【図13】本発明の第3実施例としての自動溶接方法の
手順を説明するためのフローチャートである。
【図14】第3実施例の方法を適用された装置の外観お
よび被溶接物を模式的に示す斜視図である。
【図15】第3実施例の被溶接物におけるギャップおよ
び段差を示す平面図である。
【図16】(a)〜(c)はそれぞれ第3実施例の被溶接物
を示す平面図,正面図および側面図である。
【図17】第3実施例のコンピュータのメモリに記憶さ
れるワーク形状に応じたトーチ姿勢データ等と所定ナン
バーとのテーブル例を示す図である。
【図18】第3実施例のロボットコントローラのメモリ
に記憶される所定ナンバーに応じた溶接条件のテーブル
例を示す図である。
【図19】第3実施例においてコンピュータからロボッ
トコントローラへ転送されるデータ例を示す図である。
【図20】本発明の第4実施例としての自動溶接方法の
手順を説明するためのフローチャートである。
【図21】第4実施例の方法を適用された装置の外観お
よび被溶接物を模式的に示す斜視図である。
【図22】(a)〜(c)はそれぞれ本実施例における3種
類の溶接線におけるギャップおよび段差を示す図であ
る。
【図23】(a)〜(c)はそれぞれ本実施例の被溶接物を
示す平面図,正面図および側面図である。
【図24】第4実施例のコンピュータのメモリに記憶さ
れるワーク形状に応じたトーチ姿勢データ等と所定ナン
バーとのテーブル例を示す図である。
【図25】第4実施例のロボットコントローラのメモリ
に記憶される所定ナンバーに応じた溶接条件のテーブル
例を示す図である。
【図26】第4実施例においてコンピュータからロボッ
トコントローラへ転送されるデータ例を示す図である。
【符号の説明】
1A 第1部材(被溶接物) 1B 第2部材(被溶接物) 1a〜1c 辺 1d 対向面側辺 2 光学式位置センサ(光学式位置検出手段) 3 コンピュータ(解析処理手段) 4,4A〜4C 溶接線 5 検出線 6 ロボットコントローラ(制御手段) 7 溶接ロボット 7a トーチ 8 角柱状部材(被溶接物) 9 平板状部材(被溶接物) 10 角柱状部材(被溶接物) 10a 外側平面 10b 一外側平面 10c 他外側平面 10d 角部 11 コ形部材(被溶接物) 11a コ形端面 11b,11c 外側面 11d 内側面 12 プレート 21 第1板状部分 22 第2板状部分 23 第3板状部分

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の被溶接物どうしを自動溶接すべ
    く、前記一対の被溶接物の表面位置を検出する光学式位
    置検出手段と、該光学式位置検出手段の検出結果に基づ
    いて前記一対の被溶接物どうしの溶接部分の形状を解析
    して認識する解析処理手段と、前記一対の被溶接物に対
    して溶接を施す溶接ロボットと、該溶接ロボットの動作
    を制御する制御手段とがそなえられるとともに、 前記制御手段に、前記一対の被溶接物どうしの溶接部分
    の各種形状に対応する各種溶接条件を所定ナンバーを付
    して予め記憶する記憶手段がそなえられ、 前記解析処理手段による解析結果として得られた前記一
    対の被溶接物どうしの溶接部分の形状に基づき、該形状
    に適した溶接条件に対応する所定ナンバーを、前記解析
    処理手段から前記制御手段へ転送し、 前記制御手段において、転送されてきた所定ナンバーに
    対応する溶接条件を前記記憶手段から読み出し、読み出
    された溶接条件に基づき前記溶接ロボットの動作を制御
    して前記一対の被溶接物どうしの溶接部分を自動溶接制
    御することを特徴とする自動溶接方法。
  2. 【請求項2】 前記一対の被溶接物どうしの溶接部分に
    ついて予め教示を行なうことにより溶接予定線の始点お
    よび終点の位置を求め、該溶接予定線の始点および終点
    の位置を前記記憶手段および前記解析処理手段に記憶さ
    せておき、 前記溶接ロボットによる再生動作時には、前記解析処理
    手段において、前記光学式位置検出手段の検出結果に基
    づき、前記一対の被溶接物どうしの溶接部分の形状のほ
    か、前記一対の被溶接物相互間の実溶接線の始点および
    終点の位置を求め、教示時の溶接予定線の始点および終
    点と再生動作時の実溶接線の始点および終点とのズレ量
    をそれぞれ求め、これらのズレ量を前記所定ナンバーと
    ともに前記解析処理手段から前記制御手段へ転送し、 前記制御手段において、転送されてきたズレ量と前記記
    憶手段に記憶された前記溶接予定線の始点および終点の
    位置とに基づいて、前記実溶接線の始点および終点の位
    置を求め、該実溶接線の始点および終点の位置に基づい
    て前記一対の被溶接物どうしの溶接部分を自動溶接制御
    することを特徴とする請求項1記載の自動溶接方法。
  3. 【請求項3】 一対の被溶接物どうしを自動溶接すべ
    く、前記一対の被溶接物の表面位置を検出する光学式位
    置検出手段と、該光学式位置検出手段の検出結果に基づ
    いて前記一対の被溶接物どうしの溶接部分の形状を解析
    して認識する解析処理手段と、前記一対の被溶接物に対
    して溶接を施す溶接ロボットと、該溶接ロボットの動作
    を制御する制御手段とがそなえられるとともに、 前記制御手段に、前記一対の被溶接物どうしの溶接部分
    の各種形状に対応する各種溶接条件を所定ナンバーを付
    して予め記憶する記憶手段がそなえられ、 前記一対の被溶接物どうしの溶接部分について予め教示
    を行なうことにより溶接予定線の始点,中間点および終
    点の位置を求め、該溶接予定線の始点,中間点および終
    点の位置を前記記憶手段および前記解析処理手段に記憶
    させておき、 前記溶接ロボットによる再生動作時には、前記解析処理
    手段において、前記光学式位置検出手段の検出結果に基
    づき、前記一対の被溶接物相互間の実溶接線の始点,中
    間点および終点の位置を求め、教示時の溶接予定線の始
    点,中間点および終点と再生動作時の実溶接線の始点,
    中間点および終点とのズレ量をそれぞれ求めるととも
    に、前記実溶接線の始点および中間点における前記一対
    の被溶接物どうしの溶接部分の形状を認識して該形状に
    適した溶接条件に対応する所定ナンバーを前記実溶接線
    の始点および中間点ごとに決定してから、前記ズレ量お
    よび前記所定ナンバーを前記解析処理手段から前記制御
    手段へ転送し、 前記制御手段において、転送されてきたズレ量と前記記
    憶手段に記憶された前記溶接予定線の始点,中間点およ
    び終点の位置とに基づいて、前記実溶接線の始点,中間
    点および終点の位置を求めるとともに、転送されてきた
    所定ナンバーに対応する溶接条件を前記記憶手段から読
    み出し、前記実溶接線の始点,中間点および終点の位置
    と読み出された前記実溶接線の始点および中間点につい
    ての溶接条件とに基づき、前記溶接ロボットの動作を制
    御し前記中間点において溶接条件を変更しながら前記一
    対の被溶接物どうしの溶接部分を自動溶接制御すること
    を特徴とする自動溶接方法。
  4. 【請求項4】 前記中間点が複数設定されていることを
    特徴とする請求項3記載の自動溶接方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012106323A (ja) * 2010-11-19 2012-06-07 Daihen Corp アーク溶接ロボット制御装置
CN117444988A (zh) * 2023-12-22 2024-01-26 佛山墨家科技有限公司 在空间定位有误差情况下确认焊缝真实起点和终点的方法

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