JP2690249B2 - 溶接線位置検出方法 - Google Patents

溶接線位置検出方法

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JP2690249B2
JP2690249B2 JP27977192A JP27977192A JP2690249B2 JP 2690249 B2 JP2690249 B2 JP 2690249B2 JP 27977192 A JP27977192 A JP 27977192A JP 27977192 A JP27977192 A JP 27977192A JP 2690249 B2 JP2690249 B2 JP 2690249B2
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研一 加藤
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、断面コ字形状のコ形部
材と角柱状部材とを隣接させて溶接する継手部におい
て、これらのコ形部材と角柱状部材との間の溶接線位置
を検出・決定するための溶接線位置検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動溶接機や溶接ロボット等に
おいては、精密な溶接作業を行なうために、その作業対
象であるワークの形状を認識して溶接線の位置を正確に
検出・決定する必要がある。
【0003】そこで、従来、特開平3−142069号
公報などに開示されるように、タッチセンサを用いて、
始端側と終端側との継手部の形状を検出し、その検出結
果に基づいて溶接線の位置を検出・決定する手段や、特
開平3−32469号公報,特開平3−32470号公
報,特開平3−52774号公報などに開示されるよう
に、光学式センサを用い作業対象ワークにレーザ光等を
照射することにより画像データを得手から、その画像デ
ータに基づいてワークの形状やギャップ等を認識し溶接
線の位置を検出する手段などが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たいずれの従来手段においても、継手部においてワーク
の表面が略直線(略平面)で構成された2次元的なワーク
の場合にのみ有効なものであり、3次元的に広がるワー
ク(立体)の溶接継手についての溶接線位置の検出に適用
することができなかった。つまり、ワークが立体的なも
のである場合には、各平面について、溶接の開始点,終
了点等をセンシングしなければならず、極めて面倒であ
った。
【0005】例えば、梁,柱など鉄骨製の角柱状部材
に、コ形部材を溶接して取り付ける場合に、その溶接作
業を自動化すべく、その溶接継手部分のギャップや表面
形状を認識して溶接線位置を正確に検出できるようにす
ることが望まれている。
【0006】本発明は、このような課題を解決しようと
するもので、3次元的に広がる角柱状部材とコ形部材と
の溶接継手部の溶接線位置を容易かつ正確に検出・決定
可能にして、溶接作業の自動化を実現できるようにした
溶接線位置検出方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の溶接線位置検出方法は、第1板状部分,
該第1板状部分に略直交する第2板状部分および該第2
板状部分に略直交し前記第1板状部分と対向する第3板
状部分を有してなる断面コ字形状のコ形部材と、角柱状
部材とを溶接するに際し、前記の角柱状部材およびコ形
部材の表面に照射した光の反射光を受光して前記表面の
位置を検出する光学式位置検出手段をそなえ、前記光学
式位置検出手段の検出結果に基づき前記の角柱状部材と
コ形部材との間の溶接線の位置を検出するものであっ
て、前記コ形部材のコ字形断面の寸法が既知であり、且
つ、前記角柱状部材の外側平面にこの外側平面の角部に
沿って前記コ形部材のコ形端面を対向配設し、前記コ形
部材の前記第1板状部分の外側面および第2板状部分の
外側面を前記角柱状部材の一外側平面および該一外側平
面に直交する他外側面に対してそれぞれ略平行に配設
し、前記コ形部材の前記第1板状部分および前記第2板
状部分と前記角柱状部材との間を前記コ形部材の外側か
ら溶接するとともに、前記コ形部材の前記第3板状部分
と前記角柱状部材との間を前記コ形部材の内側から溶接
する場合に、前記光学式位置検出手段を、前記の角柱状
部材およびコ形部材の外周で移動可能にそなえ、(1) 前
記光学式位置検出手段により、前記コ形部材の第1板状
部分の外側面および前記角柱状部材の一外側平面の位置
を、前記溶接線に直交する第1所定検出線および第2所
定検出線に沿って検出し、前記コ形部材の第2板状部分
の外側面および前記角柱状部材の他外側平面の位置を、
前記溶接線に直交する第3所定検出線および第4所定検
出線に沿って検出するとともに、前記コ形部材の第3板
状部分の内側面の位置を、前記溶接線に平行な第5所定
検出線に沿って検出し、(2) 第1所定検出線および第2
所定検出線に沿う検出結果に基づいて、前記第1板状部
分の外側面を含む平面SAを求めるとともに、第3所定
検出線および第4所定検出線に沿う検出結果に基づい
て、前記第2板状部分の外側面を含む平面SBを求め、
(3) 第1所定検出線および第2所定検出線上における前
記第1板状部分のエッジ位置P1,P2を結ぶ直線P1
P2と平面SBとの交点P6を求めるとともに、第3所
定検出線および第4所定検出線上における前記第2板状
部分のエッジ位置P3,P4を結ぶ直線P3P4と平面
SAとの交点P7を求め、(4) 交点P6,直線P1P2
および前記既知寸法に基づいて、前記第1板状部分の前
記角柱状部材に対向するエッジ線P6P8を求めるとと
もに、交点P7,直線P3P4および前記既知寸法に基
づいて、前記第2板状部分の前記角柱状部材に対向する
エッジ線P7P9を求め、(5) エッジ線P7P9を含み
エッジ線P6P8に平行な平面SXを、前記コ形部材の
コ形端面を含む平面として求め、(6) 第5所定検出線上
における前記第3板状部分のエッジ位置P5から平面S
Xに対して垂線をおろし、該垂線と平面SXとの交点P
10を求め、(7) 交点P10,平面SXおよび前記既知
寸法に基づいて、前記第3板状部分の前記角柱状部材に
対向するエッジ線P10P12を求め、(8) 第1所定検
出線および第2所定検出線に沿う検出結果に基づいて、
第1所定検出線および第2所定検出線上における前記コ
形部材の第1板状部分と前記角柱状部材との間のギャッ
プおよび段差を求めることにより、エッジ線P6P8に
沿う前記角柱状部材との間の全ギャップおよび全段差を
求めるとともに、(9) 第3所定検出線および第4所定検
出線に沿う検出結果に基づいて、第3所定検出線および
第4所定検出線上における前記コ形部材の第2板状部分
と前記角柱状部材との間のギャップおよび段差を求める
ことにより、エッジ線P7P9に沿う前記角柱状部材と
の間の全ギャップおよび全段差を求め、(10)第1〜第4
所定検出線上における前記角柱状部材のエッジ位置Q1
〜Q4のうち少なくとも3つの位置を通る平面SYを、
前記角柱状部材の外側平面を含む平面として求め、(11)
平面SYとエッジ線P10P12の両端位置P10,P
12との距離を、前記第3板状部分と前記角柱状部材と
の間のギャップとして求めることにより、エッジ線P1
0P12に沿う前記角柱状部材との間の全ギャップを求
め、(12)求められたエッジ線P6P8,P7P9,P1
0P12,前記の全ギャップおよび全段差に基づいて、
角柱状部材とコ形部材との間の前記溶接線の位置を算出
・決定することを特徴としている。
【0008】請求項2の溶接線位置検出方法は、請求項
1と全く同様のコ形部材と角柱状部材とを請求項1と全
く同様に配置して溶接する場合に、(1) 前記光学式位置
検出手段により、前記コ形部材の第1板状部分の外側面
および前記角柱状部材の一外側平面の位置を、前記溶接
線に直交する第1所定検出線および第2所定検出線に沿
って検出し、前記コ形部材の第2板状部分の外側面およ
び前記角柱状部材の他外側平面の位置を、前記溶接線に
直交する第3所定検出線および第4所定検出線に沿って
検出するとともに、前記コ形部材の第3板状部分の外側
面の位置を、前記溶接線に直交する第5所定検出線に沿
って検出し、(2) 第1所定検出線および第2所定検出線
に沿う検出結果に基づいて、前記第1板状部分の外側面
を含む平面SAを求めるとともに、第3所定検出線およ
び第4所定検出線に沿う検出結果に基づいて、前記第2
板状部分の外側面を含む平面SBを求め、(3) 第1所定
検出線および第2所定検出線上における前記第1板状部
分のエッジ位置P1,P2を結ぶ直線P1P2と平面S
Bとの交点P6を求めるとともに、第3所定検出線およ
び第4所定検出線上における前記第2板状部分のエッジ
位置P3,P4を結ぶ直線P3P4と平面SAとの交点
P7を求め、(4) 交点P6,直線P1P2および前記既
知寸法に基づいて、前記第1板状部分の前記角柱状部材
に対向するエッジ線P6P8を求めるとともに、交点P
7,直線P3P4および前記既知寸法に基づいて、前記
第2板状部分の前記角柱状部材に対向するエッジ線P7
P9を求め、(5) エッジ線P7P9を含みエッジ線P6
P8に平行な平面SXを、前記コ形部材のコ形端面を含
む平面として求め、(6) 第5所定検出線の延長線と平面
SXとの交点P5を求め、(7) 交点P5,平面SXおよ
び前記既知寸法に基づいて、前記第3板状部分の前記角
柱状部材に対向するエッジ線P10P12を求め、以
降、前述した請求項1の(8)〜(12)と全く同様の手順を
実行することを特徴としている。
【0009】請求項3の溶接線位置検出方法は、請求項
1と全く同様のコ形部材と角柱状部材とを請求項1と全
く同様に配置して溶接する場合に、(1) 前記光学式位置
検出手段により、前記コ形部材の第1板状部分の外側面
および前記角柱状部材の一外側平面の位置を、前記溶接
線に直交する第1所定検出線に沿って検出し、前記コ形
部材の第2板状部分の外側面および前記角柱状部材の他
外側平面の位置を、前記溶接線に直交する第2所定検出
線および第3所定検出線に沿って検出するとともに、前
記コ形部材の第3板状部分の外側面の位置を、前記溶接
線に直交する第4所定検出線および第5所定検出線に沿
って検出し、(2) 第1所定検出線,第2所定検出線およ
び第3所定検出線上における第1板状部分および第2板
状部分のエッジ位置P1,P2,P3を通る平面SXを
前記コ形部材のコ形端面を含む平面として求め、(3) 第
4所定検出線および第5所定検出線の各延長線と平面S
Xとの交点P4,P5を求め、(4) 交点P4,P5を結
ぶ直線P4P5と前記第2板状部分のエッジ位置P2,
P3を結ぶ直線P2P3との交点P9を求め、(5) 交点
P4,P5,P9,平面SXおよび前記既知寸法に基づ
いて、前記第3板状部分の前記角柱状部材に対向するエ
ッジ線P10P12を求め、(6) 交点P9,直線P2P
3および前記既知寸法に基づいて、前記第2板状部分の
前記角柱状部材に対向するエッジ線P7P9を求めると
ともに、エッジ線P7P9の端点P7,エッジ位置P1
および前記既知寸法に基づいて、前記第1板状部分の前
記角柱状部材に対向するエッジ線P7P8を求め、(7)
第2所定検出線および第3所定検出線に沿う検出結果に
基づいて、第2所定検出線および第3所定検出線上にお
ける前記コ形部材の第2板状部分と前記角柱状部材との
間のギャップおよび段差を求めることにより、エッジ線
P7P9に沿う前記角柱状部材との間の全ギャップおよ
び全段差を求めるとともに、(8) 前記第1所定検出線に
沿う検出結果に基づいて求められる該第1所定検出線上
における前記コ形部材の第1板状部分と前記角柱状部材
との間のギャップおよび段差と、エッジ線P7P9の端
点P7におけるギャップおよび段差とに基づいて、エッ
ジ線P7P8に沿う前記角柱状部材との間の全ギャップ
および全段差を求め、(9) 第1〜第3所定検出線上にお
ける前記角柱状部材のエッジ位置Q1〜Q3を通る平面
SYを、前記角柱状部材の外側平面を含む平面として求
め、(10)平面SYとエッジ線P10P12の両端位置P
10,P12との距離を、前記第3板状部分と前記角柱
状部材との間のギャップとして求めることにより、エッ
ジ線P10P12に沿う前記角柱状部材との間の全ギャ
ップを求め、(11)求められたエッジ線P7P8,P7P
9,P10P12,前記の全ギャップおよび全段差に基
づいて、角柱状部材とコ形部材との間の前記溶接線の位
置を算出・決定することを特徴としている。
【0010】請求項4の溶接線位置検出方法は、請求項
1と全く同様のコ形部材と角柱状部材とを請求項1と全
く同様に配置して溶接する場合に、(1) 前記光学式位置
検出手段により、前記コ形部材の第1板状部分の外側面
および前記角柱状部材の一外側平面の位置を、前記溶接
線に直交する第1所定検出線および第2所定検出線に沿
って検出し、前記コ形部材の第2板状部分の外側面およ
び前記角柱状部材の他外側平面の位置を、前記溶接線に
直交する第3所定検出線に沿って検出するとともに、前
記コ形部材の第3板状部分の内側面の位置を、前記溶接
線に平行な第4所定検出線および第5所定検出線に沿っ
て検出し、(2) 第1所定検出線,第2所定検出線および
第3所定検出線上における前記の第1板状部分および第
2板状部分のエッジ位置P1,P2,P3を通る平面S
Xを前記コ形部材のコ形端面を含む平面として求め、
(3) 第4所定検出線および第5所定検出線上における前
記第3板状部分のエッジ位置P4,P5を結ぶ直線P4
P5と平面SXとの交点P10を求め、(4) エッジ位置
P4もしくはP5と交点P10とを通り、前記第3板状
部分の内側面に沿う第4所定検出線もしくは第5所定検
出線に平行な平面SZを、前記第3板状部分の内側面を
含む平面として求め、(5) 平面SXとSZとの交線を求
め、該交線,交点P10および前記既知寸法に基づい
て、前記第3板状部分の前記角柱状部材に対向するエッ
ジ線P10P12を求め、(6) エッジ位置P3,前記交
線および前記既知寸法に基づいて、前記第2板状部分の
前記角柱状部材に対向するエッジ線P7P9を求め、
(7) 前記第2板状部分の外側面に沿う第3所定検出線と
エッジ線P7P9の端点P7とを通る平面SBを、前記
第2板状部分の外側面を含む平面として求め、(8) 平面
SBとエッジ位置P1,P2を結ぶ直線P1P2との交
点P6を求め、(9) 交点P6,直線P1P2および前記
既知寸法に基づいて、前記第1板状部分の前記角柱状部
材に対向するエッジ線P6P8を求め、(10)第1所定検
出線および第2所定検出線に沿う検出結果に基づいて、
第1所定検出線および第2所定検出線上における前記コ
形部材の第1板状部分と前記角柱状部材との間のギャッ
プおよび段差を求めることにより、エッジ線P6P8に
沿う前記角柱状部材との間の全ギャップおよび全段差を
求めるとともに、(11)第3所定検出線に沿う検出結果に
基づいて求められる該第3所定検出線上における前記コ
形部材の第2板状部分と前記角柱状部材との間のギャッ
プおよび段差と、エッジ線P6P8の端点P6における
ギャップおよび段差とにより、エッジ線P7P9に沿う
前記角柱状部材との間の全ギャップおよび全段差を求
め、(12)第1〜第3所定検出線上における前記角柱状部
材のエッジ位置Q1〜Q3を通る平面SYを、前記角柱
状部材の外側平面を含む平面として求め、(13)平面SY
とエッジ線P10P12の両端位置P10,P12との
距離を、前記第3板状部分と前記角柱状部材との間のギ
ャップとして求めることにより、エッジ線P10P12
に沿う前記角柱状部材との間の全ギャップを求め、(14)
求められたエッジ線P6P8,P7P9,P10P1
2,前記の全ギャップおよび全段差に基づいて、角柱状
部材とコ形部材との間の前記溶接線の位置を算出・決定
することを特徴としている。
【0011】請求項5の溶接線位置検出方法は、請求項
1と全く同様のコ形部材と角柱状部材とを請求項1と全
く同様に配置して溶接する場合に、(1) 前記光学式位置
検出手段により、前記コ形部材の第1板状部分の外側面
および前記角柱状部材の一外側平面の位置を、前記溶接
線に直交する第1所定検出線および第2所定検出線に沿
って検出し、前記コ形部材の第2板状部分の外側面およ
び前記角柱状部材の他外側平面の位置を、前記溶接線に
直交する第3所定検出線に沿って検出するとともに、前
記コ形部材の第3板状部分の内側面の位置を、前記溶接
線に平行な第4所定検出線に沿って検出し、(2) 第1所
定検出線,第2所定検出線および第3所定検出線上にお
ける第1板状部分および第2板状部分のエッジ位置P
1,P2,P3を通る平面SXを前記コ形部材のコ形端
面を含む平面として求め、(3) 第4所定検出線上におけ
る前記第3板状部分のエッジ位置P4から平面SXに対
して垂線をおろし、該垂線と平面SXとの交点P10を
求め、(4) エッジ位置P4と交点P10とを通り、前記
第3板状部分の内側面に沿う第4所定検出線に平行な平
面SZを、前記第3板状部分の内側面を含む平面として
求め、以降、前述した請求項4の(5)〜(14)と全く同様
の手順を実行することを特徴としている。
【0012】請求項6の溶接線位置検出方法は、請求項
1と全く同様のコ形部材と角柱状部材とを請求項1と全
く同様に配置して溶接する場合に、(1) 前記光学式位置
検出手段により、前記コ形部材の第1板状部分の外側面
および前記角柱状部材の一外側平面の位置を、前記溶接
線に直交する第1所定検出線に沿って検出し、前記コ形
部材の第2板状部分の外側面および前記角柱状部材の他
外側平面の位置を、前記溶接線に直交する第2所定検出
線に沿って検出するとともに、前記コ形部材の第3板状
部分の内側面の位置を、前記溶接線に平行な第3所定検
出線に沿って検出し、(2) 第1所定検出線もしくは第2
所定検出線上における前記の第1板状部分もしくは第2
板状部分のエッジ位置P1もしくはP2を通り、前記の
第1板状部分もしくは第2板状部分の外側面に沿う前記
の第1所定検出線もしくは第2所定検出線に垂直な平面
SXを前記コ形部材のコ形端面を含む平面として求め、
(3) 第3所定検出線上における前記第3板状部分のエッ
ジ位置P3から平面SXに対して垂線をおろし、該垂線
と平面SXとの交点P10を求め、(4) 交点P10,
平面SXおよび前記既知寸法に基づいて、前記第3板状
部分の前記角柱状部材に対向するエッジ線P10P12
と、前記第2板状部分の前記角柱状部材に対向するエッ
ジ線P7P9とを求め、(5) エッジ線P7P9の端点P
7,エッジ位置P1および前記既知寸法に基づいて、前
記第1板状部分の前記角柱状部材に対向するエッジ線P
7P8を求め、(6) 第1所定検出線および第2所定検出
線上における前記角柱状部材のエッジ位置Q1,Q2
と、前記角柱状部材の一外側平面および他外側平面に沿
う前記の第1所定検出線および第2所定検出線とに基づ
いて、前記コ形部材のコ形端面に対向する前記角柱状部
材の外側平面SYを求め、(7) 外側平面SYとエッジ線
P7P8,P7P9とに基づいて、エッジ線P7P8に
沿う前記角柱状部材との間の全ギャップおよび全段差
と、エッジ線P7P9に沿う前記角柱状部材との間の全
ギャップおよび全段差とを求め、(8) 外側平面SYと第
3板状部分のエッジ線P10P12の両端位置P10,
P12との距離を、前記第3板状部分と前記角柱状部材
との間のギャップとして求めることにより、エッジ線P
10P12に沿う前記角柱状部材との間の全ギャップを
求め、(9) 求められたエッジ線P7P8,P7P9,P
10P12,前記の全ギャップおよび全段差に基づい
て、角柱状部材とコ形部材との間の前記溶接線の位置を
算出・決定することを特徴としている。
【0013】また、請求項1〜6の方法において、各所
定検出線に沿って得られる位置データを直線近似して用
いてもよいし(請求項7)、請求項1〜7の方法におい
て、求められた各エッジ線,全ギャップおよび全段差に
基づいて、最適の溶接条件を選択・決定するようにして
もよい(請求項8)。
【0014】
【作用】上述した溶接線位置検出方法(請求項1〜4)で
は、光学式位置検出手段を移動させ、コ形部材と角柱状
部材とにまたがる5本の所定検出線に沿って得られた表
面位置データに基づいて、3次元的に広がるコ形部材と
角柱状部材との溶接継手部の溶接線位置が算出・決定
(自動認識)される。
【0015】また、溶接線位置検出方法(請求項5,6)
では、光学式位置検出手段を移動させ、コ形部材と角柱
状部材とにまたがる4本もしくは3本の所定検出線に沿
って得られた表面位置データに基づいて、3次元的に広
がるコ形部材と角柱状部材との溶接継手部の溶接線位置
が算出・決定(自動認識)される。
【0016】従って、請求項1〜6の方法により、立体
のワークにおいてそれぞれの平面において溶接の開始
点,終了点を求める煩わしさから免れ、それぞれの平面
のセンシング情報をもとに立体における平面の位置関係
から全溶接面の溶接の開始点,終了点を得ることができ
る。
【0017】さらに、各所定検出線に沿って得られる位
置データを直線近似して用いることにより(請求項7)、
より正確に溶接線位置を検出できるほか、求められた各
エッジ線,全ギャップおよび全段差に基づいて、最適の
溶接条件を選択・決定することで(請求項8)、より最適
な自動溶接が可能になる。
【0018】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明すると、図1〜図6は第1実施例としての溶接線位置
検出方法について説明すると、図1(a)はそのセンシン
グ動作による検出位置を示す斜視図、図1(b)は図1
(a)に示す検出位置に基づく溶接線の位置の導出手順を
説明するための斜視図、図2はその方法を適用された装
置の外観を模式的に示す斜視図、図3は本実施例におけ
るコ形部材のコ形断面の寸法を示す図、図4(a),(b)
はいずれもその位置センサによる検出データを説明する
ための図、図5は図4(a)に示す検出データに基づいて
ギャップおよび段差を求める手法を説明するための図、
図6は本実施例におけるコ形部材と角柱状部材との間の
ギャップおよび段差を示す斜視図である。
【0019】図1(a),図2および図6において、1は
角柱状部材、2は第1板状部分21,この第1板状部分
21に略直交する第2板状部分22およびこの第2板状
部分22に略直交し第1板状部分21と対向する第3板
状部分23を有してなる断面コ字形状のコ形部材で、本
実施例では、これらの角柱状部材1とコ形部材2とを相
互に溶接する際に、角柱状部材1とコ形部材2との間の
後述する3本の溶接線7a〜7cの位置を検出しようと
するものである。なお、コ形部材2のコ字形断面の寸法
1〜l4(図4参照)は既知である。
【0020】また、図1(a)および図6に示すように、
角柱状部材1およびコ形部材2は、それぞれ、その外側
平面1aおよびコ形端面2aをyz平面に対し略平行に
配置されている(つまり溶接線7はyz平面に略平行に
なっている)。そして、本実施例では、角柱状部材1の
外側平面1aに、この外側平面1aの角部1dに沿って
コ形部材2のコ形端面2aを対向隣接配置し、コ形部材
2の第1板状部分21の外側面2bおよび第2板状部分
22の外側面2cを角柱状部材1の一外側平面1bおよ
びこの一外側平面1bに直交する他外側面1cに対しそ
れぞれ略平行に配設して、コ形部材2の第1板状部分2
1および第2板状部分22と角柱状部材1との間をコ形
部材2の外側から溶接線7a,7bに沿って溶接すると
ともに、コ形部材2の第3板状部分23と角柱状部材1
との間をコ形部材2の内側から溶接線7cに沿って溶接
する。
【0021】また、3は部材1,2の表面位置を検出す
るための光学式位置センサ(位置検出手段)で、この位置
センサ3は、光(例えばレーザ光)を発光して部材1,2
の表面にスポット状に照射する発光部と、この発光部か
ら照射された後に部材1,2の表面にて反射されてきた
反射光を受光する受光部とをそなえて構成されている。
さらに、位置センサ3は、図示しない駆動機構により駆
動され、所定検出線方向(図1(a)にて後述)に沿ってセ
ンシング動作するようになっている。なお、上述した駆
動機構は、位置センサ2自体を全体的に駆動するもので
あってもよいし、または、位置センサ2内部においてミ
ラー等を用い発光部からの光の照射方向を変更するもの
であってもよい。
【0022】上述した位置センサ3は、ロボット4の先
端に装着され移動可能にそなえられ、ロボット4を後述
するコンピュータ5にて制御することにより、図2に示
すような位置A〜Cに移動・固定されるようになってい
る。ここで、位置Aにおける位置センサ3は、コ形部材
2の外側面2bおよび角柱状部材1の一外側平面1bに
対向し、位置Bにおける位置センサ3は、コ形部材2の
外側面2cおよび角柱状部材1の他外側平面1cに対向
し、位置Cにおける位置センサ3は、コ形部材2の内側
面2dに対向するようになっている。
【0023】なお、位置センサ3の受光部にて得られた
受光データ(例えば光路差データ,反射光強度等)に基づ
き、位置センサ3と角柱状部材1およびコ形部材2の表
面との距離が得られ、図4(a),(b)に示すような検出
データが求められるようになっている。ただし、図4
(a)は第1〜第4所定検出線6A〜6Dに対して得られ
る検出データを示し、図4(b)は第5所定検出線6Eに
対して得られる検出データを示している。
【0024】一方、5は位置センサ3およびロボット4
に接続されたコンピュータで、このコンピュータ5は、
ロボット4を制御して位置センサ3を位置A〜Cに移動
・固定させる機能を有するほか、位置センサ3による検
出結果,コ形部材2の寸法l 1〜l4に基づいて、後述す
るように角柱状部材1とコ形部材2との間の溶接線7a
〜7cの位置を演算・検出(自動認識)するものである。
【0025】次に、上述のごとく構成された本実施例の
装置による、角柱状部材1とコ形部材2との間の溶接線
7a〜7cの位置の演算・検出プロセスを、図1(a),
(b),図5および図6により説明する。まず、本実施例
では、図1(a)に示すように、ロボット4により位置セ
ンサ3をコ形部材2の外側面2bおよび角柱状部材1の
一外側平面1bに対向する位置Aに移動し、溶接線7a
に直交する2本の第1所定検出線6Aおよび第2所定検
出線6Bに沿って、コ形部材2の外側面2bおよび角柱
状部材1の一外側平面1bの位置を検出し、同様に、位
置センサ3をコ形部材2の外側面2cおよび角柱状部材
1の他外側平面1cに対向する位置Bに移動し、溶接線
7bに直交する2本の第3所定検出線6Cおよび第4所
定検出線6Dに沿って、コ形部材2の外側面2cおよび
角柱状部材1の他外側平面1cの位置を検出するととも
に、位置センサ3をコ形部材2の内側面2dに対向する
位置Cに移動し、溶接線7a〜7cに平行な第5所定検
出線6Eに沿ってコ形部材2の内側面2dの位置を検出
する。
【0026】第1所定検出線6Aおよび第2所定検出線
6Bに沿う図4(a)に示すような検出結果(位置データ)
に基づいて、第1板状部分21の外側面2bを含む平面
SAを求める。本実施例では、図1(a)に示すように、
第1所定検出線6Aおよび第2所定検出線6B上におけ
る第1板状部分21のエッジ位置P1,P2と、第1板
状部分21の外側面2b上における第1所定検出線6A
および第2所定検出線6Bの端点位置R1,R2間の中
点位置R1′とを通る平面SAの方程式を求めている。
なお、エッジ位置P1,P2と、端点位置R1もしくは
R2とを通る平面の方程式を前記平面SAの方程式とし
て求めてもよい。
【0027】同様にして、第3所定検出線6Cおよび第
4所定検出線6Dに沿う検出結果(位置データ)に基づい
て、第2板状部分22の外側面2cを含む平面SBを求
める。本実施例では、図1(a)に示すように、第3所定
検出線6Cおよび第4所定検出線6D上における第2板
状部分22のエッジ位置P3,P4と、第2板状部分2
2の外側面2c上における第3所定検出線6Cおよび第
4所定検出線6Dの端点位置R3,R4間の中点位置R
3′とを通る平面SBの方程式を求めている。なお、エ
ッジ位置P3,P4と、端点位置R3もしくはR4とを
通る平面の方程式を前記平面SAの方程式として求めて
もよい。
【0028】ついで、図1(b)に示すように、エッジ位
置P1,P2を結ぶ直線P1P2と平面SBとの交点P
6を求めるとともに、エッジ位置P3,P4を結ぶ直線
P3P4と平面SAとの交点P7を求めてから、直線P
1P2上において交点P6から距離(寸法)l1となる位
置P8を求めることで、角柱状部材1の外側平面1aに
対向する第1板状部分21のエッジ線P6P8を求める
とともに、直線P3P4上において交点P7から距離
(寸法)l2となる位置P9を求めることで、角柱状部材
1の外側平面1aに対向する第2板状部分22のエッジ
線P7P9を求める。
【0029】そして、エッジ線P7P9を含みエッジ線
P6P8に平行な平面SXを、コ形部材2のコ形端面2
aを含む平面として求め、第5所定検出線6E上におけ
る第3板状部分23のエッジ位置P5から平面SXに対
して垂線をおろし、この垂線と平面SXとの交点P10
を求め、平面SX上において、交点P10から距離(寸
法)l3を有する直線を引き(このような直線は2本引く
ことができるが、ここではエッジ位置P1から遠い方を
選ぶ)、その直線に平行に交点P10を通るように引い
た直線と直線P7P9との交点P11を求め、直線P1
1P10上において交点P11から距離(寸法)l3とな
る位置P12を求めることで、角柱状部材1の外側平面
1aに対向する第3板状部分23のエッジ線P10P1
2を求める。
【0030】この後、第1〜第4所定検出線6A〜6D
に沿うそれぞれの検出結果に基づいて、図5に示すよう
に、各検出線6A〜6D上におけるコ形部材2の第1板
状部分21,第2板状部分22と角柱状部材1との間の
ギャップg1〜g4(=U1P1〜U4P4)および段差d
1〜d4(=Q1U1〜Q4U4)を求め、得られたギャッ
プg1〜g4および段差d1〜d4に基づいて、図6に示す
ように、エッジ線P6P8およびP7P9に沿う角柱状
部材1との間の全ギャップおよび全段差を求める。
【0031】さらに、第1〜第4所定検出線6A〜6D
上における角柱状部材1のエッジ位置Q1〜Q4のうち
少なくとも3つの位置、例えば位置Q1,Q2,Q4を
通る平面SYを、角柱状部材1の外側平面1aを含む平
面として求め、この平面SYと直線P5P10との交点
P13を求めるとともに、直線P5P10に平行で位置
P12を通る直線と平面SYとの交点P14を求め、点
P10,P13間の距離および点P12,P14間の距
離を、第3板状部分23と角柱状部材1との間のギャッ
プg10,g12として求め、得られたギャップg10,g12
に基づいて、図6に示すように、エッジ線P10P12
に沿う角柱状部材1との間の全ギャップを求める。この
第3板状部分23については、角柱状部材1に対する段
差は無関係であるので、ギャップを求めるだけでよい。
【0032】上述のごとく求められたエッジ線P6P
8,P7P9,P10P12,全ギャップおよび全段差
に基づいて、角柱状部材1とコ形部材2との間の溶接線
7a〜7cの位置を算出・決定するとともに、最適の溶
接条件を選択・決定して、溶接を行なう。
【0033】このように、本発明の第1実施例の方法に
よれば、位置センサ3をロボット4により移動させ、コ
形部材2と角柱状部材1とにまたがる5本の所定検出線
6A〜6Eに沿って得られた表面位置データに基づい
て、3次元的に広がる角柱状部材1とコ形部材2との溶
接継手部の溶接線7a〜7cの位置を容易かつ正確に検
出し自動認識することができ、3次元的に広がる角柱状
部材1とコ形部材2との溶接継手の溶接作業を自動化で
きる利点がある。
【0034】次に、図7〜図9により本発明の第2実施
例としての溶接線位置検出方法について説明すると、図
7(a)はそのセンシング動作による検出位置を示す斜視
図、図7(b)は図7(a)に示す検出位置に基づく溶接線
の位置の導出手順を説明するための斜視図、図8はその
方法を適用された装置の外観を模式的に示す斜視図、図
9はその位置センサによる検出データを説明するための
図である。なお、第2実施例においても、第1実施例と
全く同様の角柱状部材1およびコ形部材2からなる溶接
継手の溶接線7a〜7cの位置を検出する場合について
説明する。
【0035】この第2実施例の方法を適用される装置
は、図2にて説明した第1実施例のものと同様に構成さ
れているが、本実施例では、図8に示すように、位置セ
ンサ3は、ロボット4により位置A,B,Dに移動・固
定されるようになっている。ここで、位置A,位置Bは
前述の通りの位置で、位置Dにおける位置センサ3は、
コ形部材2の外側面2eに対向するようになっており、
位置Dにおける位置センサ3により、この位置センサ3
と角柱状部材1およびコ形部材2の表面との距離が、第
5所定検出線6Eに沿い、図9に示すような検出データ
として求められるようになっている。
【0036】次に、第2実施例の方法による、角柱状部
材1とコ形部材2との間の溶接線7a〜7cの位置の演
算・検出プロセスを、図7(a),(b)により説明する。
まず、本実施例では、図7(a)に示すように、ロボット
4により位置センサ3をコ形部材2の外側面2bおよび
角柱状部材1の一外側平面1bに対向する位置Aに移動
し、溶接線7aに直交する2本の第1所定検出線6Aお
よび第2所定検出線6Bに沿って、コ形部材2の外側面
2bおよび角柱状部材1の一外側平面1bの位置を検出
し、同様に、位置センサ3をコ形部材2の外側面2cお
よび角柱状部材1の他外側平面1cに対向する位置Bに
移動し、溶接線7bに直交する2本の第3所定検出線6
Cおよび第4所定検出線6Dに沿って、コ形部材2の外
側面2cおよび角柱状部材1の他外側平面1cの位置を
検出するとともに、位置センサ3をコ形部材2の外側面
2eに対向する位置Dに移動し、溶接線7cに直交する
第5所定検出線6Eに沿ってコ形部材2の内側面2dの
位置を検出する。
【0037】そして、第1実施例と同様にして、第1所
定検出線6Aおよび第2所定検出線6Bに沿う検出結果
(位置データ)に基づいて、第1板状部分21の外側面2
bを含む平面SAを求めるとともに、第3所定検出線6
Cおよび第4所定検出線6Dに沿う検出結果(位置デー
タ)に基づいて、第2板状部分22の外側面2cを含む
平面SBを求める。また、図7(b)に示すように、エッ
ジ位置P1,P2を結ぶ直線P1P2と平面SBとの交
点P6を求めるとともに、エッジ位置P3,P4を結ぶ
直線P3P4と平面SAとの交点P7を求めてから、直
線P1P2上において交点P6から距離(寸法)l1とな
る位置P8を求めることで、角柱状部材1の外側平面1
aに対向する第1板状部分21のエッジ線P6P8を求
めるとともに、直線P3P4上において交点P7から距
離(寸法)l2となる位置P9を求めることで、角柱状部
材1の外側平面1aに対向する第2板状部分22のエッ
ジ線P7P9を求めた後、エッジ線P7P9を含みエッ
ジ線P6P8に平行な平面SXを、コ形部材2のコ形端
面2aを含む平面として求める。
【0038】ついで、本実施例では、第5所定検出線6
E(E1E2)の延長線と平面SXとの交点P5を求め、
直線P9P5上において位置P9から距離(寸法)l1
なる位置P15を求め、平面SX上において、位置P1
5から距離(寸法)l3となる位置P10を、直線P9P
15と直線P10P15とのなす角度が90度となるよ
うに求める。さらに、位置P10から直線P9P15に
平行な直線を引き、この直線と直線P7P9との交点P
11を求め、直線P11P10上において交点P11か
ら距離(寸法)l3となる位置P12を求めることで、角
柱状部材1の外側平面1aに対向する第3板状部分23
のエッジ線P10P12を求める。
【0039】この後、第1実施例と全く同様に、第1〜
第4所定検出線6A〜6Dに沿うそれぞれの検出結果に
基づいて、各検出線6A〜6D上におけるコ形部材2の
第1板状部分21,第2板状部分22と角柱状部材1と
の間のギャップg1〜g4および段差d1〜d4を求め、得
られたギャップg1〜g4および段差d1〜d4に基づい
て、エッジ線P6P8およびP7P9に沿う角柱状部材
1との間の全ギャップおよび全段差を求める。
【0040】さらに、第1〜第4所定検出線6A〜6D
上における角柱状部材1のエッジ位置Q1〜Q4のうち
少なくとも3つの位置、例えば位置Q1,Q2,Q4を
通る平面SYを、角柱状部材1の外側平面1aを含む平
面として求め、この平面SYと位置P10との距離およ
び平面SYと位置P12との距離を、3板状部分23と
角柱状部材1との間のギャップg10,g12として求め、
得られたギャップg10,g12に基づいて、エッジ線P1
0P12に沿う角柱状部材1との間の全ギャップを求め
る。
【0041】上述のごとく求められたエッジ線P6P
8,P7P9,P10P12,全ギャップおよび全段差
に基づいて、角柱状部材1とコ形部材2との間の溶接線
7a〜7cの位置を算出・決定するとともに、最適の溶
接条件を選択・決定して、溶接を行なうことにより、本
発明の第2実施例の方法によっても、上述した第1実施
例と同様の作用効果が得られる。
【0042】次に、図10,図11により本発明の第3
実施例としての溶接線位置検出方法について説明する
と、図10(a)はそのセンシング動作による検出位置を
示す斜視図、図10(b)は図10(a)に示す検出位置に
基づく溶接線の位置の導出手順を説明するための斜視
図、図11(a),(b)はその位置センサによる検出デー
タおよび直線近似結果を説明するための図である。
【0043】なお、第3実施例においても、第1実施例
と全く同様の角柱状部材1およびコ形部材2からなる溶
接継手の溶接線7a〜7cの位置を検出する場合につい
て説明する。また、この第3実施例の方法を適用される
装置は、図8にて説明した第2実施例のものと全く同様
に構成されている。さらに、本実施例では、図11
(a),(b)に示すように、第1〜第5所定検出線6A〜
6Eに沿って得られた位置データを直線近似し、コ形部
材2の外側面2b,2c,2e上の位置データを直線m
α1〜mα4およびmεとして用い、角柱状部材1の外側
平面1b,1c上の位置データを直線mβ1〜mβ4とし
て用いている。
【0044】さて、第3実施例の方法による、角柱状部
材1とコ形部材2との間の溶接線7a〜7cの位置の演
算・検出プロセスを、図10(a),(b)により説明す
る。まず、本実施例では、図10(a)に示すように、第
2実施例と同様に、ロボット4により位置センサ3をコ
形部材2の外側面2bおよび角柱状部材1の一外側平面
1bに対向する位置Aに移動し、溶接線7aに直交する
2本の第1所定検出線6Aおよび第2所定検出線6Bに
沿って、コ形部材2の外側面2bおよび角柱状部材1の
一外側平面1bの位置を検出し、位置センサ3をコ形部
材2の外側面2cおよび角柱状部材1の他外側平面1c
に対向する位置Bに移動し、溶接線7bに直交する2本
の第3所定検出線6Cおよび第4所定検出線6Dに沿っ
て、コ形部材2の外側面2cおよび角柱状部材1の他外
側平面1cの位置を検出するとともに、位置センサ3を
コ形部材2の外側面2eに対向する位置Dに移動し、溶
接線7cに平行な第5所定検出線6Eに沿ってコ形部材
2の内側面2dの位置を検出した後、図11(a),(b)
にて前述した通り、得られた位置データについて直線近
似を施し、その直線近似結果に基づいて、各エッジ位置
P1〜P4,Q1〜Q4を求める。
【0045】そして、エッジ位置P1,P2を通り直線
mα1(またはmα2)に平行な平面SAを、第1板状部分
21の外側面2bを含む平面として求めるとともに、エ
ッジ位置P3,P4を通り直線mα3(またはmα4)に平
行な平面SBを、第2板状部分22の外側面2cを含む
平面SBを求める。
【0046】以降、図10(b)に示すように、第2実施
例とほぼ同様に、エッジ位置P1,P2を結ぶ直線P1
P2と平面SBとの交点P6を求めるとともに、エッジ
位置P3,P4を結ぶ直線P3P4と平面SAとの交点
P7を求めてから、直線P1P2上において交点P6か
ら距離(寸法)l1となる位置P8を求めることで、角柱
状部材1の外側平面1aに対向する第1板状部分21の
エッジ線P6P8を求めるとともに、直線P3P4上に
おいて交点P7から距離(寸法)l2となる位置P9を求
めることで、角柱状部材1の外側平面1aに対向する第
2板状部分22のエッジ線P7P9を求めた後、エッジ
線P7P9を含みエッジ線P6P8に平行な平面SX
を、コ形部材2のコ形端面2aを含む平面として求め
る。
【0047】ついで、本実施例では、第5所定検出線6
Eについての直線近似結果mεと平面SXとの交点P5
を求め、直線P9P5上において位置P9から距離(寸
法)l 1となる位置P15を求め、平面SX上において、
位置P15から距離(寸法)l3となる位置P10を、直
線P9P15と直線P10P15とのなす角度が90度
となるように求め、さらに、位置P10から直線P9P
15に平行な直線を引き、この直線と直線P7P9との
交点P11を求め、直線P11P10上において交点P
11から距離(寸法)l3となる位置P12を求めること
で、角柱状部材1の外側平面1aに対向する第3板状部
分23のエッジ線P10P12を求める。
【0048】この後、第2実施例と全く同様に、第1〜
第4所定検出線6A〜6Dに沿うそれぞれの検出結果に
基づいて、各検出線6A〜6D上におけるコ形部材2の
第1板状部分21,第2板状部分22と角柱状部材1と
の間のギャップg1〜g4および段差d1〜d4を図11
(a)に示すようにして求め、得られたギャップg1〜g4
および段差d1〜d4に基づいて、エッジ線P6P8およ
びP7P9に沿う角柱状部材1との間の全ギャップおよ
び全段差を求める。さらに、第1〜第4所定検出線6A
〜6D上における角柱状部材1のエッジ位置Q1〜Q4
のうち少なくとも3つの位置、例えば位置Q1,Q2,
Q4を通る平面SYを、角柱状部材1の外側平面1aを
含む平面として求め、この平面SYと位置P10との距
離および平面SYと位置P12との距離を、第3板状部
分23と角柱状部材1との間のギャップg10,g12とし
て求め、得られたギャップg10,g12に基づいて、エッ
ジ線P10P12に沿う角柱状部材1との間の全ギャッ
プを求める。
【0049】上述のごとく求められたエッジ線P6P
8,P7P9,P10P12,全ギャップおよび全段差
に基づいて、角柱状部材1とコ形部材2との間の溶接線
7a〜7cの位置を算出・決定するとともに、最適の溶
接条件を選択・決定して、溶接を行なうことにより、本
発明の第3実施例の方法によっても、上述した第1実施
例と同様の作用効果が得られるほか、より正確に溶接線
位置を検出できる効果がある。
【0050】次に、図12により本発明の第4実施例と
しての溶接線位置検出方法について説明すると、図12
(a)はそのセンシング動作による検出位置を示す斜視
図、図12(b)は図12(a)に示す検出位置に基づく溶
接線の位置の導出手順を説明するための斜視図である。
なお、第4実施例においても、第1実施例と全く同様の
角柱状部材1およびコ形部材2からなる溶接継手の溶接
線7a〜7cの位置を検出する場合について説明する。
また、この第4実施例の方法を適用される装置は、図8
にて説明した第2実施例のものと全く同様に構成されて
いる。さらに、本実施例でも、第3実施例と同様に、第
1〜第5所定検出線6A〜6Eに沿って得られた位置デ
ータを直線近似し、コ形部材2の外側面2b,2c,2
e上の位置データを直線mα1〜mα3およびmε1,m
ε2として用い、角柱状部材1の外側平面1b,1c上
の位置データを直線mβ1〜mβ3として用いている。
【0051】さて、第4実施例の方法による、角柱状部
材1とコ形部材2との間の溶接線7a〜7cの位置の演
算・検出プロセスを、図12(a),(b)により説明す
る。まず、本実施例では、図12(a)に示すように、ロ
ボット4により位置センサ3をコ形部材2の外側面2b
および角柱状部材1の一外側平面1bに対向する位置A
に移動し、溶接線7aに直交する第1所定検出線6Aに
沿って、コ形部材2の外側面2bおよび角柱状部材1の
一外側平面1bの位置を検出し、位置センサ3をコ形部
材2の外側面2cおよび角柱状部材1の他外側平面1c
に対向する位置Bに移動し、溶接線7bに直交する2本
の第2所定検出線6Bおよび第3所定検出線6Cに沿っ
て、コ形部材2の外側面2cおよび角柱状部材1の他外
側平面1cの位置を検出するとともに、位置センサ3を
コ形部材2の外側面2eに対向する位置Dに移動し、溶
接線7cに直交する2本の第4所定検出線6Dおよび第
5所定検出線6Eに沿ってコ形部材2の外側面2eの位
置を検出した後、得られた位置データについて直線近似
を施し、コ形部材2の外側面2b,2c上の位置データ
を直線mα1〜mα3(図11(a)参照)とし、コ形部材2
の外側面2e上の位置データを直線mε1,mε2(図1
1(b)参照)として用い、その直線近似結果に基づい
て、各エッジ位置P1〜P3,Q1〜Q3を求める。
【0052】そして、図12(b)に示すように、エッジ
位置P1,P2,P3を通る平面SXを、コ形部材2の
コ形端面2aを含む平面として求め、第4所定検出線6
Dについての直線近似結果mε1および第5所定検出線
6Eについての直線近似結果mε2と平面SXとの交点
P4,P5をそれぞれ求め、これらの交点P4,P5を
結ぶ直線P4P5とエッジ位置P2,P3を結ぶ直線P
2P3との交点P9を求める。
【0053】この後、直線P2P9(もしくはP3P9)
上に、交点P9から距離(寸法)l3となる位置P11を
求め、平面SX上において、位置P11を通り直線P9
P5(もしくはP9P4)に平行な直線を引き、この直線
上で、位置P11から距離(寸法)l3となる位置P12
と位置P11から距離(寸法)l1となる位置P10を求
めることで、角柱状部材1の外側平面1aに対向する第
3板状部分23のエッジ線P10P12を求める。
【0054】ついで、図12(b)に示すように、直線直
線P2P9(もしくはP3P9)上に、交点P9から距離
(寸法)l2となる位置P7を求めることで、角柱状部材
1の外側平面1aに対向する第2板状部分22のエッジ
線P7P9を求めるとともに、直線P7P1上に、位置
P7から距離(寸法)l1となる位置P8を求めること
で、角柱状部材1の外側平面1aに対向する第1板状部
分21のエッジ線P7P8を求める。
【0055】そして、第1〜第3所定検出線6A〜6C
に沿うそれぞれの検出結果に基づいて、各検出線6A〜
6C上におけるコ形部材2の第1板状部分21,第2板
状部分22と角柱状部材1との間のギャップg1〜g3
よび段差d1〜d3を図11(a)に示すようにして求め
る。第2所定検出線6B,第3所定検出線6Cにおける
ギャップg2,g3および段差d2,d3が求まると、エッ
ジ線P7P9に沿う角柱状部材1との間の全ギャップお
よび全段差を求めることができる。
【0056】さらに、第1所定検出線6Aにおけるギャ
ップg1および段差d1と、エッジ線P7P9の端点P7
におけるギャップg7および段差d7とに基づいて、エッ
ジ線P7P8に沿う角柱状部材1との間の全ギャップお
よび全段差を求めることができる。
【0057】この後、第1〜第3所定検出線6A〜6C
上における角柱状部材1のエッジ位置Q1〜Q3を通る
平面SYを、角柱状部材1の外側平面1aを含む平面と
して求め、この平面SYと位置P10との距離および平
面SYと位置P12との距離を、第3板状部分23と角
柱状部材1との間のギャップg10,g12として求め、得
られたギャップg10,g12に基づいて、エッジ線P10
P12に沿う角柱状部材1との間の全ギャップを求め
る。
【0058】上述のごとく求められたエッジ線P7P
8,P7P9,P10P12,全ギャップおよび全段差
に基づいて、角柱状部材1とコ形部材2との間の溶接線
7a〜7cの位置を算出・決定するとともに、最適の溶
接条件を選択・決定して、溶接を行なうことにより、本
発明の第4実施例の方法によっても、上述した第3実施
例と同様の作用効果が得られる。
【0059】次に、図13,図14により本発明の第5
実施例としての溶接線位置検出方法について説明する
と、図13(a)はそのセンシング動作による検出位置を
示す斜視図、図13(b)は図13(a)に示す検出位置に
基づく溶接線の位置の導出手順を説明するための斜視
図、図14はその位置センサによる検出データおよび直
線近似結果を説明するための図である。なお、第5実施
例においても、第1実施例と全く同様の角柱状部材1お
よびコ形部材2からなる溶接継手の溶接線7a〜7cの
位置を検出する場合について説明する。また、この第5
実施例の方法を適用される装置は、図2にて説明した第
1実施例のものと全く同様に構成されている。さらに、
本実施例でも、第3実施例と同様に、第1〜第5所定検
出線6A〜6Eに沿って得られた位置データを直線近似
し、コ形部材2の外側面2b,2cおよび内側面2d上
の位置データを直線mα1〜mα3(図11(a)参照)およ
びmε 4,mε5(図14参照)として用い、角柱状部材1
の外側平面1b,1c上の位置データを直線mβ1〜m
β3(図11(a)参照)として用いている。
【0060】さて、第5実施例の方法による、角柱状部
材1とコ形部材2との間の溶接線7a〜7cの位置の演
算・検出プロセスを、図13(a),(b)により説明す
る。まず、本実施例では、図13(a)に示すように、ロ
ボット4により位置センサ3をコ形部材2の外側面2b
および角柱状部材1の一外側平面1bに対向する位置A
に移動し、溶接線7aに直交する2本の第1所定検出線
6Aおよび第2所定検出線6Bに沿って、コ形部材2の
外側面2bおよび角柱状部材1の一外側平面1bの位置
を検出し、位置センサ3をコ形部材2の外側面2cおよ
び角柱状部材1の他外側平面1cに対向する位置Bに移
動し、溶接線7bに直交する第3所定検出線6Cに沿っ
て、コ形部材2の外側面2cおよび角柱状部材1の他外
側平面1cの位置を検出するとともに、位置センサ3を
コ形部材2の内側面2dに対向する位置Cに移動し、溶
接線7cに平行な2本の第4所定検出線6Dおよび第5
所定検出線6Eに沿ってコ形部材2の内側面2dの位置
を検出した後、得られた位置データについて直線近似を
施し、コ形部材2の外側面2b,2c上の位置データを
直線mα1〜mα3(図11(a)参照)とし、コ形部材2の
内側面2d上の位置データを直線mε4,mε5(図14
参照)として用い、その直線近似結果に基づいて、各エ
ッジ位置P1〜P5,Q1〜Q3を求める。
【0061】そして、図13(b)に示すように、エッジ
位置P1,P2,P3を通る平面SXを、コ形部材2の
コ形端面2aを含む平面として求め、エッジ位置P4,
P5を結ぶ直線P4P5と平面SXとの交点P10を求
め、さらに、エッジ位置P4もしくはP5と交点P10
とを通り、第3板状部分23の内側面2dに沿う直線m
ε4もしくはmε5に平行な平面SZを、第3板状部分2
3の内側面2dを含む平面として求め、平面SXとSZ
との交線を求める。その交線上に、交点P10から距離
(寸法)l1となる位置P11を求め、同交線上に、この
位置P11から距離(寸法)l3となる位置P12を求め
ることで、角柱状部材1の外側平面1aに対向する第3
板状部分23のエッジ線P10P12を求める。
【0062】ついで、図13(b)に示すように、直線P
3P11上において、位置P11から距離(寸法)l3
なる位置P9を求めるとともに、この位置P11から距
離(寸法)l2となる位置P7を求めることで、角柱状部
材1の外側平面1aに対向する第2板状部分22のエッ
ジ線P7P9を求める。
【0063】また、第2板状部分22の外側面2cに沿
う直線mα3とエッジ線P7P9の端点P7とを通る平
面SBを、第2板状部分22の外側面2cを含む平面と
して求め、その平面SBとエッジ位置P1,P2を結ぶ
直線P1P2との交点P6を求め、直線P1P2上に、
交点P6から距離(寸法)l1となる位置P8を求めるこ
とで、角柱状部材1の外側平面1aに対向する第1板状
部分21のエッジ線P6P8を求める。
【0064】そして、第1〜第3所定検出線6A〜6C
に沿うそれぞれの検出結果に基づいて、各検出線6A〜
6C上におけるコ形部材2の第1板状部分21,第2板
状部分22と角柱状部材1との間のギャップg1〜g3
よび段差d1〜d3を図11(a)に示すようにして求め
る。第1所定検出線6A,第2所定検出線6Bにおける
ギャップg1,g2および段差d1,d2が求まると、エッ
ジ線P6P8に沿う角柱状部材1との間の全ギャップお
よび全段差を求めることができる。
【0065】さらに、第3所定検出線6Cにおけるギャ
ップg3および段差d3と、エッジ線P6P8の端点P6
におけるギャップg6および段差d6とに基づいて、エッ
ジ線P7P9に沿う角柱状部材1との間の全ギャップお
よび全段差を求めることができる。
【0066】この後、第4実施例と同様に、第1〜第3
所定検出線6A〜6C上における角柱状部材1のエッジ
位置Q1〜Q3を通る平面SYを、角柱状部材1の外側
平面1aを含む平面として求め、この平面SYと位置P
10との距離および平面SYと位置P12との距離を、
第3板状部分23と角柱状部材1との間のギャップ
10,g12として求め、得られたギャップg10,g12
基づいて、エッジ線P10P12に沿う角柱状部材1と
の間の全ギャップを求める。
【0067】上述のごとく求められたエッジ線P6P
8,P7P9,P10P12,全ギャップおよび全段差
に基づいて、角柱状部材1とコ形部材2との間の溶接線
7a〜7cの位置を算出・決定するとともに、最適の溶
接条件を選択・決定して、溶接を行なうことにより、本
発明の第5実施例の方法によっても、上述した第3実施
例と同様の作用効果が得られる。
【0068】次に、図15により本発明の第6実施例と
しての溶接線位置検出方法について説明すると、図15
(a)はそのセンシング動作による検出位置を示す斜視
図、図15(b)は図15(a)に示す検出位置に基づく溶
接線の位置の導出手順を説明するための斜視図である。
なお、第6実施例においても、第1実施例と全く同様の
角柱状部材1およびコ形部材2からなる溶接継手の溶接
線7a〜7cの位置を検出する場合について説明する。
また、この第6実施例の方法を適用される装置は、図2
にて説明した第1実施例のものと全く同様に構成されて
いる。さらに、本実施例でも、第3実施例と同様に、第
1〜第4所定検出線6A〜6Dに沿って得られた位置デ
ータを直線近似し、コ形部材2の外側面2b,2cおよ
び内側面2d上の位置データを直線mα1〜mα3(図1
1(a)参照)およびmε4(図14参照)として用い、角柱
状部材1の外側平面1b,1c上の位置データを直線m
β1〜mβ3(図11(a)参照)として用いている。
【0069】さて、第6実施例の方法による、角柱状部
材1とコ形部材2との間の溶接線7a〜7cの位置の演
算・検出プロセスを、図15(a),(b)により説明す
る。まず、本実施例では、図15(a)に示すように、ロ
ボット4により位置センサ3をコ形部材2の外側面2b
および角柱状部材1の一外側平面1bに対向する位置A
に移動し、溶接線7aに直交する2本の第1所定検出線
6Aおよび第2所定検出線6Bに沿って、コ形部材2の
外側面2bおよび角柱状部材1の一外側平面1bの位置
を検出し、位置センサ3をコ形部材2の外側面2cおよ
び角柱状部材1の他外側平面1cに対向する位置Bに移
動し、溶接線7bに直交する第3所定検出線6Cに沿っ
て、コ形部材2の外側面2cおよび角柱状部材1の他外
側平面1cの位置を検出するとともに、位置センサ3を
コ形部材2の内側面2dに対向する位置Cに移動し、溶
接線7cに平行な第4所定検出線6Dに沿ってコ形部材
2の内側面2dの位置を検出した後、得られた位置デー
タについて直線近似を施し、コ形部材2の外側面2b,
2c上の位置データを直線mα1〜mα3(図11(a)参
照)とし、コ形部材2の内側面2d上の位置データを直
線mε4(図14参照)として用い、その直線近似結果に
基づいて、各エッジ位置P1〜P4,Q1〜Q3を求め
る。
【0070】そして、図15(b)に示すように、エッジ
位置P1,P2,P3を通る平面SXを、コ形部材2の
コ形端面2aを含む平面として求め、第4所定検出線6
D上における第3板状部分23のエッジ位置P4から平
面SXに対して垂線をおろし、この垂線と平面SXとの
交点P10を求めてから、この交点P10とエッジ位置
P4とを通り、第3板状部分23の内側面2dに沿う直
線mε4に平行な平面SZを、第3板状部分23の内側
面2dを含む平面として求める。
【0071】この後、第5実施例と全く同様にして、平
面SXとSZとの交線を求め、その交線上に、交点P1
0から距離(寸法)l1となる位置P11を求め、同交線
上に、この位置P11から距離(寸法)l3となる位置P
12を求めることで、角柱状部材1の外側平面1aに対
向する第3板状部分23のエッジ線P10P12を求め
る。また、直線P3P11上において、位置P11から
距離(寸法)l3となる位置P9を求めるとともに、この
位置P11から距離(寸法)l2となる位置P7を求める
ことで、角柱状部材1の外側平面1aに対向する第2板
状部分22のエッジ線P7P9を求める。さらに、第2
板状部分22の外側面2cに沿う直線mα3とエッジ線
P7P9の端点P7とを通る平面SBを、第2板状部分
22の外側面2cを含む平面として求め、その平面SB
とエッジ位置P1,P2を結ぶ直線P1P2との交点P
6を求め、直線P1P2上に、交点P6から距離(寸法)
1となる位置P8を求めることで、角柱状部材1の外
側平面1aに対向する第1板状部分21のエッジ線P6
P8を求める。
【0072】そして、第1〜第3所定検出線6A〜6C
に沿うそれぞれの検出結果に基づいて、各検出線6A〜
6C上におけるコ形部材2の第1板状部分21,第2板
状部分22と角柱状部材1との間のギャップg1〜g3
よび段差d1〜d3を図11(a)に示すようにして求め
る。第1所定検出線6A,第2所定検出線6Bにおける
ギャップg1,g2および段差d1,d2が求まると、エッ
ジ線P6P8に沿う角柱状部材1との間の全ギャップお
よび全段差を求めることができる。また、第3所定検出
線6Cにおけるギャップg3および段差d3と、エッジ線
P6P8の端点P6におけるギャップg6および段差d6
とに基づいて、エッジ線P7P9に沿う角柱状部材1と
の間の全ギャップおよび全段差を求めることができる。
【0073】さらに、第4,第5実施例と同様に、第1
〜第3所定検出線6A〜6C上における角柱状部材1の
エッジ位置Q1〜Q3を通る平面SYを、角柱状部材1
の外側平面1aを含む平面として求め、この平面SYと
位置P10との距離および平面SYと位置P12との距
離を、第3板状部分23と角柱状部材1との間のギャッ
プg10,g12として求め、得られたギャップg10,g12
に基づいて、エッジ線P10P12に沿う角柱状部材1
との間の全ギャップを求める。
【0074】上述のごとく求められたエッジ線P6P
8,P7P9,P10P12,全ギャップおよび全段差
に基づいて、角柱状部材1とコ形部材2との間の溶接線
7a〜7cの位置を算出・決定するとともに、最適の溶
接条件を選択・決定して、溶接を行なうことにより、本
発明の第5実施例の方法によっても、上述した第3実施
例と同様の作用効果が得られるほか、位置センサ3を移
動させ、コ形部材2と角柱状部材1とにまたがる4本の
所定検出線6A〜6Dに沿って得られた表面位置データ
に基づいて、溶接線7a〜7cの位置を検出でき、より
迅速なセンシング動作を行なえる利点もある。
【0075】次に、図16により本発明の第7実施例と
しての溶接線位置検出方法について説明すると、図16
(a)はそのセンシング動作による検出位置を示す斜視
図、図16(b)は図16(a)に示す検出位置に基づく溶
接線の位置の導出手順を説明するための斜視図である。
なお、第7実施例においても、第1実施例と全く同様の
角柱状部材1およびコ形部材2からなる溶接継手の溶接
線7a〜7cの位置を検出する場合について説明する。
また、この第7実施例の方法を適用される装置は、図2
にて説明した第1実施例のものと全く同様に構成されて
いる。さらに、本実施例でも、第3実施例と同様に、第
1〜第3所定検出線6A〜6Cに沿って得られた位置デ
ータを直線近似し、コ形部材2の外側面2b,2cおよ
び内側面2d上の位置データを直線mα1,mα2(図1
1(a)参照)およびmε3(図14参照)として用い、角柱
状部材1の外側平面1b,1c上の位置データを直線m
β1,mβ2(図11(a)参照)として用いている。
【0076】さて、第7実施例の方法による、角柱状部
材1とコ形部材2との間の溶接線7a〜7cの位置の演
算・検出プロセスを、図16(a),(b)により説明す
る。まず、本実施例では、図16(a)に示すように、ロ
ボット4により位置センサ3をコ形部材2の外側面2b
および角柱状部材1の一外側平面1bに対向する位置A
に移動し、溶接線7aに直交する第1所定検出線6Aに
沿って、コ形部材2の外側面2bおよび角柱状部材1の
一外側平面1bの位置を検出し、位置センサ3をコ形部
材2の外側面2cおよび角柱状部材1の他外側平面1c
に対向する位置Bに移動し、溶接線7bに直交する第2
所定検出線6Bに沿って、コ形部材2の外側面2cおよ
び角柱状部材1の他外側平面1cの位置を検出するとと
もに、位置センサ3をコ形部材2の内側面2dに対向す
る位置Cに移動し、溶接線7cに平行な第3所定検出線
6Cに沿ってコ形部材2の内側面2dの位置を検出した
後、得られた位置データについて直線近似を施し、コ形
部材2の外側面2b,2c上の位置データを直線m
α1,mα2(図11(a)参照)とし、コ形部材2の内側面
2d上の位置データを直線mε3(図14参照)として用
い、その直線近似結果に基づいて、各エッジ位置P1〜
P3,Q1,Q2を求める。
【0077】そして、図16(b)に示すように、エッジ
位置P1もしくはP2を通り、第1板状部分21もしく
は第2板状部分22の外側面2b,2cに沿う直線mα
1,mα2に垂直な平面SXを、コ形部材2のコ形端面2
aを含む平面SXとして求め、第3所定検出線6C上に
おける第3板状部分23のエッジ位置P3から平面SX
に対して垂線をおろし、この垂線と平面SXとの交点P
10を求めてから、平面SX上において、交点P10を
通り直線mε3に平行な直線を引き、その直線上に、交
点P10から距離(寸法)l1となる位置P11を求め、
同直線上に、この位置P11から距離(寸法)l3となる
位置P12を求めることで、角柱状部材1の外側平面1
aに対向する第3板状部分23のエッジ線P10P12
を求める。
【0078】この後、直線P2P11上において、位置
P11から距離(寸法)l3となる位置P9を求めるとと
もに、この位置P11から距離(寸法)l2となる位置P
7を求めることで、角柱状部材1の外側平面1aに対向
する第2板状部分22のエッジ線P7P9を求める。ま
た、エッジ線P7P9の端点P7とエッジ位置P1とを
結ぶ直線P1P7上に、端点P7から距離(寸法)l1
なる位置P8を求めることで、角柱状部材1の外側平面
1aに対向する第1板状部分21のエッジ線P7P8を
求める。
【0079】ついで、第1所定検出線6Aおよび第2所
定検出線6B上における角柱状部材1のエッジ位置Q
1,Q2と、角柱状部材1の一外側平面2bおよび他外
側平面2cに沿う第1所定検出線6Aおよび第2所定検
出線6Bとに基づいて、コ形部材2のコ形端面2aに対
向する角柱状部材1の外側平面SYを求め、この外側平
面SYとエッジ線P7P8,P7P9とに基づいて、エ
ッジ線P7P8に沿う角柱状部材1との間の全ギャップ
および全段差と、エッジ線P7P9に沿う角柱状部材1
との間の全ギャップおよび全段差とを求める。さらに、
外側平面SYと第3板状部分23のエッジ線P10P1
2の両端位置P10,P12との距離を、第3板状部分
23と角柱状部材1との間のギャップg10,g12として
求め、得られたギャップg10,g12に基づいて、エッジ
線P10P12に沿う角柱状部材1との間の全ギャップ
を求める。
【0080】上述のごとく求められたエッジ線P7P
8,P7P9,P10P12,全ギャップおよび全段差
に基づいて、角柱状部材1とコ形部材2との間の溶接線
7a〜7cの位置を算出・決定するとともに、最適の溶
接条件を選択・決定して、溶接を行なうことにより、本
発明の第5実施例の方法によっても、上述した第3実施
例と同様の作用効果が得られるほか、位置センサ3を移
動させ、コ形部材2と角柱状部材1とにまたがる3本の
所定検出線6A〜6Cに沿って得られた表面位置データ
に基づいて、溶接線7a〜7cの位置を検出でき、より
迅速なセンシング動作を行なえる利点もある。
【0081】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ことなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での設計変更
等があっても、本発明の範囲に含まれる。例えば、上記
実施例では、角柱状部材1およびコ形部材2からなる溶
接継手においてコ形部材2の外側形状に沿って溶接する
際の溶接線7a〜7cを検出する場合を説明したが、本
発明の方法は、これに限定されるものではなく、同様の
形状を有する溶接継手部であれば上記実施例と同様に適
用され、同様の作用効果が得られることは言うまでもな
い。
【0082】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の溶接線位
置検出方法(請求項1〜4)によれば、光学式位置検出手
段を移動させ、コ形部材と角柱状部材とにまたがる5本
の所定検出線に沿って得られた表面位置データに基づ
き、3次元的に広がる角柱状部材とコ形部材との溶接継
手部の溶接線位置を算出・決定できるように構成したの
で、角柱状部材およびコ形部材からなる溶接継手の溶接
線位置を容易かつ正確に検出・決定でき、その溶接作業
の自動化,検出工程の簡略化を実現できる効果がある。
【0083】また、光学式位置検出手段を移動させ、コ
形部材と角柱状部材とにまたがる4本もしくは3本の所
定検出線に沿って得られた表面位置データに基づいて、
3次元的に広がる角柱状部材とコ形部材との溶接継手部
の溶接線位置を算出・決定できるように構成することに
より(請求項5,6)、請求項1〜4の方法と同様に、角
柱状部材およびコ形部材からなる溶接継手の溶接線位置
を容易かつ正確に検出・決定でき、その溶接作業の自動
化,検出工程の簡略化を実現できるだけでなく、より迅
速に溶接線位置を検出できる効果もある。
【0084】さらに、各所定検出線に沿って得られる位
置データを直線近似して用いることにより(請求項7)、
より正確に溶接線位置を検出できるほか、求められた各
エッジ線,全ギャップおよび全段差に基づいて、最適の
溶接条件を選択・決定することで(請求項8)、より最適
な自動溶接を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例としての溶接線位置検出方
法を示すもので、(a)はそのセンシング動作による検出
位置を示す斜視図、(b)は(a)に示す検出位置に基づく
溶接線の位置の導出手順を説明するための斜視図であ
る。
【図2】第1実施例の方法を適用された装置の外観を模
式的に示す斜視図である。
【図3】本実施例におけるコ形部材のコ形断面の寸法を
示す図である。
【図4】(a),(b)はいずれも第1実施例の位置センサ
による検出データを説明するための図である。
【図5】図4(a)に示す検出データに基づいてギャップ
および段差を求める手法を説明するための図である。
【図6】本実施例におけるコ形部材と角柱状部材との間
のギャップおよび段差を示す斜視図である。
【図7】本発明の第2実施例としての溶接線位置検出方
法を示すもので、(a)はそのセンシング動作による検出
位置を示す斜視図、(b)は(a)に示す検出位置に基づく
溶接線の位置の導出手順を説明するための斜視図であ
る。
【図8】第2実施例の方法を適用された装置の外観を模
式的に示す斜視図である。
【図9】第2実施例の位置センサによる検出データを説
明するための図である。
【図10】本発明の第3実施例としての溶接線位置検出
方法を示すもので、(a)はそのセンシング動作による検
出位置を示す斜視図、(b)は(a)に示す検出位置に基づ
く溶接線の位置の導出手順を説明するための斜視図であ
る。
【図11】(a),(b)はいずれも第3実施例の位置セン
サによる検出データおよび直線近似結果を説明するため
の図である。
【図12】本発明の第4実施例としての溶接線位置検出
方法を示すもので、(a)はそのセンシング動作による検
出位置を示す斜視図、(b)は(a)に示す検出位置に基づ
く溶接線の位置の導出手順を説明するための斜視図であ
る。
【図13】本発明の第5実施例としての溶接線位置検出
方法を示すもので、(a)はそのセンシング動作による検
出位置を示す斜視図、(b)は(a)に示す検出位置に基づ
く溶接線の位置の導出手順を説明するための斜視図であ
る。
【図14】第5実施例の位置センサによる検出データお
よび直線近似結果を説明するための図である。
【図15】本発明の第6実施例としての溶接線位置検出
方法を示すもので、(a)はそのセンシング動作による検
出位置を示す斜視図、(b)は(a)に示す検出位置に基づ
く溶接線の位置の導出手順を説明するための斜視図であ
る。
【図16】本発明の第7実施例としての溶接線位置検出
方法を示すもので、(a)はそのセンシング動作による検
出位置を示す斜視図、(b)は(a)に示す検出位置に基づ
く溶接線の位置の導出手順を説明するための斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 角柱状部材 1a 外側平面 1b 一外側平面 1c 他外側平面 1d 角部 2 コ形部材 21 第1板状部分 22 第2板状部分 23 第3板状部分 2a コ形端面 2b,2c,2e 外側面 2d 内側面 3 光学式位置センサ(光学式位置検出手段) 4 ロボット 5 コンピュータ 6A 第1所定検出線 6B 第2所定検出線 6C 第3所定検出線 6D 第4所定検出線 6E 第5所定検出線 7a〜7c 溶接線

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1板状部分,該第1板状部分に略直交
    する第2板状部分および該第2板状部分に略直交し前記
    第1板状部分と対向する第3板状部分を有してなる断面
    コ字形状のコ形部材と、角柱状部材とを溶接するに際
    し、前記の角柱状部材およびコ形部材の表面に照射した
    光の反射光を受光して前記表面の位置を検出する光学式
    位置検出手段をそなえ、前記光学式位置検出手段の検出
    結果に基づき前記の角柱状部材とコ形部材との間の溶接
    線の位置を検出する溶接線位置検出方法であって、 前記コ形部材のコ字形断面の寸法が既知であり、且つ、
    前記角柱状部材の外側平面にこの外側平面の角部に沿っ
    て前記コ形部材のコ形端面を対向配設し、前記コ形部材
    の前記第1板状部分の外側面および第2板状部分の外側
    面を前記角柱状部材の一外側平面および該一外側平面に
    直交する他外側面に対してそれぞれ略平行に配設し、前
    記コ形部材の前記第1板状部分および前記第2板状部分
    と前記角柱状部材との間を前記コ形部材の外側から溶接
    するとともに、前記コ形部材の前記第3板状部分と前記
    角柱状部材との間を前記コ形部材の内側から溶接する場
    合に、 前記光学式位置検出手段を、前記の角柱状部材およびコ
    形部材の外周で移動可能にそなえ、 前記光学式位置検出手段により、前記コ形部材の第1板
    状部分の外側面および前記角柱状部材の一外側平面の位
    置を、前記溶接線に直交する第1所定検出線および第2
    所定検出線に沿って検出し、前記コ形部材の第2板状部
    分の外側面および前記角柱状部材の他外側平面の位置
    を、前記溶接線に直交する第3所定検出線および第4所
    定検出線に沿って検出するとともに、前記コ形部材の第
    3板状部分の内側面の位置を、前記溶接線に平行な第5
    所定検出線に沿って検出し、 前記の第1所定検出線および第2所定検出線に沿う検出
    結果に基づいて、前記第1板状部分の外側面を含む平面
    SAを求めるとともに、前記の第3所定検出線および第
    4所定検出線に沿う検出結果に基づいて、前記第2板状
    部分の外側面を含む平面SBを求め、 前記の第1所定検出線および第2所定検出線上における
    前記第1板状部分のエッジ位置P1,P2を結ぶ直線P
    1P2と前記平面SBとの交点P6を求めるとともに、
    前記の第3所定検出線および第4所定検出線上における
    前記第2板状部分のエッジ位置P3,P4を結ぶ直線P
    3P4と前記平面SAとの交点P7を求め、 前記交点P6,前記直線P1P2および前記既知寸法に
    基づいて、前記第1板状部分の前記角柱状部材に対向す
    るエッジ線P6P8を求めるとともに、前記交点P7,
    前記直線P3P4および前記既知寸法に基づいて、前記
    第2板状部分の前記角柱状部材に対向するエッジ線P7
    P9を求め、 前記エッジ線P7P9を含み前記エッジ線P6P8に平
    行な平面SXを、前記コ形部材のコ形端面を含む平面と
    して求め、 前記第5所定検出線上における前記第3板状部分のエッ
    ジ位置P5から前記平面SXに対して垂線をおろし、該
    垂線と前記平面SXとの交点P10を求め、 前記交点P10,前記平面SXおよび前記既知寸法に基
    づいて、前記第3板状部分の前記角柱状部材に対向する
    エッジ線P10P12を求め、 前記の第1所定検出線および第2所定検出線に沿う検出
    結果に基づいて、前記の第1所定検出線および第2所定
    検出線上における前記コ形部材の第1板状部分と前記角
    柱状部材との間のギャップおよび段差を求めることによ
    り、前記コ形部材の第1板状部分のエッジ線P6P8に
    沿う前記角柱状部材との間の全ギャップおよび全段差を
    求めるとともに、 前記の第3所定検出線および第4所定検出線に沿う検出
    結果に基づいて、前記の第3所定検出線および第4所定
    検出線上における前記コ形部材の第2板状部分と前記角
    柱状部材との間のギャップおよび段差を求めることによ
    り、前記コ形部材の第2板状部分のエッジ線P7P9に
    沿う前記角柱状部材との間の全ギャップおよび全段差を
    求め、 前記の第1〜第4所定検出線上における前記角柱状部材
    のエッジ位置Q1〜Q4のうち少なくとも3つの位置を
    通る平面SYを、前記角柱状部材の外側平面を含む平面
    として求め、 前記平面SYと前記コ形部材の第3板状部分のエッジ線
    P10P12の両端位置P10,P12との距離を、前
    記第3板状部分と前記角柱状部材との間のギャップとし
    て求めることにより、前記コ形部材の第3板状部分のエ
    ッジ線P10P12に沿う前記角柱状部材との間の全ギ
    ャップを求め、 求められた前記エッジ線P6P8,P7P9,P10P
    12,前記の全ギャップおよび全段差に基づいて、前記
    の角柱状部材とコ形部材との間の前記溶接線の位置を算
    出・決定することを特徴とする溶接線位置検出方法。
  2. 【請求項2】 第1板状部分,該第1板状部分に略直交
    する第2板状部分および該第2板状部分に略直交し前記
    第1板状部分と対向する第3板状部分を有してなる断面
    コ字形状のコ形部材と、角柱状部材とを溶接するに際
    し、前記の角柱状部材およびコ形部材の表面に照射した
    光の反射光を受光して前記表面の位置を検出する光学式
    位置検出手段をそなえ、前記光学式位置検出手段の検出
    結果に基づき前記の角柱状部材とコ形部材との間の溶接
    線の位置を検出する溶接線位置検出方法であって、 前記コ形部材のコ字形断面の寸法が既知であり、且つ、
    前記角柱状部材の外側平面にこの外側平面の角部に沿っ
    て前記コ形部材のコ形端面を対向配設し、前記コ形部材
    の前記第1板状部分の外側面および第2板状部分の外側
    面を前記角柱状部材の一外側平面および該一外側平面に
    直交する他外側面に対してそれぞれ略平行に配設し、前
    記コ形部材の前記第1板状部分および前記第2板状部分
    と前記角柱状部材との間を前記コ形部材の外側から溶接
    するとともに、前記コ形部材の前記第3板状部分と前記
    角柱状部材との間を前記コ形部材の内側から溶接する場
    合に、 前記光学式位置検出手段を、前記の角柱状部材およびコ
    形部材の外周で移動可能にそなえ、 前記光学式位置検出手段により、前記コ形部材の第1板
    状部分の外側面および前記角柱状部材の一外側平面の位
    置を、前記溶接線に直交する第1所定検出線および第2
    所定検出線に沿って検出し、前記コ形部材の第2板状部
    分の外側面および前記角柱状部材の他外側平面の位置
    を、前記溶接線に直交する第3所定検出線および第4所
    定検出線に沿って検出するとともに、前記コ形部材の第
    3板状部分の外側面の位置を、前記溶接線に直交する第
    5所定検出線に沿って検出し、 前記の第1所定検出線および第2所定検出線に沿う検出
    結果に基づいて、前記第1板状部分の外側面を含む平面
    SAを求めるとともに、前記の第3所定検出線および第
    4所定検出線に沿う検出結果に基づいて、前記第2板状
    部分の外側面を含む平面SBを求め、 前記の第1所定検出線および第2所定検出線上における
    前記第1板状部分のエッジ位置P1,P2を結ぶ直線P
    1P2と前記平面SBとの交点P6を求めるとともに、
    前記の第3所定検出線および第4所定検出線上における
    前記第2板状部分のエッジ位置P3,P4を結ぶ直線P
    3P4と前記平面SAとの交点P7を求め、 前記交点P6,前記直線P1P2および前記既知寸法に
    基づいて、前記第1板状部分の前記角柱状部材に対向す
    るエッジ線P6P8を求めるとともに、前記交点P7,
    前記直線P3P4および前記既知寸法に基づいて、前記
    第2板状部分の前記角柱状部材に対向するエッジ線P7
    P9を求め、 前記エッジ線P7P9を含み前記エッジ線P6P8に平
    行な平面SXを、前記コ形部材のコ形端面を含む平面と
    して求め、 前記第5所定検出線の延長線と前記平面SXとの交点P
    5を求め、 前記交点P5,前記平面SXおよび前記既知寸法に基づ
    いて、前記第3板状部分の前記角柱状部材に対向するエ
    ッジ線P10P12を求め、 前記の第1所定検出線および第2所定検出線に沿う検出
    結果に基づいて、前記の第1所定検出線および第2所定
    検出線上における前記コ形部材の第1板状部分と前記角
    柱状部材との間のギャップおよび段差を求めることによ
    り、前記コ形部材の第1板状部分のエッジ線P6P8に
    沿う前記角柱状部材との間の全ギャップおよび全段差を
    求めるとともに、 前記の第3所定検出線および第4所定検出線に沿う検出
    結果に基づいて、前記の第3所定検出線および第4所定
    検出線上における前記コ形部材の第2板状部分と前記角
    柱状部材との間のギャップおよび段差を求めることによ
    り、前記コ形部材の第2板状部分のエッジ線P7P9に
    沿う前記角柱状部材との間の全ギャップおよび全段差を
    求め、 前記の第1〜第4所定検出線上における前記角柱状部材
    のエッジ位置Q1〜Q4のうち少なくとも3つの位置を
    通る平面SYを、前記角柱状部材の外側平面を含む平面
    として求め、 前記平面SYと前記コ形部材の第3板状部分のエッジ線
    P10P12の両端位置P10,P12との距離を、前
    記第3板状部分と前記角柱状部材との間のギャップとし
    て求めることにより、前記コ形部材の第3板状部分のエ
    ッジ線P10P12に沿う前記角柱状部材との間の全ギ
    ャップを求め、 求められた前記エッジ線P6P8,P7P9,P10P
    12,前記の全ギャップおよび全段差に基づいて、前記
    の角柱状部材とコ形部材との間の前記溶接線の位置を算
    出・決定することを特徴とする溶接線位置検出方法。
  3. 【請求項3】 第1板状部分,該第1板状部分に略直交
    する第2板状部分および該第2板状部分に略直交し前記
    第1板状部分と対向する第3板状部分を有してなる断面
    コ字形状のコ形部材と、角柱状部材とを溶接するに際
    し、前記の角柱状部材およびコ形部材の表面に照射した
    光の反射光を受光して前記表面の位置を検出する光学式
    位置検出手段をそなえ、前記光学式位置検出手段の検出
    結果に基づき前記の角柱状部材とコ形部材との間の溶接
    線の位置を検出する溶接線位置検出方法であって、 前記コ形部材のコ字形断面の寸法が既知であり、且つ、
    前記角柱状部材の外側平面にこの外側平面の角部に沿っ
    て前記コ形部材のコ形端面を対向配設し、前記コ形部材
    の前記第1板状部分の外側面および第2板状部分の外側
    面を前記角柱状部材の一外側平面および該一外側平面に
    直交する他外側面に対してそれぞれ略平行に配設し、前
    記コ形部材の前記第1板状部分および前記第2板状部分
    と前記角柱状部材との間を前記コ形部材の外側から溶接
    するとともに、前記コ形部材の前記第3板状部分と前記
    角柱状部材との間を前記コ形部材の内側から溶接する場
    合に、 前記光学式位置検出手段を、前記の角柱状部材およびコ
    形部材の外周で移動可能にそなえ、 前記光学式位置検出手段により、前記コ形部材の第1板
    状部分の外側面および前記角柱状部材の一外側平面の位
    置を、前記溶接線に直交する第1所定検出線に沿って検
    出し、前記コ形部材の第2板状部分の外側面および前記
    角柱状部材の他外側平面の位置を、前記溶接線に直交す
    る第2所定検出線および第3所定検出線に沿って検出す
    るとともに、前記コ形部材の第3板状部分の外側面の位
    置を、前記溶接線に直交する第4所定検出線および第5
    所定検出線に沿って検出し、 前記の第1所定検出線,第2所定検出線および第3所定
    検出線上における前記の第1板状部分および第2板状部
    分のエッジ位置P1,P2,P3を通る平面SXを前記
    コ形部材のコ形端面を含む平面として求め、 前記の第4所定検出線および第5所定検出線の各延長線
    と前記平面SXとの交点P4,P5を求め、 前記交点P4,P5を結ぶ直線P4P5と前記第2板状
    部分のエッジ位置P2,P3を結ぶ直線P2P3との交
    点P9を求め、 前記交点P4,P5,P9,前記平面SXおよび前記既
    知寸法に基づいて、前記第3板状部分の前記角柱状部材
    に対向するエッジ線P10P12を求め、 前記交点P9,前記直線P2P3および前記既知寸法に
    基づいて、前記第2板状部分の前記角柱状部材に対向す
    るエッジ線P7P9を求めるとともに、前記エッジ線P
    7P9の端点P7,前記エッジ位置P1および前記既知
    寸法に基づいて、前記第1板状部分の前記角柱状部材に
    対向するエッジ線P7P8を求め、 前記の第2所定検出線および第3所定検出線に沿う検出
    結果に基づいて、前記の第2所定検出線および第3所定
    検出線上における前記コ形部材の第2板状部分と前記角
    柱状部材との間のギャップおよび段差を求めることによ
    り、前記コ形部材の第2板状部分のエッジ線P7P9に
    沿う前記角柱状部材との間の全ギャップおよび全段差を
    求めるとともに、 前記第1所定検出線に沿う検出結果に基づいて求められ
    る該第1所定検出線上における前記コ形部材の第1板状
    部分と前記角柱状部材との間のギャップおよび段差と、
    前記エッジ線P7P9の端点P7におけるギャップおよ
    び段差とにより、前記コ形部材の第1板状部分のエッジ
    線P7P8に沿う前記角柱状部材との間の全ギャップお
    よび全段差を求め、 前記の第1〜第3所定検出線上における前記角柱状部材
    のエッジ位置Q1〜Q3を通る平面SYを、前記角柱状
    部材の外側平面を含む平面として求め、 前記平面SYと前記コ形部材の第3板状部分のエッジ線
    P10P12の両端位置P10,P12との距離を、前
    記第3板状部分と前記角柱状部材との間のギャップとし
    て求めることにより、前記コ形部材の第3板状部分のエ
    ッジ線P10P12に沿う前記角柱状部材との間の全ギ
    ャップを求め、 求められた前記エッジ線P7P8,P7P9,P10P
    12,前記の全ギャップおよび全段差に基づいて、前記
    の角柱状部材とコ形部材との間の前記溶接線の位置を算
    出・決定することを特徴とする溶接線位置検出方法。
  4. 【請求項4】 第1板状部分,該第1板状部分に略直交
    する第2板状部分および該第2板状部分に略直交し前記
    第1板状部分と対向する第3板状部分を有してなる断面
    コ字形状のコ形部材と、角柱状部材とを溶接するに際
    し、前記の角柱状部材およびコ形部材の表面に照射した
    光の反射光を受光して前記表面の位置を検出する光学式
    位置検出手段をそなえ、前記光学式位置検出手段の検出
    結果に基づき前記の角柱状部材とコ形部材との間の溶接
    線の位置を検出する溶接線位置検出方法であって、 前記コ形部材のコ字形断面の寸法が既知であり、且つ、
    前記角柱状部材の外側平面にこの外側平面の角部に沿っ
    て前記コ形部材のコ形端面を対向配設し、前記コ形部材
    の前記第1板状部分の外側面および第2板状部分の外側
    面を前記角柱状部材の一外側平面および該一外側平面に
    直交する他外側面に対してそれぞれ略平行に配設し、前
    記コ形部材の前記第1板状部分および前記第2板状部分
    と前記角柱状部材との間を前記コ形部材の外側から溶接
    するとともに、前記コ形部材の前記第3板状部分と前記
    角柱状部材との間を前記コ形部材の内側から溶接する場
    合に、 前記光学式位置検出手段を、前記の角柱状部材およびコ
    形部材の外周で移動可能にそなえ、 前記光学式位置検出手段により、前記コ形部材の第1板
    状部分の外側面および前記角柱状部材の一外側平面の位
    置を、前記溶接線に直交する第1所定検出線および第2
    所定検出線に沿って検出し、前記コ形部材の第2板状部
    分の外側面および前記角柱状部材の他外側平面の位置
    を、前記溶接線に直交する第3所定検出線に沿って検出
    するとともに、前記コ形部材の第3板状部分の内側面の
    位置を、前記溶接線に平行な第4所定検出線および第5
    所定検出線に沿って検出し、 前記の第1所定検出線,第2所定検出線および第3所定
    検出線上における前記の第1板状部分および第2板状部
    分のエッジ位置P1,P2,P3を通る平面SXを前記
    コ形部材のコ形端面を含む平面として求め、 前記の第4所定検出線および第5所定検出線上における
    前記第3板状部分のエッジ位置P4,P5を結ぶ直線P
    4P5と前記平面SXとの交点P10を求め、 前記エッジ位置P4もしくはP5と前記交点P10とを
    通り、前記第3板状部分の内側面に沿う前記第4所定検
    出線もしくは第5所定検出線に平行な平面SZを、前記
    第3板状部分の内側面を含む平面として求め、 前記平面SXとSZとの交線を求め、該交線,前記交点
    P10および前記既知寸法に基づいて、前記第3板状部
    分の前記角柱状部材に対向するエッジ線P10P12を
    求め、 前記エッジ位置P3,前記交線および前記既知寸法に基
    づいて、前記第2板状部分の前記角柱状部材に対向する
    エッジ線P7P9を求め、 前記第2板状部分の外側面に沿う前記第3所定検出線と
    前記エッジ線P7P9の端点P7とを通る平面SBを、
    前記第2板状部分の外側面を含む平面として求め、 前記平面SBと前記エッジ位置P1,P2を結ぶ直線P
    1P2との交点P6を求め、 前記交点P6,前記直線P1P2および前記既知寸法に
    基づいて、前記第1板状部分の前記角柱状部材に対向す
    るエッジ線P6P8を求め、 前記の第1所定検出線および第2所定検出線に沿う検出
    結果に基づいて、前記の第1所定検出線および第2所定
    検出線上における前記コ形部材の第1板状部分と前記角
    柱状部材との間のギャップおよび段差を求めることによ
    り、前記コ形部材の第1板状部分のエッジ線P6P8に
    沿う前記角柱状部材との間の全ギャップおよび全段差を
    求めるとともに、 前記第3所定検出線に沿う検出結果に基づいて求められ
    る該第3所定検出線上における前記コ形部材の第2板状
    部分と前記角柱状部材との間のギャップおよび段差と、
    前記エッジ線P6P8の端点P6におけるギャップおよ
    び段差とにより、前記コ形部材の第2板状部分のエッジ
    線P7P9に沿う前記角柱状部材との間の全ギャップお
    よび全段差を求め、 前記の第1〜第3所定検出線上における前記角柱状部材
    のエッジ位置Q1〜Q3を通る平面SYを、前記角柱状
    部材の外側平面を含む平面として求め、 前記平面SYと前記コ形部材の第3板状部分のエッジ線
    P10P12の両端位置P10,P12との距離を、前
    記第3板状部分と前記角柱状部材との間のギャップとし
    て求めることにより、前記コ形部材の第3板状部分のエ
    ッジ線P10P12に沿う前記角柱状部材との間の全ギ
    ャップを求め、 求められた前記エッジ線P6P8,P7P9,P10P
    12,前記の全ギャップおよび全段差に基づいて、前記
    の角柱状部材とコ形部材との間の前記溶接線の位置を算
    出・決定することを特徴とする溶接線位置検出方法。
  5. 【請求項5】 第1板状部分,該第1板状部分に略直交
    する第2板状部分および該第2板状部分に略直交し前記
    第1板状部分と対向する第3板状部分を有してなる断面
    コ字形状のコ形部材と、角柱状部材とを溶接するに際
    し、前記の角柱状部材およびコ形部材の表面に照射した
    光の反射光を受光して前記表面の位置を検出する光学式
    位置検出手段をそなえ、前記光学式位置検出手段の検出
    結果に基づき前記の角柱状部材とコ形部材との間の溶接
    線の位置を検出する溶接線位置検出方法であって、 前記コ形部材のコ字形断面の寸法が既知であり、且つ、
    前記角柱状部材の外側平面にこの外側平面の角部に沿っ
    て前記コ形部材のコ形端面を対向配設し、前記コ形部材
    の前記第1板状部分の外側面および第2板状部分の外側
    面を前記角柱状部材の一外側平面および該一外側平面に
    直交する他外側面に対してそれぞれ略平行に配設し、前
    記コ形部材の前記第1板状部分および前記第2板状部分
    と前記角柱状部材との間を前記コ形部材の外側から溶接
    するとともに、前記コ形部材の前記第3板状部分と前記
    角柱状部材との間を前記コ形部材の内側から溶接する場
    合に、 前記光学式位置検出手段を、前記の角柱状部材およびコ
    形部材の外周で移動可能にそなえ、 前記光学式位置検出手段により、前記コ形部材の第1板
    状部分の外側面および前記角柱状部材の一外側平面の位
    置を、前記溶接線に直交する第1所定検出線および第2
    所定検出線に沿って検出し、前記コ形部材の第2板状部
    分の外側面および前記角柱状部材の他外側平面の位置
    を、前記溶接線に直交する第3所定検出線に沿って検出
    するとともに、前記コ形部材の第3板状部分の内側面の
    位置を、前記溶接線に平行な第4所定検出線に沿って検
    出し、 前記の第1所定検出線,第2所定検出線および第3所定
    検出線上における前記の第1板状部分および第2板状部
    分のエッジ位置P1,P2,P3を通る平面SXを前記
    コ形部材のコ形端面を含む平面として求め、 前記第4所定検出線上における前記第3板状部分のエッ
    ジ位置P4から前記平面SXに対して垂線をおろし、該
    垂線と前記平面SXとの交点P10を求め、 前記エッジ位置P4と前記交点P10とを通り、前記第
    3板状部分の内側面に沿う前記第4所定検出線に平行な
    平面SZを、前記第3板状部分の内側面を含む平面とし
    て求め、 前記平面SXとSZとの交線を求め、該交線,前記交点
    P10および前記既知寸法に基づいて、前記第3板状部
    分の前記角柱状部材に対向するエッジ線P10P12を
    求め、 前記エッジ位置P3,前記交線および前記既知寸法に基
    づいて、前記第2板状部分の前記角柱状部材に対向する
    エッジ線P7P9を求め、 前記第2板状部分の外側面に沿う前記第3所定検出線と
    前記エッジ線P7P9の端点P7とを通る平面SBを、
    前記第2板状部分の外側面を含む平面として求め、 前記平面SBと前記エッジ位置P1,P2を結ぶ直線P
    1P2との交点P6を求め、 前記交点P6,前記直線P1P2および前記既知寸法に
    基づいて、前記第1板状部分の前記角柱状部材に対向す
    るエッジ線P6P8を求め、 前記の第1所定検出線および第2所定検出線に沿う検出
    結果に基づいて、前記の第1所定検出線および第2所定
    検出線上における前記コ形部材の第1板状部分と前記角
    柱状部材との間のギャップおよび段差を求めることによ
    り、前記コ形部材の第1板状部分のエッジ線P6P8に
    沿う前記角柱状部材との間の全ギャップおよび全段差を
    求めるとともに、 前記第3所定検出線に沿う検出結果に基づいて求められ
    る該第3所定検出線上における前記コ形部材の第2板状
    部分と前記角柱状部材との間のギャップおよび段差と、
    前記エッジ線P6P8の端点P6におけるギャップおよ
    び段差とにより、前記コ形部材の第2板状部分のエッジ
    線P7P9に沿う前記角柱状部材との間の全ギャップお
    よび全段差を求め、 前記の第1〜第3所定検出線上における前記角柱状部材
    のエッジ位置Q1〜Q3を通る平面SYを、前記角柱状
    部材の外側平面を含む平面として求め、 前記平面SYと前記コ形部材の第3板状部分のエッジ線
    P10P12の両端位置P10,P12との距離を、前
    記第3板状部分と前記角柱状部材との間のギャップとし
    て求めることにより、前記コ形部材の第3板状部分のエ
    ッジ線P10P12に沿う前記角柱状部材との間の全ギ
    ャップを求め、 求められた前記エッジ線P6P8,P7P9,P10P
    12,前記の全ギャップおよび全段差に基づいて、前記
    の角柱状部材とコ形部材との間の前記溶接線の位置を算
    出・決定することを特徴とする溶接線位置検出方法。
  6. 【請求項6】 第1板状部分,該第1板状部分に略直交
    する第2板状部分および該第2板状部分に略直交し前記
    第1板状部分と対向する第3板状部分を有してなる断面
    コ字形状のコ形部材と、角柱状部材とを溶接するに際
    し、前記の角柱状部材およびコ形部材の表面に照射した
    光の反射光を受光して前記表面の位置を検出する光学式
    位置検出手段をそなえ、前記光学式位置検出手段の検出
    結果に基づき前記の角柱状部材とコ形部材との間の溶接
    線の位置を検出する溶接線位置検出方法であって、 前記コ形部材のコ字形断面の寸法が既知であり、且つ、
    前記角柱状部材の外側平面にこの外側平面の角部に沿っ
    て前記コ形部材のコ形端面を対向配設し、前記コ形部材
    の前記第1板状部分の外側面および第2板状部分の外側
    面を前記角柱状部材の一外側平面および該一外側平面に
    直交する他外側面に対してそれぞれ略平行に配設し、前
    記コ形部材の前記第1板状部分および前記第2板状部分
    と前記角柱状部材との間を前記コ形部材の外側から溶接
    するとともに、前記コ形部材の前記第3板状部分と前記
    角柱状部材との間を前記コ形部材の内側から溶接する場
    合に、 前記光学式位置検出手段を、前記の角柱状部材およびコ
    形部材の外周で移動可能にそなえ、 前記光学式位置検出手段により、前記コ形部材の第1板
    状部分の外側面および前記角柱状部材の一外側平面の位
    置を、前記溶接線に直交する第1所定検出線に沿って検
    出し、前記コ形部材の第2板状部分の外側面および前記
    角柱状部材の他外側平面の位置を、前記溶接線に直交す
    る第2所定検出線に沿って検出するとともに、前記コ形
    部材の第3板状部分の内側面の位置を、前記溶接線に平
    行な第3所定検出線に沿って検出し、 前記の第1所定検出線もしくは第2所定検出線上におけ
    る前記の第1板状部分もしくは第2板状部分のエッジ位
    置P1もしくはP2を通り、前記の第1板状部分もしく
    は第2板状部分の外側面に沿う前記の第1所定検出線も
    しくは第2所定検出線に垂直な平面SXを前記コ形部材
    のコ形端面を含む平面として求め、 前記第3所定検出線上における前記第3板状部分のエッ
    ジ位置P3から前記平面SXに対して垂線をおろし、該
    垂線と前記平面SXとの交点P10を求め、 前記交点P10,前記平面SXおよび前記既知寸法に基
    づいて、前記第3板状部分の前記角柱状部材に対向する
    エッジ線P10P12と、前記第2板状部分の前記角柱
    状部材に対向するエッジ線P7P9とを求め、 前記エッジ線P7P9の端点P7,前記エッジ位置P1
    および前記既知寸法に基づいて、前記第1板状部分の前
    記角柱状部材に対向するエッジ線P7P8を求め、 前記の第1所定検出線および第2所定検出線上における
    前記角柱状部材のエッジ位置Q1,Q2と、前記角柱状
    部材の一外側平面および他外側平面に沿う前記の第1所
    定検出線および第2所定検出線とに基づいて、前記コ形
    部材のコ形端面に対向する前記角柱状部材の外側平面S
    Yを求め、 前記外側平面SYと前記エッジ線P7P8,P7P9と
    に基づいて、前記コ形部材の第1板状部分のエッジ線P
    7P8に沿う前記角柱状部材との間の全ギャップおよび
    全段差と、前記コ形部材の第2板状部分のエッジ線P7
    P9に沿う前記角柱状部材との間の全ギャップおよび全
    段差とを求め、 前記外側平面SYと前記コ形部材の第3板状部分のエッ
    ジ線P10P12の両端位置P10,P12との距離
    を、前記第3板状部分と前記角柱状部材との間のギャッ
    プとして求めることにより、前記コ形部材の第3板状部
    分のエッジ線P10P12に沿う前記角柱状部材との間
    の全ギャップを求め、 求められた前記エッジ線P7P8,P7P9,P10P
    12,前記の全ギャップおよび全段差に基づいて、前記
    の角柱状部材とコ形部材との間の前記溶接線の位置を算
    出・決定することを特徴とする溶接線位置検出方法。
  7. 【請求項7】 前記の各所定検出線に沿って得られる位
    置データを直線近似して用いることを特徴とする請求項
    1〜6記載の溶接線位置検出方法。
  8. 【請求項8】 求められた前記の各エッジ線,全ギャッ
    プおよび全段差に基づいて、最適の溶接条件を選択・決
    定することを特徴とする請求項1〜7記載の溶接線位置
    検出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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