JPH06179697A - ブラジキニン拮抗作用をもつ新規の擬似ペプチド化合物 - Google Patents

ブラジキニン拮抗作用をもつ新規の擬似ペプチド化合物

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JPH06179697A
JPH06179697A JP5005261A JP526193A JPH06179697A JP H06179697 A JPH06179697 A JP H06179697A JP 5005261 A JP5005261 A JP 5005261A JP 526193 A JP526193 A JP 526193A JP H06179697 A JPH06179697 A JP H06179697A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブラジキニン拮抗作用をもつ新規の擬似ペプ
チド化合物の提供。 【構成】 〔化1〕の化合物 【化1】 ここにG は4−グアニジノベンゾイル基、Arg は
アルギニル残基、Pro はプロリル残基、Hyp は
4−ヒドロキシプロリル残基、Gly はグリシル残
基、Thia はβ−(2−チエニル)アラニル残基、
Ser はセリル残基、Tic は1,2,3,4−テ
トラヒドロイソキノリン−3−カルボニル残基、Oic
はオクタヒドロインドール−2−カルボニル残基を示
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はブラジキニン拮抗作用
をもつ新規の擬似ペプチド化合物、およびそれらを含む
薬剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ブラジキンは天然のノナペプチドで、低
血圧状態におけるばかりでなく炎症性で苦痛を伴う作用
の媒介者として知られる。それに加えてブラジキンは平
滑筋、とりわけ気管、子宮または平滑筋の収縮作用をも
つ。臨床医学においてブラジキンはショック状態の生理
病理学、炎症性の反応、喘息および気管支の作用亢進、
アレルギー性のまたはウイルス性の鼻炎、膵炎、関節
炎、胃切除後のダンピング症候群、乾癬、遺伝性の血管
神経症性浮腫および偏頭痛にかかわりをもった。
【0003】出願EP 0,370,453には、式
【化4】A−B−C−E−F−K−(D)Tic−G−
M−F−I である擬似ペプチド構造をもつブラジキニン拮抗薬が記
載され、そしてこれらの中に式
【化5】H-(D)Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thia-Ser-(D)Tic-O
ic-Arg-OH のデカペプチドが記載される。式中、Arg はアルギ
ニル残基を表し、Pro はプロリル残基を表し、Hy
p は4−ヒドロキシプロリル残基を表し、Gly は
グリシル残基を表し、Thia はβ−(2−チエニ
ル)アラニル残基を表し、Ser はセリル残基を表
し、Tic は式
【化6】 のテトラヒドロイソキノリン−3−カルボニル残基を表
しOic は式
【化7】 のオクタヒドロインドール−2−カルボニル残基を表
し、上記アミノ酸の一種に対する記号の前の省略形
(D)はこのアミノ酸が(D)配置をもつことを意味す
る。省略形(D)がない場合はそのアミノ酸は(L)配
置をもつと考えられる。
【0004】より詳しくは、この発明は式
【化8】G−Arq−Pro−Hyp−Gly−Thi
a−Ser−Tic−Oic−Arq−OH のノナペプチドに関する。式中G は式
【化9】 の4−グアニジンベンゾイル基を表し、Arg はアル
ギニル残基を表し、Pro はプロリル残基を表し、H
yp は4−ヒドロキシプロリル残基を表し、Gly
はグリシル残基を表し、Thia はβ−(2−チエニ
ル)アラニル残基を表し、Ser はセリル残基を表
し、Tic は1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン−3−カルボニル残基を表し、Oic はオクタヒ
ドロインドール−2−カルボニル残基を表し、ペプチド
配列のそれぞれのアミノ酸はそのα炭素においてDまた
はL配置をもつ。本発明はまた、そのノナペプチドのエ
ナンチオマー、ジアステレオマーおよびエピマーならび
に薬剤として許容される酸または塩基との付加塩をも
つ。
【0005】この発明の好ましい化合物は式
【化10】 の化合物である。式中(D)Ticはそのα炭素におい
てD配置をもち、ペプチド配列のその他のアミノ酸はそ
のα炭素においてL配置をもち、Hypは4R配置で、
そしてOicは(2S,3aS,7aS)配置であり、
さらに薬剤として許容される酸または塩基をもつ付加塩
をもつ。
【0006】薬剤として許容し得る酸としては、塩酸、
臭化水素酸、硫酸、リン酸、酢酸、トリフロオロ酢酸、
乳酸、ピルビン酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、
フマル酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、アルコルビ
ン酸、シュウ酸、メタンスルホン酸、ショウノウ酸等を
挙げることができるが、これらに限定されるものではな
い。薬剤として許容し得る塩基としては、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、トリエチルアミン、第三級ブチ
ルアミン等を挙げることができるが、これらに限定され
るものではない。
【0007】この化合物は新規であることとは別に、出
願EP 0,370,453の好ましい誘導体よりも有
利な性質を賦与されている。この発明の生成物の新規の
ノナペプチド構造、とりわけN−末端α−アミノ基の欠
如は、生体内でそれに、出願EP 0,370,453
の好ましい化合物のデカペプチド構造と比べアミノペプ
チダーゼに対しより大きな抵抗性を与える。
【0008】更に、そのノナペプチド構造はそれに9個
の非対称中心を賦与し、それは出願EP 0,370,
453に記載のデカペプチドの場合より非対称中心がひ
とつ少いということができ、工業的合成に少なからざる
利益を与える。更に、固有の活性を調査するためにおこ
なわれる生体内試験において、この発明の化合物は出願
EP 0,370,453の好ましい生成物よりも有意
に良い結果を与える。
【0009】この発明はまた発明の化合物の調製方法に
も拡張でき、それは逐次固相合成、フラグメントの合成
と溶液中でのそれらの結合、酵素的合成および形質転換
バクテリア中の遺伝子のクローニングおよび発現による
遺伝子合成のような各種方法により得ることができる。
一般的な固相ペプチド合成法はB.W.ERICKSO
NおよびR.B.MERRIFIELDにより記載され
た。(“蛋白質”、固相ペプチド合成、第3版、vol
II、257−527、1976)(“The Pro
teins”,Solid−Phase Peptid
e Synthesis,3rd edition,V
olume II, 257−527,1976)
【0010】固相合成は自動化装置でおこなうことがで
き、それはペプチド鎖にアミノ酸を逐次導入するために
必要な繰返しのプログラム化可能な方法の脱保護、結
合、および洗浄サイクルにおいて実行される。好ましく
はC−末端のアミノ酸はポリペプチドの調製に好都合に
使われる樹脂、好ましくは0.5〜3.0%のジビニル
ベンゼンを用いて架橋されそして第一のアミノ酸を樹脂
に共有結合させ得るクロロメチレンまたはヒドロキシメ
チレンのような活性化残基を備えたポリスチレンに結合
される。フラグメントの結合サイトの選択はしばしばラ
セミ化の危険を最少限になるように決定される。3個の
結合サイトは、たとえばプロリン(位置2)、ヒドロキ
シプロリン(位置3)およびグリシン(位置4)のC−
末端基である。
【0011】アミノ酸はついで操作者により決められた
順序によりひとつずつ導入される。アミノ酸の導入に対
応するそれぞれの合成サイクルはペプチド鎖、好ましく
はN−末端の脱保護、反応物を除去するためにまたは樹
脂を膨張させるために設計された連続的洗浄、アミノ酸
の活性化を伴う結合および追加の洗浄を必然的に伴う。
これらの各操作についで、合成がおこなわれる反応器中
に備えられた焼結ガラスフィルタによりろ過される。
【0012】使われるカップリング試薬はジシクロヘキ
シルカルボジイミド(DCC)およびヒドロキシベンゾ
トリアゾル(HOBT)またはベンゾトリアゾル−1−
イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキ
サフルオロホスファート(BOP)またはその代りにジ
フェニルホスホリルアジド(DPPA)のようなペプチ
ド合成の標準試薬である。混合された無水物形成による
活性化もまた可能である。それぞれのアミノ酸は樹脂の
置換度に関し過剰に(例えば4倍に)、そして結合剤に
関しほぼ当量に反応器中に導入される。結合反応は合成
の各ステップにおいてE.KAISERらにより記載の
ニンヒドリン反応試験(Analyt,Bioche
m.,34,595,1970)によりチェックするこ
とができる。
【0013】樹脂上のペプチド鎖の組み立て後、アニソ
ール、エタンジチオールまたは2−メチルインドールの
存在下でトリフルオロ酢酸またはフッ化水素酸のような
強酸による処理は、樹脂からペプチドを分離しそしてま
た適当であればその保護基からペプチドを遊離するのに
役立つ。その化合物はついで標準精製技術、特にクロマ
トグラフィー技術により精製される。
【0014】この発明のペプチドはまた、固相において
もまたは溶液においても調製することができる選択的に
保護されたペプチドフラグメントを溶液中で結合するこ
とによっても得ることができる。溶液中での一般的なペ
プチドの合成方法はF.M.FINN およびK.HO
FMANにより記載される。(Proteins,3r
d edition,volume II,p.105−
253,1976)保護基の使用およびそれらの差別安
定性(diffirential stabilit
y)の利益をとる方法は、樹脂へのペプチド鎖の結合に
対する場合を除き固相法と同様である。C−末端カルボ
ニル基はたとえばメチルエステルまたはアミド基により
保護される。結合中の活性化法もまた固相法合成で用い
られるものと同様である。
【0015】この発明の化合物を逐次固相合成法により
調製するための特定の方法において、連続するアミノ酸
はFmoc−Arg−OHで置換された樹脂と反応して
組成物H−Pro−Hyp−Gly−Thia−Ser
−(D)Tic−Oic−Arg−樹脂をつくり、それ
は最終的にG−Arg(Pmc)−OHと反応する。こ
の発明の化合物は極めて有利な薬学的性質、とりわけブ
ラジキニン拮抗性を、炎症および気管支収縮において有
する。
【0016】これを基礎にして、それらは外傷、擦過
傷、火傷、皮膚発疹、湿疹、紅斑、浮腫、咽喉炎、関節
炎、喘息、アレルギー、鼻炎、過敏症のショック、炎
症、動脈低血圧症、陣痛、そうよう症、および精子移動
不全のような多くの治療症候群に便利に使うことができ
る。この発明の主題はまた、有効成分として少くともこ
の発明のひとつの化合物、または薬剤として許容される
酸または塩基とのその付加塩の少くともひとつを、単独
でもしくは一種またはそれより多い無毒性、不活性の賦
形剤または賦形薬と組み合わせて含有する薬剤組成物で
ある。
【0017】この発明による薬剤組成物の中でも、より
特定的に、経口、非経口または鼻腔投与に適したもの、
単味または糖衣錠、舌下錠、薬包、硬質ゼラチンカプセ
ル、舌下におく製剤、トローチ、坐薬、クリーム、軟
膏、スキンゲル、エアーゾル、嚥下用または注射用製剤
を含むアンプル等を挙げることができる。
【0018】投与量は患者の年齢および体重、苦痛の性
質および強さならびにまた投与経路によっても変わる。
後者は経口、鼻腔、直腸または非経口であってもよい。
一般的に言って投与量は24時間当たり1または数回投
与する治療に対し5μg/kg乃至5mg/kgの範囲であ
る。
【0019】例 1
【化11】 トリフルオロアセテート オクタヒドロインドール−2−カルボン酸残基(Oi
c)は(2S,3aS,7aS)の配置である。例1の
化合物は0.33mmol/gのFmoc−Arg−O
Hで置換された2gの樹脂から次の繰返しプロトコルに
より合成される。
【表1】 操作No 作 用 溶剤/薬剤 繰返し数/時間 1 洗浄 DMF 2×2分 2 脱保護 20%ピペリジン/DMF 1×5分 3 脱保護 20%ピペリジン/DMF 1×15分 4 洗浄 DMF 3×2分 5 洗浄 ジクロロメタン 3×2分 6 結合 活性化保護化アミノ酸 1×90分 7 洗浄 DMF 3×2分 8 洗浄 イソプロピルアルコール 3×2分 9 洗浄 ジクロロメタン 3×2分
【0020】これらの操作のそれぞれは、室温でかき混
ぜられる30mlの溶剤中においてなされ、ついで合成が
進行するガラス容器(反応器)中に備えられた焼結ガラ
スろ過材を通してろ過される。フィルタには成長したペ
プチド鎖が結合した樹脂が残る。選ばれた保護化アミノ
酸は次の順序で導入される。Fmoc−Oic−OH、
Fmoc−(D)Tic−OH、Fmoc−Ser(t
Bu)−OH、Fmoc−Thia−OH、Fmoc−
Gly−OH、Fmoc−Hyp(tBu)−OH,F
moc−Pro−OHおよびG−Arg(Pmc)−O
H。
【0021】結合を目的とする活性化(操作6)は各サ
イクルにおいて、4当量(2.64mmol)の保護化
アミノ酸を30mlのDMF中の360mgのHOBtに溶
解し、ついで室温で30分後に618mgのDCCを加え
ることにより得られる。この溶液はそのあと直ちに10
mlのジクロロメタンと共に反応容器に導かれる。
【0022】8種のアミノ酸の逐次結合に相当する8サ
イクルの終りに、そしてC末端アルギニンと共に、その
側鎖が保護されそしてC−末端位置において樹脂に結合
しているノナペプチドがそれにより得られた。樹脂はつ
いでトリフルオロ酢酸(18ml)ジクロロメタン(1m
l)およびアニソール(1ml)の混合物で室温において
90分間処理される。ろ液と、樹脂の洗浄に用いられる
溶剤(3×20mlのジクロロメタン)とは、いっしょに
し、乾燥するまで蒸発される。生成物はエーテルに懸濁
されろ過されて乾燥され、ついで用意されたC18カラム
(内径47mm、長さ300mm)によるHPLCで精製さ
れ凍結乾燥される。
【0023】得られた生成物の分析は最終物を6Nの塩
酸中で18時間110℃の加水分解によりアミノ酸に分
解後、得られたアミノ酸のHPLCによる定量検定によ
りおこなわれる。この分析は通常要求される基準に従
う。
【0024】例 2 この発明の化合物の薬理学的研
究、ウサギの頸静脈、B2 受容器 ブラジキニンは例1の生成物により抑制される収縮をひ
き起す。pA2 (この発明の化合物のモル濃度の負の対
数で、これは同じ効果を得るためにブラジキニン濃度を
2倍にすることを必要とする)は9.73±0.1(n
=5)である。同一条件下で出願EP 0,370,4
53の好ましい化合物のpA2 は9.23±0.45
で、この発明の化合物が有意差をもって勝っているとい
える。
【0025】例 3 この発明の化合物の抗炎症作用の
生体内測定 この発明の化合物の抗炎症作用がカラゲニンの注射によ
り誘起されたラットの足の浮腫のモデルを用いて測定さ
れた。(WINTER G.A.ら、Proc.So
c.Exp.Med.,3,544−547,196
0)この研究は180−210gの体重のオスのラット
の8個のグループについておこなわれる。この発明の化
合物が、ラットの右後足の足裏にカラゲニン(IV型ラム
ダカラゲニン、シグマ、1%溶液、注射容積0.1ml)
を皮下注射した直後にI.V.(静脈内)投与される。
実験の異った時点における足の容積が肢体容積計を用い
て測定される。浮腫の抑制が3時間の時点で、賦形薬を
受けた対照グループとの比較において計算され、抑制パ
ーセンテージとして表された。これらの条件において例
1の化合物を0.1mg/kgI.V.投与することにより
3時間の時点で59%の抑制をもたらした。
【0026】例 4 薬物組成物 例1のペプチドを5μg/ml含む軟膏 G-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thia-Ser-(D)Tic-Oic-Arg-OH ---- 50mg ポリエチレングリコールQ.S. ----100ml 注射用溶液 G-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thia-Ser-(D)Tic-Oic-Arg-OH ----0.5mg 注射用蒸留水Q.S. ---- 25ml
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 37/02 ADD AEP 8314−4C // C07K 99:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I)の化合物: 【化1】 (ここにGは次式の4−グアニジノベンゾイル基を表
    し、 【化2】 そしてArg はアルギニル残基を表し、 Pro はプロリル残基を表し、 Hyp は4−ヒドロキシプロリル残基を表し、 Gly はグリシル残基を表し、 Thia はβ−(2−チエニル)アラニル残基を表
    し、 Ser はセリル残基を表し、 Tic は1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
    −3−カルボニル残基を表し、 Oic はオクタヒドロインドール−2−カルボニル残
    基を表し、ペプチド配列の各アミノ酸は、そのα炭素に
    おいてDまたはL配置をもつ)、およびそのエナンチオ
    マーおよびジアステレオマーならびに薬剤として許容さ
    れる酸または塩基とのその付加塩。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の式(I)の化合物であ
    って、式 【化3】 の化合物であることを特徴とする化合物:(ここに、
    (D)Ticはそのα炭素においてD配置の1,2,
    3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−カルボニル基
    を表し、ペプチド配列のその他のアミノ酸はそれらのα
    炭素においてL配置をもち、Hypは4R配置でありそ
    してOicは(2S,3aS,7aS)配置である)な
    らびに薬剤として許容される酸または塩基との付加塩。
  3. 【請求項3】 有効成分として請求項1および2のいず
    れかに記載の式(I)の少くとも1種の化合物を、単独
    であるいは1種もしくはそれより多い薬剤として許容さ
    れる賦形剤または賦形薬と組み合わせて含む薬剤組成物
    であって、それが各種原因の外傷、炎症性疾患、苦痛、
    ショック状態、アレルギー性疾患、気管支の作用亢進お
    よび精子移動不全の治療においてブラジキニン拮抗薬と
    して有用である組成物。
JP5005261A 1992-01-17 1993-01-14 ブラジキニン拮抗作用をもつ新規の擬似ペプチド化合物 Expired - Lifetime JPH0730112B2 (ja)

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FR9200438 1992-01-17

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JPH06179697A true JPH06179697A (ja) 1994-06-28
JPH0730112B2 JPH0730112B2 (ja) 1995-04-05

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JP5005261A Expired - Lifetime JPH0730112B2 (ja) 1992-01-17 1993-01-14 ブラジキニン拮抗作用をもつ新規の擬似ペプチド化合物

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EP (1) EP0552106B1 (ja)
JP (1) JPH0730112B2 (ja)
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AU (1) AU653460B2 (ja)
CA (1) CA2087379A1 (ja)
DE (1) DE69301468T2 (ja)
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