JPH047360B2 - - Google Patents

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JPH047360B2
JPH047360B2 JP58190619A JP19061983A JPH047360B2 JP H047360 B2 JPH047360 B2 JP H047360B2 JP 58190619 A JP58190619 A JP 58190619A JP 19061983 A JP19061983 A JP 19061983A JP H047360 B2 JPH047360 B2 JP H047360B2
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peptide
group
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acid
arg
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De Uiido Dauido
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Akzo NV
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、精神薬理学的性質を有するペプチ
ド、およびこれらのペプチドの製造方法に関する
ものである。 さらに詳細には、本発明は、主としてバソプレ
シンおよびオキシトシンの断片と見なし得るペプ
チドに関するものである。 オキシトシンおよびバソプレシンの両者は、そ
れらのホルモン作用の他にさらにニユーロペプチ
ド、すなわち特に記憶過程に影響を与えるペプチ
ドとして記載されているペプチドである。 今回、オキシトシンおよびバソプレシンのホル
モン作用をもはや示さないが、記憶過程に対しよ
り大きいかつより特異的な影響を示すペプチドを
見出した。 本発明は、一般式: 〔式中、Rは
【式】または を示し、 Aはアミノ酸残基ArgまたはLeuを示し、 Yは基OHまたは基Gly−OHを示す〕 を有するペプチド、ならびにその官能誘導体に関
するものである。 式によるペプチドおよびペプチド誘導体は、
ペプチドに関し慣用の方法で製造される。本化合
物の慣用の製造方法は、均質相において或いはい
わゆる固相を用いて、縮合により所要のアミノ酸
を結合させることである。 均質相における縮合は次のように行なうことが
できる: (a) 遊離カルボキシル基および保護された他の反
応性基を有するアミノ酸もしくはペプチドと、
遊離アミノ基および保護されたその他の反応性
基を有するアミノ基もしくはペプチドとの、縮
合剤の存在下における縮合、 (b) 活性カルボキシル基および必要に応じ保護さ
れたその他の反応性基を有するアミノ酸もしく
はペプチドと、遊離アミノ基および必要に応じ
保護されたその他の反応性基を有するアミノ酸
もしくはペプチドとの縮合、または (c) 遊離カルボキシル基および保護された他の反
応性基を有するアミノ酸もしくはペプチドと、
活性アミノ基および必要に応じ保護された他の
反応性基を有するアミノ酸もしくはペプチドと
の縮合。 カルボキシル基の活性化は特に、カルボキシル
基を酸ハロゲン化物、アジド、無水物、イミダゾ
リドまたは活性化エステル、たとえばN−ヒドロ
キシ−スクシンイミド、N−ヒドロキシ−ベンズ
トリアゾールまたはp−ニトロフエニルエステル
に変換して行なうことができる。 アミノ基は、これをホスフアイトアミドに変換
させて或いは「ホスホルアゾ」法を用いて活性化
することができる。 上記縮合反応に対する最も一般的な方法は、カ
ルボジイミド法、アジド法、混合無水物法および
活性化エステル法であり、これらは「ザ・ペプチ
ド」、第1巻、1965(アカデミツク・プレス社)、
イー、シユレダーおよびケー・リユブケに記載さ
れている。 しかしながら、式の化合物はジヤーナル・ア
メリカン・ケミカル・ソサエテイ、第85巻、第
2149頁(1963)に記載されたメリフイールドの
「固相」法により製造することも可能である。製
造すべきペプチドのアミノ酸の結合は、カルボキ
シ末端側から出発する。この目的で、反応性基を
存在させるための、或いは反応性基を付着させる
ための固体キヤリヤが必要である。このキヤリヤ
は、たとえば反応性クロルメチル基を有するベン
ゼンとジビニルベンゼンとの共重合体とすること
ができ、またはヒドロキシメチルもしくはベンジ
ルアミンに対し反応性にされた高分子キヤリヤと
することもできる。 たとえば、クロルメチル基を含有するキヤリヤ
を使用すれば、キヤリヤに対する最初のα−アミ
ノ−保護されたアミノ酸の結合がエステル結合に
よつて生ずる。式(式中、YはGly−OHを示
す)によるペプチドの合成において、この反応
は、まず、第1に、式: (式中、R1はα−アミノ−保護基である)を
与える。 基R1を除去した後、α−アミノ−保護された
アミノ酸(たとえばこの場合、アルギニンまたは
ロイシンであつて、そのε−アミノ基も保護され
ている)は縮合反応により結合することができ、
またα−アミノ基を脱保護した後、次のアミノ酸
を結合させることができる。大抵の場合、反応媒
体中には相当過剰の各α−アミノ−保護されたア
ミノ酸を有することが好ましく、この反応媒体は
さらに固体キヤリヤの他にたとえば塩化メチレン
またはジメチルホルムアミドと塩化メチレンとの
混合物を含有する。 所望のアミノ酸配列を合成した後、たとえば
HFまたはトルフルオロメタンスルホン酸によつ
てペプチドをキヤリヤから遊離させる。また、ペ
プチドは、低級アルコール、好ましくはメタノー
ルもしくはエタノールとのエステル交換によつて
キヤリヤから除去し、直接にペプチドの低級アル
キルエステルを生成させることもできる。同様
に、アンモニヤを用いる開裂はアミドを与える。 縮合反応に関与しない反応性基は、たとえば加
水分解または還元によつて極めて容易に除去しう
る基により保護される。たとえば、カルボキシル
基は、たとえば、メタノール、エタノール、t−
ブタノール、ベンジルアルコールまたはp−ニト
ロベンジルアルコールでのエステル化によつて効
果的に保護することができる。 アミノ基を効果的に保護しうる基は一般に酸
基、たとえば酢酸、安息香酸もしくはピリジンカ
ルボン酸のような脂肪族、芳香族、芳香脂肪族も
しくは複素環式カルボン酸から誘導される酸基、
またはたとえばエトキシカルボニル、ベンジルオ
キシカルボニル、t−ブトキシカルボニルもしく
はp−メトキシ−ベンジルオキシカルボニル基の
ような炭酸から誘導される酸基、またはたとえば
ベンゼンスルホニルもしくはp−トルエンスルホ
ニル基のようなスルホン酸から誘導される酸基で
あるが、たとえばベンジルおよびトリフエニルメ
チル基のような置換もしくは未置換のアリールも
しくはアラルキル基、またはたとえばオルト−ニ
トロフエニルスルフエニルおよび2−ベンゾイル
−1−メチルビニル基のようなその他の基を使用
することもできる。 さらに、アルギニンのグアニジン基を保護する
ことも推奨される。本発明において慣用の保護基
は、アルギニンについてニトロもしくはMbs基で
ある。 上記のアミノ酸縮合において、アミノ酸シスチ
ンを使用することもできるが、第1の場合アミノ
酸システインを使用するのが好適であり、ここで
チオール基(−SH)はたとえばアセタミドメチ
ルもしくはトリチルのような慣用のSH−保護基
により保護される。最終の所望アミノ酸配列(シ
スチニルの代りにシステイニルを有する)が構成
された後、ペプチドに存在するシステイニル残基
のチオール基を公知方法により(必要に応じ、チ
オール保護基を除去した後)第2のシステイン分
子のチオール基へ、或は同じペプチドの第2の分
子におけるチオール基へ結合させる。 本発明のペプチドにおけるN−末端アミノ酸
pGluは、アミノ酸縮合においてアミノ酸ピログ
ルタミン酸を使用して得ることができる。しかし
ながら、ピログルタミン酸の代りにグルタミンを
使用して所望のペプチドを合成し、かつこのよう
に調製されたペプチドのグルタミニル基を一般公
知の方法で縮合反応が生じた後にピログルタミン
酸残基まで変換させ、かつ使用した保護基を除去
することが好ましい。 保護基は、当該保護基の種類に応じて種々の慣
用方法により、たとえばトリフルオロ酢酸または
メタンスルホン酸により除去することができる。 一般式によるペプチドの官能誘導体とは、次
のものと理解される: 1 本ペプチドの塩、特に酸付加塩および金属
塩、 2 1〜6個の炭素原子を有する脂肪族カルボン
酸、特に酢酸から誘導されるN−アシル誘導
体、 3 アミドまたはモノアルキル−もしくはジアル
キル−置換アミド(ここで、アルキルは1〜6
個の炭素原子を有する)、 4 1〜18個の炭素原子を有するアルコール、好
ましくは1〜6個の炭素原子を有する脂肪族ア
ルコールから誘導されるエステル。 酸付加塩は所望の酸媒体からペプチドを直接に
単離して得ることができ、或いは得られたペプチ
ドを次いでこのペプチドとたとえばHCl,HBr,
隣酸,硫酸,酢酸,マレイン酸,酒石酸,クエン
酸もしくはポリグルタミン酸のような酸との反応
によつて酸付加塩まで変換することもできる。 金属塩、特にアルカリ金属塩は、ペプチドをた
とえばNaOH,Na2CO3,NaHCO3などのような
所望の金属塩基と反応させて、或いは「固相」法
においてペプチド−キヤリヤ結合をアルカリ金属
水酸化物で開裂させることにより得られる。 特にN−末端アシル誘導体を意味するN−アシ
ル誘導体は、好ましくはペプチド合成において既
に適当なアシル基を有するアミノ酸を用いて製造
される。次いで、このアシル基は、さらにペプチ
ド合成において保護基としても作用する。このよ
うに、所望のアシル誘導体は直接に製造される。
しかしながら、所望のアシル基は、後にペプチド
を慣用の方法でアシル化して導入することも可能
である。 好適に使用されるN−アシル基はアセチル基で
ある。 均質縮合法において、式によるペプチドのエ
ステルおよびアミドは、好ましくはペプチド合成
において既に所望のエステルもしくはアミド基を
有するアミノ酸を用いて製造される。しかしなが
ら、これらは後に慣用方法で、得られたペプチド
をエステル化するか、またはこれをアミドへ変換
して製造することもできる。「固相」法によおい
て、エステルはペプチド−キヤリヤ結合のエステ
ル交換で得ることができ、またアミドはアンモニ
ヤでの処理による得ることができる。 好ましくは、1〜6個の炭素原子を有するアル
コールから誘導された低級脂肪族エステル、たと
えばメチル,エチル,プロピル,イソプロピル,
ブチル,sec−ブチル,ペンチルまたはヘキシル
エステルが使用される。 好適に使用されるアミドは未置換のアミド,モ
ノメチルアミドもしくはジメチルアミド、または
モノエチルアミドもしくはジエチルアミドであ
る。 上記したように、本発明によるペプチドは精神
薬理学的作用を有し、特に記憶過程に影響を及ぼ
す。この作用は、たとえばオキシトシンおよびバ
ンプレシンのような公知のニユーロペプチドより
も著しく大である。 本発明よるペプチド(AはLysもしくはArgを
示す)は記憶の固定化を著しく促進すると共に、
一般に精神機能の刺戟が望まれる場合にたとえば
うつ病の処置に使用されるが、特にたとえば老人
に見られるような学習過程および記憶過程の障害
(老衰)を処置するのに使用することができる。 本発明によるペプチド(式中、AはLenを示
す)は、記憶の固定化および記憶の後退を抑制す
る。したがつて、これらペプチドは一般に、中枢
神経系の抑制が望まれる場合に使用することがで
きる。これらは一般に、たとえば強迫観念神経症
およびその他の形態の不完全挙動を処置するのに
使用することができる。 式の好適なペプチドは、Asxがアスパラギニ
ルを示すペプチドである。 本発明によるペプチドは経口,経腸,非経口,
舌下または鼻孔内ルートで投与することができ
る。非経口および鼻孔内投与が好適である。した
がつて、ペプチドは好ましくは、これらペプチド
を非経口もしくは鼻孔内投与に適せしめる医薬上
許容された補助薬と混合して溶液,懸濁液(必要
ならばミクロカプセル化による),乳液および噴
霧剤を生成させる。 適当な補助薬と混合することにより、本発明の
ペプチドはさらに経口投与に適する形態、たとえ
ば丸剤、錠剤および糖衣剤として使用することも
できる。さらに、本発明のペプチドは坐薬として
投与することもできる。 本発明によるペプチドまたはペプチド誘導体は
好ましくは、非経口もしくは鼻孔内投与に関し体
重1Kg当り1ng〜5ng/日の投与量で使用される。
人間に対し推奨される投与量は1〜100μg/日で
ある。経口および経腸投与に関し、投与量は一般
に10〜100倍だけ多い。 以下実施例に関し、次のことを特記すべきであ
る。 光学配置を示さない場合、L−型を意味す
る。 使用する保護基または活性基につき次の記号
を使用する。 Scm=S−カレボメトキシスルフエニル tBu=t−ブチル Me=メチル Mbs=4−メトキシベンゼンスルホニル Z=ベンジルオキシカルボニル Trt=トリチル 使用する溶剤もしくは試薬につき、次の記号
を使用する。 EtOH=エタノール BuOH=ブタノール Py=ピリジン HOAc=酢酸 Am=アミルアルコール t−BuOH=t−ブタノール EtAc=酢酸エチル MeOH=メタノール DCHA=ジシクロヘキシルアミン DMF=ジメチルホルムアミド THF=テトラヒドロフラン DCC=ジシクロヘキシルカルボジイミド DCU=ジシクロヘキシル尿素 TFA=トリフルオロ酢酸 N.E.M.=N−エチルモルホリン HOBt=N−ヒドロキシベンズトリアゾール アミノ酸基につき次の記号を使用する。 Lys=リジル Gly=グリシル Arg=アルギニル Pro=プロリル Cys=システイニル Asx=アスパルチルもしくはアスパラギニル Asp=アスパルチル Asn=アスパラギニル Glu=グルタミル Gln=グルタミニル pGlu=ピログルタミル 実施例 1 1 Z−Arg(Mbs)−OtBu 42.5g(59.01mM)のZ−Arg(Mbs)−OH.
DCHAを、9.97g(73.21mM)のKHSO4が予め
溶解されている500mlのEtAcおよび150mlのH2O
中に懸濁させた。全物質が溶解した後、層を分離
させそして有機層を100mlの30%NaCl溶液で洗浄
した。有機層をNa2SO4上で脱水し、次いで蒸発
させた。135mlのイソブテンを−30℃にて凝縮さ
せ、その後CH2Cl2400mlおよび濃H2SO45mlにお
けるZ−Arg(Mbs)−OHの溶液を加えた。この
混合物を4日間撹拌し、次いでイソブテンを蒸発
させた。有機層を分離漏斗中へ導入し、次いで水
を加え、充分量のNa2CO3を加えてPHを7にし
た。次いで、層を分離させ、有機層を3×100ml
の5%NaHCO3と5%KHSO4と30%NaCl溶液
とで洗浄した。有機層をNa2SO4で脱水した。石
油エーテルを加えた後、生成した沈澱を別し、
そして石油エーテルで洗浄した。 収量:18.61g(59.0%) CHCl3:MeOH(8:2)におけるRf=0.84
(SiO2) 2 H−Arg(Mbs)−ORBu MeOH180ml中における18.00gのZ−Arg
(Mbs)−OtBuを5%濃度のPd/Cおよび水素を
用いて水素化した。その後、Pd//Cを別し、
そして溶液を蒸発させた。残留物(泡沫)を再び
蒸発させ、そして200mlのEtAc中へ溶解させ、溶
解しなかつた固体を去した。次いで、液を泡
沫が残存するまで蒸発させた。 収量:12.72g(93%) CHCl3:MeOH:H2O(70:30:5)における
Rf=0.63(SiO2) 3 Z−Pro−Arg(Mbs)−OtBu 5.15g(38.11mM)のHOBtと7.23g
(34.94mM)のDCCとを順次に12.72g
(31.76mM)のH−Arg(Mbs)−OtBuと7.92g
(31.76mM)のZ−Pro−OHとの混合物へ−5℃
にて加えた。その後、混合物を−5℃にて15分
間、0℃にて45分間および室温にて1晩撹拌し
た。DCUを去し、そして溶液を蒸発させた。
その後、残留した油状物を500mlの酢酸エチル中
に溶解させ、この溶液を次いで3×100mlの5%
KHSO4と5%NaHCO3と水とにより抽出した。
有機層をNa2SO4で脱水し、次いで蒸発させた。
得られた油状物を次いでメタノール中に溶解させ
た。水を加えることにより油状生成物を得た。 収量:16.75g(85.9%) トルエン:EtOH(8:2)におけるRf=0.40
(SiO2) 4 Z−Pro−Arg(Mbs)−OH 15g(23.74mM)のZ−Pro−Arg(Mbs)−
OtBuを150mlの90%TFAおよび1.5mlのアニソー
ル中に溶解し、そして混合物を1時間撹拌した。
その後、反応混合物を1500mlのエーテル中に導入
して、油状物を分離させた。上澄液を次いでデカ
ント除去し、そして油状物をエーテルと共に撹拌
した。エーテルをデカント除去した。次いで、油
状物を100mlのCH2Cl2に溶解させ、これをエーテ
ルに滴加して沈澱を生成させた。沈澱物を別
し、KOHで乾燥させた。 収量:12.51g(91.5%) CH2Cl2:MeOH:水(70:30:5)における
Rf=0.46(SiO2) 5 Z−Pro−Arg(Mbs)−Gly−NH2 2.89ml(22.94mM)のNEMが既に加えられて
いるDMF25mlにおける2.54g(22.94mmM)の
H−Gly−NH2:HClの溶液を、DMF180mlにお
ける12g(20.85mM)のZ−Pro−Arg(Mbs)−
OHと5.64g(41.70mM)のHOBtとの混合物へ
−10℃にて加えた。4.75g(22.95mM)のDCC
をこの反応混合物へ−10℃にて加えた。次いで、
混合物を−10℃にて1時間および4℃にて1晩撹
拌した。その後、DCUを去し、そして液を
油状物が得られるまで蒸発させた。油状物を
CH2Cl2における2−BuOHの混合物(2:3)
200ml中に溶解させ、3×50mlの5%KHSO4と5
%NaHCO3と30%NaCl溶液とで抽出した。次い
で、有機層をNa2SO4で脱水した。石油エーテル
を有機層に加えて沈澱を生ぜしめた。この沈澱を
別し、石油エーテルで洗浄した。 収量:94.3%=12.42g CHCl3:MeOH:H2O(70:30:5)における
Rf=0.77(SiO2) 6 Trt−Cys(Trt)−Pro−Arg(Mbs)−Gly−
NH2 50mlのDMFにおける1.75g(2.77mM)のZ−
Pro−Arg(Mbs)−Gly−NH2をH2および5%濃
度のPd/Cより水素添加した。Pd/Cを去し、
そして混合物を−10℃まで冷却し、その後1.35g
(2.71mM)のTrt−Cys(Trt)−OHと0.70g
(5.16mM)のHOBtと0.59gのDCCとを順次に加
えた。この混合物を次いで−10℃にて15分間、次
いで0℃にて1時間、さらにその後室温にて1晩
撹拌した。反応混合物を−25℃まで冷却し、生成
したDCUを去し、そして液を蒸発させて油
状物を得た。この油状物を2−BuOHとCH2Cl2
との混合物(2:3)50ml中に溶解させ、そして
3×15mlの5%NaHCO3と5%KHSO4と30%
NaCl溶液とで抽出した。有機層をNa2SO4で脱
水し、そして蒸発させた。 収量:2.70g(96%) CHCl3C:MeOH:H2O(70:30:5)におけ
るRf=0.82(SiO2) 7 H−Cys(Trt)−Pro−Arg(Mbs)−Gly−
NH2 6.85g(6.31mM)のTrt−Cys(Trt)−Pro−
Arg(Mbs)−Gly−NH2を40mlの酢酸中に溶解さ
せた。この溶液へ4mlの水を徐々に加えた。溶液
をさらに室温で1時間撹拌した後、さらに40mlの
水を加えて沈澱を生ぜしめた。この沈澱を去
し、液を蒸発させて油状物を得、この油状物を
70mlの2−BuOH:CH2Cl2(2:3)に溶解さ
せ、そして3×10mlの5%NaHCO3と3×10ml
の30%NaCl溶液とで抽出した。有機層を
Na2SO4で脱水した。エーテルを添加すると沈澱
が生じ、これを別かつ乾燥させた。 収量:5.08g(89%) CHCl3:MeOH:H2O(70:30:5)における
Rf=0.71(SiO2) 8 Z−Gln−Asn−Cys(Trt)−Pro−Arg
(Mbs)−Gly−NH2 0.66g(4.87mM)のHOBtと0.85g
(4.10mM)のDCCとを順次に、50mlのDMFにお
ける3.42g(4.06mM)の上記7で得られたペプ
チドと1.60g(4.06mM)のZ−Gln−Asn−OH
の溶液に−10℃で加えた。溶液を24時間撹拌した
後、これを−25℃まで冷却し、そして生成した
DCUを去した。液100mlの5%NaHCO3中に
注ぎ込んで沈澱を生ぜしめた。この沈澱を別し
そして水で3回洗浄し、次いで乾燥させた。 収量:4.0g(80.8%) CHCl2:MeOH:H2O(70:30:5)における
Rf=0.70(SiO2) 9 Z−Gln−Asn−Cys(Scm)−Pro−Arg−
Gly−NH2 4.0g(3.23mM)の上記8で得られたペプチド
を100mlのメタノールと100mlのCH2Cl2中に溶解
させた。その後、0.6mlの塩化S−カルボキシメ
チルスルフエニルを加えた。混合物を1時間撹拌
した後、生成した沈澱を別しそしてエーテルで
洗浄した。 収量:2.00g(57%) CHCl2:MeOH:H2O(70:30:5)における
Rf=0.55(SiO2 2.00g(1.84mM)の上記9で得られたペプチ
ドを100mlのメタノール中に溶解させ、その後
0.65g(3.68mM)のH.Cys−OH.HCl.H2Oを加
えた。混合物を1時間撹拌し、その後100mlのエ
ーテルを加えて沈澱を生成させた。液体をデカン
ト除去し、そして結晶をエーテルと共に2回撹拌
した。次いで、残渣を極めて少量のメタノール中
に溶解させ、そしてクロマトグラフイーにより精
製した。 収量:650mg(31.3%) BuOH:HOAc:H2O(67:10:23)における
Rf=0.31(SiO2 450mg(0.40mM)の上記10で得られたペプチ
ドを12.5mlのTFAと0.13mlのMeSO3Hと0.01mlの
チオアニソールとの混合物に溶解させ、そして5
時間撹拌した。反応混合物を次いでエーテル中に
注ぎ入れて油状物を生成させた。上澄液をデカン
ト除去し、そして油状物をエーテルと共に2回撹
拌した。油状物を次いでt−BuOHおよびH2O
(1:1)中に溶解させ、これを酢酸塩型のイオ
ン交換樹脂(ダーウエツクス2X−8)でイオン
交換し、次いで凍結乾燥させた。収量:300mg。 凍結乾燥した物質を10mlの50%HOAcに溶解さ
せ、50℃にて6時間撹拌した後、再び凍結乾燥さ
せた。次いで、この物質をクロマトグラフイーに
よつて精製した。 収量:84mg 1−BuOH:HOAc:H2O(2:1:1)にお
けるRf=0.14(SiO2,ウエルム) 実施例 2 2.6g(3mM)のZ−Gln−Asn−Cys(Scm)−
Pro−Leu−Gly−NH2(実施例1に記載した方法
と同様に製造;CH2Cl2:MeOH(8:2)におけ
るRf=0.60,SiO2上)を30mlのDMF中の溶解さ
せ、その後0.78g(4.4mM)のH−Cys−OH.
HCl.H2Oを加えた。室温で2.5時間撹拌した後、
反応混合物をエーテル中に注ぎ入れてペプチドを
油状物として分離させた。この油状物を少量の
MeOH中に溶解させ、そして溶出剤としてメタ
ノールを使用してセフアデツクスカラム上で精製
した。 収量:0.65g(24%) 1−BuOH:HOAc:H2O(4:1:1)にお
けるRf=0.36(SiO2 0.65g(0.71mM)の上記1で得られたペプチ
ドを75mlのTFAと1.2mlのメタンスルホン酸と
0.25mlのチオアニソール中に溶解させた。混合物
を2時間撹拌した後、100mlのエーテルを加え沈
澱を生成させた。この沈澱をエーテルと共に2回
撹拌し、デカントした。次いで、固体をt−
BuOH:H2O(1:1)に溶解させ、ダーウエツ
クス2X−8Ac-との交換にかけ、次いで凍結乾燥
させた。凍結乾燥された物質を、溶出剤として1
−BuOH:HOAc:H2O(3:1:1)を使用す
るクロマトグラフイー(メルクC型既製カラム)
により精製した。 れた物質を次いでクレ
ーグ(Craig)分配により1−BuOH:HOAc:
H2O(4:1:5)を用いて精製した。 収量:137mg(22%) 1−BuOH:ピリジン:HOAc:H2O(8:
3:1:4)におけるRf=0.26(SiO2,ウエ
ルム) 実施例 3 2.2g(2.06mM)のZ−Gln−Asn−Gys
(Scm)−Pro−Arg(Mbs)−OtBu(実施例1に記
載した方法と同様にして得られる;CH2Cl2
MeOH:H2O(70:30:5)におけるRf=0.94
(SiO2上))を20mlのMeOH中に溶解させ、その
後0.35g(1.96mM)のH−Cys−OH.H2O.HCl
を撹拌しながら加え、そして混合物を1時間撹拌
した。20mlのエーテルを加えることにより沈澱物
を得た。液体をデカント除去し、そして固体を
100mlのエーテルと共に2回撹拌し次いで、固体
を200mlのCH2Cl2中に溶解させ、そして2×100
mlの水により抽出した。水層を凍結乾燥させた。 収量:1.85g(74%) CH2Cl2:MeOH:H2O(70:30:5)における
Rf=0.37(SiO2上) 180mg(0.16mM)の上記1で得られたペプチ
ドを3.7mlのTFAと0.37mlのチオアニソールと0.9
mlとメタンスルホン酸とに溶解させ、そして混合
物を室温にて5時間撹拌した。その後、反応混合
物を25mlのエーテル中に注ぎ込み、得られた沈澱
を別し、そしてエーテル洗浄した。固体をt−
BuOHおよび水(1:1)に溶解させ、そして酢
酸塩型のイオン交換樹脂(ダウエツクス2X−8)
による交換にかけた。イオン交換樹脂を去し、
溶液を凍結乾燥させた。次いで、固体を10mlの50
%酢酸中に溶解させ、50℃にて5時間撹拌し、次
いで再び凍結乾燥させた。この生成物をクロマト
グラフイーにて(メルク既製カラム)1−
BuOH:HOAc:H2O(1:1:1)を溶出剤と
して使用することにより精製した。 収量:47mg(40%) 2−BuOH:Py:25%NH3OH:H2O(20:
20:3:15)におけるRf=0.21(SiO2) 実施例 4 実施例1、11に記載したと同様の方法を用いて (1−BuOH:Py:HOAc:H2O(8:3:1:
4)におけるRf=0.12)を
【式】(1− BuOH:HCAc:H2O(2:1:1)におけるRf
=0.40(SiO2))に変換させた。 実施例 5 1.62g(1.33mM)のZ−Glu−Asn−Cys
(Trt)−Pro−Arg(Mbs)−OtBu(実施例1に記
載した方法と同様に得られる;CHCl3
MeOH:H2O(70:30:5)におけるRf=0.70
(SiO2))を酢酸における沃素の0.005M溶液292ml
中へ溶解させた。室温にて1時間撹拌した後、チ
オ硫酸ナトリウム溶液を淡黄色溶液が得られるま
で徐々に加えた。次いで、1.33mlの1N NaOH溶
液と250mlの水とを加え、生じた沈澱を過によ
り除去し、そして水洗した。MeOH/エーテル
中で再結晶化を行なつた。 収量:1.03g(79%) CH2Cl2:MeOH(8:2)におけるRf=0.35
(SiO2 上記の保護されたダイマー1.03g(0.53mM)
をTFA10ml中に撹拌しながら溶解させ、これに
6.1gのメタンスルホン酸と0.6gのチオアニソー
ルとを加えた。室温にて5時間静置した後、この
溶液を100mlのエーテルに滴加し、生じた沈澱を
過により除去し、そしてエーテル洗浄した。次
いで、この化合物をt−BuOHとH2Oとの1:1
混合物に溶解させ、酢酸塩型のイオン交換樹脂
(ダウエツクス2X−8)を用いてイオン交換し、
そして凍結乾燥させた。この凍結乾燥された物質
(690mg)を10mlの50%HOAc溶液中に溶解させ、
50℃にて5時間保つた。凍結乾燥の後、この化合
物をSiO2カラム上でのクロマトグラフイーによ
り溶出剤系1−BuOH:HOAc:H2O(1:1:
1)を用いて精製した。 収量:150mg 1−BuOH:HOAc:H2O(1:2:1)にお
けるRf=0.42(SiO2,ウエルム) 実施例 6 化合物Z−Gln−Asn−Cys(Trt)−Pro−Arg
(Mbs)−Gly−NH2(実施例1にしたがつて得ら
れる)を実施例6、1に記載した方法でI2により
処理し、その後ペプチド を実施例6、2に記載したように得た。 1−BuOH:HOAc:H2O(1:2:1)にお
けるRf=0.27(SiO2,ウエルム) 実施例 7 を実施例5におけると同様な方法で製造した。 このペプチド0.7gを75mlのTFAと1.2mlのメタ
ンスルホン酸と0.25mlのチオアニソールとに溶解
させた。2時間撹拌した後、100mlのエーテルを
加えて沈澱を生成させ、この沈澱を次いでエーテ
ルで洗浄した。その後、固体物質をt−BuOH:
H2O(1:1)に溶解させ、ダウエツクス(2×
−8Ac-)によりイオン交換し、そして凍結乾燥
させた後、これをSiO2カラム上でクロマトグラ
フイーにより精製して
【式】の酢酸 塩を得た。 1−BuOH:Py:HOAc:H2O(8:3:1:
4)におけるRf=0.22(SiO2)。 実施例 8 同様にして を製造した。 1−BuOH:HOAc:H2O(1:2:1)での
Rfは、SiO2上で0.26であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、Rは【式】 であり、Aは、アミノ酸基Arg、又はLeuであ
    り、Yは、基−OH、−Gly−OH、−NH2又は−
    Gly−NH2である) で表わされるペプチド又はその塩。 2 式 (式中、R及びYは、特許請求の範囲第1項で
    定義したとおりの意味を有する) で表わされる特許請求の範囲第1項に記載のペプ
    チド又はその塩。 3 式 (式中、R及びYは、特許請求の範囲第1項で
    定義したとおりの意味を有する) で表わされる特許請求の範囲第1項に記載のペプ
    チド又はその塩。 4 一般式 (式中、Rは、【式】又は であり、Aは、アミノ酸基Arg、又はLeuであ
    り、Yは、基−OH、−Gly−OH、−NH2又は−
    Gly−NH2である) で表わされるペプチド又はその塩の製造方法であ
    つて、 (1) 一般式 (式中R、A及びYは、前記したとおりの意
    味を有する) で表わされるペプチドを、保護基が存在する場
    合には必要に応じて脱離した後、縮合反応に付
    して、グルタミニル基をピログルタミル基に変
    え、ついで、 (2) このようにして得られたペプチドを、所望に
    よりその塩に変換することを特徴とする方法。
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JP2654673B2 (ja) * 1988-08-12 1997-09-17 富士レビオ株式会社 ペプチド及び抗痴呆剤
JPH0253734A (ja) * 1988-08-12 1990-02-22 Nippon Chemiphar Co Ltd 抗痴呆剤
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