JPH0617922B2 - 合成樹脂光伝送体の製造方法 - Google Patents

合成樹脂光伝送体の製造方法

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JPH0617922B2
JPH0617922B2 JP58208008A JP20800883A JPH0617922B2 JP H0617922 B2 JPH0617922 B2 JP H0617922B2 JP 58208008 A JP58208008 A JP 58208008A JP 20800883 A JP20800883 A JP 20800883A JP H0617922 B2 JPH0617922 B2 JP H0617922B2
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【発明の詳細な説明】 本発明は、中心軸からの距離の2乗にほぼ比例して屈折
率が次第に減少又は増大するような屈折率分布を有する
合成樹脂光伝送体の製造に関するものである。
下記(1)式で近似されるような屈折率分布を有する透明
棒状体は、凸レンズ作用を示し、棒状体中を進む光束は
中心軸に沿って蛇行する。その周期Lは(2)式で表わさ
れる。ここでnoは中心軸の屈折率、n(r)は中心軸か
らrの距離にある点の屈折率、Aは正の定数(屈折率分
布定数)である。
屈折率分布が(3)式で表わされる場合には凸レンズ作用
を示す。ここでBは正の定数である。
この様な合成樹脂光伝送体を製造する方法として一例を
挙げると、次の様ないわゆる「二段階共重合法」が知ら
れている。すなわち、 網状重合体(共重合体を含む)Pa(その屈折率をNa
とする)を形成する単量体(単量体混合物を含む)Ma
を一部重合して透明ゲル物体とし、Naとは異なる屈折
率Nbを有する重合体(共重合体を含む)Pbを形成す
る単量体(単量体混合物を含む)Mbを前記透明ゲル物
体中に拡散重合させて、屈折率が中心軸からの距離の二
乗にほぼ比例して連続的に変化する合成樹脂光伝送体を
製造する方法である。
この方法に於いては、単量体Mbを拡散させて単量体濃
度分布をつける為の母材である透明ゲル物体を作成する
為に単量体Maの一部を重合させる。つまり、単量体M
a中で重合反応を開始させ、望ましい重合度に到達した
ら何等かの方法で重合反応を停止させるか、または減速
させる事が必要である。具体的には、たとえば熱重合を
用いる場合を考えると、単量体Maを(必要な場合開始
剤を添加して)加熱し、一定時間経過して適当な重合度
に到達すれば、加熱を停止して放冷するか、又は冷却し
た媒体を接触させる等の操作を施して重合反応の停止し
た又は減速された透明ゲル物体を得ることになる。この
様な操作で得られた透明ゲル物体は、単量体Ma、それ
が重合して形成されたおそらく物体全域にわたって広が
った網状重合体、及び若干量の網状重合体に結合してい
ない低分子量重合体より成っている。つまり、この透明
ゲル物体は、疎な重合体網目構造の包摂する空間に単量
体Maが充填された(低分子量重合体は非常に小さな割
合を占める)様な構造を成しており、その保型性は網状
重合体骨格の三次元網目構造の効果であり、柔軟性は単
量体Maの可塑剤効果によるものである。
ところで、前述した様な重合反応の停止又は減速操作
は、熱重合の場合には有効であるが、低温でも進行する
様な反応の場合には無効であり、例えばリビングアニオ
ン重合などは水を添加することなしには停止させること
が実質的に困難である。熱重合を停止又は減速させる場
合に於いても、その操作にはかなりの迅速性が要求され
る。その程度は単量体Maはアリル化合物の様な比較的
重合反応の遅いものを使用する場合にはそれほど厳しい
ものではないが、例えばアクリル酸誘導体の様な重合反
応が比較的速く進行する様なものを使用する場合には、
裸の透明ゲル物体を作成することが事実上不可能な事も
ある。
本発明は上記の様な透明ゲル物体作成の困難さを改善
し、合成樹脂光伝送体の製造に使用する事が可能な単量
体の組み合わせの範囲を拡大して、高性能の合成樹脂光
伝送体を製造することを可能にするものである。
すなわち、本発明は、 a.網状重合体(共重合体を含む)Paを形成する単量
体(単量体混合物を含む)Maに、単量体Maを完全重
合させたとき単量体のままで残存するような単量体Ms
を全体に対し5〜95重量% 添加混合する工程、 b.前記工程aで混合した前記単量体(単量体混合物を
含む)Maと前記単量体Msとの混合物中の単量体Ma
を重合させたゲル状物を作成する工程、 c.前記ゲル状物を重合体(共重合体を含む)Pa′
(Pa′はPaと同一でも良い)を形成する単量体(単
量体混合物を含む)Ma′(Ma′はMaと同一でも良
い)に接触させて前記ゲル状物中の単量体Msと単量体
Ma′を交換する工程、及び、 d.単量体Msと単量体Ma′を交換された前記ゲル状
物に、それが完全に重合体に転化した場合の重合体Pa
及びPa′より成る物体の屈折率とは異なる屈折率を有
する重合体(共重合体を含む)Pbを形成する単量体
(単量体混合物を含む)Mbを拡散、重合させる工程、 を含む、屈折率が中心軸からの距離の2乗にほぼ比例し
て連続的に変化する合成樹脂光伝送体を製造する方法。
に関するものである。
単量体Maには、その単量体が重合体を形成した際に、
元の単量体残基から3方向以上の方向に分子鎖の伸びた
ものとなる様な単量体ならばどの様な単量体を選ぶこと
もできる。すなわち、付加重合型の単量体であれば、重
合性二重結合、例えば、ビニル基、アリル基、アクリル
基、メタクリル基などを2個以上含んでいれば良く、重
縮合型の単量体であればカルボキシル基、水酸基、アミ
ノ基などを3個以上含んでいれば良い。
この様な単量体Maに、これと共重合しにくい単量体M
sを添加する。単量体Msは単量体Maと共重合しにく
い化合物が望ましく、たとえば通常重合溶媒として使用
される様な低分子化合物が適当である。単量体Msの単
量体Ma及び重合体Paとの相溶性は良好である事が必
要である。なぜなら、単量体Maを単量体Msの存在下
に於いて重合させて形成された重合体Paの網目構造は
単量体Ms中に均一に分散しているものでなくてはなら
ず、例えば単量体Msと重合体Paが分離している場合
には、重合体Paの網目構造はその後の単量体Ma′及
びMbの拡散が不可能であるから、本発明の目的に適さ
ないものとなってしまう。また、単量体Msの分子量は
小さいものを選ぶことが好ましい。単量体Msの分子量
が大きすぎる場合には、重合体Paの網目構造内に単量
体Msの分子が引っ懸ってしまい、単量体Ma′と交換
することができなくなる。単量体Msの沸点は高い方が
良い。単量体Msの沸点が例えば単量体Maを重合させ
る温度よりも低い場合には、単量体Msが単量体Maと
単量体Msの混合物中で気化してしまい、泡が発生する
原因となることがある。単量体Msの添加量は、単量体
Maが完全重合した時点で単量体MaとMsの合計量に
対して5〜95重量%が単量体のままで残存しているよ
うに選ぶ事が必要であり、下限量より少ないとゲル体の
保形性がなく、後の工程でゲル体中へ単量体を拡散させ
る際に変形を生じ、また、上限量を越えると後工程で単
量体をゲル体中心部まで拡散させることが困難になる。
望ましい範囲は50〜90重量%である。
Msとして、Maが完全重合した際にも添加量全部が単
量体のままで残るような物質を選べば、Maに対する添
加量の最大の許容範囲は5〜95重量%である。最適な
添加量は単量体Maの分子構造すなわち重合体Paの構
造に大きく影響される。単量体Maの重合によって形成
される重合体Paの架橋点間の距離が長いものであれば
単量体Msの添加量は少量で良く、短いものであれば多
量の単量体Msを添加する必要がある。
単量体MaとMsの混合物は例えば円柱状の型に注入さ
れ、単量体Maの重合を行なう。必要な場合には重合触
媒を添加しても良い。単量体Maの重合体Paへの転化
率は、前記混合物が保型性を有する程度であればどの様
な数値であっても良いが、本発明の利点は、単量体Ma
の重合を従来の二段階共重合法の様に途中で減速する必
要のないところにあり、すなわち、あらかじめ添加して
おいた単量体Msが未反応の単量体Maと同等の充填効
果を有しているので、単量体Maの重合を減速せずに放
置して単量体Maの重合体Paへの転化率が100%と
なっても以後の操作に影響を及ぼさない。従って、単量
体Maの重合反応は通常の重合操作と同様に、反応が完
結するまで進行させて良い。この場合でも、単量体Ma
とMsの混合物は、重合体Paの網目構造中に単量体M
sが充填された自己保型性を有するゲル状物となってお
り、このゲル状物の保型性は重合体Paの網目構造の効
果であり、柔軟性は単量体Msの充填剤効果である。
前記ゲル状物中の単量体Msは単量体Ma′と交換され
る。単量体Ma′は単量体Maと同等のものでも良い
が、重合体Paとの相溶性が或る程度良好であればその
他どの様な単量体を用いても良い。ただし、単量体M
a′の重合反応は、水素、窒素、水、二酸化炭素などの
様な低分子化合物が脱離して進行する様なものであって
はならない。単量体Maの重合は例えば脱水縮合であっ
ても、生成した水は単量体Ma′との交換でゲル状物の
外へ排出されるが、単量体Ma′の重合が脱水縮合であ
った場合には、その次に行なう操作が単量体Mbの拡散
操作のみであれば内部に水を残すことになり、伝送損失
の増大など重大な欠陥の原因となる。脱水縮合が完結し
てから水を除く事もまた非常に困難である。
以上の様にして作成した単量体Maが重合して形成され
た重合体Paの網目構造中に単量体Ma′が充填されて
成るゲル状物に単量体Mbを拡散させる。単量体Mbは
前記単量体Ma′と同様に、その重合反応が低分子化合
物の離脱を伴うものであってはならない。また、重合体
Pa及びPa′と単量体Mbが重合して生成する重合体
Pbとの相溶性は良好でなくてはならない。単量体Mb
の拡散を円滑に行なう為には、これら重合体と単量体M
bの相溶性も良好である事が好ましく、また、単量体M
a′とMbとの相溶性も、拡散中に単量体同志の相分離
が起こる事は光伝送体の透明度に悪影響を及ぼすので、
良好でなくてはならない。
単量体Mbが重合して生成する重合体Pbの屈折率Nb
は、単量体Maが重合して形成された重合体Paの三次
元網目構造内に単量体Ma′が充填された構造の前記ゲ
ル状物を完全に重合させた場合に形成される重合体Pa
及びPa′より成る物体の屈折率Naと異なる値でなけ
れば、屈折率が中心軸からの距離の二乗にほぼ比例して
連続的に変化する合成樹脂光伝送体を製造することがで
きない。従ってNbはNaと異なっている事が望ましい
が、NbがNaよりも大きい時、この光伝送体は凹レン
ズ作用を有し、小さい時には凸レンズ作用を有すること
になる。
単量体Mbを前記ゲル状物に拡散させた後に重合させる
か、拡散させながら重合させ、重合を完結させれば目的
とする合成樹脂光伝送体が完成する。単量体Mbは単量
体Ma′と必ずしも共重合する必要はないが、共重合し
た方が機械的強度に於いても光学特性においても良好な
ものを作り易い。
次に本発明で使用するMa,Ma′,Mbとして適した
単量体の例を挙げる。
(1) アリル化合物 フタル酸ジアリル,イソフタル酸ジアリル,テレフタル
酸ジアリル,ジエチレングリコールビスアリルカーボネ
ートの如きジアリルエステル,トリメリト酸トリアリ
ル,リン酸トリアリル,亜リン酸トリアリルの如きトリ
アリルエステル;メタクリル酸アリル,アクリル酸アリ
ルの如き不飽和酸アリルエステル (2) R1−R2−R3で示される化合物 R1及びR3がいずれもビニル基,アクリル基,ビニルエ
ステル基,またはメタクリル基である。あるいは、R1
及びR3のいずれか一方がビニル基,アクリル基,メタ
クリル基及びビニルエステル基の4つの基のいずれかで
あり、他方が前記4つの基のうちの他の3つの基のいず
れかである。
(3) 上記(1),(2)の単量体の混合物、またはモノビニ
ル化合物,ビニルエステル類、アクリル酸エステル類、
及びメタクリル酸,エステル類の5種のうちの少なくと
も1種と上記(1),(2)の単量体(またはその混合物)と
の混合物。
本発明において、ゲル状物の骨格を形成する単量体Ma
と、それに含ませておいた単量体Msと交換して重合体
Paに含浸される単量体Ma′は相溶性などの点から見
ても同一である事が好ましい。また、このゲル状物に拡
散させる単量体Mbは、それが重合した時に、使用した
ゲル状物中の単量体Ma及びMa′が完全に重合反応を
終了した時に得られる物体の屈折率Naに比して、より
小さな或いはより大きな屈折率Nbをもつ透明体となる
様なものでなければならず、好ましくはこの屈折率の差
が0.005以上であることである。
このような単量体Mbとしてはそれが重合して線形重合
体を作るものであってもよく、或いは網状重合体を作る
ものであってもよいが、スチレン,メタクリル酸エステ
ル,アクリル酸エステル,酢酸ビニル,塩化ビニル,ア
クリロニトリル,ブタジエン又はこれらの混合物が好適
に使用できる。
本発明の単量体Ma,Ma′,及びMbの組み合わせの
好ましい例は、単量体Mbが前記のより小さな屈折率を
もつ透明重合体となる場合は下の表1の様になり、単量
体Mbが前記のより大きな屈折率をもつ透明重合体とな
る場合は下の表2の様になる。
また特に、低色収差の合成樹脂光伝送体を製造するのに
適した単量体の組合せの例を挙げれば次の様なものがあ
る。
(1) Maとしてジエチレングリコールビスアリルカー
ボネート、またはこれとフタル酸ジアリル、イソフタル
酸ジアリル安息香酸ビニル若しくはスチレンとの混合
物、またはフタル酸ジアリルまたはイソフタル酸ジアリ
ル。
Ma′としてジエチレングリコールビスアリルカーボネ
ート、またはこれとフタル酸ジアリル、イソフタル酸ジ
アリル、安息香酸ビニル若しくはスチレンとの混合物、
またはフタル酸ジアリル、イソフタル酸ジアリル、安息
香酸ビニル若しくはスチレン。
ただし、MaとMa′中の単量体の総量に占めるジエチ
レングリコールビスアリルカーボネートの量は50重量
%以上であることが好ましく、より好ましくは70重量
%以上である。
Mbとして ここにおいて、XはHまたはCH3又は上記モノマーの混合物。
(2) Maとして、ジエチレングリコールビスアリルカ
ーボネート、またはこれとアクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、もしくはメタクリ
ル酸、i−ブチルとの混合物。
Ma′として、ジエチレングリコールビスアリルカーボ
ネート、またはこれとアクリル酸メチル、アクリル酸エ
ネル、メタクリル酸n−ブチル、もしくはメタクリル酸
i−ブチルとの混合物、またはアクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、もしくはメタ
クリル酸i−ブチル。
ただし、MaとMa′中の単量体の総量に占めるジエチ
レングリコールビスアリルカーボネートの量は50重量
%以上であることが好ましく、より好ましくは70重量
%以上である。
Mbとして、メタクリル酸およびアクリル酸の含フッ素
アルコールエステル等、すなわち、 ここにおいて、XはHまたはCH3, Yは −CH2(CF2b−H (b=1〜8) −CH2CH2O・CH2CF3 −(CH2CH2O)cCF2CF2H (C=1〜4) −CH2CH2O・CH2(CF2aF (a=1〜6) −CH2(CF2dO(CF2lF (d=1〜2,l=
1〜4) 又は−Si(OC=H53 (3) Maとして、ジエチレングリコールビスアリルカ
ーボネート、またはこれと前記化合物(B)の混合物。
Ma′として、ジエチレングリコールビスアリルカーボ
ネート、またはこれと前記化合物(B)の混合物、または
前記化合物(B)。
ただしこのMaとMa′中の単量体の総量中に占めるジ
エチレングリコールビスアリルカーボネートの量は10
重量%以上であることが好ましい。
Mbとして前記化合物(A)。
本発明で使用する単量体Msの例としては次の様なもの
が挙げられる。
すなわち、メタノール、エタノールの様なアルコール
類、アセトン,メチルエチルケトンの様なケトン類、酢
酸エチル,ジメチルフタレートの様なエステル類、トル
エン,キシレンの様な芳香族炭化水素,n−ヘプタン,
n−ヘキサン,シクロヘキサンの様な脂肪族炭化水素等
が使用可能である。
次に本発明の実施例について説明する。
実施例1. 3.0重量%の過酸化ベンゾイル(BPO)を溶解したジ
エチレングリコールビスアリルカーボネート(CR−3
9(商標名))を30重量部とメチルエチルケトン(M
EK)70重量部を混合し、内径12mmのガラスチュー
ブに入れて80℃で放置し、CR−39(商標名)を完
全に重合させたところMEKは添加量の全量が単量体の
まま残存した。このMEKを含んでゲル状になっている
CR−39(商標名)重合体の円柱をガラスチューブよ
りとり出して、CR−39(商標名)に浸漬し、室温で
1昼夜放置して円柱体内のMEKをCR−39(商標
名)と完全に交換した。
次にこのゲル状円柱を1,1,3−トリヒドロパーフロロプ
ロピルメタクリレート(4FMA)中に室温で6時間浸
漬し、次いで薬包紙に包んで80℃で3時間加熱し、重
合を完結させた。これを適当な長さに切って端面を研磨
し、He−Neレーザ光を端面に入射して直径方向に走
査すると中心へ集束するのが観察された。
実施例2. 3.0重量%の過酸化ベンゾイルを溶解したジエチレング
リコールビスアリルカーボネート(CR−39(商標
名))を40重量部とメタノール60重量部を混合し、
内径5mmのポリエチレンチューブに入れて80℃で放置
し、CR−39(商標名)を完全に重合させた。メタノ
ールを含んでゲル状になっているCR−39(商標名)
重合体の円柱をポリエチレンチューブよりとり出して、
メチルメタクリレート(MMA)に浸漬し、室温で1昼
夜放置して円柱内のメタノールをMMAと完全に交換し
た。次にこのゲル状円柱体を2,2,2−トリフロロエチル
メタクリレート(3FMA)中に室温で1時間浸漬し、
次いで薬包紙に包んで80℃で3時間加熱し、重合を完
結させた。これを適当な長さに切って端面を研磨し、H
e−Neレーザ光を端面に入射して直径方向に走査する
と中心へ集束するのが観察された。
実施例3. 3.0重量%の過酸化ベンゾイルを溶解したテトラエチレ
ングリコールジメタクリレート(4ED)30重量部と
ジメチルスルホキシド(DMSO)70重量部を混合
し、内径5mmのポリエチレンチューブに入れて80℃で
放置し、4EDを完全に重合させた。DMSOを含んで
ゲル状になっている4ED重合体の円柱をポリエチレン
チューブよりとり出して、安息香酸ビニル(VB)に浸
漬し、室温で1昼夜放置して円柱内のDMSOをVBと
完全に交換した。次にこのゲル状円柱をメチルメタクリ
レート(MMA)に浸漬し、室温で1時間放置し、次い
で薬包紙に包んで80℃で3時間加熱し、重合を完結さ
せた。これを適当な長さに切って端面を研磨し、He−
Neレーザ光を端面に入射して直径方向に走査すると中
心へ集束するのが観察された。
実施例4. 3.0重量%の過酸化ベンゾイルを溶解したジアリルイソ
フタレート(DAIP)25重量部とジメチルフタレー
ト(DMP)75重量部を混合し、内径12mmのポリエ
チレンチューブに入れ、て80℃で放置し、DAIPを
完全に重合させた。当初添加量全量が単量体のまま残っ
ているDMPを含んでゲル状になっているDAIP重合
体の円柱をポリエチレンチューブよりとり出して、DA
IPに浸漬し、40℃で1昼夜放置して円柱内のDMP
をDAIPと完全に交換した。次にこのゲル状円柱をメ
チルメタクリレート(MMA)に浸漬し、室温で6時間
放置し、次いで薬包紙に包んで80℃で3時間加熱し、
重合を完結させた。これを適当な長さに切って端面を研
磨し、He−Neレーザ光を端面に入射して直径方向に
走査すると中心へ集束するのが観察された。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a.網状重合体(共重合体を含む)Paを
    形成する単量体(単量体混合物を含む)Maに、単量体
    Maを完全重合させたとき単量体のままで残存するよう
    な単量体Msを全体に対し5〜95重量% 添加混合する工程、 b.前記工程aで混合した前記単量体(単量体混合物を
    含む)Maと前記単量体Msとの混合物中の単量体Ma
    を重合させたゲル状物を作成する工程、 c.前記ゲル状物を重合体(共重合体を含む)Pa′
    (Pa′はPaと同一でも良い)を形成する単量体(単
    量体混合物を含む)Ma′(Ma′はMaと同一でも良
    い)に接触させて前記ゲル状物中の単量体Msと単量体
    Ma′を交換する工程、及び、 d.単量体Msと単量体Ma′を交換された前記ゲル状
    物に、それが完全に重合体に転化した場合の重合体Pa
    及びPa′より成る物体の屈折率とは異なる屈折率を有
    する重合体(共重合体を含む)Pbを形成する単量体
    (単量体混合物を含む)Mbを拡散、重合させる工程、 を含む、屈折率が中心軸からの距離の2乗にほぼ比例し
    て連続的に変化する合成樹脂光伝送体の製造方法。
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