JPH06178363A - 通信試験装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 データの内容の確認やデータの作成が容易な
形式で通信試験を行う。 【構成】 通信処理部４は、外部装置から受信データを
受けると通信バッファ５へ出力する。表示形式変換部７
は、受信データの表示形式を表示フォーマット格納部６
に格納された表示フォーマットに基づいて変換し、表示
フォーマット格納部６に格納されたコメントのデータと
共に出力する。表示処理部８は、これらのデータをＡＳ
ＣＩＩ等の文字コードとして認識して表示データに変換
処理し、表示装置３へ出力して表示させる。送信データ
は、キー入力装置２から入力されて表示処理部８を介し
て表示形式変換部７へ出力される。表示形式変換部７
は、表示フォーマットに基づいて表示形式変換して表示
処理部８へ出力すると共に、通信テキストに変換して通
信バッファ５へ出力する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えばプラント制御装
置やプラント監視制御用計算機と模擬通信試験を行う通
信試験装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図７は例えばプラント制御装置のような
外部装置との模擬通信試験を行うための従来の通信試験
装置のブロック図であり、図８はこの通信試験装置の表
示装置における表示例を示す図である。図７において、
１１は通信試験装置、１２は送信データ、通信試験条
件、通信試験の開始指示及び終了指示を通信試験装置１
１に入力するキー入力装置、１３は送受信データや通信
試験条件を表示する表示装置、１４は通信試験装置１１
の内部にあって図示しない外部装置とのインタフェース
等の通信処理を行う通信処理部、１５は外部装置からの
受信データ及びキー入力装置１２から入力された送信デ
ータを一時格納する通信バッファ、１８は送受信データ
を表示装置１３に表示するための処理やキー入力装置１
２から通信試験条件等を入力されて処理をする表示処理
部である。図８において、３０は外部装置からの受信デ
ータ、３１は通信試験装置１１からの送信データであ
る。

【０００３】次に、このような通信試験装置１１の動作
について説明する。キー入力装置１２から通信試験条件
を入力されると、表示処理部１８は、通信処理部１４へ
通信試験条件を出力する。通信処理部１４は、外部装置
との通信処理をＲＳ―２３２Ｃ等の手順に基づいて開始
し、受信データを受けると通信バッファ１５へ出力す
る。そして、表示処理部１８は、通信バッファ１５から
出力されたこの受信データをＡＳＣＩＩ等の文字コード
として認識して表示データに変換処理し、表示装置１３
へ出力して図８の受信データ３０のように表示させる。

【０００４】また、キー入力装置１２から送信データが
入力されると、表示処理部１８は、この送信データを同
様に表示装置１３へ出力して図８の送信データ３１のよ
うに表示させると共に、外部装置へ送信できるように通
信テキストの形式に変換して通信バッファ１５へ出力す
る。したがって、この送信データは、通信バッファ１５
から通信処理部１４を介して外部装置へ送信される。な
お、図８の例ではアルファベット等の文字型データや１
０進数の数字データが主に表示されているが、データに
は通信フォーマット等に関わる１６進数の数字データも
あり、更に全体のデータ量が表示装置１３の画面で数枚
分に及ぶこともある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従来の通信試験装置は
以上のように構成されているので、通信の接続に問題が
ないかどうかの確認や文字型データの確認には有効であ
ったが、通信フォーマット等に関わる１６進数の数字デ
ータの確認ではデータの意味がすぐ把握できず、加えて
データ量が表示装置の画面の数枚分になる場合は全体の
構成を見ることができないという問題点があった。ま
た、通信試験装置から送信する送信データの作成時は、
データ表示の場合と同様に１６進数の数字データが並ん
でいてその内容が一目で確認できないので、送信データ
の作成が困難で誤って作成することがあるという問題点
があった。更に、通信フォーマット通りに通信が行われ
ているかどうかの確認は、１６進数の数字データを１個
づつ解析して正常かどうかの確認を行わなければならな
いという問題点があった。本発明は、上記課題を解決す
るために、データの内容の確認やデータ作成時の確認が
容易な形式で通信試験を行うことができる通信試験装置
を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、受信データ及
び送信データの表示形式をデータ確認の容易な形式に変
換するための表示フォーマットを格納する表示フォーマ
ット格納部と、受信データ及び送信データの表示形式を
表示フォーマット格納部に格納された表示フォーマット
に基づいて変換して表示装置へ出力する表示形式変換部
とを有することを特徴とする。また、送信データの作成
形式をデータ作成の容易な形式にするためのデータ作成
フォーマットを格納する作成フォーマット格納部と、作
成フォーマット格納部に格納されたデータ作成フォーマ
ットに基づいた作成形式データを表示装置へ出力し、作
成形式データの表示に応じてキー入力装置から入力され
た送信データをデータ作成フォーマットに基づいて外部
装置へ出力可能な通信フォーマットの形式に変換する表
示形式変換部とを有することを特徴とする。また、受信
データ及び送信データの表示形式をデータ確認の容易な
形式に変換するための表示フォーマットを格納する表示
フォーマット格納部と、受信データ及び送信データの表
示形式を表示フォーマット格納部に格納された表示フォ
ーマットに基づいて変換して出力する表示形式変換部
と、表示形式変換部からの出力データにキー入力装置か
ら入力された設定に基づいてデータ処理を施して表示装
置へ出力するデータ解析部とを有することを特徴とす
る。

【０００７】

【作用】本発明によれば、外部装置から受信された受信
データ及びキー入力装置から入力された送信データは、
表示フォーマット格納部に格納された表示フォーマット
に基づいて表示形式変換部でデータ確認の容易な分かり
やすい形式に変換されて表示装置へ出力される。また、
送信データの作成時は、作成フォーマット格納部に格納
されたデータ作成フォーマットに基づいて送信データの
入力項目を決める作成形式データが表示形式変換部から
表示装置へ出力される。そして、この作成形式データの
表示に応じてキー入力装置から入力された送信データ
は、入力された箇所に対応するデータ作成フォーマット
の特定の箇所が示すデータ型等に基づいて表示形式変換
部で本来の通信フォーマットの形式に変換される。ま
た、表示フォーマット格納部に格納された表示フォーマ
ットに基づいて表示形式変換部で表示形式を変換された
受信データは、キー入力装置から入力された設定に基づ
いてデータ解析部でデータ処理を施されて表示装置へ出
力される。

【０００８】

【実施例】図１は本発明の１実施例を示す通信試験装置
のブロック図、図２はこの通信試験装置の表示装置にお
ける表示例を示す図、図３は同じく他の表示例を示す図
である。図１において、１は通信試験装置、２はキー入
力装置、３は表示装置、４は通信処理部、５は通信バッ
ファ、６は送受信データを分かりやすい表示形式に変換
するための表示フォーマットをキー入力装置２から入力
されて格納する表示フォーマット格納部、７は通信バッ
ファ５から出力された受信データ、及び送信データの表
示形式を表示フォーマット格納部６に格納された表示フ
ォーマットに基づいて変換する表示形式変換部、８は表
示処理部である。

【０００９】図２において、２０は表示フォーマットに
基づいて形式変換されて表示された受信データ、２１は
受信データ２０のデータの意味の理解を容易にするため
に、表示フォーマット入力時に同時にキー入力装置２か
ら入力されて表示されたコメントである。図３におい
て、２２はテキスト全体の構成を把握するために、受信
データの主要な区切りの先頭アドレスとサイズとを示す
マクロ表示である。

【００１０】表示フォーマット格納部６に格納された表
示フォーマットは、図８の例のように並んで表示されて
いた送受信データを所望の形式に変換して表示するため
のもので、通信フォーマットとして決められている形式
を例えば図２の受信データ２０のようにテキストサイ
ズ、データアドレス、データ型、データの長さ等の形式
で表示できるようにキー入力装置２から入力されて作成
される。また、コメント２１は、表示フォーマットに対
応する形でキー入力装置２から入力されて同じく表示フ
ォーマット格納部６に格納される。

【００１１】次に、このような通信試験装置１の動作を
図１を参照して説明する。基本的な動作は図７の例と同
様であるが、表示形式変換部７は、通信バッファ５から
出力された受信データの表示形式を表示フォーマットに
基づいて変換し、表示フォーマット格納部６に格納され
たコメントのデータと共に形式変換された受信データを
出力する。表示処理部８は、表示形式変換部７から出力
されたこれらのデータをＡＳＣＩＩ等の文字コードとし
て認識して表示データに変換処理し、表示装置３へ出力
して図２の受信データ２０及びコメント２１のように表
示させる。

【００１２】したがって、受信データが図２のように表
示されることにより、その内容を容易に確認することが
でき、併せて通信フォーマット通りに通信が行われてい
るかどうかを確認することができる。また、受信データ
を図３のように既知の主要な区切りごとの先頭アドレス
及びサイズを示すマクロ表示２２とコメント２１とで表
示できる表示フォーマットを作成すれば、表示装置３の
画面数枚分に及ぶデータの全体の構成を把握することが
できる。

【００１３】なお、図２、３の例では受信データの例で
説明したが、通信試験装置１から送信する送信データの
場合も表示フォーマット格納部６に表示フォーマットを
格納しておけば受信データ同様分かりやすい形式で表示
することができる。つまり、送信データは、キー入力装
置２から入力されて表示処理部８を介して表示形式変換
部７へ出力されると、表示形式変換部７により表示フォ
ーマットに基づいて表示変換されて表示処理部８へ戻さ
れると共に、通信テキストに変換されて通信バッファ５
へ出力されることになる。

【００１４】上記の実施例では送受信データの表示形式
を変換して表示したが、送信データを作成者が把握しや
すい形式で作成できる機能を設けることにより送信デー
タの作成を容易にすることもできる。図４は本発明の他
の実施例を示す通信試験装置のブロック図、図５はこの
通信試験装置の表示装置における表示例を示す図であ
る。図４において、図１と同様の部分には同一の符号を
付してある。

【００１５】図４において、１ａは通信試験装置、９は
送信データを分かりやすい形式で作成できるようにする
ためのデータ作成フォーマットをキー入力装置２から入
力されて格納する作成フォーマット格納部である。７ａ
は表示形式変換部であり、作成フォーマット格納部９の
データ作成フォーマットに基づいた作成形式データを表
示処理部８へ出力して表示装置３に表示させ、キー入力
装置２から入力されて表示処理部８から出力された送信
データをデータ作成フォーマットに基づいて本来の通信
フォーマットの形式に変換する。図５において、２３は
表示形式変換部７ａから出力された作成形式データに含
まれて送信データの入力を促す項目表示、２４は送信デ
ータを入力すべき入力部分である。

【００１６】作成フォーマット格納部９に格納されたデ
ータ作成フォーマットは、従来文字型データ、１６進数
データ等が羅列していた送信データの作成を容易にする
ためのもので、例えば図５のデータ点数、データ１名称
及びデータ１値のような項目表示２３を表示して入力部
分２４の箇所に送信データの入力を促し、入力された送
信データを表示形式変換部７ａが本来の通信フォーマッ
トの形式に変換できるようにするためのものである。

【００１７】次に、このような通信試験装置１ａの動作
について説明する。データの受信時及び送信時は、図１
の例と同様に表示フォーマット格納部６に格納された表
示フォーマットに基づいてデータが表示されるが、送信
データの作成時は、まず図５の項目表示２３を表示する
ために作成フォーマット格納部９に格納されたデータ作
成フォーマットに基づいて作成形式データが表示形式変
換部７ａから出力される。項目表示２３は、この作成形
式データが表示処理部８で表示データに変換処理されて
表示装置３に出力されることにより表示される。

【００１８】次に、項目表示２３の表示後に入力部分２
４の箇所に送信データがキー入力装置２から入力される
と、この送信データは、表示処理部８を介して表示形式
変換部７ａへ出力される。表示形式変換部７ａは、項目
表示２３に対応する入力部分２４の特定の箇所に送信デ
ータが入力されたと認識し、該当するデータ作成フォー
マットの特定の箇所が示すデータ型等に基づいて送信デ
ータを本来の通信フォーマットの形式に変換する。そし
て、この送信データは、通信バッファ５及び通信処理部
４を介して外部装置へ送信される。よって、送信データ
をこのように作成者に分かりやすい形式で作成していく
ことができる。

【００１９】上記の実施例では表示形式の変換、送信デ
ータの作成の例について述べたが、表示フォーマットに
基づいて変換された受信データに対して各種のデータ処
理を施すことによってデータ監視をすることもできる。
図６は本発明の他の実施例を示す通信試験装置のブロッ
ク図であり、図１と同様の部分には同一の符号を付して
ある。１０は表示フォーマット格納部６に格納された表
示フォーマットに基づいて変換されたデータにキー入力
装置２から入力された条件でデータ処理を施すデータ解
析部である。

【００２０】その基本的な動作としては図１の例と同様
であるが、表示形式変換部７で表示フォーマットによっ
て変換すれば受信データ中の各データの意味が分かるの
で、その各データにデータ解析部１０でデータ処理を施
すことができる。つまり、データ解析部１０は、キー入
力装置２から入力された制限値等の条件設定に従って各
データに制限値オーバチェック、変化率チェック、平均
値算出、最大値／最小値算出、周波数解析等の各種デー
タ処理を行い、その結果を表示処理部８へ出力する。し
たがって、アプリケーションソフトがなくても通信テキ
スト内の各データの値やその変化を確認することがで
き、通信試験の効率、精度を向上することができる。

【００２１】

【発明の効果】本発明によれば、送受信データを一目で
把握できる形式で表示することができるので、データの
意味と全体の構成とをすぐに確認することができ、通信
フォーマット通りに通信が行われているかどうかをすぐ
に確認することができる。また、送信データをその作成
者に分かりやすい形式で作成していくことができるの
で、その作成を容易にすることができ、送信データの作
成時における誤りを大幅に減らすことができる。また、
受信データにデータ処理を行うことにより、受信データ
中の各データの値やその変化を確認することができ、通
信試験の効率及び試験精度を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す通信試験装置のブロッ
ク図である。

【図２】図１の通信試験装置の表示装置における表示例
を示す図である。

【図３】図１の通信試験装置の表示装置における他の表
示例を示す図である。

【図４】本発明の他の実施例を示す通信試験装置のブロ
ック図である。

【図５】図４の通信試験装置の表示装置における表示例
を示す図である。

【図６】本発明の他の実施例を示す通信試験装置のブロ
ック図である。

【図７】従来の通信試験装置のブロック図である。

【図８】図７の通信試験装置の表示装置における表示例
を示す図である。

【符号の説明】

１、１ａ、１ｂ 通信試験装置 ２ キー入力装置 ３ 表示装置 ４ 通信処理部 ５ 通信バッファ ６ 表示フォーマット格納部 ７、７ａ 表示形式変換部 ８ 表示処理部 ９ 作成フォーマット格納部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外部装置から受信された受信データ及び
   キー入力装置から入力されて前記外部装置へ送信された
   送信データを表示装置へ出力して表示する通信試験装置
   において、 前記受信データ及び送信データの表示形式をデータ確認
   の容易な形式に変換するための表示フォーマットを格納
   する表示フォーマット格納部と、 前記受信データ及び送信データの表示形式を前記表示フ
   ォーマット格納部に格納された表示フォーマットに基づ
   いて変換して前記表示装置へ出力する表示形式変換部と
   を有することを特徴とする通信試験装置。
2. 【請求項２】 外部装置から受信された受信データ及び
   キー入力装置から入力されて前記外部装置へ送信された
   送信データを表示装置へ出力して表示する通信試験装置
   において、 前記送信データの作成形式をデータ作成の容易な形式に
   するためのデータ作成フォーマットを格納する作成フォ
   ーマット格納部と、 前記作成フォーマット格納部に格納されたデータ作成フ
   ォーマットに基づいた作成形式データを前記表示装置へ
   出力し、前記作成形式データの表示に応じて前記キー入
   力装置から入力された送信データを前記データ作成フォ
   ーマットに基づいて前記外部装置へ出力可能な通信フォ
   ーマットの形式に変換する表示形式変換部とを有するこ
   とを特徴とする通信試験装置。
3. 【請求項３】 外部装置から受信された受信データ及び
   キー入力装置から入力されて前記外部装置へ送信された
   送信データを表示装置へ出力して表示する通信試験装置
   において、 前記受信データ及び送信データの表示形式をデータ確認
   の容易な形式に変換するための表示フォーマットを格納
   する表示フォーマット格納部と、 前記受信データ及び送信データの表示形式を前記表示フ
   ォーマット格納部に格納された表示フォーマットに基づ
   いて変換して出力する表示形式変換部と、 前記表示形式変換部からの出力データに前記キー入力装
   置から入力された設定に基づいてデータ処理を施して前
   記表示装置へ出力するデータ解析部とを有することを特
   徴とする通信試験装置。