JPH11338541A - プラント情報収集表示装置 - Google Patents

プラント情報収集表示装置

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JPH11338541A
JPH11338541A JP14853498A JP14853498A JPH11338541A JP H11338541 A JPH11338541 A JP H11338541A JP 14853498 A JP14853498 A JP 14853498A JP 14853498 A JP14853498 A JP 14853498A JP H11338541 A JPH11338541 A JP H11338541A
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JP
Japan
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data
process data
unit
man
machine interface
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Application number
JP14853498A
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English (en)
Inventor
Toshibumi Hayashi
俊文 林
Ryuichi Otsu
隆一 大津
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要な間接データを作成し表示する。 【解決手段】 プロセスデータ入力部2は、プラントの
プロセスデータをセンサー1から入力する。マンマシン
インターフェース部5は、表示用のグラフィックスディ
スプレー6と、入力装置を持つ。プロセスデータ収集部
8は、要求された適切なプロセスデータを導き出すため
のルールおよびファクトを記憶するためのルール記憶部
9、ルールを適用するための推論部10とプログラム記
憶部11とを備え、ルールの適用によって要求されたデ
ータの構成が決まると、実際にデータの構成を行うデー
タ構成エージェント12を生成・作動させるための機能
を持っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロセスプラント
の情報収集表示を行うプラント情報収集表示装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】発電プラント等のプロセスプラントで
は、集中監視制御方式が取られている。すなわち、現場
のセンサーで検出されたプロセスデータは、中央制御室
に集められ、コンピュータで処理された後、グラフィッ
クスディスプレー上に表示される。この様な処理を行う
システムはプラント監視システムと呼ばれる。現在のプ
ラントでは、プロセスデータの表示は、数値そのもので
はなく、バーチャート、トレンドグラフ等を用いて、現
場の状況を運転員に解りやすく伝える工夫がなされてい
る。
【0003】図19に典型的なプラント監視システムの
システム構成を示している。
【0004】図示する、センサー1で検出されたプロセ
スデータは、信号ケーブル13を介してプロセスデータ
入力部2に集められる。プロセスデータ入力部2はネッ
トワーク7に接続されており、ネットワーク7に接続さ
れたマンマシンインターフェース5およびプロセスデー
タ解析用コンピュータ4に、周期的に入力したプロセス
データを送信する。また、プロセスデータ解析用コンピ
ュータ4もプロセスデータから計算された解析データを
ネットワーク7を経由してマンマシンインターフェース
5に送信する。プロセスデータ入力部2およびプロセス
データ解析用コンピュータ4の送信するデータの種類
は、プラント監視システム設計時に予め定められたもの
である。なお、以後プロセスデータ解析用コンピュータ
4が計算した解析データもプロセスデータと呼ぶことに
する。
【0005】マンマシンインターフェース5は、送られ
てきたデータをグラフィックスディスプレー6上に表示
する。この場合、プラントのプロセスデータの数は、例
えば発電プラントでは数千点から数万点に上るため、送
られてきたプロセスデータを一度にグラフィックスディ
スプレー6上に表示することはできない。
【0006】そこで、通常はプロセスデータを、一度に
表示可能なレイアウトの決まった画面を単位としてグル
ープ化している。画面単位のグループ化の方法は、プラ
ント全体で重要なプロセスデータ、プラントサブシステ
ム毎のプロセスデータ、互いに関連性があるプロセスデ
ータ等様々である。この様な画面は数十枚から数百枚用
意される。なお、これら画面単位のプロセスデータのセ
ットは、監視制御システムの設計時に決定され、運用時
には運転員が用意された画面から状況に合わせて最も適
切と思われるものを選ぶ。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なプロセスデータ収集表示装置には、次のような問題点
がある。
【0008】第一に、プラント監視システムのマンマシ
ンインタフェース部が表示できるデータはプラント監視
システムの設計時に定められていおり、レイアウトの固
定された画面単位にまとめ上げられ、画面中に埋め込ま
れて表示される。プロセスデータの値を表示したい場合
は、そのプロセスデータを埋め込んでいる画面を探し出
さなければならない。また、プラント系統の配管図等を
表示している画面では、表示スペースの関係から表示し
た配管図に関連したデータ、流量、温度、圧力等をすべ
て埋め込んでいるわけではない。上記の画面はプラント
運転の観点から設計されており、通常のプラントの運転
には支障がないように構成されているが、プラントにト
ラブルが発生したときトラブル箇所に関係するプロセス
量を別の観点から監視したい場合等の非定型な情報表示
をサポートできないという問題がある。
【0009】第二に、プロセスデータの中には、直接セ
ンサーで測定される値以外に、センサーの測定値から計
算によって間接的に求められるものもあるが、これら間
接データに対しても、表示できるものはシステム設計時
に定められており、新たに必要となった間接データ等
は、プラント運転員が計算しなければならないという問
題がある。例えば、合流する二つの配管に流量計が取り
付けられており、合流後の流量は二つの流量計の測定値
を加えるだけでよい場合も、プラント監視システムがこ
の値を計算し表示するように設計されていなければ、プ
ラント運転員は二つの流量計の和を自分で計算すること
になる。その他間接データには、変化率(微分)、一定
時間内での総和(積分)、あるいは、上述したプロセス
データ解析用コンピュータが複雑な計算の結果導き出し
た解析データもある。
【0010】第三に、現状のプラント情報収集表示装置
では、新しいセンサーの追加あるいは既存センサーの削
除が容易にはできないという問題がある。既に述べたよ
うに表示できるデータがシステム設計時に固定的に定め
られているため、新しいセンサーを追加しても、その測
定値を表示する画面がないし、また測定値を参照する手
段が与えられていない。
【0011】そこで、本発明の目的は、ユーザーの要求
にしたがって、プロセスデータを収集し、必要に応じて
間接データを生成し、表示するプラント情報収集表示装
置を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、プロ
セスデータをプラントから取込むプロセスデータ入力部
と、表示装置に表示される情報に応じて選択されたプロ
セスデータ選択情報に基づいて送信要求をする一方、送
信要求の結果によって得られたプロセスデータを表示装
置へ表示するマンマシンインターフェース部と、プロセ
スデータ入力部へ取り込まれたプロセスデータを収集す
ると共に、マンマシンインターフェース部からの送信要
求に対してマンマシンインターフェース部へ該当するプ
ロセスデータを送信するプロセスデータ収集部とをネッ
トワークにて接続してデータの送受信をする構成のプラ
ント情報収集表示装置において、プロセスデータ収集部
は、マンマシンインターフェース部から送信要求された
プロセスデータを導き出すための予め定めたルールとフ
ァクトとを記憶するルール記憶部と、このルール記憶部
に記憶されたルール及びファクトを用いて推論を行う推
論部と、送信要求されたデータを構成するのに必要な要
素データを周期的に収集して送信要求元へ送信するデー
タ構成エージェントを生成作動させる処理プログラムを
記憶するプログラム記憶部とを設けるようにするもので
ある。この手段によれば、配管にセンサーがついていな
くても、情報収集のためのルールを用いて、要求された
プロセスデータを構成することができる。したがって、
プラント監視システムの設計時には考慮されていなかっ
たプロセスデータを知る必要が生じた場合でも、迅速に
目的とするプロセスデータを得ることができ、ソフトの
変更を不要とし、プラント監視員が計算する等の負担を
軽減することができる。
【0013】請求項2の発明は、プロセスデータをプラ
ントから取込むプロセスデータ入力部と、表示装置に表
示される情報に応じて選択されたプロセスデータ選択情
報に基づいて送信要求をする一方、送信要求の結果によ
って得られたプロセスデータを表示装置へ表示するマン
マシンインターフェース部と、プロセスデータ入力部へ
取り込まれたプロセスデータを収集すると共に、マンマ
シンインターフェース部から送信要求に対してマンマシ
ンインターフェース部へ該当するプロセスデータを送信
するプロセスデータ収集部とをネットワークにて接続し
てデータの送受信をする構成のプラント情報収集表示装
置において、プロセスデータ収集部は、ネットワークで
接続される複数個を有し、各プロセスデータ収集部は、
マンマシンインターフェース部から送信要求されたプロ
セスデータを導き出すための予め定めるルールとファク
トを記憶するルール記憶部と、このルール記憶部に記憶
されたルール及びファクトを用いて推論を行う推論部
と、送信要求されたデータを構成するに必要な要素デー
タを周期的に収集して送信要求元へ送信するデータ構成
エージェントを生成作動させる処理プログラムを記憶す
るプログラム記憶部とを有し、自プロセスデータ収集部
がマンマシンインターフェース部からデータ要求に対し
てデータを構成するのに必要なデータが不足する場合、
他プロセスデータ収集部へ該当する必要なデータを要求
して、得られたデータによって送信要求されたデータ構
成エージェントを生成作動させるようにしたものであ
る。この手段によれば、プロセスデータ収集部の負荷を
分散することができる。また、プロセスデータ収集部の
役割をプラントの構造に沿って分担することでルールお
よびファクトの設計が容易になる。
【0014】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2記載のプラント情報収集表示装置において、プロセス
データ収集部は、系統の主要な構成名と関連する属性名
を記憶する一方、マンマシンインターフェース部からの
要求に応じて該当する系統の主要な構成名と関連する属
性名を送信し、マンマシンインターフェース部は、プロ
セスデータ収集部から受信したデータに基づいて系統の
主要な構成名と属性名からなるメニューを表示装置へ表
示し、メニュー表示上で選択されたデータに基づいて構
成名と属性名からなる要求データを作成するようにした
ものである。この手段によれば、系統の構成要素名とそ
の属性を指定すると、プロセスデータ収集部にデータを
要求し、マンマシンインターフェース部に表示すること
ができる。必要とするデータ要求がプラント監視員の負
担を要することなくできる。
【0015】請求項4の発明は、請求項1または請求項
2記載のプラント情報収集表示装置において、プロセス
データ収集部は、系統の概略図と系統構成に関連する属
性名を記憶する一方、マンマシンインターフェース部か
らの要求に応じて該当する系統の概略図と系統構成に関
連する属性名を送信し、マンマシンインターフェース部
は、プロセスデータ収集部から受信したデータに基づい
て系統の概略図を表示装置へ表示し、系統の概略図上で
選択されたデータに基づいて構成名と属性名からなる要
求データを作成すると共に、プロセスデータ収集部から
受信したデータに基づいて表示装置の系統の概略図上で
選択した位置の近傍にデータを表示するようにしたもの
である。この手段によれば、マンマシンインターフェー
ス部に表示された系統の概略図上で、必要プロセスデー
タに対応する部分を指示し、表示されたメニューからプ
ロセスデータの種類を指定できるため、直感的で迅速に
プロセスデータを要求できる。さらに、表示された系統
の概略図上で要求したデータが、系統図上の指定した位
置付近に表示されるため、使用者にとってデータの把握
が容易にできる。
【0016】請求項5の発明は、請求項1または請求項
2記載のプラント情報収集表示装置において、プロセス
データ収集部は、単一のマンマシンインターフェース部
から複数のデータ要求がある場合、複数のデータ構成エ
ージェントをまとめたバケット構成エージェントを生成
してマンマシンインターフェース部へ送信する一方、受
信確認パケットを受信したとき、受信確認パケットに含
まれないデータの該当データ構成エージェントを削除
し、マンマシンインターフェース部は、送信に必要な要
求データ名をまとめた受信確認パケットを作成してプロ
セスデータ収集部へ周期的に送るようにしたものであ
る。この手段によれば、単一のプロセスデータ収集部か
ら単一のマンマシンインターフェース部へ複数のデータ
を周期的に送信する場合、プロセスデータ収集部とマン
マシンインターフェース部との通信効率が向上する。ま
た、プロセスデータ収集部はマンマシンインターフェー
ス部の要求データ内で、不要となったデータを判断で
き、不必要なデータを送らなくて済む。
【0017】請求項6の発明は、請求項2記載のプラン
ト情報収集表示装置において、複数のプロセスデータ収
集部は、互いに時刻を合わせた時計とデータを一時的に
保存するバッファを設け、周期的に送られるデータに時
刻を付加し、データと対応する時刻とを関連させてバッ
ファに保持し、複数個の関連するデータについてデータ
に付加される時刻が一致するようにバッファからデータ
を取出し、また、バッファから不必要になった時刻のデ
ータを削除するようにしたものである。この手段によれ
ば、複数のプロセスデータ収集部からプロセスデータを
集めて間接データを作成する場合、各データの測定され
た時刻を一致させることができる。また、バッファから
不必要なデータを合理的に除去でき、バッファが無制限
に大きくなることを防げる。
【0018】請求項7の発明は、請求項1または請求項
2記載のプラント情報収集表示装置において、プロセス
データ収集部は、プロセスデータ入力部から入力した直
接データと入力した直接データに基づいて構成される間
接データとを識別可能に記憶し、あるいは、間接データ
のルールやプラント等を含む間接データの演算に必要な
情報をデータ構成情報として記憶し、マンマシンインタ
ーフェース部は、プロセスデータ収集部へ直接データ、
間接データ、あるいは、データ構成情報を要求し、受信
した直接データと間接データを表示装置へ識別して表示
し、あるいは、表示装置へ対応するデータ構成情報を表
示するようにしたものである。この手段によれば、デー
タを要求した使用者は表示されたデータがセンサによっ
て直接測定されたものか、間接的に作成された間接デー
タかを識別することができ、また、データを要求した使
用者は表示された間接データのデータ構成情報に対して
根拠を知ることができ、的確なプラント監視ができる。
【0019】請求項8の発明は、プロセスデータをプラ
ントから取込むプロセスデータ入力部と、表示装置に表
示される情報に応じて選択されたプロセスデータ選択情
報に基づいて送信要求をする一方、送信要求の結果得ら
れたプロセスデータを表示装置へ表示するマンマシンイ
ンターフェース部と、プロセスデータ入力部へ取り込ま
れたプロセスデータを収集すると共に、マンマシンイン
ターフェース部から送信要求に対してマンマシンインタ
ーフェース部へ該当するプロセスデータを送信するプロ
セスデータ収集部とをネットワークにて接続してデータ
の送受信をする構成のプラント情報収集表示装置におい
て、マンマシンインターフェース部は、プロセスデータ
に基づいて必要な間接データを演算して得るために必要
なデータ構成情報を送信する一方、得られた間接データ
を表示装置へ表示し、プロセスデータ収集部は、マンマ
シンインターフェース部から送信されたデータ構成情報
に基づいて間接データを作成し、データ構成エージェン
トを生成してマンマシンインターフェースへ送信するよ
うにしたものである。この手段によれば、使用者は間接
データを作成するためのデータ構成情報をマンマシンイ
ンターフェース部より入力してプロセスデータ収集部に
よって得られた間接データを表示することができる。
【0020】請求項9の発明は、請求項1または請求項
2記載のプラント情報収集表示装置において、プロセス
データ入力部は、プロセスデータを検出するセンサを新
たに追加接続する際、あるいは、既存のセンサを削減す
る際に、該センサに関する情報を入力するための情報入
力インターフェース部を有し、プロセスデータ収集部
は、該プロセスデータ入力部から追加、あるいは、削除
された該センサに関する情報を入力し、ルール記憶部に
記憶されているルール及びファクトをセンサの追加、あ
るいは、削除を反映して変更するようにしたものであ
る。この手段によれば、プロセスデータ入力部に新しい
センサが追加された場合、あるいは、プロセスデータ入
力部から既存のセンサが削除された場合、その結果をプ
ラント情報収集表示装置全体に反映させることができ
る。
【0021】請求項10の発明は、請求項1、請求項
2、請求項8記載のいずれかのプラント情報収集表示装
置において、予めプラントに設置され、プロセスデータ
入力部には直接接続されていないセンサに接続可能とす
るためのインターフェースを持ち、該センサの測定した
プロセスデータを入力するマンマシンインターフェース
部、あるいは、プラントのプロセスデータを測定するセ
ンサを有するマンマシンインターフェース部を有するよ
うにしたものである。この手段によれば、可搬型等のマ
ンマシンインターフェース部にセンサを接続でき、ま
た、可搬型のマンマシンインターフェース部にセンサを
設置することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0023】図1は、本発明の第1実施の形態を示すプ
ラント情報収集表示装置の構成図である。
【0024】図1において、従来技術を示す図19と同
一符号は、同一部分または相当部分を示し、第1実施の
形態は、図19のプロセスデータ解析用コンピュータ4
の代わりにプロセスデータ収集部8を設ける点が主な相
違点である。
【0025】プロセスデータ入力部2は、プラントのプ
ロセスデータをセンサー1から入力する。マンマシンイ
ンターフェース部5は、表示用のグラフィックスディス
プレー6と、入力装置を持つ。グラフィックスディスプ
レー6には、プロセスデータとプロセスデータ選択のた
めのメニューを表示する。入力装置は、具体的には、キ
ーボード、マウス、タッチスクリーン、タッチペン等で
あり、グラフィックスディスプレー6に表示されたメニ
ューからの項目の選択、あるいは、表示したいプロセス
データ名の入力に使用される。
【0026】プロセスデータ収集部8は、マンマシンイ
ンターフェース部5から送られてきたプロセスデータの
送信要求に応え、プロセスデータ入力部2A,2Bから
適切なデータを入力し、マンマシンインターフェース部
5に送信する。この機能を実現するためプロセスデータ
収集部8は、要求された適切なプロセスデータを導き出
すためのルールおよびファクトを記憶するためのルール
記憶部9、ルールを適用するための推論部10とプログ
ラム記憶部11とを備え、ルールの適用によって要求さ
れたデータの構成が決まると、実際にデータの構成を行
うデータ構成エージェント12を生成・作動させるため
の機能を持っている。
【0027】次に、図2に示すプロセスプラントの系統
に関するデータを収集する場合について説明する。
【0028】図2は、プラント系統の一部を示すもので
あり、ポンプ3−1,ポンプ3−4から流れ出る液体が
配管3−2,配管3−5を通り、配管3−7に合流して
流れる。配管3−2,配管3−5にはそれぞれ流量計3
−3と3−6が設置されている。図2の系統に対して、
配管3−7の流量を監視したいとする。配管3−7には
流量計が付いていないので、流量を直接測定することは
できない。
【0029】そこで、プロセスデータ収集部8のルール
記憶部9には、配管3−2,3−5,3−7の接続関係
と、配管の流量の関係、接続された配管の間での流量の
計算方法に関する次の(A)〜(C)のルールおよびフ
ァクトが記憶されている。
【0030】ルールおよびファクトの記述方法は、Pr
ologに類似したものである。なお、Prologに
ついては、例えば、Clocksin,W.F.and
Mellish著中村克彦訳「Prologプログラ
ミング」(マイクロソフトウェア)に説明されている。
【0031】(A)配管の接続関係のファクトは、次の
関係式(1)で表される。
【0032】 (f1)flow_to(p3−2,p3−5,p3−7) …(1)
【0033】ここで、p3−2,p3−5,p3−7は
それぞれ配管3−2,配管3−5,配管3−7を表す定
数であり、配管p3−2と配管p3−5との流体が配管
p3−7に流れ込むことを表す。
【0034】(B)配管と流量の関係のファクトは、次
の関係式(2)と関係式(3)で表わされる。
【0035】 (f2)flow(p3−2,pf3−3) …(2) (f3)flow(p3−5,pf3−6) …(3)
【0036】ここで、pf3−2とpf3−5は、それ
ぞれ流量計3−3と流量計3−6によって測定される流
量を表すプロセスデータに対応する定数であり、pf3
−3およびpf3−6には、流量計3−3、流量計3−
6に接続したプロセスデータ入力部2の識別番号および
各プロセスデータ入力部2におけるプロセス入力の識別
番号が対応づけられる。
【0037】上記のファクトは、それぞれ配管p3−
2、配管p3−5の流量がpf3−3およびpf3−5
によって参照できることを示している。なお、p3−
5,pf3−6等の先頭の文字を英子文字にしたのは、
これが定数であることを意味する。
【0038】これにより、プロセスデータ収集部8は、
定数pf3−3およびpf3−5を指定すれば、流量計
3−3、流量計3−6の測定した流量をそれぞれプロセ
スデータ入力部2とネットワーク7を通して実時間で取
り入れることができる。
【0039】(C)流量の計算方法のルールは次の関係
式(4)で表される。
【0040】 (r1)flow(P,Fx):−flow_to(A,B,P), flow(A,Fa), flow(B,Fb), Fx is Fa+Fb. …(4)
【0041】ここで、上記関係式(4)のルールは、
「AとBがPに流れ込み、Aの流量がFa、Bの流量が
Fb、Fa+Fbの値がFxならばPの流量はFxであ
る」ことを意味する。ルール(r1)の中で、P,F
x,A,Faの様に先頭の文字を大文字にしたのは、こ
れらが変数であることを意味する。定数と変数を区別す
るのは、推論部におけるパターンマッチで、定数にマッ
チするのは同一の定数か変数、変数は全ての定数と変数
にマッチするという規則を適用するためである。
【0042】以上のルール及びファクトを備えたプロセ
スデータ収集部8に対して、マンマシンインタフーェス
部5より配管3−7の流量の参照要求が来ると、推論部
10図3に示すように手続き処理Resolveにした
がって、Prologに類似した処理を進める。
【0043】まず、マンマシンインタフーェス部5から
のデータ要求が、flow(p3−7,Fx)の形式で
送られてくる。既に説明したように、英子文字から始ま
る名前は定数、英大文字から始まる名前は変数である。
このデータ要求は変数であるFxにマッチする定数を求
めることである。
【0044】処理S1でResolve(Q)は、一つ
の引数Qを取るが、flow(p3−7,Fx)が次の
式(5)のようにQに当たる。
【0045】 Q=flow(p3−7,Fx) …(5)
【0046】処理S2では、flow(p3−7,F
x)についてルール記憶部9が参照され、左辺のパター
ンがマッチするルール、あるいは、ファクトを探す。定
数にマッチするのは同一の定数か変数、変数は全ての定
数と変数にマッチするという規則を適用し、例えば、前
記関係式(4)のようなルールr1が選ばれる。変数R
は次の式(6)のようにr1となる。
【0047】 変数R=r1=flow(P,Fx) …(6)
【0048】次に、処理S3では変数Rは空かどうか判
定し、空の場合、処理S4で失敗を返すが、この例で
は、空でないので処理S3から処理S5へ進む。この処
理では変数Rへマッチした変数を代入する。この結果、
前記関係式(5)のflow(p3−7,Fx)と前記
関係式(6)のr1の左辺flow(P,Fx)より、
P=p3−7、Fx=Fxとなる。
【0049】次に、処理S6で変数Rは、ファクトかど
うか判定し処理S7でファクトの場合、成功を返すが、
変数Rは、r1に対して右辺があるため処理S6から処
理S8へ進む。この処理では変数Tに変数Rの右辺を代
入する。すなわち、先入れ先出しキュー(FIFO)T
に前記関係式(4)のr1の右辺を入れる。これは「f
low_to(A,B,P),flow(A,Fa),
flow(B,Fb),Fx is Fa+Fb」であ
る。この結果、次の関係式(7)となる。
【0050】 変数T=flow_to(A,B,p3−7),flow(A,Fa), flow(B,Fb),FxiSFa+Fb …(7)
【0051】続いて、処理S9におけるPopはFIF
OTの先頭の要素を取り出すことを意味する。この結
果、変数Xには前記関係式(7)のflow_to
(A,B,p3−7)が入る。また、FIFOTから
は、flow_to(A,B,p3−7)が取り除かれ
る。
【0052】次に、処理S10で、変数Xが空かどうか
判定し、空の場合処理11で成功を返すが、この例で
は、空でないので処理S12に進む。処理S12では、
変数Xの形式を比較する。この比較では、変数Xが次の
関係式(8)に対応しているかどうかの判断をする。
【0053】 変数X”の形式:”X is f( )” …(8)
【0054】この比較で、この例では、変数Xが関係式
(8)に対応しないので、処理S13へ進む。処理S1
3では、Resolove(flow(A,B,p3−
7))を繰り返して再帰的にコールする。この結果、処
理S14を介してQ=flow(A,B,p3−7)を
として、処理S2から処理が開始する。
【0055】ここで、flow(A,B,p3−7)に
マッチするファクトは(f1)であり、処理S5でA=
p3−2,B=p3−5となって処理S1で成功を返し
てこのコールを終了する。
【0056】この結果、処理S15で成功が判定され、
処理S9へ戻り、処理S9では、変数Tの先頭の要素は
flow(A,Fa)になっている。変数X=flow
(A,Fa)として先ほどと同様に進むと、A=p3−
2となっている。これにより、処理S13で、Reso
lve(flow(p3−2,Fa))のコールによっ
て、f2よりFa=pf3−3となる。
【0057】そこで、処理S9に戻り、今度は変数X=
flow(B,Fb)として同じループを回ると、B=
p3−5が得られ、また処理S9へ戻る。
【0058】処理S9でTの先頭の要素は、Fx is
Fa+Fbとなっている。さらに、既にFa=pf3
−2,Fb=pf3−5となっている。今度は処理S1
2で、関数式(8)に相当するXの形式が”X isf
(...)”の形式である。これにより、処理S12の
処理によって処理S15へ進む。f(...)は関数
で、この場合pf3−2とpf3−5の和を計算する関
数となる。この結果、処理S15によってf(...)
すなわち”pf3−2+pf3−5”を計算するための
データ構成エージェントを生成する。
【0059】図4は、データ構成エージェント12の構
成を示し、図示するデータ構成エージェント12は、入
力用一時メモリー12aとプログラム部12bと計算用
スタック12cと出力用一時メモリー12dとから構成
されている。
【0060】入力用一時メモリー12aは、プロセスデ
ータ入力部2から入力されたデータを一時的に記憶す
る。入力用一時メモリー12aには、アドレスが付けら
れているが、1番には”PI2−4/3−3”すなわ
ち、プロセスデータ入力部2aに接続された流量計3−
3の値が、2番には”PI2−2/3−5”は、プロセ
スデータ入力部2bに接続された流量計3−5の値が入
力される。
【0061】プログラム部12bは、図3に示すルール
記憶部9による処理S15によるf(...)を計算す
るための仮想計算機の命令を記憶する。仮想計算機はス
タックマシンであり、図示する計算用スタック12cに
相当する。計算用スタック12cが”pf3−2+pf
3−5”を計算するためには、一時メモリーの1番目と
2番目のデータをそれぞれ、”IN1”命令,”IN
2”命令によって計算用スタック12cに入力し、”
+”命令によって二つを加える。次に、出力用一時メモ
リー12dの”OUT1”命令によって出力する。出力
用一時メモリー12dも入力用一時メモリー12aと同
様、アドレスが付けられ、”OUT1”命令はこの一番
目に出力することを意味する。
【0062】以上の、入力用一時メモリー12a、プロ
グラム部12b、計算用スタック12c、出力用一時メ
モリー12dは、プロセスデータ収集部8のプログラム
記憶部11へ記憶される。したがって、データ構成エー
ジェント12の生成操作は、プロセスデータ入力部2の
メモリーの確保、f(...)を仮想計算機の命令コー
ドへの変換とプログラム部12bへの記録、プロセスデ
ータ収集部8へのデータ構成エージェント12のプロセ
スとしての登録となる。
【0063】図3の処理S15の処理が終わると処理S
9に帰るが、この時点でTは既に空となっており、処理
S10を経由して処理S11に進み、「成功」を返して
データ構成エージェント12の生成処理を終了する。
【0064】生成されたデータ構成エージェント12
は、処理S15についての説明に記述したように作動す
るが、プロセスデータ入力部2からのデータの入力、プ
ログラム部12bに記録された仮想計算機命令コードの
実行および出力用一時メモリー12dから、マンマシン
インタフーェス部5へのデータの送信、それぞれは独立
したスレッドによって、0.25秒から1秒の一定周期
で処理される。
【0065】なお、複数のデータ構成エージェント12
がある場合、データの入力、データの送信を個々のデー
タ構成エージェント12から独立させて、それぞれ一つ
のプロセスとして作動させることもできる。
【0066】このように本発明の第1実施の形態によれ
ば、配管にセンサーがついていなくても、情報収集のた
めのルールを用いて、要求されたプロセスデータを構成
することができる。したがって、プラント監視システム
の設計時には考慮されていなかったプロセスデータを知
る必要が生じた場合でも、迅速に目的とするプロセスデ
ータを得ることができ、ソフトの変更を不要とし、プラ
ント監視員が計算する等の負担を軽減することができ
る。
【0067】図5は、本発明の第2実施の形態を示すプ
ラント情報収集表示装置の構成図であって、第1実施の
形態を示す図1と同一符号は同一部分または相当部分を
示し第2実施の形態は、複数のプロセスデータ収集部を
備える点に特徴を有している。
【0068】プロセスデータ収集部8A、8Bは、図1
に示すと同様のルール記憶部9、推論部10、プログラ
ム記憶部11、データ構成エージェント12を持ち、単
独のプロセスデータ収集部8Aまたはプロセスデータ収
集部8Bでは、解決できないデータ要求が来ると、推論
部10の働きで必要な要素データを構成できる他のプロ
セスデータ収集部8Bを特定し、必要な要素データを要
求する。そして、送られてきた要素データを元に自身が
要求されたデータを構成するデータ構成エージェント1
2を生成する。
【0069】本発明の第2実施の形態として図6に示す
系統に適用した場合について説明する。
【0070】図6の系統は、図2の系統に、配管3−5
からプール3−9に続く配管3−8を加えたものであ
る。したがって、図6の系統では、流量計3−6で測定
された流量と流量計3−3で測定された流量を加えて
も、配管3−7の流量は求めることができない。しかし
ながら、配管3−5について配管3−8への分岐の前に
設ける部分の配管3−5.1と呼ぶとして、配管3−5
の流量を次のように関係式(9)で定義すれば、配管3
−7の流量は、配管3−2と3−5の流量の和となる。
【0071】 <配管3−5の流量>=<流量計3−6の値>−<配管3−8の流量> =<流量計3−6の値>−<水位計3−10の変化率> …(9) これを、第1実施の形態と同様に、ルール及びファクト
への追加の形で記述すると次の式(10)のようにな
る。
【0072】(D)配管の接続関係は次の関係式(9)
のようになる。
【0073】 (f4)flow_branch(p3−5.1,p3−5,p3−8). …(10) ここで、ファクト(f4)は、配管p3−5が配管p3
−5.1と配管p3−8に分かれることを意味する。
【0074】(E)ルールは、次の関係式(11)のよ
うになる。
【0075】 (r2)flow(P,Fx):−flow_branch(A,P,Q), flow(A,Fa),flow(Q・Fq), Fx is Fa−Fq. …(11) さらに、水位計3−10の変化率から配管3−8の流量
を計算するルールとして、次の関係式(12)のように
なる。
【0076】 (r3)flow(p3−8,X):−X is derivative (PL3−10). …(12) ここで、derivative(x)は、xの変化率を
計算する関数であり、pL3−10は水位計3−10に
対応するプロセスデータを表す定数である。
【0077】これらのルールとファクトは、プロセスデ
ータ収集部8Bのルール記憶部9に記憶される。これ
は、プロセスデータ収集部8Aの負荷を分散するととも
に、プラント情報収集装置をプラント系統の構造に則っ
て構成するためである。また、プロセスデータ収集部8
Aでは、ファクト(f3)は次の関係式(13)に変更
される。
【0078】 (f3’)flow(p3−5.1,pf3−36) …(13)
【0079】以上の構成で、マンマシンインタフェース
部5からデータ要求flow(p3−7,Fx)が送ら
れてくると、図3の処理と同様に処理が進み、やがて図
3の処理S9で、X=flow(B,Fb)、B=p3
−5となり、処理S13でResolve(flow
(p3−5,Fb))をコールする。
【0080】以下、Resolve(flow(p3−
5,Fb))がコールされたときについて、図7の部分
フローチャートの先頭の処理S3からの処理について説
明する。
【0081】まず、図3の処理S3に相当する処理S3
では、左辺がflow(p3−5,Fb)にマッチする
ルールまたはファクトがない。従って、図3のフローチ
ャートのままでは失敗する。図7は図3のフローチャー
トの処理S3からの流れを修正したものであって、他の
部所は図3と同様である。
【0082】図7のフローチャートでは、処理S3でR
が空のとき、処理16で他のプロセスデータ収集部、す
なわち、プロセスデータ収集部8Bにflow(p3−
5,Fb)の形式でデータを要求する。
【0083】上記するflow(p3−5,Fb)の形
式のデータ要求は、マンマシンインタフェース部5から
のデータ要求と同じ形式なので、プロセスデータ収集部
8Bはデータ要求を図3および図7のフローチャートに
したがって解決を試みる。
【0084】まず、flow(p3−5,Fb)にマッ
チするルールは、ルール記憶部9を参照すると、関係式
(11)の(r2)である。関係式(11)の(r2)
の第一項が、(f4)にマッチするため、関係式(1
2)の(r3)を(f4)へ適用した結果、(r3)の
変数はA=p3−5.1,P=p3−5,Q=p3−8
となる。そこで、(r2)の残りの項は、次の関係式
(14)のようになる。
【0085】 flow(p3ー5.1,Fa),flow(p3ー8,Fq),Fx is Fa−Fq …(14) ここで、上記関係式(14)のf1ow(p3−5.
1,Fa)はプロセスデータ収集部8Bでは、解決でき
ないので、プロセスデータ収集部8Aにデータを要求す
る。
【0086】また、上記関係式(14)の次の項である
flow(p3−8,Fq)は、ルール(r3)によっ
て解決される。ルールr3を適用して生成されるデータ
構成エージェント12で、derivative(x)
については仮想計算機の命令コードの中に、変化率を計
算する機能、例えば前回の値との差を計算する機能を組
み込むことで実現できる。
【0087】このようにして、プロセスデータ収集部8
Bはプロセスデータ収集部8Aと同じ方式の処理により
データ構成エージェント12を生成し、構成されたデー
タをデータの要求元であるプロセスデータ収集部8Aへ
周期的に送信することができる。
【0088】次に、プロセスデータ収集部8Aの処理の
説明に戻る。プロセスデータ収集部8Bがデータ要求を
解決し、プロセスデータ構成エージェント12を生成し
た場合、図7に示す処理S17で「成功」が返る。従っ
て、処理S19に進み、プロセスデータ収集部8Aに、
プロセスデータ収集部8Bから送られてくるデータを入
力するためのデータ構成エージェント12を生成する。
このデータ構成エージェント12は、データ要求flo
w(p3−5,Fb)の変数Fbの参照する。続いて処
理S20に進んで「成功」を返す。仮に、プロセスデー
タ収集部8Aがデータ要求を解決できなければ、プロセ
スデータ収集部8Aは「失敗」を返し、処理S17から
処理S18へ進み、「失敗」を返す。
【0089】このように第2実施の形態では、第1実施
の形態のプロセスデータ収集部の負荷を分散することが
できる。また、プロセスデータ収集部の役割をプラント
の構造に沿って分担することでルール及びファクトの設
計が容易になる。
【0090】次に、本発明の第3実施の形態を説明す
る。
【0091】本発明の第3実施の形態は、第1及び第2
実施の形態において、使用者が欲しいデータを要求でき
るように、マンマシンインタフェース部に系統の構成要
素名と関連する属性名を指定するメニューを表示するも
のである。すなわち、構成要素名と関連する属性名か
ら、第1実施の形態、あるいは、第2実施の形態に適合
する形式で上記ルールを参照するための必要なデータ要
求を生成する。
【0092】例えば、図6に示す系統に適用する場合に
ついて説明する。
【0093】マンマシンインタフーェス部5からのデー
タ要求は、flow(<系統構成要素>,<属性>)の
形式で記述される。この形式のデータ要求を使用者が入
力することは手軽ではない。そこで、第3実施の形態で
は、図6の系統の主要な構成要素と、関連する属性をプ
ロセスデータ収集部8内に記憶しておく。マンマシンイ
ンタフーェス部5は、データ要求を作成する際に、プロ
セスデータ収集部8から、該構成要素名と該関連する属
性名を入力し、図8に示す形式のデータ要求画面100
で表示する。
【0094】使用者は、図8のメニューからマウスで、
構成要素名101と属性名102とを指定する。図8は
構成要素名として配管p3−7、属性名として流量を指
定した様子を示している。マンマシンインターフェース
部5は使用者の指定に基づき、flow(<p3−7
>,<流量>)の形式でデータ要求を作成する。
【0095】なお、系統の主要な構成要素名または関連
する属性名を、プロセスデータ収集部8ではなくマンマ
シンインターフェース部5が記憶する方式は言うまでも
なく可能であるが、系統の構成要素名は系統毎に異なる
のに対し、属性名は系統間で共通に使えるため、属性名
のみをマンマシンインターフェース部5が記憶すること
も考えられる。また、構成要素名と関連する属性名をプ
ロセスデータ収集部8とは独立した記憶部に記憶させて
おき、この記憶部をネットワークに接続する方法も考え
られる。
【0096】このように第3実施の形態によれば、系統
の構成要素名とその属性を指定すること、例えば、配管
名とその属性である流量、圧力、温度等を指定して、プ
ロセスデータ収集部へ要求し、マンマシンインターフェ
ース部に表示することができる。これにより、データの
要求が容易となり、オペレータの負担が軽減できる。
【0097】次に、本発明の第4実施の形態について説
明する。
【0098】第4実施の形態は、第1実施の形態及び第
2実施の形態のプラント情報収集表示装置において、プ
ロセスデータ収集部8が系統の概略図及び系統構成要素
に関連する属性名を記憶し、マンマシンインターフェー
ス部5がデータ要求を作成する際に、系統の概略図及び
属性名をプロセスデータ収集部8から入力し、系統の概
略図及び属性名を表示し、使用者が表示された系統の概
略図上の位置を指定して選択すると構成要素名と属性名
データから成るデータ要求を作成するものである。
【0099】図6に示す系統に適用する場合について説
明する。
【0100】まず、プロセスデータ収集部8が系統の概
略図および系統構成要素に関連する属性名を記憶し、マ
ンマシンインタフェース部5の要求に従って、系統の概
略図および属性名をマンマシンインタフェース部5に送
信する。系統の概略図を入力したマンマシンインタフェ
ース部5は、図9に示す系統の概略図104を表示す
る。使用者は、マウスで属性を表示したい系統の構成要
素を指し示し、ボタンを押すことによって、表示できる
属性のポップメニュー104aを表示する。マウスポイ
ンター104bを移動することで、ポッブアップメニュ
ー104aから属性を選択すると<系統構成要素>と<
属性>が定まり、第3実施の形態と同様のプロセスデー
タ収集部8にデータ要求を送信することができる。な
お、系統の概略図または関連する属性名をマンマシンイ
ンタフェース部5が記憶する構成は自明である。
【0101】このように第4実施の形態によれば、マン
マシンインターフェース部5に表示された系統の概略図
上で必要なプロセスデータを指示し、表示されたメニュ
ーからプロセスデータの種類を指定できるため、直感的
に迅速にプロセスデータを要求できる。
【0102】次に、本発明の第5実施の形態を説明す
る。
【0103】第5実施の形態では、マンマシンインター
フェース部5によって表示したい構成要素の位置を記憶
し、図10に示す系統図の概略画面105に表示したい
構成要素の近くに、指定した属性である流量を示すバー
チャート105aを表示する。
【0104】このように系統の概略図の上に属性を直接
表示することで、使用者は属性データを直感的に知るこ
とができる。 また、他の表示として、ポンプを指し示
してポンプの状態、すなわち「運転」か「停止」かを示
すことを要求した時、ポンプ自体の色替えで表示する。
また、配管図ではなくインターロックのダイアグラムを
対象とした場合、ダイアグラム上のシンボルに対してデ
ータを要求したときは、シンボルの色を変える。このよ
うに第5実施の形態により表示された系統の概略図上で
要求したデータが、系統図上の指定した位置付近に表示
されるため、使用者にとってデータの把握が容易にでき
る。
【0105】次に、本発明の第6実施の形態について説
明する。
【0106】第6実施の形態は、第1実施の形態または
第2実施の形態のプラント情報収集表示装置において、
単一のマンマシンインターフェース部から同一のプロセ
スデータ収集部へ複数のデータが要求されたとき、複数
のデータを一つのデータパケットにまとめるためのパケ
ット構成エージェントをプロセスデータ収集部に生成す
ることを特徴とするものである。
【0107】第1実施の形態あるいは第2実施の形態で
説明したプロセスデータ収集部8では、一つのデータ要
求に対して一つのデータ構成エージェント12が生成さ
れる。これらデータ構成エージェント12が同一のマン
マシンインターフェース部5に個別にデータを送る場
合、各データにネットワークブロトコルの付加情報が追
加され、これら付加情報が多重に伝送されることになり
伝送効率が悪い。
【0108】ネットワークプロトコルの付加情報につい
ては、例えば、Doublas comer/村井 純
・楠本博之訳「TCP/IPによるネットワーク構築V
olI原理・プロトコル・アーキテクチャ」(共立出
版)に述べられている。例えば、送信するデータのが4
オクテットの場合、これをネットワークプロトコルとし
てUDP/IPを使用して送信すると、44オクテット
の付加情報が追加される。物理層としてEtherne
tを使用すると、さらに、26オクテットが追加され
る。
【0109】第6実施の形態では、データ構成エージェ
ントを直接マンマシンインターフェース部5にネットワ
ーク7を通して送信するのではなく、出力用一時メモリ
ー12dに記録されたデータをまとめ、パケット構成エ
ージェントのデータパケットとしてマンマシンインタフ
ェース部5に送信する。
【0110】すなわち、図11に示すようにデータ構成
エージェント12−1,12−2,12−3,12−4
を構成するデータがパケット構成エージェント12−5
に送られ、一つのデータパケットにまとめられてネット
ワークインターフェース12−6に送られ、ネットワー
ク7を通じてマンマシンインタフェース部5に送られ
る。
【0111】図12は、パケット構成エージェントが構
成するデータパケットの形式を示している。
【0112】データ構成エージェントは12−1,12
−2,12−3,12−4はそれぞれマンマシンインタ
フェース部5からの要求によって生成されるため、必ず
しも同時に生成されるわけではない。また、一度生成さ
れたデータ構成エージェント12−1,12−2,12
−3,12−4も、マンマシンインターフェース部5か
らの要求がなくなれば、削除されるかもしれない。その
ため、データパケット内のデータの並びは途中で変化す
る。
【0113】図12のデータパケット14の構成では、
先頭にパケットの種類を識別するためのパケットヘッダ
ー14aと、最後にパケットの終わりを識別するデータ
14bが付加され、途中のデータは<系統構成要素>、
<属性>、<データ値>の順序で並んでいる。従って、
データパケット14内のデータの並びが途中で変化して
も、マンマシンインターフェース部5は、データパケッ
ト14内のデータを正しく解釈することができる。
【0114】なお、データを送るパケット内には、デー
タだけを並べ、パケット内でデータの並びが変化した場
合は、並び方を示す特別なパケットをパケット構成エー
ジェントよりマンマシンインターフェース部5に送る方
法も考えられる。
【0115】図13はパケット構成エージェントの生成
処理について示すものである。
【0116】まず、処理21によって処理が開始される
と、処理22によってデータ構成エージェント12が生
成される。次に、処理23で生成したデータ構成エージ
ェント12の送り先にデータを送っているパケット構成
エージェントが存在するか判定される。この判定でパケ
ット構成エージェントが存在しない場合、処理S24で
パケット構成エージェントが生成される。処理S25で
終了する。
【0117】このように、パケット構成エージェント
は、新たなデータ構成エージェント12を生成する度に
行われる。図13に示すようにすることで、一つのプロ
セスデータ収集部8から一つのマンマシンインターフェ
ース部5へデータを送るパケット構成エージェントは、
一つだけ生成される。
【0118】次に本発明の第7実施の形態を説明する。
【0119】第7実施の形態は、第6実施の形態のプラ
ント情報収集表示装置において、マンマシンインターフ
ェース部5よりプロセスデータ収集部8へ必要なデータ
の名称を受信確認パケットにまとめて周期的に送信し、
受信確認パケットを受信したプロセスデータ収集部8
は、受信確認パケットに含まれていないデータを構成す
るデータ構成エージェント12を削除し、データの送信
を中止することを特徴とするものである。
【0120】まず、マンマシンインターフェース部5か
らプロセスデータ収集部8に受信確認を送る。マンマシ
ンインターフェース部5は、使用者の都合によって要求
するデータを変化させる。例えば、図11および図12
において、配管p3−2の流量が後から不要となること
がある。そこで、マンマシンインターフェース部5は、
プロセスデータ収集部8からデータパケットを受信する
度に、必要なデータを受信確認パケットにまとめてプロ
セスデータ収集部8に送り返す。
【0121】図14は、マンマシンインターフェース部
5が送信する受信確認パケットを示している。
【0122】図14に示すように、受信確認パケット1
5にはプロセスデータ収集部8に送信を要求する<系統
構成要素>と<属性>が記述されており、配管p3−2
の流量は含まれていない。そこで、受信確認パケット1
5を受信にしたプロセスデータ収集部8は、受信確認パ
ケット15に記述されていない配管p3−2の流量デー
タの送信を中止する。また、配管p3−2の流量データ
を構成しているデータ構成エージェント12を削除す
る。
【0123】なお、マンマシンインターフェース部5が
全てのデータを必要としなくなった場合は、受信確認パ
ケット15の送信そのものを停止する。プロセスデータ
収集部8は、受信確認パケット15を受信できない場合
は、当該マンマシンインターフェース部5に関連した、
パケット構成エージェントおよびデータ構成エージェン
ト12を削除する。この様にすることで、マンマシンイ
ンターフェース部5の電源を切って停止した場合も、プ
ロセスデータ収集部8はデータの構成・送信処理を停止
することができる。
【0124】また、パケット構成エージェントのデータ
パケット14の送信周期は、一般に0.25秒から1秒
であるが、これに比べマンマシンインターフェース部5
の要求するデータが変化する平均的な時間は分のオーダ
ーと考えられ長い。従って、受信確認パケット15の送
信は必ずしもプロセスデータ収集部8からパケットを受
信する度に受信確認パケット15を送信する必要はな
く、例えば、データバケット14の受信回数10回に対
して、一回受信確認パケット15を送信してもよい。こ
のようにすれば、ネットワーク7の負荷を低減できる。
【0125】このように第7実施の形態により、プロセ
スデータ収集部8はマンマシンインターフェース部5が
要求するデータの変化を知ることができ、不必要なデー
タを送らなくて済む。
【0126】次に、本発明の第8実施の形態について説
明する。
【0127】第8実施の形態は、第2実施の形態のプラ
ント情報収集表示装置において、複数のプロセスデータ
収集部8に互いに時刻を合わせた時計とデータを一時的
に保存するバッファを設け、周期的に送られる要素デー
タに時計に基づいて要素データを構成した時刻を付加
し、要素データを時刻と関連させてバッファに保持し、
複数個の要素データから一つの要素データを構成する場
合、要素データに付加された時刻が一致するようにバッ
ファから要素データを取出すことを特徴とするものであ
る。
【0128】例えば、第2実施の形態のプロセスデータ
収集部8Aは、配管p3−7の流量が要求されると、こ
れを計算する要素データを求めるため、プロセスデータ
収集部8Aに、配管p3−5の流量を要求する。さら
に、プロセスデータ収集部8Bは、配管p3−5の流量
を計算するための要素データを求めるためにプロセスデ
ータ収集部8Aに配管p3−5.1の流量を要求する。
このように、複数のプロセスデータ収集部8A,8Bで
互いにデータを要求し合うと、最終的に集まって来るデ
ータを測定した時刻に誤差が生じる。
【0129】例えば、プロセスデータ収集部8Aとプロ
セスデータ収集部8Bが1秒周期で互いにデータを送受
信しているとすると、処理が図15に示すように進む。
【0130】まず、図示上段の時刻(T1)「0時0分
0秒」にプロセスデータ収集部8Aが配管p3−5.1
の流量を送信する。 (T2)時刻に「0時0分1秒」プロセスデータ収集部
8Bが配管p3−5.1の流量とプロセスデータ収集部
8Aから受信した配管p3−8の流量より配管p3−5
の流量を計算し送信する。 (T3)時刻に「0時0分2秒」プロセスデータ収集部
8Aが配管p3−2の流量とプロセスデータ収集部8B
から受信した配管p3−5の流量より配管p3−7の流
量を計算する。
【0131】この例から解るように、(T3)時刻「0
時0分2秒」にプロセスデータ収集部8Aが配管p3−
7の流量を計算するとき、「0時0分2秒」にプロセス
データ入力部2から受信した配管p3−2の流量と、
「0時0分0秒」にプロセスデータ入力部2から受信し
た配管p3−5.1の流量を使っている。
【0132】第8実施の形態では、プロセスデータ収集
部8に内蔵される時計を予め合わせておき、データには
測定、あるいは、構成された時刻を付加する。また、時
刻を合わせてデータを構成するためには、過去のデータ
を記憶しておくためにプロセスデータ収集部8にデータ
毎に一時的なバッファが必要である。
【0133】図15は、一時的なバッファと、データの
構成概念を示している。
【0134】一次バッファ16−1,16−2,16−
3,16−4,16−5は、それぞれ配管p3−5.1
の流量、配管p3−8の流量、配管p3−5の流量、配
管p3−2の流量、配管p3−7の流量を記憶する。
【0135】0時0分1秒に、プロセスデータ収集部8
Bは配管p3−5の流量を計算するが、元となるデータ
である配管p3−5.1の流量および配管p3−8の流
量で時刻が一致する最も新しいデータは、それぞれ一次
バッファ16−1および一次バッファ16−2に記憶さ
れた時刻0時0分0秒の値である。
【0136】そこで、プロセスデータ収集部8B内のデ
ータ構成エージェント12は、時刻0時0分0秒におけ
る配管p3−5.1の流量および配管p3−8の流量よ
り、配管p3−5の流量を計算する。この値には時刻の
付加情報として、0時0分0が付けられる。
【0137】同様に0時0分2秒に、プロセスデータ収
集部8Aは配管p3−7の流量を計算するが、元となる
データである配管p3−2の流量および配管p3−5の
流量で時刻が一致する最も新しいデータは、それぞれ一
次バッファ16−4および16−3に記憶された時刻0
時0分0秒の値である。
【0138】そこで、プロセスデータ収集部8A内のデ
ータ構成エージェント12は、時刻0時0分0秒におけ
る配管p3−2の流量および配管p3−5の流量より、
配管p3−7の流量を計算する。この値には時刻の付加
情報として、0時0分0が付けられる。
【0139】このように第8実施の形態により、複数の
プロセスデータ収集部からプロセスデータを集めて構成
していくとき、要素データの測定された時刻を一致させ
ることができる。
【0140】次に、本発明の第9実施の形態を説明す
る。
【0141】第9実施の形態は、第8実施の形態のプラ
ント情報収集表示装置において、バッファから不必要に
なった時刻のデータを削除することを特徴としている。
【0142】第8実施の形態における図15の一時バッ
ファ16−4では、時刻0時0分2秒において、配管p
3−2のデータとして0時0分0秒、0時00分1秒、
0時0分2秒の三つを記憶している。時刻が0時0分3
秒になったとき、一次バッファ16−4には0時0分3
秒のデータが追加されるが、0時0分0秒のデータは不
必要となる。バッファが無制限に大きくなるのを防ぐた
め不必要になったデータは削除しなければならない。
【0143】なお、第1実施の形態または第2実施の形
態から判るように、配管p3−7の流量等のデータの構
成はマンマシンインタフェース部5からの要求に応じて
ルール及びファクトを適用して動的に決定されるため、
予めバッファの容量を固定的に定めることは難しい。
【0144】そこで、プロセスデータ収集部8Aおよび
プロセスデータ収集部8Bは時刻Tにおいてデータを構
成した後、構成されたデータに付加される時刻を調べ、
最も古い構成のデータの時刻より古い時刻のデータを全
ての一時的なバッファから削除する。図15の例では、
0時0分3秒に構成される配管p3−7の流量に付加さ
れる時刻は、0時0分1秒となる。そこで、これより古
いデータである0時0分0秒のデータは一次バッファ1
6−4より削除する。
【0145】なお、バッファからデータを削除する他の
手段としては、各バッファの時刻のデータ毎に参照フラ
グを付けることである。時刻Tのデータの構成を始める
前に全てのバッファの参照フラグをクリアする。データ
の構成において各バッファのデータを参照する度に参照
フラグを立て、時刻Tにおけるデータの構成が終了した
後、各バッファについて過去のデータから参照フラグが
立っていないものを削除する。
【0146】この各バッファについての処理を図16に
示している。先ず処理S26から処理を始めると処理S
27で、各時刻のデータへのポインタ時刻の古い順にF
IFO Qに入れる。処理S28でQが空かどうかをチ
ェックする。空なら処理S32へ進み終了する。
【0147】一方、処理S29でQの先頭の要素を取り
出して変数Xに入れる。これにより、変数Qからは取り
出した要素が削除される。変数QはFIFOであり、時
刻の古い順に入っているので、最初にXに入るのはもっ
とも時刻の古いデータである。次に、処理S30で変数
Xの指し示すデータに参照フラグが立っているかどうか
を調べる、仮に、立っていなければ処理S31で変数X
の指し示すデータをバッファから削除し、処理S28へ
戻る。参照フラグが立っていれば処理S32へ進み終了
する。
【0148】第9実施の形態により第8実施の形態で必
要となるデータのバッファから不必要なデータを合理的
に除去でき、バッファが無制限に大きくなることを防げ
る。
【0149】次に、本発明の第10実施の形態について
説明する。
【0150】第10実施の形態は、第1実施の形態、第
2実施の形態または第6実施の形態のプラント情報収集
表示装置において、プロセスデータ入力部が直接入力し
たデータと、直接入力したデータから構成されたデータ
を区別するため、データ表示を変えるマンマシンインタ
ーフェース部を有することを特徴とする。
【0151】すなわち、表示すべきデータが直接測定さ
れたものか構成されたものかは、データを構成するデー
タ構成エージェントの構成に判別して識別でき、プロセ
スデータ入力部から直接入力されるプロセスデータを出
力する場合以外は、間接データである。この区別をデー
タ構成エージェントの出力するデータに属性データとし
て付加する。
【0152】図17は、第10実施の形態を図10に示
す第6実施の形態に対して適用した例である。
【0153】図17において、17−1は、図10と同
様配管p3−7の流量であり、既に説明したようにこの
値は他の測定値から構成された値である。従って、プロ
セスデータ収集部8からのデータには識別の属性データ
が付けられる。この属性データがついている場合は、図
17の様に、文字により(計算値)17−2が示され、
枠線17−3が点線で示される。一方、配管3−2の流
量は直接測定されているため、17−4の様に表示され
る。
【0154】このように第10実施の形態により、デー
タを要求した使用者は表示されたデータがセンサによっ
て直接測定されたものか間接的に構成されたものかを識
別することができ、プラント系統で起こっている現象に
ついて正しく把握することができる。
【0155】次に、本発明の第11実施の形態について
説明する。
【0156】第11実施の形態は、第10実施の形態の
プラント情報収集表示装置において、データ構成エージ
ェントの構成を表すデータ構成情報を入力し表示するマ
ンマシンインターフェース部を有することを特徴とする
ものである。
【0157】プロセスデータ収集部8は、ルールおよび
ファクトを適用しデータ構成エージェント12を生成す
る時、適用したルールまたはファクトとルール内の変数
の代入の記録をデータ構成情報としてプロセスデータ収
集部8内に設ける履歴メモリーに記憶する。マンマシン
インターフェース部5よりデータ構成情報の表示要求が
プロセスデータ収集部8に送られると、履歴メモリーよ
り適用したルールと変数の代入の記録をマンマシンイン
ターフェース部5に送り表示する。
【0158】この第11実施の形態より、データを要求
した使用者は表示された間接的に構成されたデータに対
して根拠を知ることができ、プラント系統で起こってい
る現象について正しい把握することができる。
【0159】次に、本発明の第12実施の形態について
説明する。
【0160】第12実施の形態は、第1実施の形態また
は第2実施の形態によるプラント情報収集表示装置にお
いて、プロセスデータ入力部2A,2Bが直接入力した
間接データ作成のためのデータ構成情報を入力し、プロ
セスデータ収集部8に送信するマンマシンインターフェ
ース部5と、新しいデータ構成情報を記憶し、これに基
づいてデータ構成エージェントを生成・作動させる機能
を加えたプロセスデータ収集部からなることを特徴とす
るものである。
【0161】具体的には、マンマシンインターフェース
部5からの<系統構成要素>と<属性>の指定に対しプ
ロセスデータ収集部8でルールを適用し、図3の処理S
15においてデータ構成エージェント12を生成するの
ではなく、マンマシンインターフェース部5から直接の
データの構成を指定してプロセスデータ収集部8に送信
し、データ構成エージェント12を生成する。
【0162】例えば、図2の配管p3−7の流量と、こ
の図には描かれていない他の配管p3−20の流量の合
計を求めたい場合は、次の式(9)である一時的なルー
ル(rx)とデータ要求flow(vp,Fx)をプロ
セスデータ収集部8に送信する。
【0163】 (rx)flow(vp,Fx):−flow(p3−7,Fa), flow(p3−20,Fb), Fx is Fa+Fb. …(9) ここで、vpは仮想的に作った配管を表す定数である。
flow(vp,Fx)はルール(rx)にマッチし、
Fxにp3−7とp3−20の流量の合計が入力するこ
とを意味する。
【0164】このように第12実施の形態により使用者
は任意のデータ構成情報をマンマシンインターフェース
部より入力し、結果を表示することができる。
【0165】次に、本発明の第13実施の形態について
説明する。
【0166】第13実施の形態は、第1実施の形態また
は第2実施の形態のプラント情報収集表示装置におい
て、プロセスデータ入力部2A,2Bにプロセスデータ
を検出するセンサを新たに追加接続する際及び既存のセ
ンサを削除する際に、該センサに関する情報を入力する
ための情報入力インターフェース部を有するプロセスデ
ータ入力部と、該プロセスデータ入力部から追加、ある
いは、削除されたセンサに関する情報を入力し、ルール
記憶部に記憶されているルール及びファクトをセンサの
追加、あるいは、削除を反映して変更することを特徴と
するものである。
【0167】第13実施の形態について、図1のプロセ
スデータ入力部2の代わりに図18に示すようにインタ
ーフェース18を追加する。
【0168】インターフェース18は、プロセスデータ
入力部2Aに付随した情報入力インタフェースであり、
例えば、図6の配管p3−8に流量センサ1Cを追加し
たとき、流量センサ1Cに関する情報をプロセスデータ
入力部2Aに入力する。流量センサ1Cに関する情報と
して、測定対象である系統の構成要素とその属性を指定
する。すなわち、測定対象は配管p308、属性は流量
である。流量センサ1Cのプロセスデータ入力部2Aに
おける識別番号が含まれる。プロセスデータ入力部2A
に対して、この識別番号を指定することで、プロセスデ
ータ収集部8はプロセスデータ入力部2Aから流量セン
サ1Cの測定値を得ることができる。
【0169】インターフェースから以上の情報を入力し
たプロセスデータ入力部2Aは、以上の情報をプロセス
データ収集部8Aに送信する。プロセスデータ収集部8
Aは、この情報に基づいて次のファクトによる関係式
(10)を記録する。
【0170】 (f5)flow(p3−8,pf19−2). …(10)
【0171】pfl9−2はプロセスデータ収集部8が
新たに生成したプロセスデータに対応した定数であり、
この定数を指定することで、上述した流量センサ1Cと
プロセスデータ入力部2Aとの接続情報が参照され、流
量センサ1Cの測定値、すなわち配管p3−8の流量が
解る。
【0172】流量センサ1Cを削除したときは、以上と
は逆にプロセスデータ収集部8から、削除した流量セン
サ1Cに関連したルールおよびファクトが削除される。
なお、入力インターフェース部18は、例えば、プロセ
スデータ入力部8に、入力用のキーと表示用のLCDパ
ネルを付けて実現できる。また、携帯型の端末装置と接
続できるインタフェース装置でも良い。
【0173】このように第13実施の形態により、プラ
ントに使用頻度は少ないが、ときには必要となるデータ
を測定するためのセンサを多数設置しても、それらを常
時プロセスデータ入力部に接続しておく必要がないの
で、接続用ケーブルを節約し、まち、容量の少ないプロ
セスデータ入力部で済ますことができ、状況に応じて必
要なセンサを複雑なプラント監視システムの改造なしに
簡単に接続することができる。また、センサに関連する
プロセスデータに関する情報、すなわち、センサの位置
や測定するデータの種類をセンサに接続されるプロセス
データ入力部側で入力できるため、情報の入力エラーを
減らすことができる。
【0174】次に、本発明の第14実施の形態について
説明する。
【0175】第14実施の形態は、予めプラントに設置
され、プロセスデータ入力部には直接接続されていない
センサに接続するためのインターフェースを持つマンマ
シンインターフェース部と、マンマシンインターフェー
スにセンサが接続したとき、マンマシンインターフェー
ス部からセンサによって測定したプロセスデータを入力
することを特徴とするものである。
【0176】マンマシンインターフェース部5として、
可搬型、特に無線によりネットワーク7と接続できるノ
ート型パーソナルコンピュータまたは携帯端末装置を用
いる。時々監視が必要となるセンサーをネットワーク7
に接続する代わりに、本マンマシンインターフェース部
5とのインターフェースを設けることで、監視が必要に
なった時は、センサのデータをプロセスデータ収集部8
に送る。なお、追加したセンサに関する情報は、マンマ
シンインターフェース部5自体を使って使用者が入力す
ることができる。
【0177】この第14実施の形態は、可搬型のマンマ
シンインターフェース部をプロセスデータ入力部として
使用するもので、必要なセンサに迅速に接続できる。
【0178】次に、本発明の第15実施の形態について
説明する。
【0179】第15実施の形態は、第13実施の形態の
プラント情報収集表示装置において、プラントのプロセ
スデータを測定するためのセンサを有するマンマシンイ
ンターフェース部を持つことを特徴とする。
【0180】詳細には、部屋の温度、湿度、化学プラン
トにおけるガス濃度、原子力プラントにおける放射線レ
ベル等をプロセスデータとして測定する場合は、可搬型
のマンマシンインターフェース部にセンサを装着するこ
とができる。なお、可搬型マンマシンインターフェース
部5にプラント内における位置測定機能が有る場合は、
系統の構成要素として測定場所を自動的に指定でき、ま
た内蔵するセンサの種類が解っているため、データの属
性も指定でき、従って、プロセスデータ収集部8へのデ
ータ要求は自動的に生成される。
【0181】このように第15実施の形態によれば、可
搬型のマンマシンインターフェース部自体にセンサを内
蔵するもので、部屋の温度、湿度、化学プラントにおけ
るガス濃度、原子力プラントにおける放射線レベル等を
状況に応じて迅速に測定し、表示できる。特に、化学プ
ラントにおけるガス濃度、原子力プラントにおける放射
線レベルの測定に用いるとき、マンマシンインターフェ
ース部自体にセンサが測定したデータを元にプロセスデ
ータ収集部が現象理解のために有意義なデータを構成
し、マンマシンインターフェース部に表示できる。
【0182】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、配管にセンサーがついていなくても、情報収集の
ためのルールを用いて、要求されたプロセスデータを構
成することができ、プラントシステムの設計時には考慮
されていなかったプロセスデータを後に必要が生じた場
合でも、迅速に目的とするプロセスデータを得ることが
でき、また、ソフト変更を不要として、人手を介して計
算する等の負担が削減できる。
【0183】また、請求項2の発明によれば、プロセス
データ収集部の負荷を分散することができる。また、プ
ロセスデータ収集部の役割をプラントの構造に沿って分
担することでルールおよびファクトの設計が容易にな
る。
【0184】また、請求項3の発明によれば、系統の構
成要素名とその属性を指定すると、プロセスデータ収集
部にデータを要求し、マンマシンインターフェース部に
表示することができ、オペレータの操作が容易にでき
る。
【0185】また、請求項4の発明によれば、マンマシ
ンインターフェース部に表示された系統の概略図上で、
必要なプロセスデータに関連する部分を指示し、表示さ
れたメニューからプロセスデータの種類を指定できるの
で、直感的で迅速にプロセスデータを要求できる。さら
に、表示された系統の概略図上で要求したデータが、系
統図上の指定した位置付近に表示されるため、使用者に
とってデータの把握が容易にできる。
【0186】また、請求項5の発明によれば、単一のプ
ロセスデータ収集部が単一のマンマシンインターフェー
ス部に複数のデータを周期的に送信する場合、プロセス
データ収集部とマンマシンインターフェース部との通信
効率が向上する。また、プロセスデータ収集部はマンマ
シンインターフェース部が要求するデータの内で不要と
なったデータを判断でき不要なデータを送らなくて済
む。
【0187】また、請求項6の発明によれば、複数のプ
ロセスデータ収集部からプロセスデータを集めて間接デ
ータを作成する場合、各データの測定された時刻を一致
させることができる。また、バッファから不必要なデー
タを合理的に除去でき、バッファが無制限に大きくなる
ことを防げる。
【0188】また、請求項7の発明によれば、データが
センサによって直接測定されたものか、間接的に得られ
たものかを識別することができ、また、データを要求し
た使用者は表示された間接データを作成する概要を知る
ことができる。
【0189】また、請求項8の発明によれば、使用者が
データ構成情報をマンマシンインターフェース部から入
力するとプロセスデータ収集部からデータ構成エージェ
ントが送られるので、データ構成情報の内容を把握する
ことができる。
【0190】また、請求項9の発明によれば、プロセス
データ入力部に新しいセンサが追加された場合、あるい
は、プロセスデータ入力部から既存のセンサが削除され
た場合、その結果を装置全体に反映させることができ
る。
【0191】また、請求項10の発明によれば、可搬型
等のマンマシンインターフェース部にセンサを接続で
き、また、可搬型のマンマシンインターフェース部にセ
ンサを設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態を示すプラント情報収
集表示装置の系統図である。
【図2】本発明の第1実施の形態を適用するプラントの
系統図である。
【図3】図1のプラント情報収集表示装置に備えるプロ
セスデータ収集部の推論部の処理を示すフローチャート
である。
【図4】図1のプロセスデータ収集部で生成されたデー
タ構成エージェントの構成図である。
【図5】本発明の第2実施の形態を示すプラント情報収
集表示装置の系統図である。
【図6】本発明の第2実施の形態を適用するプラントの
系統図である。
【図7】図5のプラント情報収集表示装置に備えるプロ
セスデータ収集部の処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第3実施の形態を示すマンマシンイン
ターフェース部に表示されるデータ要求画面例である。
【図9】本発明の第4実施の形態を示すマンマシンイン
ターフェース部に表示される系統の概略図である。
【図10】本発明の第5実施の形態を示すマンマシンイ
ンターフェース部に表示される系統の概略図である。
【図11】本発明の第6実施の形態を示すパケット構成
エージェントの説明図である。
【図12】図11のパケット構成エージェントの構成図
である。
【図13】本発明の第6実施の形態を示すパケット構成
エージェントのフローチャートである。
【図14】本発明の第7実施の形態を示す受信確認パケ
ットの構成図である。
【図15】本発明の第8実施の形態を示す一次バッファ
とデータとの関係を示す説明図である。
【図16】本発明の第9実施の形態を示すフローチャー
トである。
【図17】本発明の第10実施の形態を示すマンマシン
インターフェース部に表示される表示例である。
【図18】本発明の第13実施の形態を示すプラント情
報収集表示装置の部分構成図である。
【図19】従来のプラント情報収集表示装置を示す系統
図である。
【符号の説明】
1 センサ 2 プロセスデータ入力部 5 マンマシンインターフェース部 6 グラフィックスディスプレー 7 ネットワーク 8 プロセスデータ収集部 9 ルール記憶部 10 推論部 11 プログラム記憶部 12 データ構成エージェント 12a 入力用一時メモリー 12b プログラム部 12c 計算用スタック 12d 出力用一時メモリー 14 データパケット 14a パケットヘッダー 15 受信確認パケット 18 インターフェース

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロセスデータをプラントから取込むプ
    ロセスデータ入力部と、表示装置に表示される情報に応
    じて選択されたプロセスデータ選択情報に基づいて送信
    要求をする一方、送信要求の結果によって得られたプロ
    セスデータを前記表示装置へ表示するマンマシンインタ
    ーフェース部と、前記プロセスデータ入力部へ取り込ま
    れたプロセスデータを収集すると共に、前記マンマシン
    インターフェース部からの送信要求に対して前記マンマ
    シンインターフェース部へ該当するプロセスデータを送
    信するプロセスデータ収集部とをネットワークにて接続
    してデータの送受信をする構成のプラント情報収集表示
    装置において、 前記プロセスデータ収集部は、前記マンマシンインター
    フェース部から送信要求されたプロセスデータを導き出
    すための予め定めたルールとファクトとを記憶するルー
    ル記憶部と、 このルール記憶部に記憶されたルール及びファクトを用
    いて推論を行う推論部と、 送信要求されたデータを構成するのに必要な要素データ
    を周期的に収集して送信要求元へ送信するデータ構成エ
    ージェントを生成作動させる処理プログラムを記憶する
    プログラム記憶部とを備えることを特徴とするプラント
    情報収集表示装置。
  2. 【請求項2】 プロセスデータをプラントから取込むプ
    ロセスデータ入力部と、 表示装置に表示される情報に応じて選択されたプロセス
    データ選択情報に基づいて送信要求をする一方、送信要
    求の結果によって得られたプロセスデータを前記表示装
    置へ表示するマンマシンインターフェース部と、前記プ
    ロセスデータ入力部へ取り込まれたプロセスデータを収
    集すると共に、前記マンマシンインターフェース部から
    送信要求に対して前記マンマシンインターフェース部へ
    該当するプロセスデータを送信するプロセスデータ収集
    部とをネットワークにて接続してデータの送受信をする
    構成のプラント情報収集表示装置において、 前記プロセスデータ収集部は、前記ネットワークで接続
    される複数個を有し、 各プロセスデータ収集部は、前記マンマシンインターフ
    ェース部から送信要求されたプロセスデータを導き出す
    ための予め定めたルールとファクトを記憶するルール記
    憶部と、このルール記憶部に記憶されたルール及びファ
    クトを用いて推論を行う推論部と、送信要求されたデー
    タを構成するに必要な要素データを周期的に収集して送
    信要求元へ送信するデータ構成エージェントを生成作動
    させる処理プログラムを記憶するプログラム記憶部とを
    有し、 自プロセスデータ収集部は前記マンマシンインターフェ
    ース部からのデータ要求に対してデータを構成するのに
    必要なデータが不足する場合、他プロセスデータ収集部
    へ該当する必要なデータを要求して、得られたデータに
    よって送信要求されたデータ構成エージェントを生成作
    動させることを特徴とするプラント情報収集表示装置。
  3. 【請求項3】 前記プロセスデータ収集部は、系統の主
    要な構成名と関連する属性名を記憶する一方、前記マン
    マシンインターフェース部からの要求に応じて該当する
    系統の主要な構成名と関連する属性名を送信し、前記マ
    ンマシンインターフェース部は、前記プロセスデータ収
    集部から受信したデータに基づいて系統の主要な構成名
    と属性名からなるメニューを表示装置へ表示し、メニュ
    ー表示上で選択されたデータに基づいて構成名と属性名
    からなる要求データを作成することを特徴とする請求項
    1または請求項2記載のプラント情報収集表示装置。
  4. 【請求項4】 前記プロセスデータ収集部は、系統の概
    略図と関連する属性名を記憶する一方、前記マンマシン
    インターフェース部からの要求に応じて該当する系統の
    概略図と関連する属性名を送信し、前記マンマシンイン
    ターフェース部は、前記プロセスデータ収集部から受信
    したデータに基づいて系統の概略図を表示装置へ表示
    し、系統の概略図上で選択されたデータに基づいて構成
    名と属性名からなる要求データを作成すると共に、プロ
    セスデータ収集部から受信したデータに基づいて前記表
    示装置の系統の概略図上で選択した位置の近傍にデータ
    を表示することを特徴とする請求項1または請求項2記
    載のプラント情報収集表示装置。
  5. 【請求項5】 前記プロセスデータ収集部は、単一のマ
    ンマシンインターフェース部から複数のデータ要求があ
    る場合、複数のデータ構成エージェントをまとめたバケ
    ット構成エージェントを生成して前記マンマシンインタ
    ーフェース部へ送信する一方、受信確認パケットを受信
    したとき、受信確認パケットに含まれないデータの該当
    データ構成エージェントを削除し、前記マンマシンイン
    ターフェース部は、送信に必要な要求データ名をまとめ
    た受信確認パケットを作成して前記プロセスデータ収集
    部へ周期的に送ることを特徴とする請求項1または請求
    項2記載のプラント情報収集表示装置。
  6. 【請求項6】 複数のプロセスデータ収集部は、互いに
    時刻を合わせた時計とデータを一時的に保存するバッフ
    ァを設け、周期的に送られるデータに時刻を付加し、デ
    ータと対応する時刻とを関連させてバッファに保持し、
    複数個の関連するデータについてデータに付加される時
    刻が一致するようにバッファからデータを取出し、ま
    た、前記バッファから不必要になった時刻のデータを削
    除することを特徴とする請求項2記載のプラント情報収
    集表示装置。
  7. 【請求項7】 前記プロセスデータ収集部は、前記プロ
    セスデータ入力部から入力した直接データと入力した直
    接データに基づいて構成される間接データとを識別可能
    に記憶し、あるいは、間接データのルールやプラント等
    を含む間接データの演算に必要な情報をデータ構成情報
    として記憶し、前記マンマシンインターフェース部は、
    前記プロセスデータ収集部へ前記直接データ、前記間接
    データ、あるいは、前記データ構成情報を要求し、受信
    した前記直接データと間接データを表示装置へ識別して
    表示し、あるいは、表示装置へ前記対応するデータ構成
    情報を表示することを特徴とする請求項1または請求項
    2記載のプラント情報収集表示装置。
  8. 【請求項8】 プロセスデータをプラントから取込むプ
    ロセスデータ入力部と、表示装置に表示される情報に応
    じて選択されたプロセスデータ選択情報に基づいて送信
    要求をする一方、送信要求の結果得られたプロセスデー
    タを前記表示装置へ表示するマンマシンインターフェー
    ス部と、前記プロセスデータ入力部へ取り込まれたプロ
    セスデータを収集すると共に、前記マンマシンインター
    フェース部から送信要求に対して前記マンマシンインタ
    ーフェース部へ該当するプロセスデータを送信するプロ
    セスデータ収集部とをネットワークにて接続してデータ
    の送受信をする構成のプラント情報収集表示装置におい
    て、 前記マンマシンインターフェース部は、プロセスデータ
    に基づいて必要な間接データを演算して得るために必要
    なデータ構成情報を送信する一方、得られた間接データ
    を表示装置へ表示し、前記プロセスデータ収集部は、前
    記マンマシンインターフェース部から送信されたデータ
    構成情報に基づいて間接データを作成し、データ構成エ
    ージェントを生成して前記マンマシンインターフェース
    部へ送信することを特徴とするプラント情報収集表示装
    置。
  9. 【請求項9】 前記プロセスデータ入力部は、プロセス
    データを検出するセンサを新たに追加接続する際、ある
    いは、既存のセンサを削減する際に、該センサに関する
    情報を入力するための情報入力インターフェース部を有
    し、前記プロセスデータ収集部は、該プロセスデータ入
    力部から追加、あるいは、削除された該センサに関する
    情報を入力し、ルール記憶部に記憶されているルール及
    びファクトをセンサの追加、あるいは、削除を反映して
    変更することを特徴とする請求項1または請求項2記載
    のプラント情報収集表示装置。
  10. 【請求項10】 予めプラントに設置され、前記プロセ
    スデータ入力部には直接接続されていないセンサに接続
    可能とするためのインターフェースを持ち、該センサの
    測定したプロセスデータを入力するマンマシンインター
    フェース部、あるいは、プラントのプロセスデータを測
    定するセンサを有するマンマシンインターフェース部を
    有することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項8
    記載のいずれかのプラント情報収集表示装置。
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