JP4683284B2 - プラントの計画立案システムおよび計画立案方法 - Google Patents

プラントの計画立案システムおよび計画立案方法 Download PDF

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本発明は、プラントモデルを用いてプラントの運転計画を立案する計画立案システムおよび計画立案方法に関する。
プラントモデルを構築して、省エネ/省コストのための最適な運転計画を立案し、実運転結果との比較を行うための従来の運転計画/評価システムは、(1)プラントモデル記述手段、(2)最適運転計算手段、(3)パラメータ保存手段、(4)運転結果比較手段およびこれらの手段に対する情報の入出力を行うための(5)ユーザインターフェイスなどから構成されており、このシステム内でモデルの構築、調整、最適計算、結果表示、比較評価まですべてを行う構成になっている。ユーザインターフェイスを介して操作者が所望の動作を行うべくアクションすることによって、結果を得ることが前提のシステム構成となっている。
特開2001−273006号公報 特開2003−141216号公報
上記システムの最適運転計算手段により計算された運転計画結果を、制御手段を用いて連続制御に応用するという手法も提案されている(例えば、特許文献2参照)が、実際に連続制御に応用するためには時々刻々と変化するプラントの状態(需要予測値、運転信号、故障信号など)を取り込んで、決められた時間やタイミングで運転計画を再計算する必要が出てくる。これらの情報をプラント情報/制御システムから最適運転計算手段に取り込んだり、再計算結果を再びプラント情報/制御システムに引き渡すためには、そのための通信手段(プログラム)が必要となる。しかし、プラントによって取り込む情報は異なるため、プラントモデルの構築以外に、プラントの情報や再計算結果の授受を実行するための通信手段の構築にも相応の時間を要する。従来のシステムではこの部分を構築する手段がないため、最適な運転計画を立案し、これに基づいて制御するシステムを構築するためには非常に多くの工数を要することが大きな問題となる。また従来の技術では過去の開発資産を有効利用するための仕組みに乏しく、再利用性が低いことも問題となっている。
本発明の目的は、モデルを用いた計画の立案を連続制御システム上で実行できる計画立案システムおよび計画立案方法を提供することにある。
本発明の計画立案システムは、プラントモデルを用いてプラントの運転計画を立案する計画立案システムにおいて、プラントの状況をリアルタイムに取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記状況をプラントモデルに当てはめることにより、プラントの運転計画をリアルタイムに作成する計画作成手段と、前記計画作成手段により作成された運転計画を提示する計画提示手段と、プラントを構成するオブジェクトの特性を記述したモデルを格納するモデルライブラリと、プラントの運転に関する制約を記述した制約条件を格納する制約条件ライブラリと、前記プラントモデルを、前記モデルライブラリに格納されたモデルおよび前記制約条件ライブラリに格納された制約条件を利用して作成するモデル作成手段と、を備え、前記制約条件は、前記オブジェクト間における稼動優先順位を含むことを特徴とする。
この計画立案システムによれば、プラントの状況をリアルタイムに取得し、取得されたプラントの状況に基づいてプラントの運転計画をリアルタイムに作成するので、連続制御システムに対応した計画立案を実行できる。
ユーザの操作を受け付けることで、前記プラントモデルを作成するモデル作成手段を備えてもよい。
前記取得手段は、前記プラントの状況として、需要予測値を取得してもよい。
前記計画作成手段によりリアルタイムに作成される運転計画と、前記取得手段によりリアルタイムに取得されるプラントの状況と、を比較することで運転評価を行う評価手段を備えてもよい。
本発明の計画立案方法は、プラントモデルを用いてプラントの運転計画を立案する計画立案方法において、プラントの状況をリアルタイムに取得する取得ステップと、前記取得ステップにより取得された前記状況をプラントモデルに当てはめることにより、プラントの運転計画をリアルタイムに作成する計画作成ステップと、前記計画作成ステップにより作成された運転計画を提示する計画提示ステップと、プラントを構成するオブジェクトの特性を記述したモデルを格納するモデルライブラリと、プラントの運転に関する制約を記述した制約条件を格納する制約条件ライブラリと、を用い、前記モデルライブラリに格納されたモデルおよび前記制約条件ライブラリに格納された制約条件を利用して前記プラントモデルを作成するモデル作成ステップと、をコンピュータが実行し、前記制約条件は、前記オブジェクト間における稼動優先順位を含むことを特徴とする。
この計画立案方法によれば、プラントの状況をリアルタイムに取得し、取得されたプラントの状況に基づいてプラントの運転計画をリアルタイムに作成するので、連続制御システムに対応した計画立案を実行できる。
本発明の計画立案システムによれば、プラントの状況をリアルタイムに取得し、取得されたプラントの状況に基づいてプラントの運転計画をリアルタイムに作成するので、連続制御システムに対応した計画立案を実行できる。
本発明の計画立案方法によれば、プラントの状況をリアルタイムに取得し、取得されたプラントの状況に基づいてプラントの運転計画をリアルタイムに作成するので、連続制御システムに対応した計画立案を実行できる。
図1は本発明による計画立案システムを機能的に示すブロック図である。
図1において、取得手段101は、プラントの状況をリアルタイムに取得する。計画作成手段102は、取得手段101により取得された状況をプラントモデルに当てはめることにより、プラントの運転計画をリアルタイムに作成する。計画提示手段103は、計画作成手段102により作成された運転計画を提示する。
モデル作成手段104は、ユーザの操作を受け付けることで、プラントモデルを作成する。
評価手段105は、計画作成手段102によりリアルタイムに作成される運転計画と、取得手段101によりリアルタイムに取得されるプラントの状況と、を比較することで運転評価を行う。
以下、図2〜図4を参照して、本発明による計画立案システムの一実施形態について説明する。
図2は本実施形態の計画立案システムを機能的に示すブロック図である。
図2に示すように、本実施形態の計画立案システム100は、プラントモデルを構築するモデル構築部1と、パラメータに関する各種定義を実行するパラメータ定義部2と、ネットワーク定義情報ファイル3を生成するネットワーク定義情報5と、プラントモデルを読み込むとともに半固定パラメータ定義ファイル6を生成するモデル/パラメータ出力部7と、半固定パラメータ定義ファイル8を生成する半固定パラメータ定義部9と、出力情報定義ファイル10を生成する出力情報定義部11と、最適運動計画を算出し、算出結果を解情報ファイル12に出力する最適運転計画導出部13と、最適運転計画導出部13における算出結果を表示する結果表示部14と、運転評価を実行する運転評価部15と、解情報ファイル12から最適運転計画導出部13における算出結果を出力する出力部16と、プラント情報システム31からプラントデータを取得するプラントデータ取得部17と、ユーザの操作を受け付けるユーザインターフェイス18と、を備える。
図2に示すプラントデータ測定部32は、プラントを制御するプラント制御システムのデータ(タグデータ)を予め決められた収集周期で自動収集する。プラント情報システム31は、プラントデータ測定部32で収集されたデータを、分締め、時締め、月締め、年締めなどの締め処理を行い、数年間にわたりロギングする機能を有する。
図3は本実施形態の計画立案システムの動作手順を示すフローチャートである。
図3の動作手順は、ユーザに対し、モデルプログラムの作成や最適運転計画立案などのためのツールを提供する。このツールは、プラントモデルおよび最適化のためのプログラムを構築するための一連の作業を、汎用ソフトのインターフェイス上で行うことが出来る統合開発環境ツールとして機能する。また、本ツールには、プラントモデルの開発のみでなく、連続制御システムでの適用の際には必須となる入出力定義のエンジニアリングを簡便に行う仕組みが設けられている。
図3のステップS1では、ユーザインターフェイス18を介するユーザの操作を受け付け、オブジェクト(プラントに設置されたフィールド機器、その他の対象)の登録を行う。ここでは、新規のオブジェクトを登録する場合、ユーザはユーザインターフェイス18を用いて該当するオブジェクトの特性モデルをモデル記述言語で記述し、オブジェクト毎にモデルファイルに保存する。このようモデルファイルの集合体がモデルライブラリ21である。モデルライブラリ21は機能別、目的別などの種別でモデルファイルを管理できるように構成されており、必要に応じてモデルファイルをモデル構築部1に呼び出して再利用することができる。
次に、ステップS2では、ユーザインターフェイス18を介するユーザの操作を受け付け、制約条件の登録を行う。ここでは、新規の制約条件を追加する場合、ユーザはユーザインターフェイス18を用いて、プラント固有の制約条件や複数オブジェクト間に跨る制約条件(稼動優先順位、増段に関する制約、運転制約など)を定められたフォーマットで関数化し、雛形ファイルに登録する。このような雛形ファイルの集合体が制約条件ライブラリ22である。制約条件ライブラリ22にはユーザインターフェイス18を用いてアクセスでき、開発済みの制約条件はこのインターフェイス起動時に自動的に感知され、使用可能となる。ユーザインターフェイス18を介して呼び出すことで、所望の制約条件を何度でも再利用することが出来る。
次に、ステップS3では、ユーザインターフェイス18を介するユーザの操作を受け付け、モデル構築部1においてプラントのモデル構築を行う。ここでは、モデル構築のためのインターフェイスとしてグラフィックスソフトウエア(例えばMicrosoft-Visio)の使用を前提としている。グラフィックスソフトウエアは、例えば、部品ステンシル、パレットおよびマクロプログラムを用いたインターフェイスを構成する。モデルライブラリ21内のモデルは部品ステンシル上に表示され、活用される。この部品ステンシルには、
(1)機器オブジェクト(発電機、ボイラ、熱源機器などのフィールド機器)
(2)コネクタオブジェクト(電気、蒸気、水など)
(3)ノードオブジェクト(コネクタの集積、分岐用の装置)
(4)ソースオブジェクト(エネルギーの供給元)
(5)デマンドオブジェクト(エネルギー需要先)
(6)条件定義オブジェクト(制約条件の生成/登録/選択)
(7)パレット(ページ)間コネクタオブジェクト(複数ページ間の橋渡し機能)
などが用意されている。
図4はパレット上の表示例を示す図である。ユーザは部品ステンシルから望みのオブジェクト(機器オブジェクト51〜55、ノードオブジェクト56、ソースオブジェクト57)を選択し、図4に示すように、パレット上に配置する。次にオブジェクト間の配管(配線)61等をコネクタオブジェクトにより結合させる。これを繰り返して、模擬的なプラント構成をパレット上に表現する。また、パレット(ページ)間コネクタにより、大規模プラントへの対応も可能となる。また、複数パレットを用いることで、温水、冷水などの配管ライン別の記述が可能となり、可読性の高いプロセス記述が可能となる。
制約条件ライブラリを活用する場合は、図4に示すように、条件定義オブジェクト58をパレット上に配置し、適用するオブジェクト間を専用オブジェクト(条件コネクタ)62等で結線する。条件定義オブジェクト58をダブルクリックすることにより起動される画面から、対象オブジェクト、制約条件を選択する。これにより、結線されたオブジェクト(図4では、機器オブジェクト54とノードオブジェクト56)間に制約条件を当てはめることが可能となる。また本画面から、新規条件の登録を行うエディタ起動や画面再表示を行うボタン(不図示)が用意されている。これらの機能を利用して、プラントのモデル構築を行う。
次に、ステップS4では、ユーザインターフェイス18を介するユーザの操作を受け付け、パラメータ定義部2において、パラメータ定義を実行する。ここでは、パラメータ定義のためのインターフェイスとして、汎用表計算ソフトウエア(例えばMicrosoft-Excel)が用いられる。汎用表計算ソフトウエアは、例えば、パラメータ入力シートとマクロプログラムを用いたインターフェイスを構成する。例えば、機器、ソース、デマンドの各オブジェクトが図4に示すパレットへ配置されたタイミングで、そのオブジェクトのパラメータ入力シートが自動的に作成される。また、パレットから消去されたオブジェクトの入力シートは自動的に削除される。このシートには各オブジェクトに必要となるパラメータ入力欄が用意されているだけではなく、最適運転計画導出部から得られる出力結果を表示するための表示欄も用意されている。このパラメータ入力シートに必要なパラメータの値を入力することでパラメータ定義を行う。
次に、ステップS5では、モデルプログラムを作成する。ここでは、モデル構築部1およびパラメータ定義部2に対するインターフェイスを構成するマクロプログラムを用いて、ネットワーク定義情報出力部5、モデル/パラメータ出力部7、変動パラメータ定義部9、出力情報定義部11を実現し、ネットワーク定義情報ファイル3、半固定パラメータ定義ファイル6、変動パラメータ定義ファイル8、出力情報定義ファイル10を生成するとともに、これらのファイルを読み込んで動作するモデルプログラムを生成する。この一連の処理はモデル構築部1およびパラメータ定義部2に対するインターフェイスに用意されたメニューを操作することにより行われる。
ここで、ネットワーク定義情報ファイル3は、パレット(図4)上に記述された機器間の接続情報を記述したファイルである。半固定パラメータ定義ファイル6は、機器の特性値の他、エネルギーデータ(単価、契約電力量)などの値が定義されたファイルである。変動パラメータ定義ファイルは、プラント情報システムのタグから情報を取得するパラメータ(変動パラメータと呼ぶ)の変数名称とタグ名を紐付けしたファイルである。また、出力情報定義ファイル10は、出力部16の出力先タグ(出力先機器)を規定するワイヤリング情報ファイルである。
以下、本実施形態の計画立案システムでは、2つの異なる動作手順を選択できる。1つの手順は、上記ツール内で最適計算を行い、その結果を本ツールのインターフェイス上に表示する場合に相当する。他の手順は、本ツールで生成したプログラム、定義ファイルを連続制御システムに適用して、時々刻々と変化する状態も取り込んで、スケジューラなどにより繰り返し計画/制御する、連続制御を実行する場合に相当する。
まず、前者の動作手順から説明する。
ステップS6において前者の手順が選択されると、ステップS7では、モデル構築部1あるいはパラメータ定義部2に対するユーザの操作を受けて、最適運転計画導出部13において最適化計算を行う。ここでは、ステップS5において作成したモデルプログラムおよび定義ファイル一式を最適運転計画導出部13に引き渡して最適解を得る。最適解導出のアルゴリズムとして、整数計画法、逐次二次計画法、混合整数計画法など目的に応じたエンジンを用意することができる。この計算に用いられる最適化の目的として、
(1)運転コスト最小
(2)一次エネルギー消費量最小
(3)CO排出量最小
などがあり、ユーザがこれらを選択、あるいは組み合わせることにより、目的を決定できる。計算結果は解情報ファイル12として最適運転計画導出部13から出力される。
次に、ステップS8では、結果表示部14は、該当する解情報ファイル12を読み込み、パラメータ定義のためのパラメータ入力シート(ステップS4)の上記表示欄に計算結果を表示する。
また、運転評価部15は該当する解情報ファイル12を読み込み、機器毎の起動/停止結果、エネルギー消費量の総計などをまとめるとともに、プラント情報システムから指定日の実データを取り込んで比較し、運転コスト/エネルギー消費量/CO排出量などについて評価を実行する。そして、結果表示部14は、その評価結果を上記表示蘭に表示する。
ステップS9ではユーザの操作を受け付け、ユーザの操作に基づいてパラメータ定義の修正が必要か否か判断する。判断が肯定されればステップS4において、パラメータの値の修正を受け付ける。ステップS9の判断が否定されれば、ステップS10へ進む。
ステップS10ではユーザの操作を受け付け、ユーザの操作に基づいてプラントのモデルの修正が必要か否か判断する。判断が肯定されればステップS3において、プラントのモデルの修正を受け付ける。ステップS10の判断が否定されれば、一連の手順を終了する。
次に、連続制御を行う場合の動作手順について述べる。本発明による計画立案システムの特徴点は、以下に述べる連続制御の実行に示される。
ステップS6において連続制御の実行手順が選択されると、ステップS11では、プラントデータ取得部17は、変動パラメータ定義部9によって生成された変動パラメータ定義ファイル8を取得する。さらに、取得した変動パラメータ定義ファイル8に基づいて、プロセス情報システム31のデータベースから、必要となるタグデータを取得し、モデルプログラム内の変数名とのワイヤリングを規定する変動パラメータデータファイル23を作成する。
変動パラメータデータファイル23に格納される情報には、
(1)運転信号、故障信号などのデジタル値
(2)プラント状態量などのアナログ値
(3)需要予測値などのアナログ値(配列)
などがある。
次に、ステップS12では、最適運転計画導出部13において最適化計算を行う。ここでは、ステップS5において作成したモデルプログラムおよび定義ファイル一式を最適運転計画導出部13に引き渡す。また、変動パラメータデータファイル23を読み込み、プラント情報システム31に格納された最新の情報をリアルタイムに取得し、リアルタイムに最適解を算出する。最適解導出のアルゴリズムとして、整数計画法、逐次二次計画法、混合整数計画法など目的に応じたエンジンを用意することができる。この計算に用いられる最適化の目的として、
(1)運転コスト最小
(2)一次エネルギー消費量最小
(3)CO排出量最小
などがあり、ユーザがこれらを選択、あるいは組み合わせることにより、目的を決定できる。
上記ステップS7では計算実行のトリガーが手動操作に基づく。これに対し、ステップS12では、スケジューラなどによる定周期の自動起動である点が異なる。すなわち、この場合には、時々刻々と変化するプラントの状態を反映して、計画が立て直されることになる。
次に、ステップS13では、出力部16は、出力情報定義部11により出力される出力情報定義ファイル10および最適運転計画導出部13より出力された解情報ファイル12を読み込んで、プラント情報システム31の所定の出力先へ出力結果を書き込む。これにより、プラント情報システム31における最適化計算の結果が更新される。
また、出力部16は、デバック用に整形した出力結果をデバックファイル24に残す。
次に、ステップS14では、結果表示部14は、該当する解情報ファイル12を読み込み、計算結果を表示する。また、運転評価部15は該当する解情報ファイル12とともに、プラント情報システム31からリアルタイムに、運転信号、故障信号などのデジタル値、プラント状態量などのアナログ値などの実データを取り込む。さらに、運転評価部15は、機器毎の起動/停止結果、エネルギー消費量の総計などをまとめるとともに、プラント情報システム31から取り込んだ実データと最適化計算の結果とを比較し、運転コスト/エネルギー消費量/CO排出量などについて評価を実行する。そして、結果表示部14は、その評価結果を表示する。なお、ステップS14では、ステップS8とは異なり、結果表示部14は、Windows(登録商標)、Webなどのアプリケーション画面に評価結果を表示する。
ステップS14の処理を終了後、ステップS11へ戻り、ステップS11〜ステップS14の処理を繰り返す。これにより、時々刻々と変化するプラントの状態を反映しつつ、リアルタイムに最適化計算が実行され、常に新たな計画に即してプラントが稼動されることになる。
以上のように、本実施形態の計画立案システムによれば、リアルタイムにプラントの状態を取得してリアルタイムに最適化計算を実行するので、状況の変化に応じ、常に適切な連続制御を実行できる。
また、本実施形態の計画立案システムによれば、モデル構築/半固定パラメータ入力/計算実行/デバック/評価まで行える統合開発環境ツールを提供することで、従来時間のかかる作業であったプラントモデル(モデルプログラム)の開発工数を大幅に削減できる。また、上記のように、本実施形態の計画立案システムでは、プラントモデルの開発だけでなく、足回りとなるデータベースとの間の入出力に必要な対応付け(入出力定義)を自動生成する機能を有する。このため、制御を行う際に必須となる情報を取得する機能を予め有することで、連続制御システムへの利用が容易になり、これも工数削減に大きく寄与する。
さらに、上記ツールのインターフェイスとして汎用のグラフィックソフト、表計算ソフトを用いることで、その豊富なマクロ機能が使え、機能拡張が容易に行える。
また、本実施形態の計画立案システムでは、プラントモデルをモデルライブラリ、制約条件ライブラリとして保存している。これにより、開発済みの資産を容易に蓄積、保存し、再利用を飛躍的に高めることができる。
また、本実施形態の計画立案システムでは、プラント固有の条件や複数のモデル(オブジェクト)に跨る複雑な条件を蓄積保存する仕組みとして制約条件ライブラリを用意しているので、複雑なプラントについても機器モデルを再利用することができる。
さらに制約条件の追加や選択を行うためのインターフェイス(条件定義オブジェクトを用いた画面表示)を用意することで機器モデルの作成の利便性や再利用性が高まり、開発効率を向上させることができる。
上記実施形態では、運転計画を求めるためのツールとしてモデルライブラリを用意しているが、目的別のモデルライブラリを構築することで、様々な最適化問題を解くための基盤ツールとして使用することができる。例えば、ネットワーク計画問題や輸送問題等がある。
また、標準OPC(OLE for Process Control)に準拠するデータベースサーバと連携動作可能とすれば、多くの監視・制御システムに適用でき、種々の機器が混在するマルチベンダー構成も可能となる。また、上記ツールをプロジェクト(プラント)毎に独立したディレクトリ構成で管理すれば、複数プラントへの対応が容易である。例えば、本発明による計画立案システムを、多数の顧客データを遠隔で集中監視するセンタ(例えば、eCUBEセンタ)での省エネ提案サービスとしての最適運転ガイダンスを提供するシステムへ適用することも考えられる。さらに、このようなシステムでのプラントモデル開発のインターフェイスとして、上記ツールを利用できる。
以上説明したように、本発明の計画立案システムによれば、プラントの状況をリアルタイムに取得し、取得されたプラントの状況に基づいてプラントの運転計画をリアルタイムに作成するので、連続制御システムに対応した計画立案を実行できる。
本発明の適用範囲は上記実施形態に限定されることはない。本発明は、プラントモデルを用いてプラントの運転計画を立案する計画立案システムおよび計画立案方法に対し、広く適用することができる。
本発明による計画立案システムを機能的に示すブロック図。 本実施形態の計画立案システムを機能的に示すブロック図。 本実施形態の計画立案システムの動作手順を示すフローチャート。 パレット上の表示例を示す図。
符号の説明
1 モデル構築部(モデル作成手段)
13 最適運転計画導出部(計画作成手段)
14 結果表示部(計画提示手段)
15 運転評価部(評価手段)
17 プラントデータ取得部(取得手段)
21 モデルライブラリ
22 制約条件ライブラリ
101 取得手段
102 計画作成手段
103 計画提示手段
104 モデル作成手段
105 評価手段

Claims (5)

  1. プラントモデルを用いてプラントの運転計画を立案する計画立案システムにおいて、
    プラントの状況をリアルタイムに取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記状況をプラントモデルに当てはめることにより、プラントの運転計画をリアルタイムに作成する計画作成手段と、
    前記計画作成手段により作成された運転計画を提示する計画提示手段と、
    プラントを構成するオブジェクトの特性を記述したモデルを格納するモデルライブラリと、
    プラントの運転に関する制約を記述した制約条件を格納する制約条件ライブラリと、
    前記プラントモデルを、前記モデルライブラリに格納されたモデルおよび前記制約条件ライブラリに格納された制約条件を利用して作成するモデル作成手段と、
    を備え、
    前記制約条件は、前記オブジェクト間における稼動優先順位を含むことを特徴とする計画立案システム。
  2. ユーザの操作を受け付けることで、前記プラントモデルを作成するモデル作成手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の計画立案システム。
  3. 前記取得手段は、前記プラントの状況として、需要予測値を取得することを特徴とする請求項1または2に記載の計画立案システム。
  4. 前記計画作成手段によりリアルタイムに作成される運転計画と、前記取得手段によりリアルタイムに取得されるプラントの状況と、を比較することで運転評価を行う評価手段を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の計画立案システム。
  5. プラントモデルを用いてプラントの運転計画を立案する計画立案方法において、
    プラントの状況をリアルタイムに取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにより取得された前記状況をプラントモデルに当てはめることにより、プラントの運転計画をリアルタイムに作成する計画作成ステップと、
    前記計画作成ステップにより作成された運転計画を提示する計画提示ステップと、
    プラントを構成するオブジェクトの特性を記述したモデルを格納するモデルライブラリと、プラントの運転に関する制約を記述した制約条件を格納する制約条件ライブラリと、を用い、前記モデルライブラリに格納されたモデルおよび前記制約条件ライブラリに格納された制約条件を利用して前記プラントモデルを作成するモデル作成ステップと、
    をコンピュータが実行し、
    前記制約条件は、前記オブジェクト間における稼動優先順位を含むことを特徴とする計画立案方法。
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