JP3247582B2 - 設備異常原因追跡方法 - Google Patents

設備異常原因追跡方法

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JP3247582B2
JP3247582B2 JP17263995A JP17263995A JP3247582B2 JP 3247582 B2 JP3247582 B2 JP 3247582B2 JP 17263995 A JP17263995 A JP 17263995A JP 17263995 A JP17263995 A JP 17263995A JP 3247582 B2 JP3247582 B2 JP 3247582B2
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雅士 平田
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生産ライン等の設
備に生じた異常の原因を追跡する設備異常原因追跡方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、生産ラインの設備をプログラ
マブルコントローラ(以下、シーケンサという)により
制御する技術が採用されている。この種のシーケンサで
は、ワーク切出しシリンダのような制御対象の機器に何
らかの処理を指示した後、一定時間内に指示した処理の
終了が検出されないと、異常(オーバタイム)とみなし
てエラー処理(エラー出力の発生など)を行なうように
プログラムされるのが一般的である。
【0003】しかしながら、シーケンサによってオーバ
タイムが検出されても、オーバタイムが生じた原因は検
出されないから、シーケンサによって設備の異常が検出
されたときには、一般には設備保全者が専門知識を用い
て異常の原因を調査することになる。また、この種の専
門知識は異常原因の追跡手順として書類化されることが
あり、その書類を見れば専門知識を持たない者でも異常
原因をある程度は調査することができる場合もある。し
かし、個々の設備に特有な事項や書類化の後に新たに発
見された異常原因などが書類に追加されることが多く、
書類の記載は時間の経過に伴って複雑化するから異常原
因の追跡手順そのものが複雑になる。その結果、専門知
識がなければ書類を理解することができなくなり、結局
は設備についての専門知識を持つ設備保全者に異常原因
の追跡を委ねているのが現状である。
【0004】そこで、専門外の者でも設備の異常原因を
調査することができるように、エキスパートシステムを
導入することが従来より提案されている。生産ラインの
設備の異常の原因を追跡するものではないが、製品の故
障原因の究明や製品の不良を究明するためのエキスパー
トシステムとしては、たとえば特開昭62−24106
2号公報に記載されたものがある。つまり、不良や故障
の点検を行なうための手順を計算機に知識として記憶さ
せておき、点検時にはその手順を読み出して表示装置上
に表示させ、対話的に点検作業を進めることによって専
門外の作業員でも点検作業が進められるようにしてい
る。
【0005】ところで、上記公報に記載されたもので
は、知識として質問と不良原因との2種類を備え、質問
と不良原因とは記憶装置に格納するレコード番号を接続
番号(ポインタ)として用いている。質問は、識別コー
ドと、「YES」または「NO」で答えることができる
質問文と、質問文に対する回答が「YES」のときの接
続番号と、質問文に対する回答が「NO」のときの接続
番号とからなる。また、不良原因は、識別コードと、不
良原因の内容を説明する不良原因文とからなる。つま
り、診断ツリーの各ノードとなる各質問に適宜の接続番
号を設定することによって診断ツリーを設定し、質問を
表示装置に表示させて答えを求める作業を繰り返すこと
によって、最終的に不良原因にたどりつくことができる
ようにしてある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載された
エキスパートシステムは、すべての診断を1つの診断ツ
リーで行なおうとするものであり、生産ラインのように
多数の機器からなる大規模な設備の異常原因の追跡のた
めのエキスパートシステムを構築しようとすれば診断ツ
リーが大規模なものとなって、エキスパートシステムの
構築が困難になるとともに、知識の最適化や知識の補正
といった管理が困難になる。
【0007】発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、上記問題を解決し、比較的小規模の
診断ツリーを用いながらも大規模設備の異常原因の追跡
を可能とした設備異常原因追跡方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、複
数の機器からなる設備に関する各種の処理項目をノード
として備えるとともに各処理項目の実行結果に応じたリ
ンクによってノード間が順次結合された診断ツリーを設
定し、診断ツリーの先頭である開始ノードから順次探索
することによって診断ツリーの末端である結論ノードに
処理項目として対応付けた異常原因を推定する設備異常
原因追跡方法であって、診断ツリーは、リンクにより結
合される2つのノードのうちの開始ノード側のノードを
特定する現ノード識別部と処理項目の判定条件を設定し
た条件設定部とをIF部に備え、結論ノード側のノード
を特定する次ノード識別部と次ノードで実行する処理項
目をコード化して設定した処理設定部とをTHEN部に
含むコード化された〈IF−THEN〉型のルールによ
り記述され、現ノード識別部および次ノード識別部は、
ノードが属する診断ツリーを特定する所属コードと、各
ノードと次ノードとの結合関係を示す種別コードと、診
断ツリー内で各ノードを個別に特定する個別コードとか
らなり、さらに診断ツリーとして、設備を構成する各機
器のうち同種機能の機器ごとに異常を追跡する汎用診断
ツリーと、その他の異常を追跡する専用診断ツリーと
ユニット化された複数の診断ツリーが設定され、機器名
を開始ノードに対応付けた構成機器マスタファイルを参
照して汎用診断ツリーないし専用診断ツリーの開始ノー
ドを決定し、処理設定部の各コードに対応付けて処理項
目を格納している処理項目ファイルを参照して次ノード
での処理ないし結論ノードでの異常原因を決定すること
により、同種機能の複数の機器での異常の追跡に汎用診
断ツリーを共用可能とし、かつ各診断ツリーには診断ツ
リー間の移行を可能とするルールが設けられている
【0009】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、処理項目ファイルは異常原因を追跡する際の検査
項目を出力装置に表示する画面を格納した画面ファイル
であって、種別コードが使用者との対話入力を行なうノ
ードを示すときには、処理設定部のコードを用いて画面
ファイルから取り出した所要の画面を出力装置に表示す
る。
【0010】請求項3の発明では、請求項1の発明にお
いて、処理項目ファイルは異常原因の候補を診断ツリー
ごとにまとめて格納した原因結論ファイルであって、種
別コードが結論ノードを示すときには、処理設定部のコ
ードを用いて原因結論ファイルから取り出した異常原因
の候補を出力装置に表示する。請求項4の発明では、
求項1の発明において、処理項目ファイルは異常追跡に
必要な情報を獲得する方法をルールとして格納した自動
入力ルールファイルであって、種別コードが検査項目の
実行結果を非対話入力により獲得するノードを示すとき
には、自動入力ルールファイルに格納されたルールに従
って使用者との対話入力を行なわずに検査項目を実行す
る。
【0011】請求項5の発明では、請求項1の発明にお
いて、処理項目ファイルは異常追跡にあたって検査すべ
きデータを設備の動作に伴って定期的に格納している定
期点検ファイルであって、種別コードが検査項目の実行
結果を定期点検ファイルから獲得するノードを示すとき
には、定期点検ファイルから処理設定部で指定されてい
るデータを獲得し、そのデータの判定結果に基づいて次
ノードに進む。
【0012】請求項6の発明では、請求項1の発明にお
いて、処理項目ファイルは当該診断ツリーにより異常を
追跡する機器と機構上で関連を有する機器に関する診断
ツリーの開始ノードを格納した機器選択ファイルであっ
て、種別コードが機器選択ファイルの使用を指示すると
きには、機器選択ファイルに格納された機器を出力装置
に表示し、使用者により選択された機器に関する診断ツ
リーに移行させる。
【0013】請求項7の発明では、請求項1の発明にお
いて、処理項目ファイルは当該診断ツリーにより異常を
追跡する機器と制御上で関連を有する機器に関する診断
ツリーの開始コードを格納した関連ツリーファイルであ
って、種別コードが関連ツリーファイルの使用を指示す
るときには、関連ツリーファイルに格納された機器を出
力装置に表示し、使用者により選択された機器に関する
診断ツリーに移行させる。
【0014】請求項8の発明では、請求項1の発明にお
いて、処理項目ファイルは当該診断ツリーにより異常を
追跡する機器と制御上で関連を有する機器に関する診断
ツリーの開始コードと各機器別の異常発生時刻とを格納
した関連ツリーファイルであって、種別コードが関連ツ
リーファイルの使用を指示するときには、関連ツリーフ
ァイルに格納された機器を異常発生時刻の古い順に選択
して選択した機器に関する診断ツリーに移行させ、異常
原因の結論が得られるまで、関連ツリーファイルからの
機器選択と診断ツリーの移行とを繰り返す。
【0015】請求項9の発明では、請求項1の発明にお
いて、処理項目ファイルは当該診断ツリーにより異常を
追跡する機器と制御上で関連を有する機器に関する診断
ツリーの開始コードと各機器別の異常発生回数とを格納
した関連ツリーファイルであって、種別コードが関連ツ
リーファイルの使用を指示するときには、関連ツリーフ
ァイルに格納された機器を異常発生回数の多い順に選択
して選択した機器に関する診断ツリーに移行させ、異常
原因の結論が得られるまで、関連ツリーファイルからの
機器選択と診断ツリーの移行とを繰り返す。
【0016】請求項10の発明では、請求項1の発明に
おいて、診断ツリーを出力装置に表示するに際し、各ノ
ードは種別コードに応じた異なる形状のアイコンで表
し、リンクはアイコン間を結合する線で表す。請求項1
の発明では、請求項10の発明において、アイコンお
よびリンクごとに意味付けを行なった後に、アイコンお
よびリンクを〈IF−THEN〉型のルールにコード化
する。
【0017】請求項12の発明では、請求項10の発明
において、コード化された〈IF−THEN〉型のルー
ルに基づいて、種別コードに応じたアイコンを形成する
とともに、条件設定部に応じたリンクを形成し、これら
のアイコンおよびリンクを現ノード識別部および次ノー
ド識別部の関係に基づいて結合した図形を出力装置に表
示する。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【発明の実施の形態】システム構成 以下に説明する各実施例に共通する設備異常診断システ
ムの全体構成について図3を用いて説明する。このシス
テムは基本的には、ワークステーションないしパーソナ
ルコンピュータを用いて構成される。すなわち、プロセ
ッサおよびメモりを備え演算処理を行なう中央処理装置
1と、キーボードのほかマウスのようなポインティング
デバイス(ポインティングデバイスは、マウス以外にト
ラックボール、ペンタブレットなどどのようなものでも
用いることが可能であるが、本実施例ではマウスを用い
るものとする)を備えた入力装置2と、設備を直接に制
御するシーケンサなどの外部装置との間でデータを授受
するためのインタフェース3と、CRTのようなディス
プレイよりなる出力装置4と、後述する各種情報を格納
した補助記憶装置5とを備える。
【0026】中央処理装置1は、入力装置2やインタフ
ェース3を通して入力されたデータと補助記憶装置5に
格納された知識とを用いて設備の異常を診断する異常原
因追跡処理部11と、異常原因追跡処理部11に入力装
置2を接続するためのインタフェースとしての入力デー
タ処理部12と、異常原因追跡処理部11に出力装置4
を接続するためのインタフェースとしての出力データ処
理部13とを備える。出力装置4としては必要に応じて
プリンタを設けることもできるが、以下の説明では出力
装置4としてディスプレイのみを用いるものとする。ま
た、補助記憶装置5には各種のファイルが設けられ、生
産ラインなどの現場で運用される設備に異常が生じたと
きの異常原因の追跡手順を現場の保全者などから聴取し
てまとめた知識(ルール)や、出力装置4の画面を構成
するデータなどが格納される。
【0027】また、インタフェース3には、設備を制御
するシーケンサ、シーケンサの動作表示やシーケンサへ
の指示を与えることができる対話入力が可能な外部機器
としての操作表示器、あるいは各種情報をファイルとし
て格納している他コンピュータが接続可能である。イン
タフェース3の仕様としては、RS232Cのような汎
用のインタフェース、イーサネットのようなネットワー
ク構築用のインタフェース、あるいはまたシーケンサに
専用化されている独自のネットワークを構築するインタ
フェースなどを用いることができる。
【0028】知識表現の概要 本発明は、基本的に、異常原因に対する検査項目などを
処理項目をノードとして備え、処理項目の実行結果に応
じたリンクによってノード間が順次結合された有向グラ
フを診断ツリーとして用いる。診断ツリーは、先頭に開
始ノードを備え、中間に各種の検査項目が設定された判
定ノードが存在し、最終的に結論ノードにおいて異常原
因が推定される構造を有する。本発明では、このような
診断ツリーを後述するような〈IF−THEN〉型のル
ールで記述している。
【0029】本発明の特徴点は、各種設備を複数の機器
の集合体として扱い、多くの設備で用いられる同種の機
器に起因する異常については同じ診断ツリーを共用でき
るようにし、機器間の結合関係や各機器に特有な部材の
ように共用できない部分に起因する異常についてのみ専
用の診断ツリーを用いることにある。つまり、設備を構
成する機器のうち、シリンダ、モータ、位置センサなど
は、それぞれの使用目的は異なっているとしても、各種
設備に用いられるものであり、また1つの設備でも複数
用いられることが多い。しかも、同種の機器では異常診
断に用いる診断ツリーの形状や検査項目に共通部分が多
いものである。本発明者らはこの点に着目し、設備の異
常診断に用いる診断ツリーを複数個の診断ツリーに分割
することによって、診断ツリーをユニット化することが
でき、同種の機器では同じ診断ツリーを共用できるとい
う知見を得た。このことによって、1つの診断ツリーで
設備全体の異常診断を行なう場合には、診断ツリーにお
いて形状の類似する部分が多箇所に存在していたのに対
して、本発明方法を採用すれば、同規模の設備について
ルールの個数を大幅に低減することが可能になる。
【0030】すなわち、診断ツリーを、同種機能の機器
ごとに異常を追跡する汎用診断ツリーと、その他の異常
を追跡する専用診断ツリーとに分けている。このよう
に、各種設備で用いられる機器の異常を追跡する汎用診
断ツリーを設けたことによって、汎用診断ツリーをエキ
スパートシステム側にある程度用意しておくことが可能
になり、診断対象となる機器の名称等を与える程度で汎
用診断ツリーを利用することが可能になる。つまり、使
用者側では主として専用診断ツリーを作成すればよいこ
とになり、エキスパートシステムを導入してから実際に
作動させるまでに要する開発時間を従来よりも大幅に短
縮することが可能になる。ここにおいて、専用診断ツリ
ーを用いれば、設備に固有な経験則も知識として利用す
ることができる。
【0031】上述のように、汎用診断ツリーと専用診断
ツリーとを持つということは、1つの設備の異常を診断
するに際してユニット化した診断ツリーを複数設けるこ
とになる。そこで、本発明では、1つの診断ツリー内で
探索するだけではなく、必要に応じて異なる診断ツリー
に移行して探索できるようにしてある。このように異な
る診断ツリーに移行して探索できることによって、必要
に応じて他の機器や設備についても異常原因の探索が可
能になる。
【0032】ところで、本発明ではルールを、図1
(a)に示すように、IF部FFとTHEN部BBとを
備えた〈IF−THEN〉形式で記述してあり、IF部
FFは、現ノードを特定する現ノード識別部FIDと、
現ノードでの判定条件を設定した条件設定部FXとから
なる。また、THEN部BBは、条件設定部FXに設定
されている条件が満たされたときの行き先としての次ノ
ードを特定する次ノード識別部BIDと、必要に応じて
補助記憶装置5に設けたファイルから読み込む情報を特
定したりインタフェース3に接続された外部機器からの
情報の取込先を設定する処理設定部BXとからなる。つ
まり、上記ルールは、「現ノード識別部FIDで特定さ
れたノードでは、現ノードでの処理結果が条件設定部F
Xに設定された判定条件を満たすときに、次ノード識別
部BIDで特定される次ノードに分岐し、次ノードでは
処理設定部BXに設定された処理を行なうように」とい
うことを意味する。
【0033】ルールを上述のような形式で設定すると、
1つのルールには1つの条件設定部FXしかないから、
1つのルールでは次ノードを1つしか指定することがで
きないが、IF部FFにおいてノード識別部FIDで特
定される現ノードを等しくし、条件設定部FXに設定す
る判定条件を異ならせれば、現ノードからの分岐数を任
意に設定することが可能になる。つまり、条件設定部F
Xには肯定(yes)と否定(no)の2つだけではな
く、他の判定条件も設定することが可能になる。また、
ルールは、判定条件および次ノードを特定する情報を含
むからリンクも記述していることになる。
【0034】ところで、現ノード識別部FIDおよび次
ノード識別部BIDは、ノードを特定するという機能に
ついては同様であるから同形式を有し、図1(b)に示
すような形式としてある。つまり、所属コードGCと種
別コードFCと個別コードICとを有している。所属コ
ードGCはノードが所属する診断ツリーを特定する。こ
こに、診断ツリーには上述のように汎用診断ツリーと専
用診断ツリーとがあり、各診断ツリーは機器ないし設備
という単位で形成されるから、所属コードGCは、機器
ないし設備の種類を表すとみなしてもよい。種別コード
FCは、ノードと次ノードとの結合関係を示し、個別コ
ードICは診断ツリー内で各ノードを個別に特定するた
めに用いる。所属コードGCおよび個別コードICは種
別コードFCによって意味が変わるから、詳細は種別コ
ードFCとともに後述する。
【0035】上記ルールを用いた場合の診断ツリーの一
部を図示すれば、図2のようになる。図2では1つのノ
ードが2分岐する場合を示してあり、太線で囲んだ部分
が1つのノードに対応する。つまり、1つのノードは、
前のノードの位置が現ノード識別部FIDに設定された
ルール(以下では、前ルールという)におけるTHEN
部BBの次ノード識別部BIDで位置が特定され、その
ノードで行なう処理は前ルールにおけるTHEN部BB
の処理設定部BXで設定されることになる。ここに、図
2において各破線内がそれぞれ1つのルールに相当す
る。また、当然のことであるが、前ルールにおける次ノ
ード識別部BIDと、現ノードの位置が現ノード識別部
FIDに設定されたルール(以下では、現ルールとい
う)における現ノード識別部FIDとは種別コードFC
を除いて一致する。この意味で、図2では1つのノード
内の次ノード識別部BIDと現ノード識別部FIDとを
二重線で結合してある。また、各ノードは2分岐である
から、現ルールとして現ノード識別部BIDが等しい2
つのルールが設定される。ノード同士を結合するリンク
Lは、現ルールの条件設定部FXに設定された判定条件
で表される。つまり、条件設定部FXに設定された判定
条件が満たされると、その判定条件が設定されているリ
ンクLで結合されたノードに移行する。診断ツリーの先
頭になる開始ノードは、前のノードがなく分岐もないか
ら、前ルールはなくかつ現ルールの条件設定部FXは不
要になる。一方、診断ツリーの末端になる結論ノード
は、次のノードがないから、現ルールを持たない。
【0036】ノードの種類 上述したように、各ノードには次ノードとの結合関係に
よって異なる種別コードFCが与えられる。種別コード
FCには、「F」、「M」、「R」、「E」、「T」、
「G」、「C」の7種類を用意してある。「F」は各診
断ツリーの先頭になる開始ノード、「M」は検査項目を
対話入力によって実行する判定ノード、「R」は診断ツ
リーの末端であって異常原因を示す結論ノードをそれぞ
れ示す。また、「E」は検査項目を非対話入力(つま
り、使用者との対話を行なわずに自動的に情報を獲得す
る)で実行するための自動入力ルールのみを集めた後述
の自動入力ルールファイルF4 を用いる判定ノードを示
し、「T」はシーケンサなどからの検査すべきデータを
定期的に格納している後述の定期点検ファイルF5 から
取り込んだ情報を用いる判定ノードを示す。さらに、
「G」は機構上で関連している機器をあらかじめ登録し
てある機器選択ファイルF6 を読み出して出力装置4に
機器名を表示させ、使用者により選択された機器に関す
る診断ツリーに移行させる移行ノードを示し、「C」は
制御上で関連している機器をあらかじめ登録してある関
連ツリーファイルF7 を読み出して出力装置4に機器名
を表示させ、使用者により選択された機器に関する診断
ツリーに移行させる移行ノードを示している。
【0037】個別コードICは、種別コードFCが判定
ノード(M,E,T)であると、判定ノード(M,E,
T)同士を区別する番号が設定される。移行ノード
(G,C)、開始ノード(F)、結論ノード(R)のと
きの個別コードICについては後述する。対話入力によるルール 上述したルールは、IF部FFとTHEN部BBとの各
種別コードFCの組み合わせによって各種の形式にな
る。もっとも単純な診断ツリーでは、開始ノードと判定
ノードと結論ノードとを備えているから、非対話的に情
報を獲得する判定ノードや他の診断ツリーに移行する移
行ノードを用いなければ、3種類の形式のルールのみを
用いた単純な診断ツリーを形成することができる。この
場合、診断ツリーの移行がないと仮定しているから、開
始ノードと判定ノードと結論ノードとのいずれも所属コ
ードGCは同じになる。
【0038】すなわち、開始ノードは、次ノードが判定
ノードになるから、開始ノードを記述するルールは、I
F部FFの種別コードFCが「F」になり、個別コード
ICには各診断ツリーごとに異なる開始コード番号が設
定される。また、上述したように開始ノードは診断ツリ
ーの先頭を表すだけであり情報を獲得する必要がないか
ら、条件設定部FXは無効であって常に「00」が設定
される。一方、開始ノードの次ノードになる判定ノード
は、対話的に獲得した情報を用いて判定を行なうから、
THEN部BBの種別コードFCは「M」になる。ま
た、開始ノードに結合されるノードは複数であることは
なくノードは1個だけであるから、開始ノードにおける
THEN部BBの個別コードICは診断ツリーの最初の
判定ノードの番号になる。判定ノード番号は、診断ツリ
ーの開始側から結論側に向かって付与するのが一般的規
則であり、この規則に従えば、開始ノードの次の判定ノ
ードの番号は、1番ということになる。ここにおいて、
個別コードICは、4桁の数値で表すようにしてあり、
1番であれば「0001」になる。THEN部BBの処
理設定部BXには、出力装置4に表示する画面を多種類
に亙って登録してある後述の画面ファイルF2 から次ノ
ードで表示すべき画面を読み出すための画面名が設定さ
れる。
【0039】判定ノードは、次ノードが判定ノードにな
る場合と、次ノードが結論ノードになる場合とがある。
次ノードが判定ノードになるときには、IF部FFとT
HEN部BBとの種別コードFCがともに「M」にな
り、次ノードが結論ノードになるときには、IF部FF
の種別コードFCが「M」になり、THEN部BBの種
別コードFCが「R」になる。
【0040】判定ノードが呼び出されたときには、前ノ
ードのTHEN部BBでの指示によって画面ファイルF
2 から読み出された質問を含む画面が出力装置4に表示
される。この判定ノードでは対話的に情報を獲得するか
ら、出力装置4に表示された質問に対して肯定(ye
s)ないし否定(no)の応答が促される。判定ノード
のIF部FFに設けた条件設定部FXには、THEN部
BBの次ノード識別部BIDで指定されている次ノード
に進む条件として、肯定か否定かの条件が設定されてお
り、肯定の場合には「yy」、否定の場合には「nn」
が設定される。ところで、肯定と否定とのみの判定条件
では2分岐になるが、3以上の分岐が必要であれば、3
以上の選択肢を有するような質問を設定し、各選択肢に
対応付けたコード(数字や文字)を条件設定部FXに設
定しておけばよい。
【0041】判定ノードの次ノードが判定ノードになる
場合には、THEN部BBは、開始ノードと同様に、個
別コードICに次ノードとなる判定ノード番号を設定
し、処理設定部BXに次ノードで表示すべき画面を画面
ファイルF2 から読み出すための画面名を設定すること
になる。また、判定ノードの次ノードが結論ノードにな
る場合には、THEN部BBの個別コードを「000
0」にする。これは、結論ノードについてはノードの指
定を不要にし、各種の異常原因を登録した後述の原因結
論ファイルF3 から原因を読み出すからであり、原因結
論フィイルF3 から読み出す原因名に対応付けた原因番
号が処理設定部BXに設定される。
【0042】いま、設備を構成する機器としてシリンダ
を想定し、シリンダについての診断ツリーが図4に示す
ように設定されるものとする。ここに、開始ノードSN
は4桁で「0001」と表され、判定ノードDN1 ,D
N2 ,……には診断ツリーの開始ノードSNから結論ノ
ードCN1 ,CN2 ,……に向かって順に「000
1」,「0002」,……の4桁の判定ノード番号を付
与してあり、結論ノードCN1 ,CN2 ,……には「0
1」,「02」,……の2桁の値を付与してある。診断
ツリーを識別するための所属コードGCには開始ノード
のノード番号を適用するから、図4に示す例での所属コ
ードGCは「0001」になる。しかして、図4におい
て開始ノードSNから判定ノード番号が「0001」で
ある判定ノードDN1 に進むルールは、 0001F000100:0001M0001frm0
1******* と表される。「:」は区切り記号であって、区切り記号
の左側がIF部FF、右側がTHEN部BBになる。つ
まり、IF部FFは、所属コードGC=0001、種別
コードFC=F、個別コードIC=0001、条件設定
部FX=00であり、開始ノードでは所属コードGCと
個別コードICとが一致する。また、THEN部Bは、
所属コードGC=0001、種別コードFC=M、個別
コードIC=0001、処理設定部BX=frm01で
あり、処理設定部BXにおける「frm01」は、画面
ファイルF1 の中の画面名を示す。つまり、この画面名
で画面ファイルF1 に登録されている画面が、「000
1」の判定ノードDN1 において出力装置4に表示され
る。また、上記ルールの末尾の「*******」は、
処理設定部BXの空き領域であり、処理設定部BXは最
大12桁であって左詰めで格納される。
【0043】図4において判定ノード番号が「000
2」である判定ノードDN2 から「0003」である判
定ノードDN3 に進むルールは、判定ノードDN2 では
「定期点検の際にシリンダに異常はなかったか?」とい
う質問が出力装置4に表示され、判定ノードDN3 に進
むのは「異常なし」(=yy)が成立したときになる。
しかして、このルールは、 0001M0002yy:0001M0003frm0
3******* と表される。ただし、条件設定部BXにおける「yy」
は「異常なし」を示し、「異常あり」の場合のルールで
は条件設定部BXを「nn」とする。
【0044】図4において判定ノード番号が「002
3」である判定ノードDN23から結論ノードCN2 に進
むルールでは、判定ノード番号が「0023」である判
定ノードDN23で出力装置4に表示される「シリンダの
態様年数に達しているか?」にという質問に対して「達
している」(=yy)が成立したときに、原因番号が
「02」である結論ノードに進むことを示す。このルー
ルは、 0001M0023yy:0001R000002**
******** と表される。ここに、THEN部BBは結論ノードCN
を示すから、個別コードICは「0000」になってい
る。
【0045】ファイル ところで、補助記憶装置5は、以下に示す8種類のファ
イルF0 〜F7 を備える。これらのファイルF1 〜F7
はいずれもランダムアクセスファイルになっている。診
断ツリーを記述するルールはルールファイルF1 に格納
され、ルールファイルF1 は固定長の1レコードに1ル
ールを格納する。記述形式は、上述した通りであってコ
ード化したルールを格納してある。
【0046】画面ファイルF2 は、出力装置4に表示す
る画面を登録したものであって、判定ノードで使用する
画面であれば、使用者に対する質問文と、質問に対する
答え方の説明とが文字で記述され、必要に応じて質問に
答えるために機器のどの部位を調べればよいかが図など
で記述される。また、機器の配置場所を示すための画面
も格納されている。画面ファイルF2 には必要数の画面
が登録されており、画面名によって指定すれば、その画
面名に対応付けられた画面が出力装置4に表示される。
【0047】原因結論フィイルF3 は、診断ツリーごと
に異常原因の候補をまとめてファイル化したものであ
り、ひとまとまりごとに原因結論ファイル名(たとえ
ば、f0201)が設定される。1レコードは、異常原
因を文字列で示した結論フィールド(たとえば、「シリ
ンダー寿命」)と、診断の結論として異常が確定したと
きに、その異常の発生日時を結論に対応付けて登録して
おく異常発生日時フィールドと、その異常の発生回数を
登録しておく異常発生回数フィールドと、異常からの復
旧方法を指示する画面が登録された復旧指示画面ファイ
ル(図示していないが、画面ファイルF2 と同様の構造
を有し、異常からの復旧の指示が記述されている)から
所要の画面を指定する復旧画面名フィールドと、レコー
ドに一対一に対応した原因番号を記述した原因番号フィ
ールドとが設けられている。したがって、上述のよう
に、結論ノードCN1 ,CN2 ,……のTHEN部BB
における処理設定部BXで設定された原因番号が決定さ
れると、原因番号を用いて原因結論ファイルF3 と照合
され、結論フィールドに記述された原因名が出力装置4
に表示されるのである。ここで、使用者によって原因の
確定が指示されると、復旧画面名フィールドにより指定
された画面が復旧指示画面ファイルから読み出されて出
力装置4に表示される。また、原因の確定が指示される
と異常発生日時や異常発生回数が異常発生日時フィール
ドおよび異常発生回数フィールドに書き込まれる。
【0048】ところで、上述のようにルールをコード化
して記述した場合に、診断ツリーの構造は記述すること
ができるが、診断の対象になっている機器がどのような
ものかを知ることができない。そこで、診断対象である
機器とルールとを関連付けるために、構成機器マスタフ
ァイルF0 が設けられている。構成機器マスタファイル
F0 は、機器名を登録する機器名フィールドと、各機器
の設置場所を図で示した画面が登録された設置場所画面
ファイル(図示していないが、画面ファイルF2 と同様
の構造を有する)から所用の画面を指定する設置場所フ
ィールドと、機器に固有な情報(対象機器の仕様や対象
機器が接続されているシーケンサの入出力点名など)を
格納した機器情報ファイル(図示していないが、各機器
の固有コードに対応付けて機器固有の情報を格納したフ
ァイル)における機器の固有コード(たとえば、fx0
01という形で設定される)を格納する機器固有情報フ
ィールドと、機器の診断を汎用診断ツリーで行なう場合
の汎用診断ツリーの開始ノードを格納する汎用診断ツリ
ー名フィールドと、機器の診断を専用診断ツリーで行な
う場合の専用診断ツリーの開始ノードを格納する専用診
断ツリー名フィールドと、原因結論ファイルF3 から汎
用診断ツリー名フィールドないし専用診断ツリー名フィ
ールドを用いた診断の結果となるひとまとまりの異常原
因の候補を指定する原因結論ファイル名フィールドと、
当該レコードに対応する機器自身の異常ではなく同様の
異常を間接的に生じさせる関連機器を選択するための関
連機器ファイル名フィールドとが設けられる。
【0049】関連機器とは、たとえば、機器の異常が機
器自身ではなく異常を検出するセンサの異常によって検
出されることがあるから、機器とセンサとのように制御
上で異常原因に関連を持つような関係にあるときに、機
器に対するセンサの関係になる機器を関連機器とする。
関連機器ファイル名フィールドには、たとえば、cn0
01という形で関連機器ファイル名が格納される。この
関連機器ファイル名が後述する関連ツリーファイルF7
に照合されることにより、当該レコードの機器に対する
関連機器の診断ツリーが選択可能になる。構成機器マス
タファイルF0において、設置場所フィールド、機器固
有情報フィールド、関連機器ファイル名フィールドは必
ずしもデータを入れておく必要はなく、また汎用診断ツ
リー名フィールドと専用診断ツリー名フィールドとは一
方にのみデータを入れてもよい。汎用診断ツリー名フィ
ールドと専用診断ツリー名フィールドとの両方にデータ
があれば、どちらかを使用者が選択することになる。こ
の選択は、異常の診断を開始する時点で行なえるように
してある。関連機器ファイル名フィールドにデータがあ
れば、後述する関連ツリーへの移行の際にこのデータが
参照される。
【0050】自動入力ルールファイルF4 は、各種情報
を非対話的に入力する際に用いられるルールのみが格納
されているファイルであって、各ルールの形式はルール
ファイルF1 に格納されたルールと同様の形式を有して
いる。この自動入力ルールファイルF4 は1つだけ設け
られ、すべての診断ツリーで共通に用いられる。定期点
検ファイルF5 は、シーケンサの各種情報を一定期間ご
とに格納することができるファイルであって、1つのレ
コードは、点検の対象となる機器名を格納する対象名フ
ィールドと、対象となる機器の機器コードを格納する機
器コードフィールドと、日毎に区切られた結果フィール
ドとを備える。結果フィールドには、機器の異常を定期
的(日毎)に登録可能であり、日毎の点検結果の履歴を
残すようにしてある。ここで、結果フィールドにおける
日毎の書き込みエリアは初期状態では「2」で埋められ
ており、定期点検のたびに異常がなければ「0」、異常
があれば「1」に置き換えられる。この定期点検ファイ
ルF5 は機器コードを照合することにより、結果フィー
ルドのデータを読み出すことができる。
【0051】機器選択ファイルF6 は、1つのレコード
に、診断ツリーによって異常原因が診断される機器名を
文字列で格納する機器名フィールドと、各診断ツリーの
先頭になる開始ノードを、ルールファイルF1 に格納さ
れた開始ノードから次の判定ノードに進むルールのIF
部FFと同形式で格納した診断ツリー名フィールドと、
構成機器マスタファイルF0 の機器固有情報フィールド
と同じように機器情報ファイルにおける各機器の固有コ
ードを格納する機器固有情報フィールドとを備える。要
するに、各機器名とその機器の異常を診断するための診
断ツリーの開始ノードとが登録されているのであり、必
要に応じて機器の詳細を知ることができるように、機器
の固有コードを対応付けているのである。機器選択ファ
イルF6は、機構上で異常原因に関連を持つ機器を各ノ
ードごとに対応付けて格納しているものであり、各ノー
ドに対応付けたひとまとまりの機器に個別コードICと
同様の番号(たとえば、0001)を付与してある。
【0052】関連ツリーファイルF7 は、診断ツリーご
とに関連機器についての診断ツリーをまとめてファイル
化したものであり、ひとまとまりごとにコード化された
関連機器ファイル名(たとえば、cn001)が設定さ
れる。1レコードは、関連機器に関する診断ツリーの開
始ノードを示す。つまり、開始ノードを表すIF部FF
と同形式のデータが格納される。関連ツリーファイルF
7 と機器選択ファイルF6 との主な相違点は、具体的な
データの内容よりもむしろ機器選択ファイルF6 はノー
ドごとに設定可能であるのに対して、関連ツリーファイ
ルF7 は診断ツリーについて1つだけ設定可能である点
にある。
【0053】非対話入力を含むルール 上述のように、判定ノードには対話的入力を要さないも
のがあり、これらのノードの種別コードFCは、「E」
と「T」とのいずれかになる。種別コードFCが「E」
の場合には自動入力ルールファイルF4 を用いる。自動
入力ルールファイルF4 はすべての診断ツリーで共通に
用いられるから、種別コードFCが「E」であれば所属
コードGCは不要であり、個別コードICも不要であ
る。また、処理内容は、自動入力ルールファイルF4 に
格納されているルールにより規定されるから、処理設定
部BXも不要である。しかして、対話入力の判定ノード
から非対話入力であって自動入力ルールファイルF4 を
用いる判定ノードに進むルールは、次のように表され
る。 0001M0001yy:0000E000000**
******** ここに、THEN部BBの種別コードFCが「E」であ
るときには、所属コードGCは「0000」、個別コー
ドICは「0000」、処理設定部BXは「00」とな
るようにそれぞれ固定的に設定される。自動入力ルール
ファイルF4 内のルールに従って所要の情報を取り込ん
だ後の行き先のノードは、自動入力ルールファイルF4
内のルールに記述される。
【0054】一方、シーケンサの各種情報が一定期間ご
とに定期点検ファイルF5 に格納されている場合には、
非対話入力の判定ノードの種別コードFCを「T」とす
ることによって、定期点検ファイルF5 に格納されてい
る所望の情報を用いることができる。たとえば、図4に
おける判定ノードDN1 における判定結果が「異常な
し」であった場合に、定期点検ファイルF5 に格納され
ている情報を用いるものとし、判定ノードDN1 からの
行き先の判定ノード番号が「0060」であるものとす
る。この場合、判定ノード番号が「0001」の判定ノ
ードDN1 から判定ノード番号が「0060」に進むル
ールは、 0001M0001ay:0001T006001**
******** と表される。IF部FFにおける「ay」は、次ノード
が非対話入力であって、現ノードの回答が「異常なし」
(つまり、判定ノードDN1 において質問に対する回答
が否定)であることを示す。このように、図4に示した
例では、判定ノードDN1 において、次ノードを対話入
力にするか非対話入力にするかを選択できるようにして
いるのである。この場合、判定ノードDN1 では現ノー
ド識別部FIDが同じであるルールが3個存在すること
になる。また、THEN部BBの処理設定部BXは「0
1」であり、これは定期点検ファイルF5 の「01」と
いう機器番号に関する情報を用いることを意味する。
【0055】定期点検ファイルF5 からの情報が得られ
ると、次のノードに進む。現ノードにおける情報が「異
常なし」(=yy)のときに進む次ノードが対話入力の
判定ノードDN3 (判定ノード番号は「0003」)で
あるとすれば、次ノード識別部BIDは「0001M0
003」になる。また、次ノードで画面に表示する画面
名が「frm03」であれば、「0060」の判定ノー
ドから「0003」の判定ノードDB3 に進むルール
は、次のように記述される。 0001T0060yy:0001M0003frm0
3*******移行ノードを含むルール 上述した各種形式のルールを用いるだけでは他の診断ツ
リーに移行することができないが、本発明は上述したよ
うに診断ツリー間での移行を可能としている点に特徴を
有している。そこで、診断ツリー間での探索を移行させ
るルールとしては、以下に説明する3種類の形式が用意
されている。
【0056】第1の形式は、機器選択ファイルF6 を参
照して選択可能な機器を画面上に列挙して使用者に選択
させようとするものであって、種別コードFCは「G」
になる。機器選択ファイルF6 は、上述のようにノード
ごとに設定可能になっている。いま、「0001」の判
定ノードDN1 から機器選択ファイルF6 を用いて他の
診断ツリーに移行するものとすれば、「0001」の判
定ノードDN1 から他の診断ツリーに移行させるルール
は、次のように表される。 0001M0001yy:0001G000100**
******** つまり、「0001」の判定ノードDN1 の質問に対し
て「異常なし」(=yy)であれば、機器選択ファイル
F6 を用いて機構上で異常原因としての関連を持つ機器
名が出力装置4に一覧表示されるから、使用者が所望の
機器名を選択することによって、その機器名に対応する
診断ツリーに移行することができる。ここに、THEN
部BBの所属コードGCおよび個別コードICが、IF
部FFの所属コードGCおよび個別コードICと一致し
ているのは、機器選択ファイルF6におけるファイル名
が判定ノードDN1 に対応するものであることを示す。
また、機器選択ファイルF6 は、機器の選択処理である
から、処理設定部BXは不要であり「00」が設定され
る。
【0057】第2の形式は、判定ノードで所定の条件が
満たされると自動的に他の診断ツリーに移行させるもの
であり、種別コードは「F」になる。ルールのTHEN
部BBにおける次コード識別部BIDは、他の診断ツリ
ーの開始ノードSNを示すことになる。たとえば、所属
コードGCが「0002」となる診断ツリーに移行する
のであれば、その診断ツリーの開始ノードを記述するル
ールにおける現ノード識別部BBは「0002F000
1」と記述される。ここでは開始ノードSNへの移行を
示すから、個別コードICは「0001」ではなく、
「0000」に設定する。また、診断ツリーの移行だけ
であるから、処理設定部BXは不要であり「00」にな
る。そこで、判定ノード番号が「0030」であって対
話入力を行なう判定ノードでの質問に対する回答が「異
常なし」(=yy)であるときに、所属コードが「00
02」である診断ツリーに移行するものとすれば、その
ルールは次のように表すことができる。 0001M0030yy:0002F000000********** 第3の形式は、関連機器ファイルF7 を参照して移行先
の診断ツリーを決定するものであって、種別コードFC
は「C」になる。各診断ツリーでは構成機器マスタファ
イルF0 によって関連機器ファイル名が決まっているか
ら、関連機器ファイルF7 を呼び出すだけで、出力装置
4に関連機器の一覧を表示させることができる。いま、
判定ノード番号が「0004」の判定ノードから関連機
器ファイルF7 を用いて他の診断ツリーに移行するもの
とすれば、ルールは、次のように表される。 0001M0004yy:0000C000000********** つまり、「0004」の判定ノードDNの質問に対して
「異常なし」(=yy)であれば、関連機器ファイルF
7 を用いて制御上で異常原因としての関連を持つ機器名
が一覧表示される。つまり、関連機器として選択可能な
機器が出力装置4に一覧表示されるから、使用者が所望
の機器名を選択することによって、その機器名に対応す
る診断ツリーに移行することができる。
【0058】使用手順 以上説明したように、各種ファイルF0 〜F7 およびル
ールを記述すれば、複数の診断ツリーが作成され、設備
の異常原因を追跡することが可能になる。いま、シーケ
ンサによって設備を制御しているときにシーケンサで異
常が検出されたとすると、まず、構成機器マスタファイ
ルF0 に異常の検出された機器名が出力装置4に表示さ
れる。このとき、構成機器マスタファイルF0 に照合さ
れることによって、汎用診断ツリーと専用診断ツリーと
の各機器名(診断ツリー名)が一覧表示され、構成機器
マスタファイルF0 の関連機器ファイル名フィールドに
関連機器ファイル名が格納されていれば、関連機器が出
力装置4に一覧表示される。このようにして一覧表示さ
れた機器名から、使用者が所望の機器名を選択すると、
対応する診断ツリーの開始ノードに進み、以後は上述の
ように異常原因が推定されるまで所要の診断ツリーが探
索されるのである。
【0059】上述した関連ツリーファイルでは、関連機
器に関する診断ツリーの開始コードのみを登録している
が、各関連機器に対応付けて異常発生時刻(日および
時)を登録したり、各関連機器に対応付けて異常発生回
数を登録しておいてもよい。異常発生時刻を登録してい
る場合には、診断ツリーの移行時に異常発生時刻の古い
順に診断ツリーを選択して移行させ、異常原因の結論が
得られるまで、関連ツリーファイルからの機器選択と診
断ツリーの移行とを繰り返すようにすればよい。また、
異常発生回数を登録している場合には、診断ツリーの移
行時に異常発生回数の多い順に診断ツリーを選択して移
行させ、異常原因の結論が得られるまで、関連ツリーフ
ァイルからの機器選択と診断ツリーの移行とを繰り返す
ようにすればよい。
【0060】アイコンを用いたユーザインタフェース アイコンの種類 上述したように、診断ツリーの各ノードはそれぞれ英数
字の文字列によってコード化されている。一方、エキス
パートシステムには、診断ツリーの作成時や評価時に診
断ツリーの全体構造を一覧するブラウザ画面や、使用時
に推論過程を一覧表示するエクスプレイン画面が設けら
れている。ブラウザ画面やエクスプレイン画面において
各ノードを英数字のコードで表示したのでは、使用者に
とって各ノードの意味がわかりにくくなる。そこで、本
発明では、一般にアイコンと呼ばれている絵記号でノー
ドを表すことによって、ノードの意味理解を補助するこ
とを提案している。以下にノードをアイコンを用いて画
面上に表示することによってノードの意味理解を補助す
る方法について詳述する。
【0061】本実施例では、ノードを機能別に11種類
に分類し、図5に示すように、各種類ごとに異なる形状
のアイコンICN1 〜ICN11を設定してある。上述し
た本実施例での各ノードの機能には、上述した種別コー
ドFCによる分類以外のものも追加してある。すなわ
ち、各診断ツリーの開始ノードを示す「開始」、対話入
力により判定ノードでの所要データを入力する「対
話」、別の診断ツリーに移行する「別ツリー」、「表示
器」、故障原因の候補を一覧表示させるために原因結論
ファイルF3 を呼び出す「一覧(原因候補)」、原因結
論ファイルF3 から追跡により決定された故障原因を報
知する「結果(1つのみ)」のほか、非対話入力により
情報を獲得するための「PLC」、「自コンピュー
タ」、「別コンピュータ」、「外部データ」のほか、設
備の故障や破損の際の連絡先を表示する「連絡先」があ
る。
【0062】「開始」、「対話」、「結果(1つの
み)」は、それぞれ種別コードFCが「F」、「M」、
「R」に相当し、「別ツリー」は「G」と「C」と
「F」とのいずれかに相当し、「PLC」、「自コンピ
ュータ」、「別コンピュータ」、「外部データ」は
「E」と「T」とのいずれかに相当する。ここにおい
て、「PLC」は、設備を制御しているシーケンサとの
間で通信を行ないシーケンサからの情報を獲得するもの
であり、「自コンピュータ」は自コンピュータの中の指
定したファイルから所要データを獲得するものであり、
「別コンピュータ」は別のコンピュータを通信によって
呼び出して所要データを獲得するものであり、「外部デ
ータ」は通信によるデータ伝送の可能な他機器から所要
データを獲得するものである。「表示器」はシーケンサ
の動作を監視したりシーケンサを割り込み制御するよう
にシーケンサとの間で通信を行なう操作表示器(一般に
知られている)からの情報を獲得したり表示器に表示さ
せるようにして、対話入力を行なうものである。
【0063】図5の(a)〜(k)に、それぞれ「開
始」、「対話」、「別ツリー」、「一覧(原因候
補)」、「結果(1つのみ)」、「PLC」、「表示
器」、「自コンピュータ」、「別コンピュータ」、「外
部データ」、「連絡先」のアイコンICN1 〜ICN11
の一例をそれぞれ示す。各アイコンICN1 〜ICN11
は、それぞれ意味理解を助けるためのシンボル図形と、
簡単な文字とを組み合わせて構成される。たとえば、図
5(a)に示す「開始」では、フローチャートの端子を
示す図記号に端子が開始を意味することを示すように端
子から出る向きに矢印を付し、さらに端子の中に「ST
ART」の文字列を入れてある。また、図5(d)に示
す「一覧(原因候補)」では、出力装置4の画面上に多
列に文字列が表示されていることを示す絵記号の上に
「一覧結果」という文字列を示してある。あるいはま
た、図5(h)(i)にそれぞれ示す「自コンピュー
タ」や「別コンピュータ」では、コンピュータを表す絵
記号を用い、「別コンピュータ」であれば通信を示す稲
妻型の図記号に矢印を付与してある。
【0064】アイコンによる表示例 図5に示したアイコンICN1 〜ICN11を用いて、診
断ツリーを出力装置4に一覧表示した状態を図6に示
す。このとき、出力装置4にはウインドウW1 が表示さ
れ、ウインドウW1 内には、最上部に表示画面のタイト
ルを示すタイトル領域D1 が設けられ、タイトル領域D
1 の下には、メニューバーD2 を介して診断ツリーを表
示するツリー表示領域D3 が設けられる。ここでは、タ
イトル領域D1 には、「設備異常原因追跡ツリー作成画
面」という文字が表示され、診断ツリーを作成するウイ
ンドウW1 であることが示される。また、メニューバー
D2には、「描画(P)」、「画面表示(D)」、「画
面切替え(C)」、「ノード外データ作成(A)」の各
文字列が表示され、各文字列が表示されている領域内に
マウスによってポインタを合わせてクリック(マウスボ
タンを押してすぐに離す)と、図7のように各文字列に
対応したプルダウンメニューPM1 が表示される。「描
画(P)」に対応したプルダウンメニューPM1 は、各
アイコンICN1 〜ICN11の種類に一対一に対応する
11個の文字列と、アイコンICN1 〜ICN11間の連
結を指示する「連結」と、アイコンICN1 〜ICN11
の削除を指示する「削除」の文字列が表示される。
【0065】アイコンによる作成例 アイコンICN1 〜ICN11を用いて診断ツリーを実際
に作成するには、図7のように、まず「描画(P)」メ
ニューのプルダウンメニューPM1 を表示し、その中か
ら所望のアイコンICN1 〜ICN11に対応する文字列
を選択する。文字列を選択するには、プルダウンメニュ
ーPM1 を表示し、所望の文字列にポインタを合わせる
ことによってその文字列を反転表示させ、反転表示され
ている文字列をクリックすればよい。ここで、使用する
システムによっては、上述のように2回のクリックによ
ってプルダウンメニューPM1 の中の文字列を選択する
のではなく、マウスボタンの押し離しを1回ずつ行なう
ことによりプルダウンメニューPM1 の中の文字列を選
択することができるようにしてもよい。つまり、メニュ
ーバーD2 に表示された各文字列を含む領域にポインタ
を合わせた後にマウスボタンを押し続けるとプルダウン
メニューPM1 が表示されるものがあり、この場合に
は、プルダウンメニューPM1 内の所望の文字列にポイ
ンタをドラッグ(マウスボタンを押し続けたままでポイ
ンタを移動させる)することによって文字列を反転表示
させ、所望の文字列が反転表示(図に斜線部で示す)さ
れているときにマウスボタンを離すことによって、その
文字列を選択する。以下でもマウスによる選択は、上述
したいずれかの方法で行なうものとする。
【0066】アイコンICN1 〜ICN11に対応する文
字列を選択した場合には、ツリー表示領域D3 の空き領
域にアイコンICN1 〜ICN11が表示される。ここ
で、アイコンICN1 〜ICN11が現れる位置はシステ
ム側で適宜に設定される。次に、アイコンICN1 〜I
CN11をツリー表示領域D3 の中で所望の位置に移動さ
せる。この操作には、ドラッグ・アンド・ドロップとい
う操作を行なう。つまり、ポインタをアイコンICN1
〜ICN11の上に位置させ、マウスボタンを押した後
に、マウスボタンを押したままでマウスを移動させるこ
とにより、アイコンICN1 〜ICN11をマウスの移動
に伴って移動させるのである。このようにして、アイコ
ンICN1 〜ICN11を所望の位置まで移動させた後に
マウスボタンを離せば、アイコンICN1 〜ICN11を
所望の場所に位置させることができる。アイコンICN
1 〜ICN11の位置が不適当であれば、所望のアイコン
ICN1 〜ICN11にポインタを合わせてドラッグ・ア
ンド・ドロップを繰り返せばよい。
【0067】このようにして、2個以上のアイコンIC
N1 〜ICN11を所望の位置に配置した後に、各アイコ
ンICN1 〜ICN11を連結するリンクを設定する。こ
の処理には、「描画(P)」から「連結」を選択した後
に、リンクの両端となる2つのアイコンICN1 〜IC
N11をそれぞれクリックする。このとき、診断ツリーの
上位側になるアイコンICN1 〜ICN11を先に選択す
る。また、この時点で必要があればアイコンICN1 〜
ICN11の位置を補正すればよい。連結すべき2つのア
イコンICN1 〜ICN11を選択した時点で、リンクを
設定するかどうかの確認のためのダイアログボックス
(図示せず)が現れ、ダイアログボックスに設けた選択
ボタンによって連結かキャンセルかを選択する。連結を
選択すればツリー表示領域D3 にリンクが表示され、キ
ャンセルを選択すればリンクを表示することなくアイコ
ンICN1 〜ICN11の選択前の状態に戻る。リンクは
画面上の水平方向と垂直方向との直線群で構成され、選
択された2つのアイコンICN1 〜ICN11の間を1本
の直線で結ぶことができないときには、直交する2直線
で表される。
【0068】ツリー表示領域D3 に表示されたアイコン
ICN1 〜ICN11を削除したい場合には、「描画
(P)」メニューのプルダウンメニューPM1 から「消
去」を選択し、次に、削除したいアイコンICN1 〜I
CN11にポインタを合わせてクリックする。このとき、
確認用のダイアログボックス(図示せず)が表示され、
ダイアログボックス内には「OK」および「キャンセ
ル」の選択ボタンが表示される。したがって、「OK」
を選択すれば削除され、「キャンセル」を選択すれば元
の状態に復帰する。
【0069】ところで、アイコンICN1 〜ICN11は
必要があれば大きさを変化させることが可能である。ア
イコンICN1 〜ICN11の大きさを変化させるには、
まず、アイコンICN1 〜ICN11にポインタを合わせ
てクリックすることにより、そのアイコンICN1 〜I
CN11を選択状態にする。次に、図8に示すように、メ
ニューバーD2 から「画面表示(P)」メニューを選択
してプルダウンメニューPM2 を表示させる。このプル
ダウンメニューPM2 には、「標準(100%)」、
「拡大」、「縮小」の各文字列が示される。ここで、
「標準(100%)」を選択すれば、アイコンICN1
〜ICN11の大きさは、どのような大きさになっていて
も、「描画(P)」メニューによって選択した大きさに
戻る。また、「拡大」ないし「縮小」を選択すると、図
8の左下部に示すような、ダイアログボックスDB1 が
現れる。このダイアログボックスDB1 の最上部には、
ダイアログボックスDB1 を表示するタイトル領域E1
が設けられ、タイトル領域E1には、「設備異常原因追
跡ツリー作成画面倍率設定」という文字列が表示され
る。また、タイトル領域E1 の下には、倍率を入力する
ための入力フィールドIF1 が表示され、「OK」およ
び「キャンセル」の選択ボタンB11,B12が表示され
る。ダイアログボックスDB1 が表示された時点では入
力フィールドIF1 が選択され、所望の数値をキーボー
ドから入力することによってアイコンICN1〜ICN1
1の拡大、縮小がなされる。その後、「OK」の選択ボ
タンB11をクリックすれば、入力フィールドIF1 に入
力された倍率でアイコンICN1 〜ICN11が表示され
る。また、「キャンセル」の選択ボタンB12をクリック
すれば、入力フィールドIF1 に入力された倍率は無効
になる。入力フィールドIF1 を選択する必要があれ
ば、入力フィールドIF1 にポインタを合わせてクリッ
クすればよい。
【0070】また、図9に示すように、「画面切替え
(C)」メニューのプルダウンメニューPM3 は、異な
る診断ツリーを選択するためのものであり、各診断ツリ
ーに対応した機器名が選択可能になっている。このプル
ダウンメニューPM3 では、「保存」および「終了」が
選択可能であり、「保存」を選択すれば図9(a)のよ
うに、保存先のドライブ、ディレクトリ、ファイル名を
入力する入力フィールドIF2 〜IF4 を有するダイア
ログボックスDB2 が現れ、ダイアログボックスDB2
には「保存」と「キャンセル」の選択ボタンB13,B14
が表示される。入力フィールドIF2 〜IF4 への文字
列の入力はダイアログボックスDB1 と同様である。ま
た、「保存」ボタンB13をクリックすれば、さらにダイ
アログボックスDB3 が現れて「はい」と「いいえ」と
の選択ボタンB15,B16とにより保存するか否かの確認
が行なわれる。一方、プルダウンメニューPM3 から
「終了」を選択すると、図9(b)のようなダイアログ
ボックスDB4 が現れ、保存の場合のダイアログボック
スDB3 と同様に、終了するか否かの確認がなされる。
以下の説明においても、入力フィールドおよび選択ボタ
ンの操作についてとくに断りがなければ同様の操作を行
なうものとする。
【0071】「ノード外データ作成(A)」メニューを
選択すれば、図10(a)のように「ノード外データ作
成画面」というウインドウW2 が表示される。このウイ
ンドウW2 内には、上述した各種ファイルF0 〜F7 の
名称がスクロールウインドウSW1 に一覧表示される
(図では他のファイルも示してある)。また、ファイル
F0 〜F7 が多くスクロールウインドウSW1 に収まら
ないときには、スライドバーSB1 を操作することによ
って、ファイルF0 〜F7 の名称をスクロールさせるこ
とができる。ウインドウW2 内には、「開く」、「参
照」、「終了」の選択釦B17,B18,B19が表示され、
「開く」を選択すると、スクロールウインドウSW1 内
で選択(反転表示)されているファイルF0 〜F7 に応
じた入力フィールドを有するダイアログボックスが現れ
る。ここでは、「経験則知識マスタ」(汎用診断ツリー
のルールファイルに相当)が選択されているから、知識
および診断ツリーの所属コードGCを入力する入力フィ
ールドIF5 ,IF6 を有したダイアログボックスDB
5 が表示される。このダイアログボックスDB5 には、
新規(新規登録)、修正(既入力データの修正)、削除
(既入力データの削除)、終了(ウインドウW2 に戻
る)といった編集用の選択ボタンB20〜B23が表示され
る。
【0072】一方、ウインドウW2 において「参照」を
選択すれば、図10(b)のようにファイルF0 〜F7
のデータを一覧表示するスクロールウインドウSW2 を
有したダイアログボックスDB6 が表示される。ここで
もスクロールバーSB2 の操作によってスクロールウイ
ンドウSW2 内の表示をスクロールさせることができ
る。このダイアログボックスDB6 からウインドウW2
に戻るには、「閉じる」と書かれた選択ボタンB24をク
リックすればよい。
【0073】以上説明したように、メニューバーD2 の
各メニューを用いることによって、アイコンを出力装置
4の所望の位置に表示させてノードを決定し、さらにリ
ンクで結合し、各アイコンに対応付ける内容を各種ファ
イルF0 〜F7 から取り出したり、各種ファイルF0 〜
F7 に登録したりすることができるのである。ここにお
いて、各アイコンの上部には使用者の理解を助けるため
に検査項目の内容や機器名が必要に応じて文字で表示さ
れる。このような表示を行なうには文字列をアイコンに
対応付けて格納するファイルを設け、上述のようにして
文字列を登録しておけばよい。また、同様のファイルを
用いれば、各ノードからの分岐条件(判定条件)もリン
クに対応付けて「異常あり」「異常なし」などの文字列
を表示することができる。
【0074】上述のようにアイコンおよびリンクとなる
直線を、各種ファイルF0 〜F7 のデータに対応付けて
いることによって、アイコンで表されたノードと直線で
表されたリンクとから、上述したようなコード化された
ルールを作成することができ、また、コード化されたル
ールからアイコンおよび直線を用いた表現に変換するこ
とも可能になる。つまり、診断ツリーの作成を図形化し
た形で行なうことができ、コードによって記述するより
も診断ツリーの作成が容易になる。また、デバッグなど
の作業も図形化された診断ツリーを用いて行なうことが
でき、作業が容易になる。
【0075】アイコンに関する設定項目の入力 ところで、各アイコンにはノードの機能に応じて設定す
べき項目がある。たとえば、「開始」のアイコンICN
1 であれば、その診断ツリーを使用する際に、図11に
示すようなウインドウW3 を用いて、シーケンサのどの
接点で異常が検出されたかを設定項目とし登録してお
く。このように異常の情報を記録しておくことによっ
て、この診断ツリーを使用する際の異常と考えられる接
点の候補を列挙することが可能になり、データの蓄積に
よって異常原因の診断がより正確に行なえるようにな
る。このウインドウW3 は、「開始」のアイコンICN
1 をダブルクリックすることによって出現させることが
できる。
【0076】「対話」のアイコンICN2 をダブルクリ
ックすると、図12に示すようなウインドウW4 が表示
され、確認項目(検査項目)が設定可能になり、また選
択肢として3以上の項目(A,B,……)、肯定と否定
(Yes/No)、数値データなどを選択することがで
きる。また、必要に応じて図を書き入れるためのグラフ
ィックソフトがウインドウW5 に起動される。
【0077】「別ツリー」のアイコンICN3 では、図
13に示すように、別の診断ツリーの設定、別の診断ツ
リーの参照が可能であり、設定時には設備名や機器名、
別の診断ツリーの開始ノード、別の診断ツリーを格納し
たファイル名を設定項目として登録することができるウ
インドウW6 が現れる。「一覧(原因候補)」のアイコ
ンICN4 では、図14のように原因の候補を示すファ
イル名を設定できるウインドウW7 が表示され、このウ
インドウW7 をさらに「開く」と、故障原因項目、復旧
画面ファイル名などを登録するダイアログボックスDB
7 が表示され、さらにこのダイアログボックスDB7 に
おいて「復旧画面」を選択すると、復旧画面の図を書き
入れるためのグラフィックソフトがウインドウW8 に起
動される。「結果(1つのみ)」のアイコンICN5 で
は、図15(a)のような結果ファイル名や故障原因結
果を設定できるウインドウW9 が表示され、報知に音声
を用いるか否か、あるいは通信等によって外部に報知す
べきか否かなどが設定できる。外部に報知する際には、
図15(b)のようにRS232Cのパラメータ設定す
るウインドウW10と、図15(c)のようにシーケンサ
のI/Oユニットを用いる際の接点の設定するウインド
ウW11と、図15(d)のようにシーケンサ専用のネッ
トワークでの転送元と転送先を設定するウインドウW12
とが選択できる。
【0078】「PLC」のアイコンICN6 では、図1
6のようなウインドウW13が表示され、シーケンサの接
点種別や、ネットワークのパラメータが設定できる。ま
た、必要に応じて他の接点の状況を表示するダイアログ
ボックスDB8 を表示して設定内容を参照することがで
きる。「表示器」のアイコンICN7 では、図17のよ
うなウインドウW14が表示され、シーケンサと同様の接
点種別や、ネットワークのパラメータが設定できる。さ
らに、他の接点の状況を表示するダイアログボックスD
B9 を表示して設定内容を参照することもできる。
【0079】「自コンピュータ」のアイコンICN8
は、図18のようなウインドウW15によりどのファイル
を参照するかを設定でき、「別コンピュータ」のアイコ
ンICN9 では、図19のようなウインドウW16によっ
て、コンピュータおよび参照ファイルを指定することが
できる。ここで、別コンピュータから自コンピュータに
登録するために図20のようなウインドウW17を用いる
ことができ、別コンピュータとの通信パラメータを設定
するために図21のようなウインドウW18を用いること
ができる。自コンピュータや別コンピュータのファイル
を指定するときには、図22のようなウインドウW19を
用いてファイルを詳細な情報を設定することも可能であ
る。
【0080】「外部データ」のアイコンICN10では、
RS232Cのインタフェース3を介して外部データを
取り込む場合には図23のように、RS232Cのパラ
メータを設定するウインドウW20が表示され、シーケン
サのI/Oユニットを介して外部データを取り込む場合
には図24のように接点名を設定するウインドウW21が
表示される。また、シーケンサで異常が検出されるとエ
ラーを知らせる図24(b)のようなダイアログボック
スDB10が表示される。
【0081】「連絡先」のアイコンICN11をダブルク
リックすれば、図25に示すウインドウW22が表示され
る。このウインドウW22では、機器名、購入先、購入
日、連絡先などの外部への連絡に用いる情報が設定可能
になっている。以上説明したように、各アイコンICN
1 〜ICN11は種類ごとに必要になる設定項目がウイン
ドウなどの形で表示され、設定の必要な項目については
入力フィールドなどによって、設定項目への入力を促す
表示がなされる。
【0082】アイコンによる診断の追跡 上述のようにアイコンによって表現された診断ツリーを
用いて異常原因を追跡する際には、出力装置4にアイコ
ンを表示しておくことができる。この場合に、処理中の
ノードを示すアイコンおよび次ノードに進むリンクを示
す線を順次強調表示し、また、処理中のノードを示すア
イコンに対応付けた設定項目の内容および各ノードでの
処理項目の実行結果を順次表示するようにしておく。こ
のようにすれば、異常原因の追跡がどこまで行なわれて
いるか、また各種設定が所望値になっているかを確認す
ることができ、必要に応じてこれらを修正することで、
診断ツリーの修正が容易になる。また、処理中のノード
を示すアイコンに対応付けた機能および設定項目に従っ
て別途に設定された処理(たとえば、追跡を一旦停止さ
せる処理を行なって、情報の取込み先を手入力で選択す
るなどの処理)を順次実行するようにしてもよい。この
ような処理では、追跡を一旦停止させたり、再開させた
りすることができる。
【0083】
【発明の効果】本発明では、設備を構成する各機器のう
ち同種機能の機器ごとに異常を追跡する汎用診断ツリー
と、その他の異常を追跡する専用診断ツリーとを設定し
ているから、設備について1つの診断ツリーで一括する
場合に比較すれば、小規模の診断ツリーの組み合わせで
異常診断が行なえることになり、診断ツリーの作成や補
修が容易になるという利点がある。また、同種機能の機
器であれば機器が異なっていても汎用診断ツリーを共用
可能としているから、同種機器が複数存在しているとき
に、同形状の診断ツリーを複数個作成する必要がなく、
ルール数を従来構成よりも大幅に削減することができる
という利点がある。つまり、比較的小規模の診断ツリー
を用いながらも大規模設備の異常原因の追跡が可能にな
る。また、2つのノードの一方をIF部とし、他方をT
HEN部とする形でルールを記述するから、各ルールは
それぞれ2つのノードを結び付けるだけであって、リン
クをどのようにも設定することが可能であるから、3分
岐以上の分岐にも容易に対応することができる。その
上、汎用診断ツリーと専用診断ツリーとのユニット化さ
れた複数の診断ツリーが設定され、各診断ツリーには診
断ツリー間の移行を可能とするルールが設けられている
ので、請求項6ないし請求項9の発明のように必要に応
じて異なる診断ツリーに移行して探索でき、1つの機器
や設備について異常原因の探索を行うだけではなく他の
機器や設備についても異常原因の探索が可能になる。
【0084】また、請求項4、5の発明のように、検査
項目に関する情報を外部から得るようにすれば、非対話
入力での異常原因の診断が可能になり、すべての質問に
対して作業員が対話的に応答する必要がなくなり、使い
勝手が向上する。しかも、各ノードに種別コードを設定
していることによって、ノードの結合形態を知ることが
できるから、他の診断ツリーへの移行が可能になる。つ
まり、小規模の診断ツリーの間で、自由に探索を移行さ
せることができ、大規模な設備の異常診断にも対応する
ことが可能になる。
【0085】請求項8、9の発明のように、関連ツリー
ファイルに異常発生時刻や異常発生回数を登録しておけ
ば、異常原因を追跡する際に関連機器を自動的に選択す
ることができ、使い勝手が向上する。請求項10ないし
請求項13の発明のように診断ツリーのノードをアイコ
ンで表せば、診断ツリーの作成、修正、使用の際に視覚
化されることで作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のルールの設定形式を示す図である。
【図2】同上のルールとノードとの関係を示す図であ
る。
【図3】同上を適用するシステムの全体構成図である。
【図4】同上を適用する診断ツリーの一例を示す図であ
る。
【図5】同上に用いるアイコンの一例を示す図である。
【図6】同上においてアイコンによる診断ツリーの表示
例を示す図である。
【図7】同上における診断ツリー作成の画面例を示す図
である。
【図8】同上における診断ツリー作成の画面例を示す図
である。
【図9】同上における診断ツリー作成の画面例を示す図
である。
【図10】同上における診断ツリー作成の画面例を示す
図である。
【図11】同上に用いるアイコンの項目設定画面例を示
す図である。
【図12】同上に用いるアイコンの項目設定画面例を示
す図である。
【図13】同上に用いるアイコンの項目設定画面例を示
す図である。
【図14】同上に用いるアイコンの項目設定画面例を示
す図である。
【図15】同上に用いるアイコンの項目設定画面例を示
す図である。
【図16】同上に用いるアイコンの項目設定画面例を示
す図である。
【図17】同上に用いるアイコンの項目設定画面例を示
す図である。
【図18】同上に用いるアイコンの項目設定画面例を示
す図である。
【図19】同上に用いるアイコンの項目設定画面例を示
す図である。
【図20】同上に用いるアイコンの項目設定画面例を示
す図である。
【図21】同上に用いるアイコンの項目設定画面例を示
す図である。
【図22】同上に用いるアイコンの項目設定画面例を示
す図である。
【図23】同上に用いるアイコンの項目設定画面例を示
す図である。
【図24】同上に用いるアイコンの項目設定画面例を示
す図である。
【図25】同上に用いるアイコンの項目設定画面例を示
す図である。
【符号の説明】
BB THEN部 BID 次ノード識別部 BX 処理設定部 FC 種別コード FF IF部 FID 現ノード識別部 FX 条件設定部 GC 所属コード IC 個別コード
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−187154(JP,A) 特開 平3−211626(JP,A) 特開 平6−332528(JP,A) 特開 平2−194437(JP,A) 特開 平5−134890(JP,A) 特開 平4−336329(JP,A) 特開 平7−84995(JP,A) 特開 昭62−241062(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 23/02 G06F 17/00 G06F 17/30

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の機器からなる設備に関する各種の
    処理項目をノードとして備えるとともに各処理項目の実
    行結果に応じたリンクによってノード間が順次結合され
    た診断ツリーを設定し、診断ツリーの先頭である開始ノ
    ードから順次探索することによって診断ツリーの末端で
    ある結論ノードに処理項目として対応付けた異常原因を
    推定する設備異常原因追跡方法であって、診断ツリー
    は、リンクにより結合される2つのノードのうちの開始
    ノード側のノードを特定する現ノード識別部と処理項目
    の判定条件を設定した条件設定部とをIF部に備え、結
    論ノード側のノードを特定する次ノード識別部と次ノー
    ドで実行する処理項目をコード化して設定した処理設定
    部とをTHEN部に含むコード化された〈IF−THE
    N〉型のルールにより記述され、現ノード識別部および
    次ノード識別部は、ノードが属する診断ツリーを特定す
    る所属コードと、各ノードと次ノードとの結合関係を示
    す種別コードと、診断ツリー内で各ノードを個別に特定
    する個別コードとからなり、さらに診断ツリーとして、
    設備を構成する各機器のうち同種機能の機器ごとに異常
    を追跡する汎用診断ツリーと、その他の異常を追跡する
    専用診断ツリーとのユニット化された複数の診断ツリー
    設定され、機器名を開始ノードに対応付けた構成機器
    マスタファイルを参照して汎用診断ツリーないし専用診
    断ツリーの開始ノードを決定し、処理設定部の各コード
    に対応付けて処理項目を格納している処理項目ファイル
    を参照して次ノードでの処理ないし結論ノードでの異常
    原因を決定することにより、同種機能の複数の機器での
    異常の追跡に汎用診断ツリーを共用可能とし、かつ各診
    断ツリーには診断ツリー間の移行を可能とするルールが
    設けられていることを特徴とする設備異常原因追跡方
    法。
  2. 【請求項2】 処理項目ファイルは異常原因を追跡する
    際の検査項目を出力装置に表示する画面を格納した画面
    ファイルであって、種別コードが使用者との対話入力を
    行なうノードを示すときには、処理設定部のコードを用
    いて画面ファイルから取り出した所要の画面を出力装置
    に表示することを特徴とする請求項1記載の設備異常原
    因追跡方法。
  3. 【請求項3】 処理項目ファイルは異常原因の候補を診
    断ツリーごとにまとめて格納した原因結論ファイルであ
    って、種別コードが結論ノードを示すときに は、処理設
    定部のコードを用いて原因結論ファイルから取り出した
    異常原因の候補を出力装置に表示することを特徴とする
    請求項1記載の設備異常原因追跡方法。
  4. 【請求項4】 処理項目ファイルは異常追跡に必要な情
    報を獲得する方法をルールとして格納した自動入力ルー
    ルファイルであって、種別コードが検査項目の実行結果
    を非対話入力により獲得するノードを示すときには、自
    動入力ルールファイルに格納されたルールに従って使用
    者との対話入力を行なわずに検査項目を実行することを
    特徴とする請求項1記載の設備異常原因追跡方法。
  5. 【請求項5】 処理項目ファイルは異常追跡にあたって
    検査すべきデータを設備の動作に伴って定期的に格納し
    ている定期点検ファイルであって、種別コードが検査項
    目の実行結果を定期点検ファイルから獲得するノードを
    示すときには、定期点検ファイルから処理設定部で指定
    されているデータを獲得し、そのデータの判定結果に基
    づいて次ノードに進むことを特徴とする請求項1記載の
    設備異常原因追跡方法。
  6. 【請求項6】 処理項目ファイルは当該診断ツリーによ
    り異常を追跡する機器と機構上で関連を有する機器に関
    する診断ツリーの開始ノードを格納した機器選択ファイ
    ルであって、種別コードが機器選択ファイルの使用を指
    示するときには、機器選択ファイルに格納された機器を
    出力装置に表示し、使用者により選択された機器に関す
    る診断ツリーに移行させることを特徴とする請求項1
    載の設備異常原因追跡方法。
  7. 【請求項7】 処理項目ファイルは当該診断ツリーによ
    り異常を追跡する機器と制御上で関連を有する機器に関
    する診断ツリーの開始コードを格納した関連ツリーファ
    イルであって、種別コードが関連ツリーファイルの使用
    を指示するときには、関連ツリーファイルに格納された
    機器を出力装置に表示し、使用者により選択された機器
    に関する診断ツリーに移行させることを特徴とする請求
    項1記載の設備異常原因追跡方法。
  8. 【請求項8】 処理項目ファイルは当該診断ツリーによ
    り異常を追跡する機器と制御上で関連を有する機器に関
    する診断ツリーの開始コードと各機器別の異常発生時刻
    を格納した関連ツリーファイルであって、種別コード
    が関連ツリーファイルの使用を指示するときには、関連
    ツリーファイルに格納された機器を異常発生時刻の古い
    順に選択して選択した機器に関する診断ツリーに移行さ
    、異常原因の結論が得られるまで、関連ツリーファイ
    ルからの機器選択と診断ツリーの移行とを繰り返すこと
    を特徴とする請求項1記載の設備異常原因追跡方法。
  9. 【請求項9】 処理項目ファイルは当該診断ツリーによ
    り異常を追跡する機器と制御上で関連を有する機器に関
    する診断ツリーの開始コードと各機器別の異常発生回数
    とを格納した関連ツリーファイルであって、種別コード
    が関連ツリーファイルの使用を指示するときには、関連
    ツリーファイルに格納された機器を異常発生回数の多い
    に選択して選択した機器に関する診断ツリーに移行さ
    せ、異常原因の結論が得られるまで、関連ツリーファイ
    ルからの機器選択と診断ツリーの移行とを繰り返すこと
    を特徴とする請求項1記載の設備異常原因追跡方法。
  10. 【請求項10】 診断ツリーを出力装置に表示するに際
    し、各ノードは種別コードに応じた異なる形状のアイコ
    ンで表し、リンクはアイコン間を結合する線で表すこと
    を特徴とする請求項1記載の設備異常原因追跡方法。
  11. 【請求項11】 アイコンおよびリンクごとに意味付け
    を行なった後に、アイコンおよびリンクを〈IF−TH
    EN〉型のルールにコード化することを特徴とする請求
    項10記載の設備異常原因追跡方法。
  12. 【請求項12】 コード化された〈IF−THEN〉型
    のルールに基づいて、種別コードに応じたアイコンを形
    成するとともに、条件設定部に応じたリンクを形成し、
    これらのアイコンおよびリンクを現ノード識別部および
    次ノード識別部の関係に基づいて結合した図形を出力装
    置に表示することを特徴とする請求項10記載の設備異
    常原因追跡方法
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