JP2003161649A - 自動制御コマンド出力機能付測定器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定器の自動測定プログラムを簡単な走査で
容易に作成することの可能な、自動制御コマンド出力機
能付測定器を提供すること。 【解決手段】 被測定対象である電波信号を入力・検出
して所定の処理を行って測定を行うＲＦ部３を備え、さ
らには、この測定器６全体の動作を制御すると共にその
測定結果を電気信号として出力する制御部５、測定器の
設定やコマンドを行うための操作部８、測定データを表
示する表示部４、外部機器への接続を行う外部インター
フェース部９等を備えて自動測定が可能な測定器６にお
いて、制御部５は、作業者が操作部から入力した自動制
御コマンドを記憶するワークメモリ７を備え、さらに、
制御部は、測定器が所定の状態に設定されている時、ワ
ークメモリ７に記憶された自動制御コマンドをインター
フェース部を介して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明の属する技術分野】本発明は、通信・電気機器の
各種特性を測定するために使用する測定機器に関し、特
に、自動制御コマンド出力機能を備えた自動制御コマン
ド出力機能付測定器に関する。 【０００２】 【従来の技術】通信・電気機器の各種特性を測定するた
めに使用する測定機器では、当該測定機器にパーソナル
コンピュータ（以下、パソコン等という）を接続し、こ
のパソコン等により測定機器の自動制御を行うことが行
われている。 【０００３】従来、一般的に行われていたパソコン等に
よる測定機器の自動制御の形態を、添付の図４を使って
説明する。すなわち、従来技術では、パソコン等を使用
して測定機器の自動制御を行う場合には、各種測定器に
添付されたコマンドマニュアル１を参照しながら、ひと
つひとつのコマンドを、コンピュータ２に確認・入力し
てプログラムを作成することが行われていた。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術では、未だ、以下のような問題点が指摘され
ていた。すなわち、コンピュータ２によって確認・入力
しながらプログラムを作成する際には、その入力の際、
測定器のコマンドリストやコマンドマニュアルを参照し
ながら、設定状態の詳細までコマンドを並べて外部から
の制御プログラムを作成する必要があることから、その
作業は複雑で、作成のための時間が多く掛かっていた。 【０００５】そこで、本発明は上記従来技術における問
題点に鑑みてなされたものであり、特に、測定器の自動
制御を行おうとする際、測定機器のコマンドマニュアル
をひとつひとつ参照しなくても測定機器の自動制御プロ
グラムの基本的な部分を作成することができ、もって、
測定器の自動測定プログラムを容易に作成することの可
能な、自動制御コマンド出力機能付測定器を提供するこ
とを、その目的とするものである。 【０００６】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明によれば、被測定対象である物理量を入力・
検出して所定の処理を行って測定を実行する測定部と、
少なくとも前記測定部の測定動作を制御すると共に、当
該測定部での測定結果を出力する制御部と、少なくとも
前記測定部における設定及びコマンドを行うための操作
部とを備え、自動測定が可能な測定器において、前記測
定器は、さらに、外部機器への接続を行うための外部イ
ンターフェース部を備え、かつ、前記制御部は、前記操
作部を介して入力された自動制御のためのコマンドを記
憶する手段を備えており、さらに、前記制御部は、前記
測定器が所定の状態に設定されている時に、前記記憶手
段に記憶された自動制御のためのコマンドを前記外部イ
ンターフェース部を介して出力する自動制御コマンド出
力機能付測定器が提案されている。 【０００７】すなわち、かかる本発明になる自動制御コ
マンド出力機能付測定器によれば、測定機器に、人間
（作業者）が行った入力操作の内容をメモリに保存する
機能を設け、さらに、これを自動制御コマンドに変換し
て外部出力装置に出力できる機能を設けたものである。 【０００８】つまり、所望の状態を順次コマンドとして
ＰＣに取り込み、ＰＣ上で順次所望の状態を変えていく
加工をすることにより、複数の測定を行うための自動測
定プログラムを容易に作成することを可能にする。 【０００９】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付の図面を参照しながら説明する。まず、図１
は、本発明の一実施の形態になる自動制御コマンド出力
機能付測定器の構成を示すブロック図である。 【００１０】図１にも示すように、この本発明の実施の
形態に係る測定器６は、その特性を計測すべき各種の通
信・電気機器からの電波（無線）信号（即ち、被測定対
象である物理量）を入力・検出し、その信号に所定の処
理を行ってその測定結果を電気信号として出力するため
の装置である、いわゆるＲＦ部３を備えている。また、
この測定機器６は、例えば、中央処理部（ＣＰＵ）など
から構成され、この装置全体の処理制御を行うための制
御部５を備えており、なお、この制御部５は、ワークメ
モリ７をその内部に備えている。さらに、この測定機器
６には、図示のように、例えば、キーボードや各種ボタ
ンなどを含む、ユーザが本装置に対して各種の操作入力
を行うため、キーボードやマウスなどを含む入力部とし
ての操作部８と、上記制御部５に接続され、本装置にお
いて設定したデータや上記ＲＦ部３による測定データな
どを表示するための表示部４と、そして、本装置によっ
て測定された結果（測定データ）などを、例えば、プリ
ンタやパーソナルコンピュータ等の、いわゆる外部機器
への接続を行うための外部インターフェース部９などに
より構成されている。 【００１１】上記に構成になる測定機器６では、上記操
作部８から入力設定されるユーザの入力指令や条件など
従い、上記制御部５はＲＦ部３の動作を制御しながら、
所定の処理を行って、計測すべき各種の通信・電気機器
からの電波（無線）信号の特性を計測することは、従来
の測定機器と同様である。 【００１２】ところで、本発明になる自動制御コマンド
出力機能付測定器の構成では、その特徴として、上記で
も説明したように、装置全体の処理制御を行うための制
御部５には、さらに、その内部に、ワークメモリ７を備
えており、このワークメモリ７には、上記繰作部８で行
った入力作業を格納することができるように構成されて
いる。 【００１３】さらに、本発明になる自動制御コマンド出
力機能付測定器の構成では、このワークメモリ７に格納
された入力作業のデータは、例えば、制御部５によって
自動制御コマンドに変換され、もって、外部インターフ
ェース９を介して外部機器１０へ出力できるように構成
されている。なお、この測定機器６には、測定器状態報
告コマンドを設け、そして、この測定器が所望の状態に
設定されている時に前記の測定器状態報告コマンドを入
力することにより、ワークメモリ７に格納した入力作業
データを、外部接続することが可能な外部機器１０の一
つであるパーソナルコンピュータに、プログラム作成用
のデータとして出力することが可能となっている。な
お、この測定器状態報告のコマンドの入力としては、例
えば、上記測定器６の操作部８であるキーボードのキー
入力を利用し、外部接続されたプログラム作成用のパー
ソナルコンピュータに出力し、又は、このプログラム作
成用のパーソナルコンピュータから測定機器６に対する
出力要求などを挙げることができる。 【００１４】以下には、測定器への入力作業データを、
上記測定機器６から、例えば上記外部インターフェース
９を介して接続された外部機器への出力する一例を、添
付の図２を使って説明する。この図２に示すように、本
発明になる自動制御コマンド出力機能付測定器６に接続
された外部機器１０（この場合は、プリンタの例を示
す）には、上記測定機器６においてその繰作部８を介し
て入力され、そして、上記ワークメモリ７内部に格納さ
れ、そして、変換された自動制御コマンド１１（例え
ば、「ＳＦ」等々）と、そのコマンドに対するドキュメ
ント１２（例えば、「！ＳＣＲＡＴＣＨ」等々）からな
る一覧１３が出力される。 【００１５】次に、上記に説明した測定機器６に、その
外部インターフェース９を介して、上記外部機器１０と
して、例えば、プログラム作成用のパーソナルコンピュ
ータを接続した場合において、測定機器において本発明
が関る自動制御コマンド出力作業の処理フローを、添付
の図３によって示す。 【００１６】図において、装置の動作を開始（スター
ト）した後、例えば、ユーザにより、測定器６の操作
が、その操作部８の手入力操作（入力作業）によって行
われる（ステップＳ１）。この手入力操作により、測定
器６は、その状態が所望の状態に設定されており、そし
て、この状態を設定するための各種の入力作業が順次コ
マンドとして取り込まれ、上記制御部５のワークメモリ
７内に記録される（ステップＳ２）。その後、例えば、
上記測定器状態報告コマンドが発生すると、測定器６
は、その制御部５内のワークメモリ７に格納した操作内
容（入力された各種の入力作業）を、所定の自動制御コ
マンドに変換する（ステップＳ３）。そして、この変換
した自動制御コマンドを上記出力機器１０へ出力する
（ステップＳ４）。そして、この出力された自動制御コ
マンドを基に、上記出力機器１０として外部接続された
パーソナルコンピュータは、プログラムを自動的に作成
し（ステップＳ５）、一連の処理を終了する。 【００１７】このように、本発明になる自動制御コマン
ド出力機能付測定器は、作業者が操作した内容を自動制
御コマンドとして出力する機能とを有している。そし
て、測定器状態報告コマンドを設け、測定器が所望の状
態に設定されている時に前記測定器状態報告コマンドを
入力すると、例えば、外部に接続されたプログラム作成
用ＰＣ等に出力する。尚、この測定器状態報告コマンド
は、上述のように、測定器上のキーからの入力（内部入
力）であっても、又は、測定器の外部に接続したプログ
ラム作成用パーソナルコンピュータ側から出力要求（外
部入力）であってもよい。 【００１８】上述したように、本発明を用いることで、
従来、測定機器のコマンドマニュアルを参照して測定機
器の自動制御プログラムを作成していたものが、一度、
手動の繰作を行いその動作をメモリに保存して、メモリ
された内容をコマンドに変換してテキストに出力するこ
とにより、自動制御プログラムの作成を簡略化すること
ができる。 【００１９】 【発明の効果】以上の詳細な説明からも明らかなよう
に、本発明になる自動制御コマンド出力機能付測定器に
よれば、測定器の自動制御を行おうとする際、従来のよ
うに測定機器のコマンドマニュアルを参照することな
く、測定機器の自動制御プログラムの基本的な部分を作
成することができ、もって、測定器の自動測定プログラ
ムを容易に作成することを可能として、優れた測定器を
提供することが可能となるという効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】 【図１】本発明の一実施の形態になる自動制御コマンド
出力機能付測定器の構成を示すブロック図である。 【図２】上記本発明になる測定機器から入力作業データ
を出力機器への出力する一例を示す説明図である。 【図３】本発明による自動制御コマンド出力作業の処理
フローの一例を示すフローチャート図である。 【図４】従来技術になる測定機器の自動制御の形態の一
例を示す図である。 【符号の説明】 ３ ＲＦ部 ４ 表示部 ５ 制御部 ６ 測定機器 ７ ワークメモリ ８ 操作（入力）部 ９ 外部機器接続用インターフェース １０ 外部出力機器 １１ コマンド １２ コマンドのドキュメント １３ 出力一覧

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 被測定対象である物理量を入力・検出し
   て所定の処理を行って測定を実行する測定部と、少なく
   とも前記測定部の測定動作を制御すると共に、当該測定
   部での測定結果を出力する制御部と、少なくとも前記測
   定部における設定及びコマンドを行うための操作部とを
   備え、自動測定が可能な測定器において、前記測定器
   は、さらに、外部機器への接続を行うための外部インタ
   ーフェース部を備え、かつ、前記制御部は、前記操作部
   を介して入力された自動制御のためのコマンドを記憶す
   る手段を備えており、さらに、前記制御部は、前記測定
   器が所定の状態に設定されている時に、前記記憶手段に
   記憶された自動制御のためのコマンドを前記外部インタ
   ーフェース部を介して出力することを特徴とする自動制
   御コマンド出力機能付測定器。