JPH0617798Y2 - エクスパンダーロール - Google Patents
エクスパンダーロールInfo
- Publication number
- JPH0617798Y2 JPH0617798Y2 JP6405391U JP6405391U JPH0617798Y2 JP H0617798 Y2 JPH0617798 Y2 JP H0617798Y2 JP 6405391 U JP6405391 U JP 6405391U JP 6405391 U JP6405391 U JP 6405391U JP H0617798 Y2 JPH0617798 Y2 JP H0617798Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll
- rotor
- rotors
- expander
- sides
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
- Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、エクスパンダーロール
の改良に関し、さらに詳しくは、走行布帛、走行紙、走
行フィルム等のシート状走行物をその全巾に亘ってロー
ルに掛け通し、該ロールの巾出し作用により所要の巾出
しを行うタイプのエクスパンダーロールの改良に関する
もので、主に布帛製造技術分野、製紙技術分野、フィル
ム製造技術分野における各シート状物体の仕上処理工程
において使用に供せられるものである。
の改良に関し、さらに詳しくは、走行布帛、走行紙、走
行フィルム等のシート状走行物をその全巾に亘ってロー
ルに掛け通し、該ロールの巾出し作用により所要の巾出
しを行うタイプのエクスパンダーロールの改良に関する
もので、主に布帛製造技術分野、製紙技術分野、フィル
ム製造技術分野における各シート状物体の仕上処理工程
において使用に供せられるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の1本のロールによりシー
ト状走行物の巾出しを行なうタイプのエクスパンダーロ
ールとしては、先に本考案の出願人によって出願され
た、実公昭62−32203号公報に記載されたものが
知られており、そのエクスパンダーロールは、ストレー
ト状のシヤフトの中間部から左右両側に向って、複数の
回転子を順次に所要の漸増傾斜角度を保たせて左右対称
的に配列軸装し、この配列回転子にゴム筒等の弾性筒体
を被嵌してストレート状のロール形状に構成し、もっ
て、各回転子の回転により弾性筒体を、その中間部分よ
り両側に向って巾方向に左右対称的に伸縮可能に構成す
ると共に、シヤフトを適宜の位置に回転調節可能に構成
してロールの巾出し作用を増減調節できるように構成さ
れている。
ト状走行物の巾出しを行なうタイプのエクスパンダーロ
ールとしては、先に本考案の出願人によって出願され
た、実公昭62−32203号公報に記載されたものが
知られており、そのエクスパンダーロールは、ストレー
ト状のシヤフトの中間部から左右両側に向って、複数の
回転子を順次に所要の漸増傾斜角度を保たせて左右対称
的に配列軸装し、この配列回転子にゴム筒等の弾性筒体
を被嵌してストレート状のロール形状に構成し、もっ
て、各回転子の回転により弾性筒体を、その中間部分よ
り両側に向って巾方向に左右対称的に伸縮可能に構成す
ると共に、シヤフトを適宜の位置に回転調節可能に構成
してロールの巾出し作用を増減調節できるように構成さ
れている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】而して、上記のエクス
パンダーロールは、その構成に基づいて、それ以前のも
のに較べて格段に優れた巾出し効果を達成できるのであ
るが、稼働中に、各回転子の配列間隔により、該間隔部
に位置する弾性筒体がくぼんで、該弾性筒体の表面に多
数の段差部を生じるのを避け難く、この段差部の発生に
よって巾出し精度に少なからざる悪影響を及ぼす問題の
あることが判明した。
パンダーロールは、その構成に基づいて、それ以前のも
のに較べて格段に優れた巾出し効果を達成できるのであ
るが、稼働中に、各回転子の配列間隔により、該間隔部
に位置する弾性筒体がくぼんで、該弾性筒体の表面に多
数の段差部を生じるのを避け難く、この段差部の発生に
よって巾出し精度に少なからざる悪影響を及ぼす問題の
あることが判明した。
【0004】本考案は、上記の問題を解決することを課
題として研究開発されたもので、上記従来のエクスパン
ダーロールに改良を加えることにより、各回転子に配列
間隔が存在していても、稼働中に、該配列回転子に被嵌
した弾性筒体の表面に段差が生じるのを確実に防止し
て、所期の効率がよく、精度の高い巾出しを達成できる
利点を備えたエクスパンダーロールを提供することを目
的とする。
題として研究開発されたもので、上記従来のエクスパン
ダーロールに改良を加えることにより、各回転子に配列
間隔が存在していても、稼働中に、該配列回転子に被嵌
した弾性筒体の表面に段差が生じるのを確実に防止し
て、所期の効率がよく、精度の高い巾出しを達成できる
利点を備えたエクスパンダーロールを提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、そ
の目的を達成する手段として、本考案では、シヤフトの
中間部から左右両側に向って、複数の回転子を順次に所
要の漸増傾斜角度を保たせて左右対称的に配列軸装し、
この配列回転子にゴム筒等の弾性筒体を被嵌してロール
形状に構成し、もって、各回転子の回転により弾性筒体
を、その中間部分より両側に向って巾方向に左右対称的
に伸縮可能に構成すると共に、シヤフトを適宜の位置に
回転調節可能に構成してロールの巾出し作用を増減調節
できるように構成したエクスパンダーロールにおいて、
各回転子の円周面上に、円周方向の中間部から若干の間
隔をおいて、両側に向う、外側端部を開放した多数の嵌
合溝を夫々設け、相隣りする各回転子の各嵌合溝を対向
させて配置し、該各対向嵌合溝内に硬質プラスチック製
の架橋片を嵌合したことを特徴とするエクスパンダーロ
ールを開発し、採用した。
の目的を達成する手段として、本考案では、シヤフトの
中間部から左右両側に向って、複数の回転子を順次に所
要の漸増傾斜角度を保たせて左右対称的に配列軸装し、
この配列回転子にゴム筒等の弾性筒体を被嵌してロール
形状に構成し、もって、各回転子の回転により弾性筒体
を、その中間部分より両側に向って巾方向に左右対称的
に伸縮可能に構成すると共に、シヤフトを適宜の位置に
回転調節可能に構成してロールの巾出し作用を増減調節
できるように構成したエクスパンダーロールにおいて、
各回転子の円周面上に、円周方向の中間部から若干の間
隔をおいて、両側に向う、外側端部を開放した多数の嵌
合溝を夫々設け、相隣りする各回転子の各嵌合溝を対向
させて配置し、該各対向嵌合溝内に硬質プラスチック製
の架橋片を嵌合したことを特徴とするエクスパンダーロ
ールを開発し、採用した。
【0006】また、本考案では、上記のように構成した
エクスパンダーロールにおいて、各回転子の嵌合溝の内
側端部の内面を半球形状の凹弧面状に形成すると共に、
各架橋片の両端部を半球形状に形成したことを特徴とす
るエクスパンダーロール、及び各回転子の円周面を、そ
の円周方向の中間部から両外側に向って、夫々緩やかな
下り傾斜面に形成したことを特徴とするエクスパンダー
ロールを夫々開発し、採用した。
エクスパンダーロールにおいて、各回転子の嵌合溝の内
側端部の内面を半球形状の凹弧面状に形成すると共に、
各架橋片の両端部を半球形状に形成したことを特徴とす
るエクスパンダーロール、及び各回転子の円周面を、そ
の円周方向の中間部から両外側に向って、夫々緩やかな
下り傾斜面に形成したことを特徴とするエクスパンダー
ロールを夫々開発し、採用した。
【0007】
【作用】本考案に係るエクスパンダーロールは、上記の
ように構成したので、シヤフト1を機枠に固定した状態
において、該ロールにシート状走行物Sを掛け通し、そ
の走行力によりロールを回転させると、該ロールの弾性
筒体2は、配列回転子Rの最も外側寄りの傾斜周縁部に
おいてロールの両側に向って最大に伸張され、また、配
列回転子Rの最も内側寄りの傾斜周縁部においてロール
の中心に向って最小に収縮されるものであり、このよう
にして漸増伸張作用〜漸小収縮作用を繰返す関係から、
走行物Sは最小収縮部付近から最大伸張部を通過するよ
うに設定されることにより、その間に最大の巾出し作用
を受けるものである。また、この巾出し作用は、ロール
の形状がストレート状に形成されているため、走行物S
の全巾がロール表面に接触した状態で全巾に亘り均等に
行われる。
ように構成したので、シヤフト1を機枠に固定した状態
において、該ロールにシート状走行物Sを掛け通し、そ
の走行力によりロールを回転させると、該ロールの弾性
筒体2は、配列回転子Rの最も外側寄りの傾斜周縁部に
おいてロールの両側に向って最大に伸張され、また、配
列回転子Rの最も内側寄りの傾斜周縁部においてロール
の中心に向って最小に収縮されるものであり、このよう
にして漸増伸張作用〜漸小収縮作用を繰返す関係から、
走行物Sは最小収縮部付近から最大伸張部を通過するよ
うに設定されることにより、その間に最大の巾出し作用
を受けるものである。また、この巾出し作用は、ロール
の形状がストレート状に形成されているため、走行物S
の全巾がロール表面に接触した状態で全巾に亘り均等に
行われる。
【0008】また、上記態様での走行物Sの掛け通し状
態において、図10に略示するように、ウオームギヤー
7等を用いてハンドル操作により、シヤフトを例えば9
0度回転して弾性筒体2が最大に伸張されるポイントP
1を真下に位置させると、ロールの巾出し作用は著しく
減少されるものであって、このようにシヤフト1を適宜
に回転することによりロールの巾出し作用は適宜に増減
調節されることになる。
態において、図10に略示するように、ウオームギヤー
7等を用いてハンドル操作により、シヤフトを例えば9
0度回転して弾性筒体2が最大に伸張されるポイントP
1を真下に位置させると、ロールの巾出し作用は著しく
減少されるものであって、このようにシヤフト1を適宜
に回転することによりロールの巾出し作用は適宜に増減
調節されることになる。
【0009】さらに、シヤフト1に軸装配列した各回転
子Rのうちの相隣りする各回転子には多数の架橋片5が
夫々嵌合状態で設けられているので、配列回転子Rに被
嵌した弾性筒体2は多数の架橋片5に受止され、このエ
クスパンダーロールの稼働中に各回転子R間の配列間隔
にくぼみ込むことがなく、表面に段差部のない該弾性筒
体2により斑のない均等な巾出しを行なう作用がある。
子Rのうちの相隣りする各回転子には多数の架橋片5が
夫々嵌合状態で設けられているので、配列回転子Rに被
嵌した弾性筒体2は多数の架橋片5に受止され、このエ
クスパンダーロールの稼働中に各回転子R間の配列間隔
にくぼみ込むことがなく、表面に段差部のない該弾性筒
体2により斑のない均等な巾出しを行なう作用がある。
【0010】
【実施例】以下に、本考案の実施例を添付図面に基づい
て説明すれば、本考案に係るエクスパンダーロールは、
大別して、ストレート状のシヤフト1と、該シヤフト1
に所要の間隔を保って軸装配列した複数の回転子Rと、
この配列した回転子に被嵌した巾出し用の弾性筒体2と
から構成されている。
て説明すれば、本考案に係るエクスパンダーロールは、
大別して、ストレート状のシヤフト1と、該シヤフト1
に所要の間隔を保って軸装配列した複数の回転子Rと、
この配列した回転子に被嵌した巾出し用の弾性筒体2と
から構成されている。
【0011】而して、シヤフト1に軸装した各回転子R
は、その円周面上に、円周方向の中間部Raから若干の
間隔をおいて、両側に向う、外側端部を開放すると共に
内側端部を行詰り状に形成した細径の凹弧面状の嵌合溝
Rbを左右対象的に、且つ均等間隔ごとに多数形設して
構成されており、その嵌合溝Rbの内側端部Rcの内面
は半球形状の凹弧面状に形成されている。
は、その円周面上に、円周方向の中間部Raから若干の
間隔をおいて、両側に向う、外側端部を開放すると共に
内側端部を行詰り状に形成した細径の凹弧面状の嵌合溝
Rbを左右対象的に、且つ均等間隔ごとに多数形設して
構成されており、その嵌合溝Rbの内側端部Rcの内面
は半球形状の凹弧面状に形成されている。
【0012】また、上記の各回転子Rは、シヤフト1に
軸受3を介して自由回転可能に軸装されており、この実
施例では、シヤフト1の中間部に回転子Roを軸方向に
対して垂直に軸装すると共に、該回転子Roを中心にし
て左右両側に回転子R1〜R5をスペーサー4により所定
の間隔を保って所要の角度、例えば一度づつ増角態様で
順次に傾斜させて左右対称的に配列軸装してある。
軸受3を介して自由回転可能に軸装されており、この実
施例では、シヤフト1の中間部に回転子Roを軸方向に
対して垂直に軸装すると共に、該回転子Roを中心にし
て左右両側に回転子R1〜R5をスペーサー4により所定
の間隔を保って所要の角度、例えば一度づつ増角態様で
順次に傾斜させて左右対称的に配列軸装してある。
【0013】さらに、上記のように軸装された各回転子
Rは、相隣りする各回転子の各嵌合溝Rbの開放側端部
を対向させて配置されており、一直線状に形成された各
対向嵌合溝Rd内に、次に説明する形状の硬質プラスチ
ック製の架橋片5が夫々嵌合されている。
Rは、相隣りする各回転子の各嵌合溝Rbの開放側端部
を対向させて配置されており、一直線状に形成された各
対向嵌合溝Rd内に、次に説明する形状の硬質プラスチ
ック製の架橋片5が夫々嵌合されている。
【0014】即ち、上記架橋片5は、図5から図7に示
すように、上部に平面部5aを備え、その下部に弧状突
出部5bを備えた細径の半円柱形状体で構成され、且つ
両端部に、前記回転子の嵌合溝Rbの凹弧面状の内側端
部Rcに円滑に当接嵌合させるための半球形状体5c、
5cを備えていて、前記対向嵌合溝Rd内に程よく嵌合
し得ると共に、嵌合後において、各回転子Rの円滑な傾
斜動を妨げないように構成されており、図において、5
dは配列回転子の各対向嵌合溝Rdに嵌合した各架橋片
5が、前記弾性筒体2の被嵌時に不測に離脱するのを防
止するためのゴム紐等の結束条体の挿入溝である。
すように、上部に平面部5aを備え、その下部に弧状突
出部5bを備えた細径の半円柱形状体で構成され、且つ
両端部に、前記回転子の嵌合溝Rbの凹弧面状の内側端
部Rcに円滑に当接嵌合させるための半球形状体5c、
5cを備えていて、前記対向嵌合溝Rd内に程よく嵌合
し得ると共に、嵌合後において、各回転子Rの円滑な傾
斜動を妨げないように構成されており、図において、5
dは配列回転子の各対向嵌合溝Rdに嵌合した各架橋片
5が、前記弾性筒体2の被嵌時に不測に離脱するのを防
止するためのゴム紐等の結束条体の挿入溝である。
【0015】なお、前記各回転子Rの円周面は、その円
周方向の中間部Raから両外側に向って夫々緩やかな下
り傾斜面で形成されており、この傾斜面によって、各回
転子Rが傾斜動した際に、回転子Rの円周面の側端部が
被嵌した弾性筒体2の内面に喰込んで該筒体2の表面が
変形するのを防止して、円滑な巾出し作用を行ない得る
ようになしたものであり、図4において、Reは回転子
Rと弾性筒体2とのスリップを防止するために回転子の
円周面の適所に設けた両者の係合用小突起を示してい
る。
周方向の中間部Raから両外側に向って夫々緩やかな下
り傾斜面で形成されており、この傾斜面によって、各回
転子Rが傾斜動した際に、回転子Rの円周面の側端部が
被嵌した弾性筒体2の内面に喰込んで該筒体2の表面が
変形するのを防止して、円滑な巾出し作用を行ない得る
ようになしたものであり、図4において、Reは回転子
Rと弾性筒体2とのスリップを防止するために回転子の
円周面の適所に設けた両者の係合用小突起を示してい
る。
【0016】次に、上記のように構成したエクスパンダ
ーロールの使用状態を作動と共に説明すれば、そのシヤ
フト1を機枠に固定し、例えば、図8及び図9に示すよ
うに、弾性筒体2が最大に伸張されるポイントP1を走
行物Sの送り出し側の真横に位置させて、走行物Sをガ
イドロール6、6を介してロールの上周面に掛け通して
使用されるものであって、この時、ロールは走行物Sの
走行力によって各回転子と共に回転されるが、弾性筒体
2は各回転子の回転により、その中間部分より両側にお
いて巾方向に左右対称的に伸縮しながら回転する。
ーロールの使用状態を作動と共に説明すれば、そのシヤ
フト1を機枠に固定し、例えば、図8及び図9に示すよ
うに、弾性筒体2が最大に伸張されるポイントP1を走
行物Sの送り出し側の真横に位置させて、走行物Sをガ
イドロール6、6を介してロールの上周面に掛け通して
使用されるものであって、この時、ロールは走行物Sの
走行力によって各回転子と共に回転されるが、弾性筒体
2は各回転子の回転により、その中間部分より両側にお
いて巾方向に左右対称的に伸縮しながら回転する。
【0017】したがって、上記のように弾性筒体2が最
小に収縮されるポイントP3付近からロールに掛け通さ
れた走行物Sは、該ポイントP3からポイントP2を経て
ポイントP1に至る間に漸増的に巾出し作用を受け、ポ
イントP1付近を通過する際に最大の巾出し作用を受け
るのであるが、この時、走行物Sは全巾に亘ってロール
面に接触しているため、その全巾に亘って斑なく均等に
巾出し作用を受けるものである。
小に収縮されるポイントP3付近からロールに掛け通さ
れた走行物Sは、該ポイントP3からポイントP2を経て
ポイントP1に至る間に漸増的に巾出し作用を受け、ポ
イントP1付近を通過する際に最大の巾出し作用を受け
るのであるが、この時、走行物Sは全巾に亘ってロール
面に接触しているため、その全巾に亘って斑なく均等に
巾出し作用を受けるものである。
【0018】また、相隣りする各回転子Rには、夫々の
側端部において、その円周面に設けた各対向嵌合溝Rd
内に架橋片5が嵌合されていて、各回転子の配列間隔部
では、各架橋片5の上部の平面部5aにより被嵌した弾
性筒体2を受止しているので、各回転子の間に配列間隔
が存在していても、稼働中に弾性筒体2が該間隔部にく
ぼみ込むおそれがなく、弾性筒体2の表面に段差が生じ
るのを確実に防止できるので、所期の走行物の巾出しを
効率よく、高精度に斑なく達成できる。
側端部において、その円周面に設けた各対向嵌合溝Rd
内に架橋片5が嵌合されていて、各回転子の配列間隔部
では、各架橋片5の上部の平面部5aにより被嵌した弾
性筒体2を受止しているので、各回転子の間に配列間隔
が存在していても、稼働中に弾性筒体2が該間隔部にく
ぼみ込むおそれがなく、弾性筒体2の表面に段差が生じ
るのを確実に防止できるので、所期の走行物の巾出しを
効率よく、高精度に斑なく達成できる。
【0019】さらに、上記態様での走行物の掛け通し状
態において、図10に略示するように、ウオームギヤ7
等を用いてハンドル操作により、シヤフト1を例えば9
0度回転して弾性筒体2が最大に伸張されるポイントP
1を真下に位置させると、ロールの巾出し作用を著しく
減少できるものであって、このようにシヤフト1を適宜
に回転することによりロールの巾出し作用を適宜に増減
調節できる。
態において、図10に略示するように、ウオームギヤ7
等を用いてハンドル操作により、シヤフト1を例えば9
0度回転して弾性筒体2が最大に伸張されるポイントP
1を真下に位置させると、ロールの巾出し作用を著しく
減少できるものであって、このようにシヤフト1を適宜
に回転することによりロールの巾出し作用を適宜に増減
調節できる。
【0020】以上、本考案の主要な実施例について詳述
したが、本考案は上記実施例に限定されるものではな
く、考案の目的を達成でき、且つ考案の要旨を逸脱しな
い範囲内で、種々の設計変更が可能であることは当然で
ある。
したが、本考案は上記実施例に限定されるものではな
く、考案の目的を達成でき、且つ考案の要旨を逸脱しな
い範囲内で、種々の設計変更が可能であることは当然で
ある。
【0021】
【考案の効果】本考案に係るエクスパンダーロールは、
前記のように構成され、上記のようにして使用されるも
のであるから、既述した従来のこの種のエクスパンダー
ロールと同様に、シート状走行物の巾出しを良好に達成
でき、走行物の両側に皺を生じることもなく、したがっ
て走行物の捲取り状態を著しく改善し得ると共に、シヤ
フトを適宜に回転するという簡単な手段により、ロール
の巾出し作用を所望に増減調節できるという多大な効果
を奏し得るものであり、さらに、これに加えて、上記従
来のエクスパンダーロールのように、巾出し作動中に軸
装回転子群に被嵌した巾出し用の弾性筒体の表面に段差
を生じるおそれがなく、平らな表面を確実に保持できる
ので、走行物の巾出しを全巾に亘って斑なく均等に行な
い得て、その巾出し精度を著しく向上し得る有用顕著な
効果を達成できるものである。
前記のように構成され、上記のようにして使用されるも
のであるから、既述した従来のこの種のエクスパンダー
ロールと同様に、シート状走行物の巾出しを良好に達成
でき、走行物の両側に皺を生じることもなく、したがっ
て走行物の捲取り状態を著しく改善し得ると共に、シヤ
フトを適宜に回転するという簡単な手段により、ロール
の巾出し作用を所望に増減調節できるという多大な効果
を奏し得るものであり、さらに、これに加えて、上記従
来のエクスパンダーロールのように、巾出し作動中に軸
装回転子群に被嵌した巾出し用の弾性筒体の表面に段差
を生じるおそれがなく、平らな表面を確実に保持できる
ので、走行物の巾出しを全巾に亘って斑なく均等に行な
い得て、その巾出し精度を著しく向上し得る有用顕著な
効果を達成できるものである。
【図1】本考案に係るエクスパンダーロールの実施例を
示す1部縦断正面図である。
示す1部縦断正面図である。
【図2】図1の1部拡大正面図である。
【図3】回転子の軸線方向に沿った縦断面図である。
【図4】回転子の側面図である。
【図5】架橋片の平面図である。
【図6】架橋片の正面図である。
【図7】図6のA−A線に沿う断面図である。
【図8】使用状態の一例を示す平面図である。
【図9】図8の右側面図である。
【図10】巾出し作用の調節状態の説明図である。
1 シヤフト 2 弾性筒体 R 回転子 Ra 回転子の円周面上の中間部 Rb 嵌合溝 Rc 嵌合溝の内側端部 Rd 対向嵌合溝 5 架橋片 5c 半球形状体
Claims (3)
- 【請求項1】 シヤフトの中間部から左右両側に向っ
て、複数の回転子を順次に所要の漸増傾斜角度を保たせ
て左右対称的に配列軸装し、この配列回転子にゴム筒等
の弾性筒体を被嵌してロール形状に構成し、もって、各
回転子の回転により弾性筒体を、その中間部分より両側
に向って巾方向に左右対称的に伸縮可能に構成すると共
に、シヤフトを適宜の位置に回転調節可能に構成してロ
ールの巾出し作用を増減調節できるように構成したエク
スパンダーロールにおいて、各回転子の円周面上に、円
周方向の中間部から若干の間隔をおいて、両側に向う、
外側端部を開放した多数の嵌合溝を夫々設け、相隣りす
る各回転子の各嵌合溝を対向させて配置し、該各対向嵌
合溝内に硬質プラスチック製の架橋片を嵌合したことを
特徴とするエクスパンダーロール。 - 【請求項2】 各回転子の嵌合溝の内側端部の内面を半
球形状の凹弧面状に形成すると共に、各架橋片の両端部
を半球形状に形成したことを特徴とする請求項1に記載
のエクスパンダーロール。 - 【請求項3】 各回転子の円周面を、その円周方向の中
間部から両外側に向って、夫々緩やかな下り傾斜面に形
成したことを特徴とする請求項1に記載のエクスパンダ
ーロール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6405391U JPH0617798Y2 (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | エクスパンダーロール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6405391U JPH0617798Y2 (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | エクスパンダーロール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0510364U JPH0510364U (ja) | 1993-02-09 |
JPH0617798Y2 true JPH0617798Y2 (ja) | 1994-05-11 |
Family
ID=13246969
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6405391U Expired - Lifetime JPH0617798Y2 (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | エクスパンダーロール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0617798Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-07-18 JP JP6405391U patent/JPH0617798Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0510364U (ja) | 1993-02-09 |
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