JPH06175262A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JPH06175262A
JPH06175262A JP33065392A JP33065392A JPH06175262A JP H06175262 A JPH06175262 A JP H06175262A JP 33065392 A JP33065392 A JP 33065392A JP 33065392 A JP33065392 A JP 33065392A JP H06175262 A JPH06175262 A JP H06175262A
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JP
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group
silver halide
alkyl group
ring
sensitive material
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JP33065392A
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English (en)
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Kamiyuki Sasaki
頂之 佐々木
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 感度、コントラストが高く、現像ムラと帯電
防止性能が改良されたハロゲン化銀写真感光材料。 【構成】 支持体上に少なくとも一層のハロゲン化銀化
銀乳剤層を含む写真構成層を有するハロゲン化銀写真感
光材料において、乳剤層中のハロゲン化銀粒子が一般式
1または2の化合物で分光増感され、写真構成層の少な
くとも一層に下記一般式3の化合物を含有する。 一般式〔1〕 一般式〔2〕 一般式〔3〕 Rf−(A)−Y,R,R,R:アルキル基、置換アルキル
基、R:水素原子、アルキル基、アルコキシ基、フェ
ニル基、ベンジル基、Z,Z:ベンゾ(又はナフ
ト)チアゾール、ベンゾ(又はナフト)オキサゾール環
形成非金属原子群、Z:5〜6員の炭素原子環、
:5〜6員の含窒素複素環形成金属原子環 m,n,p:1,2、Rf:分岐鎖状のパーフルオロア
ルケニル基、A:−O−,−COO−,−CON(アル
キル)−,−SON(アルキル)、Y:−COO
N,−SON,−OSON,−P(O)(ON)
(M:水素原子、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属
原子、四級アンモニウム基)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀写真感光材
料、詳しくは医用赤外レーザー用感光材料(以下単にレ
ーザー感材または感光材料と記すこともある)に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】本発明は、特に高照度短時間露光、例え
ばレーザー走査露光に適合する感光材料に関するもので
ある。
【0003】高照度のレーザー露光されることにより高
照度相反則不軌(HIRF)が発生するため、潜像進行、現
像性の不均一(現像条件差等に対する異常に高い感受性
を生ずる現象で現像ムラを拾い易くなる)等の問題を生
ずることが知られている。
【0004】しかも、レーザー感材において、超迅速処
理に対応することは例外では無い。そのため現像ムラは
更に劣化してしまい、早急な改良が望まれていた。
【0005】レーザー感材は特に、高照度露光での高感
度、高ガンマが必要である。この点、HIRFを改良して、
高感度化するにはIr錯体の添加によって効果があること
が公知である。又、高ガンマ化の改良は、Rh錯体の添加
で達成される。ただし、合わせて減感を伴うこともよく
知られた事実である。
【0006】IrとRhを両方含有させるもの(特開平3-29
646号)等があるが高感度ガンマを達成するには、それ
だけでは十分で無かった。又、特開昭63-2042号では、
シアンリガンドを持つRhにより、高ガンマであり、かつ
高照度露光での高感度化が達成されることが知られてい
るがこれも十分両方を達成することは困難であり、現像
性の改良も依然、課題として残っていた。
【0007】ハロゲン化銀写真感光材料は一般にプラス
チックフィルム支持体上に乳剤を塗布した構成からな
り、そのため静電気を帯電し易い特性を有している。特
に冬期のような低湿度下でのフィルムの取り扱い時、或
は高速でのフイルムの搬送、迅速処理時などにて著しい
静電気障害を招く。例えば感光材料が帯電し、その放電
によりスタチックマークと言われる樹枝状のカブリを生
じたり、フィルム面に静電気に基づくゴミなどの異物を
付着したりして現像後の画像に致命的な故障を起こすこ
とである。特に医療用フィルムの場合は誤診につながる
恐れもあり重要である。
【0008】そのため感光材料には帯電防止がなされて
おり、例えば各種の界面活性剤や高分子化合物などが用
いられている。その1例として例えば、フッ素系界面活
性剤による帯電防止法と帯電列調整法、或は特開昭49-9
1165号、同49-121523号に記載のようなイオン型導電性
ポリマーを帯電防止剤としたものが開示されている。
【0009】一方、本発明に係る赤外分光増感された感
光材料においても、帯電防止は必須であり、帯電防止性
能が高い界面活性剤が強く望まれていた。
【0010】また、活性剤は、現像性に影響することは
良く知られているが、従来用いられていた活性剤を適用
しても前記現像ムラを改良したり高感度を達成すること
はできなかった。
【0011】高感度、高ガンマを達成し、高い帯電防止
性能を有しながら、現像ムラを改良する方法として新た
な技術の開発が望まれていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、感度、コントラストが高く、現像ムラと帯電防止性
能が改良されたハロゲン化銀写真感光材料を提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、支
持体上に少なくとも一層のハロゲン化銀乳剤層を含む写
真構成層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、
該ハロゲン化銀乳剤層に含有されているハロゲン化銀粒
子が、前記一般式〔1〕「化1」又は〔2〕「化2」で
表される化合物から選ばれる少なくとも一種で赤外分光
増感され、かつ該写真構成層の少なくとも一層に前記一
般式〔3〕で表される化合物を含有することを特徴とす
るハロゲン化銀写真感光材料によって達成される。
【0014】以下、本発明を詳しく説明する。
【0015】先ず、本発明の上記一般式〔1〕で表され
る化合物について説明する。
【0016】一般式〔1〕において、Z1とZ3が表すベ
ンゾチアゾール環、ナフトチアゾール環(例えば〔1.
2d〕、〔2.1d〕及び〔2.3d〕のナフトチアゾ
ール環)、ベンゾオキサゾール環、ナフトオキサゾール
環(例えば〔1.2d〕、〔2.1d〕及び〔2.3
d〕のナフトチアゾール環)には、それぞれ置換基を有
してもよく、例えば炭素数1〜4のアルキル基、炭素数
1〜4のアルコキシ基、フェニル基またはハロゲン原子
(例えば塩素原子、臭素原子)などが挙げられる。
【0017】一般式〔1〕において、R1及びR2は炭素
数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4の置換アルキル基
で、例えばメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、
2-メトキシエチル基、2-アセトキシエチル基、カルボキ
シメチル基、2-カルボキシエチル基、3-カルボキシプロ
ピル基、4-カルボキシブチル基、2-スルホプロピル基、
3-スルホブチル基、4-スルホブチル基、ビニルメチル
基、ベンジル基、フェネチル基、p-スルホフェネチル
基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基等であ
る。
【0018】本発明の上記一般式〔1〕で表されるうち
のZ2が5員の炭素原子環の場合の好ましい化合物は、
詳しくは下記一般式〔1−a〕で表すことができる。
【0019】
【化3】
【0020】R7、R8はそれぞれ水素原子、炭素数1〜
4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、ハロゲ
ン原子(例えば塩素原子、臭素原子など)を表し、
9、R10はそれぞれ炭素数1〜12のアルキル基、置換
基を有してもよいフェニル基(例えばフェニル基、m-ト
リル基、p-トリル基、m-クロロフェニル基、p-クロロフ
ェニル基、炭素数1〜4のアルコキシ基を置換したフェ
ニル基、例えばp-メトキシフェニル基など)、炭素数1
〜4のアルコキシカルボニルアルキル基(例えばエトキ
シカルボニルメチル基など)を挙げることができる。
【0021】R11は炭素数1〜12のアルキル基、炭素数
1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜4のアルコキシカル
ボニル基またはフェニル基を表す。Z1、Z3、R1、R2
びX-、nは一般式〔1〕と同義である。
【0022】本発明の上記一般式〔1〕で表されるうち
のZ2が6員の炭素原子環の場合は、詳しくは下記一般式
〔1−b〕で表すことができる。
【0023】
【化4】
【0024】式中、R12、R13はそれぞれ水素原子、炭
素数1〜4のアルキル基、又はフェニル基を表す。Z1
3、R1、R2及びX-、nは一般式〔1〕に同義である。
【0025】以下、本発明に係る一般式〔1〕の化合物
の具体例を示すが本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0026】
【化5】
【0027】
【化6】
【0028】
【化7】
【0029】
【化8】
【0030】次に、本発明に係る一般式〔2〕の化合物
について更に詳しく説明する。
【0031】Z4で表される5員又は6員の含窒素複素
環としては、例えばチアゾール環、セレナゾール環、オ
キサゾール環、3,3-ジアルキルインドレニン環、イミダ
ゾール環等をあげることができる。
【0032】これらのうちで、好ましくはチアゾール環
又はオキサゾール環で、更に好ましくはベンゾチアゾー
ル環、ナフトチアゾール環、ベンゾオキサゾール環、ナ
フトオキサゾール環などが挙げられる。
【0033】Yは水素原子、炭素数1〜8の置換又は無
置換のアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子(例え
ば塩素原子、フッ素原子など)を表す。アルキル基の置
換基としては例えばカルボキシルメチル基、トリフルオ
ロメチル基またはアルコキシ基などが挙げられる。
【0034】R4及びR5はそれぞれ炭素数1〜8までの
置換又は無置換のアルキル基で、これらのアルキル基へ
の置換基としては、例えばカルボキシル基、スルホ基、
シアノ基、ハロゲン原子(例えば塩素原子、臭素原子、
フッ素原子)、ヒドロキシル基、アルコキシカルボニル
基(好ましくは炭素数8以下)、アルコキシ基(好まし
くは炭素数7以下)、アリールオキシ基、アシルオキシ
基(好ましくは炭素数3以下)、アシル基(好ましくは
炭素数8以下)、カルバモイル基、スルファモイル基、
アリール基などを挙げることができる。
【0035】R3としては、水素原子、炭素数1〜8の
低級アルキル基、炭素数1〜8の低級アルコキシ基、フ
ェニル基又はベンジル基で、好ましくは炭素数1〜4の
アルキル基又はベンジル基などが挙げられる。X1 -は対
イオンを表し、m、n及びpは1又は2を表す。化合物
がベタイン形成のときはnは1である。
【0036】以下、本発明に係る一般式〔2〕の化合物
の具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。
【0037】
【化9】
【0038】
【化10】
【0039】
【化11】
【0040】上記の本発明に係る一般式〔1〕の色素
は、例えばF.M.Hamer著、The Chemistry of Heterocycl
ic Compound Vol.18に、一般式〔2〕の色素は、例えば
特開昭59-192242号明細書に記載の方法又はそれに準じ
て合成することができる。
【0041】次に、一般式〔3〕で表される化合物につ
いて説明する。
【0042】式中、Rfは炭素原子数3〜30の分岐鎖状の
パーフルオロアルケニル基を表し、Aは-O-、-COO-、-C
ON(R6)-、又は-SO2N(R6)-なる結合を少なくとも一つ含
む炭素原子数1〜12の二価の基を表し、R6は炭素原子
数1〜5のアルキル基(例えばメチル、エチル、プロピ
ル、ブチル、ペンチル等の基)を表す。
【0043】Y1は-COOM、-SO3M、-OSO3M又は-p(=0)(O
M)2を表す。
【0044】ここでMは水素原子、アルカリ金属原子
(例えばNa、K等)、アルカリ土類金属原子(例えばC
a、Ba等)あるいは第四級アンモニウム基(例えば-N
H4)等のカチオンを表す。
【0045】以下に一般式〔3〕で表される化合物の具
体例を挙げる。
【0046】
【化12】
【0047】これらの化合物は、例えば特公昭58-32200
号公報等に記載された方法を参考として合成することが
できる。また、下記のものは市販品として求めることが
できる。
【0048】 (3−1) フタージェント 100:ネオス社製 (3−2) フタージェント 110:ネオス社製 (3−3) フタージェント 150:ネオス社製 本発明に用いられる一般式〔1〕及び〔2〕で表される
分光増感色素は、ハロゲン化銀1モル当たり好ましくは
0.003g〜0.3g、より好ましくは0.005g〜0.15gを添加す
るのがよい。添加方法は適当な溶媒例えばメチルアルコ
ール、エチルアルコール、メチルセルソルブ、アセト
ン、水、或はこれらの混合溶媒に溶解し添加することが
できる。又溶解法として超音波法を用いてもよい。
【0049】又、分光増感色素の乳剤への添加法として
は例えば米国特許3,469,987号、同3,822,135号、特公昭
46-24185号、特開昭50-80826号、同51-74624号などに記
載の方法を用いてもよい。本発明に用いられる一般式
〔1〕及び〔2〕で表される分光増感色素は、それぞれ
を単一で用いて目的の分光感度を得られるが、必要によ
っては両者を組み合わせてもよく、その場合の混合比率
は任意に決められる。又、他の公知の分光増感色素を適
宜組み合わせてもよい。
【0050】本発明に用いられる一般式〔3〕で表され
るフッ素系界面活性剤の添加量は、1m2当たり0.05mg〜
100mgが好ましく、さらに0.3mg〜30mgが好ましい。
【0051】尚、本発明における写真構成層としては、
例えば乳剤層、乳剤保護層、中間層、バッキング層、バ
ッキング保護層等が挙げられる。
【0052】本発明に用いられるフッ素系界面活性剤を
感光材料の写真構成層に含有させるには、水又はメタノ
ール、エタノール等のアルコール類、トリエチレングリ
コール、ジエチレングリコール等のグリコール類、アセ
トンやセルソルブ等の水溶性または水と混和し有機溶媒
に溶解して添加することができる。
【0053】本発明に用いられるハロゲン化銀組成とし
ては、塩化銀、臭化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭化
銀などのいずれも用いることができるが、最も好ましい
乳剤は約10モル%以下の沃化銀を含む沃臭化銀乳剤であ
る。ハロゲン化銀粒子のサイズは、制限は無いが、0.1
μm〜2μmのものが好ましい。
【0054】本発明のハロゲン化銀粒子は、重量または
粒子数で、その少なくとも40%が、実質的に立方体また
は十四面体粒子でかつ結晶表面の頂点が丸みを有してい
ることが好ましい。
【0055】ハロゲン化銀粒子は、0.7μm以下の粒子
を80%以上含有するのが好ましい。
【0056】本発明で用いられるハロゲン化銀粒子のサ
イズ分布は、単分散でも多分散でもよいが、単分散が好
ましい。ここで単分散とは95%の粒子が数平均粒径の±
40%以内のサイズに入る分散系である。ここで数平均粒
径とは、粒子の投影面積径の数平均直径である。
【0057】本発明に用いられるハロゲン化銀粒子の内
部構造は任意である。
【0058】本発明において感光材料の高ガンマ化を達
成するためには、ロジウム塩を添加することが好まし
い。ロジウム塩としては、一、二、三塩化ロジウム、
一、二、三臭化ロジウム、ヘキサクロロ(ブロモ)ロジ
ウム塩等が挙げられるが、好ましくは、水溶性の三価の
ロジウムのハロゲン醋化合物が良い。更に好ましくは、
特開昭63-2042号等に開示されているシアンリガンドの
ロジウム塩(錯体)が良い。
【0059】れこらの水溶性ロジウム塩の量は、銀1モ
ル当たり10-11〜10-3モル当量の範囲であり、好ましく
は、10-9〜10-5モル当量である。
【0060】更に高感度を達成するためには(HIRF
を改良するために)、イリジウムを用いることが好まし
い。本発明に用いられるイリジウム塩は種々のものが使
用できるが、水溶性イリジウム塩もしくはイリジウム
(III)、(IV)酸またはその塩等の化合物が適当であ
る。更に好ましくは、シアンリガンドのイリジウム塩
(錯体)が良い。
【0061】これらの水溶性イリジウム塩の量は、銀1
モル当たり10-8〜10-3モル当量の範囲であり、好ましく
は、10-7〜10-5モル当量である。
【0062】特に上記シアンリガンドのロジウムとイリ
ジウムを同時に添加することが好ましい。
【0063】又これらのロジウム塩及びイリジウム塩は
ハロゲン化銀粒子形成段階もしくは化学熟成中、塗布添
加前いずれに添加されても良いが、特にハロゲン化銀粒
子形成から化学熟成前に添加されることが好ましい。
【0064】その他の金属塩、金属錯塩と共存させても
良くCd類や核酸分解物、キノン、ポリヒドロキシベン
ゼン類、3-ピラゾリドン類を添加しても良い。
【0065】本発明に用いられるハロゲン化銀乳剤には
感光材料の製造工程、保存中或は処理中の感度低下やカ
ブリの発生を防ぐために種々の化合物を添加することが
できる。
【0066】本発明のハロゲン化銀写真感光材料におい
て、特に好ましく用いられるカブリ防止剤としては、例
えば特公昭56-44413号又は特開昭54-81829号に記載のポ
リヒドロキシベンゼン及びポリヒドロキシナフタレンと
それらの誘導体或は特公昭50-40665号記載のホスホニウ
ム塩、さらにはJ.C.S.第1号、824〜82頁(1938年)又
は特公昭52-28691号などに記載のニトロン化合物とそれ
らの塩素酸塩、臭素酸塩、過塩素酸塩、硫化水素酸塩又
は酢酸塩などが挙げられる。
【0067】又、迅速現像処理における粒状性、カブリ
性などの画質の劣化を防止する方法として特開昭58-158
631号、同58-158632号に記載の化合物を用いることがで
きる。
【0068】さらに本発明には、融点が40℃以上で、か
つ分子中に二つ以上の水酸基を有した多価アルコール類
(例えば特開昭62-147449号記載の化合物)を用いるこ
とができる。
【0069】本発明に係る乳剤は、物理熟成または化学
熟成前後の工程において、各種の写真用添加剤を用いる
ことができる。公知の添加剤としては、例えばリサーチ
・ディスクロージャーNo.17643(1978年12月)、同No.1
8716(1979年11月)及び同No.308119(1989年12月)に
記載された化合物が挙げられる。これら三つのリサーチ
・ディスクロージャーに示されている化合物種類と記載
箇所を次に掲載した。
【0070】 添加剤 RD-17643 RD-18716 RD-308119 頁 分類 頁 分類 頁 分類 化学増感剤 23 III 648 右上 996 III 減感色素 23 IV 998 B 現像促進剤 29 XXI 648 右上 カブリ抑制剤・安定剤 24 IV 649 右上 1006〜7 VI 増白剤 24 V 998 V 硬膜剤 26 X 651 左 1004〜5 X 界面活性剤 26〜7 XI 650 右 1005〜6 XI 可塑剤 27 XII 650 右 1006 XII スベリ剤 27 XII マット剤 28 XVI 650 右 1008〜9 XVI バインダー 26 XXII 1003〜4 IX 支持体 28 XVII 1009 XVII 本発明に係る感光材料に用いることのできる支持体とし
ては、例えば前述のRD-17643の28頁及びRD-308119の100
9頁に記載されているものが挙げられる。
【0071】適当な支持体としてはプラスチックフィル
ムなどで、これら支持体の表面は塗布層の接着をよくす
るために、下塗層を設けたり、コロナ放電、紫外線照射
などを施してもよい。
【0072】
【実施例】以下、本発明を実施例にて説明するが、本発
明は以下の実施例により限定されない。
【0073】実施例1 60℃、pAg=8、pH=2.0にコントロールしながら、ダ
ブルジェット法で平均粒径0.1μmのヨウ化銀2モル%
を含むヨウ化銀の単分散立方晶乳剤(A)を得た。この
乳剤は電子顕微鏡写真から双晶の発生率は個数で1%以
下であった。
【0074】これを種晶として用い、通常のアンモニア
法で調製し、単分散平均粒径0.3μmでI含有率0.5モル
%のAgBrI(乳剤1)と、Cl含有率80モル%のAgBrCl
(乳剤2)を調製し、ロジウム錯体及びイリジウム錯体
を、表1,2に示す種類と添加量で、ハロゲン化銀粒子
形成のめたの可溶性ハロゲン塩中に添加した。
【0075】次に、この反応液の過剰な可溶性塩を除去
するため、脱塩工程を行った。即ち、反応液を40℃に保
ち、ナフタレンスルホン酸ナトリウムのホルムアルデヒ
ド縮合物と硫酸マグネシウムを加え、撹拌静置し、デカ
ンテーションにより過剰の塩類を除去した。
【0076】次に、脱塩後の乳剤を55℃にしてチオシア
ン酸アンモニウムと塩化金酸及びチオ硫酸ナトリウムを
加え、次いで本発明に係る一般式〔1〕、〔2〕の例示
色素をハロゲン化銀1モル当たり35mgになるように添加
して赤外分光増感した。
【0077】尚、乳剤塗布液には、下記の添加剤をハロ
ゲン化銀1モル当たり添加した。
【0078】 ニトロフェニル-トリフェニルホスホニウムクロライド 30mg 1,3-ジヒドロキシベンゼン-4-スルホン酸アンモニウム 1g 2-メルカプトベンツイミダゾール-5-スルホン酸ナトリウム 10mg 2-メルカプトベンゾチアゾール 10mg トリメチロールプロパン 9g 1,1-ジメチロール-1-ブロム-1-ニトロメタン 10mg C4H9OCH2CH(OH)CH2N(CH2COOH)2 1g 添加剤(A) 35mg 添加剤(B) 60mg
【0079】
【化13】
【0080】また、乳剤層の保護層液としてゼラチン1
g当たり下記を加え、さらに表1,2に示すように一般
式(3)で表される化合物もしくは下記比較化合物,
を添加し塗布液とした。
【0081】 塩化ナトリウム 50mg マット剤:二酸化ケイ素粒子(平均粒径2.2μm) 3mg マット剤:ポリメチルメタクリレート(平均粒径5μm) 7mg マット剤:ポリメチルメタクリレート(平均粒径2μm) 3mg コロイダルシリカ(平均粒径0.013μm) 70mg 35%ホルマリン水溶液 2mg 40%グリオキザール水溶液 1.5mg (i)ペンチル-(n)デシル-スルホコハク酸トナリウム 7mg 界面活性剤(A) 10mg 界面活性剤(B) 2mg 界面活性剤(C) 15mg
【0082】
【化14】
【0083】次に裏引き層として、ゼラチン400g、ポ
リメチルメタクリレート2g、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム6g、下記ハレーション防止染料20g及
びグリオキザールからなる裏引き層液を調製し、グリシ
ジルメタクリレート50wt%、メチルアクリレート10wt
%、ブチルメタクリレート40wt%の3種のモノマーから
成る共重合体をその濃度が10wt%に成るように希釈して
得た共重合体水性分散液を下引き液として塗設したポリ
エチレンテレフタレートベースの片側の面に、ゼラチ
ン、マット剤、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
とグリオキザールから成る裏引き保護層液とともに塗布
して得られた裏引き済みの支持体を用意した。
【0084】塗布量は裏引き層、保護層をそれぞれゼラ
チン付量として2.5g/m2、20g/m2であった。
【0085】
【化15】
【0086】前記裏引き済み支持体に、前記乳剤塗布液
及び保護層液をスライドホッパーにて二層同時重層塗布
し試料No.1〜78を作成した。塗布量は、銀量換算で3.0
g/m2、ゼラチン量は乳剤層3g/m2、保護層1.2g/m2であ
った。
【0087】このようにして得られた試料を820nmの波
長をもつ半導体レーザー光でウェッジ像を焼き付けた。
露光時の温度は40℃で行い、現像処理はXレイ用自動現
像機SRX-502(コニカ(株)製)を用いて45秒処理を
行った。
【0088】なお、処理液はXD−SR(コニカ(株)
製)、処理温度は35℃である。
【0089】上記の試料について以下の評価を行った。
【0090】〈感度〉得られた試料のベース濃度と最低
濃度を差し引いた光学濃度が1.0を与えるときの光量の
逆数を求め、その光量を対数で表し、表1の試料No.1
を1.0とした相対感度で表した。
【0091】〈ガンマ〉得られた試料のベース濃度と最
低濃度+0.25から濃度2.0までの直線部のtanQで示し
た。
【0092】〈現像ムラ〉濃度1.2±0.1になるように半
導体レーザー光で露光、上記処理により現像された部分
を目視により5段階評価を行った。
【0093】A:非常に良好 B:実用上問題なし C:やや劣る D:劣る E:非常に劣る 〈帯電防止能(スタチックマーク)の測定〉未露光の試
料を23℃、23%RHで2時間調湿した後、同一空調条件の
暗室内において試料をゴムローラ、ナイロンローラで摩
擦した後、前記の自動現像機及び処理薬剤を用いて現像
処理を行い帯電防止能を調べた。
【0094】スタチックマークの発生度の評価は目視に
より判定した。評価基準は下記の通りである。
【0095】A:全く発生しない B:面積で3%未満発生する C:面積で3%以上10%未満発生する D:面積で10%以上20%未満発生する E:面積で20%以上発生する 評価結果を表1〜表4に示す。
【0096】
【表1】
【0097】
【表2】
【0098】
【表3】
【0099】
【表4】
【0100】表から、本発明による増感色素、分岐鎖状
のパーフルオロアルケニル基を有する界面活性剤を用い
ると、沃臭化銀乳剤、塩臭化銀乳剤のいずれの場合で
も、比較に比べ帯電防止性能に優れ、現像ムラの発生も
少ないことがわかる。
【0101】また、ロジウム錯体、イリジウム錯体を添
加した試料は高感度、高ガンマを示していることが明ら
かである。
【0102】
【発明の効果】本発明によると、感度、コントラストが
高く、現像ムラと帯電防止性能が改良されたハロゲン化
銀写真感光材料を得ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも一層のハロゲン化
    銀乳剤層を含む写真構成層を有するハロゲン化銀写真感
    光材料において、該ハロゲン化銀乳剤層に含有されてい
    るハロゲン化銀粒子が、下記一般式〔1〕又は〔2〕で
    表される化合物から選ばれる少なくとも一種で赤外分光
    増感され、かつ該写真構成層の少なくとも一層に下記一
    般式〔3〕で表される化合物を含有することを特徴とす
    るハロゲン化銀写真感光材料。 【化1】 〔式中、Z1とZ3は置換基を有してもよいベンゾチアゾ
    ール環、ナフトチアゾール環、ベンゾオキサゾール環及
    びナフトオキサゾール環を形成するに必要な非金属原子
    群を表す。Z2は置換基を有してもよい5員ないし6員
    の炭素原子環を表し、R1、R2はそれぞれアルキル基又
    は置換アルキル基を表す。X-は対イオンを表し、nは
    1又は2を表す。〕 【化2】 〔式中、Z4は5員又は6員の含窒素複素環を形成する
    に必要な非金属原子環を表す。Yは水素原子、アルキル
    基、置換アルキル基、アルコキシ基又はハロゲン原子を
    表し、R4、R5はそれぞれアルキル基又は置換アルキル
    基を表す。R3は水素原子、アルキル基、アルコキシ
    基、フェニル基又はベンジル基を表す。X1 -は対イオン
    を表しm、n及びpは1又は2を表す。〕一般式〔3〕 Rf-(A)n-Y1 〔式中、Rfは分岐鎖状のパーフルオロアルケニル基を表
    し、Aは-o-、-COO-、-CON(R6)-または-SO2N(R6)-なる
    結合を少なくとも一つ含む炭素原子数1〜12の二価の基
    を表す。ここでR6は炭素原子数1〜5のアルキル基を
    表す。nは1または2を表し、Y1は-COOM、-SO3M、-OS
    O3Mまたは-P(=0)(OM)2を表す。ここでMは水素原子、ア
    ルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子もしくは第四級
    アンモニウム基の如きカチオンを表す。〕
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