JPH06175207A - カメラの操作機構 - Google Patents

カメラの操作機構

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Publication number
JPH06175207A
JPH06175207A JP32963292A JP32963292A JPH06175207A JP H06175207 A JPH06175207 A JP H06175207A JP 32963292 A JP32963292 A JP 32963292A JP 32963292 A JP32963292 A JP 32963292A JP H06175207 A JPH06175207 A JP H06175207A
Authority
JP
Japan
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dial
scale
state
camera
sliding contact
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP32963292A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunji Matsutani
俊司 松谷
Hideya Kawamoto
秀哉 河本
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP32963292A priority Critical patent/JPH06175207A/ja
Publication of JPH06175207A publication Critical patent/JPH06175207A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、中立状態,係止状態を含む複数の
状態を、簡単な構成で検出することができ、煩雑なカメ
ラの操作を容易にして、かつコストダウンのできるカメ
ラの操作機構を提供する。 【構成】中立位置,係止位置を含む複数の位置を取り得
る操作部材1と、この操作部材を上記中立位置に向けて
常に付勢する付勢手段3と、上記操作部材と連動し、該
操作部材を係止位置で係止するためのクリック機構を有
する接片と、この接片が当接する接点パターンとを具備
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カメラの操作機構、
詳しくは、カメラの操作機構における操作部材に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラの操作機構における操作部
材に関しては種々提案されている。例えば、特開平3−
182734号公報には、焦点距離切換カメラにおい
て、電源のオン/オフ切換えと、焦点距離の切換えとを
別々の操作部材で行うことが開示されている。また、特
開昭63−95426号公報には、2焦点切換カメラに
おいて、電源のオフ切換えと焦点切換え(望遠および広
角)を1つの操作部材で行うことが述べられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平
3−182734号公報の技術手段では、撮影の際に、
電源のオフ状態から必要とする焦点距離に切換えるまで
複数の操作部材を操作しなければならず、操作が煩雑に
なると同時に、とっさの撮影の場合のシャッタチャンス
を逃すという欠点があった。更に、カメラの操作機構が
複数の操作部材により構成されるために、カメラの小型
化およびコストダウンするには問題である。また、上記
特開昭63−95426号公報のものでは、1つの操作
部材により、電源オフ、および望遠,広角の切換えの3
状態を検出しているだけなので、連続して焦点距離を可
変するズームカメラの焦点距離の切換操作などには、適
さないという問題点がある。
【0004】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、簡単な構成により、操作性を向上させる
ことができる、カメラの操作機構を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
【0006】本発明のカメラの操作機構は、中立位置,
係止位置を含む複数の位置を取り得る操作部材と、この
操作部材を上記中立位置に向けて常に付勢する付勢手段
と、上記操作部材と連動し該操作部材を係止位置で係止
するためのクリック機構を有する接片と、この接片が当
接する接点パターンとを具備することを特徴とする。
【作用】中立位置,係止位置を含む複数の位置を取り得
て、付勢手段により上記中立位置に向けて常に付勢され
た操作部材は、その操作部材に連動する、クリック機構
により係止位置で係止される。
【0007】
【実施例】以下、図示の実施例によって本発明を説明す
る。図1〜図3は、本発明の第1実施例を示したカメラ
の操作機構である。下方に開口部を有する深さの浅い帽
子状をしたダイヤル1は、内部の中心部に下方に向けて
突設したダイヤル回転軸1aを有し、同回転軸1aが、
カメラの外装部材2上の上方に向けて突出したボス部2
aの貫通孔に、回転自在に嵌合している。同ボス部2a
の周囲にはトーションバネ3が巻回されていて、同バネ
3の互いに相寄る方向に延び出した両脚端部3a,3b
は、上記ダイヤル1の内周壁の一部に形成されているバ
ネ掛け部1bの当接部1c,1dにそれぞれ当接してい
る。
【0008】また、上記ダイヤル1のダイヤル回転軸1
aと上記バネ掛け部1bとの間に位置して、上記外装部
材2に上方に向けて突設されている円柱状の突出ピン部
2bに上記トーションバネ3の交叉部が当接している。
これによって、上記ダイヤル1は該トーションバネ3に
より上記外装部材2上に記されている目盛C(中立位
置)に指標7が対応する位置に常にバネ付勢されるよう
になっている。上記ダイヤル1の外周の上記外装部材2
上には、上述した目盛Cを含めて上方からみて反時計周
り方向へ順に目盛A,B,C,D(図1参照)が記され
ている。そして、上記ダイヤル1の上周面の一箇所に
は、同目盛のいづれかを指示する矢印でなる指標7が記
されている。
【0009】一方、上記ダイヤル回転軸1aの下端面
は、外装部材2の下面まで延びだしており、同下端面に
は弾性可動接片4(図2参照)が、上記ダイヤル1の回
動により同軸一体に回動するように、その中程をビス5
により固定されている。同可動接片4の一端部は下方に
向けて傾斜するように折り曲げられていて、その先端部
には、摺動接点4a(図2参照)を形成されており、同
摺動接点4aは、外装部材2の下方に配設されているプ
リント基板6上に形成されている導電パターン(図示さ
れず)上に押圧されて当接している。そして、上記ダイ
ヤル1が回動すると、上記摺動接点4aが同パターン上
を摺動して上記目盛A,B,C,Dの4つの状態を検出
するようになっている。また上記可動接片4の他端部の
先端部には、上方に向けて半球状のクリック突出部4b
が形成されていて、上記ダイヤル1の周辺近傍の下方
で、上記外装部材2の下面部に下方に向けて突設された
係止部2cと共によりクリック機構(図3)を構成して
いる。
【0010】このように構成された上記第1実施例のカ
メラの操作機構の作用を説明すると、上記ダイヤル1
は、平生は上記トーションバネ3の弾性付勢力により、
中立位置である目盛Cに指標7が対向する位置にあっ
て、上記摺動接点4aは状態Cを検出している。ここ
で、上記ダイヤル1を目盛Cの位置から目盛Dの位置へ
反時計方向(図1において)に廻すと、上記可動接片4
も同軸回転して、同可動接片4の摺動接点4aは、上記
プリント基板6上を摺動して、目盛Dに対応する状態D
を検出する。このとき、上記トーションバネ3は、その
一方の脚端部3aがバネ掛け部1bの当接部1cから離
れると共に、他方の脚端部3bが当接部1dにより押圧
されるので、これによる蓄勢弾力により上記ダイヤル1
から手を放すと同ダイヤル1は上記目盛Cの位置に復動
し、上記摺動接点4aは再び状態Cを検出する。
【0011】次に、上記ダイヤル1を同目盛Cの位置か
ら目盛Bの位置へ時計方向(図1において)に廻すと、
上記摺動接点4aは状態Bを検出し、トーションバネ3
の他方の脚端部3aが当接部1cによって押圧されるこ
とにより弾力を蓄勢する。また、上記可動接片4のクリ
ック突出部4bは、上記外装部材2の係止部2cに当接
する。このとき、上記ダイヤル1から手を放せば、上記
トーションバネ3の蓄勢弾力により同ダイヤル1は目盛
Cの位置に復動し、上記摺動接点4aは状態Cを検出す
る。
【0012】更に、該ダイヤル1を上記目盛Bの位置を
越えて目盛Aの位置へ時計方向(図1において)に廻す
と、上記クリック突出部4bは上記係止部2Cを乗り越
えルため、これによりてクリック感を感じると共に、ダ
イヤル1は上記目盛Aを指示する位置に至り、上記摺動
接点4aは状態Aを検出する。このとき、上記ダイヤル
1は上記トーションバネ3により上記目盛Cの位置へ向
けて付勢されるが、上記可動接片4は、上記クリック突
出部4bが上記外装部材2の係止部2cに当接して、上
記ダイヤル1は目盛Aの位置(係止位置)に係止され
る。同ダイヤル1を同目盛Aの位置から目盛Cの位置へ
反時計方向(図1において)へ廻すと、今度は、上記ク
リック突出部4bが上記係止部2cを乗り越えた後、上
記トーションバネ3の解放弾力によって上記ダイヤル1
は上記目盛Cの位置へ復動し、上記摺動接点4aは状態
Cを検出する中立位置に戻る。
【0013】この第1実施例の操作機構を、電源の供給
を受けて作動するズームカメラに用いると、電源のオン
/オフ操作および焦点切換操作の複数の操作を一つの操
作部材で行うことができる。例えば、状態Aを電源オ
フ,状態Bを広角へのズーミング,状態Cを電源オン
(撮影時),状態Dを望遠へのズーミングにそれぞれ設
定すると、ダイヤルを目盛B−D間で操作して、必要な
焦点距離に切換えて撮影し、目盛Cの位置から目盛Aの
位置までダイヤルを廻すと、クリック感を感じた後、電
源がオフとなる。このように、電源のオン/オフおよび
焦点距離の切換操作を一つのダイヤルの操作で行うこと
ができるために、簡単な構成でカメラの操作性を向上さ
せることができる。
【0014】また、上記第1実施例の操作機構を、電源
の供給を受けて作動するストロボ付カメラに用いると電
源のオン/オフ操作およびストロボのモード切換操作を
一つの操作部材で行うことができる。例えば、状態Aを
電源オフ,状態Cを電源オン,状態Bおよび状態Dをス
トロボモードの選択にそれぞれ設定し、ダイヤルを目盛
Aの位置から目盛Cの位置まで廻すと電源が入り、ダイ
ヤルを目盛Cの位置から目盛Dの位置へ廻すことによ
り、AUTO(自動発光)→AUTO−S(赤目防止発
光)→FILL−IN(強制発光)→OFF(発行停
止)→AUTOの順でストロボモードが切換わり、ま
た、ダイヤルを目盛Cの位置から目盛Bの位置まで廻す
ことにより、AUTO→OFF→FILL−IN→AU
TO−S→AUTOの順で切換えることができる。更
に、上記第1実施例の操作機構をメニューセレクトに適
用してもよい。
【0015】このように、電源のオン/オフおよびスト
ロボのモード切換操作を一つの操作部材で行うことがで
きるために、簡単な構成でカメラの操作性を向上させる
ことができる。
【0016】図4,図5は本発明の第2実施例を示した
カメラの操作機構である。横長の直方体形状に形成され
たスライドノブ11は、その前面がわの中央部に前方に
向けて長く突設した操作部11aを設けられており、裏
面がわの中央部から若干外れた位置には短く突設した突
出ピン11bが形成されていて、外装部材12と同外装
部材12に対向して一体に設けられたスライドレール1
2aとの間に挟まれて、同スライドレール上を自在にス
ライドするように配設されている。上記操作部11aは
外装部材12に穿設された横長の貫通孔12fから外方
に向けて突出している。
【0017】そして、上記スライドノブ11をバネ付勢
するために、トーションバネ13が、その延出両脚部1
3a,13bを上記突出ピン11bの両側面部11c,
11dにそれぞれ当接し、中央部のリング状部を上記外
装部材12に突設されている係合ピン12bに巻回され
ている。また該トーションバネ13の、上記両脚端部1
3a,13bは互いに相寄る方向に交叉されており、そ
の交叉部を上記外装部材12に突設されている係合ピン
12cに当接して配設されている。このように配設され
たトーションバネ13によって、上記スライドノブ11
は、常にその操作部11aが上記外装部材12上に記さ
れた目盛C(図5参照)に位置するようにバネ付勢され
ている。また、上記スライドノブ11の長手方向の一側
縁の外方部で、上記外装部材12上には上記目盛Cを含
めて上記スライドノブ11のスライド方向に順に目盛
A,B,C,D,E(図5参照)が記されている。
【0018】一方、上記スライドノブ11には、弾性可
動接片14が上記係合ピン12b側にビス15により固
設されており、上記スライドノブ11と一体にスライド
するようになっている。上記可動接片14は、同ノブ1
1のスライド方向の外方へ向けて傾斜して折り曲げられ
ている一延出腕の先端に摺動接点14aが形成されてお
り、同摺動接点14aは、これに対応する位置に配設さ
れているプリント基板16上に形成された図示されない
導電パターン上に押圧されて当接している。従って、上
記スライドノブ11がスライドすると、上記摺動接点1
4aが同パターン上を摺動して上記目盛の5つの状態を
検出するようになっている。
【0019】また上記可動接片14の、上記一延出腕と
反対がわに傾斜して延び出した他腕他端部には、クリッ
ク突出部14bが形成されており、これに対向して、上
記外装部材12の2箇所に突設された係止部12d,1
2eと共にクリック機構を構成している。
【0020】このように構成された上記第2実施例のカ
メラの操作機構の作用を説明すると、上記スライドノブ
11は上記トーションバネ13のバネ付勢により、平生
は中立位置である目盛Cに、その操作部11aを対向さ
せる位置にあって、状態Cを検出している。上記スライ
ドノブ11を目盛Cの位置から目盛Dの位置へ移動させ
ると、上記可動接片14も一体に移動して、上記クリッ
ク突出部14bが上記係止部12dに当接し、同可動接
片14の摺動接点14aは、上記プリント基板16上を
摺動して、目盛Dに対応する状態Dを検出する。このと
き、上記トーションバネ3は、上記スライドノブ11の
突出ピン11bの側面部11cがバネ13の一方の脚端
部13bを押圧し、同バネ13を蓄勢するので、同スラ
イドノブ11から手を放すと上記スライドノブ11はバ
ネ13の解放弾力により上記目盛Cの位置に復動し、上
記摺動接点14aは再び状態Cを検出する。
【0021】更に、同スライドノブ11を上記目盛Dの
位置を越えて目盛Eに向けてスライドすると、上記クリ
ック突出部14bは上記係止部12dを乗り越えるた
め、これによってクリック感を感じると共に、ノブ11
は上記目盛Eを指示する位置に移動し、上記摺動接点1
4aは状態Eを検出する。このとき、上記スライドノブ
11は上記トーションバネ3により上記目盛Cの位置へ
向けて付勢されるが、上記可動接片14は、上記クリッ
ク突出部14bが上記外装部材12の係止部12dに当
接して、上記スライドノブ11は目盛Eの位置(係止位
置)に係止される。同スライドノブ11を同目盛Eの位
置から目盛Cの位置へスライドすると、上記クリック突
出部14bが上記係止部12dを乗り越えた後、上記ト
ーションバネ13の解放弾力によって上記スライドノブ
11は上記目盛Cの位置へ復動し、上記摺動接点14a
は状態Cを検出する中立位置に戻る。
【0022】また、上記スライドノブ11を目盛Cの位
置から目盛Bの位置へ、更に目盛Aの位置へと移動させ
たときも、上述した目盛Cの位置から目盛Dの位置へ、
更に目盛Eの位置へと移動させたときと同様にして、状
態B,状態Aをそれぞれ検出する。
【0023】そして、この第2実施例の操作機構を、マ
クロ機能付ズームカメラの焦点切換操作機構に用いる
と、焦点切換操作とマクロモードの選択操作を一つの操
作部材で行うことができる。例えば、状態Aをテレマク
ロ,状態Bをテレへのズーミング,状態Cを中立位置
(標準撮影時),状態Dをワイドへのズーミング,状態
Eをワイドマクロとすることにより、上記スライドノブ
11を目盛B−D間でスライドさせて、必要な焦点距離
に切換えて撮影ができ、目盛Aの位置または目盛Eの位
置に合わせてマクロモード撮影ができるようになり、簡
単な構成でカメラの操作性を向上させることができる。
【0024】また、上記第2実施例の操作機構を、電源
の供給を受けて作動し、オートズーム機能を有するズー
ムカメラに用いると、電源のオン/オフ操作,焦点距離
切換操作,オートズームの選択操作を一つの操作部材で
行うことができる。例えば、状態Aを電源オフ,状態B
をワイド撮影へのズーミング,状態Cを中立位置(標準
撮影時),状態Dをテレ撮影へのズーミング,状態Eを
オートズームモードとすることにより、スライドノブを
目盛Aの位置から目盛Cの位置へスライドして電源をオ
ンにして、目盛B−D間で焦点距離を切換えて撮影で
き、また、目盛Eの位置までスライドさせてオートズー
ムモードで撮影できる。このように、簡単な構成によ
り、カメラの操作性を向上させることができる。
【0025】図6〜図9は、本発明の第3実施例を示す
カメラの操作機構である。下方が開口され天井が閉蓋さ
れた深さの浅い二重の円筒形のダイヤル21は、その内
部の径の小さい円筒軸部21aを帽子状の円筒形のロッ
ク釦23に嵌合して、外装部材22に穿設された配置孔
に回動自在に嵌合している。円筒形のロック釦23は、
外周部の下部に段付き突出縁部23bが形成されてお
り、上記ダイヤル21の内壁の下部に形成されている円
周方向の段付き凹部と嵌合している。そして、更に上記
ロック釦23の、上記段付き突出縁部23bには、その
外壁面上の対向位置に2箇所に形成された嵌合突出部2
3c,23dが形成され、これが上記ダイヤル21の段
付き凹部に形成された2箇所の嵌合溝21b,21cと
嵌合しているので、上記ダイヤル21と上記ロック釦2
3とは、一体となって回転する。
【0026】上記ダイヤル21には弾性可動接片24が
ビス25により固設されており、同可動接片24の同ダ
イヤル21の円周に沿って形成されている一腕部の端部
には、摺動接点24aが設けられていて、これがその下
方に配設されているプリント基板26上に形成される導
電パターン上に押圧されて当接している。また、上記ダ
イヤル21の外周部に対応する外装部材22上には目盛
A,B,C,Dが記されており、同ダイヤル21上の上
面の周縁部上には矢印からなる指標21fが記されてい
て、同指標21が同目盛A,B,C,Dをそれぞれ指示
するようになっている。そして、上記ダイヤル21を回
転すると、上記可動接片24も一体に回転し、上記摺動
接点24aは上記パターン上を摺動して、上記目盛A,
B,C,Dにそれぞれ対応する状態A,B,C,Dを検
出する。
【0027】また、上記可動接片24には、上記円筒軸
部21aの下方に向けて延び出すバネ部24bが形成さ
れていて、同バネ部24bによって上記ロック釦23を
上方に向けて付勢している。また、同ロック釦23の下
部には、外方に向けて延びだし、その先端部に上方に向
けて係合突出部23aが形成されたアームが設けられて
いる。同係合突出部23aは、上記ダイヤル21が目盛
Aの位置にあるときに上記外装部材22に穿設されてい
る嵌合孔28に嵌合しており、上記ダイヤル21の回転
を規制し、同ダイヤル21が目盛B〜D間に回動してい
るときには上記外装部材22に穿設されている嵌合孔2
9と嵌入する。よって、上記ダイヤル21は目盛B〜D
間で自在に回転するようになっている。
【0028】トーションバネ27は図9に示す如く、同
ダイヤル21の円筒軸部21aの外周にリング上部を巻
回して、その両脚端部27a,27bを、該ダイヤル2
1に形成されたバネ係止部21dと、上記外装部材22
に形成されているバネ係止部22aとにそれぞれ当接し
ており、これによって平生は、上記ダイヤル21は中立
位置である目盛Cの位置にバネ付勢されている。上記可
動接片24の、上記一腕部と反対側の方向に延びだした
他腕部の先端部には、クリック用の突出部24cが形成
されており、これと上記外装部材22に穿設された嵌合
孔30でクリック機構を構成している。
【0029】このように構成された第3実施例のカメラ
の操作機構の作用を説明すると、上記ダイヤル21は、
平生は上記トーションバネ27の弾力に付勢されて、中
立位置である目盛Cに指標21fが対応する位置にあっ
て、上記摺動接点24aは状態Cを検出している。上記
ダイヤル21を目盛Cの位置から目盛Dの位置へ廻す
と、上記可動接片24も一体となって回動して、上記摺
動接点24aは上記プリント基板26上を摺動して、目
盛Dに対応する状態Dを検出する。このとき、上記ロッ
ク釦23の係合突出部23aは上記外装部材22の嵌合
孔29の一側端部29aに当接して、上記ダイヤル21
はこれ以上回転せず規制される。上記トーションバネ2
7は同ダイヤル21のバネ係止部21dが一方の脚端部
27aを押圧するので、これによりバネ27は蓄勢され
る。よって、上記ダイヤル21から手を放すと、同ダイ
ヤル21は目盛Cの位置へ復動し、上記摺動接点24a
は状態Cを検出する。
【0030】上記ダイヤル21を目盛Cの位置から目盛
Bの位置へ廻すと、上記摺動接点24aは目盛Bに対応
する状態Bを検出する。このとき、上記ロック釦23の
係合突出部23aは上記外装部材22の嵌合孔29の他
側端部29bに当接して、上記ダイヤル21はこれ以上
回転せず規制される。また、トーションバネ27は、そ
の他方の脚端部27bが押圧されるので、これによりバ
ネ27はチャージされる。よって、上記ダイヤル21か
ら手を放すと、同ダイヤル21は目盛Cの位置へ戻り、
上記摺動接点24aは状態Cを検出する。
【0031】そして、上記ロック釦23を押しながら上
記ダイヤル21を目盛Cの位置から目盛Bの位置の方向
へ廻すと、同ダイヤル21が目盛Bを指示しているとき
は、上記摺動接点24aは状態Bを検出するが、上記ロ
ック釦23の係合突出部23aは上記外装部材22の他
側端部29bに当接しない。そして、更に上記ダイヤル
21を目盛Aの位置まで廻すと、上記可動接片24の他
腕部の先端部に形成されているクリック用突出部24c
は上記外装部材22の嵌合孔30と嵌合して、手にクリ
ック感を感じ、上記摺動接点24aは状態Aを検出す
る。
【0032】この状態で上記ロック釦23、およびダイ
ヤル21から手を放すと、同ダイヤル21は上記トーシ
ョンバネ27により目盛Cの位置へ復動するように付勢
されているが、上記ロック釦23は上記可動接片24の
バネ部24bにより上方に押上げられ、図6に示すよう
に同ロック釦23の係合突出部23aが上記外装部材2
2の嵌合孔28の一側端部28aに当接して、上記ダイ
ヤル21が目盛Aの位置で係止される。
【0033】また、同ダイヤル21が目盛Aに位置して
いるときに、上記可動接片24のバネ部24bに抗して
上記ロック釦23を押すと、同ロック釦23の係合突出
部23aと上記外装部材22の嵌合孔28の一側端部2
8aとの係止がはずれるので、上記トーションバネ27
の復帰弾力により、上記ダイヤル21は目盛Cの位置へ
回転して、上記摺動接点24aは状態Cを検出する。
【0034】このように動作する上記第3実施例の操作
機構を、電源の供給を受けて作動するズームカメラに用
いると、電源のオン/オフの操作および焦点切換操作を
一つの操作部材で行うことができる。例えば、状態Aを
電源オフ,状態Bを広角へのズーミング,状態Cを電源
オン(撮影時の位置),状態Dを望遠へのズーミングに
それぞれ設定すると、ダイヤルを目盛B−D間で操作し
て、必要な焦点距離に切換えて撮影し、ロック釦を押し
ながらダイヤルを目盛Cの位置から目盛Aの位置まで廻
すと、電源がオフとなる。このように、電源のオン/オ
フ時はロック釦を押さなければならないので、撮影者が
不用意に電源をオンあるいはオフすることがなくなる。
従って、電源のオン/オフスイッチとズーミングのスイ
ッチとの2つのスイッチを用いる従来の手段よりも、簡
単な構成で操作性の向上を実現することができる。
【0035】また、上記第3実施例の操作機構を、電源
の供給を受けて作動するストロボ付カメラに適用すると
電源のオン/オフ操作およびストロボのモード切換操作
を一つの操作部材で行うことができる。例えば、状態A
を電源オフ,状態Cを電源オン(撮影時の位置),状態
Bおよび状態Dをストロボモード選択にそれぞれ設定す
ると、ダイヤルを目盛B〜D間で操作してストロボモー
ドを選択して撮影でき、ロック釦を押しながらダイヤル
を目盛Cの位置から目盛Aの位置まで廻すと電源がオフ
となる。ダイヤルを目盛Cの位置から目盛Dの位置へ廻
すことにより、AUTO→AUTO−S→FILL−I
N→OFF→AUTOの順でストロボモードが切換わ
り、また、ダイヤルをC位置からB位置へ廻すことによ
り、AUTO→OFF→FILL−IN→AUTO−S
→AUTOの順で切換えることができる。更に、上記第
3実施例の操作機構をメニューセレクトに適用してもよ
いことは云う迄もない。
【0036】このように、電源のオン/オフ操作時は、
ロック釦を押さなければならず、撮影者が不用意に電源
をオンあるいはオフすることがなくなり、従来のように
電源のオン/オフスイッチとズーミングのスイッチとの
2つのスイッチを用いるよりも、簡単な構成で操作性を
向上させることができる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、中立状態,係止状態を
含む複数の状態を、簡単な構成で検出することができる
ので、煩雑なカメラの操作を容易にして、かつコストダ
ウンできるカメラの操作機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すカメラの操作機構の
一部を破って要部を示した平面図。
【図2】上記第1実施例のカメラの操作機構の要部縦断
面図。
【図3】上記第1実施例のカメラの操作機構における要
部拡大断面図。
【図4】本発明の第2実施例を示すカメラの操作機構の
側面図。
【図5】上記第2実施例のカメラの操作機構の要部平面
図。
【図6】本発明の第3実施例を示すカメラの操作機構の
一部を破って要部を示した平面図。
【図7】上記第3実施例の操作機構の要部縦断面図。
【図8】上記第3実施例のカメラの操作機構におけるロ
ック釦の動作を示す要部縦断面図。
【図9】上記第3実施例のカメラの操作機構における中
立位置の状態を示す一部を破って示した平面図。
【符号の説明】
1,21 ‥‥‥‥ダイヤル(操作部材) 3,13,27 ‥‥‥‥トーションバネ(付勢手段) 11 ‥‥‥‥スライドノブ(操作部材) 4,14,24 ‥‥‥‥弾性可動接片(接片)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】更に、該ダイヤル1を上記目盛Bの位置を
越えて目盛Aの位置へ時計方向(図1において)に廻す
と、上記クリック突出部4bは上記係止部2Cを乗り越
えるため、これによりクリック感を感じると共に、ダイ
ヤル1は上記目盛Aを指示する位置に至り、上記摺動接
点4aは状態Aを検出する。このとき、上記ダイヤル1
は上記トーションバネ3により上記目盛Cの位置へ向け
て付勢されるが、上記可動接片4は、上記クリック突出
部4bが上記外装部材2の係止部2cに当接して、上記
ダイヤル1は目盛Aの位置(係止位置)に係止される。
同ダイヤル1を同目盛Aの位置から目盛Cの位置へ反時
計方向(図1において)へ廻すと、今度は、上記クリッ
ク突出部4bが上記係止部2cを乗り越えた後、上記ト
ーションバネ3の解放弾力によって上記ダイヤル1は上
記目盛Cの位置へ復動し、上記摺動接点4aは状態Cを
検出する中立位置に戻る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】また、上記第1実施例の操作機構を、電源
の供給を受けて作動するストロボ付カメラに用いると電
源のオン/オフ操作およびストロボのモード切換操作を
一つの操作部材で行うことができる。例えば、状態Aを
電源オフ,状態Cを電源オン,状態Bおよび状態Dをス
トロボモードの選択にそれぞれ設定し、ダイヤルを目盛
Aの位置から目盛Cの位置まで廻すと電源が入り、ダイ
ヤルを目盛Cの位置から目盛Dの位置へ廻すことによ
り、AUTO(自動発光)→AUTO−S(赤目軽減発
)→FILL−IN(強制発光)→OFF(発光停
)→AUTOの順でストロボモードが切換わり、ま
た、ダイヤルを目盛Cの位置から目盛Bの位置まで廻す
ことにより、AUTO→OFF→FILL−IN→AU
TO−S→AUTOの順で切換えることができる。更
に、上記第1実施例の操作機構をメニューセレクトに適
用してもよい。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中立位置,係止位置を含む複数の位置を
    取り得る操作部材と、 この操作部材を上記中立位置に向けて常に付勢する付勢
    手段と、 上記操作部材と連動し、該操作部材を係止位置で係止す
    るためのクリック機構を有する接片と、 この接片が当接する接点パターンと、 を具備することを特徴とするカメラの操作機構。
JP32963292A 1992-12-09 1992-12-09 カメラの操作機構 Withdrawn JPH06175207A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001221939A (ja) * 2000-02-08 2001-08-17 Nikon Corp レンズ鏡筒
JP2008203632A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Canon Inc 電子機器
US7474353B2 (en) 2003-08-19 2009-01-06 Funai Electric Co., Ltd. Digital camera and switch device
US11486274B2 (en) 2018-12-07 2022-11-01 Jacobs Vehicle Systems, Inc. Valve actuation system comprising at least two rocker arms and a one-way coupling mechanism

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