JPH06174905A - 非偏光ビームスプリッター - Google Patents

非偏光ビームスプリッター

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Publication number
JPH06174905A
JPH06174905A JP33057992A JP33057992A JPH06174905A JP H06174905 A JPH06174905 A JP H06174905A JP 33057992 A JP33057992 A JP 33057992A JP 33057992 A JP33057992 A JP 33057992A JP H06174905 A JPH06174905 A JP H06174905A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
film thickness
optical film
beam splitter
light
Prior art date
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Pending
Application number
JP33057992A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Ito
拓 伊藤
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd filed Critical Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 反射光、透過光の分割比を等しくし、光学設
計上の自由度を広げたビームスプリッターを提供するこ
と。 【構成】 1.88≦n≦1.9、k=0の物質から成
る入射媒質19であるプリズムの斜面に、それぞれ特定
の光学定数を有する物質か成る特定の光学的膜厚の層1
〜17を17層組み合わせて積層した多層膜を設け、こ
れを1.45≦n≦1.60、k=0の物質から成るプ
リズムの形の基板20と接合して成るビームスプリッタ
ー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明基板上に多層膜を
形成して成る非偏光ビームスプリッターに関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】従来、ビームスプリッター
としては、入射光量の一部を反射し、他の一部を透過す
るような金属薄膜又は誘電体多層膜を有する半透鏡など
が用いられている。ビームスプリッターにおいて、斜入
射で多層膜系を通った反射光及び透過光は、入射した時
点では無偏光状態であったとしても、出射する際にはど
ちらか一方の偏光面を持つ光が多くなる。そして、その
光が新たな多層膜系に斜入射すると、その多層膜系を出
射する光量は、入射光の偏りに影響されており、しかも
第二の多層膜系の配置(立体的な傾き)によって出射光
量が全く異なってしまうので、薄膜設計及び光学設計の
両面から見て大変面倒である。そして、これは多層膜系
が多くなる程、煩雑になる。そのため、非偏光の多層膜
系の開発が求められている。
【0003】
【発明の目的】本発明は、上記の従来技術の問題点を解
消し、多層膜を非偏光にすることにより、ピームスプリ
ッターのs偏光の反射光/透過光(以下、Rs /Ts と
略記することがある)、p偏光の反射光/透過光(以
下、Rp /Tp と略記することがある)の分割比を等し
くし、光学設計上の自由度を広げたビームスプリッター
を提供することを目的とする。
【0004】
【発明の概要】本発明による非偏光ビームスプリッター
は、第1層目が屈折率nが1.37≦n≦1.39、消
衰係数kがk=0である物質から成り、光学的膜厚nλ
が0.345λ0 ≦nλ≦0.347λ0 である層であ
り、第2層目が1.62≦n≦1.64、k=0の物質
から成り、光学的膜厚が0.140λ0 ≦nλ≦0.1
42λ0 である層であり、第3層目が1.45≦n≦
1.48、k=0の物質から成り、光学的膜厚が0.5
18λ0 ≦nλ≦0.522λ0 である層であり、第4
層目が2.02≦n≦2.08、k=0の物質から成
り、光学的膜厚が0.052λ0 ≦nλ≦0.055λ
0 である層であり、第5層目が1.46≦n≦1.4
8、k=0の物質から成り、光学的膜厚が0.598λ
0 ≦nλ≦0.602λ0 である層であり、第6層目が
1.62≦n≦1.64、k=0の物質から成り、光学
的膜厚が0.092λ0 ≦nλ≦0.094λ0 である
層であり、第7層目が1.37≦n≦1.39、k=0
の物質から成り、光学的膜厚が0.857λ0 ≦nλ≦
0.860λ0 である層であり、第8層目が1.45≦
n≦1.48、k=0の物質から成り、光学的膜厚が
0.434λ0 ≦nλ≦0.436λ0 である層であ
り、第9層目が1.37≦n≦1.39、k=0の物質
から成り、光学的膜厚が1.454λ0 ≦nλ≦1.4
56λ0 である層であり、第10層目が1.45≦n≦
1.48、k=0の物質から成り、光学的膜厚が0.3
15λ0 ≦nλ≦0.318λ0 である層であり、第1
1層目が1.62≦n≦1.64、k=0の物質から成
り、光学的膜厚が0.048λ0 ≦nλ≦0.050λ
0 である層であり、第12層目が2.02≦n≦2.0
8、k=0の物質から成り、光学的膜厚が0.463λ
0 ≦nλ≦0.465λ0 である層であり、第13層目
が1.62≦n≦1.64、k=0の物質から成り、光
学的膜厚が0.311λ0 ≦nλ≦0.313λ0 であ
る層であり、第14層目が1.45≦n≦1.48、k
=0の物質から成り、光学的膜厚が0.122λ0 ≦n
λ≦0.125λ0 である層であり、第15層目が1.
37≦n≦1.39、k=0の物質から成り、光学的膜
厚が1.649λ0 ≦nλ≦1.651λ0 である層で
あり、第16層目が1.62≦n≦1.64、k=0の
物質から成り、光学的膜厚が0.188λ0 ≦nλ≦
0.190λ0 である層であり、第17層目が1.45
≦n≦1.48、k=0の物質から成り、光学的膜厚が
0.126λ0 ≦nλ≦0.128λ0 である層であ
り、かつ、入射媒質が1.88≦n≦1.9、k=0の
物質から成り、基板が1.45≦n≦1.60、k=0
の物質から成ることを特徴とする。
【0005】本明細書において、屈折率n及び消衰係数
kはいずれも550nm付近で測定した値であり、λ0
は使用波長を示す。
【0006】本発明のビームスプリッターは、上記のよ
うに、特定の光学定数(屈折率及び消衰係数)を有する
入射媒質と特定の光学定数を有する基板との間に、特定
の光学定数を有する層を特定の光学的膜厚で17層積層
して成るものであり、特定の光学定数、光学的膜厚の層
を上記のように組み合わせることによって、無偏光に一
定比率で反射光と透過光とに分割することを可能にした
ものである。各層に用いる特定の光学定数を有する物質
は、当業者が適宜選択することができるので、ここでは
具体的列挙は省く。
【0007】
【実施例】次に、図示実施例に基づいて本発明を詳述す
るが、本発明はこれによって制限されるものではない。
図1は、本発明の一実施例を示すビームスプリッターの
説明図である。このビームスプリッターは、符号1〜1
7で示した17層から成る多層膜を入射媒質19上に積
層し、基板20と接着剤層18によって接合したもので
ある。
【0008】さらに具体的には、入射媒質19として、
屈折率1.888の光学ガラス(LaSF08)を用
い、基板20として屈折率1.518の光学ガラス(B
K7)から成る物質を用いた。90度の頂角を持つプリ
ズム(入射媒質19)の斜面に、下記の表1に示す物質
からなる層を17層積層し、もう1個の全く同じ形のプ
リズム(基板20)をハードロック(電気化学工業製)
などの接着剤層18(n=1.50程度)で接合した立
方体ビームスプリッターを作製した。このビームスプリ
ッターにおいて、矢印aから入射した光の一部は、矢印
bの方向に反射し、残りは第1層〜第17層を順次透過
し、さらに基板20を透過し、矢印cの方向に出射す
る。
【0009】
【表1】
【0010】得られたビームスプリッターの分光特性を
図2に示す。波長400〜700nmの間の300nm
という広い波長範囲にわたって、ほとんどRs:Ts=
Rp:Tp=40:60となっており、このビームスプ
リッターが一定の比率で光線束を分割することが分か
る。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、s偏光、p偏光によら
ず、広い波長範囲において反射光、透過光を一定比率で
分割することができるビームスプリッターが得られる。
このビームスプリッターを用いれば、その前段の光学系
によって生じた入射光の偏光の度合いを考慮する必要が
なくなり、どのような光学系に対しても一定の比率で光
を分割するので、光学設計上の自由度が広い、非常に汎
用性の高い非偏光ビームスプリッターが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すビームスプリッターの
説明図である。
【図2】実施例で作製したビームスプリッターの分光特
性図である。
【符号の説明】
1 第1層 2 第2層 3 第3層 4 第4層 5 第5層 6 第6層 7 第7層 8 第8層 9 第9層 10 第10層 11 第11層 12 第12層 13 第13層 14 第14層 15 第15層 16 第16層 17 第17層 18 接着剤層 19 入射媒質 20 基板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1層目が屈折率nが1.37≦n≦
    1.39、消衰係数kがk=0である物質から成り、光
    学的膜厚nλが0.345λ0 ≦nλ≦0.347λ0
    である層であり、第2層目が1.62≦n≦1.64、
    k=0の物質から成り、光学的膜厚が0.140λ0
    nλ≦0.142λ0 である層であり、第3層目が1.
    45≦n≦1.48、k=0の物質から成り、光学的膜
    厚が0.518λ0 ≦nλ≦0.522λ0 である層で
    あり、第4層目が2.02≦n≦2.08、k=0の物
    質から成り、光学的膜厚が0.052λ0 ≦nλ≦0.
    055λ0 である層であり、第5層目が1.46≦n≦
    1.48、k=0の物質から成り、光学的膜厚が0.5
    98λ0 ≦nλ≦0.602λ0 である層であり、第6
    層目が1.62≦n≦1.64、k=0の物質から成
    り、光学的膜厚が0.092λ0 ≦nλ≦0.094λ
    0 である層であり、第7層目が1.37≦n≦1.3
    9、k=0の物質から成り、光学的膜厚が0.857λ
    0 ≦nλ≦0.860λ0 である層であり、第8層目が
    1.45≦n≦1.48、k=0の物質から成り、光学
    的膜厚が0.434λ0 ≦nλ≦0.436λ0 である
    層であり、第9層目が1.37≦n≦1.39、k=0
    の物質から成り、光学的膜厚が1.454λ0 ≦nλ≦
    1.456λ0 である層であり、第10層目が1.45
    ≦n≦1.48、k=0の物質から成り、光学的膜厚が
    0.315λ0 ≦nλ≦0.318λ0 である層であ
    り、第11層目が1.62≦n≦1.64、k=0の物
    質から成り、光学的膜厚が0.048λ0 ≦nλ≦0.
    050λ0 である層であり、第12層目が2.02≦n
    ≦2.08、k=0の物質から成り、光学的膜厚が0.
    463λ0 ≦nλ≦0.465λ0 である層であり、第
    13層目が1.62≦n≦1.64、k=0の物質から
    成り、光学的膜厚が0.311λ0 ≦nλ≦0.313
    λ0 である層であり、第14層目が1.45≦n≦1.
    48、k=0の物質から成り、光学的膜厚が0.122
    λ0 ≦nλ≦0.125λ0 である層であり、第15層
    目が1.37≦n≦1.39、k=0の物質から成り、
    光学的膜厚が1.649λ0 ≦nλ≦1.651λ0
    ある層であり、第16層目が1.62≦n≦1.64、
    k=0の物質から成り、光学的膜厚が0.188λ0
    nλ≦0.190λ0 である層であり、第17層目が
    1.45≦n≦1.48、k=0の物質から成り、光学
    的膜厚が0.126λ0 ≦nλ≦0.128λ0である
    層であり、かつ、入射媒質が1.88≦n≦1.9、k
    =0の物質から成り、基板が1.45≦n≦1.60、
    k=0の物質から成ることを特徴とする非偏光ビームス
    プリッター。
JP33057992A 1992-12-10 1992-12-10 非偏光ビームスプリッター Pending JPH06174905A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5699187A (en) * 1992-06-19 1997-12-16 Fujitsu Limited Optical coupler

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