JPH02193104A - 赤外用ビームスプリッター - Google Patents

赤外用ビームスプリッター

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JPH02193104A
JPH02193104A JP1208089A JP1208089A JPH02193104A JP H02193104 A JPH02193104 A JP H02193104A JP 1208089 A JP1208089 A JP 1208089A JP 1208089 A JP1208089 A JP 1208089A JP H02193104 A JPH02193104 A JP H02193104A
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JP
Japan
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layer
optical
light
layers
substrate
Prior art date
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Pending
Application number
JP1208089A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromi Iwamoto
博実 岩本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication of JPH02193104A publication Critical patent/JPH02193104A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は赤外線レーザCOレーザに用いられルヒーム
スプリッター(光学分岐素子)に関するものであり、特
に部品表面にコーティングする光学膜の構成、構造に関
するものである。
「従来の技術」 赤外レーザ用ビームスプリッタ−はレーザ装置の出力鏡
から出射される強力なレーザ(光)ビームを例えば45
°の傾斜で入射され透過光と反射光の2方向に所望の光
強度の比率で分岐するための部品である。ビームスプリ
ッタ−を使用することによりビームを2光束としたり、
さらに後段にビームスプリッタ−をもうけるとビームを
複数化できるので、それぞれの分岐光を材料の切断、溶
接等のレーザ加工に有効に使用できるようになる。
この種のビームスプリッタ−は第2図に示すように透明
な基板1の片側表面81面に所望の反射率を有する多層
光学膜2をもうけ、反対側の面82面に反射防止膜3を
もうけた構造のもので、矢印のように面に45°の角度
で入射したビームがR方向の反射光とT方向の透過光に
分岐するようにしたものである。
従来から赤外レーザ加工機等に使用されているビームス
プリッタ−として基板の表面に種々の光学膜をコーティ
ングしたものが種々使用されているが、その光学膜の組
成や構造等は殆ど明らかにされていない。
本発明者はレーザ発光装置において垂直に入射するレー
ザ光に対して所望の反射率と透過率を持たせた多層部分
反射膜を発明し、特願昭61−133708号(特開昭
63−88606号)として出願した。しかし45°入
射のような斜入射の場合には反射率Rが光の偏光状態に
依存するので、前記技術はそのまま使用することはでき
ない。
そこで本発明者は81面(反射面)として高屈折率層と
低屈折率層の多層光学膜を基板にもうけ、斜入射の場合
の光のP偏光とS偏光に対応する光の透過率を算定して
合成としての透過率を算定することによって各層の厚さ
を決定し、且つシミュレーションによって所望の透過率
で特定の波長の光に対して極値を有するようにすること
によって、光の波長による透過率の変動を押さえること
を発明して特願昭61−233708号として出願した
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら従来のレーザ用ビームスプリッタ−にコー
ティングされている光学膜の材料では必ずしも耐光性が
充分でなかったり、また透過率が指定波長で所定の反射
率(または透過率)に設計しても透過率スペクトル(波
長に対する透過率曲線)が波長の変動に対して透過率極
値条件(極大、極小であれば横軸の変化に対して値の変
化が少ない)を満足しないため波長にたいする光学的安
定性に欠けるという問題がある。
「課題を解決するための手段」 本発明は赤外透明光学基板としてZn8e(セレン化亜
鉛)を用い、基板の片側面(S1面)に基板側よりTh
F4 (四弗化トリウム)層(第1層)、ZnS e層
(第2層)、・・と偶数の多数の層を構成して所望の反
射率になるように暦数を決定し且つその透過率スペクト
ルが45°入射、波長5.3μm、p偏光に対して極値
となる膜構造とし、他の面(S2面)には同じ波長の光
に対して5hu−sterの2層反射防止(A R: 
Anti Reflection)条件式に基づいて決
定した光学膜厚とする反射防止膜を形成した(光学膜厚
が0.810のThF4層(第1層)、光学膜厚が0.
371のZnSe層(第2層)の2層からなる反射防止
の光学膜)を形成したことを特徴とするビームスプリッ
タ−であり、前記従来の課題を解決するものである。即
ち第1図に示すように、znSeの基板1の81面にT
hF4の第1層2、ZnSeの第2膚3、・・・と偶数
多数の層を構成してあり、他の82面にはThF4の第
1層4、Zn8eの第2層5を積層した構造のものであ
る。
本発明では光学基板としで赤外線に対して低吸収性のZ
n8eを用い、ビームスプリッタ−用光学多層膜は膜材
として低吸収性のThF 4とZn8eの2種を用いて
いるので耐光性を確保することができる。ThF+は屈
折率が小さく低屈折率材料となり、ZnSeは高屈折率
材料となる。
入射側の面(S+面)の多層膜は基板の上に前記2種の
材料を偶数層もうける。従って最外層はznseとなる
。この場合にZnBe層の膜厚をできるだけ大きくする
のが望ましい。
多層膜の膜厚設計においては概ね特願昭61−2337
08号の多層部□分反射膜に示したと同様な反射率の極
値設計手法を用いる。しかし45゜入射に用いる本ビー
ムスプリッタ−に十いては反射率Rは光の偏光状態に依
存する。
この場合(45°入射、P偏光)の反射率孔は屈折率n
gの基板上に屈折率nXと屈折率nHの2糟の膜をλ/
4ずつ交互に偶数積層した場合には次式で決定される。
但し η11.は屈折率niの媒質iのP偏光に対する
有効屈折率であり、ηi、p=ηi/CO8θiで与え
られる。(i=x、H,g)  N”層の番号(数)で
ある。
θiは媒質i内の屈折角であり n(、sinθo=l’li  5insθiの関係式
で与えられる。
nO+θ0 は入射媒質の屈折率と入射角であり、空気
中から45°入射の場合はni  5inJ−nO8i
nθo=17’fT  である。
使用膜材でZnS eは屈折率が大であり(以下Hと記
す)、ThF4屈折率が小さい(以下りと記す)が、第
1図に示す構造の多層膜においては、特願昭61−22
3708号に示すように、実際にはH/ L / Hの
屈折率n)Hの対称3層膜として作用する。そこで所望
反射率Rに対して要求されるnXの値から各層の厚さを
決定し、最終的にり。
Hで構成される各層の光学膜厚(屈折率×実際の膜厚)
を決定する。
ところで特願昭61−223708号の方法で決定した
斜入射P偏光に対するビームスプリッタ−の81面の光
学膜厚は2種の膜材り、Hにより構成される対称3層膜
のλ/4の等価膜の厚さは45°斜入射の場合厳密には
正しくない。それゆえ反射膜の波長に対する透過率スペ
クトルが極値をとる波長の値は使用する光の波長に対し
てズレを生ずる。そこで得られた構成各層の膜厚を修正
して反射率と極値特性の波長を満足させる。
基板の82面は斜入射P偏光に対する8husterの
2層AR条件よりThF4とZnSe  の各層の膜厚
を決定する。
「実施例」 基板としてZnSe板を用い発振波長、5.3μmのC
Oレーザに用いるビームスプリッタ−として本発明の光
学膜設計を行った。膜材としては低屈折材(L)として
ThF4 、高屈折率材(H)としてZnSeを用いた
その結果、81面の膜構成として種々の反射率Rに対し
て第1表のような膜厚構成の設計を得た。
表中の偶数番目の層はZnS e層であり、奇数番目の
層はThF4層であり、膜厚の数字は光学厚である。
次に82面には第2表の通りの反射防止膜を形成した。
第2表 反射防止膜の構成(光学膜厚μm) 第1表 反射多層膜の構成(光学膜厚μm) 45°入射 波長5.3μmp偏光の場合45°入射 
波長6.3μmF偏光 表中の所望反射率Rが30.50.70%の膜厚構成の
ビームスプリッタ−を用いて透過率(1−R)の波長に
対する赤外透過率スペクトル曲線を測定したところ第3
図の通りとなった。
このスペクトルからいずれの場合も波長5,3μm(波
数1887an)  のところでは極値をとり、従って
その近くでの透過率は波長の変動に対して安定している
ことが分かった。
「発明の効果」 以上に詳しく説明したように、本発明のCOレーザ用ビ
ームスプリッタ−は耐光性が高く、指定波長での反射(
透過)率が波長の変化に対して極値特性を有するので発
振波長の変動に対しても反対車の安定性が高く、高出力
レーザ加工機等のレーザ光分岐光学部品(素子)として
優秀な性能を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の概要を示す原理図であり、第2図は本
発明のビームスプリッタ−を使用した場合の状態を示す
原理図である。第3図は本発明の各種指定反射率構成を
したビームスプリッタ−の45°入射の場合の波長に対
する赤外透過率スペクトルである。 1:基板 2:多層反射膜 3:反射防止膜4:81面
の低屈折率材第1層 5:同面の低屈折率材第2層 6
:第3層 7:第4m 8:82面の第1層 9:同面
の第2層 代理人 弁理人  1)中 理 夫 剣槻tス← 手続補正書(方式) 平成所感1旬テ]月21差出 平成1年特許願第 12080号 2、発明の名称 赤外用ビームスプリッタ− 住所  大阪市中央区北浜四丁目5番33号名称(21
3)  住友電気工業株式会社代表者 社長 用土 四
部 4゜

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、COレーザ用の赤外ビームスプリッターにおいて、
    赤外透明光学基板としてZnSe(セレン化亜鉛)を用
    い、基板の片側面(S_1面)に基板側よりThF_4
    (四弗化トリウム)層(第1層)、ZnSe層(第2層
    )、・・と偶数の誘電体多層膜の層を構成し、所定の反
    射率になるように該層数Nを決定し且つその透過率スペ
    クトルが45°入射、波長5.3μm、P偏光に対して
    極値となる膜構造とし、他の面(S_2面)には同じ波
    長の光に対してThF_4層(第1層)とZnSe層(
    第2層)からなるShusterの2層反射条件式に基
    づいて決定した光学膜厚の反射防止膜〔光学膜厚が0.
    810のThF_4層(第1層)、光学膜厚が0.37
    1のZnSe層(第2層)の2層からなる反射防止の光
    学膜〕を形成したことを特徴とする赤外用ビームスプリ
    ッター
JP1208089A 1989-01-21 1989-01-21 赤外用ビームスプリッター Pending JPH02193104A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9025624B2 (en) 2011-07-25 2015-05-05 Samsung Electronics Co., Ltd. Beam generator
JP2015524078A (ja) * 2012-05-15 2015-08-20 サーモ エレクトロン サイエンティフィック インストルメンツ リミテッド ライアビリティ カンパニー 超広帯域多層誘電体ビームスプリッタ膜

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9025624B2 (en) 2011-07-25 2015-05-05 Samsung Electronics Co., Ltd. Beam generator
JP2015524078A (ja) * 2012-05-15 2015-08-20 サーモ エレクトロン サイエンティフィック インストルメンツ リミテッド ライアビリティ カンパニー 超広帯域多層誘電体ビームスプリッタ膜

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