JPH03126910A - 偏光光源装置及び偏光ビームスプリッター - Google Patents
偏光光源装置及び偏光ビームスプリッターInfo
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- JPH03126910A JPH03126910A JP26511289A JP26511289A JPH03126910A JP H03126910 A JPH03126910 A JP H03126910A JP 26511289 A JP26511289 A JP 26511289A JP 26511289 A JP26511289 A JP 26511289A JP H03126910 A JPH03126910 A JP H03126910A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、光源からのランダム偏光を直i*i光に変え
て出射させる偏光光装置及び該装置の構成要素として利
用可能な偏光ビームスプリッタ−に関する。
て出射させる偏光光装置及び該装置の構成要素として利
用可能な偏光ビームスプリッタ−に関する。
[従来の技術]
例えば、液晶プロジェクタ−の光源として、また光源の
映り込みを嫌う照明(ガラス越しの照明や水面を通した
照明等)に直線偏光光源装置が役立つことが知られてい
る。
映り込みを嫌う照明(ガラス越しの照明や水面を通した
照明等)に直線偏光光源装置が役立つことが知られてい
る。
この様な直線偏光光源装置としては、従来ランダムな偏
光特性の光源(例えばハロゲンランプ、キセノンランプ
、メタルハライドランプ等)と偏光板との組合わせが用
いられており、上記光源からの光を偏光板に通すことに
よって直線偏光が作られている。しかして、この際、偏
光板に入射する光のうち透過光の偏光面と垂直な偏光面
を持つ偏光成分がカットされるため、利用できる光量(
透過光量)は光源光の高々50%である。
光特性の光源(例えばハロゲンランプ、キセノンランプ
、メタルハライドランプ等)と偏光板との組合わせが用
いられており、上記光源からの光を偏光板に通すことに
よって直線偏光が作られている。しかして、この際、偏
光板に入射する光のうち透過光の偏光面と垂直な偏光面
を持つ偏光成分がカットされるため、利用できる光量(
透過光量)は光源光の高々50%である。
この様に、偏光板を用いた偏光光源装置では損失が大き
いという問題点がある。
いという問題点がある。
この損失を避ける方法として、先ず光源光を偏光ビーム
スプリッタ−で2つの直線偏光成分に分け、その一方の
偏光面を90°回転させてから他方に合流させる方法が
考えられる。
スプリッタ−で2つの直線偏光成分に分け、その一方の
偏光面を90°回転させてから他方に合流させる方法が
考えられる。
この考えを実現した例として、特開昭63−19791
3号公報、実開昭63−187101号公報、特開昭6
3−271313号公報および特開昭63−16862
2号公報に記載のものがある。
3号公報、実開昭63−187101号公報、特開昭6
3−271313号公報および特開昭63−16862
2号公報に記載のものがある。
と記特開昭63−197913号公報及び実開昭63−
187101号公報に記載のものでは、偏光ビームスプ
リッタ−で分けられた2つの直線偏光成分のうちの一方
を2つの反射面で順次反射させて偏光面を回転させてい
る。この様に反射によって偏光面を回転させることは波
長依存性をもたない点で好ましい。しかしながら、反射
光の光路を確保するために装置のサイズが大きくなり、
好ましくない。
187101号公報に記載のものでは、偏光ビームスプ
リッタ−で分けられた2つの直線偏光成分のうちの一方
を2つの反射面で順次反射させて偏光面を回転させてい
る。この様に反射によって偏光面を回転させることは波
長依存性をもたない点で好ましい。しかしながら、反射
光の光路を確保するために装置のサイズが大きくなり、
好ましくない。
また、上記特開昭63−271313号公報に記載のも
のでは、偏光面の回転に波長板を用いているために、一
般に波長依存性が強く、また装置のサイズは前2件の公
報のものより更に大きくなるため、かなり用途は制限さ
れる。
のでは、偏光面の回転に波長板を用いているために、一
般に波長依存性が強く、また装置のサイズは前2件の公
報のものより更に大きくなるため、かなり用途は制限さ
れる。
特開昭63−168622号公報に記載のものでは、偏
光面の回転にTN液晶を用いることにより比較的小型で
且つ極めて簡単な構造で前記の機能を実現している。但
し、液晶層を通過する際に光の減衰が若干ある点が問題
であり、またTN液晶の製作手段が必要とされる。
光面の回転にTN液晶を用いることにより比較的小型で
且つ極めて簡単な構造で前記の機能を実現している。但
し、液晶層を通過する際に光の減衰が若干ある点が問題
であり、またTN液晶の製作手段が必要とされる。
[発明が解決しようとする課題]
本発明の目的は、ランダム偏光の光源を用いて直線偏光
を作る偏光光源装置であって、(a)小型である (b)効率が高い (c)製作が容易である の条件を満たすものを提供することである。
を作る偏光光源装置であって、(a)小型である (b)効率が高い (c)製作が容易である の条件を満たすものを提供することである。
更に、本発明の目的は、上記偏光光源装置においても有
効に使用できる軽量な偏光ビームスプリッタ−を提供す
ることである。
効に使用できる軽量な偏光ビームスプリッタ−を提供す
ることである。
[課題を解決するための手段]
本発明の請求項1記載の偏光光源装置は。
光源と、該光源から発せられる光のうちp偏光成分光及
びS偏光成分光の一方を反射させ且つ他方を透過させる
偏光ビームスプリッタ−と、該偏光ビームスプリッタ−
からの反射光及び透過光のうちの一方を入射させ偏光面
が90’回転した反射光成分を得るプリズム反射面と、
上記偏光ビームスプリッタ−から上記プリズム反射面に
至る光、該プリズム反射面による反射光、及び/または
上記偏光ビームスプリッタ−からの反射光及び透過光の
うちの他方を偏向させて上記偏光ビームスプリッタ−か
らの反射光に基づく出射光の進行方向と透過光に基づく
出射光の進行方向とを揃える手段とを有し、上記プリズ
ム反射面は多数の反射鏡面が隣接するものどうし互いに
直交して該隣接反射鏡面により形成される稜線と直交す
る方向に多数配列されてなり、該プリズム反射面は入射
光の偏光面に対し上記反射鏡面配列方向が45゜の角度
をなす様に配置されていることを特徴とする、偏光光源
装置、 である。
びS偏光成分光の一方を反射させ且つ他方を透過させる
偏光ビームスプリッタ−と、該偏光ビームスプリッタ−
からの反射光及び透過光のうちの一方を入射させ偏光面
が90’回転した反射光成分を得るプリズム反射面と、
上記偏光ビームスプリッタ−から上記プリズム反射面に
至る光、該プリズム反射面による反射光、及び/または
上記偏光ビームスプリッタ−からの反射光及び透過光の
うちの他方を偏向させて上記偏光ビームスプリッタ−か
らの反射光に基づく出射光の進行方向と透過光に基づく
出射光の進行方向とを揃える手段とを有し、上記プリズ
ム反射面は多数の反射鏡面が隣接するものどうし互いに
直交して該隣接反射鏡面により形成される稜線と直交す
る方向に多数配列されてなり、該プリズム反射面は入射
光の偏光面に対し上記反射鏡面配列方向が45゜の角度
をなす様に配置されていることを特徴とする、偏光光源
装置、 である。
この様な本発明の請求項1記載の偏光光源装置のより具
体的なものとして、請求項2記載の、ランダム偏光のビ
ーム光源と、その光軸上に置かれた2つの偏光ビームス
プリッタ−と、プリズム反射面とによって構成され、2
つの偏光ビームスプリッタ−の反射面はビーム光源の光
軸と45°の角度をなし且つ各々の反射面は90”の角
度をなし、更に上記プリズム反射面はこれらの後方に上
記ビーム光源の光軸と直交する様に設置された装置であ
って、ビーム光源の光軸に平行にY軸をとり、各反射面
に直交する様にXY面をとり、核部と直交してX軸をと
るとき、光源からのランダム偏光の光ビームをXY面と
平行な面内に偏光面をもつ直線偏光に変換してX軸と平
行な光ビームを出射させることを特徴とする請求項lに
記載の偏光光源装置、 請求項3記載の、 ランダム偏光のビーム光源と、その光軸上に置かれた1
つの偏光ビームスプリッタ−及び全反射面と、プリズム
反射面とによって構成され、偏光ビームスプリッタ−の
反射面はビーム光源の光軸と45°の角度をなし、該反
射面からの反射光が垂直に当たる様に上記プリズム反射
面が置かれ。
体的なものとして、請求項2記載の、ランダム偏光のビ
ーム光源と、その光軸上に置かれた2つの偏光ビームス
プリッタ−と、プリズム反射面とによって構成され、2
つの偏光ビームスプリッタ−の反射面はビーム光源の光
軸と45°の角度をなし且つ各々の反射面は90”の角
度をなし、更に上記プリズム反射面はこれらの後方に上
記ビーム光源の光軸と直交する様に設置された装置であ
って、ビーム光源の光軸に平行にY軸をとり、各反射面
に直交する様にXY面をとり、核部と直交してX軸をと
るとき、光源からのランダム偏光の光ビームをXY面と
平行な面内に偏光面をもつ直線偏光に変換してX軸と平
行な光ビームを出射させることを特徴とする請求項lに
記載の偏光光源装置、 請求項3記載の、 ランダム偏光のビーム光源と、その光軸上に置かれた1
つの偏光ビームスプリッタ−及び全反射面と、プリズム
反射面とによって構成され、偏光ビームスプリッタ−の
反射面はビーム光源の光軸と45°の角度をなし、該反
射面からの反射光が垂直に当たる様に上記プリズム反射
面が置かれ。
更に全反射面は上記ビーム光源の光軸と45°の角度を
なし且つ偏光ビームスプリッタ−の反射面と直交する様
に設置された装置であって、ビーム光源の光軸に平行に
Y軸をとり、各反射面に直交する様にXY面をとり、核
部と直交してX軸をとるとき、光源からのランダム偏光
の光ビームをXZ面と平行な面内に偏光面をもつ直線偏
光に変換してX軸と平行な光ビームを出射させることを
特徴とする請求項lに記載の偏光光源装置、請求項4記
載の、 ランダム偏光のビーム光源と、その光軸上に置かれた第
1の偏光ビームスプリッタ−と、これによって反射され
る光ビームの光路上に置かれた第2の偏光ビームスプリ
ッタ−と、プリズム反射面とによって構成され、2つの
偏光ビームスプリッタ−の反射面は入射する光ビームと
459の角度をなし且つ各々の反射面は直交しており、
更にプリズム反射面は上記第2の偏光ビームスプリッタ
−からの反射光が垂直に当たる様に設置された装置であ
って、ビーム光源の光軸に平行にY軸をとり、各反射面
に直交する様にXY面をとり、核部と直交してX軸をと
るとき、光源からのランダム偏光の光ビームをXZ面と
平行な面内に偏光面をもつ直線偏光に変換してX軸と平
行な光ビームを出射させることを特徴とする請求項lに
記載の偏光光源装置、 請求項5記載の、 ランダム偏光のビーム光源と、その光軸上(ζ置かれた
第1の偏光ビームスプリッタ−と、これによって反射さ
れる光ビームの光路上に置かれたプリズム反射面と、更
に上記第1の偏光ビームスプリッタ−から見て上記プリ
ズム反射面の反対側に置かれた第2の偏光ビームスプリ
ッタ−とによって構成され、2つの偏光ビームスプリッ
タ−の反射面は入射する光ビームと45°の角度をなし
且つ各々の反射面は直交しており、更にプリズム反射面
は上記第1の偏光ビームスプリッタ−からの反射光が垂
直に当たる様に設置された装置であって、ビーム光源の
光軸に平行にY軸をとり、各反射面に直交する様にXY
面をとり、核部と直交してX軸をとるとき、光源からの
ランダム偏光の光ビームをXZ面と平行な面内に偏光面
をもつ直線偏光に変換してX軸と平行な光ビームを出射
させることを特徴とする請求項lに記載の偏光光源装置
、 がある。
なし且つ偏光ビームスプリッタ−の反射面と直交する様
に設置された装置であって、ビーム光源の光軸に平行に
Y軸をとり、各反射面に直交する様にXY面をとり、核
部と直交してX軸をとるとき、光源からのランダム偏光
の光ビームをXZ面と平行な面内に偏光面をもつ直線偏
光に変換してX軸と平行な光ビームを出射させることを
特徴とする請求項lに記載の偏光光源装置、請求項4記
載の、 ランダム偏光のビーム光源と、その光軸上に置かれた第
1の偏光ビームスプリッタ−と、これによって反射され
る光ビームの光路上に置かれた第2の偏光ビームスプリ
ッタ−と、プリズム反射面とによって構成され、2つの
偏光ビームスプリッタ−の反射面は入射する光ビームと
459の角度をなし且つ各々の反射面は直交しており、
更にプリズム反射面は上記第2の偏光ビームスプリッタ
−からの反射光が垂直に当たる様に設置された装置であ
って、ビーム光源の光軸に平行にY軸をとり、各反射面
に直交する様にXY面をとり、核部と直交してX軸をと
るとき、光源からのランダム偏光の光ビームをXZ面と
平行な面内に偏光面をもつ直線偏光に変換してX軸と平
行な光ビームを出射させることを特徴とする請求項lに
記載の偏光光源装置、 請求項5記載の、 ランダム偏光のビーム光源と、その光軸上(ζ置かれた
第1の偏光ビームスプリッタ−と、これによって反射さ
れる光ビームの光路上に置かれたプリズム反射面と、更
に上記第1の偏光ビームスプリッタ−から見て上記プリ
ズム反射面の反対側に置かれた第2の偏光ビームスプリ
ッタ−とによって構成され、2つの偏光ビームスプリッ
タ−の反射面は入射する光ビームと45°の角度をなし
且つ各々の反射面は直交しており、更にプリズム反射面
は上記第1の偏光ビームスプリッタ−からの反射光が垂
直に当たる様に設置された装置であって、ビーム光源の
光軸に平行にY軸をとり、各反射面に直交する様にXY
面をとり、核部と直交してX軸をとるとき、光源からの
ランダム偏光の光ビームをXZ面と平行な面内に偏光面
をもつ直線偏光に変換してX軸と平行な光ビームを出射
させることを特徴とする請求項lに記載の偏光光源装置
、 がある。
ここで、請求項4,5記載の偏光光源装置は、ビーム光
源光と出射偏光とが平行であるため、XZ面に関して対
称の関係にある装置2つを、各々の第1の偏光ビームス
プリッタ−が隣接する様に結合し、ビーム光源を共通と
することが可能であり、これが請求項6.7記載の偏光
光源装置である。
源光と出射偏光とが平行であるため、XZ面に関して対
称の関係にある装置2つを、各々の第1の偏光ビームス
プリッタ−が隣接する様に結合し、ビーム光源を共通と
することが可能であり、これが請求項6.7記載の偏光
光源装置である。
加えて、請求項8.9は上記本発明装置の軽量化のため
の偏光ビームスプリッタ−を提供するものであり、 請求項8記載の偏光ビームスプリッタ−は、2枚の透明
板の間に偏光膜が挟持されており、各透明板の外面側に
は面法線と45°の角度をなし互いに直交する2つの面
をもつプリズム要素が複数並列配置されて形成されてい
ることを特徴とする、偏光ビームスプリッタ− であり、 請求項9記載の偏光ビームスプリッタ−は、1枚の透明
板と直角プリズムの斜面との間に偏光膜が挟持されてお
り、上記透明板の外面側には面法線と45°の角度をな
し互いに直交する2つの面をもつプリズム要素が複数並
列配置されて形成されていることを特徴とする、偏光ビ
ームスプリッタ− である。
の偏光ビームスプリッタ−を提供するものであり、 請求項8記載の偏光ビームスプリッタ−は、2枚の透明
板の間に偏光膜が挟持されており、各透明板の外面側に
は面法線と45°の角度をなし互いに直交する2つの面
をもつプリズム要素が複数並列配置されて形成されてい
ることを特徴とする、偏光ビームスプリッタ− であり、 請求項9記載の偏光ビームスプリッタ−は、1枚の透明
板と直角プリズムの斜面との間に偏光膜が挟持されてお
り、上記透明板の外面側には面法線と45°の角度をな
し互いに直交する2つの面をもつプリズム要素が複数並
列配置されて形成されていることを特徴とする、偏光ビ
ームスプリッタ− である。
更に、請求項12はこれらの偏光光源装置に使われてい
るプリズム反射面を、4/1波長板と平面鏡とを組み合
わせたものに置き換えたもので、その働きは同じである
が、効率や波長特性など、性能的には若干具なるもので
ある。
るプリズム反射面を、4/1波長板と平面鏡とを組み合
わせたものに置き換えたもので、その働きは同じである
が、効率や波長特性など、性能的には若干具なるもので
ある。
また、請求項13は、上記プリズム反射面の前に位相板
を配置することによって、本発明の効率をより高めたも
のである。
を配置することによって、本発明の効率をより高めたも
のである。
[作用]
本発明の偏光光源装置は、光源からの光を偏光ビームス
プリッタ−で2つの直線偏光成分に分け、その一方の偏
光面を90°回転させた後に他方に合流させるものであ
り、偏光面回転のための手段としてプリズム反射面、な
いしは4/1波長板と平面鏡との組み合わせ、ないしは
プリズム反射面の前に位相板を配置したものを用いるも
のである。
プリッタ−で2つの直線偏光成分に分け、その一方の偏
光面を90°回転させた後に他方に合流させるものであ
り、偏光面回転のための手段としてプリズム反射面、な
いしは4/1波長板と平面鏡との組み合わせ、ないしは
プリズム反射面の前に位相板を配置したものを用いるも
のである。
第16図はプリズム反射面での反射で偏光面が90°回
転した成分が得られる様子を示す原理図である。
転した成分が得られる様子を示す原理図である。
面9aに入射した直線偏光光10は、面9aに平行な電
場ベクトルの成分Fsと垂直な成分Fpとに分けられる
が、面9a、9bが完全導体の反射面であれば、9a、
9bで反射した光11の成分Fp°の向きが反転し結果
として10に対して11は偏光面が90°回転した光と
なる。
場ベクトルの成分Fsと垂直な成分Fpとに分けられる
が、面9a、9bが完全導体の反射面であれば、9a、
9bで反射した光11の成分Fp°の向きが反転し結果
として10に対して11は偏光面が90°回転した光と
なる。
しかしながら、実際には完全導体の反射面は存在せず、
一般にFs’ とFp’ との間に位相差Δを生じ、ま
た両者の振幅も異なり、反射光11は楕円偏光になる。
一般にFs’ とFp’ との間に位相差Δを生じ、ま
た両者の振幅も異なり、反射光11は楕円偏光になる。
従って、この楕円偏光の偏光面が入射光のそれと直交す
る成分のみが有効である。ここで、Δは小さいほど完全
導体の面に近く効率も高い。
る成分のみが有効である。ここで、Δは小さいほど完全
導体の面に近く効率も高い。
第15図にプリズム反射面の一例を示す。
基板14の片面に多数の反射鏡面が形成されており、隣
接する反射鏡面どうしは互いに直交しており、該隣接反
射鏡面により形成される稜線と直交する方向dに多数の
反射鏡面が配列されている。該反射鏡面は基板面の法線
方向Uに対し、たとえば45′″をなす。ここで、隣接
反射鏡面の直交する条件は法線方向Uに沿って入射した
光が該法線方向Uに沿って反射するために必要な条件で
あり、また該反射鏡面が法線方向Uとなす角は45°と
するのが効率の面で最も好ましい。
接する反射鏡面どうしは互いに直交しており、該隣接反
射鏡面により形成される稜線と直交する方向dに多数の
反射鏡面が配列されている。該反射鏡面は基板面の法線
方向Uに対し、たとえば45′″をなす。ここで、隣接
反射鏡面の直交する条件は法線方向Uに沿って入射した
光が該法線方向Uに沿って反射するために必要な条件で
あり、また該反射鏡面が法線方向Uとなす角は45°と
するのが効率の面で最も好ましい。
上記反射鏡面は、基板14の片面に所定の形状を形成し
た後に蒸着や鍍金により金属層を形成すること、あるい
は誘電体多層膜の形成により得ることができ、基板14
として透明材料を用いれば、平面の側を入射面とし、プ
リズム面を裏面鏡として使うことができる。更に5基板
14の屈折率が1丁より大きければ、プリズム面を全反
射面として使うこともできる。金属層あるいは誘電体多
層膜による反射鏡面では、金属の種類や膜厚、多層膜の
設計の違いにより前述の位相差Δはまちまちであるが、
プリズムの全反射を使う場合には屈折率から計算でき、
−例として屈折率が1.49の場合(ポリメチルメタク
リレート)にはΔ=70’である。これから、偏光面の
90°回転した成分は67%となるが、全反射は100
%近い反射率が得られることから、反射面での効率はほ
ぼ67%となる。
た後に蒸着や鍍金により金属層を形成すること、あるい
は誘電体多層膜の形成により得ることができ、基板14
として透明材料を用いれば、平面の側を入射面とし、プ
リズム面を裏面鏡として使うことができる。更に5基板
14の屈折率が1丁より大きければ、プリズム面を全反
射面として使うこともできる。金属層あるいは誘電体多
層膜による反射鏡面では、金属の種類や膜厚、多層膜の
設計の違いにより前述の位相差Δはまちまちであるが、
プリズムの全反射を使う場合には屈折率から計算でき、
−例として屈折率が1.49の場合(ポリメチルメタク
リレート)にはΔ=70’である。これから、偏光面の
90°回転した成分は67%となるが、全反射は100
%近い反射率が得られることから、反射面での効率はほ
ぼ67%となる。
次に、残液長板を使って偏光面を90”回転させる方法
について説明する。第17図は4/1波長板を使った反
射面の例であり、反射鏡15の前に残液長板16を置い
て構成される。入射光17は反射鏡15で反射する前後
に4/1波長板16を通過することによって偏光面を9
0”回転した反射光18となる。
について説明する。第17図は4/1波長板を使った反
射面の例であり、反射鏡15の前に残液長板16を置い
て構成される。入射光17は反射鏡15で反射する前後
に4/1波長板16を通過することによって偏光面を9
0”回転した反射光18となる。
ここで用いる反射鏡は金属ミラーでもよいし、誘電体多
層膜を使ったものでもよい。また、波長板の片面に金属
ミラーないし誘電体多層膜を形成して反射面としてもよ
い。
層膜を使ったものでもよい。また、波長板の片面に金属
ミラーないし誘電体多層膜を形成して反射面としてもよ
い。
この方法では、波長板を用いるために、偏光面が90°
回転した反射光の得られる効率は強い波長依存性をもち
、白色光を用いる場合には好ましくない。この波長依存
性を小さくするために、異なる波長分散をもつ複屈折材
料を合わせてなる色消し波長板を用いてもよい。
回転した反射光の得られる効率は強い波長依存性をもち
、白色光を用いる場合には好ましくない。この波長依存
性を小さくするために、異なる波長分散をもつ複屈折材
料を合わせてなる色消し波長板を用いてもよい。
請求項13の方法は上記2つの手段をあわせて用いるこ
とによって、より効率よく偏光面の回転を行うものであ
る。
とによって、より効率よく偏光面の回転を行うものであ
る。
第18図は位相板工9とプリズム反射面20を用いた請
求項13の反射面の例である。プリズム反射面による反
射では、反射光の各成分Fs’ とFp’ との位相差
ΔがOでないため反射光が楕円偏光になるが、同じ大き
さで符号が逆の位相差−△を位相板19によって作り、
結果として位相差を打ち消し、偏光面が90”回転した
直線偏光を得る。位相板i9は反射前後に通過するため
、レタデーションが−Δ/2になるようなものを使えば
よい。
求項13の反射面の例である。プリズム反射面による反
射では、反射光の各成分Fs’ とFp’ との位相差
ΔがOでないため反射光が楕円偏光になるが、同じ大き
さで符号が逆の位相差−△を位相板19によって作り、
結果として位相差を打ち消し、偏光面が90”回転した
直線偏光を得る。位相板i9は反射前後に通過するため
、レタデーションが−Δ/2になるようなものを使えば
よい。
この場合には、位相板で与えるべき位相差が比較的小さ
くてすむため、全体での波長依存性は小さく、白色光に
も十分適用できる。プリズム反射面は前述のものならど
んなものでも使うことができるが、中でも反射率が高く
Δの計算が容易な全反射プリズムを使うのが最も好まし
い。例えば、上記ポリメチルメタクリレートのプリズム
を使う場合にはΔ=70@であるから、35@のレタデ
ーションを与える位相板を使って、可視光全域にわたっ
て極めて高い効率が容易に得られる。
くてすむため、全体での波長依存性は小さく、白色光に
も十分適用できる。プリズム反射面は前述のものならど
んなものでも使うことができるが、中でも反射率が高く
Δの計算が容易な全反射プリズムを使うのが最も好まし
い。例えば、上記ポリメチルメタクリレートのプリズム
を使う場合にはΔ=70@であるから、35@のレタデ
ーションを与える位相板を使って、可視光全域にわたっ
て極めて高い効率が容易に得られる。
以上の様なプリズム反射面は十分に薄くすることができ
るので、装置の小型化及び軽量化が可能となる。
るので、装置の小型化及び軽量化が可能となる。
また、本発明による偏光ビームスプリッタ−は、従来の
プリズムビームスプリッタ−の2つの直角プリズムのう
ちの少なくとも一方を複数のプリズム要素が形成された
透明板で置き換えたものに相当し、これにより軽量化が
達成できる。
プリズムビームスプリッタ−の2つの直角プリズムのう
ちの少なくとも一方を複数のプリズム要素が形成された
透明板で置き換えたものに相当し、これにより軽量化が
達成できる。
尚、この偏光ビームスプリッタ−は例えば前に挙げた特
開昭63−197913号公報、実開昭63−1871
01号公報、特開昭63−271313号公報および↑
4開昭63−168622号公報の同様の用途にも使用
できるものである。
開昭63−197913号公報、実開昭63−1871
01号公報、特開昭63−271313号公報および↑
4開昭63−168622号公報の同様の用途にも使用
できるものである。
[実施例]
以下、実施例を用いて本発明を説明する。尚、以下でい
うプリズム反射面をV4波長板と平面鏡とを組み合わせ
たものに置き換えたもの、及びプリズム反射面の前に位
相板を配置したものが、それぞれ請求項12.13の実
施例となる。
うプリズム反射面をV4波長板と平面鏡とを組み合わせ
たものに置き換えたもの、及びプリズム反射面の前に位
相板を配置したものが、それぞれ請求項12.13の実
施例となる。
第13図は請求項2の実施例の斜視図、第1図(a)は
Z軸方向から見た平面図である。光源1の光のうち、S
偏光成分(平面図において紙面内の偏光面をもつ成分で
、図中では点線で示されている)は偏光ビームスプリッ
タ−2aによってX軸の正の方向に向きを変えて出射す
る。一方、p偏光成分(平面図において紙面と直交する
偏光面をもつ成分で、図中では実線で示されている)は
偏光ビームスプリッタ−2a、2bを通過して、プリズ
ム反射面4に達し、4で反射する際に偏光面が90”回
転した成分を得、S偏光となって再び2bに達するが、
今度ば2bで反射して最初のS偏光成分(2aで反射さ
れたもの)と同じX軸の正の方向に出射する。この様に
して入射ビームと垂直な方向を向いたS偏光のビームが
得られ、この際、原理的には損失はなく、高い効率が得
られる。尚、図において、12は光源1からの光をほぼ
平行となすための曲面ミラーである。
Z軸方向から見た平面図である。光源1の光のうち、S
偏光成分(平面図において紙面内の偏光面をもつ成分で
、図中では点線で示されている)は偏光ビームスプリッ
タ−2aによってX軸の正の方向に向きを変えて出射す
る。一方、p偏光成分(平面図において紙面と直交する
偏光面をもつ成分で、図中では実線で示されている)は
偏光ビームスプリッタ−2a、2bを通過して、プリズ
ム反射面4に達し、4で反射する際に偏光面が90”回
転した成分を得、S偏光となって再び2bに達するが、
今度ば2bで反射して最初のS偏光成分(2aで反射さ
れたもの)と同じX軸の正の方向に出射する。この様に
して入射ビームと垂直な方向を向いたS偏光のビームが
得られ、この際、原理的には損失はなく、高い効率が得
られる。尚、図において、12は光源1からの光をほぼ
平行となすための曲面ミラーである。
以下、平面図を用いて請求項3〜7を説明する。
第2図(a)は請求項3の実施例の平面図である。光源
1の光のS偏光成分は偏光ビームスプリッタ−2で反射
し、プリズム反射面4で偏光面が90’回転した成分を
得、今度は偏光ビームスプリッタ−2を透過して出射す
る。一方、p偏光成分は2を透過して反射鏡5で反射し
て出射光となる。この様にして入射ビームに垂直な方向
を向いたp偏光のビームが得られる。
1の光のS偏光成分は偏光ビームスプリッタ−2で反射
し、プリズム反射面4で偏光面が90’回転した成分を
得、今度は偏光ビームスプリッタ−2を透過して出射す
る。一方、p偏光成分は2を透過して反射鏡5で反射し
て出射光となる。この様にして入射ビームに垂直な方向
を向いたp偏光のビームが得られる。
次に、第3図(a)は請求項4の実施例の平面図である
。光源lの光のS偏光成分は偏光ビームスプリッタ−2
a、2bで反射し、プリズム反射面4で偏光面が90°
回転した成分を得て反射し、今度は偏光ビームスプリッ
タ−2bを透過して出射する。一方、p偏光成分は2a
を透過して出射する。この様にして、入射ビームと平行
な方向を向いたp偏光のビームが得られる。
。光源lの光のS偏光成分は偏光ビームスプリッタ−2
a、2bで反射し、プリズム反射面4で偏光面が90°
回転した成分を得て反射し、今度は偏光ビームスプリッ
タ−2bを透過して出射する。一方、p偏光成分は2a
を透過して出射する。この様にして、入射ビームと平行
な方向を向いたp偏光のビームが得られる。
更に、第4図(a)は請求項5の実施例の平面図である
。光源1の光のS偏光成分は偏光ビームスプリッタ−2
で反射し、プリズム反射面4で偏光面が90“回転した
成分を得て反射し、今度は偏光ビームスプリッタ−2を
透過して、反射鏡5で反射して出射する。一方、p偏光
成分は2を透過して、出射する。この様にして、入射ビ
ームと平行な方向を向いたp偏光のビームが得られる。
。光源1の光のS偏光成分は偏光ビームスプリッタ−2
で反射し、プリズム反射面4で偏光面が90“回転した
成分を得て反射し、今度は偏光ビームスプリッタ−2を
透過して、反射鏡5で反射して出射する。一方、p偏光
成分は2を透過して、出射する。この様にして、入射ビ
ームと平行な方向を向いたp偏光のビームが得られる。
また、第5図は請求項6の実施例の平面図である。これ
は、請求項4の実施例を面対称に2一つ合わせ、光源を
1つにしたものであるが、この様にすることによって、
光源を除く部分の大きさを体積比で172以下にするこ
とができ、大幅な小型化となる。第14図はその斜視図
である。
は、請求項4の実施例を面対称に2一つ合わせ、光源を
1つにしたものであるが、この様にすることによって、
光源を除く部分の大きさを体積比で172以下にするこ
とができ、大幅な小型化となる。第14図はその斜視図
である。
次に、第7図は請求項7の実施例の平面図である。これ
は、請求項5の実施例を面対称に2つ合わせ、光源を1
つにしたものであるが、第5図のものと同様に大幅な小
型化が可能である。図中の4゛はプリズム反射面を2枚
貼り合せたものである。
は、請求項5の実施例を面対称に2つ合わせ、光源を1
つにしたものであるが、第5図のものと同様に大幅な小
型化が可能である。図中の4゛はプリズム反射面を2枚
貼り合せたものである。
これらに使用する偏光ビームスプリッタ−には、ミラー
型(平板型)及びプリズム型(キューブ型)がある。
型(平板型)及びプリズム型(キューブ型)がある。
ミラー型は透明な板の上に光学薄膜を多層にコートした
もので、S偏光成分とp偏光成分の反射率が異なること
を利用してこれらを分離するものである。このタイプは
軽量である点では優れているが、波長幅が狭いため、単
色光のみに使用が限定される。通常の誘電体多層膜ビー
ムスプリッタ−にも若干の偏光特性がある(S偏光成分
:p偏光成分=2=8程度)ため、これを広帯域の偏光
ビームスプリッタ−として使うのもよいが、効率的には
次のプリズム型にかなり劣るものである。
もので、S偏光成分とp偏光成分の反射率が異なること
を利用してこれらを分離するものである。このタイプは
軽量である点では優れているが、波長幅が狭いため、単
色光のみに使用が限定される。通常の誘電体多層膜ビー
ムスプリッタ−にも若干の偏光特性がある(S偏光成分
:p偏光成分=2=8程度)ため、これを広帯域の偏光
ビームスプリッタ−として使うのもよいが、効率的には
次のプリズム型にかなり劣るものである。
一方、プリズム型は2つの直角プリズムを偏光多層膜を
はさんで貼り合わせた構造のもので、はぼ可視光全域を
カバーする広帯域のものができ、白色光に適用できるが
、軽量性についてはミラー型に劣る。尚、ここでいう偏
光多層膜とは、屈折率の高い物質と低い物質とを屈折角
がブリュースター角になる様に交互に積層させてなる誘
電体多層膜である。
はさんで貼り合わせた構造のもので、はぼ可視光全域を
カバーする広帯域のものができ、白色光に適用できるが
、軽量性についてはミラー型に劣る。尚、ここでいう偏
光多層膜とは、屈折率の高い物質と低い物質とを屈折角
がブリュースター角になる様に交互に積層させてなる誘
電体多層膜である。
先に説明した実施例に関する第1図(a)、第2図(a
)、第3図(a)、第4図(a)、第5図及び第7図は
ミラー型の偏光ビームスプリッタ−を使った実施例であ
る。プリズム型の偏光ビームスプリッタ−を使った請求
項2〜7の実施例をそれぞれ第1図(b)、第2図(b
)、第3図(b)、第4図(b)、第6図及び第8図に
示す。
)、第3図(a)、第4図(a)、第5図及び第7図は
ミラー型の偏光ビームスプリッタ−を使った実施例であ
る。プリズム型の偏光ビームスプリッタ−を使った請求
項2〜7の実施例をそれぞれ第1図(b)、第2図(b
)、第3図(b)、第4図(b)、第6図及び第8図に
示す。
以上説明した通り、プリズム型の偏光ビームスプリッタ
−を使用したものは性能的に有利である反面、軽量性に
劣るが、この問題点を解消し、性能と軽量性との両立を
可能にするものが請求項8.9の偏光ビームスプリッタ
−である。
−を使用したものは性能的に有利である反面、軽量性に
劣るが、この問題点を解消し、性能と軽量性との両立を
可能にするものが請求項8.9の偏光ビームスプリッタ
−である。
第9図は請求項8の実施例である。これは直角プリズム
要素の列を形成した透明板の間に偏光多層膜6を形成し
たものであり、該偏光多層膜6はプリズム型偏光ビーム
スプリッタ−のそれと同じものである。透明板上に形成
されたそれぞれのプリズム要素の面がプリズム型偏光ビ
!ムスブリックーの入射面、反射面、出射面と同じ働き
をして、結果的にプリズム型偏光ビームスプリッタ−と
同じ機能を示す。この様なものはレーザー光の様なコヒ
ーレント光に適用される場合には、そのコヒーレンスを
乱し好ましくないが、本用途の様にインコヒーレントな
光源に用いるには問題がなく、前記プリズム型偏光ビー
ムスプリッタ−とほぼ同じ働きをする。また、第9図か
ら分かる様に、軽量性はミラー型に匹敵する。
要素の列を形成した透明板の間に偏光多層膜6を形成し
たものであり、該偏光多層膜6はプリズム型偏光ビーム
スプリッタ−のそれと同じものである。透明板上に形成
されたそれぞれのプリズム要素の面がプリズム型偏光ビ
!ムスブリックーの入射面、反射面、出射面と同じ働き
をして、結果的にプリズム型偏光ビームスプリッタ−と
同じ機能を示す。この様なものはレーザー光の様なコヒ
ーレント光に適用される場合には、そのコヒーレンスを
乱し好ましくないが、本用途の様にインコヒーレントな
光源に用いるには問題がなく、前記プリズム型偏光ビー
ムスプリッタ−とほぼ同じ働きをする。また、第9図か
ら分かる様に、軽量性はミラー型に匹敵する。
また、第10図は請求項9の実施例であるが、これはプ
リズム型偏光ビームスプリッタ−の片方のプリズムを上
記のプリズム要素列を形成した透明板に置き換えたもの
である。容易に分かる様に、機能的にはプリズム型や請
求項8と同じであるが、重量はプリズム型のほぼ半分程
度である。
リズム型偏光ビームスプリッタ−の片方のプリズムを上
記のプリズム要素列を形成した透明板に置き換えたもの
である。容易に分かる様に、機能的にはプリズム型や請
求項8と同じであるが、重量はプリズム型のほぼ半分程
度である。
本発明の偏光光源装置にプリズム型偏光ビームスプリッ
タ−を使うのは、軽量性の面で不利であるが、プリズム
が導光体として働くことや、製作の容易さ等の面で有利
な面もある。例えば、プリズム面を基準としてセツティ
ングすれば、角度の調整は不要である。この様な点から
片方のプリズムを残したものが請求項9の偏光ビームス
プリッタ−である。
タ−を使うのは、軽量性の面で不利であるが、プリズム
が導光体として働くことや、製作の容易さ等の面で有利
な面もある。例えば、プリズム面を基準としてセツティ
ングすれば、角度の調整は不要である。この様な点から
片方のプリズムを残したものが請求項9の偏光ビームス
プリッタ−である。
請求項8,9の偏光ビームスプリッタ−の製作方法は基
本的にプリズム型と同じであり、一方の透明板ないしは
プリズムに偏光多層膜を蒸着等によって形成し、もう一
方の透明板ないしはプリズムを接着すればよい。
本的にプリズム型と同じであり、一方の透明板ないしは
プリズムに偏光多層膜を蒸着等によって形成し、もう一
方の透明板ないしはプリズムを接着すればよい。
請求項7の偏光光源装置にそれぞれ請求項8及び請求項
9の偏光ビームスプリッタ−を使った実施例を、第11
図、第12図にそれぞれ示す。
9の偏光ビームスプリッタ−を使った実施例を、第11
図、第12図にそれぞれ示す。
本発明の説明図には、光源に曲面ミラーを使ったビーム
光源を用いたが、レンズを用いたビーム光源であっても
、全く同様であることはいうまでもない。
光源を用いたが、レンズを用いたビーム光源であっても
、全く同様であることはいうまでもない。
[発明の効果]
以上説明した様に、本発明による偏光光源装置は、ラン
ダム偏光の光源から小型の簡単な装置を使って、直線偏
光の光を効率よく作ることを可能にした。
ダム偏光の光源から小型の簡単な装置を使って、直線偏
光の光を効率よく作ることを可能にした。
第1図〜第8図、第11図及び第12図はいずれも本発
明の偏光光源装置の平面図である。 第9図及び第10図はいずれも本発明の偏光ビームスプ
リッタ−の説明図である。 第13図及び第14図はいずれも本発明の偏光光源装置
の斜視図である。 第15図は本発明において使用されるプリズム反射面の
説明図であり、第16図は該プリズム反射面によって反
射光の偏光面が90”回転する様子を示す原理図である
。 第17図及び第18図はそれぞれ高波長板と平面鏡との
組み合わせによる反射面、及びプリズム反射面の前に位
相板を配置した反射面の例である。 1・・・光源、 2、 2a、 2b ・・・ミラー型偏光ビームスプリッタ−3,3a、3b ・・・プリズム型偏光ビームスプリッタ−4,20・・
・プリズム反射面、 5・・・反射鏡、 6・・・偏光多層膜、7.8・
・・偏光ビームスプリッタ− 9・・・反射鏡面、 10.17・・・入射光線
11.18・・・出射光線、 12・・・曲面ミラー 14・・・基板、15・
・・反射鏡、 16・・・馬波長板、19・・・
位相板。
明の偏光光源装置の平面図である。 第9図及び第10図はいずれも本発明の偏光ビームスプ
リッタ−の説明図である。 第13図及び第14図はいずれも本発明の偏光光源装置
の斜視図である。 第15図は本発明において使用されるプリズム反射面の
説明図であり、第16図は該プリズム反射面によって反
射光の偏光面が90”回転する様子を示す原理図である
。 第17図及び第18図はそれぞれ高波長板と平面鏡との
組み合わせによる反射面、及びプリズム反射面の前に位
相板を配置した反射面の例である。 1・・・光源、 2、 2a、 2b ・・・ミラー型偏光ビームスプリッタ−3,3a、3b ・・・プリズム型偏光ビームスプリッタ−4,20・・
・プリズム反射面、 5・・・反射鏡、 6・・・偏光多層膜、7.8・
・・偏光ビームスプリッタ− 9・・・反射鏡面、 10.17・・・入射光線
11.18・・・出射光線、 12・・・曲面ミラー 14・・・基板、15・
・・反射鏡、 16・・・馬波長板、19・・・
位相板。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 (1)光源と、該光源から発せられる光のうちp偏光成
分光及びs偏光成分光の一方を反射させ且つ他方を透過
させる偏光ビームスプリッターと、該偏光ビームスプリ
ッターからの反射光及び透過光のうちの一方を入射させ
偏光面が90゜回転した反射光成分を得るプリズム反射
面と、上記偏光ビームスプリッターから上記プリズム反
射面に至る光、該プリズム反射面による反射光、及び/
または上記偏光ビームスプリッターからの反射光及び透
過光のうちの他方を偏向させて上記偏光ビームスプリッ
ターからの反射光に基づく出射光の進行方向と透過光に
基づく出射光の進行方向とを揃える手段とを有し、上記
プリズム反射面は多数の反射鏡面が隣接するものどうし
互いに直交して該隣接反射鏡面により形成される稜線と
直交する方向に多数配列されてなり、該プリズム反射面
は入射光の偏光面に対し上記反射鏡面配列方向が45゜
の角度をなす様に配置されていることを特徴とする、偏
光光源装置。 (2)ランダム偏光のビーム光源と、その光軸上に置か
れた2つの偏光ビームスプリッターと、プリズム反射面
とによって構成され、2つの偏光ビームスプリッターの
反射面はビーム光源の光軸と45゜の角度をなし且つ各
々の反射面は90゜の角度をなし、更に上記プリズム反
射面はこれらの後方に上記ビーム光源の光軸と直交する
様に設置された装置であって、ビーム光源の光軸に平行
にY軸をとり、各反射面に直交する様にXY面をとり、
該面と直交してZ軸をとるとき、光源からのランダム偏
光の光ビームをXY面と平行な面内に偏光面をもつ直線
偏光に変換してX軸と平行な光ビームを出射させること
を特徴とする、請求項1に記載の偏光光源装置。 (3)ランダム偏光のビーム光源と、その光軸上に置か
れた1つの偏光ビームスプリッター及び全反射面と、プ
リズム反射面とによって構成され、偏光ビームスプリッ
ターの反射面はビーム光源の光軸と45゜の角度をなし
、該反射面からの反射光が垂直に当たる様に上記プリズ
ム反射面が置かれ、更に全反射面は上記ビーム光源の光
軸と45゜の角度をなし且つ偏光ビームスプリッターの
反射面と直交する様に設置された装置であって、ビーム
光源の光軸に平行にY軸をとり、各反射面に直交する様
にXY面をとり、該面と直交してZ軸をとるとき、光源
からのランダム偏光の光ビームをXZ面と平行な面内に
偏光面をもつ直線偏光に変換してX軸と平行な光ビーム
を出射させることを特徴とする、請求項1に記載の偏光
光源装置。 (4)ランダム偏光のビーム光源と、その光軸上に置か
れた第1の偏光ビームスプリッターと、これによって反
射される光ビームの光路上に置かれた第2の偏光ビーム
スプリッターと、プリズム反射面とによって構成され、
2つの偏光ビームスプリッターの反射面は入射する光ビ
ームと45゜の角度をなし且つ各々の反射面は直交して
おり、更にプリズム反射面は上記第2の偏光ビームスプ
リッターからの反射光が垂直に当たる様に設置された装
置であって、ビーム光源の光軸に平行にY軸をとり、各
反射面に直交する様にXY面をとり、該面と直交してZ
軸をとるとき、光源からのランダム偏光の光ビームをX
Z面と平行な面内に偏光面をもつ直線偏光に変換してX
軸と平行な光ビームを出射させることを特徴とする、請
求項1に記載の偏光光源装置。 (5)ランダム偏光のビーム光源と、その光軸上に置か
れた第1の偏光ビームスプリッターと、これによって反
射される光ビームの光路上に置かれたプリズム反射面と
、更に上記第1の偏光ビームスプリッターから見て上記
プリズム反射面の反対側に置かれた第2の偏光ビームス
プリッターとによって構成され、2つの偏光ビームスプ
リッターの反射面は入射する光ビームと45゜の角度を
なし且つ各々の反射面は直交しており、更にプリズム反
射面は上記第1の偏光ビームスプリッターからの反射光
が垂直に当たる様に設置された装置であつて、ビーム光
源の光軸に平行にY軸をとり、各反射面に直交する様に
XY面をとり、該面と直交してZ軸をとるとき、光源か
らのランダム偏光の光ビームをXZ面と平行な面内に偏
光面をもつ直線偏光に変換してX軸と平行な光ビームを
出射させることを特徴とする、請求項1に記載の偏光光
源装置。 (6)XZ面に関して対称の関係にある請求項4に記載
の装置2つを、各々の第1の偏光ビームスプリッターが
隣接する様に結合し、ビーム光源を共通としたことを特
徴とする、偏光光源装置。 (7)XZ面に関して対称の関係にある請求項5に記載
の装置2つを、各々のプリズム反射面が隣接する様に結
合し、ビーム光源を共通としたことを特徴とする、偏光
光源装置。(8)2枚の透明板の間に偏光膜が挟持され
ており、各透明板の外面側には面法線と45゜の角度を
なし互いに直交する2つの面をもつプリズム要素が複数
並列配置されて形成されていることを特徴とする、偏光
ビームスプリッター。 (9)1枚の透明板と直角プリズムの斜面との間に偏光
膜が挟持されており、上記透明板の外面側には面法線と
45゜の角度をなし互いに直交する2つの面をもつプリ
ズム要素が複数並列配置されて形成されていることを特
徴とする、偏光ビームスプリッター。 (10)請求項1〜7のいずれかに記載の偏光光源装置
の構成要素の偏光ビームスプリッターのうちの少なくと
も1つとして請求項8に記載の偏光ビームスプリッター
を用いてなる、偏光光源装置。 (11)請求項1〜7のいずれかに記載の偏光光源装置
の構成要素の偏光ビームスプリッターのうちの少なくと
も1つとして請求項9に記載の偏光ビームスプリッター
を用いてなる、偏光光源装置。 (12)請求項1〜7、10、11のいずれかに記載の
偏光光源装置の構成要素のプリズム反射面の代わりに4
/1波長板と平面鏡との組み合わせを用いてなる、偏光
光源装置。(13)請求項1〜7、10、11のいずれ
かに記載の偏光光源装置の構成要素のプリズム反射面の
前に位相板を配置してなる、偏光光源装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26511289A JPH03126910A (ja) | 1989-10-13 | 1989-10-13 | 偏光光源装置及び偏光ビームスプリッター |
EP19900119539 EP0422661A3 (en) | 1989-10-13 | 1990-10-11 | Polarization forming optical device and polarization beam splitter |
US07/597,819 US5124841A (en) | 1989-10-13 | 1990-10-15 | Polarization forming optical device and polarization beam splitter |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26511289A JPH03126910A (ja) | 1989-10-13 | 1989-10-13 | 偏光光源装置及び偏光ビームスプリッター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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