JPH0242201B2 - - Google Patents

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JPH0242201B2
JPH0242201B2 JP9167183A JP9167183A JPH0242201B2 JP H0242201 B2 JPH0242201 B2 JP H0242201B2 JP 9167183 A JP9167183 A JP 9167183A JP 9167183 A JP9167183 A JP 9167183A JP H0242201 B2 JPH0242201 B2 JP H0242201B2
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multilayer film
dielectric multilayer
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dielectric
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JP9167183A
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/30Polarising elements
    • G02B5/3025Polarisers, i.e. arrangements capable of producing a definite output polarisation state from an unpolarised input state
    • G02B5/3033Polarisers, i.e. arrangements capable of producing a definite output polarisation state from an unpolarised input state in the form of a thin sheet or foil, e.g. Polaroid

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、偏光ビームスプリツタに関し、特に
実質的に透光性の誘電性物質よりなる多層膜(以
下、「誘電体多層膜」という。)を有している偏光
ビームスプリツタに関するものである。
一般に、立方体の光学薄膜付偏光ビームスプリ
ツタは第1図のような構造である。すなわち、1
及び2は三角柱のガラスの基体、3は三角柱のガ
ラスの基体1及び2により挾まれている誘電体多
層膜である。この偏光ビームスプリツタは、第2
図で示すように、誘電体多層膜3により、P波は
透過し、S波は反射することによつて、P波とS
波とを分離する。
従来、この種の偏光ビームスプリツタは、第3
図に示す誘電体多層膜を有していた。すなわち、
4は硫化亜鉛(屈折率は2.29)のような高屈折率
物質の層(以下、「H層」という。)、5はクリオ
ライト(屈折率は1.25)のような低屈折率物質の
層(以下、「L層」という。)であり、前記H層4
と前記L層5を交互に積層して23層(第3図では
7層しか示していない。)とし、前記誘電体多層
膜の両端の層は、前記H層4であつた。
前記誘電体多層膜は、三角柱のガラスの基体1
又は2の三角形の斜辺の面(以下、「斜面」とい
う。)に、先ずH層4を真空蒸着法等により付着
し、その後L層5、H層4を交互に真空蒸着法等
により積層し、最後のH層4を積層した後、光学
ボンドによつてもう一方の三角柱のガラスの斜面
に接着して偏光プリズムを作成した。
従来の偏光ビームスプリツタにおいて、入射光
をP波とS波に高効率で分離するために、誘電体
多層膜の膜構成等は、入射光のP波の反射率が最
も少なくかつS波の反射率の高い波長範囲に入射
光の波長が含まれるように適宜選択されていた。
それにもかかわらず、例えば、He−Neレーザー
用の第6図のAで示すように前記従来の偏光ビー
ムスプリツタのP波の反射率は、所望する633nm
の波長の近傍で必ずしも最小の値を示さない場合
がある。すなわち、従来の偏光ビームスプリツタ
では、△λ=620〜650nmの波長範囲で、前記反
射率が波長に依らずほぼ零であることが望ましい
が、前記波長範囲△λ内で、最大4%のP波の反
射が存在し、しかも前記P波の反射率は約3%も
変動するという欠点があつた。
このことにより、所望する波長用の偏光ビーム
スプリツタの製造歩留が劣化し、かつ入射光の入
射角がわずかにずれるだけでP波の反射特性が変
動するという欠点があつた。
本発明は、前記のような欠点を除去するために
なされたもので、前記誘電体多層膜3がH層とL
層とを交互に積層した、第1の誘電体多層膜及び
第2の誘電体多層膜と、前記第1の誘電体多層膜
と前記第2の誘電体多層膜との間に設けられた誘
電体物質(H層とL層との中間の屈折率を有する
もの。)の中間層とからなり、さらに中間層に接
する、第1及び第2の誘電体多層膜の層をそれぞ
れH層とし、入射光の波長が含まれる波長範囲の
P波の反射率を低下し、及びP波の反射率の変動
を極力防止する偏光ビームスプリツタを提供する
ことを目的としている。
以下、本発明の一実施例を図に基づいて詳細に
説明する。
実施例 1 第4図に基づいて説明する。4はH層(例え
ば、硫化亜鉛の層。)、5はL層(例えば、クリオ
ライト。)、6は前記H層4と前記L層5との中間
の屈折率を有する誘電体物質層(例えば、屈折率
1.46の二酸化ケイ素の層。以下、M層という。)、
7は第1の誘電体多層膜で、前記H層4(層数は
6層)と前記L層5(層数は5層)を交互に積層
し11層をなし、その両端は前記H層4とし、その
両端の一方の前記H層4は、前記M層6の一表面
に接し、その両端のもう一方の前記H層4は、第
1図の1に示すような三角柱のガラスの斜面に付
着している。8は、第2の誘電体多層膜で、前記
第1の誘電体多層膜7と実質的に同一の構成をな
し、その両端の一方のH層4は、前記第1の誘電
体多層膜7が接している前記M層6の一表面の反
対の表面に接して、その両端のもう一方のH層4
は、第1図の2に示すような三角柱のガラスの斜
面に光学ボンド(例えば、3021、住友スリーエム
株式会社、商品名。)により接着されている。前
記L層5、前記H層4、前記M層6は、真空蒸着
法により積層した。さらに、前記各層の厚みは、
前記L層5及び前記M層6は、光学的膜厚でλ/
4(λ:入射光の波長で、本実施例では、入射光
は633nmのレーザ光である。以下同様。)。前記H
層4は、前記光学ボンドに接着しているH層4及
び前記三角柱のガラスの斜面に付着しているH層
4がλ/8でその他のH層4はλ/4である。こ
のように、M層6の光学的膜厚をλ/4に選定す
ることにより、適度の干渉を引き起こすことがで
きるので、P波の反射率及び反射率の変動を低減
させることができる。つまり、本実施例によるP
波の反射率は、第6図Bに示すような曲線とな
り、入射光633nmのレーザ光の含まれる波長範囲
△λ(約620〜650nm)で、最大約1%の反射率、
反射率の変動も約1%となつた。
実施例 2 第5図に基づいて説明する。4,6は、前記実
施例1と同一物質、同一層である。5はL層(例
えば、チオライト、屈折率は1.33)、7は第1の
誘電体多層膜で、前記H層4(層数は5層)と前
記L層5(層数は5層)を交互に積層し10層をな
し、前記H層4の一層は、前記M層6の一表面に
接している。8は第2の誘電体多層膜で、前記第
1の誘電体多層膜と同様の構成をなし、H層4の
一層は、前記M層6のもう一方の表面に接してい
る。前記H層4、前記M層6、前記L層5は、
各々真空蒸着法により積層され、第1の誘電体多
層膜7又は第2の誘電体多層膜8のM層6より最
も離れた位置にあるL層5は、第1図1又は2に
示す三角柱のガラスの斜面に付着され、もう一方
の前記L層5は光学ボンド(例:3041、住友スリ
ーエム株式会社、商品名。)により、第1図の1
又は2に示す三角柱のガラスの斜面に接着する。
前記H層4、前記M層6は、光学的膜厚でλ/4
で、前記L層5は、前記三角柱のガラス1又は2
に付着又は接着されたL層5が、光学的膜厚で
λ/10、その他のL層5がλ/4である。
以上、実施例1及び2において、第1の誘電体
層のガラス等の基体に付着した層と、第2の誘電
体層の光学ボンド等に接着した層が同一の屈折率
を有する物質で構成されていたが、これは、第1
図の三角柱のガラス等の基体1又は2のいづれか
任意の一方より入射できるようにしたためであ
り、何ら、同一の屈折率を有する物質に限定され
る必要はない。望ましくは、同一の屈折率のH層
である。
次に、前記実施例1及び2のH層4は硫化亜
鉛、L層はクリオライト(又はチオライト)、M
層は二酸化ケイ素を使用したが、何らこれに限定
されることなく、H層4は二酸化チタン、五酸化
タンタル、二酸化ジルコン等、L層5はフツ化マ
グネシウム等、M層6はフツ化セリウム、アルミ
ナ等より選択し組み合わせればよい。すなわち、
屈折率が相対的に高屈折率、低屈折率及び、それ
らの屈折率の中間の屈折率を有し、実質的に透光
性の誘電性を有する物質を組み合わせればよい。
次に、前記実施例1及び2では、H層4、L層5
は、各々同一物質で形成されたが、これに限らず
実質的に同一の屈折率を有する物質を用いても同
様の効果がある。次に、前記実施例1及び2で
は、第1の誘電体多層膜と第2の誘電体多層膜の
層数が同一であるが、異なつていてもよい。望ま
しくは、第1の誘電体多層膜と第2の誘電体多層
膜のそれぞれの層数は同一又はその差が1〜3層
である。さらに、三角柱のガラス等の基体に接着
又は付着されるL層又はH層は、光学的膜厚λ/
6〜λ/12がよい。
以上のように、本発明によれば、所望の入射光
の含まれる波長範囲のP波の反射率をさらに低下
でき、及び反射率の変動を低下させることができ
るので、P波の透過率変動を防止する効果のある
偏光ビームスプリツタが得られた。さらに偏光ビ
ームスプリツタを構成する一方の基体(第1の基
体)上に第1の誘電体多層膜、中間層及び第2の
誘電体多層膜からなる誘電体多層膜を積層した
後、この誘電体多層膜の最も外側の層(第2の誘
電体多層膜の外側の層)を介して光学ボンド等の
接着剤によりもう一方の基体(第2の基体)が接
着されることから、前述した誘電体多層膜の各層
の位置ずれはほとんど生じない効果が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、一般の偏光ビームスプリツタの斜視
図、第2図は前記第1図の平面図と入射光、P
波、S波の関係を示す概略図、第3図は従来の誘
電体多層膜の断面図、第4図は、本発明に使用さ
れる誘電体多層膜の一実施例を示す断面図、第5
図は本発明に使用される誘電体多層膜の他の実施
例を示す断面図、第6図は波長とP波の反射率の
関係を示す図。 1,2……偏光ビームスプリツタの基体、3…
…誘電体多層膜、4……H層、5……L層、6…
…M層、7……第1の誘電体多層膜、8……第2
の誘電体多層膜。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 第1の基体、誘電体多層膜及び第2の基体よ
    りなり、前記誘電体多層膜が前記第1の基体と前
    記第2の基体との間に介在する偏光ビームスプリ
    ツタにおいて、前記誘電体多層膜は前記第1の基
    体上に積層され、かつ第1の誘電体多層膜と中間
    層と第2の誘電体多層膜とを順次積層したものか
    らなり、前記第1の誘電体多層膜及び前記第2の
    誘電体多層膜がそれぞれ、実質的に透光性を有す
    る、高屈折率物質からなる層と低屈折率物質から
    なる層とを交互に積層したもので、かつ前記中間
    層に接する層が高屈折率物質からなる層であり、
    前記中間層は、前記高屈折率物質と前記低屈折率
    物質の中間の屈折率、及びλ/4(λ:入射光の
    波長)の光学的膜厚とを有し、実質的に透光性を
    有する誘電体物質からなり、さらに前記第2の基
    体を接着剤により前記第2の誘電体多層膜に接着
    してなることを特徴とする偏光ビームスプリツ
    タ。
JP9167183A 1983-05-25 1983-05-25 偏光ビ−ムスプリツタ Granted JPS59216110A (ja)

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