JPH06174092A - プラスチック製カバーブーツの製造方法 - Google Patents

プラスチック製カバーブーツの製造方法

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JPH06174092A
JPH06174092A JP19496192A JP19496192A JPH06174092A JP H06174092 A JPH06174092 A JP H06174092A JP 19496192 A JP19496192 A JP 19496192A JP 19496192 A JP19496192 A JP 19496192A JP H06174092 A JPH06174092 A JP H06174092A
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JP
Japan
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fixing portion
parison
small diameter
blow molding
diameter
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JP19496192A
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English (en)
Inventor
Haruhiro Endo
治弘 遠藤
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Kyoraku Co Ltd
Original Assignee
Kyoraku Co Ltd
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Publication date
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小径固着部の封止性にすぐれたプラスチック
製カバーブーツの製造方法を提供する。 【構成】 一端に小径固着部15を、他端に大径固着部
17を、その中間に可撓性覆部16を一体に形成してな
るプラスチック製カバーブーツ14の製造方法である。
押出ヘッド1からパリスン13を押し出し、固着部成形
金型9の小径固着部のキャビティ10を通して小径固着
部15を成形しながらパリスン13をブロー成形金型間
6に配置する。パリスン13の押し出し完了後、ブロー
成形金型6を閉じ、パリスン13内に圧力流体を導入し
て、可撓性覆部16と大径固着部17を成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の等速ジョイン
トを覆うカバーブーツを熱可塑性エラストマーのブロー
成形により製造するプラスチック製カバーブーツの製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ブロー成形により、胴部と一体
に小径の口部を成形する工程で、口部に内径規制体を打
ち込んで、その内径を規制する手段は、特開昭63−7
2521号公報に記載されている。また、自動車の等速
ジョイント用カバーブーツを、熱可塑性エラストマーの
ブロー成形により成形する工程で、分割金型内に配置し
たパリスン内に小径固着部の内径を規制する内径規制体
を挿入して、小径固着部の内面を規制する手段は、特開
平2―92615号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のカバーブー
ツの製造方法においては、分割金型内に配置したパリス
ン内に小径固着部の内径を規制する内径規制体を挿入し
てブロー成形するので、小径固着部の内径を高精度に規
制するとともに、その内面をフラットに形成することが
できるが、小径固着部に内径規制体を打ち込む工程で、
溶融樹脂が内径規制体につられて内方に移動して、小径
固着部の内方部分に樹脂溜まりが生じ易く、その結果と
して、小径固着部の等速ジョイントの軸部に対する封止
性が損なわれるという問題がある。
【0004】本発明は、上記のような従来の問題点を解
消することを目的とするものであり、熱可塑性エラスト
マーのブロー成形によりカバーブーツを成形するにあた
り、小径固着部のキャビティを通して小径固着部を成形
しながらパリスンをブロー成形金型間に配置することに
より、内径の寸法精度が高く、しかも樹脂溜まりのない
小径固着部を形成することができ、等速ジョイントの軸
部に対して封止性にすぐれたプラスチック製カバーブー
ツの製造方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため次の手段を開発した。すなわち、本発明に係
るプラスチック製カバーブーツの製造方法は、熱可塑性
エラストマーのブロー成形により、一端に小径固着部
を、他端に大径固着部を、その中間に可撓性覆部を一体
に形成してなるカバーブーツの製造方法おいて、樹脂路
を形成するダイおよびマンドレルからなる溶融樹脂の押
出ヘッドとブロー成形金型との間に、小径固着部を成形
する固着部成形金型を配置し、押出ヘッドからパリスン
を押し出す際に、上記マンドレルと固着部成形金型との
間に小径固着部のキャビティを形成し、次いで、押出ヘ
ッドからパリスンを押し出し、固着部金型の小径固着部
のキャビティを通して小径固着部を成形しながらパリス
ンをブロー成形金型間に配置し、パリスンの押し出し完
了後、ブロー成形金型を閉じ、パリスン内に圧力流体を
導入して、可撓性覆部と大径固着部を成形するものであ
る。
【0006】
【作用】本発明によれば、押出ヘッドからパリスンを押
し出す際に、マンドレルと固着部金型とで形成される小
径固着部のキャビティを通して小径固着部を成形しなが
らパリスンをブロー成形金型間に配置し、可撓性覆部と
大径固着部をブロー成形するので、内径寸法の精度が高
い小径固着部が成形されるとともに、樹脂溜まりなどが
生じない。このため、等速ジョイントの軸部に対して、
封止性にすぐれ小径固着部を有するカバーブーツが製造
される。
【0007】
【実施例】図1ないし図4は、本発明に係るプラスチッ
ク製カバーブーツの製造工程を順に示すものである。図
面において、1は押出ヘッドであり、押出ヘッド1は、
樹脂路2を形成するダイ3およびコア4と、コア4の中
心から下方に突出するマンドレル5により構成されてい
る。6は分割形式のブロー成形金型であり、このブロー
成形金型6は、カバーブーツの蛇腹状の可撓性覆部を形
成するキャビティ7および大径固着部を形成するキャビ
ティ8を有するものである。上記押出ヘッド1とブロー
成形金型6との間には、小径固着部を成形する分割形式
の固着部成形金型9が配置されている。この固着部成形
金型9は、その内面と前記マンドレル5とにより小径固
着部のキャビティ10を形成するものである。11はシ
ャッタであり、このシャッタ11により、押出ヘッド1
の樹脂路2と固着部成形金型9の小径固着部のキャビテ
ィ10間が開閉されるようになっている。
【0008】次に、製造工程について説明する。図1に
示すように、シャッタ11を閉じ、ブロー成形金型6お
よび固着部成形金型9を開いた状態とする。押出ヘッド
1の樹脂路2内には、溶融樹脂12が既に到達してい
る。
【0009】次いで、図2に示すように、シャッタ11
を開き、押出ヘッド1の樹脂路2から溶融樹脂12を押
し出して、マンドレル5と固着部成形金型9とで形成さ
れている小径固着部のキャビティ10を通してパリスン
13をブロー成形金型6間に配置する。なお、パリスン
13の押し出しの工程において、樹脂の押出量またはシ
ャッタ11の開度、あるいはコア4とマンドレル5との
間隔を調節することにより、パリスン13の肉厚をコン
トロールすることができる。
【0010】図2に示すように、ブロー成形金型6間に
パリスン13の配置が完了したら、図3に示すように、
シャッタ11を閉じ、かつブロー成形金型6を閉じて、
パリスン13内に圧力流体を導入することにより(圧力
流体の導入手段は図示省略)、カバーブーツ14がブロ
ー成形される。すなわち、押出ヘッド1からパリスン1
3を押し出し、ブロー成形金型6の間に配置する工程
で、小径固着部のキャビティ10においてカバーブーツ
14の小径固着部15が成形される。そして、蛇腹状の
可撓性覆部16および大径固着部17が、それぞれブロ
ー成形金型6のキャビティ7,8により成形される。1
8はバリである。
【0011】次いで、ブロー成形金型6および固着部成
形金型9を冷却した後、図4に示すように、ブロー成形
金型6および固着部成形金型9を開き、小径固着部15
をマンドレル5から抜いて、成形されたカバーブーツ1
4を取り出す。成形されたカバーブーツ14の取り出し
は、マンドレル5を引き抜く方向に移動させて行うこと
もできる。なお、上記カバーブーツ14の大径固着部1
7の閉じている部分を切除して開口した大径固着部17
を形成する。
【0012】カバーブーツ14を構成する熱可塑性エラ
ストマーは、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド
系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、ポリオ
レフィン系エラストマー等が使用できる。 (ポリエステル系エラストマー)大部分が脂肪族ポリエ
ーテルあるいは脂肪族ポリエステル等で構成される軟質
セグメントと高融点結晶性芳香族ポリエステルなどで構
成される硬質セグメントとを有するマルチブロック共重
合体のものをいう。原理的には二塩基酸、グリコールお
よびポリエステルまたはポリエーテルの種類および割合
を変えることにより種々のタイプのポリエステル系エラ
ストマーが得られる。現在、市場に出されているポリエ
ステル系エラストマーとしては、東レ・デュポン株式会
社「ハイトレル」、東洋紡績株式会社の「ペルプレ
ン」、ゼネラル・エレクトリック社(米)の「ローモッ
ド」、アクゾ社(蘭)の「アーニテル」などがある。 (ポリアミド系エラストマー)ポリアミドとポリエーテ
ルまたはポリエステルとブロック共重合したものや、ナ
イロン11またはナイロン12に可塑剤、例えばN−エ
チルO,Pトルエンスルアミド、ベンゼンスルホンブチ
ルアミド等のスルホン酸アミド類、ノニルフェノール等
のフェノール類、2エチレンヘキシル−2−オキシエチ
ルフタル酸エステル等のカルボン酸エステル類など5〜
30重量%程度混入せしめたものである。現在、市場に
出されているポリアミド系エラストマーとしては、ダイ
セル化学工業株式会社の「ダイアミドPAE」、大日本
インキ化学工業株式会社の「グリラックスA」などがあ
る。 (ポリウレタン系エラストマー)種々のポリエーテルあ
るいはポリエステルジオールとグリコール等をジイソシ
アネートで重付加させたものであり、またこの際にトリ
オール、ジアミンあるいはトリアミン等を併用させたも
のも含み、例えばポリエステル系ポリウレタン、ポリエ
ーテル系ポリウレタン等と称されているものである。な
お、ジイソシアネートとしては、4,4´―ジフェニル
メタンジイソシアネート、4,4´―ジクロヘキシルメ
タンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート等
であり、グリコールとしては、エチレングリコール、
1,4―ブチレングリコール、1,4―ヘキサンジオー
ル、ビスヒドロキシベンゼン等であり、ポリエステルジ
オールとしては、ポリエチレンアジペート、ポリ1,4
―ブチレンアジペート、ポリ1,6―ヘキサンアジペー
ト、ポリカプロラクトン、ポリカーボネート等であり、
ポリエーテルジオールとしては、ポリオキシテトラメチ
レングリコール等である。現在、市場に出されているポ
リウレタン系エラストマーとしては、日本ミラクトラン
株式会社の「ミラクトラン」、武田薬品工業の「エラス
トラン」などがある。 (ポリオレフィン系エラストマー)エチレン―プロピレ
ンゴムなどのオレフィン系ゴムを軟質セグメントとし、
ポリエチレン、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂
を硬質セグメントとするマルチブロック共重合体であ
る。現在、市場に出されているポリオレフィン系エラス
トマーとしては、三菱油化株式会社の「サーモラン」、
住友化学工業株式会社の「住友TPE」、三井石油化学
工業株式会社の「ミラストマー」、日本モンサント株式
会社の「サントプレン」などがある。
【0013】以上のように、押出ヘッド1からパリスン
13を押し出す工程で、マンドレル5と固着部金型6と
で形成される小径固着部のキャビティ10を通して小径
固着部15を成形しながらパリスン13をブロー成形金
型6間に配置し、可撓性覆部16と大径固着部17をブ
ロー成形するので、小径固着部15は、マンドレル5と
固着部成形金型9により一定の状態をなす小径固着部の
キャビティ10において、内径寸法の精度が高い小径固
着部15が成形される。また、このように成形される小
径固着部15の内方には樹脂溜まりなどが生じない。こ
のため、等速ジョイント(図示ぜず)の軸部に対して、
封止性にすぐれ小径固着部15を有するカバーブーツ1
4が得られる。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、熱可塑性エラストマー
のブロー成形によりカバーブーツを成形するにあたり、
小径固着部のキャビティを通して小径固着部を成形しな
がらパリスンをブロー成形金型間に配置することによ
り、内径の寸法精度が高く、しかも樹脂溜まりのない小
径固着部を形成することができ、等速ジョイントの軸部
に対して封止性にすぐれたプラスチック製カバーブーツ
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラスチック製カバーブーツをブ
ロー成形する金型の断面図である。
【図2】ブロー成形金型間にパリスンを配置した態様を
示す金型の断面図である。
【図3】パリスン内に圧力流体を導入してブロー成形し
た態様を示す金型の断面図である。
【図4】成形後に金型を開いた態様を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 押出ヘッド 2 樹脂路 3 ダイ 4 コア 5 マンドレル 6 ブロー成形金型 7 可撓性覆部を成形するキャビティ 8 大径固着部を成形するキャビティ 9 固着部成形金型 10 小径固着部のキャビティ 11 シャッタ 12 溶融樹脂 13 パリスン 14 カバーブーツ 15 小径固着部 16 可撓性覆部 17 大径固着部 18 バリ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性エラストマーのブロー成形によ
    り、一端に小径固着部を、他端に大径固着部を、その中
    間に可撓性覆部を一体に形成してなるカバーブーツの製
    造方法おいて、 樹脂路を形成するダイおよびマンドレルからなる溶融樹
    脂の押出ヘッドとブロー成形金型との間に、小径固着部
    を成形する固着部成形金型を配置し、 押出ヘッドからパリスンを押し出す際に、上記マンドレ
    ルと固着部成形金型との間に小径固着部のキャビティを
    形成し、 次いで、押出ヘッドからパリスンを押し出し、固着部金
    型の小径固着部のキャビティを通して小径固着部を成形
    しながらパリスンをブロー成形金型間に配置し、 パリスンの押し出し完了後、ブロー成形金型を閉じ、パ
    リスン内に圧力流体を導入して、可撓性覆部と大径固着
    部を成形することを特徴とするプラスチック製カバーブ
    ーツの製造方法。
JP19496192A 1992-06-29 1992-06-29 プラスチック製カバーブーツの製造方法 Pending JPH06174092A (ja)

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