JP3526339B2 - 他部品と一体化されたブロー成形品の成形方法及び当該方法によって成形されたブロー成形品 - Google Patents

他部品と一体化されたブロー成形品の成形方法及び当該方法によって成形されたブロー成形品

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JP3526339B2
JP3526339B2 JP2595495A JP2595495A JP3526339B2 JP 3526339 B2 JP3526339 B2 JP 3526339B2 JP 2595495 A JP2595495 A JP 2595495A JP 2595495 A JP2595495 A JP 2595495A JP 3526339 B2 JP3526339 B2 JP 3526339B2
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啓之 星島
秀行 今東
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    • B29C49/00Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、他部品と一体化された
ブロー成形品の成形方法及び当該方法によって成形され
たブロー成形品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】樹脂製ダクト類の成形には、複雑な形状
のものでも比較的容易に成形できることから、ブロー成
形がよく行われる。ところで、ダクト類は他部品と嵌合
(接続)されて使用されることが多い。従って、嵌合部
にはシール性が要求される。このため、嵌合部分のパリ
ソンには部分的に軟質の樹脂を供給するような方法も行
なわれてはいる。
【0003】しかし、このような方法は技術的にも難し
い上、たとえ、このような方法ができたとしても、軟質
樹脂では耐熱性、耐久性等において劣ることは否めない
し、ゴムほどの弾力性は期待できない。このため、一般
的には、図4の断面図に示すように、ブロー成形品Aに
ゴム製のグロメットBを嵌合する方法が行なわれてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、こうするため
には、嵌合部に精度が要求され、ブロー成形品Aの嵌合
部を内径切削加工等する必要がある。又、ブロー成形品
Aに所定の弾力性を出すために途中にベローズ部Cを設
けたりする必要もある。
【0005】従って、加工工数を要する上に、嵌合がき
ついことに基づいて嵌合操作に時間をとり、コスト低減
にならない。又、ブロー成形品自体も複雑な形状を要求
される。本発明は、このような課題を解決するものであ
り、ブロー成形と同時に他部品を一体化できるようにし
たものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題の下、本発明
は、次の(a)〜(f)の工程を経て成形されることを
特徴とする他部品と一体化されたブロー成形品の成形方
法及びこの成形方法によって成形された他部品と一体化
されたブロー成形品を提供するものである。 (a)成形型に並べて締型を配置し、成形型の方から成
形型及び締型内にパリソンを進入させる。 (b)成形型を型締めしてパリソンの口閉じをする。 (c)パリソン内にエアーを吹き込んでパリソンをある
程度膨らます。 (d)外周に接着剤塗布又は適宜な抜止め構造を施した
一体化する他部品をパリソンの端からパリソンを折り返
すようにして少なくとも他部品が締型内に入り込む程度
まで挿入する。 (e)締型を型締めしてパリソンを他部品の外周に押し
付ける。 (f)パリソン内にエアーを吹き込んでパリソンを成形
型の形状のブロー成形品に成形する。
【0007】
【作用】以上の手段をとることにより、ブロー成形と同
時にブロー成形品と他部品とを一体化できる。この場合
において、成形工数の増大はたいしたこともないし、勿
論、ブロー成形品に内径切削加工等は要しない。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図3は本発明の実施によって成形された他部品と
一体化されたブロー成形品の一例を示す断面図である
が、本例では、ブロー成形品10として中膨形状のダク
トを、他部品12としてブロー成形品10の一端に嵌入
されるゴム製のスリーブを例にとっている。
【0009】図1は本発明に係る成形方法を示す説明図
であるが、本発明の成形方法は以下の工程を経て行われ
る。先ず、パリソンを所定の形状に成形する成形型14
に並べて締型16を配置し、成形型14及び締型16を
型開きしておいて成形型14の方から成形型14及び締
型16内にパリソン18を進入させて行く(a)。
【0010】次に、成形型14を型締めしてパリソン1
8の口閉じをする(b)。この場合、成形品の形状如何
によっては成形型14を完全に型締めできないこともあ
るから、その場合はできる範囲での型締めを行う。但
し、口閉じは必要であるから、、この場合は口閉じ用の
別の型を使用することが考えられる。
【0011】パリソン18の口閉じが完了すると、この
部分等からエアー射出通路を有するニードル20をパリ
ソン18内に差し込み、これからエアーを吹き出してパ
リソン18をある程度膨らます(c)。これは、次の工
程である他部品12の挿入を可能にするためのものであ
り、この意味から、膨らましの量は少なくとも他部品1
2が挿入できる程度は必要である。
【0012】他部品12の挿入は、パリソン18の端か
らパリソン18を内側に折り返すようにして少なくとも
他部品12が締型16内に十分に入り込む程度までは挿
入する(d)。このとき、他部品12の外周には接着剤
を塗布しておくか後述する適宜な抜止め構造を施してお
く。ブロー成形品10との一体化を完全に行うためであ
る。
【0013】ところで、他部品12が図示のようなスリ
ーブ状のものであれば、挿入時にパリソン18が中に入
り込む虞があるから、その先端は図示のように閉じてお
くのが好ましい。又、これに代えて他部品12の内部に
心棒を差し込むことも考えられる。
【0014】他部品12をパリソン18の端から挿入し
たなら、締型16を型締めしてパリソン18を他部品1
2の外周に押し付ける(e)。これにより、接着剤又は
抜止め構造によってパリソン18は他部品12に対して
完全に一体化される。最後に、ニードル20から再度エ
アーをパリソン18内に吹き込み、パリソン18を成形
型14の形状のブロー成形品10に成形する(f)。
【0015】尚、以上では各工程を分けて説明したが、
各工程は段階的に行われなければならないものではな
い。例えば、パリソン18をある程度膨らますプリブロ
ー工程と他部品12の挿入工程、この工程と締型16の
型締め工程では一部を重複させるし、締型16の型締め
工程と本格ブローの工程は同時に行う等、可能な限りに
おいて成形時間を短縮させる方法をとることは言うまで
もない。
【0016】以上の各工程が終了すると、ブロー成形品
10の成形及び他部品12との一体化は完了したことに
なるから、成形型14や締型16を型開きし、中の他部
品12と一体化されたブロー成形品10を取り出す。
尚、貫通性を妨げるブロー成形品10の内部の壁部分の
除去や端部の切断等必要な後処理は残る。
【0017】図2はブロー成形品10と他部品12との
一体化構造を示す要部断面図であるが、以上の方法によ
れば、例えば、他部品12の外周に環状突起等の抜止め
構造22を施すことも可能である。従って、接着剤との
併用でより強固な一体化が可能であるし、他部品12を
樹脂との接着が難しい金属等で構成することも可能であ
る。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ブロー成形と同時にブロー成形品と他部品と
を一体化できる。従って、ブロー成形品の内径切削加工
や他部品との組付工数等は必要なくなり、製作コストを
安くすることができる。又、ブロー成形品に弾力性を出
すための形状等も不要になり、全体の形状を簡単にでき
る利点もある。更に、ブロー成形品と一体化される相手
部材は樹脂、ゴム、無機質材、金属等何であっても可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す他部品と一体化されたブ
ロー成形品の成形方法の説明図である。
【図2】本発明の実施例を示す他部品とブロー成形品と
の一体化構造の要部断面図である。
【図3】本発明の実施例を示す他部品と一体化されたブ
ロー成形品の断面図である。
【図4】従来方法を示す他部品と一体化されたブロー成
形品の断面図である。
【符号の説明】
10 ブロー成形品 12 他部品 14 成形型 16 締型 18 パリソン 22 抜止め構造
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−218819(JP,A) 特開 平4−173123(JP,A) 特開 昭52−32967(JP,A) 特開 昭53−114868(JP,A) 特開 昭60−125624(JP,A) 実開 平3−36429(JP,U) 実開 昭60−123220(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 49/00 - 49/80

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(a)〜(f)の工程を経て成形さ
    れることを特徴とする他部品と一体化されたブロー成形
    品の成形方法。 (a)成形型に並べて締型を配置し、成形型の方から成
    形型及び締型内にパリソンを進入させる。 (b)成形型を型締めしてパリソンの口閉じをする。 (c)パリソン内にエアーを吹き込んでパリソンをある
    程度膨らます。 (d)外周に接着剤塗布又は適宜な抜止め構造を施した
    一体化する他部品をパリソンの端からパリソンを折り返
    すようにして少なくとも他部品が締型内に入り込む程度
    まで挿入する。 (e)締型を型締めしてパリソンを他部品の外周に押し
    付ける。 (f)パリソン内にエアーを吹き込んでパリソンを成形
    型の形状のブロー成形品に成形する。
  2. 【請求項2】 請求項1の成形方法によって成形された
    他部品と一体化されたブロー成形品。
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