JPH061733Y2

JPH061733Y2 - スロツトマシン

Info

Publication number: JPH061733Y2
Application number: JP1986074358U
Authority: JP
Inventors: 謙二朗徳山
Original assignee: 謙二朗徳山
Priority date: 1986-02-14
Filing date: 1986-05-16
Publication date: 1994-01-19
Anticipated expiration: 2001-05-16
Also published as: JPS62202888U

Description

【考案の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉この考案は、回転する複数のドラムを停止させた際、停
止ライン上に並ぶ各ドラムの絵柄が所定の配列をとるか
否かによりゲームの勝敗を決定するスロットマシンに関
する。

〈従来の技術〉近年のスロットマシンでは、停止ライン上に所定の絵柄
が並んだときに、その配列に応じた所定の配当のメダル
を放出させると共に、停止ライン上に、ある特定の絵柄
が並んだときに、より高配当のメダルが約束される「ボ
ーナスゲーム」と称する第２ゲーム（詳細は後で述べ
る）を実施させるように構成されている。そしてこのボ
ーナスゲームにかかる絵柄配列が生じると、器体前面に
設けられたボーナスゲームの案内表示板を点滅動作させ
るなどして、遊技者にこれを知らせるようにしている。

〈考案が解決しようとする問題点〉ところがこの種案内表示板の点滅動作は、ボーナスゲー
ムの到来を遊技者に報知することが主目的であるため、
この案内表示板の点滅状態はあまり目立たず、その機械
から離れた位置にいる他の遊技者や係員には全く気付か
れずにそのボーナスゲームが終わってしまうのが通常で
ある。これがため他の遊技者に対して、ゲームのおもし
ろさや迫力をアピールしたり、射倖心や興味を刺激した
りする作用に乏しく、また係員に対してはボーナスゲー
ムの発生状況を知らせる機能に欠けるという問題があ
る。

この考案は、上記問題を解消するためのものであって、
他の遊技者や係員に対してもボーナスゲームの発生を報
知する機能に優れたスロットマシンを提供することを目
的とする。

〈問題点を解決するための手段〉この考案のスロットマシンは、器体の前面に、上端縁か
ら両側端縁にわたって前方へ突出する点灯表示部が一連
に設けられたものである。

そして前記点灯表示部は、所定間隔で配設された複数の
発光体を、少なくとも外面壁が透光性部材で形成された
カバー体で被って形成すると共に、前記の各発光体をボ
ーナスゲームの発生時に作動させるようにしている。

〈作用〉ボーナスゲームにかかる絵柄配列が生じて点灯表示部１
０が発光動作するとき、その光は突出するカバー体１８
の外面壁１８ａを透過して発せられるため、その点灯表
示状態が目立ち、その機械から離れた周辺位置にいる他
の遊技者や係員は容易にこれを確認できる。

〈実施例の説明〉第１図は、この考案の一実施例にかかるスロットマシン
を示す。図示例のスロットマシンは、３個のドラム１
ａ，１ｂ，１ｃを持ち、器体２の前面にはこの考案の特
徴をなすボーナスゲームの案内表示部３が設けられてい
る他、絵柄表示窓４、メダル投入口５，３個の停止ボタ
ン６、始動レバー７、メダル放出口８等がそれぞれ配設
されている。

絵柄表示窓４は、各ドラム１ａ，１ｂ，１ｃの絵柄を複
数本（図示例では５本）の停止ラインに沿い整列して表
示する部分であり、この絵柄表示窓４より内部のドラム
１ａ，１ｂ，１ｃの回転状況が透視できると共に、ドラ
ム停止時、各ドラム周面の３駒分の絵柄が確認できるよ
うになっている。前記停止ラインは、投入メダルが１枚
のとき中央の停止ラインＬ１が、また投入メダルが２枚
のときは上、中、下の各停止ラインＬ２，Ｌ１，Ｌ３
が、さらに投入メダルが３枚のときは上、中、下、斜め
の各停止ラインＬ２，Ｌ１，Ｌ３，Ｌ４，Ｌ５が、それ
ぞれ有効となり、これら有効化された停止ライン上に所
定の絵柄が並ぶことにより、所定の配当のメダルが放出
される。なお前記始動レバー７は３個のドラム１ａ，１
ｂ，１ｃを一斉始動させるためのものであり、また３個
の停止ボタン６は対応する各ドラム１ａ，１ｂ，１ｃを
１個ずつ停止させるためのものである。

ボーナスゲームの案内表示部３はボーナスゲームの発生
を遊技者等に知らせ、またボーナスゲームに関する情報
（例えば入賞回数）を案内するためのものである。この
ボーナスゲームは、有効化された停止ライン上に特定の
絵柄配列が生じたときに与えられるもので、以後、投入
メダル１枚につき１個のドラムを停止でき、もし中央の
停止ラインＬ１上に他の特定の絵柄が停止したとき入賞
となって高配当のメダルが放出される。このボーナスゲ
ームは、例えば合計12回（４サイクル）実施されたとき
か、または合計６回の入賞があったときに終了するよう
にする。

第２図〜第５図は前記案内表示部３の内部構造を示す。

図示例の案内表示部３は、中央の案内板９と、その周囲
に一周して設けられる点灯表示部１０とから成るもの
で、器体２側に支持金具１１，１２を、点灯表示部１０
側に引っ掛け金具１３、１４を取り付け、これら両金具
を係合させることにより、器体２に対し案内表示部３が
着脱可能に取り付け固定される。前記の案内板９は、板
面に１〜６の数字が表されており、各数字の背後に電球
等（図示せず）を位置させて、その点灯位置を移動させ
ることによりボーナスゲームにおける入賞回数を遊技者
に報知するように構成してある。

前記点灯表示部１０は、器体２の前面縁部に対し前方へ
突出させた形態に形成されるもので、所定の配線パター
ンが印刷されたプリント基板１５と、このプリント基板
１５上に固定された複数のソケット１６へ着脱可能に接
続される発光体１７と、各発光体１５を一連に被う透光
性を有する合成樹脂製カバー体１８とから構成される。
図示例の発光体１７は電球であるが、この考案はこれに
限らず、発光ダイオード等を用いることもできる。

前記カバー体１８は、器体２の前面に対し垂直をなす外
面壁１８ａと、器体２の前面と平行をなす前面壁１８ｂ
と、器体２の前面に対し傾斜をなす内面壁１８ｃとから
構成されており、また図示例の場合、これら各壁は半透
明部材をもって形成されている。なおこれら各壁は半透
明部材に限らず、透明部材をもって形成してもよく、ま
た壁面に光が拡散するような処理や加工を施すなど、適
宜設計変更が可能である。

上記カバー体１８の内側には、所定間隔毎に補強兼仕切
壁１９が一体形成され、これら仕切壁１９，１９により
区画された室２０内に前記発光体１７を収容位置させる
ようになっている。これら仕切壁１９はカバー体１８を
補強する機能を有する他、それが半透明部材で形成され
ている場合には隣の室２０から洩れる光の量を減少させ
る働きをなす。なお第５図中、各仕切壁１９に設けられ
た切欠部２１は中央の案内板９を嵌め込むための部分で
あり、また特定の仕切壁１９に設けられたネジ孔２２は
プリント基板１５をネジ固定するためのものである。

上記実施例は、点灯表示部１０をボーナスゲームの案内
表示部３の位置に対応させ、器体２の上端縁から両側端
縁、さらには案内表示部３の下辺縁にわたって一周して
設けた構成のものであるが、この考案の点灯表示部１０
はこれに限らず、例えば第６図および第７図のように構
成しても所期の目的を達成することができる。

すなわち第６図は、点灯表示部１０をボーナスゲームの
案内表示部３の位置に対応させ、器体２の上端縁から両
側端縁にかけて一連に形成した実施例である。

さらに第７図は、点灯表示部１０をボーナスゲームの案
内表示部３および絵柄表示窓４の位置に対応させ、器体
２の上端縁から両端側縁にかけて一連に形成した実施例
である。

なお第６図および第７図において、スロットマシン各部
の構成は第１図のものとほぼ同様であり、ここでは対応
する部位に同じ符号を付してその説明を省略する。

第８図は、上記スロットマシンの回路構成例を示すもの
で、図中、センサ２３はメダルの投入有無等を検出し、
絵柄検出部２４は絵柄表示窓４を通過する各ドラム１
ａ，１ｂ，１ｃの絵柄を検出する。停止ボタン６は各ド
ラムの回転を停止させためのものである。案内表示部３
は複数の発光体１７を点滅動作させ、モータ制御部２５
は各ドラム回転用のパルスモータの作動を制御する。メ
ダル計数部２６は投入メダルや払出メダルの枚数を計数
し、音声発生部２７はゲームの効果音等を発生する。こ
れら入出力各部はインターフェース２９，３０を介して
ＣＰＵ(Central ProcessingUnit)３１に接続され、ＣＰ
Ｕ３１はＲＯＭ(Read Only Memory)３２のプログラムを
解読・実行し、またＲＡＭ(Randam Access Memory)３３
に対するデータの読書きを行って、各種演算を実行する
と共に、前記入出力各部の動作を一連に制御する。

しかして遊技者がメダル投入口５へメダルを投入して、
始動レバー７を操作すると、各ドラム１ａ，１ｂ，１ｃ
は一斉に回転する。つぎに遊技者が適宜タイミングで３
個の停止ボタン６を順に押すと、各ドラム１ａ，１ｂ，
１ｃの回転が停止し、絵柄表示窓４に各ドラムの絵柄が
整列状態で表示される。この絵柄配列が所定の配列をと
るとき、入賞となって所定の配当率のメダルがメダル放
出口８より放出される。さらに絵柄表示窓４に特定の絵
柄配列が現れたとき、ボーナスゲームの権利が与えられ
ることになり、以後のゲームにおいて高配当のメダルが
約束されることになる。

このボーナスゲームにかかる絵柄配列が生じたことは、
点灯表示部１０における複数の発光体１７が一斉に点滅
動作するか、或いは順次点灯動作する等によって、遊技
者本人に報知される。すなわち発光体１７が発する光は
カバー体１８の前壁面１８ｂおよび内壁面１８ｃを通過
して遊技者の視覚に到達するもので、これにより遊技者
はボーナスゲームにかかる絵柄配列が生じたことを直ち
に把握できる。さらに前記の光はカバー体１８の側壁面
１８ａをも通過して、他の遊技者や係員の視覚にも入る
ことになり、これにより他の遊技者はこのゲーム機械の
おもしろさや迫力がアピールされてその射倖心や興味が
刺激され、一方係員はボーナスゲームの発生状況等、店
内における機械の稼動状況を確実に把握できる。

〈考案の効果〉この考案は上記の如く、ボーナスゲームの発生に際し、
上端縁から両側縁にわたって前方へ突出する点灯表示部
を点灯動作させて、光を両側方へ放出させるよう構成し
たから、他の遊技者に対しては、ゲームのおもしろさや
迫力をアピールしたり、その射倖心や興味を強く刺激し
て、宣伝効果を増すことができると共に、係員に対して
はボーナスゲームの発生状況を知らせる機能が高められ
る等、考案目的を達成した顕著な効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例にかかるスロットマシンの
斜面図、第２図は案内表示部の垂直断面図、第３図はそ
の水平断面図、第４図はその背面図、第５図はカバー体
の一部を破断した拡大斜面図、第６図および第７図はこ
の考案の他の実施例にかかるスロットマシンの斜面図、
第８図はスロットマシンの回路構成例を示すブロック図
である。２‥‥器体、１０‥‥点灯表示部１７‥‥発光体、１８‥‥カバー体

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】器体の前面に、上端縁から両側端縁にわた
って前方へ突出する点灯表示部が一連に設けられ、前記点灯表示部は、所定間隔で配設された複数の発光体
を、少なくとも外面壁が透光性部材で形成されたカバー
体で被って形成すると共に、前記の各発光体をボーナス
ゲームの発生時に作動させるようにしたスロットマシ
ン。
【請求項２】前記点灯表示部は、ボーナスゲームの案内
表示部の位置に対応して設けられている実用新案登録請
求の範囲第１項に記載のスロットマシン。
【請求項３】前記点灯表示部は、ボーナスゲームの案内
表示部および絵柄表示窓の位置に対応して設けられてい
る実用新案登録請求の範囲第１項記載のスロットマシ
ン。
【請求項４】前記発光体は、電球である実用新案登録請
求の範囲第１項記載のスロットマシン。
【請求項５】前記発光体は、発光ダイオードである実用
新案登録請求の範囲第１項記載のスロットマシン。
【請求項６】前記カバー体は、内側に補強兼仕切壁が所
定間隔毎に一体形成されている実用新案登録請求の範囲
第１項記載のスロットマシン。
【請求項７】前記カバー体は、全体が半透明部材で形成
されている実用新案登録請求の範囲第１項または第６項
記載のスロットマシン。
【請求項８】前記カバー体は、光を拡散させる構成を含
んでいる実用新案登録請求の範囲第１項、第６項、第７
項のいずれかに記載のスロットマシン。