JPH0617326Y2 - 発光ダイオード組立体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、発光ダイオードを例えば取付基板に取付けか
つソケット構造となした発光ダイオード組立体に関する
ものである。

〔従来の技術〕

発光ダイオードを内装した例えばインジケータの従来構
造としては、ロアケース内に固定される配線基板上に、
発光ダイオード及び電圧調整用抵抗等の電子部品を半田
付けにより接続保持せしめ、さらにその発光ダイオード
上にはシェードが被せられていて発光ダイオードの保護
がなされているものであった。ところが、このような発
光ダイオード内装のインジケータにあっては、その発光
ダイオード及びこの発光ダイオードの点滅を制御するた
めの回路を配線基板上に半田付けする構造であるから、
そのインジケータの組立に手間がかかり、さらには発光
ダイオード等の部品の交換にも手間がかかるという不具
合があった。

そこでこの不具合を解消するための考案として本願出願
人は第２図に示す構成を先に出願している。同図におい
て、１１は発光ダイオード（ＬＥＤ）１２を保持する印
刷配線基板であって、この基板１１には、発光ダイオー
ド１２のリード片１３を半田付けする接続孔１４、弾性
舌片状の接続片１５を取付けるための接続孔１６、さら
には、上記発光ダイオード１２を点灯するに必要な電圧
調整用電子部品等１７が具備されている。そしてこの基
板１１には、図示のように半田付け１８により発光ダイ
オードのリード片１３及び一対の接続片15a,15bが一体
に取付けられている。１９は円筒部２０と受座２１とを
有するソケットであって、その円筒部２０には、前記基
板１１の辺縁を嵌合ガイドするガイド溝２２と、一対の
接続片15a,15bを上下方向に通過せしめるためのスリッ
ト２３が形成されている。又受座２１には弾性舌片状の
接続片１５を受ける受け部２４が形成されている。上記
発光ダイオード１２、接続片１５等を取付けた基板１１
の辺縁をソケット１９のガイド溝２２内にガイドさせ、
さらには双方の接続片15a,15bをスリット２３内に通し
てその基板１１を、ソケット１９の筒部内に押し込み、
その押し込みが完了されることにより、接続片15a,15b
に設けられている係止爪２５がソケット１９内の係止部
２６と係止されて、基板１１とソケット１９とは一体に
結合されるものである。かくして発光ダイオード１１等
を具備せしめたソケット１９は不図示のプリント基板に
着脱可能に挿着することができるようにして、ダイオー
ド等の部品の交換作業を容易ならしめることができるよ
うになっている。

〔考案が解決しようとする課題〕

ところが、このような先行例の構造にあっては、基板１
１に配置されている電子部品１７が、ソケット内で当接
されないようにするため、基板１１が、円筒部２０内の
中心軸線より偏心した位置に位置決めされるものである
ために、この基板１１に取付ける図面において左側の接
続片15aと右側の接続片15bとの水平取付部15a′と15b′
の長さｌとｌ′を異ならしめなければならず、従ってサ
イズの異る２種類の接続片15aと15bとを予め形成しなけ
ればならないものであった。また、上記一方の接続片15
aを共用しようとするならば、特別に構成した治具を使
用して取付位置の規制を行なわなければならないことか
ら、その取付作業に手間がかかるものであった。

〔課題を解決するための手段〕

本考案はかかることに鑑みてなされたもので、前記円筒
部内の偏心位置に位置決めされる基板の左右両側に取付
けられる接続片を単一形状となして、その左右両側に共
用することができるようにするため、各接続片には２段
の係止段部を形成すると共に基板には、その接続片の大
幅段部が係合される透孔と小幅段部が係合される透孔と
の夫々を穿設して、それらの透孔によって、接続片の取
付位置の規制を行なう発光ダイオード組立体を提供する
ことにある。

〔実施例〕

以下に本考案を第１図に示す実施例に基いて詳細に説明
するが、本考案は、前記従来例で述べた発光ダイオード
組立体における基板とこの基板に取付けられる接続片の
構成に特長を有するものであって、その他の構成は、第
２図に示した構成と変りないものを使用する。

すなわち第１図において、３１は前記基板１１と同様
に、発光ダイオード、電子部品等を接続保持せしめるた
めの基板であり、32a及び32bはその基板３１に取付けら
れるべき接続片である。その接続片32a及び32bは、同一
形状（単一形状）であり、しかも図面において水平に位
置される取付部32′ａ及び32′ｂを有し、この取付部3
2′ａ及び32′ｂには大幅部ロによる段部ａと、この大
幅部ロに次いで延長形成される小幅部イによる段部ｂが
形成されているものである。また基板３１には、前記接
続片32aの小幅部イが挿入され、かつ段部ｂがストッパ
ーとなる小孔イ′と、接続片32bの大幅部ロが挿入され
かつ段部ａがストッパーとなる大孔ロ′が夫々穿設され
ているものである。

このように本実施例にあっては、双方の接続片32a,32b
は同一の形状となし、この接続片を取付ける基板３１に
設ける接続片取付孔を大孔ロ′と小孔イ′とに区別して
穿設したものであるから、図面において接続片32aの小
幅部イを小孔イ′内に挿入すれば段部ｂによる係止で取
付部32′ａの挿入が浅く位置規制されまた接続片32bの
大幅部ロを大孔ロ′内に挿入すれば段部ａによる係止で
取付部32′ｂの挿入が深く位置規制されるものである。

従って同一形状の接続片であっても、基板３１への取付
け態様を左右非対称となるように異ならしめることがで
き、第２図のように、偏心位置に位置決めされる基板の
左右両側に夫々の接続片を非対称に取付けるにきわめて
有利である。

〔考案の効果〕

以上のように本考案は、発光ダイオード１２を固着し、
また該発光ダイオードに接続される電圧調整抵抗等の電
子部品１７を一側面に固定し、また一対の電源接続片32
a,32bを両側面から挿入固定するための大小一対の端子
挿入孔ロ′，イ′を穿設せしめてなる印刷配線枝３１
を、筒状の電気絶縁性のソケット１９内に偏心して収納
し、さらに前記一対の電源接続片32a,32bには、前記大
小の端子挿入孔ロ′，イ′内に選択挿入固定される夫々
の幅ロ′，イ′を形成するための段部ａ，ｂを設けた発
光ダイオード組立体であるから、これによれば基板３１
の両側において各面との距離を異ならしめて非対称に接
続片32a,32bを取付けるとき、その双方接続片32a,32bの
形状を単一形状となすことができるので、部品（端子
片）の生産性、部品管理が向上され、しかも特殊な治具
を使用することなく組立てることができるので、経済性
に優れた発光ダイオードの組立体が提供できる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案よりなる組立体の実施例を示した斜視
図、第２図及び第３図は従来例の説明図である。 ３１……基板、32a,32b……接続片 32′ａ，32′ｂ……取付部、ａ，ｂ……段部 イ……小幅部、ロ……大幅部 イ′……小孔、ロ′……大孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】発光ダイオード(12)を固着し、また該発光
   ダイオードに接続される電圧調整抵抗等の電子部品(17)
   を一側面に固定し、また一対の電源接続片(32a),(32b)
   を両側面から挿入固定するための大小一対の端子挿入孔
   （ロ′），（イ′）を穿設せしめてなる印刷配線枝(31)
   を、筒状の電気絶縁性のソケット(19)内に偏心して収納
   し、さらに前記一対の電源接続片(32a),(32b)には、前
   記大小の端子挿入孔（ロ′），（イ′）内に選択挿入固
   定される夫々の幅（ロ），（イ）を形成するための段部
   (a),(b)を設けたことを特徴とする発光ダイオード組立
   体。