JPH0441521Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ランプハウジングに対して簡単に挿
着及び離脱ができる複数個のウエツジベースバル
ブを備えた灯具に関するものである。

〔従来技術〕

従来から灯具の組立作業性及びバルブの取付け
の容易性を考慮して数々の工夫がなされており、
例えば実開昭58−182284号公報に開示された構成
のものが公知である。この公知のソケツトは、所
謂ワンタツチソケツトと称されるものであり、ハ
ウジングに設けたソケツト挿着孔の内周縁に、相
対向する２個の凹部を設けるとともに、ソケツト
の挿入部側には前記凹部に対応した２個の係止爪
を設け、該係止爪が凹部に挿通されたのち、ソケ
ツトを回転させることにより、前記係止爪がソケ
ツト挿着孔の内周縁に係合する構成になつてい
る。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら、前記したワンタツチソケツトに
おいても一般的な給電手段、即ち給電コードやア
ースコードが接続されていることから、複数個の
灯具又はソケツトが近接状態にある場合は、給電
コードやアースコードが非常に多くなり、特に多
数のウエツジベースバルブを配する灯具にあつて
は、そのコードの始末が非常に煩雑になり、バル
ブの取付又は取替作業も厄介になるといつた問題
点があつた。

〔問題点を解決するための手段〕

前記した問題点を解決するためになされた本考
案は、前面開口部側に長尺のレンズが配設され後
部側に複数個のソケツト挿着孔を並設した長尺の
ランプハウジングと、ウエツジベースバルブが装
着され前記ソケツト挿着孔に回転係合して着脱自
在に設けられたソケツトとからなり、前記ソケツ
トには、挿着端側に一対の接触子が設けられ、前
記ランプハウジングの裏面には、一対の長尺な導
電回路部が、前記ソケツト挿着孔の列に沿つてソ
ケツト挿着孔を間にした対峙状態で一体的に取り
付けられ、ソケツトの前記接触子が、前記導電回
路部に回動摺接することを特徴とする灯具を提供
するものであつて、前記導電部を一体的に設けた
ことにより、配線の始末が容易になるのである。

〔実施例〕

つぎに、本考案を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。

図中１は横方向に長尺の灯具で、該灯具は長尺
のランプハウジング２の前面開口部に横長に形成
されたレンズ３が取付けられ、背面側には、第１
図に示すように、例えば４個のソケツト挿着孔４
が長手方向に並列に設けられている。このソケツ
ト挿着孔４の内周縁には夫々一対の凹部４０，４
０が形成され、後述するソケツトと係合し、ソケ
ツトを保持する。前記ソケツト挿着孔４には、第
２図に示すように、ソケツト５がそれぞれ着脱自
在に挿着される。このソケツト５にはウエツジベ
ースバルブ６が装着されると共に挿入部側に一対
の係止爪５０，５０と接触子５１，５１とが設け
られ、前記ソケツト挿着孔４にソケツトを挿入し
た時に前記凹部４０，４０に係止爪５０，５０を
挿通させたのち、ソケツト５を回転させることに
より係止爪がソケツト挿着孔４を通り越してハウ
ジングの内側に係止し、ソケツト５が保持される
のである。この場合、ソケツト５の接触子５１，
５１が前記ランプハウジング２の長手方向に対し
て直交する位置で保持されるようにし、そのため
にソケツト挿着孔４の凹部４０，４０は、ランプ
ハウジング２の長手方向に対して直交する方向か
らズレた位置に設けられている。

前記ランプハウジング２の裏面側で且つ前記ソ
ケツト挿通孔４に沿つて一対の導電回路７，７が
配設される。この導電回路部７は、導電性金属板
から形成された長尺のものであり、前記ソケツト
５の接触子５１，５１がランプハウジング２の長
手方向に対して直交する位置で回動摺接し得るよ
うに、並設したソケツト挿着孔４の両側に対峙さ
せ、且つランプハウジングの長手方向に沿つて配
設される。そして、この導電回路部７，７は同一
形状に形成され、ソケツト挿通孔４及び凹部４０
の内周縁形状に対応した切欠７０を有し、その配
設時に、一方は天地左右を反転させて取付ければ
良い。又、その取付けに当つては、それぞれがラ
ンプハウジング２の裏面に突設した取付ボス２０
上にてプレスカシメ手段等で一体的に取付けられ
るのである。尚、８は導電回路部７の側端に形成
された端子部で、給電コードやアースコードが接
続されるのであり、接続し易くするためには、例
えば90°に折曲してもよい。

〔考案の効果〕

以上説明したように、本考案によればランプハ
ウジングの裏面で且つ並設されたソケツト挿着孔
に沿つて対峙して長尺の導電回路部が配設された
構成にしたので、各ソケツト毎にそれぞれ給電コ
ードやアースコードを接続する必要がなくなり、
構成が簡単で且つ配線の始末が容易になるという
優れた効果を奏する。

また、ランプハウジングの裏面に配設される導
電回路部は同一形状の導電性金属板から形成でき
るので、その部品管理が容易になると共に、金属
板材を打抜くプレスの金型費も節減することがで
き、さらには灯具を構成する部品の点数が少なく
なり、組立作業も向上するなど、種々の優れた効
果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る灯具の一実施例において
ソケツトを取外した状態の灯の裏面側を示す説明
図、第２図は第１図の−線に沿うソケツトを
挿着した状態の断面図、第３図は第１図の−
線に沿うソケツトを挿着した状態の断面図であ
る。 １……灯具、２……ランプハウジング、４……
ソケツト挿着孔、５……ソケツト、６……ウエツ
ジベースバルブ、７……導電回路部、５１……接
触子、７０……切欠。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 前面開口部側に長尺のレンズが配設され後部
   側に複数個のソケツト挿着孔を並設した長尺の
   ランプハウジングと、ウエツジベースバルブが
   装着され前記ソケツト挿着孔に回転係合して着
   脱自在に設けられたソケツトとからなり、 前記ソケツトには、挿着端側に一対の接触子
   が設けられ、 前記ランプハウジングの裏面には、一対の長
   尺な導電回路部が、前記ソケツト挿着孔の列に
   沿つてソケツト挿着孔を間にした対峙状態で一
   体的に取り付けられ、 ソケツトの前記接触子が、前記導電回路部に
   回動摺接することを特徴とする灯具。 (2) 導電回路は、ソケツト挿着孔に対応して一部
   を切り欠いて配設した前記１項に記載の灯具。